2005年 山梨医科大学(現 山梨大学)医学部卒。 沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センターを経て、板橋中央総合病院に勤務。 産婦人科専門医、周産期専門医として、一般的な産婦人科診療から、救急診療、分... 妊娠したいと考えている女性は、生理前のちょっとした体調変化にドキドキしてしまうものですよね。 妊娠検査薬で陽性反応が出る前に「この症状ってもしかして妊娠かも?」と気になることもあるのではないでしょうか。 今回は、妊娠検査薬が使える前の時期である「妊娠超初期」に現れやすい15個の妊娠初期症状についてご説明します。 妊娠初期症状はいつから現れるの? 妊娠初期症状が現れる時期には個人差がありますが、早い人だと生理予定日の1週間前くらいから現れます。 これは、性交渉などで受精が起きてからおよそ1週間~10日後にあたります。 生理開始予定日の約2週間前に排卵が起こり、そのあと精子と卵子が受精すると受精卵が誕生します。 受精卵は1週間ほどかけて卵管を通って子宮に到着し、子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。 関連記事 妊娠初期症状はなぜ現れるの? 「つわりを感じてはじめて、妊娠したかも…と思った」という話を聞いたことがあるかもしれませんね。 これらは、妊娠を継続させるために重要な役割を果たすホルモンです。 つわりなどの妊娠初期症状が起こるのは、これから約10ヶ月間、赤ちゃんをしっかりと育てるために体が変化している証拠といえますね。 関連記事 「妊娠超初期」とはいつの時期? 妊娠初期症状のうち、早い時期に見られるものは俗に「妊娠超初期症状」と呼ばれることもあります。 この「妊娠超初期」について医学的な定義はありませんが、一般的には「妊娠0~4週頃」を指します。 妊娠週数は、最後に生理がきた初日を「妊娠0週0日」と数えるため、まだ妊娠していない(受精卵が着床していない)時期も妊娠超初期に含まれます。 生理周期には個人差があるため、一概にはいえませんが、だいたい「前回の生理開始日から、次の生理予定日直前まで」が妊娠超初期にあたります。 妊娠初期症状で現れる15個の特徴 妊娠初期症状のうち、主な15個の症状をご紹介します。 ほとんどの人が妊娠初期症状を体験していることがわかりました。 続いて、どのような症状を感じたかを聞いたところ、次のような結果になりました。 ひとつひとつの症状について、以下で詳しくみていきましょう。 「妊娠したかも?」と気になっている人は、参考にしてみてくださいね。 妊娠初期症状1. だるさ、眠気 アンケートによると、妊娠初期症状を体験した妊婦さんのうち、70. 妊娠すると基礎体温が高い状態が続くことによって、体のほてりやだるさ、眠気を感じることがあります。 また、ホルモンバランスが大きく変化することで、情緒不安定になり、やる気が出ないことも。 鼻水や咳などの風邪症状があるわけではないのに、体がだるくて仕事や家事に身が入らない、少しでも横になりたい、などと感じることもあります。 関連記事 妊娠初期症状2. 気持ち悪さ・吐き気 妊娠初期症状を体験した人の67. 性交渉から1週間くらい経ってから、何も食べていないのに吐き気がして、生理開始予定日を過ぎても気持ち悪さが続く場合、いわゆる「つわり」の可能性があります。 つわりには様々なタイプがあり、症状にも個人差があります。 よく知られている症状は、吐き気や嘔吐がある「吐きつわり」ですが、自分のよだれで気持ち悪くなってしまう「よだれつわり」、何か食べていないと気持ち悪くなる「食べつわり」、特定の匂いを嗅ぐと気持ち悪くなる「匂いつわり」などもあります。 気持ち悪さを感じるきっかけや症状が続く長さ、症状の重さも人それぞれです。 なかには、妊娠期間中一度もつわりがない妊婦さんもいます。 体験談 私の場合、1番最初に現れた妊娠初期症状。 顎ラインににきびがブツブツできてなかなか治りませんでした。 基礎体温が高い状態が続く 妊娠していないときの基礎体温は、排卵後に「高温期」が2週間程度続いたあと、生理がくる頃に低くなり、しばらく「低温期」が続きます。 しかし、妊娠が成立すると、プロゲステロンが大量に分泌され続け、高温期のまま体温が維持されます。 