さやえんどう。 さやえんどう(きぬさや)の特徴とおすすめレシピ、食品成分表

サヤエンドウの育て方と栽培のコツ

さやえんどう

同じもの?違うもの? 「さやいんげん」と「さやえんどう・絹さや」は明確に違うものですが、「さやえんどう」と「絹さや」は同じものです。 さやいんげんはいんげんが さやごと食べられるもの。 さやいんげん さやえんどうと絹さやは、どちらも 「さやごと食べられるえんどう」のことを指します。 さやえんどう・絹さや もっと具体的に言うと、さやえんどうには絹さやだけでなく、スナップエンドウや砂糖エンドウといったものも含まれるのです。 スナップエンドウと絹さやは見た目で区別がつきますが、「さやえんどう」という呼び名を使うときは一緒になってしまうんですね。 さやいんげんの特徴 「いんげん」と「さやいんげん」の違いですが、こちらは さやの中の豆を取り出して食べるものがいんげん、さやごと食べるものがさやいんげんとなります。 さやいんげんは細長く、縦に筋が走っているので、その筋を取り除いて調理します。 最近のさやいんげんはこの筋がやわらかく、下ごしらえに時間がかからなくなってきていますね。 カリウムをたっぷりと含んでおり、ナトリウム(塩分)を排泄する作用があるので、高血圧に効果があるとされています。 利尿作用もあるので、体内の水分を調整してくれ、むくみなどにも効くとされています。 そのほかにも、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺にもいいとされています。 食べる時には茹でてサラダにしたり、きんぴらにしたりします。 味にやや青臭さはあるものの、ほぼ癖がないので、食べやすいのが特徴です。 さやえんどうの特徴 ここでは絹さやと別に、スナップエンドウについて取り上げます。 さらに、ビタミンCと食物繊維も豊富です。 ほかにもビダミンB1、B2、カルシウムなどが含まれています。 強い抗酸化作用を持ち、がんの予防や美肌効果が期待できます。 なので、ざくざくと刻んで炒め物などにすると良いです。 卵と一緒に炒めると、甘みが際立って美味しいです。 食物繊維もたくさん含まれているので、便秘解消も期待できます。 絹さやの特徴 絹さやは他の豆類に比べて、ビタミンの含有量が多いことが特徴です。 絹さやの場合一度にたくさん摂取することがあまりありませんが、筋を取り除いて軽く塩茹でしておけば、他の豆類よりも癖がないので何にでも使えるという利点があります。 煮物にいれたり、炒め物にしたり、味噌汁などに散らしても美味しいです。 調理する時には、長時間加熱すると緑が失われてしまうので、さっと火を通すぐらいが良いです。 三度豆って別物? では、たまに聞く「三度豆」とは一体なんでしょうか。 辞書で調べたところ、 「1. インゲンマメの別名。 暖地では1年に三度とれるところからいう」「2. さやえんどうのこと」 となっています。 三度豆は「さんどまめ」という品種があるのではなく、地方によって指し示す種類が違うようです。 九州や四国、中国地方などではインゲン豆のことを、東日本ではさやえんどうのことを指すのが一般的のようです。 ささげは同じ仲間? うちでも「ささげ」や「ささぎ」と呼ぶのですが、これはどの豆のことを指しているのでしょうか。 ぱっと見はさやいんげんと違いがないように思えます。 でも実はさやいんげんとささげは別の植物です。 ささげは正式には 「大角豆」と書きます。 アフリカ原産の野菜で、サヤが上を向いてものをささげる手つきに似ているからこの名前がついた、などという説があります。 南米では繁栄と幸運を呼ぶ食物として、お正月に食べる習慣があるのだとか。 日本では、赤飯にささげを使います。 これは江戸時代に始まった風習で、あずきは煮ると皮が破れやすいため、「腹切れする豆は切腹に通じる」と武士の間で嫌われたためです。 日本で食べられているささげは「ジュウロクササゲ」と呼ばれる品種で、見た目はさやいんげんそっくりですが、若干さやいんげんよりしわが多いです。 ジュウロクササゲ 四作豆とは 秋田では「四作豆」という豆をたっぷり太らせて、それを味噌汁に入れて、食べられないさやを歯でしごきながら豆を取り出して食べる風習があります。 この「四作豆」、「よさくまめ」と読むのですが、なぜこんな名前がついたかと言うと、「四回収穫できるから」なのだそう。 そしてこれもえんどう豆のことを指します。 さやがまだ柔らかいうちに収穫したものが「さやえんどう」、中の豆が大きくなってきているものが「グリーンピース」、それが成熟すると「えんどう豆」となります。 私たち秋田県民が食べていた「四作豆のお味噌汁」は、グリーンピースのお味噌汁のことだったのですね! 豆にはエネルギーがいっぱい!上手に取り入れよう さやいんげん、さやえんどう、絹さやの違いはおわかりいただけたでしょうか? 豆は「種子」のことですから、それはそれは栄養がたっぷり。 食卓に取り入れると、なんだか力が湧いてきます。 ぜひ様々な料理にして活用してくださいね。

