精霊の守り人。 上橋菜穂子「守り人」シリーズ 新潮社特設サイト|新潮社

精霊の守り人がひどい

精霊の守り人

旅人シリーズを含む。 全10巻と短編集、作品集、短編収載本、外伝各1冊。 概要 [ ] として出版されたが、大人にも好まれるなど、ファンの年齢層は幅広い。 短槍使いバルサが主人公の物語は題名に「〜の守り人」と付き、皇子チャグムが主人公の物語は題名に「〜の旅人」と付く。 両物語は最終話(天と地の守り人)で合流する。 上橋はイメージによる着想で物語が始まるので、この時は、レンタルビデオの洋画の予告編で見た、炎上するバスから子供を抱えたおばさんが脱出するシーンから槍を担いだバルサのイメージが湧いたと述べている。 編集者に提案したが、当時の児童文学は一般的に子供が主人公なのに対し、30歳の女用心棒を主人公とする本作は型破りなので当初は抵抗を受けたが理解を得て出版された。 シリーズ全般の作風には上橋自身によるの生活と民俗の見聞が影響している。 (18年)8月から、「」枠で『精霊の守り人』のが放送された。 2007年4月より同作品の再放送と共に『闇の守り人』も放送された。 2007年3月より『精霊の守り人』が「」にてによる漫画版が連載され、コミック3巻にて連載完了した。 同年の4月より同作の版が放送された。 『闇の守り人』の漫画版は『』2014年9月号から 2018年1月号まで 作画で連載。 3月19日から3年にわたってNHKがドラマ化。 世界観 [ ] この作品の世界には、目に見える 人間の世界(サグ)と目に見えない 精霊の世界(ナユグ)がある。 この二つの世界は同じ時、同じ場所に重なって存在する。 師は呪術によってナユグを見たりそこの生き物と話したりできる。 また、ごく一部の人間(主に子供)は、呪術を用いなくてもナユグが見えることがある。 まれにサグとナユグの交わる場所があり、カンバルの山の底、青霧山脈の谷間などがそうである。 物語に主に登場する国は、 新ヨゴ皇国、カンバル王国、サンガル王国、ロタ王国の四国だが、後半になると海の向こうの大国である タルシュ帝国およびそれに征服された 枝国(属国)も登場する。 言語は国によって異なり、国によって宗教も異なる。 書誌情報 [ ] 小説 [ ] 偕成社版『〜守り人』『流れ行く者』にはの挿絵が、『〜の旅人』、『風と行く者』にはの挿絵があるが、新潮文庫版には挿絵はない。 タイトル 単行本〈ワンダーランド〉 軽装版〈偕成社ポッシュ〉 文庫版〈〉 備考 精霊の守り人 1996年 07月、 2006年11月、 2007年 03月、 新人賞受賞、賞受賞 闇の守り人 1999年 01月、 2006年11月、 2007年 06月、 受賞 夢の守り人 2000年 05月、 2007年 07月、 2007年12月、 虚空の旅人 2001年 07月、 2007年 09月、 2008年 07月、 神の守り人 来訪編 2003年 01月、 2008年 02月、 2009年 08月、 児童福祉文化賞受賞、受賞 神の守り人 帰還編 2003年 01月、 2008年 02月、 2009年 08月、 児童福祉文化賞受賞、小学館児童出版文化賞受賞 蒼路の旅人 2005年 04月、 2008年 07月、 2010年 08月、 天と地の守り人 第一部 ロタ王国編 2006年11月、 2008年 09月、 2011年 06月、 天と地の守り人 第二部 カンバル王国編 2007年 01月、 2008年11月、 2011年 06月、 天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編 2007年 02月、 2009年 01月、 2011年 06月、 流れ行く者(短編集) 2008年 04月、 2011年 05月、 2013年 08月、• 「浮き籾」• 「ラフラ〈賭事師〉」(『』2007年6月号)• 「流れ行く者」• 「寒のふるまい」 炎路を行く者(短編集) 2012年 02月、 2014年11月、 2016年12月、• 「炎路の旅人」• 「十五の我には」 風と行く者:守り人外伝 2018年 011月、 2018年 011月、 『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』の3作品で受賞、左記の3作品+『虚空の旅人』の4作品で受賞。 ガイドブック [ ]• 『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』 2011年6月、偕成社、 漫画 [ ]• 作画、上橋菜穂子原作、『精霊の守り人』• 〈〉 全3巻• 2007年9月22日、• 2008年2月22日、• 2008年8月22日、• 愛蔵版〈ガンガンコミックスデラックス〉 全1巻• 2008年9月25日、• 〈朝日コミック文庫〉 全2巻• 2013年10月18日、• 2013年10月18日、• 麻生我等, 中江美紀作画、『ジン〜アニメ精霊の守り人外伝〜』• スクウェア・エニックス〈〉 全1巻• 2008年9月25日、• 結布作画、上橋菜穂子原作、『闇の守り人』• 2015年7月7日、• 2016年3月18日、• 2018年1月6日、 あらすじ [ ] 精霊の守り人 [ ] 短槍使いの女バルサは、青弓川に流された新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを救う。 彼はその身に、この世(サグ)と重なって存在する異世界(ナユグ)の水の精霊ニュンガ・ロ・イム〈水の守り手〉の卵を宿していた。 チャグムの母、二ノ妃は、バルサにチャグムを連れて逃げるよう依頼する。 新ヨゴの建国伝説では初代皇帝トルガルが水妖を退治したとされ、水妖に宿られたチャグムを、皇国の威信を守るため父帝が秘密裏に殺そうとしているのだ。 同時に、チャグムは、ニュンガ・ロ・イムの卵を食らうナユグの怪物ラルンガからも命を狙われていた。 チャグムを連れて宮から脱出したバルサは、卵がチャグムの体を離れる夏至まで、幼馴染の呪術師タンダやその師匠のトロガイと共にチャグムと暮らし始める。 バルサもかつて幼い命を奪われかけ、父の親友で短槍の達人ジグロに助けられて故郷カンバルを離れた経験があった。 そのころ星読博士のシュガは、チャグムに宿った卵の精霊がかつてトルガルが倒したとされる水妖と同じだと考え、過去の記録を調べはじめる。 そこでシュガは、トルガルの伝説が歪曲されたものであるということと、本当はニュンガ・ロ・イムが雨を降らせて作物を助ける存在だということを知る。 闇の守り人 [ ] チャグムの護衛を無事に終えたバルサは、ジグロの供養のため自らの故郷のカンバル王国に向かう。 バルサが幼い頃、王の主治医であったバルサの父親は王弟ログサムにおどされて王を毒殺させられた。 口封じに自分共々バルサが殺されるのを恐れた彼は、親友で100年に1人の天才と言われる短槍使いジグロにバルサをつれて逃げるように頼んだ。 それ以後バルサはログサムが死ぬまでジグロと共に逃げ、短槍を習い、生き抜いてきた。 