この妊娠初期症状は、妊娠すると全ての人に現れるものですが、普段から基礎体温をつけていないと見逃してしまうこともあります。 体験談 生理予定日の次の日から37度オーバーが連日続きました。 もしかして… と思い一週間後に検査をしてみたら陽性反応が! ゆのさん(30歳) 妊娠初期症状9. 妊娠初期症状の腰痛には、排卵後に分泌される「リラキシン」というホルモンが影響しています。 ただし、リラキシンは排卵後から分泌されるホルモンなので、結果的に妊娠していなくても、生理予定日の2週間前~生理前の時期に腰の痛みを感じる人もいます。 体験談 生理予定日を過ぎたあたりから腰に痛みが…。 立ち続けたり、歩き続けたりしたときに、ピキーンと刺すような痛みがありました。 みゆさん(25歳) 妊娠初期症状10. おりものが多く、水っぽくなる 通常、生理前のおりものは「量が多くてベタベタとしている」状態です。 妊娠が成立すると、ホルモンバランスが変わることにより「量が多く、水っぽい」おりものが見られることが多くなります。 妊婦さんのうち、35. ただし、おりものの状態には個人差があり、よほど普段から意識していない限り、こうしたおりものの変化には気づきにくいかもしれません。 体験談 妊娠超初期に頭痛が。 生理予定日が近かったので、生理前の症状だと思って頭痛薬を飲んでしまいました。 ちはるさん(39歳) 妊娠初期症状12. 涙もろくなる 妊娠して「涙もろくなった」と感じた妊婦さんは、妊娠初期症状を感じた人の28. 妊娠すると、ホルモンバランスの変化を受けて、情緒が不安定になることもあります。 まだ妊娠を自覚していない時期に、なんだか落ち着かなかったり、普段は泣かないテレビで涙を流したりと、いつもの自分と違う感じがしたという人もいます。 体に症状が現れるよりも早く、本能が変化を感じ取っているのかもしれませんね。 人間も動物なので、こういう一種の「カン」のようなものは、案外当たることが多いのかもしれません。 体験談 高温期のはずなのに、突然基礎体温が0. 3度くらいダウン。 その日は不安に思いましたが、次の日には何事もなかったかのように体温は戻っていました。 のんすけさん(34歳) 妊娠初期症状がないこともある? 妊娠によってホルモンバランスが変わるとはいえ、妊娠初期症状の現れ方には個人差があり、まったく自覚しない人もいます。 先に紹介したように今回のアンケートでも、4. また、腹痛やだるさ、情緒不安定など、月経前症候群(PMS)として現れる症状と似ているものも多いため、妊娠初期症状だと認識しないまま過ごし、あとで振り返って初めて妊娠初期症状だったと気づく人もいるかもしれません。 前述の15個の症状のうち、妊娠しているかどうかの判断を確実にできるものは、基礎体温の変化です。 妊娠している場合、高温期が続き、生理が近づいている場合は体温が下がって低温期に入ります。 妊娠検査薬を使う前に、いち早く妊娠兆候をキャッチしたい、という人は、普段から基礎体温を記録しておくといいですね。 関連記事 妊娠初期症状が出たら、妊娠検査薬を使える? 妊娠初期症状がいくつか現れると、早く結果を知りたくて妊娠検査薬を試したくなりますよね。 一般的な妊娠検査薬は「生理開始予定日の1週間後以降」に使用できるので、妊娠初期症状が出ても、もう少し辛抱する必要があります。 早期妊娠検査薬であれば、生理開始予定日の3日前頃から判定可能なものもあるので、早く知りたい方は試してみるのも手です。 ただし、判定結果は確実とは言い切れないので、参考程度に使ってくださいね。 また、検査薬が有効な時期より前に「フライング検査」する人もいます。 体に悪影響があるわけではありませんが、陽性と陰性の判定が正確に出ず、結果に振り回されてしまう可能性もあるので、あまりおすすめできません。 もしフライング検査をして陽性が出た場合も、陰性が出たのに生理が来なかった場合も、生理開始予定日の1週間後以降にもう一度検査薬を使ってみてくださいね。 関連記事 妊娠初期症状が出たら、注意したいことは? 妊娠初期症状と思われる体調の変化があったら、お腹に新しい命が宿っている可能性を考えて、下記2つのことを守って生活しましょう。 お酒とタバコをやめる 妊娠初期症状が現れたら、アルコールとタバコはやめましょう。 妊活をしている人や、妊娠している可能性が少しでもある人は、妊娠初期症状の自覚がなくても、禁酒と禁煙をする方が安心です。 