妊娠したら 体温。 【医師監修】妊娠の可能性がある基礎体温表とは? 高温期の持続期間とグラフの特徴

妊娠したら基礎体温はどうなる?

妊娠したら 体温

妊娠初期、妊娠超初期の基礎体温は 妊娠すると妊婦の体温は高くなります。 では、なぜ体温が上昇するのでしょうか。 もともと、生理周期によって女性の体温は低温期と高温期に分けられます。 生理が起きてから排卵までの期間が低温期で、体温は低い状態です。 排卵が起きると体温は上がり高温期になります。 これは、黄体ホルモンの働きにより、体温が上昇するのです。 妊娠すると体温が高い理由? 排卵が起きると、女性の体温は上がります。 しかし、受精しなければ体温は下がり、次の排卵に向けて低温期に入ります。 もし、排卵のタイミングで受精することができたら、体温は下がることなく高温期をキープし続けます。 これは、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、エストロゲン、プロゲステロンの作用により引き起こされるものです。 妊娠した状態を保つために、これらのホルモンが働き続けるため、体温が高い状態が続くのです。 熱っぽさを感じた時 妊娠の予兆 妊娠をすると体温が上がるため、熱っぽさや気だるさを感じるようになります。 妊娠にまだ気づいていない時期は、風邪と間違え疲労がたまっていると誤解することもあるようです。 実際に多くの妊婦が、体温の高さが妊娠だとは最初思わなかったといいます。 いつもなら寒い季節は身体が冷えやすいのに、不思議と身体がポカポカしていたという意見もあれば、あまりにもボーっとするので風邪薬を飲みかけてしまったといった意見もあります。 妊娠の超初期段階では、つわりも腹痛もないため、妊娠とは気づかないまま日々を過ごしがちです。 しかし心当たりがある方は、熱っぽさを感じた時には、まず妊娠を疑いましょう。 低温期と高温期の体温差は? 妊娠すると体温が上がるといっても、38度のような高熱になるわけではありません。 通常、生理の周期により低温期と高温期に分けられますが、温度差は0. 3度~0. 5度ほどしかないのです。 低温期の平熱が36. 排卵時に体温が上がるため、妊娠を望む方は、高温期になったタイミングを見逃さないようにしましょう。 インプランテーションディップとは 妊娠を望んでいる方の中には、自分の身体の調子を万全にするために基礎体温の計測を習慣にしている方も多いです。 基礎体温のグラフを見れば分かるように、排卵後に訪れる高温期が最低16日以上続く場合には妊娠の可能性がありますが、高温期が始まってから7日~10日の間にガクッと基礎体温が落ちる事があります。 下がっても翌日に再び高温に戻っている時は、受精卵が着床した時に起こるホルモン作用で体温が下がる、インプランテーションディップと呼ばれる現象と考えてよいでしょう。 もちろん何らかのミスでその日だけ下がったという事も考えられますので、そのまま基礎体温を計って様子を見る必要があります。 妊娠確定目安は生理予定の1週間後 女性の身体は妊娠に備えて、排卵後から生理直前までは体温が高くなります。 毎日基礎体温を計って高温期が続いているので「妊娠したかも」と期待して待っていたら、ある日から体温が下降し続けて数日後に生理が始まってガッカリした、なんて方もいるかもしれません。 妊娠するとその状態を維持するため、ホルモンを分泌する胎盤が完成するまでは高体温が続きます。 排卵時に上がった体温が20日以上持続するようなら、妊娠している可能性が高いと言えます。 生理予定日を7日以上過ぎても来ないようなら、妊娠検査薬を試してみると良いでしょう。 早い方は生理予定日前後で妊娠検査薬が反応する場合もありますが、フライング検診になってしまう場合もありますので注意してください。 一般的に、妊娠検査薬は生理日を過ぎて約1週間後であれば反応を示します。 妊娠したと確認できた場合は、婦人科を受診し詳しく調べてもらいましょう。 妊娠中の基礎体温の変化 高温期が続く期間 妊娠すると高温期が続くことから、熱っぽさや気だるさを感じる日々が続くでしょう。 しかし、毎日気だるい状態ではいつまで続くのか不安になることもあるかと思います。 一般的に、妊婦の体温が高温となるのは、妊娠初期の段階です。 