その後、ジグロが死に、用心棒となったバルサは、チャグムの護衛を終えて自らの過去を清算しようと思い立ったのだった。 しかしカンバルに帰ってみると、ジグロは戴冠式に使う国宝の金の輪を盗んだ謀反人の汚名を着せられていた。 黒い闇に包まれたカンバルをバルサが救う。 夢の守り人 [ ] バルサの幼馴染、タンダの師匠トロガイはかつて、農民の女として先の見えた鬱屈とした人生に絶望していた。 そんな時、夢の中の美しい湖畔の宮殿で、彼女は一人の男と恋に落ち、子を産み落とした。 バルサは、人攫いたちに追われていた旅の歌い手、ユグノを救う。 彼は、リー〈木霊〉たちに愛された、リー・トゥ・ルエン〈木霊の想い人〉だった。 一方、第一皇子の死により皇太子となっていたチャグムは憂鬱だった。 タンダやバルサなどに出会い、民衆の暖かさを知ってしまった彼が宮の暮らしを喜ぶはずはなく、ましてや、一度は自分を殺めようとした帝を尊敬出来る訳もなかった。 毎日不満を漏らすチャグムにシュガはつい、密かに自分が街におりてトロガイに呪術を習っていることを話してしまう。 一気に懐かしさが増した彼は、その夜、夢の中で聞こえる声に惹かれ目覚めなくなってしまう。 そのころ、皇子を亡くしたばかりの一ノ妃など目覚めなくなった者は他にもいた。 タンダの兄の娘カヤもその一人であった。 カヤを助けようと一人で呪術を行い、敵の罠にはまってしまうタンダ。 肉体をすべて「花」に乗っ取られつつも、なんとか心を乗っ取られるのを防いだタンダは夢の中でチャグムを見つける。 虚空の旅人 [ ] 新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは隣国のサンガル王国の〈新王即位ノ儀〉に出席するため、相談役のシュガを伴い望光の都〈サンガル・ヤシーラ〉に入る。 そこでサンガルの開放的な国の様子に魅了される。 だが、このサンガル王国を支配しようとするタルシュ帝国からの密使、南のヨゴ人の呪術師が〈ナユーグル・ライタの目〉となった少女の体を使い、チャグムと親しくなったサンガルの第二王子、タルサン王子に呪いをかけ、次代の王となるカルナン王子に重傷を負わせる。 チャグムは呪術師の陰謀を洗い出そうとする。 神の守り人 [ ] 秋ごとの「ヨゴの草市」に行くタンダにつきあって、ロタ王国との国境に近い宿場町を訪れたバルサは、そこで人買いに連れられた兄妹に出会う。 彼らはロタでは忌み嫌われる〈タルの民〉の子供だった。 偶然にもバルサたちと同じ宿に泊まった人買いたちは、目に見えぬ何者かにのどを切り裂かれて死に、兄チキサもバルサも傷を負うが、妹アスラは無傷で気絶していた。 さらに宿で火事が起こり、バルサはさらわれかけたアスラを救うが、タンダとチキサはとらわれる。 兄妹を追っているのは、タンダの知り合いでロタの呪術師スファルとその娘シハナだった。 はるか昔、タルの民の娘が、血を好む残酷な鬼神タルハマヤを宿して〈サーダ・タルハマヤ〉となり、全ロタ人を恐怖の圧政で支配したこと、そして幾百年を経た今、その恐ろしき神が少女アスラを通り道として束の間現われたことを、スファルはタンダに語る。 ゆえにアスラは消されねばならないのだと。 だが〈サーダ・タルハマヤ〉の再臨を望む者たちもまた、ロタ王国に網を巡らしていた。 蒼路の旅人 [ ] タルシュ帝国の侵略を受けたサンガルは圧倒的な国力を前に秘密裏に降伏し、新ヨゴを罠にかけようと援助を要請してきた。 新ヨゴの帝は罠と知りながら、チャグムの祖父にあたる海軍大提督トーサを暗に葬るため援助に差し向け、チャグムはこれに激怒し宮中で父を怒鳴りつけるという大過を犯してしまう。 暗殺される運命で祖父の艦隊へ送られたチャグムは予想通りサンガルの罠に落ちるが、海士らの助けで暗殺の危機を脱し、逃走の機会を得る。 だがその先にチャグムを待っていたのは、タルシュの密偵の捕囚となるという、さらに過酷な罠であった。 天と地の守り人 [ ] タルシュ帝国の脅威に対し、新ヨゴ皇国は鎖国を行っていた。 密出入国の世話をしていたバルサは、山中で自らを探す狩人ジンからの使者に出会い、密書を通じて死んだとされているチャグムの生存とその目的、そしてチャグムの救助を託される。 一方新ヨゴに留まっていたタンダの元にも、戦火が迫ろうとしていた。 流れ行く者 [ ] 王の奸計により父を殺された少女バルサと、暗殺者の魔の手から親友の娘バルサを救ったが故に反逆者の汚名を着ることになったジグロ。 二人は故国を捨て酒場や隊商の用心棒をしながら執拗な追手をかわし流れ歩く。 その時々に出会った人々もまたそれぞれに過去を持つ流れ行く者たちであった。 番外編に当たる守り人短編集。 全4話収録。 浮き籾 [ ] ある秋、タンダ(11歳)の住む村の近くの集落で、娘が山犬に襲われた。 ただ、それは単に「山犬に襲われた」のではなく、地に足の着かない暮らしぶり故に親類縁者から疎まれ、まともに弔われもしなかった、タンダの遠縁の男の祟りではないか、と村では噂された。 ラフラ〈賭事師〉 [ ] 13歳のバルサは、ロタ王国の酒場で、ススット(を使う遊戯)をする老ラフラ(賭事師)のアズノと知り合う。 アズノは、氏族長の重臣ターカヌと 50 年に及ぶ長いススットの勝負を続けていた。 そして老いたターカヌに代わり勝負を引き継いだ孫のサロームと、公開で勝負の決着を付けることになる。 流れ行く者 [ ] ロタ王国の酒場で用心棒として働いていたジグロは、ある夜更けに突然高熱を発して寝込んだ。 医術師の薬を飲んだジグロは間もなく回復したが、酒場の主人から「新しい用心棒を雇ったので今いる部屋を空けてくれ」と言われたのを機に、13歳のバルサを連れて新ヨゴへ向かうべく、護衛士として隊商に加わった。 寒のふるまい [ ] 小雪の舞うある日、タンダ少年は母親から食事の残りかす(豚や鳥の骨など)をもらって「寒のふるまい」(寒い時期に山の獣たちに食べ物を分け与えること)をしに山へ入っていった。 但し、それはタンダが山へ入ったりトロガイの家を訪ねたりするための口実でもあった。 炎路を行く者 [ ] 運命に翻弄されながらも新ヨゴ皇国のために働こうとする皇太子チャグムを、同じく運命に翻弄されながら各々の立場から助けるバルサとヒュウゴの少年少女時代を描いた中編2編を収録。 炎路の旅人 [ ] 南の大陸・ヨゴ皇国において「帝の盾」の息子として生まれたヒュウゴは、タルシュ軍に家族を皆殺しにされながら、河漁師のヨアンと、その娘、ナユグが見えるリュアンに助けられてただ一人生き残り、ケンカに明け暮れる無為な日々を過ごしていた頃、酒場を訪れたタルシュ兵に狙われた男を逃がすことに成功した。 男は同じくタルシュに征服されたある国の出身で、現在はタルシュ軍の密偵として働いている、という。 十五の我には [ ] チャグムを刺客の刃から辛うじて救ったバルサは、夜中にふと目を覚まし、チャグムと同年代の頃の自分を回想していた。 回想の中の未だ半人前のバルサは、湧き上がる怒りを抑えきれず、自分たちを裏切った護衛士を侮って罠に嵌ってしまう。 