カタバミとクローバー、オキザリスの違い クローバーはシャジクソウ属のシロツメクサの別名です。 もともとはヨーロッパが原産です。 日本には、オランダのガラス製品の包装の緩衝剤として詰められていたために、白詰草と名前がついたそうです。 クローバーと比べると、カタバミとオキザリスはカタバミ科カタバミ属であり、クローバーとは全く違う植物と言えます。 なぜ間違えやすいかというと、一般的にクローバーの絵がポスターなどに書いてあるのを見ると、9割以上がカタバミの絵が描いてあります。 それは、幸運を運ぶと呼ばれる四つ葉のクローバーの絵に多いのですが、幸運=ハートというイメージが出来上がっている為に、葉の形がハートの形で描かれています。 スポンサードリンク これは間違いです。 ハートの形をしているのはカタバミで、クローバーは丸みがかった扇のような形をしていて、白い模様が入っています。 形はハートではありません。 ここが決定的に違いますので見分けるポイントと言えます。 周りに咲いている花も、クローバーは白やピンクの帽子のような十円玉ほどの花を咲かせますが、カタバミは1円玉の半分ほどの小さい黄色の花を咲かせます。 クローバーとオキザリスの違いですが、基本はカタバミと同じです。 それはカタバミの花がきれいな園芸種の事をオキザリスと呼んでいるからです。 花や、葉の大きさ色は様々ですが、ハートの形をしている葉を持っているのは同じです。 クローバーと見分けるのは簡単です。 まとめ 四つ葉のクローバーを見つけた!と喜ぶ人が手にしている葉が、四つ葉のカタバミだったというケースはまれにあります。 クローバーとカタバミははっきり言うと、カタバミの方が可愛らしくさえ感じます。 しかし残念ながら、ハートの形ではないのが本物の四つ葉のクローバーなのです。 でも、喜んでいる人を、あえて否定するのは野暮というものでしょう。 相田みつをさんも言っています。 幸せは自分の心が決めると。 ハートです。
次の概要 カタバミ(片喰、傍食、酢漿草)は、カタバミ科カタバミ属の。 古くから全国に分布する。 乾燥した場所を好む。 芝生や人家の庭など、人の手が加わった所によく生える。 期は5月~7月。 は、喜び、心の輝き。 葉は型で、状に茎から3枚付ける。 この葉がカタバミの大きな特徴となっている。 よくクローバー(マメ科シャジクソウ属。 たいてい)に間違われるが、クローバーとは異なる植物である。 クローバーのように4つ葉や5つ葉などのものもあるが、出会う可能性はクローバーより低い。 夜になると葉を中央で折るように閉じるという就眠運動をする。 は鮮やかな黄色。 同じ大きさの花びらを円状に5枚付ける。 果実は円柱状で、上に向かって伸びたような形をしている。 熟すと弾け、小さい種を半径1メートルほどまき散らす。 茎(くき)は地面を這い、短期間で広い面積に繁殖する。 茎の接地部分から、さらに根を出すこともある。 根は深く、茎が地面を這う性質も相まって駆除が困難。 茎や葉にシュウ酸を多く含む。 そのため、噛むとすっぱい。 こちらも、「すっぱい」を意味する名前である。 その他、カタバミは日本では子孫繁栄や金運上昇、西洋では不運の回避や魔除けなどと結び付けられる植物らしい。 カタバミの利用 カタバミが多く含むシュウ酸は銅のサビを取る効果もあるので、十円硬貨をカタバミの葉で磨くとピカピカになる。 古くは銅の鏡を磨く事に使われていたらしい。 としても利用できる植物で、絞り汁を虫刺されのかゆみ止めに使うらしい。 食べる事もできるが、道路の脇などの不衛生な場所に生えている事が多いうえ、シュウ酸はあんまり体によくないのでモリモリ食べたりしないように。 江戸時代には、の原料としても使用された。 雑草としてのカタバミ カタバミは繁殖力が極めて高く、街中の至る所に自生するため、という不名誉なくくりで呼ばれる事が多い野草である。 ポピュラーな雑草のひとつで、道端や家の庭で普通に見ることができる。 また、雑草の中でも駆除が大変な植物である。 ひとたび庭に生えると瞬く間に茎を伸ばして生え広がり、広い範囲に種を飛ばしてどんどん増殖していく。 根も地中深くに伸ばすため、土壌によっては、抜こうと思っても成人男性がめいっぱい力を込めてすら抜くことが難しい程である。 