赤ちゃんを育てるための胎盤が完成するまでには、高温期は治まるでしょう。 遅くても妊娠15週くらいまでには体温が落ち着いてきます。 ただ、個人差があるため早い人だと妊娠8週ほどで体温が戻ることもあるようです。 妊娠中の体温の変化は上記のグラフの様に妊娠初期:高温期 安定期:下がり始め 妊娠後期:低温期が一般的です。 個人差がありますので、詳しくは病院に相談してください。 急激な体温低下は流産の可能性も 胎盤が完成する妊娠15週くらいまでは高体温のままですが、時として突然体温が下がり始める事があります。 妊娠を維持するための高体温ですから、それが下がったというと身体が妊娠している状態ではなくなった、つまり流産の可能性が出てきます。 妊娠初期の段階で体温が低下すると、流産する危険性があるからです。 赤い血が出て腹痛を感じるようなら、迷わずタクシーを読んで病院へ向かいましょう。 もちろん他の原因も考えられますが、体温低下は早急に受診する目安の一つと考えても良いでしょう。 ただし、お腹の中で胎児が死亡してしまっているの場合は高体温のままでも起こる事がありますので、体温だけでなく腹痛や出血など症状をトータルで考える必要があります。 ホルモンバランスの乱れで低体温のケース 妊娠中は冷え性になりやすいと言われていますが、その原因は自律神経にあります。 妊娠すると女性ホルモンの分泌量が増加しますが、女性ホルモンと自律神経は脳の視床下部が纏めてコントロールをしているので、女性ホルモンが増加すると自律神経の調整も乱れてしまい、低体温症状が現れやすくなるからなのです。 そのため妊娠前から自律神経が乱れていたり筋肉量の少ない方は、高体温期であるはずの妊娠初期の基礎体温に乱れが生じる事もありますが、身体を温めるような日常生活の習慣をつけて、なるべく体温が下がらないように注意しましょう。 さまざまな対策しているにもかかわらず、体温がどんどん下がっていくような場合はすぐ受診して下さい。 体温が下がる原因は貧血の可能性も 妊娠初期に高いはずの体温が下がってしまうのは、流産や自律神経の乱れが強い他に貧血の可能性もあります。 妊娠すると血液を流れやすくするために血液中の水分が増えますが、赤血球の量は変わらないため全体の血液濃度が減少して体温が下がってしまうのです。 妊娠が分かる前に寒気を感じて風邪だと勘違いしてしまうのは、身体がすでにお腹の赤ちゃんへ栄養を届けるシステムを作り始めているからなのです。 妊娠前は貧血の症状がない方でも、妊娠すると貧血に悩まされる方も増えてきますので、食事内容を変えたり病院に相談して鉄剤の服用など早めの対策を行いましょう。 自分の体温を知っておく 基礎体温 生理周期の高温期の体温は36. 8度~37. 5度くらいと言われていますが、それは昔から提示されている大まかな数字であって、その数字だけにこだわると妊娠を見逃してしまう事があります。 現在では高温期は排卵前の低温期から0. 3度~0. 5度と言われていて、元々が35度台や36度前半台である体温の低い方は高温期であっても普通の方の平熱程度であるケースも考えられますので、基礎体温を生理周期に渡って計り自分の低温期と高温期のグラフを作りましょう。 自分の高温期体温と低温期体温がきちんと分かっていれば、周りの情報に惑わされたり見逃したりする事もありません。 基礎体温は数ヶ月続けて計る 妊娠を希望する方には基礎体温の計測はとても大事ですが、データを集め自分の生理周期の傾向を見るためには数ヶ月必要です。 生理初日から基礎体温を計り始めれば1ヶ月ほどで1回分の基礎体温データが取れますが、体温を上下させる女性ホルモンはストレスや生活習慣の乱れ・ダイエットなどで簡単に分泌量に変化が出ます。 そうするとパートナーと喧嘩した・会社でトラブルがあって残業続きだった、なんていう場合にはデータも乱れて前月と比較できない事もありえます。 その点を考えると、3ヶ月程度基礎体温を計り続ければ、ある程度確実な生理周期や排卵日・高温期と低温期の差などが分かってくるでしょう。 多機能基礎体温計を活用 基礎体温の高低の差は1度以下で、計り方を間違えれば数字の正確性が薄れてしまいます。 それでは意味がありません。 正しい基礎体温の計り方は「起きてすぐ」「動かず寝たままの状態で」「毎日同じ時間に行う」の3点が重要なポイントです。 