春の光 [ ] 『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』に収録された短編。 最終話として結婚したバルサとタンダの穏やかな日常が描かれる。 風と行く者 [ ] バルサはタンダと訪れた草市でサダン・タラム〈風の楽人〉と出会う。 バルサは護衛士として彼らに付き添うが、サダン・タラムとの旅は、ジグロと共に彼らを護衛した20年前、15歳の頃の自分をバルサに思い起こさせるものだった。 『炎路を行く者』収録の「十五の我には」は、本作の一場面を抜き出したもの。 『天と地の守り人』以来はじめての長編。 年表 [ ] 以下に各作品におけるバルサとチャグムの年齢を示す。 なお、守り人の世界ではである。 バルサ チャグム 季節 作品 30 11 秋 『精霊の守り人』開始 31 12 夏 『精霊の守り人』終了 秋 『闇の守り人』開始 32 13 春 『闇の守り人』終了 夏 『夢の守り人』 秋 『神の守り人』開始 33 14 新春 『虚空の旅人』 春 『神の守り人』終了 34 15 春 『蒼路の旅人』開始 35 16 春 『蒼路の旅人』終了 『天と地の守り人』開始 36 17 夏 『天と地の守り人』本編終了 37 18 夏 『天と地の守り人』後日譚 登場人物 [ ] 主要人物 [ ] バルサ 声 - (ラジオドラマ)、岡珠希(ラジオドラマ、幼いバルサ)、(アニメ) 演 - 、(少女期) 、(幼少期) カンバル人の女用心棒で、「守り人シリーズ」の主人公。 物語開始時30歳。 女性ながら「短槍使いのバルサ」の通り名と身のこなしを持つ凄腕の短槍使い。 幼少時、カンバル国王の主治医だった父・カルナが政権争いに巻きこまれた事から、自身も口封じに殺されるところを、父の友人だったジグロ・ムサに助けられてカンバル国外に逃亡。 以降、ジグロに育てられ、追っ手から逃れ諸国を放浪中に彼女に武術の才能を見出したジグロから短槍術を習う。 ジグロの病死後は彼に習った格闘や短槍の腕を活かして各地で用心棒稼業をしている。 ジグロと共にトロガイの家に居候していたことがあったためタンダとは幼馴染で、槍の稽古で怪我をする度に彼の治療を受けていた。 そのため、タンダが一番大切な存在になっている。 チャグム 声 - (ラジオドラマ)、(アニメ) 演 - (シーズン1) 、(シーズン2-3) 「旅人シリーズ」の主人公。 物語開始時11歳。 新ヨゴ皇国の第二皇子だったが、精霊の卵の事件の直後に第一皇子が死んだため皇太子となる。 もともと気骨のある賢い少年であったが、数奇な経験による精神的成長を経たことにより、若くして名君の器と言われる。 たまにナユグが見え、タンダのおかげで少しだけ呪術も使える。 一時宮を離れ庶民の暮らしに触れたため、民を思う気持が強い。 父帝との間には、消せないわだかまりと相容れない気質の違いが越えられぬ壁となっている。 異母の弟妹がいる。 トロガイ 声 - (ラジオドラマ)、(アニメ) 演 - 当代一と言われる呪術師でトロガイ師とも呼ばれる。 タンダの師。 物語開始時約70歳。 超人的な気力・体力の持ち主であり、とてつもないを発揮する場面もある。 精霊の守り人での一件から、シュガにヤクーの知恵を密かに教えている。 もともとは農民の子であった。 先住民ヤクーの生まれであり、各地を放浪している。 タンダ 声 - (ラジオドラマ)、(アニメ) 演 - 、(少年期) 当代随一といわれる呪術師トロガイの弟子で、バルサの幼馴染み。 バルサより2歳年下。 幼い頃から武術の稽古で傷だらけだったバルサの怪我を診ていたため呪術よりも薬草治療に長けている。 お人好しでのんびりとした性格で、バルサを大事に思っている。 幼い頃から、人の顔に死の影を見たり、人には見えない鳥が見えたりしたため、親兄弟にも変人扱いされていた。 ヨゴとヤクーの(母方の祖母がヤクーで、いわゆるクオーター)。 新ヨゴ皇国 [ ] 皇家 [ ] 帝 声 - (アニメ) 演 - 新ヨゴ皇国の帝。 本名は不明。 サグム、チャグム、ミシュナ、トゥグムの父。 チャグム 主要人物の項のを参照。 星読博士 [ ] シュガ 声 - (ラジオドラマ)、(アニメ) 演 - 新ヨゴ皇国の星読博士で将来の聖導師と目される俊英。 チャグムの教育係も兼ね、宮廷内でチャグムが信頼を置く相手である。 漁師の子として生まれたが、星読みの試験〈星ノ試し〉に合格し、星読博士となった。 密かにトロガイからヤクーの呪術や世界観を学んでいる。 ヒビ・トナン 声 - (ラジオドラマ)、(アニメ) 演 - (シーズン1-2) 、(シーズン3) 星読博士の最高位である聖導師で、新ヨゴ皇国の闇の部分も知っており、政治を影から操っている。 老練で、切れ者である。 物語開始時74歳。 その他 [ ] トーヤとサヤ 声 - (ラジオドラマ、トーヤ)、(アニメ、トーヤ)、(アニメ、サヤ) 演 - (トーヤ)、(サヤ) 新ヨゴ皇国の市場の片隅で何でも屋を営む孤児たち。 何でも屋の名の通り、客に頼まれたものは市場で何でも調達してくるのが職業。 よく旅に出ているバルサとトロガイの橋渡し役を務めることが多い。 また、精霊の守り人での一件から、シュガとトロガイが密会するために店の屋根裏を提供している。 2度目に登場したときには結婚していた。 カンバル王国 [ ] 王家 [ ] ログサム 演 - ナグルの弟。 物語が始まる前に病死。 カルナを脅して毒を盛らせる形で兄を暗殺し、王位を手に入れる。 カルナの幼い娘バルサも口封じに殺そうと企み、彼女を連れて逃げたジグロのもとに刺客を送る。 実写版では生存しており、バルサはログサムを暗殺しようとしたことでお尋ね者になる。 ムサ氏族 [ ] ジグロ・ムサ 声 - (ラジオドラマ)、(アニメ) 演 - バルサの育ての親で、百年に一人といわれた天才的な短槍使い。 バルサの父カルナの親友。 元々はカンバル王国最高の武人〈王の槍〉九人の中で最年少ながら最高位に就いており、カンバル国王ナグルの武術指南役も務めていた。 国王暗殺の陰謀に巻き込まれたカルナの頼みを受け、彼の愛娘バルサの命を守るため、地位や名誉といった全てを捨てバルサとともに逃亡。 これより、刺客として放たれたかつての友〈王の槍〉と戦うという苦しみを背負う。 バルサとともにトロガイの小屋に身を寄せたことがある。 物語開始前に病死している。 ロタ王国 [ ] タルの民 [ ] アスラ 演 - 「神の守り人」より登場する、タルの民の少女。 チキサの妹。 兄妹ともに目を引くような美しい顔立ちをしている。 〈畏ろしき神〉タルハマヤを召喚する「異能」を持つ。 タルハマヤを我が身に封じた後、新ヨゴ皇国の四路街で衣装店を営むマーサのもとに預けられる。 チキサ 演 - 「神の守り人」より登場する、タルの民の少年。 アスラの兄。 〈畏ろしき神〉タルハマヤの力に翻弄される妹の身を案じる。 後に、アスラと同様マーサのもとに預けられる。 タルシュ帝国 [ ] 帝室 [ ] オーラハン タルシュ帝国皇帝で、ハザールとラウルの父。 僅か一代で他国を征服し、帝国を超大国へと育て上げた名君。 