代表的なヘルペスウイルス 一般的に、ヘルペスウイルスは知らず知らずのうちに、体内に侵入してきます。 これを初感染といいます。 感染場所の多くは、皮膚や粘膜の小さい傷で、感染したウイルスは、神経にそって体内の奥深くの神経節に潜んでしまいます。 これを潜伏感染といいます。 初めて感染した時は、明らかな症状が出ないので気が付かないケースの方が多くあります。 また、本来ヘルペスウイルスは非常に弱いウィルスで、健康な状態であれば、ウイルスが身体の中に潜んでいても症状は出ません。 しかし、何かのきっかけとなる要因ができると、ウイルスが暴れだし、発症してしまうのです。 その発症のほとんどは「ヘルペスの再発」になります。 よく風邪をひいたときに鼻の下や口唇に痛みを伴う小さな水疱が出来ることがあります。 俗に「熱の華」と言われるものです。 実は、これもヘルペスの再発なのです。 ヘルペスの再発のきっかけになるもの• 強い紫外線• 疲労やストレス• 免疫抑制剤やステロイドの長期服用 再発時に共通するのは、身体の抵抗力が低下した時に、再発を招きやすいということです。 特に、高齢者の場合、加齢による体力の低下に伴い自己免疫力の低下が起きています。 また低下してしまった体力や抵抗力も回復するのに時間がかかってしまいます。 軽い風邪をひいただけでもヘルペスを発症してしまうことが多くなります。 ですから、高齢になればなるほど健康な身体作りが大切になります。 高齢者に要注意な帯状疱疹 ヘルペスウイルスの中で、最も要注意なのが帯状疱疹です。 子供の頃によく発症する水痘症(みずぼうそう)のウイルスが、成人になってから再発するのが帯状疱疹です。 ヘルペスの中で最も痛みを伴い、また発症する患部も病名の如く「帯状」に広がっていきます。 帯状ヘルペスの痛みは、表皮の痛みではなく、神経の痛み 神経痛 です。 この痛みは、2/3は1ヶ月以内に消失しますが、2ヶ月以上続く場合を、帯状疱疹後神経痛といいます。 単純疱疹と違い余程の事が無い限り、一度発症すると再発することは殆どありません。 しかし、特に早期治療が大切な疾患の一つで、症状が出てから4日以内に投薬する必要があります。 また、単純疱疹よりも治療期間が長くかかり、中途半端に治療を止めてしまうと、平均6ヶ月後に神経痛(帯状疱疹後神経痛)を招く人が数%あります。 そうなると、何年も神経痛に悩むことになってしまいます。 特に高齢者の場合、若い頃に比べると回復力が遅いので、早期治療と最後まで根気良く治療を続ける事が大切になります。 角膜ヘルペスには眼軟膏や点眼液を、重症例に対しては、点滴や内服を用います 抗ウイルス薬の軟膏を1日2〜3回塗布します。 外用薬 ゾビラックス軟膏(アシクロビル)・アラセナA軟膏(ビダラビン) ゾビラックス眼軟膏やIDU点眼液・眼軟膏(イドクスウリジン) 内服 ゾビラックス錠200mg 代表的な薬 <ゾビラックス錠200mgの基本的な使用法> ゾビラックス錠200mgを 1日に 5回(朝・昼・午後3〜4時・夕・寝る前)1回1錠を 5日間服用します。 帯状疱疹 治療の基本は内服薬です。 注1 ヘルペスに適応のある鎮痛剤はナイキサン錠とオルヂス錠だけです。 他の鎮痛剤は効果が認められていません。 注2 ゾビラックス錠は1日5回服用しなければいけないため、服用回数の少なくてすむバルトレックス錠が開発されました。 現在はバルトレックス錠の方が頻用されています。 炎症がひどい時にはステロイドを併用する場合もあります。 患部は水疱を伴っていますので、外用薬を塗布後は必ずガーゼで保護するようにしてください。 単純疱疹や帯状疱疹は精神的又は肉体的に疲れている時に発症しやすいので、早く回復さす為にも十分な栄養と睡眠をとるように心がけることが一番大切な事です。 毎日の健康管理も怠らないよう気をつける事は言うまでもありません。 「病気とお薬」バックナンバー•
