できればリスクを避ける方法も。 」 今回も「ゆだクリッ」「ゆだくり」のドクターゆだが 自分の目を守るためにも、二重整形埋没法は一体どのようなリスクがあるのか、またその解決法について、口コミなどでは得られない情報を、プロならではの視点から詳しくお話し致します。 本記事のテーマ 「二重整形埋没法の怖いリスクと避けるためのおすすめ方法。 (失敗例も)」 記事の信頼性 記事を書いている私は、眼科医・美容外科医・形成外科専門医(日本形成外科学会認定)で、2017年のMEVOS美容整形国際学会では「一流美容外科医」のトロフィーを受賞しました。 美しく仕上げる「美容整形」のみならず「眼科診療」もおこなっており、目の健康を大事にした「美容外科」が専門です。 他院修正手術にも力を入れています。 読者さまへのメッセージ リスクを知らずに目に良くない「二重整形埋没法」を受けて後悔しないように、二重整形埋没法の全リスクと、その回避方法をお伝えしていきます。 二重整形埋没法の怖いリスクと避けるためのおすすめ方法。 (失敗例も) 二重整形埋没法をやらなければ良かった… そんなリスクは聞いてない!聞いてたならやってなかった! 手術する前のリスク説明は全然なかった!! 全国には上記でお悩みの方が少なからずいらっしゃる事実をあなたはご存じでしょうか。 基本的に 二重整形埋没法は正しい手術を受け、また何か問題があっても、正しいアフターフォローを受けられれば問題はまず起こりません。 しかしながら 美容外科医の先生は、目の健康に関しては素人です。 目には良くない二重整形埋没法をやっていたり、正しいアフターフォローをしていないことが多い現状があります。 また、二重整形埋没法後、目にトラブルが生じても、美容整形後の治療は、ほとんどの眼科クリニックで断られるのです。 「やってもらった美容外科へ行ってください」と言われ 結局はアフターフォローができない美容クリニックに戻り。 そして困り果てて、当院へいらっしゃる方が少なくありません。 冒頭の動画に一番大事な3つのリスクだけをざっくりまとめましたのでご覧ください。 リスクとその回避法についてお話しする前に、まずは二重整形埋没法についてお話ししていきます。 二重整形埋没法とは?? 二重整形埋没法とは、切らないで糸を埋め込む二重整形の方法です。 二重プチ整形としても有名です。 皮膚を切るのは怖い なるべく腫れたくない 不自然な二重になるのはイヤだ 仕事を休めない もうアイプチをしたくない そんな方に選ばれています。 二重整形をしていない方でも、ほとんどの若い女性は「アイプチ」などで二重メイクをしています。 しかしながら、「アイプチ」はまぶたのたるみや老化を早めてしまうので非常に良くありません。 また、アイプチでまぶたが異常にかぶれてしまっている方も決して少なくありません。 いけないとは分かっていても、二重でない自分でいることが耐えられず、アイプチをし続けてしまう・・・ アイプチをし続けるくらいなら二重整形に踏み切ってしまったほうが、まぶたには健康的です。 二重整形埋没法を受けた後は、今まで大変だったメイクも簡単になり、感動する方が非常に多いとても魅力的な施術です。 ところが・・・ 反面、リスクもあるのです。 成功が当たり前じゃない?知ってほしい手術の怖いリスク 二重整形埋没法はとても気軽に二重にすることができるためとても魅力的な施術ですが、それと同時に、知ってほしい怖いリスクがあります。 また怖い失敗例もあります。 美容整形は決して魔法ではありません。 美容整形手術をしても、お客様のご希望通りにはならず 手術をしなければ良かったとお思いのお客様が全国には数多くいらっしゃいます、、、 どんな整形手術にもリスクがあります。 通常の美容外科ドクターは起こりうるリスクを説明します。 失敗が今までないということは経験が浅いということです。 もしくは失敗したお客様に真摯に向き合わないドクターです。 そのようなドクターの場合、お客様の多くは他院に行かれるので 失敗していることに気づかないのでしょう。 多くのお客様が、美容整形は成功して当たり前だと思ってらっしゃいます。 しかし現実はそうではありません。 二重整形埋没法には知ってほしい怖いリスクがあるのです。。 また失敗例(お客様が満足しない)も。 二重整形埋没法失敗の悲しいエピソード 二重整形埋没法失敗の悲しいエピソードをご紹介します。 18歳のB子さんは高校生活あつぼったいまぶたに悩んできました。 高校時代は勉学に勤しみ、女子高でもあったので メガネをかけて過ごしてきました。 無事志望校の大学にも合格し B子さんは大学デビューを目指します! そうだ!二重整形しよう!! 意を決して、大手美容外科を訪れます。 美容外科ドクターから提案されたのは特殊な二重整形埋没法 「大丈夫。 腫れない!ばれない!」 と耳に心地良いセリフを言われ、もうすっかりその気です。 術後1ヶ月 腫れない、ばれないと言われてたのに、、、 明らかに不自然な二重、、、 こんなはずじゃなかった、、、 (注:上記B子さんは架空の人物です。 ) こんなはずじゃなかった、、、手術のリスクと失敗例 二重整形埋没法のこんなはずじゃなかったリスク一覧をご紹介します。 お客様が実際どんなことでお困りなのかを順位順に掲載致しました。 [お客様がお困りの順に掲載] 1位:「こんなにまぶたが腫れるなんて聞いていない。 仕事があるのに…」(まぶたの腫れ) 手術後のまぶたの腫れには個人差があります。 手術直後の腫れは、麻酔の方法(局所麻酔の成分)を工夫することで腫れは少なくすることができます。 また希望とする二重幅が広いほど腫れは長引きます。 通常の二重幅の場合 強い腫れは早い方で手術後3日 遅い方で1ヶ月 平均10日くらいを目安にしましょう。 基本的には腫れが引くのを待つしかありません。 腫れている間はメガネやメイクでごまかすしかありません。 2位:「二重の幅が広すぎる」「二重幅が狭すぎる」「二重の左右差がひどい」「二重がカクカクしている」(二重の幅が希望のラインではない) ご希望の二重よりも幅が広かったり、あるいは狭かったりします。 また若干の左右差がでてしまうこともあります。 二重のラインがなめらかでないこともありえます。 二重埋没法のまぶたの形の完成は早い人で1ヶ月 遅い人で5ヶ月くらいかかることもありますので 待てるのでしたら半年くらいはお待ちいただくのが良いでしょう。 半年以上経って、二重幅が広すぎたり、狭すぎたり、二重がカクカクして、ラインが滑らかでない場合 1度糸を抜糸してから、再度二重埋没法をおこなうのが良いでしょう。 3位:「まぶたにしこりが(泣)…」 結び目が浅いところにあると、しこりになってしまうことがあります。 その際は 結び目を深いところに押し込む処置で改善します。 皮膚の成分が傷に入り込んでしまったり、ものもらいになっていることもあります。 その際は ものもらいの眼科処置が必要になります。 4位:「目がゴロゴロするし、ひっばられる。 耐えられない…」(目の違和感) 動画でご紹介したもっとも気を付けるべきリスクですね。 二重埋没法をした後、「目の奥が痛い、ゴロゴロする、ひっぱられ感がある」と感じることがあります。 手術した後、1週間くらいは、目がゴロゴロしますが、 通常、時間とともに改善することがほとんどですのであまり心配はいりません。 しかし、まれに1ヶ月を過ぎても改善が見られず、やむなく糸を取らなければならないことがあります。 最悪なのは、5年、10年した後の目のゴロゴロです。 糸が飛び出ている場合は、糸をとれば治るので、あまり心配いりませんが 二重埋没法が原因で、まぶたの裏の粘膜がデコボコしている場合は 最悪、糸を抜糸しても、治らないことがあります。 その場合は、もう、どうすることもできません。 当院では、そのような場合、レーザー治療を行いますが 60%程度の改善度です。 5位:「二重の食い込みが強すぎる」「二重ラインが弱い」「二重が取れてしまった」(二重の食い込み) 二重の食い込みは手術してしばらくは強いことがほとんどですが、うつむいたときの食い込みが気になるなどの訴えもあります。 時間とともに改善することがほとんどです。 二重の食い込みが弱いと訴える方もいらっしゃいます。 その際は 再度埋没法を行うか、二重切開をする必要があります。 食い込みが弱くなりすぎると、最悪の場合は二重ラインが消失してしまいます。 二重埋没法である以上は、どんな方法であれ、いずれ二重ラインが弱くなり、最悪の場合は二重ラインがとれてしまう可能性はあります。 永久的な二重が欲しい方は二重切開を検討しましょう。 6位:「手術後 になった」 二重埋没法後は、実は になりやすくなります。 糸が瞼板腺(けんばんせん)をつまらせ、炎症を起こしてしまうのです。 眼科治療が必要になりますが 眼科クリニックによっては、美容クリニックでの手術後は治療を断るところが多いのでご注意下さい。 7位:「目から糸が飛び出てきた。 目が痛い…」 当院施術では現在1例もありませんが、適切に糸をしっかり埋め込まないと、目から糸がとびでてくることもあります。 その際は 糸をとりのぞく処置が必要になります。 埋没法を受けたクリニックで取り除いてくれるところがほとんどです。 眼科クリニックでは、美容手術後は治療を断るところが多いので、やはり注意が必要です。 8位:「傷跡が膨らんでて、赤い…」 二重埋没法は、時間が経てば傷跡は残らないことがほとんどですが 体質により手術後しばらくは針穴程度の傷跡、目を閉じたときの赤み、目を閉じたときに膨らみが目立つことがあります。 時間とともに改善を待つのがよいでしょう。 9位:「まぶたが真っ青…」(内出血) 内出血は3人に1人は生じてしまいます。 最初は青あざになり、じょじょに黄色いあざに変わっていきます。 完全に消えるまでは3週間~1ヶ月半くらいかかることがあります。 その間は メイクやメガネでごまかしましょう。 10位:「二重ラインからまつ毛までぷっくり」 通称「ハム目」、「ソーセージ目」と呼ばれたりします。 希望とする二重幅が広いほど、このリスクは高まります。 二重幅を狭めにして自然にするか、二重切開をして改善させる必要があります。 ハム目についてはこちらに詳しく解説しましたのでご覧ください。 11位:「目がとてもつらい…」 目とお腹は非常にストレスに弱い部位です。 目の手術後、気にするあまり、 目が重い、まぶしく感じる、まぶたがピクピクする、頭痛がするようになった などの訴えがありえます。 なるべく気にしないほうが良いでしょう。 