現在は重病の床にある。 40代になるまで子宝に恵まれず、六人の子を得たが2人を事故と病で亡くした。 後述の太陽宰相・アイオルとは旧知の仲。 物語の終盤に、後継者の名指しをアイオルに任せて没する。 一般的に大柄な体躯で知られるタルシュ人にしては小柄であった。 ハザール タルシュ帝国の第一王子で、次代皇帝の座を弟のラウルと争っている。 南方の遠征を行う〈南翼軍〉の総司令官。 読書を好む、物静かな男で、母である皇后に似て細面で長身。 弟・ラウルに先を越され、北の大陸遠征軍の指揮権を奪われるが、名誉回復の為にロタ王国にヨゴ人の〈ターク〉を送り込み、かねてより調略を行っていた、現王制に不満を持つ南部諸侯に決起を呼びかけ、またカンバル王国にも南部諸侯側として、ロタの内戦に介入する約束を取り付ける。 ラウル 演 - タルシュ帝国の第二王子で、次の皇帝の座を兄ハザールと争っている。 ヒュウゴにチャグム誘拐を命じた本人。 サンガル攻略における功とチャグムの捕縛を評価されて、北の大陸侵攻での指揮権を皇帝より与えられた。 捕虜となったチャグムにタルシュ帝国の国力を見せつけ、服従を迫る。 ユラル タルシュ帝国の第三王子で、皇帝の三男。 初登場時二十三歳。 カサリナ タルシュ帝国の皇女で、皇帝の末娘。 初登場時二十歳で、昨年結婚したばかりである。 タルシュの官僚・将軍 [ ] アイオル タルシュ帝国の太陽宰相で、皇帝・オーラハンの右腕。 かつては帝国に併合されたコーラナム王国国王の側室の子だったが、その優れた才能を見出され、太陽宰相に就く。 就任後は帝国の最盛期を築く手腕を発揮した。 前述の経歴とその人柄から、他の枝国出身官僚からは慕われている。 臨終の際の皇帝から、後継者の名指しを任される。 その1ヶ月後、ハザールとラウルに自領の統治状況と今後の展望を記した文書を差し出すよう言い渡すが、ラウルに「国獲りの功績を選定範囲に入れずに吟味する事は、父の遺志に反する」と言われるが、領地は皇帝から任された国土だけでなく、国獲りで得た枝国も入る、と説明する。 そして、「功績とは、国獲りで得た枝国の数ではなく、その枝国を征服した事で領地と領民が豊かになっているかだ」と国獲りの真の意味を交えながら反論する。 ハミル タルシュ帝国の南翼宰相で、ハザールの右腕。 カラル枝国の出身。 クールズ 演 - タルシュ帝国の北翼宰相で、ラウルの右腕。 生粋のタルシュ人で、属国の出身ながらも目ざましい出世をしているヒュウゴや新ヨゴ皇国皇太子のチャグムに対して威圧的な態度で臨むなど、タルシュ至上主義に傾きがちである。 ヨゴ皇国征服の功で現在の地位についた、優秀な人物であるが、タルシュ人ゆえ枝国人の不満などの細かい箇所までに、目が届かない。 シュバル 演 - タルシュ帝国〈北翼〉軍将軍で、対新ヨゴ皇国緒戦総指揮官。 オルム王国やヨゴ皇国との征服戦争で活躍した英雄で、戦の天才。 タラノ平野での緒戦で、三万の軍勢で新ヨゴ皇国軍二万五千を撃退した後、息子のラシュバンに兵を託し増援の一万の帝国軍を率いて、東回りで光扇京へ進撃する。 ラシュバン タルシュ帝国〈北翼〉軍将軍で、シュバルの長男。 タラノ平野での緒戦後、父のシュバルから任された、二万のタルシュ軍を率いて、西回りで光扇京へ侵攻する。 皇国軍の抵抗を殆ど受けずに、都に至る最後の要衝、ヤズノ砦の攻撃するが、背後からチャグム率いる、ロタ・カンバル連合軍に奇襲を仕掛けられ、大損害を被り、タラノ平野に設けた補給基地へ敗走する。 ヨゴ皇国 [ ] アラユタン・ヒュウゴ 演 - タルシュによって滅ぼされた南のヨゴ皇国の戦災孤児から身を起こし、現在はラウル王子の密偵をしている。 若さに似合わぬ切れ者で、『蒼路の旅人』でチャグムを誘拐する。 どこかチャグムに同情しているような節がある。 火事が苦手らしい。 少年時代の彼を主人公とした「炎路の旅人」は、『炎路を行く者』に収録されている。 登場国 [ ] 北の大陸 [ ] 本作の舞台となる国が多数登場する大陸。 ナユグ、ノユーク、ナユーグルなど様々な名前で呼ばれる異界の存在が知られている。 温暖湿潤のナヨロ半島、寒冷地のカンバル王国、熱帯のサンガル半島、乾燥した草原地帯のロタ王国と気候に大きな差がある。 肥沃な土地は新ヨゴ皇国領のナヨロ半島とサンガル王国領のサンガル半島、ロタ王国の南部程しか無く、その他の土地は痩せている。 さらに北や西へ行くと山脈や永久凍土といった不毛の地ばかりである。 尚且つ、文明も未発達で人口も少ない。 新ヨゴ皇国 バルサ・トロガイ・チャグム・タンダ・シュガなど、物語中の中心人物ほぼ全員の住む国(バルサ、トロガイの場合は定住していないので最近生活している国)。 作中より約250年前に、海を隔てて南に位置する「ヨゴ皇国」から王位継承権争いを嫌い、海を渡って来たトルガル帝によって建国された移民国家。 都は光扇京。 最高権力者は帝(みかど)で、彼は3人の后をめとることができる。 また、皇族は〈天ノ神〉の子孫と信じられており、その目には神通力が宿ると畏れられ(実際はそのような力は無い)、一般の国民が皇家の者を見ると、目がつぶれると信じられている。 この国では、基本的には帝の第一子が帝位を継ぐ。 また、帝位継承権は継承者が自分から放棄することはできず、継承権から逃れる方法は死ぬ(病死か事故死、またはそれに見せかけた暗殺)以外ほとんどない。 この国において最も特徴的な制度が、国教の〈天道〉と星読博士の制度であり、星読博士の最高位、聖導師が帝の助言者として政治を動かしていく。 帝直属の暗殺者である〈狩人〉以外の兵力は、あまり強力ではないらしく、屈強な軍という表現はされていない。 建国以来戦を経験しておらず、数百年前にヨゴ皇国で著された「戦法百覧」という兵法書が現在でもそのまま重んじられている。 カンバル王国 新ヨゴ皇国の北、青霧山脈を越えていった向こうにある国。 国土の大半は山地で、その地下には網の目のように洞窟が伸び、洞窟の奥には《山の王》が支配する「闇の王国」がある。 十の氏族があり、それぞれを氏族長が治め、それを束ねるのがカンバル王で、王都に住む。 武人集団〈カンバル王の槍〉が王を補佐する。 貧しい国で、自給できる食糧は痩せた土地でも栽培できるガシャ(芋)と、カンバル・ヤギの乳くらいしかないため、唯一の財源〈ルイシャ(青光石)〉を輸出することによって近隣国から穀物を買い入れている。 この宝石は《山の王》からの贈りもので、およそ二十年ごとに《山の底への扉》が開き、王と〈王の槍〉とその従者が山の底の闇へ下って持ち帰るものだが、《ルイシャ贈りの儀式》の内容は固く秘密にされており、余人が知ることはない。 兵数は決して多くはないが、短槍を操る騎兵の屈強さは近隣諸国に知れ渡っている。 ロタ王国 新ヨゴ皇国の西隣に位置する国である。 国内から輸出できる財産が実質的になどしかなく、北部の氏族は中心で、冬の厳しい寒さと狼の被害で貧しい一方、南部の大領主は肥沃な穀倉地帯とサンガルとの貿易で栄える港湾都市があり豊かであり、格差が激しく、たびたび衝突が起きる。 ヨーサム王が統治し、王弟イーハンが兄王を助ける。 