殺菌力について 私が気になったのは、「消毒殺菌液だけどコロナウイルスに効くのかな?」というところ。 気になったのはこちらの石鹸百貨の記事、ウイルスには効果がないというところ。 逆性石鹸は、ウイルスには効果がない? 逆性石鹸はプラスに帯電しているので、マイナスのものに引き寄せられます。 そして細菌やカビは、マイナスに帯電するタンパク質やセルロースが主成分。 そこへ逆性石鹸を近づけると、陽イオンが細菌やカビの細胞表面に強く吸着します。 そして、タンパク質やセルロースを変質させて細胞の構造を破壊し、殺してしまうというわけです。 それは逆に言えば、細菌とは構造が根本的に違うウイルスには効果がないということ。 ですから、インフルエンザやロタウィルス対策に逆性石鹸は使われません。 引用元: エタノールスプレーの方が良いのか、オスバンSが良いのかわからないからです。。 電話で確認してみたところ 菌やカビには効果があるものの、ウイルスには効果がない。 が、エタノール等のアルコールに関しても全てのウイルスに効果があると言うわけではない。 とのことでした、残念。 ウェットティッシュで拭くとしても、ウイルスまでやっつけたいならアルコール配合を選ぶ必要がありそうですね。 毒性について 逆に、今度は毒性について気になりました。 キッチンハイター(次亜塩素酸ナトリウム)はウイルスにも効果を発揮するものの、ドアノブ等の除菌に使用した場合、しっかり水ぶきしないと強力すぎて危険です。 こちらは 手指用の希釈したものであれば、手指消毒後に水で濯ぐ必要はありません。 ということでした。 残留について 赤ちゃん用品などで使用した場合、ベンザルコニウム塩化物がオモチャなどに残ってしまって危険性はないのかな?と気になりました。 上の「毒性」についてと被ってしまう内容ではあります。 こちらは 手指用に希釈したものであれば、大丈夫。 しかし、拭いてすぐ顔や口に触れる可能性があり気になるのであれば、食器類の消毒同様、漬け置きしてから水で濯ぎを行うと良いです。 ということでした。 開封後、希釈後の使用期限について オスバンSの期限、すごーく気になりました。 パッケージ裏面にも何も記載がないので 笑 しかも希釈したものなんて、水道水混ぜてるんだから絶対期限短いでしょ!と気になったので確認してみたところ ハッキリとはもうしあげられません。 また、希釈したものに関してはその時に使いきるようにしてほしいです。 「オスバンS」というわけではなく、ベンザルコニウム塩化物液の研究データ、ということでしたら1週間経過した段階でも成分的には問題なかったというデータがあります。 ということでした。 できれば、使用する度に使いきる、スプレーボトルに保管するなら1週間くらいで使いきると良いかもしれません。 ふんわり、としか情報は教えていただけませんでしたが、色々教えていただき助かりました。 ウイルスに効かないのは残念でしたが、ウェットティッシュが「アルコールタイプ」と「ノンアルコール(ベンザルコニウム塩化物)タイプ」に分けられているので、絶対にどっちが良い、ということはないのでしょうね。 うまく使い分けていこうと思いました!.