さらにカタバミの飛ばす種は、人家の庭から庭に飛んでいったり、靴の裏にくっついて歩いた場所に着地したり、風に乗って飛んだりして広く行き渡ってしまう。 そのため、どれだけ駆除をしても、カタバミが生きられる環境があれば高確率で生えてくるという、めんどくさい植物である。 駆除に当たっては、除草剤で他の植物もろともジェノサイドするか、生えてきたものを片っ端から抜きまくるしかない。 抜いた物をそのままにしておくと種が飛ぶので、焼却するか別の場所に移すかする必要がある。 カタバミの仲間で雑草と呼ばれる物に、タチカタバミ、アカカタバミ、ムラサキカタバミなどがあるが、いずれも繁殖力が強く、根を深く張り、駆除がとても大変である。 どれも庭の手入れ時の主要な敵とも言える雑草たちである。 今日もどこかで庭をきれいにしたい人と死闘を繰り広げているに違いない。 カタバミのデザイン 花のきれいさはもちろんの事、葉がハートの型をしているので、としてカタバミやその仲間を好む人は多い。 の伝承などから、3つ葉の植物は縁起が良い()と言われており、3つ葉のカタバミが企業や団体のシンボルに採用される事がある。 の航空会社エアリンガスは、航空機の尾翼にカタバミの葉をデザインしている。 身体障害者標識は、4つ葉のカタバミと思われる植物がデザインされている。 「四葉マーク(よつばマーク)」という通称の他、4つ葉という事で「クローバーマーク」と呼ばれる事もある。 ただし、前述の通りクローバーとは異なる植物である。 という事で室町時代ぐらいから武家ののデザインに採用されるようになった。 () やなど、様々ながカタバミをモチーフにした家紋を使用していた。 そんな感じで成立した家紋「片喰紋」は、現代では最もポピュラーな家紋のひとつになっている。 ハート型をあしらったデザインや三つ葉のバランスの良さから、家紋の中でも人気が高いとか。 ただ、縁起が良いとはいえ家の庭でカタバミに天下を取られては困るので、きちんと駆除すべし。 カタバミの仲間 カタバミ属は、世界では熱帯を中心に分布しており、850種ほどが知られている。 全体的に、やや乾燥した場所を好む模様。 日本では、球根性のカタバミの、特に園芸品種のものが「オキザリス」の名前で呼ばれることが多い。 なお、園芸種であってもカタバミゆずりの強力な繁殖力を持っていたりするので、庭に植える際は注意した方がいいらしい。 タチカタバミ 立片喰。 外見はカタバミとほとんど同じだが、茎が地面を這わずに上に伸びるのが特徴。 雑草として扱われることがほとんどの野草。 オッタチカタバミ 御立片喰。 北アメリカ原産の帰化植物。 タチカタバミに似るが、在来種のタチカタバミに対してこちらは帰化植物で、タチカタバミの方がカタバミに近い種類らしい。 雑草として扱われることがほとんどの野草。 アカカタバミ 赤片喰。 カタバミの変種らしく、形がよく似ている。 カタバミとの外見上の相違点として、全体にカタバミより一回り小さい事、葉や茎が赤褐色をしている事、花の中央に赤色の輪状の模様が見られる事などが挙げられる。 雑草として扱われることがほとんどの野草。 生息域もカタバミとよく似ているため、カタバミと並んで自生していることもある。 また、劣悪な環境に対する耐性がかなり強く、コンクリートの隙間や自動車の排気をまともに受けるような場所にも自生できる。 駐車場からエアコンの室外機の下まであらゆる所に生えてくるし色もキツくて見栄え悪いし駆除しにくい。 人によってはカタバミ以上にめんどくさい植物。 ウスアカカタバミ 薄赤片喰。 カタバミとアカカタバミの合いの子のような感じの外見。 全体的な形はアカカタバミに似る。 葉は赤紫がかった濃緑。 雑草として扱われることがほとんどの野草で、劣悪な環境にも耐え、庭に生えてくるとめんどくさい。 ムラサキカタバミ 紫片喰。 南アメリカ原産の帰化植物。 元は園芸植物だが、都市部などに広く自生している。 雑草として扱われることが多い野草。 花はカタバミより一回りか二回り大きく、色はやや濃いピンク色で、花の中央に向かうに従って薄い色になり、中央から紫の細いラインが放射状に広がる。 