また、ロタ人のほかに、〈タルの民〉や〈川の民〉と呼ばれる少数民族が住む。 ロタ人はで、騎兵を主力とした強力な軍隊を持っている。 サンガル王国 新ヨゴ皇国の南に位置し海に面している国。 王都のあるサンガル半島と大小様々な島々からなるで、貿易や漁業が盛ん。 国王はカルナン。 国風は自由だが、王族の祖先はであった為、皆計算高く利に聡い。 家庭の主導権は女性 妻 が握るのが特徴的で、王室の姫達は、他国の深窓の姫君とは違い、幼い頃から国内の主要な島々を巡って国の現状を教えられる事に加え、相当の政治的発言力と独自の情報網を持つ。 ラッシャローと呼ばれる海を漂いながら一生を船で過ごす少数民族もいる。 王都は「珊瑚のような都」や「海に浮かぶ宝石」と評される〈サンガル・ヤシーラ 望光の都 〉。 南の大陸 [ ] 北の大陸とは、ヤルターシ海やスガル海などの大海を隔てて位置する。 北の大陸を遥かに上回る広大な面積を有する。 古くから列強が割拠し、戦乱が絶えなかったが、近年タルシュ帝国が急激に国力を上げ、大陸統一に向けた動きを見せ始めた事で、諸国が次々に征服されていった。 現在では、大陸の殆どが帝国の支配下に入った為、その矛先は新ヨゴ皇国のある北の大陸に向きつつある。 タルシュの国獲りによる経済発展で、大陸諸国はかつてないほどの繁栄と平和を謳歌しているが、同時に新参者の枝国(属国)は重税と圧政に喘いでいる。 肥沃な土地と資源が豊富にある事から、人口が多く文明が高度化している。 タルシュ帝国 南の大陸にある超大国で、人口は2700万人を超える。 ・アルェを崇拝している。 で、ヨゴ皇国を始めとする他の国々を次々と併呑し北の大陸へ迫る。 サンガルは秘密裡に降伏、次に新ヨゴ、ロタ、カンバルへと食指を伸ばそうとしている。 国獲りにより豊かになった国であり、属国に戦費を払わせることで自国に反逆する国力を奪い、服属させた国の国民に兵役を課し、これによって圧倒的な軍事力を誇る。 タルシュ兵として武功をあげた国民は、〈コムス 臣民権 〉と呼ばれる特権を与えられ、税をタルシュ人と同額に減税される。 但し、侵攻に際しては、相手国に〈ターク 鷹 〉と呼ばれる密偵を送り込んで綿密な情報収集を図り内紛を誘発する、内通者を通じて降伏を勧告する、等の「戦わずして勝つ」手段を優先する。 タルシュ人は赤銅色の肌をし、銀色の目と髪をもち、大柄である。 しかし民族による差別はなく、能力次第で身分や出身国に関わらず出世する道が開かれており、枝国()出身の様々な肌の色の者が重要な官職に就いている。 ・オーラハンの右腕である太陽宰相・アイオルもコーラナム枝国の出身。 二人の王子、長男のハザールと次男のラウルがおり、手柄を競い、次期皇帝の座を争っている。 国獲りで巨大化したタルシュ帝国は国内の資源が豊かになった事で、文明が進歩し高い工業技術を備えるようになった。 その為、新ヨゴとの緒戦では、やなどの攻城兵器を投入した。 また、征服した国では農地の灌漑整備、新たな都市計画や街道の整備、幅広い運河の建設などを行い、税収を豊かにしようとする。 帝都の〈ラハーン〉は皇帝がおわす〈ラウ・ハーラン 太陽宮殿 〉や皇族の居城を中心に石造りの建物や運河、幅広い道路などがある壮麗で広大なものである。 かつては西隣のオルム王国とホーラム王国を征服する程のであったが、激しい帝位継承権争いの内紛で国力が衰退し、作中の15年前にタルシュに征服された。 ヨゴ皇国からの移民が建国した新ヨゴ皇国とは、言語、文化、政治制度などの面で類似する部分がある。 帝国内では、最も早く枝国となった国である為、国民の殆どが〈コムス 臣民権 〉を手にしており、さらに太陽宰相・アイオルを始めとするコーラナム人が重職に就いている為、タルシュ人と共に繁栄を謳歌している。 古代からの優れた文明を継承し長く繁栄していたが、タルシュの国獲りの最初の標的として征服された。 若かりし頃の皇帝・オーラハンはここで後に親友として、長年自分を補佐し続けることになるアイオルと出会う。 戦を好んでおり、国民一人一人の男子が戦士となっていたなど、の様相を呈していた。 王室内の内紛に乗じてタルシュに征服された。 酒場で働いていたヒュウゴを帝国軍に誘った、〈南翼 ハザール王子陣営 〉の〈ターク 鷹 〉であるオウル・ザン 砂漠の鼠という意 の出身国である。 ヒュウゴ曰く、ヨゴ皇国が征服される、随分前に枝国になったらしい。 古くから南のホーラム王国と共に東のヨゴ皇国の属国として支配されていたが、ヨゴに衰退の兆しが見えるや否や、反旗を翻し独立。 その後はヨゴと国境線を巡る戦争を繰り返したが、西から侵攻してきたタルシュに征服される。 帝国内では、まだ比較的、新しい枝国である事から、一部の国民しか〈コムス 臣民権 〉を手にしていないらしく、国民は貧しい生活を強いられている。 その状況を打開する為、オルム枝国軍は、ヨゴや北の大陸の遠征軍への従軍、西方国境の防衛に当たるなどして、〈コムス 臣民権 〉を獲得しようとしている。 北のオルム王国と同じく古くから東のヨゴ皇国の属国として支配されていたが、ヨゴに衰退の色が濃くなると、反逆をし独立。 オルムと共に国境線を巡る戦争を始めたが、オルムがタルシュに降伏した後すぐに征服される。 新参者の枝国であり、重税によって苦しんでいる。 スガル海の島々を支配下に入れているが、作中の5年前のタルシュの征服と同時にスガル海も帝国領に入った。 征服前は北方のロタ王国と交易を行っていた。 そこに住むカラル人は、黒い肌と大きな目が特徴。 スガル海のラッシャロー達は、ニケ島という島の漁民として暮らすよう強制され、家族を兵役に取られている。 南翼宰相・ハミルの出身国。 アラ・ジール王国 南の大陸にある国で、タルシュ帝国の〈北翼領(ラウル王子の領地)〉の西隣に位置する。 砂漠の国で、タルシュとの国境に度々侵入しては、アルマスールなどの要塞都市に襲撃を仕掛ける「悩みの種」で、タルシュ帝国側からは蛮族視されている。 用語 [ ] 短槍 武術に用いる槍で、バルサやジグロなどが使用する。 北のカンバル王国で盛んであり、同国の王の護衛である「王の槍」は最強の短槍使いとして名高い。 天道 南の大陸のヨゴ皇国のもととなった、〈古ヨルサ王国〉の時代から続く学問であり宗教。 星読博士たちが、〈星ノ宮〉で〈天ノ相〉を読み解き、国の未来を予想する。 星読博士 新ヨゴ建国を担った大聖導師カイナン・ナナイが作った制度で、星の位置や空の様子〈天ノ相〉を見ることによって未来を占う、〈天道〉という学問を学び国政に反映させる職務を担う。 身分を問わず広く候補者を募り(星ノ試し)、その中から才能のある者のみを見習いとして選び出す。 見習いが正規の「星読博士」になるまでに、短くても10年、長い場合には30年かかる。 その最高位である聖導師は政治にも深く関わる重要な役職で、国の闇の部分にも深く関わっている。 狩人 新ヨゴ皇国の帝直属の隠密。 彼らは末子継承ので、いずれ劣らぬ武術の達人であり、また暗殺や諜報もこなす凄腕の武人たちからなる。 