12位:「眠たい目にみえるようになった…」 手術のやり方によっては、二重幅を広く希望した場合、眠たい目に見える可能性があります。 つまり「まぶたが開きづらい」というわけです。 こちらも動画の3つめのリスクですね。 解決法としましては 二重幅を狭めにして自然にするか、二重埋没法のやり方を変える(美容クリニックを変える)必要があります。 13位:「二重埋没法は何回まででもできると思ってたのに…」 こちらも動画でご紹介した内容です。 二重埋没法は基本的に3回までです。 それ以上は、まぶたへの負担・ダメージが強いのでおすすめできません。 二重切開法に切り替えてください。 以上は全て起こりうることです 二重埋没法といってもやり方は様々です。 適切な方法であれば上記のリスクを極力抑えることができます。 湯田眼科美容クリニックでは安全で安心で信頼できる二重埋没法をご提供致します。 二重整形埋没法をするときの病院選びの重要性とおすすめの選び方 二重整形をするときの病院選びの重要性とおすすめの選び方について解説して参ります。 二重整形は、施術を受ける病院によってやり方もアフターケアも全く異なります。 そのため、手術後の運命を左右するといっても過言ではないからです。 「プチ整形なんてどこで受けても一緒でしょ??」 と思っていると、とても痛い目にあうことになります。 二重埋没法は確かに美容整形手術の中では一番簡単な部類に入る手術です。 研修医上がりでも3ヶ月くらいトレーニングをするとできてしまいます。 ですが、適切な目の健康まで考えた二重埋没法、また術後のアフターケアができる美容外科医は数えられるくらいしかいないのが現状です。 目の健康まで考えた二重埋没法ができるにはしっかりとしたトレーニングを積む必要があるからです。 また適切なアフターフォローを学ぶのも簡単ではありません。 それでは参りましょう。 失敗しないための選び方おすすめ1:眼科と提携をしている美容クリニックを選ぶ 眼科と提携をしている美容クリニックを選ぶを選びましょう。 理由は、美容外科の先生は目の健康については素人だからです。 当たり前ですが、目の健康は眼科の先生が専門です。 眼科と提携がある美容クリニックだと、眼科の先生がしっかり目の健康までフォローしてくれます。 見た目だけにこだわる二重整形をした後、手術したことを後悔している方は大勢いらっしゃいます。 アフターフォローも万全な、眼科と提携をしている美容クリニックを選べば間違いはありません。 失敗しないための選び方おすすめ3:アフターケア アフターケアがしっかりしているクリニックを選びましょう。 アフターケアをしっかりすれば、二重整形はほとんど心配する必要はありません。 しかしながら、二重整形をする美容外科医のほとんどが、十分なアフターケアをしているとは言いがたいです。 美容外科医はアフターケアも素人であることが多いです。 傷口をキレイにするアフターケアの方法 バイ菌がはいってしまったときのアフターケア どれもしっかりとした医学知識が必要になり、研修医卒業後すぐに美容外科医になったドクターは十分にトレーニングを積んでいません。 アフターケアがしっかりできているところを選ぶには、一つは経歴です。 形成外科専門医または眼科との提携があれば、一安心です。 また口コミも非常に役に立ちます。 口コミの探し方は下記をご参考ください。 失敗しないための選び方おすすめ4:カウンセリングで自分に合った親身な先生を選ぶ カウンセリングでは自分に合った親身な先生を選びましょう。 理由は、またドクターも人間なので、やはり「人によって合う合わない」はあります。 合わない場合は、なかなかスムーズに手術まで運びません。 口コミなどでも親身な先生で評判な先生でも、自分に合うとは限りません。 こればっかりは、実際にカウンセリングに足を運ばないと分からないことです。 また、どんなに手術が上手でアフターケアがしっかりしている先生でも、カウンセリングで自分のなりたい二重を伝えることができないと 「自分の理想通りの二重」ではなく、「先生の好みの二重」になってしまいます。。。 カウンセリングで、自分の思いが十分に伝わっていないと感じたら、違うドクターのカウンセリングに行くことをおすすめします。 カウンセリングで「このドクターと私は合わないな・・・あまり親身にカウンセリングしてくれない・・・」 と感じたら、やめておいたほうがいいでしょう。 カウンセリングでは自分に合った親身な先生を選びましょう。 これから二重整形をお考えの方へ 二重整形は、目の健康を意識して手術を行えば、とても安全に魅力的な二重になることができます。 二重整形をして「人生が変わった!!化粧をしなくて良くなった(泣)!!」と感動のお声を頂戴することは日常茶飯事です。 しかしながら、二重整形をしてやったことを後悔している方も多くいらっしゃいます。 こんなはずじゃなかった・・・とならないように。 目の健康をしっかり意識したドクターに二重整形手術をしてもらったらあまり心配する必要はありません。 その上で、手術が上手で親身で、自分と相性が良い先生を見つけることで、安心して二重整形に望むことができます。 リスクとしっかり向き合い、極力回避することで、これからの二重整形美容クリニック選びに役立てて頂ければ本望です。 二重整形埋没法に関連して読んでいただきたい動画やページ.