ただし、自分が妊娠していることに気づかず、妊娠超初期に飲酒や喫煙をしてしまったという人もいるかもしれません。 少量であれば赤ちゃんに影響が出ることは少ないと考えられるため、あまり心配しすぎず、妊娠が分かった時点でお酒とタバコをやめてくださいね。 関連記事 また、アンケートでは、妊娠を機にやめたものとして、他にも「コーヒーなどのカフェイン飲料」や「激しい運動」、「自転車通勤」や「刺身などの生もの」という意見もありました。 妊娠初期症状は人それぞれ 今回は、15個の妊娠初期症状についてご説明しましたが、すべての症状が現れるわけではありませんし、症状の程度は人それぞれです。 基礎体温の変化以外は、風邪や生理前の症状と似ていて判断が難しいので、参考程度に考えておきましょう。 また、妊娠検査薬が使用できるのは、生理予定日の1週間後です。 生理が遅れている人や気になる症状がある人はぜひ調べてみてくださいね。 お腹のなかに芽生えたかもしれない赤ちゃんの命のためにも、妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。
次の生理前に胸が痛む理由 生理前になると、およそ 7割〜8割ぐらいの女性が胸の痛みを感じるそうです。 過半数以上の女性が痛むとは、かなり多いですね・・。 これは、 PMS(月経前症候群)と呼ばれる症状らしいです。 中には毎月同じ症状を繰り返す方もいるみたいですね・・。 症状としては、 胸がガチガチに張ったり、 イライラしたり、 普段歩くだけで痛んだりと様々です。 痛む理由として、 女性は生理前になると女性ホルモンのバランスが変化します。 生理前の胸の痛みは、 エストロゲン(卵胞ホルモン)と、 プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの量が変化することによって胸の張りや痛みに繋がるそうです。 実はこの痛みは、妊娠初期から後期にかけて起こる胸の張りや痛みと似ているそうです。 妊娠の場合、お乳を作る準備として女性ホルモンを分泌、そしてバストの中の乳腺を発達させて出産後の態勢を整えていくのです。 生理前と妊娠初期から後期にかけて起こる胸の痛みはどちらも似ていますが、理由が異なるわけですね。 photo-ac. com PMSの症状は、排卵直後、 生理前の3日から10日(2週間前)から症状が現れます。 痛みのピークもその間にくるのですが、個人差もあります。 個人差もありますが、早い人は 13日前から張ってくるそうです。 痛んでいる時はかなり辛いのですが、生理に入ると 4日以内に自然と痛みも軽くなります。 (痛みがなくなったと感じる期間も個人差がありますが) 生理開始から4日以降は今までの痛みが嘘のようになくなりますから「 なんだったんだ・・」と思うかもしれませんね。 胸の張りは病気ではない 生理前や妊娠初期に起こる胸の張りは、女性ホルモンなどの生理現象の影響なので病気の心配はありません。 それが分かるように、生理が終わると痛みや張りはなくなりますよね。 (その後もずっと痛む場合は乳腺に何か病気や異常がある可能性があります) もしその後も痛みが続き、何かしこりのようなものがある時は、必ず専門医へ受診することをおすすめします。 photo-ac. com それでは胸の痛みを緩和させる方法を見ていきましょう。 ポイントは自分でできて(セルフケア)、なおかつ薬を使わずに自然と緩和させる方法です。 適度な運動をする 実は 有酸素運動をしいぇいる女性のほうが PMSの症状が軽くなるようです。 もちろんキツい運動ではなく、軽く気分転換になるぐらいの運動を行いましょう。 散歩や軽いジョギングなどを行うと良いでしょう。 マッサージをする 胸の痛みを感じる周辺をやさしく マッサージします。 そのことで、胸周辺の血流が良くなり痛みが多少改善されることがあります。 もちろんやり過ぎはよくありませんが、適度にかつ優しく 円を描くように行いましょう。 ビタミンやカルシウムなどを摂取する 胸の痛みや張りなど、乳腺に関する症状は カルシウムを摂取することで緩和されると言われています。 また、 ビタミンや ミネラルを摂取することも痛み緩和に効果があるそうです。 3食バランス良く摂ることや、食事や普段の食生活の見直しが大切だということです。 とにかくリラックスできる環境を作る 自宅で リラックスできることをします。 