つい起きてしまったり寝過ごしてしまったりと慣れるまでは中々難しく、またグラフ作成や体温記入などもつい忘れがち。 医療機器メーカーでは、基礎体温を計るだけで自動的に管理してくれる基礎体温計など便利な機能がついた製品を多種発売しているので、自分にあったものを選んでみてはいかがでしょうか。 低体温の方は妊娠中のトラブルが増える可能性も 現在は平時の体温が35度台で、高温期でやっと36度前半という女性も少なくありません。 実はこの1度から1. 5度の体温の違いが、妊娠中のトラブルの多さに強く関係しています。 体温が低いのは血行が悪いためで、筋肉・内臓の動きも鈍らせる結果となり、また自律神経の乱れも大きくなります。 体温が低い事が原因でつわりが強くなるだけでなく、強いむくみや便秘・腰痛・お腹の痛みなど様々なトラブルが起きる可能性が、正常体温の方よりも高いと言われています。 元々低体温の方は、お腹の赤ちゃんが健やかに成長できる環境を作るために、体温を上げるよう頑張りましょう。 体温の低下を防ぐことがお母さんの仕事 妊娠すると妊婦の体温は高くなりますが、さまざまな影響から体温が下がってしまうこともあります。 ストレスや体調不良、冷えなどが原因です。 体温が低下することは、胎児にとっても良くありません。 寒い季節だけでなく、夏の冷房にも気をつけ、とにかく身体を冷やさないよう注意しましょう。 冷えない服装にチェンジ 妊婦の体温を下げないためにも、服装をこまめに調整することが大切です。 特に気をつけたいのが、足元からの冷えです。 下半身が冷えるとダイレクトにお腹に影響してくるため、冷え対策は万全にしましょう。 素足は避け、締め付けるような靴も履かないようにしましょう。 暑い季節でも、冷房で急激に冷えますから、靴下にスニーカーは必須アイテムです。 また、タイトなパンツも血行不良を招きますので、ゆとりのあるサイズを選ぶようにしましょう。 腹巻が大活躍 お腹周り、腰回りを冷やさないためにも、腹巻は妊婦にとって必須アイテムのひとつです。 最近では、さまざまな素材のものが出回っていますので、肌質や暖かさに合わせて選ぶと良いでしょう。 寒い季節ならウール素材のものが暖かさを持続しやすいのでオススメです。 夏の暑い季節なら、薄手の綿やシルクが良いでしょう。 締め付けすぎず、ゆるすぎないサイズを選ぶことも大切です。 腹巻なら、装着したり脱いだりしやすいので体温調整もしやすいので便利です。 適度な運動で体温キープ 妊娠すると、体温が上がるため頭がボーッとし気だるさを感じやすくなります。 妊娠初期なら、つわりも生じることがあるでしょう。 激しいつわりが起きると、横たわったまま動けないことも多くなります。 また、妊娠初期は眠気も発生しやすいので、慢性的な運動不足になりがちです。 ずっと横たわったままでは、血流が滞り体温も下がりやすくなるので適度に運動するようにしましょう。 簡単なストレッチや、近所の散歩などごく簡単な軽いもので十分です。 少し身体を動かすことで、血流が改善され体温もキープしやすくなります。 ただし、激しい運動は子宮近辺を圧迫させ、流産の危険性が伴いますので注意しましょう。 ストレス発散方法を見つけよう 妊娠がわかると、妊婦としての心構えが必要になります。 食事に気をつけたり、体調の変化が起きたりとライフスタイルが大きく変わります。 ただ、時に妊婦としてのプレッシャーや、慣れないライフスタイルの変化に、ストレスを感じることもあるでしょう。 ストレスは自律神経を乱れさせ、体温の低下を招いてしまいますので、溜め込まないことが大切です。 軽く運動をしたり、好きな音楽を聴いたり、キレイな景色を見たりするなど、自分なりのストレス発散方法を見つけていきましょう。 体温キープの食事 妊婦になったら、食べるべきもの、食べない方が良いものが出てきます。 感染予防でも、体温をキープするうえでも、温かい加熱した料理を食べることが大切です。 緑黄色野菜を中心にスープを作れば、身体が温まり体温をキープしやすくなります。 また、緑黄色野菜には妊娠初期に特に必要とされる葉酸がたっぷり含まれています。 鉄分やミネラル、ビタミンもスープごといただくことで全て吸収できるので、とても効率的です。 まとめ 妊娠による妊婦の体温についてご紹介しました。 最近、熱っぽい日が続くなと感じた時は、まず妊娠の可能性を考えましょう。 妊娠の事実が確定すれば、体温をキープするためにも冷えないように衣服を調整し、こまめな運動やバランスの良い食事を心がけましょう。 スタートしたばかりの妊婦生活は、不安やストレスも多く感じるでしょうが、お腹の中に赤ちゃんがいる期間は長いようで短いものです。 まずは命を授かった幸せをたくさん感じて、楽しい妊婦生活を過ごしていってください。