同様の役割を担う者は、ロタ王国の〈カシャル(猟犬)〉やタルシュ帝国の〈ターク(鷹)〉など、新ヨゴ皇国以外の国にもいる。 ヤクー 現在新ヨゴ領であるナヨロ半島に昔から住んでいた。 ヨゴ人が海を渡って来た際には戦いを避けて山間部へ退いたが、次第にヨゴ人と交わるようになっていった。 トロガイはヤクーであり、タンダは混血である。 ヨゴ人との混血を繰り返しているため、純粋なヤクーは現在ではそれほど多くない。 サグやナユグという独自の世界観を持つ。 サグ ヤクー達の世界観で言う「こっちの世界」で、人々が普通に生活している世界。 ナユグと重なって存在しており、場所によってナユグとの重なりが大きい場所がある。 ナユグ ヤクー達の世界観で言う「あっちの世界」で、精霊などがいる世界。 サグと重なって存在する。 カンバルなど他国にも、「あっちの世界」を指すノユーク、ナユーグルなど、似たような呼び名がある。 呪術を用いて見ることができるが、普通に見ることができる者も稀にいる(アスラやチャグムなど)。 季節のサイクルが非常に長い。 王の槍 カンバル王国最強の武人集団で、各氏族長筋の男たち(氏族長の息子あるいは弟。 カンバルでは武人の血は父から息子に流れるとされる)から選ばれた槍の使い手、合計9人が選ばれて王を守り補佐する。 王の代替わりに際しては、儀式において9人の「王の槍」全員が新たな王を承認することを建前とする。 ルイシャ(青光石) カンバル原産の青く発光する宝石。 非常に高価で、カンバルの国庫を担う重要な輸出品である。 どのように産出するかは秘密にされ、ごく一部の者しか知らない。 山の王 カンバル王国の地下深くにある「闇の王国」の王。 「王」と称されるが人間とは全く異質の存在で、ノユーク(ナユグと同義)の生き物である。 カンバルの輸出品「ルイシャ」は、約20年に1度行われる《ルイシャ贈りの儀式》の際にこの「山の王」からカンバル国王に贈られる、とされるが、その詳細はごく一部の者にしか知らされない。 タルの民 ロタ王国に住む、ロタ人とは別の民族で、「畏ろしき神(タルハマヤ)を招く力のある異能者〈サーダ・タルハマヤ〉が生まれ、ロタを支配する」という言い伝えを持つ。 美しい顔立ちが特徴。 彼らはその言い伝えと、隠された歴史故にロタ人から疎まれ、深い森の奥で陰(タル)に隠れて生きている。 川の民 ロタ王国に住む、ロタ人とは別の民族で、川辺に竪穴住居を作って住んでいる。 ロタ人と比べると、ほぼ頭一つ分ほど小柄。 呪術の才能を持つ者が生まれることがあり、彼らは訓練を経て「カシャル(猟犬)」となりロタ王に仕える。 タルハマヤ ロタ王国の伝承に登場する創造神アファールの鬼子で、異界〈ノユーク〉に春が訪れると川の流れに乗ってロタにやって来て、タルの民の少女〈サーダ・タルハマヤ(神と一つになりし者)〉を依代として姿を現す、とされる。 「畏ろしき神」の異名のとおり、血と殺戮を好み、その力を得た〈サーダ・タルハマヤ〉はロタ全土を恐怖の下に支配した、と伝えられている。 ラッシャロー 北の大陸と南の大陸を隔てるヤルターシ〈海〉に住む民族で、定住することはなく生涯を海の上で過ごす。 風や潮を読む能力や船を操る才に秀でる。 ナユーグル・ライタの目 サンガルには「海の底には異界〈ナユーグル〉があり、〈ナユーグル・ライタ〉という民が住む」という伝承がある。 〈ナユーグル・ライタ〉は5歳前後の子供の魂を乗っ取って海上の世界を覗くことがあり、乗っ取られた子供は「ナユーグル・ライタの目」と呼ばれる。 「ナユーグル・ライタの目」は目隠しをされて王宮で最上級のもてなしを受けた後に海に還される(沈められる)。 アルェ タルシュ帝国で信仰されている太陽神のことで、それを祀る祭司の集団を〈アルェ・コウ 太陽神の口 〉と呼び、皇帝にアルェの予言などを伝える。 属国のヨゴ枝国の呪術師や星読博士と関係が深い。 タルシュの北の大陸への遠征は、彼らの「南の大陸がナユグの秋の到来による寒冷化で土地が痩せ、逆に北の大陸がナユグの春の到来による温暖化で土地が豊かになる」という、予言が要因である 実際に、帝国内では凶作や漁獲量の減少、気温の低下などの現象が起こっており、特に〈カールズ・ノ・ハイ 白い山脈 〉と呼ばれる大山脈がある南部では被害が深刻であった。 ラジオドラマ [ ] 「」()で化。 各回15分、全10話。 が語りを担当している。 放送日 [ ]• 『 精霊の守り人』 全10話 2006年8月7日 - 18日(再放送:2007年4月2日 - 13日、2016年2月15日 - 26日 )• 『 闇の守り人』 全10話 2007年4月16日 - 27日(再放送:2017年1月16日 月 - 20日、2017年1月23日 - 27日 ) スタッフ [ ]• 原作 -• 脚色 -• 選曲 - 伊藤守恵• 演出 - 真銅健嗣• 技術 - 藤井芳保、水野友晴(『精霊の守り人』)、高橋英明(『闇の守り人』)• 音響効果 - 西ノ宮金之助、稲葉護(『精霊の守り人』)、岩崎進、片平洋資(『闇の守り人』) テレビアニメ [ ] 2007年4月7日 - 9月29日に、の枠で放送された。 全26話。 また、2008年4月5日に、NHK教育テレビが土曜日午前9時からの枠で、再放送を開始した。 また、2016年4月29日からNHK総合テレビで再放送が開始した。 本来感じるだろう作者のここが違うというものがまるでなくこのアニメが好きで幸福だ、と上橋は発言している。 また、放送に先立ち、放送の「」に、監督のが出演している。 第1話の川の風景は、神山監督の故郷であるの風景がモデルである。 スタッフ [ ]• 原作 -• 監督 -• 助監督 - 吉原正行• キャラクターデザイン - 麻生我等• 美術監督 - 竹田悠介• 色彩設計 - 片山由美子• 撮影監督 - 田中宏侍• 編集 - 植松淳一• 音響監督 -• 音楽 -• アニメーション制作 -• 製作 - 「精霊の守り人」製作委員会(、、、Production I. 『 放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」』(ほうそう90ねん たいがファンタジー せいれいのもりびと)と題して、で2016年3月19日から3シーズンに渡って3部作・全22回で放送される。 主演は。 製作 [ ] 「世界に届けられるソフト」として製作され、「多くの国で翻訳され、海外でも人気が高い」ことを理由にの『守り人シリーズ』が題材として選ばれた。 タイトルは「精霊の守り人」だが、『守り人シリーズ』全話をドラマ化し 、シーズン1は原作に忠実に、シーズン2以降は構成を大きく変更して制作される。 水や卵や怪物ラルンガなどの描写にを駆使し、原作におけるの多様性や大自然を表現するべく、から、そしての広域でロケを行う。 映像はで撮影される。 シーズン1の制作発表が2014年7月28日に行われ 、2015年7月2日にクランクインした。 これまで比較的女性らしい役でヒット作を連発してきた綾瀬はるかがアクションシーンが多く、精悍で男勝りなバルサ役に抜擢されたことや、が5時間かかる特殊メイクにより70歳の老婆トロガイを演じることも話題となる。 