60 pt 「まことに」は「ほんとうに」とも言い換えられる「副詞」ですから、 あえて漢字にすると「真に」ですが、これは現在、当用漢字の読みではない。 一方「誠」は「まこと」とも読みますが、これは「誠意」をあらわす「名詞」であるから、「誠に」というと、「誠意に」というのとおなじ役割でしかありえない。 「誠意に残念だ」とか「誠意にうれしい」なんておかしいですよね。 「ほんとうに残念だ」「ほんとうにうれしい」ならわかりますね。 明治時代までの文学では、両方の「まこと」が文脈で区別されながら使用されていたのですが、今は誠意の意味で「まこと」をつかうことが少なくなったわりに、法律では真をまこととよむ読みがなくなり、意味を混同したまま本来の意味とことなる漢字で書くことが多くなったわけです。 特にワープロとかIMEは当用漢字にしたがって漢字変換を行いますので、深く考えずに変換キーを押しているとそうなります。 15 pt 「まことに」も「誠に」もどちらも間違いだとはいえません。 ただ、本来その言葉がもつ意味に似た同音の漢字を当てるのはできるだけやめて平仮名表記にしようという発想があるようで、その先生が「誠に」が間違いだといったのも、そういう観点から言われたのだと思います。 あまりそのように漢字か平仮名かにこだわる必要はない、という趣旨のページも集めてみましたので、参考にしてください。 漢字に変換できるからといって、必ずしも漢字で書く必要がない、という点は理解できる。 「此の度の御取り計らいの件、誠に感謝致します」は、「この度のお取り計らいの件、まことに感謝いたします」でもいいわけである。 15 pt 一 先生が、和語はかなで書くというポリシーを持っていた。 これはすでに出た回答ですね。 二 別の考えとしては、旺文社古語辞典[改訂新版] の「まこと」の項の「参考」に以下のような文章がありました。 文学理念上の一つとしての「まこと」は、日本文学の根底にある不易で普遍的な精神で、文学論で自覚的に用いられたのは、近世の歌論・俳論においてである。 上代文学にはこれが純一な形で表れており、中古の「もののあはれ」、中世の「幽玄」なども、「まこと」の上に時代性を加えたものといえる。 国学用語として、「もののあはれ」のようにかなで書くことが慣例だから ? 、それに従っていたのかもしれません。 よりよい回答を得るには、先生の担当教科を知らせておいた方がよいのでは。 国語教師なら、二の線もあるかもしれません。 5 pt 一個目の回答者です。 権利を有することはつまり誤りでないことを意味しますが、わかりやすいように言い方を変えます。 では仮に、「誠に」が誤りである、と仮定します。 これは先ほど示した,常用漢字表 の「誠」の項目の例「誠に」が誤りである、と主張することになります。 常用漢字表は「学校教育においては,常用漢字表の趣旨,内容を考慮して漢字の教育が適切に行われることが望ましい。 」と国語審議会が言っているものを 『この表を現代の国語を書き表すための漢字使用の目安とするものとする。 』として内閣が告示したものです。 文部科学省ではこれを採用して、高等学校の国語教育の指導要領では、 『〔言語事項〕 ウ 常用漢字の読みに慣れ,主な常用漢字が書けるようになること。 』と定めています。 つまり、正規の高校教育のなかで、常用漢字表が例として採用している「誠に」が誤りであるとすることは不合理です。 何が正しいか、誤りか、は、それがどのような範囲で真理と認められるかによって変わってきます。 文部省が誤りではないと言っている物が、ある特定の文学運動の団体の中では誤りと言える可能性はあります。 しかし、文部科学省管轄下の高校の国語教育で、常用漢字表に掲載されている「誠に」が誤りであることの理由を探すのは、少なくとも現在の指導要領と常用漢字表の下では無理です。 よって、高校の国語教育で「誠に」が誤りである理由は存在しない、が私の回答です。 203. aozora. 203. aozora.
