志村けんさんが亡くなり、ひと月半がたとうとしている。 稀代のコメディアンの死はあまりにも突然で、現在も社会に影響を及ぼし続けている『コロナウイルス』が原因だったことも相まって多くのファンが悲しみに暮れた。 この番組を引き受けたのは、志村さんが根っからの動物好きだったため。 行方不明となっていたペットとの奇跡の再会や飼育員の頑張りなど、感動シーンも多く、涙もろい志村さんの性格もあって人気番組となりました。 このパンくんのコーナーは、『志村どうぶつ園』の目玉の1つだった。 「番組には、熊本県阿蘇市の動物園『阿蘇カドリー・ドミニオン』で飼育されるチンパンジーのパンくんとその娘プリンちゃんが出演していました。 3%と、番組史上最高を記録。 翌週の放送でも、ふたりがコントを行う場面などが流れ、15. 3%の高視聴率を記録したのだが……。 番組内でのパンくんは主に2足歩行で歩いていたが……。 「 野生のチンパンジーは2足歩行をほとんどしません。 大人のオスが、自分の力を誇示したいときに、身体を大きく見せようと2本足で立ったり、数メートル走ったり歩いたりすることがありますが、それくらいです。 チンパンジーの本来の歩行は4足歩行であり、パンくんの2足歩行は訓練の結果です。 2足歩行をしているときのパンくんは、そのように指示されているからと考えてよいかと思います。 そのためショーを行っていない現在の彼は、チンパンジー本来の歩き方で歩いています」(徳山さん) 番組や所属の動物園によると、パンくんは、母親に育児放棄をされ、人の手で育てられたという。 これは野生ではありえないことです。 野生のチンパンジーの子どもは常に母親と一緒で、子どもを不安な状態で放置することなどありえません。 子どもは成長のなかで多くの新しいものに触れ、学習しますが、それは必ず母親など信頼できる関係の個体がそばにいる状態で行われます。 松阪さんは、以前より番組やショーにおけるパンくんの扱い方に警鐘を鳴らしており、'18年には『ショーやテレビに出演するチンパンジー・パンくんの笑いと負の感情表出』という論文を執筆。 パンくんが出演している『志村どうぶつ園』や所属動物園のショーのDVDを検証し、 《映像作品はすべて、自然なチンパンジーの姿とは大きく異なる内容となっていた》 《TV映像とStage映像におけるパンくんは、チンパンジー本来の姿とのズレが大きく、遊びや笑いの表出が抑えられている一方で、恐怖や不安などのネガティブな表出が多い傾向があった》 と述べている。 「パンくんが出演している8つのDVD作品を分析しました。 これらの映像作品を見て、パンくんの表情や発声といった感情表現について分析したところ、テレビ番組のためのロケや動物ショーへの出演が、パンくんにストレスを与えていることがわかりました。 パンくんはすぐに跳ぶことができず、上下の歯を合わせたまま前歯を露出させる表情を見せます。 その後しばらくして、なんとか跳んで渡ることができましたが、相棒のジェームズは渡れず、水の流れを挟んで2頭がリードの引っ張り合いをするというシーンが続きます。
次の窪田順生氏のプロフィール: 1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。 在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。 その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。 『』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 ステージが終わった直後、10メートル離れたところにいた20歳の女性に向かっていきなり駆け寄り、足首と腰、そして額にかみついた。 ドクターヘリで緊急搬送されて全治2週間のケガだったという。 いったい何のことやらという人もいると思うので、説明しておくと、パンくんとは日本テレビ系で放送されている『天才!志村どうぶつ園』などに出演している天才チンパンジーのことだ。 「志村けんの隣で、揃いのオーバーオール着て座ってるアレね」と思い出した方も多いだろう。 まるで人間の言葉が分かるかのようなリアクションや、犬の散歩やリュックを背負ってお使いをする愛らしい姿で、お茶の間の人気者であるパンくんは普段、熊本の動物園にいる。 事故があったのはそこで、パンくんはお客さん相手に1日3回程度のショーを行っている。 そして、収録があるたびに上京してはスタジオでスポットライトを浴びていたのだ。
次の法律抵触問題パンくんの過度なテレビ出演について、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に抵触するおそれがあるとして、環境省は2005年8月に日本動物園水族館協会を通じて調査を行った。 チンパンジーはワシントン条約附属書Iに記載される絶滅の恐れのある種であり、学術研究・展示・繁殖の目的に限って許可を得ての譲渡が可能であるが、環境省は「繁殖に支障がなければ問題ない」として当該動物園への行政指導で幕引きをした。 現在は、パン君のテレビ出演も園外では無く、カドリードミニオン内でのみ行なわれている。 「日本動物園水族館協会」(日動水)は、チンパンジーに服を着せて芸をさせるなどの擬人化は「その種の本来持っている習性や形態が正しく理解できるものにする」とした倫理要綱に反するとして、 対応の見直しを阿蘇カドリードミニオンに求めていた。 しかし、カドリードミニオン側は、「動物の様子を来場者に喜んでもらうという事業方針と相いれない」と拒否し、2008年12月に日動水から退会勧告を受け、09年1月に退会した。 日動水会長の小宮輝之・上野動物園園長は、「成獣に近い希少動物の チンパンジーを見せ物にすることは繁殖活動にも影響が出る」と懸念している。 一方、「天才!志村どうぶつ園」を放送する日本テレビは、「出演時はパンくんの負担がないようにしている」として、出演を続ける意向を示している。 とWikipediaに書いてありました。 「しむら動物園」に出る前にパンくんはみのもんたさんが出演していた動物バラエティー「動物奇想天外」に出てましたが、この「しむら動物園」のパンくんの件がニュースになった際から出なくなりました。 「動物奇想天外」ではパンくんは「しむら動物園」と似て、人間の暮らしになれるようなことをしてましたが、服は着てなかったです。 それに「動物奇想天外」は動物ドキュメンタリーもやっていたのでチンパンジーやゴリラの絶滅のドキュメンタリーになった際みのさんがパンくんに人間の暮らしになれたら駄目だと言った事があります。 それに、ミックス犬といって人間が勝手に作った犬種を紹介する番組は「しむら動物園」ぐらいです。 確かに可愛いですが、フジテレビのニュース番組では「人間が勝ってに作った犬」というタイトルでミックス犬について報道してました。 ミックス犬を作られた種がいるとしますが、その種は勝手に作った種というのが負担になり、寿命が他の犬より生きられない確率が高いそうです。 ペットショップでもミックス犬を扱ってないペットショップはあります。 芸能人に動物をまかせる企画はバラエティーとしては面白いかも知れませんが動物の負担になっている可能性が高いんようです。 動物の中にはストレスで病気になり死んでしまう動物もいます。 だから、もし何かあってからでは遅い企画だと思います。 それもあり、一部の動物園、水族館は「しむら動物園」の撮影を許可してないようです。 海外のロケが昔に比べて少なくなったのは、この番組の件が関係しているようです。 海外は動物に厳しい法律が多いし、ニュースで一度悪く報道された番組のために現地の方が取材のOKをしないのではないんでしょうか。 代わりに「イッテQ」みたいな番組の企画をOKしたのかなとも捉えられますが。
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