色鮮やかな花をたくさん咲かせるため、見た目が華やかで、野草ながら鑑賞にも十分耐えうる花である。 葉がカタバミのそれよりかなり大きいので、初めて見る人は驚くかもしれない。 庭に突然でかいカタバミの葉っぱが生えてきたら多分ムラサキカタバミ。 イモカタバミ 芋片喰。 南アメリカ原産の帰化植物。 元は園芸植物だが、田畑などに広く大量に自生している。 雑草として扱われることがほとんどの野草。 外見はムラサキカタバミに似る。 花は濃いピンク色で中央に向かって濃い紫になる。 ハナカタバミ 花片喰。 オキザリス・ボーウィー。 南アフリカ原産の園芸植物だが、持ち前の繁殖力によって各地で野生化している。 雑草として扱われることがある植物。 花は基本的にピンク。 花片喰の名の通り、きれいなカタバミの花を咲かせる品種で、園芸種のカタバミの代表格。
次の近年はオッタチカタバミという帰化種が急増しています。 地下に球根を持ち、更にその下に大根のような根を下ろします。 匍匐茎を良く伸ばして地表に広がり、繁殖が良いうえに根が浮かいので駆除に手間のかかる雑草でもあります。 葉は球根の先端から束に出て、葉はハート形の3枚がとがった先端を寄せ合わせた形をしています。 三出複葉ですが先端の葉と側面の小葉の区別はつきづらいのも特徴です。 クローバーと同様に4葉や6葉といった多様変異体が発生しやすくもあります。 春から秋にかけて黄色の花を咲かせ、花弁は5弁で日向では花を出しますが、日陰に裂いてしまうと花がしぼんでしまうのが大きな特徴です。 果実は円柱状で先がとがっていて、まっすぐに上を向いてつきます。 成熟時には動物などが触れると自ら赤い種子を勢いよくはじき出し、最大で1m程度まで周囲に飛ばすことが出来ることも繁殖に有利となっています。 葉や茎葉シュウ酸水素ナトリウムなどの水溶性シュウ酸塩を含んでいるので噛むと酸っぱい味がします。 またシュウ酸の他にもクエン酸、酒石酸も含まれます。 カタバミと人間のかかわり カタバミの全草は生薬として使われており、消炎。 解毒、下痢止めなどの作用があるとされています。 民間療法ではしぼり汁は虫刺されに効果があるとされます。 日本の家紋にも大奥使われていて、繁殖力が強く、一度根付くと絶やすことが困難であることが家が絶えないことに通じるのがその理由と考え得られ、武家の間の図案として用いられました。 クローバーの特徴 クローバーはマメ科シャジクソウ属の一種で全世界に260種類あると言われている植物です。 茎葉血を這うように長く伸びて、葉は三小葉で稀に4~5枚、及び7枚の葉のものがあります。 花期葉5~9月で、高さは5~20㎝程の花柄の先に長さ1㎝程の小さな蝶形の花を密集して咲かせ、球状の花序を作ります。 花の色は白焼き色、ピンク、紅色等があり、一年草、二年草、または多年草です。 クローバーと人間のかかわり 重要な蜜源植物で、クローバーのハチミツは世界で最も生産量が多く、葉は茹でて食用にすることもできます。 花穂は強壮剤、痛風の体質改善薬などとして用いられていて、解熱や鎮痛効果もあると言われています。 アイルランドでは三つ葉のクローバーがジャムロックと呼ばれ、国の象徴として用いられています。 あるジンクスには五つ場のクローバーは金銭面の幸運や二つ葉のクローバーを見つけると不幸が訪れるというものもあります。 カタバミのクローバーの違い カタバミとクローバーの見た目の違いとしては、第一に花の色と形が挙げられます。 日本の野生下で咲いているカタバミは黄色が多く、クローバーは白やピンク色です。 花の形もカタバミは葉の脇から長い花柄を伸ばして黄色い小さな5弁花をつけますがクローバーの花は花序径が15~25㎜位あり、小さな蝶形の花が球状の総状花序を作っているので、一つの花のように見えます。 二つ目は葉の特徴です。 クローバーは葉が広い倒卵形をしていて、中央にVの字の白い模様が入る3枚の小葉に分かれ、昼夜関係なく開いたままですが、カタバミは長い柄の先にハート形の葉を3枚つけ、日が陰ったり夜になると折りたたんだようになります。 ライター ナオ.
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