次の消毒薬の需要は本当にすごいです。 店頭では除菌・消毒関連の商品について1日に何度もお客さんから聞かれます。 多少入荷してもすぐ売り切れてしまう。 全く入荷してこない商品もあります。 市場調査のために街のドラッグストアを何軒も回るのですが、どの店も欠品だらけです。 医療機関に勤務している方が、わざわざドラッグストアの店頭に消毒用アルコールを買いに来たケースもあり、これは本当に大変なことだなと感じました。 その中で気になるのは、先述のニュース(「消毒用アルコール ひと文字違いが命取り」)にもあるように、消毒薬への誤解です。 お客さんとお話していると、消毒薬の種類を区別されていなかったり、自己流の使い方をされている方も意外と多く、消毒薬への理解には個人差が大きいと感じます。 一口で消毒薬といっても、特徴も使い方も異なりますので、注意が必要です。 コロナウイルスへの対策に適した消毒薬は Q ドラッグストアで消毒用の製品のコーナーに行くと、いろいろなものが売っています。 コロナウイルスへの対策を考えた場合、何を選ぶべきでしょうか? 消毒薬というのは万能ではなく、成分によって効果が発揮できる細菌やウイルスが決まっています。 誤った消毒薬を選んでも、目的のウイルス対策にはなりません。 通常、消毒成分のアルコールとは「エタノール」成分を指します。 実はエタノールと並ぶ、もう一つの代表的アルコール成分としてイソプロパノールという消毒成分が市販薬として売られています。 ただし、匂いがきついことや、エタノールよりも脂を落とす作用が強く手が荒れやすいなど、安全面で欠点のあるアルコールです。 消毒用エタノール 適切に使うために Q)「エタノール」と書いてあるかどうかが大事ということですね。 ほかに、気を付けたほうが良いことはありますか? 使い方や詰め替え容器の相談も多いですね。 手指消毒に使いやすいノズル付きやスプレータイプの消毒薬が早々に売れてしまったため、店頭にはボトルだけの商品だけが残っていることがあります。 「100円ショップのスプレーボトルに詰め替えればいいの?」と質問されますが、そもそも、市販の消毒薬のラベルには「他の容器に入れ替えないでください」と書かれているものがほとんどだと思います。 消毒薬の種類によっては微生物が繁殖しやすいものがありますし、容器を変質させてしまうこともあるからです。 実際に100円ショップの空のボトルのラベルを見ると、エタノールを入れないでくださいと書かれた商品がたくさんあります。 また、エタノール禁止の注意書きがない空ボトルでも安全であるとは限りません。 例えば、わたしが無印良品で売られている「PET詰替ボトル」について相談窓口に確認したところ、「エタノールの詰め替えによって容器のひび割れなど破損が報告されているので、ご遠慮いただいています」といった趣旨の回答をいただきました。 このほか、詰め替えた容器を、家族がエタノールと知らずに誤用・誤飲してしまう恐れもあります。 わたし自身のお客さんの中にも、今回の騒動の中である消毒剤を自己判断で安価なボトルに移し替えたところ、変な匂いがすると言って相談に来られた方がいました。 異臭の原因はわかりませんが、安易な詰め替えは避けた方が良いと思います。 消毒用アルコールがなければ手洗いを Q 消毒用のアルコールが売り切れて手に入らず、心配されている方もいらっしゃいますね。 薬剤師としてどのようにアドバイスされていますか? 最後に、最近ちょっと気になっていることを、2つ付け加えさせてください。 いまネットのショッピングサイトなどで、消毒薬が高額で販売されています。 異常な値付けもさることながら、そうした高額出品者の中には医薬品販売の許可を得ていない業者がいる可能性があります。 というのも、医薬品を販売する際は販売許可やその責任者名などを明記しなくてはいけないのですが、それが見当たらないのです。 販売許可を得ずに薬を売ることは違法行為とされるおそれもあります。 今の騒動に便乗して、安易な気持ちで薬を売る方が現れないことを祈ります。 また、今、店の現場は異常事態になっています。 開店前からお客さんが並ぶ、お客さん同士のトラブルが発生する、お客さんからの問い合わせと質問でスタッフが手いっぱいになると言った非日常が繰り広げられています。 ドラッグストアの現場で働くスタッフは、どうすれば一人でも多くのお客さんにお探しのものをお届けできるか精いっぱい努力しているはずです。 どうか、その点をご理解いただければ幸いです。 新型コロナウイルスという脅威を前に、皆で力を合わせてうまく対応していきたいですね。 【取材協力】 市販薬の販売に携わる薬剤師。 JCEJ「ジャーナリズム・イノベーション・アワード」11位、朝日新聞「未来メディアキャンプ」未来メディアキャンプ賞受賞。 Kampf et al. Persistence of coronaviruses on inanimate surfaces and its inactivation with biocidal agents. J Hosp Infect. 2020 Feb 6. pii: S0195-6701 20 30046-3. 個人」に掲載されたを転載しました。