次の切開によるリフトアップ整形の効果、リスク、デメリット リフトアップはシワやたるみの原因になりやすい、頬、こめかみ、額、鼻の下、首筋などの皮膚を切開し、上へ持ち上げるようにしながら縫い合わせる整形方法。 元に戻りにくく、効果が高いと言われており「とにかくしっかり持ち上げてほしい」「効果を長続きさせたい」という人には向いています。 切開によるリフトアップ整形の値段 一般的に、切開によるリフトアップは金額も高く設定されています。 クリニックによって多少異なりますが、顔全体のリフトアップで料金の相場は1,000,000~2,000,000円前後。 よほどの覚悟がなければ出せない金額なだけに、もしこれで失敗したら……と思うと怖くなりますね。 切開によるリフトアップ整形の痛み 切開する範囲が狭い場合は局所麻酔、広い場合は全身麻酔を使って施術を行うので、麻酔が効いている間は痛みを感じることはありません。 しかし、麻酔が切れた後は1週間ほど痛みが続く場合もあります。 切開によるリフトアップ整形のダウンタイム 皮膚を切開して行うリフトアップには、皮膚のみを引っ張る方法、内視鏡で骨膜の下を剥がして顔面の組織を引っ張る方法、皮膚と一緒に筋肉組織も引っ張る方法があります。 ダウンタイムの長さは施術が大がかりになるほど長くなる傾向があるので「皮膚のみ」以外ではスケジュールの調整も必要となるでしょう。 施術後2~3日は施術を行った部位が腫れ、1~2週間ぐらいは内出血が残る場合が多いです。 シャワーは当日から可能ですが、顔を濡らさないように気を付けてくださいね。 切開によるリフトアップ整形の副作用と後遺症 通常は目立たない場所を切開するので傷痕が目立つことはありませんが、経験の浅い医師が施術を行ったり、ミスがあったりすると、髪の毛で隠しきれない部分に傷が残ることがあります。 また、髪形によってはどうしても傷痕が見えてしまうのを避けられないので、そうしたリスクも考えておきましょう。 人によっては、鈍痛や引っ張る感じが数ヶ月消えないケースもあります。 ほとんどの場合、時間がたつにつれて自然に治まりますが、あまりつらい場合は病院で診てもらいましょう。 糸によるリフトアップ整形の効果、リスク、デメリット 糸の表面にコブやトゲがついたものを皮膚の内側に入れ、皮下組織に引っ掛けて持ち上げる整形方法。 また、皮膚内部に糸を埋め込むことでコラーゲンやエラスチンなどの生成を促し、皮膚にハリと弾力を持たせることでシワやたるみを改善する方法もあります。 切開によるリフトアップに比べると効果がマイルドなことや、入れた糸が外側から目立ちやすいなどの理由で後悔する人が多いので、受ける時はよく考えるようにしましょう。 糸によるリフトアップ整形の値段 糸を使ったリフトアップでは料金が「糸1本につきいくら」と設定されていることが多く、当然のことながら使う糸の本数が多いほどトータル金額は高くなります。 かかる費用の相場は200,000~500,000円ぐらい。 溶けて吸収される糸の場合は数ヶ月しか効果が持続しないこともあり「大金をはたいたのに、すぐ元に戻ってしまった」とクレームになることも少なくないようですよ。 糸によるリフトアップ整形の痛み 施術中は麻酔をするので痛みを感じませんし、術後も痛みに悩まされる人は少ないです。 しかし、人によってはひどい頭痛や引きつれによる鈍痛が起きてなかなか治まらず、結局すぐに糸を抜くことになるケースもあります。 糸によるリフトアップ整形のダウンタイム 切開による施術と違い、糸を使ったリフトアップではダウンタイムがほとんどないと言われています。 腕の良い医師の施術を受け、糸がうまく体になじんでくれれば、すぐに普通の生活に戻ることができるでしょう。 しかし、皮膚の内側に異物を混入するので、腫れや炎症、痛みが1週間ほど続く場合もあります。 糸によるリフトアップ整形の副作用や後遺症 糸を使ったリフトアップでは、中から糸が飛び出してくる、左右の仕上がりが均等でない、顔が引きつる、皮膚が凸凹になる、皮膚がヨレるなどの副作用や後遺症が出ることがあります。 また、中から引っ張り出した糸を外側の皮膚に固定する方法では、針穴から髪の毛が入ったり、院内が不潔だったりして細菌感染を起こすことも。 いずれも、クリニック側の腕やモラルで回避できる問題なので、信頼のおけるところを選ぶようにしましょう。 近頃話題の金の糸について 「糸によるリフトアップ整形の効果、リスク、デメリット」の項目でも少し説明しましたが、糸によるリフトアップでは「ゴールデンスレッド」と呼ばれる純金や24金でできた糸を使う方法があります。 周囲の組織に傷をつけることで皮膚が自然に元に戻ろうとする力を利用し、線維芽細胞に刺激を与えてコラーゲンやエラスチンの生成を促すのです。 ターンオーバーのサイクルが整うのでシミを薄くする効果も期待できるのですが、他の方法に比べてリフトアップ効果が薄いのが残念なところ。 しかし、できるだけ自然にリフトアップさせたいという人には人気の整形方法です。 問題なのは、皮膚内に金の糸を埋め込むことによって金属アレルギーを引き起こす可能性があること。 