発達障害には虚言癖のひとがいる!?嘘つきになる原因、改善法は? 嘘つきと言われやすいひとがいる 特性上、虚言癖につながるケースがある 発達障害は、先天的な脳機能の障害です。 主な種類としてやなど、様々な障害があります。 この障害には各々の特性があります。 自分でも自覚していないケースがある 中には自分で「嘘をついている」と自覚していないケースがあります。 他者から指摘されても、自覚していないために「嘘つきだなんて失礼だ!」と不満を持ってしまいます。 改善が見られないと、やがて周囲との感覚や意思がすれ違い充分なコミュニケーションが取れなくなってしまいます。 さて、発達障害を持つ方がなぜこのようなことを招くのでしょうか。 原因を解説します。 【発達障害】虚言癖になる原因 事実と自意識のギャップがある 実際に起きている事実と、自覚している「自分像」にギャップがあることが原因になることがあります。 これにより、自分の思うままの意思を話すことが「嘘」と受け取られやすくなります。 厳密にいうと、「本来の自分に対して嘘をつき続けている」状態です。 あまりにも状態がひどい場合は「パーソナリティ障害」の可能性もあります。 自覚がないのに周囲からよく「嘘つき」と言われるような場合は、下記の関連記事もチェックしてみることをお勧めします。 関連記事: 劣等感が強く、自分優位の話し方しかできない 自分の心の奥底で、強い劣等感を持っていると、嘘につながりやすくなります。 「本当の自分を見たくない」「劣等感を意識したくない」ために、普段の会話で優位に立とうとします。 他者より優位に立つことで、劣等感を解消させようとします。 相手が萎縮してしまうと、意思の疎通が難しくなってしまいます。 つい事実を装飾して話してしまう 相手に良い反応をしてもらいたいために、つい事実を装飾していませんか? 「これくらい付け足しても問題ないだろう」という装飾が、相手にとっては大きな問題であることもあります。 このような虚言癖に気付かないでいると、知らぬ間に周囲から不満を持たれてしまいます。 このような虚言癖に気付き改善する方法はあるのでしょうか。 虚言癖に気付き、「嘘つき」を改善する方法は? 自分の言動を記録する 客観的に見られるようにする 【継続することで、自意識と事実のギャップを縮めていく】 自分がその日にどんなことを話したか、振り返るようにしましょう。 これだけでも効果があります。 この意識をつけることにプラスして、自分の発言を記録しておきましょう。 思い出せることをメモするなどをしておくと、発言を客観的に見ることができます。 これにより、自分の意識と事実に差があったとき、気付きやすくなります。 しかしネガティブなことに関しては、根拠がなくても信じることができてしまいます。 ポジティブに考えることにも、ネガティブに考えることにも、自然と生まれた感情から起きていることがほとんどです。 根拠はありません。 ですから今あなたが自然と劣等感を持っているのなら、解消するための理由や根拠は不要です。 他者との比較から自分の価値を決めようとすると、足りないぶんを嘘で埋めようとしてしまいがちです。 また、理想の自分とのギャップが大きい場合にも同様です。 ですから常に過去の自分との比較をしてみてください。 成長を体感できれば、自分の価値を守るために嘘をつく必要がなくなります。 関連記事: 職場での上下関係は必要。 でも強弱関係は持たない 【指示をする責任はあっても、相手を圧倒することはいけない】 目上の人に対して、敬うことはあってもへりくだり過ぎないこと。 職場などの指示命令系統を明らかにするために、上下関係は必要です。 しかし、目上の方には指示をする責任はあっても、指示を押し付けることはいけません。 いじめやパワハラになってしまいます。 それは部下や後輩から、上司や先輩に対してのパワハラもあり得るということです。 嘘をつき事実と異なる言動を意識することで、相手を傷つける可能性が高いです。 ですからどんな関係性であっても、精神的に優位に立とうとすることは危険です。 また目上の方に対して、卑屈になる必要もありません。 相手との会話に「勝ち負け」を求めていませんか?あなたの中では「相手に劣っている分に追いつきたい」かもしれませんが、実際には反対に相手を圧倒していることが多いです。 それは、相手はあなたより優れていると感じていないからです。 もし劣等感に悩むようであれば、こちらの記事「 」もチェックしてみてください。 まとめ いかがでしたでしょうか。 嘘をつくことで一時的に優越感に浸れるかもしれません。 しかし、相手にとってのあなたの価値は下がっていきます。 そうなれば、さらに嘘で埋めなければなりません。 どんどん本来の自分から離れてしまいます。 はじめは勇気のいることかも知れません。 少しずつでも、本来のあなたを受け入れてあげましょう。 もし、自分の活かし方が見えない場合はまでご相談ください。