余談だが、ジグロ役の吉川はクランクイン当初、左足首を骨折していたのに加え、その状態のままでアクションに臨んで非常に苦労したことを公式ホームページのインタビューで語っている。 シーズン2の出演者発表が2016年4月8日に行われ 、同月にクランクインしたが、同年10月に聖導師を演じたが急逝。 これを受けてシーズン3はが後任として聖導師役を務めることが決まっている。 シーズン2はすでに平幹二朗出演で収録済みのため、NHK側は「そのまま放送する」とコメントしている。 シーズン2のタイトルは「精霊の守り人II 悲しき破壊神」とし、 『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』『蒼路の旅人』『天と地の守り人〈第一部〉』を原作として、シナリオを再構成している。 2017年1月21日から毎週土曜21:00 - 21:58で全9回で放送予定。 ただし、3月11日は発生から6年となる日であり、特別体制となるため休止が決まっている。 シーズン3の出演者発表は2017年1月15日に行われた。 タイトルは「精霊の守り人 最終章」。 原作シリーズ第2作の 『闇の守り人』とクライマックスにあたる 『天と地の守り人〈第二部〉カンバル王国編』『天と地の守り人〈第三部〉新ヨゴ皇国編』を組み合わせて再構成したストーリーになっている。 同年11月25日から全9回で放送。 スタッフ [ ] シーズン1• 原作 - 上橋菜穂子『精霊の守り人』• 脚本 -• 音楽 -• テーマ音楽演奏 -• テーマ音楽指揮 -• 演奏 - フェイスミュージック• 題字 -• 人物デザイン監修 -• 文化芸能考証 - 友吉鶴心• アクション指導 -• 振付・所作指導 -• 料理指導 - 、板井うみ• 創作文字指導 - 坂井孝次• 医事指導 - 富田泰彦• 夏至祭音楽 -• VFXプロデューサー -• クリーチャーデザイン - 田島光二• タイトルバック -• 撮影協力 - 、、熊本県、熊本県、熊本県、鹿児島県、鹿児島県、鹿児島県、、、、、山梨県、• 資料提供 - 西畠清順• 映像提供 - TETON GRAVITY RESEARCH• - 、()、越智篤志(NHKドラマ番組部)、• プロデューサー - 竹内敬明、大越大士、• 演出 - (NHKエンタープライズ)• 美術 - 、伊達美貴子• 技術 - 重永明義、市川隆男• 音響効果 - 三谷直樹、柴田なつみ• 撮影 - 相馬和典、細野和彦• 音声 - 大宅健司、山本哲伸• VFX - 高橋佳宏、進威志、井藤良幸、有田康剛• 編集 - 平川正治• 照明 - 鈴木岳、高橋貴生• 映像技術 - 金丸岳生、田中幸治、大西康仁、高橋賢次• 記録 - 加賀美佳子• 美術進行 - 山尾輝、高橋秀樹• 助監督 - [ ]• 制作 - NHKエンタープライズ• 制作・著作 - シーズン2 スタッフ出典:• 原作 - 上橋菜穂子 『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』、『蒼路の旅人』、『天と地の守り人〈第一部〉』 ほか• 脚本 - 大森寿美男• 音楽 - 佐藤直紀• 制作統括 - 海辺潔、加藤拓(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)• 演出 - 加藤拓、中島由貴、西村武五郎• プロデューサー - 大越大士、結城崇史 シーズン3(最終章) スタッフ出典:• 原作 - 上橋菜穂子 『闇の守り人』、『天と地の守り人〈第二部・第三部〉』 ほか• 脚本 - 大森寿美男• 音楽 - 佐藤直紀• 制作統括 - 内藤愼介(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)• 演出 - 片岡敬司、一色隆司(NHKエンタープライズ)、 放送日程 [ ]• 全22話からなる3部作。 シーズン2(全9話)を2017年1月21日(土)から放送。 ただし、3月11日はから6年に伴う特別体制のため休止。 シーズン3(全9話)を2017年11月25日(土)から放送。 シーズン シーズン各話 通算各話 放送日 サブタイトル 演出 原作 視聴率 シーズン1 第1回 2016年3月19日 女用心棒バルサ 精霊の守り人 11. 8% 第7回 第20回 1月13日 傷だらけの再会 6. 3% 第8回 第21回 1月20日 神なき世界 樋口真嗣 5. 8% 最終回 1月27日 旅立ち 片岡敬司 6. 本放送:土曜21:00 - 21:58• 再放送:次週土曜00:10 - 01:08(次週金曜日深夜) 関連番組 [ ]• 『「精霊の守り人」のナゾをとけ! 〜食わず嫌いのための大河ファンタジー入門〜』• 2016年3月14日 20:00 - 20:43に放送。 『大河ファンタジー「精霊の守り人」直前スペシャル』• 2016年3月19日 18:10 - 18:35に放送。 『』「心揺さぶるメロディはこうして生まれる 〜作曲家・」• 2016年3月21日 22:00 - 22:50に放送。 2016年3月26日 22:00 - 23:00に放送。 「選」にて、2017年1月15日 02:45 - 03:45に再放送。 アンコールにて、2017年2月4日 22:00 - 23:00に再放送予定。 『精霊の守り人 外伝』• 2016年12月3日 23:55 - 23:58に放送(以降、随時放送)。 シーズン1とシーズン2をつなぐスピンオフ・ミニドラマ。 12月11日23:55からは通常より1分長い4分の『精霊の守り人 外伝 完全版』も放送。 出演は綾瀬はるか、、。 語りは。 『「精霊の守り人II」の歩き方』• 2017年1月3日 17:45 - 17:55に放送(以降、随時放送)。 地図や人物相関図を駆使してドラマの世界観を解説。 『ロバート秋山の爆笑「精霊の守り人」を作ってみた』• 2017年1月28日 16:20 - 16:30に放送(以降、随時放送)。 『「精霊の守り人」シーズン1総集編』• 2017年11月16日 00:10 - 01:47• 『もうすぐ「精霊の守り人〜最終章〜」みどころ満載SP』• 2017年11月18日 20:15 - 21:48に放送。 2017年11月25日 00:55 - 02:11に再放送。 