次の口唇ヘルペスとはどんな症状?薬は市販されている? 1-1 口唇ヘルペスとは 口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスの感染症で唇やその周辺に水ぶくれができるという症状です。 このウイルスに感染している日本人は20~30代で約半数、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあります。 水ぶくれは痛みを伴い、1~2週間程度でかさぶたになり、治ります。 また、ヘルペスウイルスは、一度感染すると症状が治った後も人の細胞の中にじっと隠れていて、普段は症状が出てきませんが、発熱やストレス、疲労、月経など体の抵抗力が落ちることで再発してしまうので、再発をなるべく防げるよう薬でのケアが重要になっています。 口唇ヘルペスの発病には、初めて発病する場合と再発の場合の2通りがあります。 初めて口の周りに水ぶくれやかゆみが生じたときには、自己判断せずに病院を受診することをおすすめします。 過去にも口唇ヘルペスになったことのある方で、症状がそれほど重くない場合には、市販の薬も使用できます。 ドラッグストアで手に入るため、活用してみましょう。 口唇ヘルペスの塗り薬には、ビダラビンやアシクロビルと呼ばれる成分が有効成分として作用します。 パッケージに記載の成分を見てみると、それらが含まれていることが確認できます。 市販薬を買う際の注意点 2-1 過去に診断された人のみ使用可能 口唇ヘルペスの市販薬は、過去に医師から診断された人のみ使うことができます。 口唇ヘルペスは、不適切な薬を用いることで症状が悪化してしまうため、医師の診断があることが前提として必要となります。 再発の場合は、初めての発症と比べて症状が軽くなりやすいため、市販薬で改善させることが可能です。 2-2 薬剤師のいる薬局で購入できる 口唇ヘルペスの薬は第1類医薬品となっているため、薬剤師のいる薬局にて購入することができます。 しっかりと薬剤師の説明を聞いて、使用上の注意点などを把握した上で購入することが必要です。 2-3 市販薬を使用する際の注意点 市販の塗り薬の場合、1日に数回塗布、10日間ほどが使用の目安になります。 塗り薬を使用していく中で、乾燥してかさぶたになってきたら、薬の使用を中止しても問題ありません。 ・使用前後で手を清潔にしましょう。 ・食後に薬を塗るときは、口の周りを洗い清潔にしましょう。 薬を塗る際にも上記のように注意が必要となりますが、普段の生活においても患部を手で触らないようにする、タオルなどを家族と共有しない、食事のときに食べ物や食器を通して家族へ感染させないようにするなどの配慮を心がけましょう。 また、実際に使用する際は各市販薬にある説明書や薬剤師の指示に従い使用してください。 口唇ヘルペスになってしまう原因や治療をするために 3-1 口唇ヘルペスになる原因 口唇ヘルペスは、乳幼児期に初感染することが多くありますが、ヘルペスウイルスは神経節に潜んでいるのでたいていの場合は症状が出にくくなっています。 症状が出ている間はヘルペスウイルスを大量に排出しているため、ヘルペスウイルスの抗体がない方や抵抗力が落ちている方が感染しやすくなります。 3-2 口唇ヘルペスになってしまったら ・口唇ヘルペスにかかるのが初めての場合 口唇ヘルペスになるのが初めての場合、出てきた症状が口唇ヘルペスによるものなのか確信が持てないことも多いでしょう。 初めての発症では、大きな水泡が多数できる特徴があるなど、症状が強くなる傾向にあります。 唇のまわりに類似した症状を引き起こす疾患も複数あるため、初めて「口唇ヘルペスかも?」