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妊娠後期は体温も変わる?体温が低い・高い原因と2つの体温調整方法

妊娠したら 体温

「妊娠すると体温が上がるって本当?」「基礎体温を測ったほうがいいの?」など、妊活をしている女性にはいろいろな疑問があるでしょう。 ここでは、基礎体温でわかる着床後の身体の変化や、それ以外でわかる妊娠初期症状などをみていきましょう。 妊娠すると基礎体温は変化する? 妊娠を希望している人は、妊娠時にみられるさまざまな体の変化に、敏感になっていることでしょう。 たとえば、着床をしたときには体温が上がるというけれど、事実なのかどうか疑問に思っている人もいるかもしれませんね。 そこで、この記事では着床と基礎体温の関係性や、着床したら基礎体温はどのように変化していくのかなどについて、くわしくお伝えしていきたいと思います。 基礎体温の測定を習慣づけて正しく理解し、いち早く妊娠に気づけるとよいですね。 着床と基礎体温の関係 着床していない場合と、着床した場合の基礎体温と身体の変化は、どのように変わるのでしょう。 妊娠していない普段の状態 健康な女性で、妊娠していない普段の状態の基礎体温は、約1カ月のサイクルで大きく変化します。 月経開始から2週間程度は「低温期」であり、そして次の月経までの期間が「高温期」と呼ばれ、基礎体温グラフもきれいな2層にわかれます。 この低温期と高温期は、排卵日をさかいにわかれています。 排卵日は体温が一気に低くなり、排卵日を過ぎると、体温は上昇していきます。 そして妊娠をしていない場合は、排卵日から約2週間後に月経が始まり、体温は下降していきます。 受精卵が着床すると基礎体温が上がる 妊娠していないのであれば、高温期は次の月経開始日から低温期に戻ります。 しかし妊娠している場合は、黄体ホルモンであるプロゲステロンを分泌しつづけて、受精卵の発育を促したり、子宮内膜の環境を整え続けます。 黄体ホルモンには、体温を上昇させる作用があるため、妊娠している場合には、この高温期が14日以上続きます。 これは基礎体温のグラフから判断できる、妊娠初期の最大の特徴といえるでしょう。 基礎体温が上がる原因は黄体ホルモン 基礎体温は、黄体ホルモンであるプロゲステロンの作用で上昇します。 黄体ホルモンは、体温をつかさどっている脳の体温中枢に作用し、体温を上昇させるのです。 この作用は、黄体が存続している間、ずっと続きます。 通常、妊娠していない時期は、約2週間続きます。 排卵のあとに受精し、妊娠が成立した場合、そのまま黄体ホルモンを出し続けるので、ずっと高温期が継続します。 2週間以上高温期が続くと、妊娠の可能性があるといわれることも、こういった根拠からなのでしょう。 基礎体温の変化を観察すべき理由 妊活において、基礎体温を記録することはさまざまなメリットがあります。 ここでは、そのメリットについてみていきましょう。 妊娠しやすい時期の判別がしやすくなる 基礎体温のグラフを2~3カ月つけていると、自分自身の基礎体温サイクルを知ることができます。 健康な女性の身体は、月経周期に合わせて「低温期」と「高温期」を繰り返しています。 低温期から高温期になる前には、一気に体温が下がる時期があります。 一般的には、最低体温になる前日から、高温期になる約4日間が排卵期と呼ばれ、その時期に排卵するといわれています。 その時期に性交を行うと、妊娠しやすいとされているため、基礎体温をとることは妊活において重要なポイントとなるでしょう。 妊娠検査薬よりもいち早く妊娠に気がつける 基礎体温をつけていると、体温が下がって月経になるはずの時期に、高温期が続くなどの体温の変化が確認できるため、妊娠の可能性に気がつくことができます。 