この場合、極細の糸を細かく張り巡らせてあるので、取り出すには皮膚を切開する必要も出てきます。 また、金の糸が熱くなってやけどをしてしまう可能性があるので、皮膚に熱を与えるレーザーなどの施術ができなくなるというリスクもあります。 高周波や超音波、レーザーによるリフトアップ整形の効果、リスク、デメリット 「シワやたるみは気になるけれど、切開が必要なものや、糸を入れる施術は怖い」という人に人気なのが、照射系の整形手術。 皮下組織を熱収縮させてターンオーバーやコラーゲンの生成を促し、ハリと弾力を蘇らせることでリフトアップさせますが、全体的に効果は低めです。 高周波や超音波、レーザーによるリフトアップ整形の値段(代表的なもの) ・サーマクール/100,000~300,000円 ・ウルセラシステム/200,000~400,000円 ・フォトフェイシャル/10,000~50,000円 ・スキンタイトニングレーザー/15,000~30,000円 ・スマスアップ/50,000~80,000円 ・タイタン/60,000~80,000円 照射系のリフトアップはたるんだ皮膚や組織を引き上げるわけではないので、定期的な施術が必要となります。 サーマクールやウルセラシステムなどの高額な治療ではトータルでかなりの出費となるので、医療用ローンを組む人も多いです。 高周波や超音波、レーザーによるリフトアップ整形の痛み 照射系のリフトアップは、はっきり言って痛いです。 そのため、痛みが強く出やすい機器を使う時や、もともと痛みに弱い人の場合は、麻酔を使うことも少なくありません。 術後は軽い痛みが出ることもありますが、たいていは数時間で落ち着きます。 ただし、フェイスラインなどの痛みが出やすい部位は数日間鈍痛が続くこともあるので、我慢できない時は医師に相談しましょう。 高周波や超音波、レーザーによるリフトアップ整形のダウンタイム 施術に目立った失敗がない限り、ダウンタイムはほとんどありません。 肌が敏感な場合は腫れや赤みが少し出ることもありますが、メイクで隠れる程度。 「整形を受けたことを他人に気づかれたくない」という人も安心して受けられます。 高周波や超音波、レーザーによるリフトアップ整形の副作用や後遺症 照射系のリフトアップでは、ヤケドや色素沈着が起きる場合があります。 また、引き締め効果が強すぎて頬がこけてしまうケースも。 その他には、痛みや腫れ、赤み、水疱、かぶれなども比較的よく起こる副作用です。 これらの問題は、事前のカウンセリングで肌質をしっかり確認し、状態を確認しながら慎重に施術を進めていけば起こりにくいもの。 受けたいと思っている施術について、十分な知識と実績のある医師がいるクリニックを選ぶようにしましょう。 ヒアルロン酸注入やボトックス注射によるリフトアップ整形の効果、リスク、デメリット 注入系のリフトアップは、なんといっても「注射を打つだけ」という手軽さが魅力です。 施術時間は麻酔が効いてくる時間を入れても20分ぐらいで済むので、仕事の帰りにも気楽に受けることができますね。 ヒアルロン酸注入には内側から肌をふっくらさせてハリや弾力を与える効果があり、持続期間は3ヶ月~半年ぐらいが平均。 もともと人間の体内に存在している物質なので、アレルギーが起きにくいというメリットもあります。 ボトックス注射は本来表情筋の働きを緩めるものですが、リフトアップに使う場合は皮膚の浅いところに注入し、筋肉の表面だけに作用させます。 筋肉の動きが大幅に制限されないので表情が不自然になりにくく、周囲の人に整形を受けたことを気づかれる心配もありません。 ヒアルロン酸注入やボトックス注射によるリフトアップ整形の値段 ・ヒアルロン酸注入/40,000~60,000円 ・ボトックスリフト/60,000~80,000円 ヒアルロン酸注入やボトックス注射によるリフトアップ整形の痛み 皮膚に注射針を刺すので、その痛みはありますが、我慢できないほどではありません。 しかし、もともと痛みに敏感だったり、広範囲に注射したりする時は耐えがたいこともあるので、クリーム麻酔や笑気麻酔を使います。 ヒアルロン酸注入やボトックス注射によるリフトアップ整形のダウンタイム ヒアルロン酸注入の場合は、体質によって内出血や腫れがみられることがありますが、数日で軽快します。 ボトックスリフトの場合も、ダウンタイムはほとんどありません。 ヒアルロン酸注入やボトックス注射によるリフトアップ整形の副作用や後遺症 <ヒアルロン酸注入> 使われた薬剤が肌に合わなかったり、腕の未熟な医師が施術したりした場合は、皮膚の表面が凸凹になることがあります。 また、目や鼻の周りの動脈に誤って薬剤を注入した結果、鼻の壊死や失明を引き起こした事例もありました。 他には、薬剤の注入によって圧迫され、頭痛が起きることもあります。 <ボトックスリフト> 医師が注射針を刺す深さを誤り、薬剤が筋肉組織まで届いてしまった場合は、表情筋の動きが抑制されて不自然な表情になってしまうことがあります。 気になるリフトアップ整形のその後…体験談をご紹介 「溶ける糸を使ったリフトアップ整形を受けましたが、腫れが少ないと聞いていたのにものすごく腫れました。 1ヶ月たっても内出血が消えず、肝心のリフトアップ効果もほとんどなし。 