例えば アロマや 入浴、 好きな音楽などは リラクゼーションになりますので、自分が一番リラックスできることを行いましょう。 特にPMSは、 ストレスや疲労が蓄積していると症状が大きくなる傾向にあるので、リラックスすることは痛み軽減につながります。 >>> まとめ いかがでしたか? 以上が 生理前の胸の張りや痛いのを緩和させる方法でした。 働く女性が増えた昨今、やはり 過度な疲労によって生理痛の症状も悪化してきます。 上記の方法で痛みをできるだけ軽減し、生理痛の中で無理のない生活を送ることが緩和につながります。 是非参考にしてみてくださいね。
次の胸の張りはいつから 胸の張りは個人差がありますが、早い方では排卵後数日後には気づきますし、その反対に全く胸の張りが無い方もいらっしゃいます。 また妊娠検査薬を使えない時期であっても、「いつもの生理前の胸の張りと違う」と気がついて、生理予定日後に妊娠検査薬を試したところ陽性だったという体験談を多く目にします。 月経前症候群と妊娠超初期の症状はとても良く似ているため区別がつきにくいと言われますが、やはり妊娠すると体の仕組みに影響を与え、それが普段とは異なる症状として現れるのだと考えられます。 胸の張りの原因 胸の張りは、排卵後に増えるプロゲステロンの作用によるものです。 プロゲステロンは血管を拡張する働きがあり、血管が広がった分、乳房が内側から押されて張りにつながります。 しかし体の他の部分でも血管が拡張していますが、頭痛の原因となっても胸のように張ったりしませんよね。 実はプロゲステロンには血管拡張作用以外にも妊娠に備えて乳腺の発達を促す作用があるため、血管と乳腺のダブルの作用で胸が張るようになるのです。 月経前症候群の胸の張りの特徴 上記に述べたプロゲステロンの作用で、生理前はじわっと乳房全体に広がるような痛みを感じたり、普段よりも胸が大きくなったような張りを感じます。 女性ホルモンの分泌量はストレスや食事・生活習慣の乱れによって簡単に変動しますから、疲れが溜まっている時には生理前の胸の張りが酷くなることもあるでしょう。 妊娠超初期の胸の張りと大きく異なるのは、生理予定日前には張りや痛みが治まる点が挙げられます。 生理が始まる直前にはプロゲステロンが急減するため、その動きに伴って胸の張りも少なくなるのです。 妊娠超初期症状の胸の張りの特徴 妊娠した時と生理前に現れる胸の張りの最も大きな違いは、生理予定日後も続くかどうかです。 生理前の場合は生理予定日前に治まりますが、妊娠すると生理予定日後も胸の張りが継続します。 その理由は妊娠状態を維持する働きを持つプロゲステロンが着床後急激に分泌量が増加するためですが、その分泌量は生理前よりも増えるため、胸の張りがいつも以上に強かったり、胸や乳首を触ると痛いといった過剰な症状が現れます。 違いを知るには基礎体温が一番確実 この胸の張りは、生理前だから?妊娠したから?と迷ってしまうことも多いですが、基礎体温の計測を習慣にしている方は、症状の現れ方よりも基礎体温のグラフを見比べるのが一番確実です。 ただ、基礎体温の高温期が3週間以上続いた場合は妊娠の可能性があるということなので、残念ながら生理予定日前に基礎体温で妊娠したかどうかを知ることは難しいかもしれません。 しかしグラフでは分からなくても、いつもの生理前よりも熱っぽい・寒気がするといった体温の変化で妊娠を疑った方もいますので、こういった変化を見逃さないようにしましょう。 胸の張りが治まるのはいつ頃? 妊娠が分かって嬉しいけれど、胸の張りが強いとこれから先の妊娠生活が不安になってしまいますね。 この張りがいつまで続くのかと心配になってしまうかもしれませんが、たいていは安定期(妊娠5ヶ月~)に入る頃には治まります。 それは、胎児の状態が不安定な初期に妊娠状態を維持するため分泌が増加していたプロゲステロンが、胎盤が完成し胎児が安定して成長できる時期に入ると、その役目を終えて分泌が減少するからです。 もちろん中には産後まで胸の張りが続いた方もいらっしゃいますが、もしそうなった場合は定期健診で担当医に相談してみてください。 妊娠中期から後期にかけて胸が張る理由 妊娠超初期から悩まされていた胸の張りがなくなったと思ったら、妊娠中期から後期にかけて再び胸が張ってきます。 この場合はプロゲステロンの作用が原因ではなく、体が母乳を作り出すための準備をしているのです。 