と感じたときは病院を受診することをおすすめします。 ・症状が重い場合 症状が重いときには、内服薬を利用したり、入院して点滴を受けることもあります。 これらは病院でしか処方、処置がされないため、医師の診察を受ける必要があります。 塗り薬は皮膚症状へ直接作用しますが、症状が重い場合には飲み薬でウイルスの増殖をおさえることができます。 再発の場合、ピリピリ、チクチク、ムズムズといった前兆を感じたら、早めに受診して治療を受けることが、早く治すための近道です。 また、過去に口唇ヘルペスになったことがあり、市販の塗り薬を使っている人でも、症状が5〜7日で改善されなければ、他の病気の可能性もゼロではありません。 一度口唇ヘルペスの診断を受けている人でも油断せず医療機関へ相談しましょう。 また、症状がなかなか治らなかったり、再発を繰り返したりする場合は体の抵抗力が落ちていると考えられますので、十分な休養と睡眠が必要です。 3-3 歯科系医院にかかるときは歯科口腔外科へ 口唇ヘルペスは、口のまわりに出る症状であるため、歯科系の医院でも治療が可能です。 ただし、一般的な歯科には口唇ヘルペスの薬を常備していない可能性が高いため、歯科口腔外科を受診するようにしましょう。 かかりつけの歯科・歯科口腔外科がある場合には、電話をして口唇ヘルペスの症状に対応してくれるか確認してみることをおすすめします。 口唇ヘルペスの知識のない診療科にかかると、口内炎などと間違われてしまい、誤ってステロイドが処方されてしまう恐れがあります。 誤った処方でステロイドを使うと、口唇ヘルペスのウイルスを活性化させるために逆効果となります。 病院に行くときは歯科口腔外科または内科、皮膚科などを受診し、薬を処方してもらうことをおすすめします。 症状によって鎮痛や治療の促進のためにレーザーを使うこともあります。 まとめ 今回は、口唇ヘルペスについてご紹介しました。 ドラッグストアなどで購入することができ口唇ヘルペスに対応した市販薬もいくつかあります。 しかし、口唇ヘルペスの市販薬は主に再発を防ぐという目的で販売されているため、初めて口唇ヘルペスになったという方は薬を使用することで逆に悪化してしまうといった事態を防ぐためにも医療機関に相談してみることをおすすめします。 そもそもヘルペスはウイルス感染のため、医師から症状に合った強さの抗ウイルス薬の処方を受けることが望ましいです。 アトピー性皮膚炎が出ている場合、医療機関では症状によってヘルペスの治療について判断をし、抗ウイルス薬を処方しないこともあります。 アトピーの薬との塗り分けなど注意点を医師によく確認しましょう。
次の市販の外用薬が使用できるのは、医師の診察により「口唇ヘルペスである」との診断を受けたことがあり、再発したケースに限られます。 口唇ヘルペスの市販薬はすべて【第1類医薬品】ですので、薬剤師の対面販売で購入することができます。 再発でない場合などは、ドラッグストアの店頭に行っても購入できないケースもあります。 口唇ヘルペスの初期症状は、 唇や口元に「なんとなく違和感を覚える」という段階から、ピリピリ、チクチクしたような痛みに近い感覚、少し重い腫れてきたかな? という感覚があります。 初期レベルで市販の抗ウィルス軟膏を塗れば、発疹にまで至らず、発症しないですむことも少なくありません。 初期レベルを放置した場合、赤いプツプツした発疹から、小さな水ぶくれになり、水ぶくれが合体して大きくなったりします。 発症してしまった場合でも、市販の抗ウィルス軟膏を塗ることによって患部の拡大や症状の悪化を防ぐことができます。 ただ、できるだけ初期段階での治療の方が効果的で、峠を過ぎてからではあまり効果は見られませんが、広めに塗っておくことによって周囲への感染拡大を防ぐことはできます。 