400,000円をドブに捨てました」 「リフトアップで切開した部分がハゲてしまいました。 あれから2年が経ちますが、いまだに髪が生えてくる気配はありません」 「ウルセラシステムでリフトアップをしましたが、1ヶ月ぐらいじんじんとした痛みと腫れが治まらずつらかったです」 「糸を入れた部分から膿が出て、周辺の皮膚が変色してしまいました。 慌てて別の病院に駆け込みましたが、どうやら細菌感染を起こしていたようです」 「皮膚を引っ張り過ぎたのか、明らかに整形を受けたと分かるほどの引きつりが起きてしまいました。 どちらかというとたれ気味だった目が吊り上がり、きつい顔になって後悔しています」 リフトアップは効果的だけれど失敗した時が怖い! 過去に「フェイスリフト(リフトアップ)の手術で後遺症が出た」として、40人の男女が某有名クリニックを集団提訴した事件がありました。 わざわざ時間とお金をかけて訴えるということは、事前に知らされていたもの以上に深刻な副作用や後遺症が出たということなのでしょうね。 いろいろな雑誌やHPで紹介されているせいか、近ごろではあまり美容整形に抵抗を示さない人も増えました。 万が一失敗しても必ず元に戻せるとは限らないし、お金もたくさんかかるので、よく考えてから受けるようにしましょう。 シワやたるみが「リフトアップじゃないとどうにもならない」というレベルではないのなら、化粧品やサプリでコツコツお手入れをしたほうが良いかもしれませんね。 肌の内側からハリと弾力を取り戻す頼れるサプリ (株)MEJから出ている「エイジングリペア」は、その名の通り、豊富な栄養を含む馬プラセンタの力で若々しさを取り戻してくれるサプリです。 エイジングリペアに使われているのは、高い心肺機能と生命力がなければ生きていけない標高の高い土地で育った馬のものなので、その効果にも大いに期待が持てますね。 エイジングリペアを続けることで、不足しがちな栄養が体の隅々にまで行き渡り、ターンオーバーのサイクルも整いやすくなります。 また、ヒアルロン酸よりも吸収率の高い「デルマタン硫酸」やコンドロイチン、低分子コラーゲンなどの保湿成分が配合されているので、しっとりうるおってハリのある肌を作るのに役立ちますよ。 リフトアップによる整形は失敗も多い! リスクも考慮した上で慎重な検討が必要 リストアップの効果、リスク、費用などについて解説しましたが、いかがでしたか? 整形手術を受ければ必ず理想の状態になれると夢を見てしまいがちですが、実際は失敗例も多いハイリスクな施術です。 深刻な後遺症が出て後悔しないよう、よく考えてから信頼のおけるクリニックで受けるようにしましょう。 できれば、サプリや化粧品でコツコツお手入れしたほうが安全です。
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高須クリニックの高須幹弥先生は、このように説明しています。 目の大きさの印象は、目を開けたときにどれくらい黒目が見えるかに大きく左右されます。 黒目が7割程度見えると、一般的な大きな目に。 反対に、5割程度だと、眠たそうな目に見えてしまいます。 細い目や眠たそうな目を、パッチリとした大きな目にしたい場合、上まぶたを上に大きく開くようにするのが効果的。 これを実現するのが、『眼瞼下垂(がんけんかすい)』の手術です。 会社や学校などでダウンタイムが取れない方には、片目の手術後に眼帯をして腫れが引いた後にもう片方の目の手術をする、柔軟な対応もできます。 出典 2-2. 眼瞼下垂術のメリット・デメリット プリモ麻布十番クリニックの大場先生は、眼瞼下垂術のメリット・デメリットをこのように語っています。 治療のメリット まぶたがパッチリ開きやすくなり、おでこの筋肉を使わなくなるので、しわが減り、眉毛の位置が下がります。 まぶたのくぼみも改善し、老けた印象が若々しい印象に変わります。 手術により、黒眼の面積が大きくなり、三白眼も改善します。 眉毛が下がり、おでこのシワも減ります。 出典 治療のデメリット・リスク 腫れ 手術後およそ2~4日で大きな腫れは引いていきます。 浮腫みは1~2週間気になる場合があります。 完成は約6か月です。 内出血 稀に出現することがあります。 1~2週間で消失していきます。 傷跡 術後1~2か月は赤みが分かります。 経過とともに目立たなくなっていきます。 出典 切開する眼瞼下垂手術の方法には表側の皮膚を切開する方法と、目の裏側の結膜を切開する方法の2つがあります。 結膜で切開する方法は傷口が内側になるため、見た目はキレイですが皮膚を切開する方法よりもダウンタイムが長く、手術の難易度が高いというデメリットもあります。 結膜側から切開して手術を行うというのは、どの医師でもできるわけではありません。 あびこ駅前クリニックの院長、石川先生はご自身のブログでこのように指摘されています。 「まぶたの裏から負担を最小限にして腱膜を目で確認するにはそれなりの経験が必要になります。 皮膚からの切開眼瞼下垂症手術を100例、200例と行ったとしても裏から行うことはできるようにはなりません。 それほどまぶたの裏から腱膜を確認して瞼板に固定することは難しいことです。 (中略) 『皮膚を切らずに眼瞼下垂症手術』を行いますと言ったものの、そもそも瞼の裏から腱膜を固定することができない美容外科医や形成外科医が存在することも事実です。 (割合的には半分以上だと思います。 いや、8~9割以上かも知れません) 出典 クリニック選びには慎重になる必要がありそうですね。 2-3. 眼瞼下垂術は、切らない方法もある! 切らない方法として有名なのは二重埋没法に似た埋没タッキング法という手術です。 真崎医院の真崎先生が、切らない眼瞼下垂手術について紹介していました。 切らない眼瞼下垂症の治療は切開法とは違う手術方法で傷跡なく瞼の開きを良くすることが可能です。 そのためダウンタイムも大幅に少なく手術直後より外出が可能です。 出典 切らない方法は傷が残らず、ダウンタイムも短いため、適応となればメリットが大きい方法ですが、治療方法として限界があるとも言われています。 「埋没タッキング法とは瞼の裏からある程度の深さに糸を通してギュッと結膜を縫い縮める方法です。 この方法はのびきってしまっている、あるいは外れかかっている腱膜を糸がすくってくれているであろうという予想のもとに結膜ごと縛る方法です。 軽度の眼瞼下垂症の方であれば改善が望めますが、病的と判断される中等度以上のレベルの眼瞼下垂症にはほとんど効果がないということもよくあります。 また、眼瞼下垂症が軽度の方であっても実際に外れかかった腱膜を瞼板に固定しているわけではないのである一定の割合でもとに戻ってしまうことがあります」 出典 2-4. 眼瞼下垂手術のダウンタイムと所要時間 ・切る手術によるダウンタイムと所要時間 牧野皮膚科形成外科内科医院(美容外科・形成外科)の牧野先生によると、切る眼瞼下垂の手術はダウンタイムが長めのようです。 【ダウンタイム】 数日で抜糸が可能です。 腫れが強いのは1週間程度です。 腫れが引くまでは2~3カ月程度です。 【手術時間】 2時間程度です。 出典 切らない手術によるダウンタイム 東京皮膚科形成外科の池田先生は、切らない手術のダウンタイムについてこのように説明しています。 個人差はありますが泣き腫らした程度の腫れが2~3日。 落ち着くのに1週間程度です。 傷跡はありません。 コンタクトレンズやメイクは3日後から可能です。 出典 2-5. 保険が適用される手術と美容外科での手術の違い 眼瞼下垂の手術には保険が適用される場合もあります。 ただし、保険適用の場合、あくまで不快な症状の緩和が目的ですから、仕上がりの美しさが二の次になることも。 その結果、思うような見た目にならず、後日美容外科で再手術を希望する人が増えているのです。 アイリス美容外科の桐原先生は保険適用の手術について、こんな風におっしゃっています。 眼瞼下垂の状態によっては、保険が適用されることもあるんですよ。 保険適用は、主として、その疾患が原因で生活に支障がある人や明らかに病気と認められる人です。 単に一重をどうにかしたい、パッチリ二重になりたい、といった場合は美容目的となりますから、残念ながら保険の適用はできません。 例えば、眼瞼下垂が原因で頭痛や肩こりがひどい場合などは保険適用の可能性もあります。 まぶたが重くなることで視界が狭まると、目を見開こうとして眉毛を上に上げる癖がつきます。 目を開けようとするためにはいろいろな筋肉を使っているため、筋肉が疲労し、それにより頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。 また、重症筋無力症や脳梗塞、脳動脈瘤といった疾患の一症状として眼瞼下垂が起こることもありますので、まずは医師に相談してみてください。 出典 これに対し、美容外科で手術を行うと見た目の美しさが重視されます。 自由診療なので費用は高くなるのがデメリットですが、美容外科ならではのメリットもたくさんあります。 左右の目のバランスが整う、きれいな二重になるなど見た目が美しく整い、好みの二重に仕上げてもらうことも可能です。 美容外科できれいな目元に仕上げてもらうことが心のケアにつながることも。 先天性眼瞼下垂が起きているお子さんの場合、目の大きさがアンバランスなことでからかわたりすることもあります。 大人の女性でも眼瞼下垂による目のアンバランスが解消されることで自分の容姿に自信を持てるようになったと感じている人もいます。 ただ、美容外科で手術を受けた場合であってもまれに「寝ているときに目が完全に閉じない」という報告もあるようです。 もちろん、起きているときはきれいな状態に仕上がっていますし、自然に力を入れて閉じようとすれば閉じますが、眠っているときに手術を受けた方の目だけ半開きになっていたり、洗顔やシャンプーのときに目の中に洗顔料やシャンプーが入りやすくなったりすることもあります。 その場合、目が乾燥して結膜炎やドライアイなどの症状を起こしやすくなる可能性があります。 形成外科や眼科でも眼瞼下垂の治療を取り扱っているところは多くありますね。 先生にもよるのですが、それらの科ではまず第一に症状を治すことや機能を回復することが優先されることが多いように思います。 もちろんそれは重要なことです。 でも、傷痕が残るとかいったことは二の次になる傾向があると感じますね。 一方で美容外科の場合は、機能回復はもちろんのこと、同時にできあがりも重視しています。 