関連商品 [ ] 書籍 [ ]• NHK「大河ファンタジー精霊の守り人」制作班 『メイキング・オブ・大河ファンタジー 精霊の守り人 』(2016年3月24日、、)• NHK「大河ファンタジー精霊の守り人」制作班 『メイキング・オブ・大河ファンタジー 精霊の守り人2 悲しき破壊神』(2017年1月24日、洋泉社、) CD [ ]• 『大河ファンタジー 精霊の守り人 オリジナル・サウンドトラック』(2016年3月16日、、COCQ-85287)• 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン1 BOX』(2016年8月17日、、PCXE-60134)• 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン1 BOX』(2016年8月17日、ポニーキャニオン、PCBE-63609)• 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン2 悲しき破壊神 Blu-ray BOX』(2017年7月5日、ポニーキャニオン、PCXE-60135)• 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン2 悲しき破壊神 DVD BOX』(2017年7月5日、ポニーキャニオン、PCBE-63610) 受賞 [ ]• (2017年)• ベストアクション女優賞 最優秀賞:綾瀬はるか「精霊の守り人」• ベストスタントマン賞 優秀賞:「精霊の守り人」• (2017年)• 総務大臣賞「精霊の守り人」• 2014年8月12日. 2015年1月2日閲覧。 『』朝日新聞出版、2017年12月13日(日本語)。 日本放送協会. 2015年11月30日閲覧。 (2008年2月24日時点の) 48 上橋菜穂子:「新ヨゴ皇国では、昔の日本と同じように、年を越す度に、ひとつ年をとるという感覚です。 ですので、「誕生日」のような意識はないと思っています。 ドラマトピックス. 2020年3月8日閲覧。 NHKドラマ. 2016年4月8日. 2016年4月8日閲覧。 NHK 2017年1月15日. 2017年11月26日閲覧。 NHK. 2016年2月17日閲覧。 NHK. 2017年1月17日閲覧。 NHKアニメワールド. 日本放送協会. 2016年4月20日閲覧。 精霊の守り人 NHK放送90年 大河ファンタジー. 2016年4月9日閲覧。 2016年3月5日, at the. 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精霊の守り人

【内容情報】(「BOOK」データベースより) 老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。 精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。 建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。 痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 上橋菜穂子(ウエハシナホコ) 1962(昭和37)年東京生れ。 川村学園女子大学助教授。 オーストラリアの先住民族アボリジニを研究中。 著書は、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、『神の守り人来訪編・帰還編』(小学館児童出版文化賞)などがある。 2002(平成14)年巖谷小波文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) アニメが面白かったら、こちらもどうぞ 1 購入者さん 評価 5. 00 投稿日:2012年08月07日 TVアニメ版「精霊の守り人」の原作です。 アニメが面白かった人なら、こちらも楽しめると思います。 原作の第一巻「精霊の守り人」に、膨大な肉付けをしたものがアニメ版になります。 このため、第一巻に限れば、原作よりアニメのほうが壮大で面白いという、普通とは逆の現象が起きています。 アニメを省略したような内容にガッカリするかもしれません。 もちろん、第二巻以降は、アニメでは描かれていない後日談になっており、普通に楽しめます。 むしろ、原作の内容を深く広く充実させて映像化に成功したアニメ版の素晴らしさに感心します。 文庫本は全10巻のようですが、通し番号が付いていないので買うときにちょっと面倒でした。 【守り人シリーズ全10巻】 1 精霊の守り人 <<<本作 2 闇の守り人 3 夢の守り人 4 虚空の旅人 5 神の守り人(上(来訪編)) 6 神の守り人(下(帰還編)) 7 蒼路の旅人 8 天と地の守り人 第一部(ロタ王国編) 9 天と地の守り人 第二部 カンバル王国編) 10 天と地の守り人 第三部(新ヨゴ皇国編) 23人が参考になったと回答• 購入者さん 評価 5. 00 投稿日:2007年05月27日 作者の上橋菜穂子氏は女子大の助教授を勤め オーストラリアの先住民族・アボリジニの研究者でもある。 上橋氏の描くファンタジーは児童文学の範疇を超えてるのは 最初の数ページを読んだだけで一目瞭然。 この作品の女主人公は30歳になる 熟練の女用心棒、バルサ。 彼女の描写はもとより 著者の他の作品に登場する女性達は 皆 血が通い ファンタジーを舞台にしているにせよ 身近に迫ってくるほど 生き生きと描写されている。 民俗学、文化人類学の深い知識と経験に裏打ちされた 作品は 読み応え、読書の醍醐味を 十二分に堪能させてくれる。 学者としてだけでなく ストーリーテラーとしても 素晴らしい才能の持ち主である。 3人が参考になったと回答.

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精霊の守り人・「守り人」シリーズ 公式サイト

精霊の守り人

概要 による。 「」全10巻のうちの第1作目にあたる作品である。 これを原作とする『精霊の守り人』は、製作のもと2007年4月7日から9月29日までNHK-BS2の衛星アニメ劇場枠で放送された。 全26話。 春から冬にかけ、全22話を3シーズンに分け、主演で実写ドラマが放送された。 あらすじ カンバル人の・ バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・ チャグムを助ける。 チャグムの母・ 二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、帝からの追手を辛くも振り切り、幼ななじみの薬草師・ タンダの元へ身を寄せる。 そして、バルサとチャグムは、タンダとその師であるの トロガイから驚くべきことを告げられるのだった。 守り人シリーズを、全22話のドラマとして、3シーズン3年かけて放送した。 (同様な形式のドラマとしては過去に「」がある) 原作者との話し合いの上、シーズン1ではバルサとチャグムの出会いを描き、シーズン2で二人のその後、シーズン3でバルサとチャグムのそれぞれの話がクライマックスになるように設定などが変更されている。 原作との大きな違いとしては、「闇の守り人」のエピソードが最後に来ること。 が存命していることなどがある。 守り人シリーズ• 精霊の守り人 本記事• 旅人シリーズ• その他• 流れゆく者• 炎路をゆく者 関連イラスト.

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