使用前には、よく手を洗って清潔にしてください。 1日数回、患部に適量を塗ってください。 こすらず、患部の上に軽くのせるように塗ってください。 使用後も、よく手を洗ってください。 手を洗う前に、他の部位を触らないようにしてください。 万が一、目に入った場合にはすぐに目を洗ってください。 再発を繰り返して慣れた口唇ヘルペスであっても、いつもより症状が悪化していると感じたら、まずは「皮膚科」を受診してください。 風邪をひいていたり、他の病気や体力が落ちている場合などは、合併症もありますので「内科」が良いでしょう。 妊娠中の妊婦であれば、かかっている「産婦人科」で相談してください。 口唇ヘルペス以外の「性器ヘルペス」や「帯状疱疹」なとの場合は、内服治療を受けるために医療機関への受診をおすすめします。 性器ヘルペスの場合は抗ウイルス軟膏ではなく、ヘルペス治療薬のバルトレックスやゾビラックスの服用を行います。 ヘルペス治療に効果のある市販薬の口コミ• 佐藤製薬の「アラセナS」• 大正製薬の「ヘルペシア」• グラクソ・スミスクライン株式会社の「アクチビア」 使用前には、添付の説明書を必ず確認してください。 ヘルペスはヘルペスウィルスの感染症で、一度感染すると体内の神経節にウィルスが隠れ潜み、体調を崩すと再発します。 風邪をひいたり、熱が出たり、疲れが溜まったりすると、口唇ヘルペスを頻繁に繰り返すという人もいます。 以前は、抗ウィルス薬は医療機関でしか処方されませんでしたが、最近は抗ウィルス軟膏が市販されています。 初期段階での口唇ヘルペスの場合は、市販の抗ウィルス軟膏を塗って対応しておけば悪化させずにすみます。 頻繁に再発を繰り返している人は、体調管理とともに市販の抗ウィルス軟膏を常備しておくと良いでしょう。 口唇ヘルペスへの有効成分は、アシクロビル、ビタラビンです。 「アクチビア軟膏」は、マクロゴールというベースのクリームにアシクロビルを混ぜた、至ってシンプルな薬です。 「アラセナS」は、アシクロビルの他に、ビタラビンという抗ウィルス薬が入っていて、有効成分が2種類です。 ビタラビンは少量でもより効果を発揮するので、特におすすめです。 軟膏タイプとクリームタイプもあり、外出時はクリームタイプで薄く塗り、就寝時は軟膏タイプでしっかり塗るという、使い分けが可能なのが便利です。 「ヘルペシア」は、アシクロビルの他に添加物が他の2種類と比べて多いのでメリットもあるのですが、アレルギー等がある方にはおすすめできません。 外用薬には、軟膏タイプやクリームタイプとあります。 一般的に有効成分や配合量は同じでも、ベースとなる基剤と呼ばれるモノが異なっていて、使い勝手やテクスチャアが違います。 クリームタイプは薄く伸びやすいテクスチャアで、軟膏タイプはしっかり厚めに塗ることが出来るという感覚です。 化粧品などの肌触りとか、皮膚に乗せた時の感覚や伸び、吸収の時間差のようなイメージが分かりやすいかもしれません。 口唇ヘルペスの場合、唇や口元にガッツリ薬を塗っている状態は、あまり見栄えの良いものではないですから、外出時は薄く伸びるクリームタイプにしておいて、自宅でのリラックス時や寝る前などには軟膏タイプで、しっかり厚めに塗るという人もいます。 市販されている抗ウィルス剤は、外用薬だけです。 内服薬は医師の処方が必要ですし、点滴治療は医療機関で実施されます。 内服薬で有名なヘルペス治療薬はバルトレックスとゾビラックスです。 性器ヘルペスは、主に抗ウイルス薬 ウイルスの増殖を抑える を用いた治療を行うことが有効です。 外用薬だけの使用は、あまりメリットがありませんので、症状や体質に合わせた専門医の適切な治療をおすすめします。 ヘルペス治療薬のバルトレックス個人輸入.
次の