乳腺を今まで以上に発達させて産後スムーズに母乳が送られるようにしている時期で、乳腺の発達が順調な方はお風呂に入った時や乳頭マッサージ時に初乳が出ることもあります。 この時の初乳はいわゆる産後の初乳とは異なりますので、母乳の成分が無くなることはありません。 胸の張りについて心配なこと 妊娠を望む方は自分の体調の変化に敏感ですから、胸の張りの変化にも気づきやすいでしょう。 しかし、一般に言われるような胸の張りが無かったり、あるいは張りがあったとしても生理予定日を過ぎた後になくなってしまうと、何か異常があったのではないかと心配になってしまいますね。 病院でも妊娠の判断が出来ない時期ですから余計不安になってしまいますが、生理や妊娠に関しては個人によって大きく異なるので、まずは妊娠検査薬が試せる時期になるまで焦らず待つことが大事です。 胸の張りがない 胸の張りが無いからといって、妊娠していないとは限りません。 確かに胸の張りは妊娠の一つの目安ではありますが、実際は胸の張りを全く感じられなくても妊娠していた方も多いのです。 ですから胸の張りだけに注目するよりも、全体を見て今までの生理前と違ったところが無いかをチェックした方が良いでしょう。 あまり考えすぎるとホルモン分泌に影響してしまい更に混乱してしまうので、固執しないのも大事です。 胸の張りがなくなった 胸の張りが生理予定日後も続いて、もしかしたら妊娠したかもと喜んでいたら、ある日突然胸の張りがなくなってしまったというケースもあります。 胸の張りは妊娠超初期症状だから、それが無いということは流産したのかもとショックを受けてしまうかもしれませんが、必ずしも流産につながるわけではありません。 妊娠初期は胎児だけでなくお母さんも体調が不安定になりますから、それが原因で症状に変化が現れる可能性も考えられます。 考えすぎず、まずは妊娠検査薬で確認しましょう。 胸の張りが辛い時の対処法 妊娠後はプロゲステロンが急増しますから、月経前症候群と似ている症状が強く現れることが多いです。 胸の張りももちろんですが、あまりにも痛かったり、つわりと重なると辛いですよね。 中にはそのような痛みが妊娠中ずっと続いたという方もいらっしゃいますから、痛みを我慢しているとストレスの原因となってしまいます。 そこで、胸が張って痛い時のセルフケアをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。 下着を替えてみる プロゲステロンが多く分泌されると乳腺の発達が促されるので、生理前や妊娠超初期でも胸が大きくなります。 見た目にはあまり変わらないかもしれませんが、普段のブラジャーではきつくなり張りが出て痛むようになります。 妊娠初期の時点でマタニティウェアのある方はほとんどいませんから、ワイヤーの無いブラジャーや、キャミソールとブラジャーが一緒になった下着に変えて、胸への圧迫感を抑えましょう。 また、レースや化学繊維のブラジャーだと、その生地自体が刺激となって痛みや違和感につながりますので、綿やシルクなど天然素材の下着を選ぶのもおススメです。 熱がある場合胸を軽く冷やす 胸が張って熱を持ったようになった時は、冷却シートや冷やしたタオルなどで熱を冷ましましょう。 ただ、妊娠中は体を温めるのが基本ですから、直接低い温度のものを長時間当てて胸以外も冷やしてしまうようなことは避けてください。 冷やす目安は胸の痛みが収まるまでですが、その間に下腹部が痛くなったり手足が冷えてくるようならば、一度ストップした方が賢明です。 マッサージは余計に血行を促進させてしまうので、冷やすことを目的とするならばなるべく触らないことが一番です。 入浴はシャワーにしてみる 胸の張りが痛い時は、入浴を避けてシャワーで済ませるようにしてください。 理由は冷やすことと同じで、体を温めると血行がよくなり、余計に痛みが増してしまいます。 ただ、時期によってはシャワーだけだと体を冷やして下腹部痛につながったり、風邪を引く原因となってしまうので、前もって浴室を温めておくなどの工夫が必要でしょう。 また、胸の張りによる痛みを抑えるのを優先して、痛みが治まった後で入浴するという方法もあります。 初産婦と経産婦では胸の張り方が違うの? 初産婦と経産婦では、妊娠中の経過から分娩にいたるまであらゆる部分で異なることが多いですが、妊娠初期の胸の張りに関しても同様です。 