ほうれん草を食べると口の中がザラザラする原因 アク抜きのために、わざわざお湯を 沸かして調理するのって、 多忙な人にとっては面倒ですよね。 わたしも以前、ちょっとしたその手間が 面倒になってました。 ほうれん草をアク抜きせずに、 そのままスープに入れて食べましたが、 ザラザラ、ギシギシとした感触が 口の中に残ったのを覚えています。 そんな経験から、普段はなるべく アク抜きをするようにしていますけど、 正直、面倒ですよねぇ…… ほうれん草を食べると、 歯になんとなく違和感が残る。 これは、ほうれん草に含まれる 「シュウ酸」が原因と言われています。 いわゆる、アクやえぐみですね。 このシュウ酸が、口の中にある カルシウムと結合して、 シュウ酸カルシウムとなり、 違和感が発生してしまうようです。 このザラザラした感触を消すためにも、 やはりアク抜きは大切な作業です。 ちょっと手間なんですが、 アク抜きすることによって、 このザラザラした感じを 消すことができますよ。 それだけではなく、ほうれん草の アク抜きをしなければならない 明確な理由もあります。 そちらも併せて紹介しますね。 ほうれん草をアク抜きするのは意味があった! まず、先ほども説明しました通り、 ザラザラとした感触を生み出す シュウ酸をなくすためには、 アク抜きは絶対に必要です。 これをすることによって、 カルシウムとの結合を防いで ほうれん草を食べやすくしてくれます。 そして、このシュウ酸カルシウムなんですが、 歯のカルシウムを溶かしてしまうという なんとも恐ろしい噂もあります…… 調理前に下準備をすることで、 シュウ酸のほとんどを 落とすことができますよ! また、アク抜きが必要な理由として えぐみを取り除くという意味があります。 ほうれん草が苦手な方や、 緑の野菜が嫌いなお子さんは、 独特の苦味やえぐみが理由で、 食べられないのはないでしょうか? きちんと下処理することで ほうれん草特有のえぐみも 取り除くことができますよ。 なので、もしほうれん草が苦手な方や お子さんがいらっしゃる方は、 ぜひアク抜きをしてみてください。
次のほうれん草のアク抜きが必要な理由は、ほうれん草に含まれているシュウ酸にあります。 シュウ酸はほうれん草のアクの主成分になっています。 ほうれん草のアク抜きをしないと健康への影響があるのではないかということでアク抜きがおこなわれます。 ほうれん草に含まれているシュウ酸は、体内のカルシウムと結合することでシュウ酸カルシウムになります。 シュウ酸カルシウムは、カルシウムの吸収を邪魔してしまいますし、結石をつくる原因になると言われています。 そのため、ほうれん草のアク抜きをすることでシュウ酸を取り除く必要があります。 ほうれん草のアクはゆでこぼしをすることで取り除けますので、ほうれん草を茹でて茹でた汁を捨てます。 これはほうれん草以外でも、ぬめりを取ったり臭みをとるためにされる下処理でもあります。 下処理でほうれん草のアク抜きをすることができますが、その他の栄養も流れ出てしまいますので手短に済ませることもポイントです。 生で食べることができるほうれん草もあります。 それが サラダほうれん草です。 シュウ酸がほうれん草のアクの主成分になりました。 シュウ酸を食べると喉や舌に違和感があります。 一般的なほうれん草は畑で栽培がされていますが、 サラダほうれん草は水耕栽培となっています。 一般的なほうれん草は畑で土から栄養を吸収し、シュウ酸も蓄積されていきます。 サラダほうれん草自体がアクが少ないものになりますが、栽培が畑ではありませんので土からシュウ酸を吸収することがありません。 そのためシュウ酸がなくアクがほうれん草内にない状態になります。 さらに、サラダほうれん草は 収穫する数日前から水分だけで栽培をおこなうことでシュウ酸の吸収を防いでいます。 アクもシュウ酸も少ないので、生で食べることができます。 ほうれん草のアクが苦手という方でもサラダほうれん草は食べやすくなっています。 ほうれん草が苦手という方やえぐみや苦味が気になるという方は、サラダほうれん草をさっと湯通ししてからレシピに使えば食べやすくなります。 サラダほうれん草の食感も柔らかく葉が小さくて茎も細いので生で食べても食べやすいですし、サラダにするとシャキっとした歯ごたえも心地良いです。