次の消毒薬の需要は本当にすごいです。 店頭では除菌・消毒関連の商品について1日に何度もお客さんから聞かれます。 多少入荷してもすぐ売り切れてしまう。 全く入荷してこない商品もあります。 市場調査のために街のドラッグストアを何軒も回るのですが、どの店も欠品だらけです。 医療機関に勤務している方が、わざわざドラッグストアの店頭に消毒用アルコールを買いに来たケースもあり、これは本当に大変なことだなと感じました。 その中で気になるのは、先述のニュース(「消毒用アルコール ひと文字違いが命取り」)にもあるように、消毒薬への誤解です。 お客さんとお話していると、消毒薬の種類を区別されていなかったり、自己流の使い方をされている方も意外と多く、消毒薬への理解には個人差が大きいと感じます。 一口で消毒薬といっても、特徴も使い方も異なりますので、注意が必要です。 コロナウイルスへの対策に適した消毒薬は Q ドラッグストアで消毒用の製品のコーナーに行くと、いろいろなものが売っています。 コロナウイルスへの対策を考えた場合、何を選ぶべきでしょうか? 消毒薬というのは万能ではなく、成分によって効果が発揮できる細菌やウイルスが決まっています。 誤った消毒薬を選んでも、目的のウイルス対策にはなりません。 通常、消毒成分のアルコールとは「エタノール」成分を指します。 実はエタノールと並ぶ、もう一つの代表的アルコール成分としてイソプロパノールという消毒成分が市販薬として売られています。 ただし、匂いがきついことや、エタノールよりも脂を落とす作用が強く手が荒れやすいなど、安全面で欠点のあるアルコールです。 消毒用エタノール 適切に使うために Q)「エタノール」と書いてあるかどうかが大事ということですね。 ほかに、気を付けたほうが良いことはありますか? 使い方や詰め替え容器の相談も多いですね。 手指消毒に使いやすいノズル付きやスプレータイプの消毒薬が早々に売れてしまったため、店頭にはボトルだけの商品だけが残っていることがあります。 「100円ショップのスプレーボトルに詰め替えればいいの?」と質問されますが、そもそも、市販の消毒薬のラベルには「他の容器に入れ替えないでください」と書かれているものがほとんどだと思います。 消毒薬の種類によっては微生物が繁殖しやすいものがありますし、容器を変質させてしまうこともあるからです。 実際に100円ショップの空のボトルのラベルを見ると、エタノールを入れないでくださいと書かれた商品がたくさんあります。 また、エタノール禁止の注意書きがない空ボトルでも安全であるとは限りません。 例えば、わたしが無印良品で売られている「PET詰替ボトル」について相談窓口に確認したところ、「エタノールの詰め替えによって容器のひび割れなど破損が報告されているので、ご遠慮いただいています」といった趣旨の回答をいただきました。 このほか、詰め替えた容器を、家族がエタノールと知らずに誤用・誤飲してしまう恐れもあります。 わたし自身のお客さんの中にも、今回の騒動の中である消毒剤を自己判断で安価なボトルに移し替えたところ、変な匂いがすると言って相談に来られた方がいました。 異臭の原因はわかりませんが、安易な詰め替えは避けた方が良いと思います。 消毒用アルコールがなければ手洗いを Q 消毒用のアルコールが売り切れて手に入らず、心配されている方もいらっしゃいますね。 薬剤師としてどのようにアドバイスされていますか? 最後に、最近ちょっと気になっていることを、2つ付け加えさせてください。 いまネットのショッピングサイトなどで、消毒薬が高額で販売されています。 異常な値付けもさることながら、そうした高額出品者の中には医薬品販売の許可を得ていない業者がいる可能性があります。 というのも、医薬品を販売する際は販売許可やその責任者名などを明記しなくてはいけないのですが、それが見当たらないのです。 販売許可を得ずに薬を売ることは違法行為とされるおそれもあります。 今の騒動に便乗して、安易な気持ちで薬を売る方が現れないことを祈ります。 また、今、店の現場は異常事態になっています。 開店前からお客さんが並ぶ、お客さん同士のトラブルが発生する、お客さんからの問い合わせと質問でスタッフが手いっぱいになると言った非日常が繰り広げられています。 ドラッグストアの現場で働くスタッフは、どうすれば一人でも多くのお客さんにお探しのものをお届けできるか精いっぱい努力しているはずです。 どうか、その点をご理解いただければ幸いです。 新型コロナウイルスという脅威を前に、皆で力を合わせてうまく対応していきたいですね。 【取材協力】 市販薬の販売に携わる薬剤師。 JCEJ「ジャーナリズム・イノベーション・アワード」11位、朝日新聞「未来メディアキャンプ」未来メディアキャンプ賞受賞。 Kampf et al. Persistence of coronaviruses on inanimate surfaces and its inactivation with biocidal agents. J Hosp Infect. 2020 Feb 6. pii: S0195-6701 20 30046-3. 個人」に掲載されたを転載しました。
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