市販の妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後からの判定になっているものが多いです。 そのため、基礎体温のほうが妊娠検査薬よりも、いち早く妊娠に気がつけるというメリットがあります。 着床したあとの基礎体温の変化 着床したあとの基礎体温は、どのように変化していくのでしょう。 妊娠すると高温期が持続する 妊娠すると、基礎体温は「高温期」のまま下がりません。 「排卵日」前後に妊娠した場合、高温期が14日以上続きます。 基礎体温はそれぞれで違っているため、一概にはいえないのですが、一般的にはいつもの高温期の日数にプラスして、2日以上高温期が続いたら妊娠の兆候といえるでしょう。 また、病院では「高温期が18日以上続いたら、妊娠の可能性が高い」とされているようです。 高温期が持続する際に二段階で体温が高くなるケースも 妊娠をしている場合、黄体ホルモンであるプロゲステロンの影響で、体温を高くする働きがあります。 そのため、高温期の時期に、さらにもう一段体温が上がる現象が起こることがあります。 これは二段階上がりと呼ばれていて、原因は受精卵が着床するとき、着床しやすいように黄体ホルモンの分泌量や、働きが活発になるためだといわれています。 二段階の体温上昇があった場合は、着床時期に入っている可能性が考えられ、妊娠しているかどうかを見分けるための目安ともいえるでしょう。 高温期のあと体温が下がり再び上昇するというケースも あまり日本ではなじみがないのですが、高温期のあとに体温が下がり、再び上昇することがあります。 これは、アメリカでは広く知れわたっている現象で「インプランテーションディップ」と呼ばれます。 卵子が着床する高温期の時期に、わずかな期間だけ一度基礎体温が下がり、再び高温期に戻る現象で、妊娠の兆候の一つといわれています。 インプランテーションディップについて 日本ではあまり聞かない「インプランテーションディップ」とはどのような現象なのでしょう。 ここでは、インプランテーションディップについて、妊娠との関係性やいつ起こるのか、着床時に基礎体温が下がる仕組みなどをみていきましょう。 インプランテーションディップは妊娠兆候の一つ インプラテーションディップは、英語でimplantation 着床)dip(低下)という意味です。 その名のとおり、受精卵が「着床」する際に、急激なホルモンバランスの変化が起きるため、体温が「低下」するということなのでしょう。 妊娠した人の約2割程度に見られる妊娠の兆候とされていて、アメリカではメジャーなようですが、日本ではまだあまり知られていません。 インプランテーションディップは、基礎体温の変化から知ることができます。 したがって、インプランテーションディップの兆候を見つけるためには、毎日基礎体温を測り、自分の月経周期や排卵のタイミングを。 把握しておくことが重要となってきます。 着床のタイミングで起こる 月経開始日から排卵後数日あたりまでを低温期、排卵日数日後から次の月経開始日までを高温期といいます。 インプランテーションディップが起きるタイミングは、受精卵が子宮内膜に着床する頃です。 そのため、高温期の途中約7日目頃で、約14日間続く高温期の真ん中くらいの時期に起こるといわれています。 基礎体温が低下する期間は1~2日程度 インプランテーションディップで基礎体温が低下するのは、1~2日程度といわれています。 高温期に3日以上基礎体温が下がっているようなら、低温期に入ったと考えられます。 「インプランテーションディップの現象」と判断するのは、短い期間だけ基礎体温が低下している場合に限られます。 必ずしも妊娠しているわけではない すべての妊娠した人が、インプランテーションディップを経験するわけではなく、妊娠していない人にインプランテーションディップが現れることもあります。 インプランテーションディップは、実際に妊娠した人のほうが起こりやすい兆候で、よく見られている現象です。 しかし、なぜ基礎体温が高温期に下降するのかは、はっきりとしたことはわかっていない現状です。 本当に着床が、基礎体温に影響を与えているかどうかもわかっていないのです。 