次のスポンサーリンク ほうれん草のアク抜き 炒めるときにもやる? 炒め物は野菜や肉を予め用意しておき、強火でジャーーっと炒めて出来上がり!というイメージがありますよね。 でもほうれん草を炒めるときは、その前に茹でるというあく抜き工程が入るとなると作るのもおっくうに感じてしまいます。 ほうれん草のアク抜きは炒めるときにもやらないといけないのでしょうか? 結論から先に言ってしまうと必ずしもやらなくてはいけないというわけではありませんが、何らかのあく抜き作業はしておいた方が安心して食べられる&食味もいいのでやったほうがいいです。 そもそもなぜあく抜きをするのかというと、シュウ酸という成分が体の中で作用し結石を作る危険があるとされているからです。 元々持病を持っていてちょっとでもシュウ酸を体に入れてしまうのは危ない!というのでなければ、実はそれほど心配しなくてもいいんです。 連日大量のほうれん草をムシャムシャ食べるというわけではないですよね? 1人分のちょこっとおかずとして、ほうれん草の炒め物をたまに食べる程度なら結石を気にする事もありません。 なので多少シュウ酸が入ってても気にしない!面倒くさい下ごしらえのほうがイヤ!という場合は、生のほうれん草を下処理なしで炒め物に使ってもOKです。 でも問題は味。 ほうれん草を食べたときに、もしかしたら歯の表面や口の中がキシキシした感じがしませんでしたか? これはシュウ酸による影響で起こることなんです。 メンドクサイからとあく抜きナシで料理に使ったとしても実際に食べてみて、シュウ酸のキシキシ感が気になる!という場合はやはりそれなりの工程が必要ってことになりますよね。 料理がすべて出来上がってから、「しまった~!」となってしまったのでは残念すぎます。 茹でるのもシュウ酸もイヤダという人は、アクの少ないサラダ用ほうれん草を使用するのがおすすめです。 普通のほうれん草に比べると肉厚感はないので、炒めたときにカサは減りますが味の面ではキシキシもなく食べることができます。 根っこをカットして土などをしっかり洗い流し、太い部分は十字にカットしてください。 ほうれん草を料理に使う長さにカットしたら、ボールにためた水に10分浸けておきましょう。 茹でて水にさらす一般的なほうれん草のあく抜きに比べるとアクの抜け具合は少ないですが、水に浸けるだけでもシュウ酸を少なくすることができます。 ほうれん草をそのまま炒めるよりは、水に浸けてざっとアクを抜いてから使ったほうがおいしさの面でもマルです。 電子レンジだとビタミンCの損失も少ないですし、手間もかからないのでおすすめです。 この方法ならあく抜きも出来そうですね?! おわりに 高校生の頃は毎日母にお弁当を作ってもらっていたのですが、ある日のおかずに入っていたほうれん草とコーンのソテーを食べたらキッシキシ! その頃はほうれん草のアクのことを知らなかったので、腐っているんだと思ってびっくりしたことがあります。 帰宅後にほうれん草がヘンだった!って話を母にしたら「やっぱりだめか~」と言っていたんですね。 それ以後はほうれん草がキシキシすることはなくなったのですが、今思えばほうれん草のあく抜きをせずにソテーして弁当に入れてみたらクレームが出たって事だったんじゃないかと。 だから「やっぱりだめか~」という言葉が出てきたのですね~たぶん。 忙しかったから少しでも手抜きしたかったのだなあと今さらながら思いました^^.
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