僕の個人的な考えとしては、自分の娘を手術するならどうするってことをベースに治療していて、やはり患者さんのお顔に傷が残らないようにするのも大事だと考えているんです。 軽度の場合であれば、先ほども言ったように、美容外科ならではの埋没法という切らない治療法もあり、できあがりと治療法の選択肢の幅広さが美容外科での眼瞼下垂の治療のメリットだと思います。 出典 2-6. 眼瞼下垂の失敗例について 眼瞼下垂の手術が一般的になるほど、弊害として起きているのが、手術の失敗例増加です。 特にテレビ番組で紹介されてから、手術を希望する人は急増。 当然、手術する側にとっては儲かりますよね。 そのため、多くの美容外科で手術に対応するようになり、技術的に未熟な医師が執刀するケースも増えているのだそう。 「切らない手術なら簡単だから」と考えがちですが、実は眼瞼下垂は難しい手術でもあるということを忘れないようにしたいですね。 仙台中央クリニックの大倉先生によると、眼瞼下垂術の失敗が増えているそうです。 眼瞼下垂手術の失敗による修正手術が増加しています。 眼瞼下垂はコンタクト使用や老化などで出現します。 コンタクト使用人口が増えたこと、高齢者人口が増えたことから眼瞼下垂症状を呈する方が増え、手術総数が増えたこと、今まで眼瞼下垂の手術を行っていなかった先生も手術するようになったことなどが原因と考えられます。 眼瞼下垂の手術は経験ある医師が行えば効果のあるすばらしい方法なのですが、経験の少ない医師により行われると悲惨な結果になる場合があります。 手術後左右の目の大きさが合わない、過剰に開きすぎてびっくり目になっている、手術したのに目の開き具合が変わらない、ラインが太すぎる二重になってしまったなどの訴えにより御来院いただいています。 眼瞼下垂の手術症例は、再手術が難しく、引き受けてくれる先生が少ない手術です。 「手術後すぐには再手術できません。 」、「もう少し様子を見た方が良いでしょう。 」、「最初の状況を考えるとこれが限界です。 」と言われ、やんわりと断られることもあるようです。 出典 手術後に視力が変わることがある 手術の失敗とは言えませんが、眼瞼下垂の手術を受けることで視力が変わることもあります。 これは視界の広さや目のピントを合わせる機能が変化するため。 大人になってから手術を受ける場合、保険適用の手術でも美容外科での手術でも起こることがあります。 とはいえ、手術を受ける前に医師から眼瞼下垂の手術を受けると視力低下や乱視が起こる可能性があると説明を受けるのが一般的です。 このようなデメリットを事前にきちんと説明してくれるところが常識的なクリニックと言えます。 逆にリスクやデメリットをまったく説明せずに手術を勧めるようなクリニックで手術を受けるのは避けるべきでしょう。 札幌美容形成外科の本間先生によると、40歳以降の方が眼瞼下垂の手術を受けると、視力が下がる傾向にあるようです。 強度近視で、 長い間ハードコンタクトを使っていらした、 40歳以降の方に手術をすると…… ほぼ例外なく…… 手術後に見えにくくなったと言われます。 眼瞼下垂症手術の後は、 原則として眼鏡です。 コンタクトはしばらくできません。 出典 複数の眼科専門医の意見は、 強度近視+眼瞼下垂症で…… もともと目を細めてものを見ていた。 下垂を治して…… 目が大きくなったので、 絞りを開いたカメラのように…… ピントが合わなくなった。 …という結論でした。 出典 「目を細めると見えるようになる」という人は視野を狭くすることによってピントが合い、見やすくなっていたということ。 眼瞼下垂によって視野が広がるとピントが合わなくなり見えづらくなったと感じることがあるのです。 ただし、視力の低下は術後の一時的なものである場合も少なくありません。 京都の山本耳鼻咽喉科・形成外科の山本先生は以下のようにアドバイスしていらっしゃいます。 「視力の異常、目のコロコロ感、瞼のつっぱり感は、術後短期間に見られる現象です。 徐々に軽快してくると思われますが、3カ月から半年は様子を見てください。 特に目を使われる方は、しばらく焦点が合いにくくなり、術後生活が辛いことがあるかもしれませんが、今は、色々考えないで、自然治癒を待つ方がいいと思われます」 出典 3. 眼瞼下垂術は、目元の印象がぐっと変わる! 眼瞼下垂の手術はデメリットもありますが、眠そうに見えた目元がはっきりして若々しく見られるようになる、自分に自信が持てるようになるといったメリットもたくさんあります。 眼瞼下垂の手術を受けるなら、視力低下のリスクが少ない40歳より前に受けたほうが良さそうですね。 年齢が若いうちであれば、切らない手術が適応になりやすく、ダウンタイムも短くてすみます。 まずはカウンセリングに行って、じっくり話を聞いてみるのも良いでしょう。 目や瞼の状態は個人差があり、上記見解がすべてあてはまるわけではないことをご了承ください。 本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。 実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
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