次の嘘にはメリットがある! ちょっとしたことでも嘘をつくのが習慣になってしまう場合は、嘘によるメリットを受け取っている状態です。 人間は学習によって『この行動はメリットが大きいか?デメリットが大きいか?』を学びます。 そして、一度学んだことは行動を通して修正されたりさらに強化されたりします。 嘘をつかずにはいられない人、嘘が完全に一種の癖になっている方は、 『嘘に長期的・短期的なメリットがある』からやめられないのです。 嘘のメリットって? では、実際に嘘をつくことで得られるメリットを見ていきます。 これらのメリットがすべてではなく、各個人の人生で得た個別のメリットもあると思うので、あくまで一例と考えてください。 劣等感を紛らわせてくれる 自分の中でダメだと思っている部分を紛らわせてくれるのが嘘の効果です。 私は劣等感を払しょくするために努力をしてもそれが思ったように結果につながらないときなどに、嘘をついたと記憶しています。 ダメな自分を嘘で飾り立てると一瞬とは言えども安心できるんですよね。 今となっては、そんな嘘つかなくてもよかったなって思うことも多いです。 人に認められたい気持ちを満たしてくれる 人間誰しも承認欲求があります。 嘘をつくことで誰かに 『すごいね!』とか『やっぱりそうだよね』といった言葉をもらうと、承認欲求が満たされます。 漫画とかでも、クラスで浮くのが嫌でつい嘘をついてしまう…という場面があったりしますよね。 あれは承認欲求 ひいては安全欲求 を満たしてくれるメリットに嘘を用いています。 寂しさを紛らわせてくれる 芸能人と知り合いだ、業績を上げたなど注目を集めやすい嘘は寂しさを紛らわせてくれる効能があります。 誰かに注目されたいというのも広義には承認欲求ですが、ここでは特に寂しさに注目したかったので分けてみました。 人に認められたいというよりも、 悪意でも善意でもいいから人の耳目をひきたいという方に近いかと。 円滑に話が進む 例えば自分が何か悪いことをして、それを隠すときの嘘などです。 嘘をつくことで その場はどうにか切り抜けられ、安心感を得られます。 何回か繰り返すうちに嘘に嘘を重ねることになりますが、その場限りは円滑に話が進む、場の空気が悪くならないのでつい嘘をつき続けてしまいます。 長期的に見てみるとばれた時のダメージが大きくなるデメリットがあるので、 短期的にものを考える方が陥りやすい嘘です。 虚言が特徴的な病気 嘘をつく、虚言の症状が出る精神科関連の病気についてまとめてみました。 代表的なもののみとしています。 虚偽性障害 名前にも『虚偽』と入っていますが、虚偽性障害の症状は 『意識的・意図的』に病状などに関して嘘をつくことです。 とくに有名なのは、病気を装うためにあらゆることをする ミュンヒハウゼン症候群、代理ミュンヒハウゼン症候群です。 例えば熱を上げるために体温計をわざとカイロにつけたり、症状を重篤にするために治療をさぼったり、検査結果を操作するために尿に血液・卵白を混ぜたりします。 病気になることで、上で紹介したような 『寂しさを紛らわせる、耳目を集める』といったメリットの獲得に成功するため必死に偽装をし続けます。 『代理』とついているのは、主に親が子供の病気を偽装するケースを指します。 『子供を熱心に看護する親』として注目を集めたいがゆえに、子供の病気を偽装します。 最悪の場合、子供が亡くなることによって親の代理ミュンヒハウゼン症候群が発覚します。 パーソナリティ障害 演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害など、パーソナリティ障害の中でもB群には虚言癖が見られやすいです。 B群はパーソナリティ障害の基本である 『自分というものの不安定性』に加えて、 『過剰な承認欲求、自己顕示』が出やすいのが特徴。 不安定な自分を支えるために承認欲求を満たそうとするのですが、そのときに嘘を用います。 特に演技性パーソナリティ障害は嘘ともっとも密接な精神障害です。 日常的に小さな嘘を積み重ねるほか、人によっては 芝居がかった話し方や感情表現が激しいのが特徴です。 適応障害 不安障害には嘘が症状として出るものは少ないのですが、唯一『虚言』が見られやすいと言われるのが適応障害。 適応障害のタイプの中で『行動障害を伴うタイプ』は、 反社会的な行動を取りがちです。 