したがって、インプランテーションディップが見られたから妊娠をしているとはいえないようです。 インプランテーションディップは、あくまでも妊娠の可能性の目安にして、妊娠検査薬の検査結果もしくは、産婦人科で受診するようにしましょう。 高温期が短い場合は注意 インプランテーションディップとは別に、高温期が続かずに、10日以下で低温期になってしまった場合には、黄体機能不全などの病気の可能性もあるので注意しましょう。 このように、低温期に入ることが早い状態が数周期続いたら、基礎体温グラフを持って、婦人科で受診したほうがよいでしょう。 基礎体温以外の着床時の初期症状 ここでは、基礎体温以外の着床時の初期症状には、どのようなものがあるのかをみていきましょう。 おりものの変化 着床をした場合、まずおりものの変化が見られます。 着床時のおりものは、量が増えたり、茶色がかった色に変わったり、においがなくなったり、状態がさらさらになったりなどの特徴があります。 個人差はありますが、多くの人にはこういったおりものの変化があるようです。 排卵から14日後は、このようなおりものの変化がないかをチェックすることで、いち早く妊娠に気がつくことができるでしょう。 着床出血がある 受精卵が着床するときに、子宮の壁を傷つけてしまい、軽い出血をともなう着床出血が起こる人もいます。 少し茶色がかった、どろっとしたおりもの状のものが出たり、薄いピンク色の出血が数日続いたり、真っ赤な出血が続いたりなど個人差があり、出血が起こる人もいれば、全く出血しない人もいるようです。 ほとんどの人の出血は、微量だといわれていますが、中には生理のような量の出血がある人もいるようです。 着床出血とともにある着床痛 着床出血と同時期に現れる痛みのことを「着床痛」といいます。 これにも個人差があり、痛みが起こる人もいれば、全く痛みをともなわない人もいるようです。 足の付け根や腹部にチクチクとした痛みや、違和感が出ることが多いといわれています。 なお、着床痛については、医学的にははっきりとわかっていないようです。 下痢や吐き気がする 着床すると、下痢や吐き気が起こる人も少なくありません。 下痢や吐き気の原因の一つは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌による、自律神経の乱れから起こるといわれています。 妊娠すると、自律神経の乱れが胃腸の機能を低下させ、便秘や下痢を起こさせます。 また、自律神経の乱れが体温調節の乱れにつながり、下痢を起こしやすくなります。 このようなことから、自律神経の乱れや体温低下を起こさないように、普段から身体を冷やさないようにしたり、規則正しい生活習慣を心がけるようにしたりして、気をつけましょう。 排卵期から高温期に移って、体温が上昇することにより、こういった症状が起きやすくなるようです。 高温期は、排卵してから胎盤が完成する4カ月頃(12~15週)まで続きます。 17日以上高温が続いた場合は、妊娠の可能性があるので、安易に風邪薬や下痢止めなどは、飲まないようにしたほうがよいでしょう。 そういったことをふまえると、やはり普段から基礎体温をつけることはおすすめといえます。 基礎体温を記録することで、体調の変化がわかり、妊娠なのか病気なのか、見分けがつきやすくなるからです。 妊娠したら体温に変化が出るので注意しよう 妊娠すると、おりものや体温の変化、着床痛や着床出血、下痢や吐き気、風邪のような症状など、ホルモンバランスの変化によりさまざまな症状が起こります。 その際、妊娠による体温の上昇なのか、病気によるものなのかは、基礎体温の測定を習慣化することによって自分の身体のリズムを知ることができ、見分けがつきやすくなります。 また、基礎体温をとることで、インプランテーションディップの現象により体温が急に低下したら「妊娠かもしれない」と妊娠の可能性にいち早く気づくことができるのです。 お腹に赤ちゃんができたらすぐに気がつけるように、日頃から基礎体温グラフをつけて、かわいい赤ちゃんを無事に迎えられるようにしておきましょう。

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妊娠中の基礎体温の変化は?妊娠したらいつまで測る?