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さやえんどう(絹さや)の下処理・下ごしらえ!茹で方・茹で時間は?|健康♡料理♡美容♡恋愛

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さやえんどうのスジ取り4• さやえんどうを洗い、ヘタのない部位をスジのある側に折ります。 絹さや 写真左 は豆のある側、スナップエンドウ 写真右 は弧の内側方面です。 上部に向かって一気に引き上げます。 絹さやはヘタを折り取ります。 スナップエンドウはヘタのある部分を外側に折ると逆側のスジがついてきます。 スナップエンドウは、続けて下部に向かって一気に引き下げます。 大事なのは勢いです。 スッーと一気に引っ張ることで切れることなく取り除くことができます。 切れたり、うまくできないこともあると思いますが、その場合は切れた途中の部分からまたやり直せばOKです。 さやえんどうの下ごしらえは莢ごと茹でる さやえんどうは切らないで 莢ごと塩茹でしましょう。 切ると仕上がりが水っぽくなってしまい、味が薄くなってしまいます。 炒め物にする場合、絹さやは薄いので下茹でが不要ですが、スナップエンドウの場合は軽く下茹でしてから炒めると短時間で火入れが可能になります。 エンドウを切る• 絹さやは30~45秒、スナップエンドウは1分半~2分が目安です。 大きいものや古いものは時間がかかります。 色止めと余熱で柔らかくなるのを防ぐため、冷水につけて熱を取ってから、ざるにあけて水切りします。 水気はクッキングペーパーなどで拭きとります。 特にスナップエンドウは空洞の中に水が入るので、出してあげましょう。 茹でたものは、料理に合わせて切ったり、莢を開いたりしてあげましょう。 下の写真の左が冷水で色止めしたもの、右がそのままざる上で冷ましたものです。 ざる上で冷ましたものは、若干シワができています。

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さやいんげん、さやえんどう、絹さやはどう違うの?違いは何?