万引きなどの軽犯罪、暴力や喧嘩といった人間関係のトラブルの他、虚言も行動障害の症状に含まれます。 軽犯罪や暴力行為を隠すための嘘、自分を大きく見せるための嘘、日常的などうでもよいことへの嘘まで様々な嘘の可能性があります。 主な原因はストレスですので、環境調整やストレス耐性を整える治療で徐々に行動障害も治していくことになります。 解離性障害 上の3つの障害とは違い、 『嘘をついている』という自覚は本人にはありません。 というのも解離性障害は 『ある時間の記憶がない、自分という感覚がない』のが特徴だからです。 最もわかりやすいのが解離性同一障害 二重人格・多重人格。 他の人格が出ている間のことを覚えていなかったり、過去の一部分の記憶がすっぽり抜け落ちていることもあり得ます。 すると 空白の時間のことを人から聞かれたときには、適当に話を合わせて誤魔化すか、考えられる可能性を言うしかできません。 わからないと言えば頭が変だと思われるリスクが高まるので、とりあえず適当に話を作り上げることも多いでしょう。 すると周囲からは『嘘をついている』と思われてしまうのです。 子供の嘘はちょっと違う ここまで嘘についてあれこれ見てきましたが、最後に『子供の嘘は大人の嘘とはちょっと違う』というお話をします。 子供は大人に比べると『現実認識能力』がやや欠けがち。 そのため 『こうなったらいいな』ということと、『実際はこうだ』ということが時々ぐちゃぐちゃになってしまいます。 その状態で話していると本人もわからず嘘をついてしまうことにもなるのです。 この手の嘘は 成長によって現実認識能力が育ってくると自然と治まるので心配は要りません。 保身のための嘘や悪いことを隠すための嘘が継続する場合のみ、対処法を考えるとよいでしょう。 虚栄心を満たすために嘘をついていたころの自分はあまり好きではないです。 嘘で塗り固めるっていうのは限界があるのかなぁと思う反面、見栄を張ってついた嘘を現実化しようと努力して能力を伸ばした経験もあるので、使いようかなとも思います。 関連記事.
次のこんにちは Smile Houseの妙加です。 今回は自己愛性パーソナリティ障害の特徴や症状は?克服方法は?をまとめました。 自己愛性パーソナリティ障害の特徴や症状は? 自己愛性パーソナリティ障害の人は自分は特別な存在だと思っているので、そんな特別な自分にふさわしい成功や賞賛を夢みています。 また、他人は自分に賞賛をおくり、特別扱いするのは当然だという感覚も持ち合わせていることが人間関係や社会生活に影響を与えます。 それは経済力、学歴、才能、芸術性、容姿、ファッションといった形でも現れ、見栄えの良い仕事、注目をひく格好、希少価値の高い持ち物を持つ、美容整形を繰り返す、誰も知らない知識を持とうとするなどで、自己を補おうとします。 自己愛性パーソナリティ障害の人は第一印象は非常に魅力的で人を惹きつけることが多いのですが、その裏で自分を賞賛してくれる人かどうかを無意識的に見分けていて、親密になるにつれ身勝手さや粗雑な関わりが露呈することも少なくありません。 そして、そのどちらでもなくなった場合は無関係な人になり関わりが途絶える、というのが自己愛性パーソナリティ障害の人に多い人間関係の構築です。 自己愛性パーソナリティ障害はありのままの自分を受け入れられない状態 自己愛とは、自分を大切にする能力。 精神医学では「自己愛の成熟=自分を肯定的に捉え、愛している状態」で、成熟すると自分だけでなく他人にも愛情を注ぐことができるようになるといわれています。 自己愛性パーソナリティ障害の人はこの自己愛が未熟な状態。 (ありのままの自分を受け入れ愛することができない) その未熟さの表れが、自己愛性パーソナリティ障害の特徴的な症状である、自分は特別だと感じる「自己の誇大化」・「他人からの評価に過敏になる」・「他者への共感の欠如」につながっています。 他者からのマイナスな評価を受け入れられないというのは、自分はできる・自分は特別な人間だという思い込みの強さでもあり、セルフイメージを誇大にもつことで自己愛の欠如している部分を補っている証。 自己愛性パーソナリティ障害の2つのタイプ 自己愛性パーソナリティ障害の根底には未熟な自己愛がありますが、その症状の現れ方で2つのタイプに分類できます。 そのため自分の意思に沿わなかったり、責められるなど不利益なことがあると攻撃的になったり怒りを表しますが、こういった言動は弱い自己を守る防衛本能の1つといわれています。 