妊娠したら 体温

妊娠後期の体温変化とは? 妊娠も8ヶ月を迎え、ついに安定期を経て妊娠後期に突入。 さて、妊娠後期圏に入った母体の体温はどのように変化していくのでしょうか? また、どのようなことが原因で体温が変化しているのか?などもお伝えしていきます。 妊娠期間でも体温は変わる? まず、妊娠中は一般的にどのように体温が変化していくのでしょうか? 妊娠初期は「高温期」とも呼ばれ、常に体がポカポカしている事が多く熱っぽい・・・風邪を引いたかな?と思っていたら妊娠していた!なんて事も。 そんな体の熱っぽさから妊娠に気づくという方も少なくはありません。 また基礎体温を計っていれば、高温期の2段階上がりを目の当たりにして妊娠を確信した方もいるのではないでしょうか。 次に妊娠中期、安定期に突入すると少しずつ体温は下がり始めます。 この時期には胎盤が完成し、ホルモンの分泌が落ち着いてくる頃。 妊娠中に体温が下がると「まさか流産?!」と不安に感じる妊婦さんもいらっしゃるかもしれませんが、安心して下さいね。 そして妊娠後期に入ると、そのまま「低温期」と呼ばれるほど体温が低い時期が続きます。 妊娠後期に体温が低い原因は? 妊娠中期には胎盤が完成する妊婦さんがほとんどで、妊娠後期 妊娠8ヶ月~ ほどになるとホルモンの分泌量がグッと減るので体温は下がります。 よって『妊娠9ヶ月になったら急に体温が低くなってしまった!大丈夫かしら!?』と不安になると思いますが問題ありません。 ただし体温の低い時期が続く事と、お腹が大きくなる事で血流が悪くなってしまう事も。 単なる低体温なら問題ありませんが、体の冷えには十分に注意が必要です。 季節的なものもありますが、エアコンが効いた部屋でも暑いと感じている事も多かったです。 これは基礎代謝の影響も考えられます。 妊娠前に比べると20%程基礎代謝が上がりますので、体がポカポカして感じるのです。 ただし体温が上がりすぎるのも考えもの。 実は病気が隠れていた!なんて非常事態になりかねません。 ちなみに妊娠後期で熱が下がらない場合の詳しい解説は以下でも紹介しています。 もちろん体温はとても大切な情報ですが、体温を計る事で不安を抱いたりストレスを感じてしまっては悪影響になります。 毎日計る必要はない? 妊娠をする前は、自分の基礎体温を知り、変化を見る事はとても大切です。 基礎体温の変化で妊娠に気づく妊婦さんも多くいらっしゃいます。 しかし、安定期を過ぎた頃からはあまり気にしなくても良いでしょう。 不安な方は一度かかりつけの産婦人科医へ相談をして見ても良いと思います。 不安やストレスを感じてしまう原因に 基礎体温を計り続ける事で、ほんの少しの体温の変化にも敏感になってしまいがち。 『体温高いのが続いて赤ちゃんに悪い影響を及ぼしてしまったらどうしよう?!』 『低体温すぎて、このまま流産になるのでは…?』 このように、もしママがストレスや不安を感じているという事が、かえってお腹の赤ちゃんにもストレスを感させている状態です。 基礎体温を測り続ける事にストレスを感じているという場合には、安定期を過ぎた頃から中断する事をオススメします。 妊娠中のストレスは様々なトラブルの原因に。 妊娠中はできるだけリラックスして過ごせるように努力しましょう。 体温が低い時・高い時、それぞれの対処法! 妊娠後期~臨月の体温ももちろん個人差があります。 体温が高くなっているとどんどん体の水分を失っていきますので、しっかりと水分補給を行って、脱水症状にならないように注意する事が大切です。 室内でも脱水症状を引き起こす事もあります。 室内だから心配ないだろうと安心せずに、こまめに水分をとるようにしましょう。 体温が低い時の対処法 体温が低い時には体が冷えてしまいがち。 体が冷えてしまうと、お腹の張りに繋がる事もあります。 しっかりと体を温める事で血流を促進しましょう。 お風呂にゆっくり浸かり、とにかく体を冷やさないように注意します。 ショウガなどの体を温める食べ物を積極的に食事に取り入れる事もオススメです。 体の内側、外側両方からしっかりとあたためてあげましょう。 また、もともと低体温気味の方は、無理のない程度の運動で代謝を上げることをお勧めします。 まとめ 妊娠前、妊娠中は基礎体温の変化で不安に感じてしまう事が多いかもしれませんが、安定期に入ってからはあまり神経質になりすぎないよう注意してください。 妊娠中はとにかく、いかにストレスを溜めないかが大切になってきます。 自分がストレスに感じてしまう事は、思い切ってやめてみる事も大切ですよ。

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