次の明けましておめでとうございます。 本日は抱負を語りたいと思います。 飽く迄「取っ付き」として、10・20題演習では、2~8題程度とする。 又、漢字習熟度検定の過去問も発売されたようだ。 こちらも購入予定。 可能性がない漢字は切り捨て、「成る可く楽に合格する」をブログの一側面とする。 之は書き取りの練習だけではなく、読み問題も漢字を印象付けられるという点に於いて大きな効果をもつと思われる。 だから1級を合格したというのにいつも1・2問間違えるのだと思う。 実は担任の教師も此の「漢字力」に目を掛けていて、心の中では満点合格を望んでいると思われる。 其の期待にも応える可く、過去問題集を少し漁る。 ブログ上での2級の問題演習は、時間の無駄であると同時に此のブログのタイトルに背くことにも繋がりかねないので行わない。 併し漢字検定大会の問題には、漢字検定では対応できない部分も見受けられる。 昨年の問題には、「3文字の当て字」と小題を振るのが適切であろう問題が出た。 これならこのブログでも、十分に対応できる。 また、この検定の過去問も持っているので、直前になったら此処からも出題しようと思う。 今後も之を継続する。 詳しい事は未定だが、「配当外漢字」をテーマにした問題演習も試みたいと思う。 教訓集らしいので、一日一訓、日々の励みにしたい。 その際私もその問題を解き直す。 他の人ができなかった問題ができたら「公開表彰」であるし、他の人ができた問題ができなかったら「公開処刑」である。 現在は初心に戻り、10・20題の問題演習をしている。 初期と違うのは、やることが事前に決まっていないことである。 実は本当にどの分野をしようかは適当に決めている。 本当はもう少し附記したいのだが、時間も時間なので此処までとします。
次の「おめでとうございます」の意味と使い方 「 おめでとう」は、「喜ばしい」という意味の形容詞「 めでたい」に丁寧の接頭語「御」を冠した形で、相手への祝福の言葉です。 結婚・出産などの慶事における挨拶のほか、公私を問わず相手の成功・成就を祝福するときによく使われます。 また、目上の人に対する場合や対等の立場でも親しい相手ではない場合には、より丁寧な「 おめでとうございます」が定型句として使われます。 なお、「 めでたい」は当て字で「目出度い」や「芽出度い」と書かれることがあります。 しかし、「おめでとう」と書くときは公私ともに慣例としてひらがな表記にします。 また、上記の「愛でたし」は、古語「 めでたし」の語源を「愛で甚し」(めでいたし)とする説に基づいて仮名漢字混じりの表記にしたものです。 現在、一般に「愛でたい」と書かれることはありません。 おめでとうございますの例文 貴社におかれましては本年10月にて開業五十周年を迎えられる由、誠に おめでとうございます。 半世紀にわたる着実なご発展に心より敬意を表しますとともに、今後益々のご隆盛をお祈り申し上げます。 この度は、栄えあるブルーム最優秀賞をご受賞になり誠に おめでとうございます。 日頃ご愛顧をいただいております私どもと致しましても、一同我がことのように喜んでおります。 このたびは奥様のご出産、誠に おめでとうございます。 ほんの印ばかりの品ですが、お気に召して頂けましたら幸いです。 以前にも増してお元気なご様子にて、なお一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。 この度は経理部長にご栄転とのこと、謹んで お慶び申し上げます。 これまでのような仕事上のお付き合いの機会は少なくなりそうですが、今後とも変わらぬご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。 この度のご成功は、弊社のみならず業界各社に取りまして待望の朗報であり、誠に ご同慶の至りです。 貴社の長年のご努力とこの度のご快挙に、心より感謝いたします。 「ご同慶の至り」は、相手の慶事についてその喜びを共有できる場合に用います。 この度のご研究の成果は、まことに 慶賀に堪えません。 治療をあきらめていた多くの患者さんにとって大きな希望の光となることを確信いたします。 「堪えない」は、「大いに~である」という意味です。 社員の皆様の不断のご努力により開業五十周年の記念すべき日を迎えることができましたことは、誠に 慶賀の至りと存じます。 町の再生を強力に推進できるリーダーの登場を長らく待ち望んでまいりました。 貴殿の会長ご就任、 祝着至極に存じます。 「至極」(しごく)は「この上ない」ということです。 錦秋の候、貴社愈々ご隆盛の趣、衷心より 大慶至極に存じます。 また日頃格別なるご高配を賜り、誠にかたじけなく謹んで御礼申し上げます。 極めて儀礼的な文言です。 スポンサードリンク.
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