他人からの評価に過敏に反応して傷つきますが、自分は本当は素晴らしい才能があると誇大化したセルフイメージを持ち続けているため、自分自身を責めて落ち込んでしまうサイクルにハマりやすいのが特徴。 等身大の自分自身に自信が持てず、ありのままの自分を受け入れることができていません。 例でいうと、物事にどれぐらい関心を持っているか、どのぐらい面白いと感じると、どのぐらい思慮深く見ることができるか、などです。 神経質な人がいれば大雑把な人がいるように、自己愛も気質的に高い人と低い人がいます。 大きく分けると2パターンあり、それぞれの要因が加わって人格(パーソナリティ)は形成されています。 子どもは親に認められたい・褒められたいという欲求を持っていて、それに対して肯定的に応える(共感)ことが自己愛をつくる上で重要ですが、親が共感の態度を示さず無視すると共感不全になり自己愛がうまく育ちません。 そして成長とともに親に褒められることは重要に感じなくなり、自立していくのが自己愛成熟の過程ですが、自己愛が未熟なまま成長すると親だけでなく他人の賞賛や注目を集めて未熟な部分を補おうとします。 ですが、他人からの承認で自己愛が成熟することはないので、いつも人に注目され承認されていないと不安に感じるようになります。 放任もよくありませんが、過剰にかまいすぎるのも自己愛の形成に影響して未成熟になります。 自己愛性パーソナリティ障害の判断基準 自己愛性パーソナリティ障害は「ICD-10」(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)に診断基準があります。 要約していますが、下記から5項目以上認められれば自己愛性パーソナリティ障害の可能性が高くなります。 かなり時間が必要なので根気強く、何度も繰り返すことが大事。 これまでの関わり方が原因になったのでは・・・と思い悩む人もいますが克服に向けて健全な思考で捉えましょう。 ですが、そこが改善できれば空想ではなく現実の世界で成功を手にすることができます。 自分にとって目を背けたいことを言ってくれる人を大切にして学ぶ姿勢を忘れないことが、欠点を克服するポイントです。 自己愛性パーソナリティ障害の人は自分に夢中になるあまり、視野が狭くなりがち。 そのためせっかくの能力を開花させることができずに、理想と現実のギャップに苦しんでいるケースも多いのです。 そのため、チームプレイが必要なスポーツや活動に関わることが自己愛性パーソナリティ障害の克服へとつながります。 集団の中にいると、自分の行動が1人で完結せず、組織全体にどれだけ貢献しているか?で価値が測られたり、自分のことよりチームを立ててサポートすることが必要なときもありますよね。 また、組織にいると容赦ない批評をチーム内で受けることや自分の思い通りにならないことが多いなど、自己愛性パーソナリティ障害の人にとっては苦痛な状況になるといえます。 そういう機会を避け、自分1人か、自分と相手の2人だけで出来ることを好みがちですが、集団の中で経験を積み、チームアシストに喜びを感じるようになってくると、効果が出てきている証。 他者は家族、パートナー、友人でもいいし、もっと遠い関係性の相手でもいいですが、今までのように自己にこだわって生きることから、他者のために生きることを主体的に選ぶことが大事。 専門家の力も借りて 自己愛性パーソナリティ障害の診断は専門家でも難しい複雑なもの。 身近な人でパーソナリティ障害が疑われる場合、カウンセラーや心療内科の医師といった専門家の力を借りることをおすすめします。 自己愛性パーソナリティ障害は克服できるので気になる場合は早めに本人と一緒に診療を受けてくださいね。 SmileHouse代表 小名 由美子 古き良き日本人の心のあり方と教育に興味を持ち、それを更に探究したく早稲田大学の日本文学専修に進む。 卒業後、子どもの時からの夢だった教職に就き、約17年の教員生活では、学級経営や教科経営、部活動の指導や、教務主任や研究主任として、組織のマネジメント力の強化、「生きる力」を育む教育、教育課程の研究と実践に力を入れてきた。 また、教職を退職後は、メンタルトレーニングのトレーナー、心理カウンセラー、心理セラピストとして、一人ひとりの個性を尊重し、その魅力を最大限に引き出すサポートをしてきた。 その後、自らの結婚、出産、育児の体験も加わり、以前から自らのテーマとしてきた「生きる力」の育成の重要性、母親へのサポートの重要性への想いを更に強め、「母親と子どもの心を育てる」ことに力を注ぎたいと、2016年にSmileHouseの代表となる。
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