2回目以降の妊娠では胸の張りを感じることが少ないと言われていますが、それは授乳に必要な乳腺や乳管の発達がすでに出来ているからだと考えられます。 思春期に乳腺や乳管が発達する際にも胸の痛みを感じますが、産後は常時母乳を作らなければならないため、思春期以上に乳腺や乳管を発達させる必要があるのです。 もちろん最初の妊娠であっても十分に乳腺が発達していれば、胸が張らないこともあるでしょう。 結局は個人差ですから、胸が張らないからといって不安に思う必要はありません。 胸の張りを悪化させる食事とは 妊娠初期に胸が張る原因はプロゲステロンの血管を拡張する働きによるものですが、実は食事内容によっては張りが酷くなって痛みが悪化することがあります。 血管が広がって血流が増えても、きちんと循環していれば張りが酷くなることはありません。 妊娠初期なのに、胸が張って痛い・乳房がカチカチに硬くなるといった症状がある時は日ごろの食事内容を見直して改善していきましょう。 妊娠中に和食をおススメする理由 胸の張りが気になるときの食事は、なんと言っても和食などのバランスの取れた食事が大切です。 野菜たっぷりでカロリー控えめ・薄味の和食は、バランスの取れた最高の食事です。 実は、和食は胸の張りだけでなく、妊娠中や産後の食事としてベストの食事内容で、妊娠中の体重増加や妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病の予防など、発生しやすいトラブルを食生活から予防してくれます。 また産後は母乳量を増やし、妊娠中に増えた体重を減らしやすくするというメリットもありますので、妊娠初期から和食中心の食事にして、慣れていきましょう。 妊娠超初期は他の妊娠症状もチェックして 妊娠超初期は排卵後から生理予定日までの時期を指し、まだ妊娠検査薬や基礎体温では妊娠したかどうか分からない時期でもあります。 ただ、これまでの生理前とは違う症状が現れることで「妊娠したのでは」と考える方がいて、その症状の一つが胸の張りです。 ただ、胸の張り方が違うといってもこの段階では違う理由も考えられますので、すぐ妊娠に結びつけるのは時期尚早でしょう。 気になる時は胸の張り以外にも眠気や食欲・おりものの状態など、妊娠超初期症状に表れやすいと言われている症状が普段と違うかどうかをチェックしてみてください。 もちろん、妊娠の正確な判断は妊娠検査薬で陽性になった後、病院で胎嚢が確認できてからになります。 いつもと違う胸の張りを感じたら生活習慣を改めよう いつもと違う胸の張りを感じたら、お酒やタバコはストップして生活習慣を見直し改めるようにしましょう。 妊娠していた場合は生理予定日が妊娠2ヶ月に当たり、胎児の脳や心臓といった最重要器官が出来始める時期ですから、アルコールやタバコなど赤ちゃんの成長に悪影響を与えるようなものは避けるべきでしょう。 万が一を考えて避けておけば、妊娠が発覚した時に赤ちゃんの発育に対して不安を感じることもなくなります。 もし妊娠していなくても、肝臓や肺を休めるリフレッシュ期間と考えてみては。 ストレスや睡眠不足を解消しよう 妊娠するとプロゲステロンが急激に増えて女性ホルモンのバランスが崩れやすくなりますが、そこへストレスや疲労・睡眠不足が重なるとバランスが更に不安定になり、胸の張りも酷くなることがあります。 また、この状態でつわりが始まってしまうと胸の張りで余計に辛くなったり、ストレスでつわりが強くなることも考えられますから、胸の張りを抑えるケアと共にストレスや睡眠不足を解消していけるようにしましょう。 つわりと胸の張りで仕事や家事が辛い時は、思い切って休んで体を労わってあげてください。 ここまでのまとめ 妊娠超初期~妊娠初期にかけての胸の張りは、プロゲステロンが急激に増加したことによるものです。 これには個人差があって、張りが全く無い方もいれば痛くて眠れないという方もいらっしゃいます。 胸の張りや痛みは安定期に入る頃には治まりますが、痛みが強い時は我慢せず冷やしたり食事内容を変えたりしてケアをしていきましょう。 胸の張りが辛い方もいらっしゃるかもしれませんが、赤ちゃんが順調に成長するために自分の体が準備をしているのだと思って、乗り越えていきましょう。
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