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変遷 [ ] 古代地方や地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化されたで、原産地域であるからに伝来した際に、フェルガナの中国名が 大宛国であることから 豌豆(えんどう=宛の豆)と名付けられたことが名の由来となっている。 原種は近東地方に今日でも野生している P. humile Boiss. と推察されている。 もともとはの間でとして生えてきたこの原種の野生植物を、種実を食用にしたり、による土の肥沃化に効果があるなどの利用価値を発見することで、麦類とともに混ぜ植え栽培するようになり、次第に栽培植物として品種改良が進んだと考えられている。 この地域では農耕開始期に、もエンドウと同時に同様の利用が行われ始めたが、こちらの栽培利用はその後断絶し、今日ではとみなされている。 また、同じ地域に起源を持つマメ科作物としては、、、が挙げられる。 麦作農耕とともに各地に広まり、に伝わったのは、へは-には伝わった。 また、が実験材料としたことでも知られている。 特徴 [ ] 完熟した硬莢種 さやの硬さにより、硬莢種(こうきょうしゅ) P. sativum subsp. arvense と軟莢種(なんきょうしゅ) P. sativum subsp. hortense がある。 硬莢種はその名の通り莢(さや)が固く、主として完熟して乾燥した豆を収穫して利用する。 花は紅色(紫色)または白色である。 軟莢種は莢が柔らかく、未熟な莢をとして利用したり、成長を終えて乾燥前の生の豆をとして利用する。 花は白いものが多い。 は軟莢種の中でも豆が大きく成長しても莢が柔らかく、豆と莢の両方を野菜として利用できる品種である。 原産地が冬に雨が多いの地方であるため、夏の高温期は成長適期ではなく、麦類と同様に基本的には秋まきして翌春収穫する。 冬の寒さの厳しい東北北部や北海道では春まきして初夏に収穫する。 に弱く、一度栽培した土地では数年間栽培が困難となる。 また、原産地がになどが多い乾燥地帯であることから想像できるように、にも弱い。 発芽に際しては同じマメ科ののようにが伸張して地上でを双葉として展開するのではなく、だけが伸張して地上に本葉だけを展開し、子葉は地中に残る。 食品として [ ] えんどう(全粒、青えんどう、乾) 100 gあたりの栄養価 1,473 kJ 352 kcal• エンドウ(100g中)の主なの種類 項目 分量 g 0. 4 0. 071 16:0() 0. 064 18:0() 0. 007 0. 035 18:1() 0. 035 0. 187 18:2() 0. 152 18:3() 0. 035 硬莢種は古くから乾燥種実として利用されており、日本ではアオエンドウは煎り豆、煮豆、(鶯餡)などに加工され、アカエンドウはやゆで豆として利用される。 ヨーロッパでは煮込んでなどとして利用されてきた。 しかし、今日、世界中で最も大量に消費されているのは乾燥していない未熟の莢や種実を野菜として利用する軟莢種である。 東アジアでは未熟な莢を利用するサヤエンドウとして、インドから西では完熟直前の種実を利用するとして、主に消費されている。 両者の性質を兼ね備えたのがで、グリーンピースと同様に種実が完熟寸前まで大きく成長したものを収穫するが、莢もサヤエンドウと同様に柔らかく、果実全体が食べられる。 には、によりエンドウのタンパクを用いたが開発され、新たな食品を生み出す素材として注目を浴びた。 では大豆・のアレルギーにより醤油を利用できない顧客向けとして、エンドウで濃口醤油の味を再現した製品を販売している。 種実以外の利用もあり、若い苗や蔓の先の柔らかい茎葉も野菜として利用される。 中国ではこれを(トウミョウ)と呼ぶ。 メンデルの実験材料として [ ] はの研究を行い、現在はとして知られる法則を発見し、の歴史に大きな足跡を残した。 特に1遺伝子雑種と2遺伝子雑種の研究が有名である。 1遺伝子雑種の研究について• エンドウの種子には丸型としわ型がある。 純系の丸型としわ型を自家受精させたものの種子を調べると全て丸型であった。 これは丸型の形質がしわ型の形質に対して優性であることを示している。 メンデルはこれを『 優性の法則』と呼んだ。 また、• 生まれてきた丸型の種子を自家受精させると、丸型:しわ型=3:1の比率で種子ができた。 これは体細胞で対になっている対立遺伝子は形成の第一分裂の際、二手に分かれそれぞれ別の配偶子に入ることを示していた。 メンデルはこれを『 分離の法則』と呼んだ。 メンデルがエンドウを材料に使った理由は、そのころすでに数人の研究者によって、遺伝実験の材料として使われたことがあったためと思われる。 エンドウは自家受粉が可能で、多くの品種があり、このことも遺伝の実験には好都合だったと見られる。 栽培 [ ] 特性 [ ] エンドウは、最も一般的には緑色で、時には黄金色、またはまれに紫色のさや型をした野菜で、涼しい季節の野菜作物として広く栽培されている。 この作物は温帯の夏の暑さのもとや低地の熱帯気候のもとでは成長しないが、涼しくて、標高が高い、熱帯地域ではよく成長する。 多くの栽培用品種では、播種後約60日で収穫期に到達する。 エンドウの栽培品種には、丈の低い品種とつる性品種がある。 つる性品種には、葉から巻きひげが生えており、利用可能ならどんな支柱の周りにも巻きついて、1〜2 メートルの高さまで登ることができる。 エンドウを支える伝統的な方法は、木や他の木質植物から切り取った枝を土の中に直立させ、エンドウがよじ登れるように格子状にて沿わせることである。 このやり法で使用される枝は、"エンドウ・ブラシ"と呼ばれることもある。 金属製のフェンス、ひもやフレームで支えた網も同じ目的で使用される。 密集した植栽では、エンドウはお互いに支え合うことで生育する。 エンドウは自家受粉を行なうことができる。 栽培法 [ ] 株間 矮性 20-30cm 高性 30-40cm 播種 1株3-4粒、のち2本に間引く。 脚注 [ ].

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