ロキソニンSプレミアム イブクイック頭痛薬DX セデス・ファースト この3種類を選んだ理由としては共通して入っている「ある成分」です。 それは 無水カフェインとマグネシウム です。 なぜ無水カフェインとマグネシウムが入っている薬がいいのか理由を紹介していきます。 低気圧頭痛に無水カフェインを勧める理由 まず無水カフェインについてですが、そもそも低気圧頭痛というのは気圧が下がっている事により脳の血管が拡張しているために痛みを引き起こしている状態です。 少し分かりにくいので 登山した時のポテトチップスをイメージしてください。 山に登る時にポテトチップスを持っていくとパンパンに膨らんでしまいますよね。 あれは気圧が下がったことにより、ポテトチップスの袋がパンパンに膨れ上がった状態ですが、実は似たような事が人の脳の血管でも起きています。 恐ろしいですよね。 つまり気圧が下がったことで脳の血管がパンパンになり血流がドバっと流れる状態。 急に流れた血流によって周りの神経に影響を与えて痛みを引き起こしているんです。 そしてそんな時に無水カフェインはその 拡張した血管をギュッと収縮させる働きがありますし、またそもそもカフェイン自体に鎮痛補助効果がありますのでより鎮痛効果を期待したいと気におすすめです。 ただしカフェインの取り過ぎは逆効果にもなりますので注意してください。 低気圧頭痛にマグネシウムを勧める理由 実は 片頭痛の人の約3割はマグネシウム不足なんです。 というのもマグネシウムは神経の働きを安定させる効果があり、それが不足することで頭痛に影響を及ぼしているのです。 本来痛み止めのマグネシウムというのは、 胃への副作用を抑えるために用いられるのですが、それが結果的にマグネシウムを補給する事にもつながります。 またマグネシウムは片頭痛の予防にも使用されることからマグネシウムを配合している痛み止めは低気圧頭痛において効率がいいんです。 ですからあらかじめマグネシウムを配合している頭痛薬は一石二鳥になります。 ただ本来ならばある程度マグネシウムでの予防に関しては数週間~数カ月の期間を要するので、もし継続して頭痛がある時はマグネシウム単独での予防での服用をおすすめします。 3つの低気圧頭痛に効く市販薬の強さと値段 ではこの3つの頭痛薬の中からどの頭痛薬を選べばいいか考えていきましょう。 ロキソニンSプレミアムはその名の通り「ロキソプロフェン」を主成分とした痛み止め。 イブクイック頭痛薬DXもその名の通り「イブプロフェン」を配合した痛み止め。 そしてセデス・ファーストは「エテンザミド」「アセトアミノフェン」を配合した痛み止めとなっています。 まず強さの比較ですが、セデス・ファーストに似た作りの成分ではイブプロフェンよりも頭痛への効果が高かったと言う報告もありますが、全く同成分ではないので序列を付けるのは難しく、またイブプロフェンとロキソニンの序列を示すデータもないため、一概に序列は付けれません。 値段は1錠当たり(最小包装で算出) これにより値段も安く眠気が出ない低気圧頭痛に効く市販薬の完成となります。 もちろんイブ錠の代わりにロキソニンSを使用しても構いません。 頭痛薬を飲む時に注意すべきこと 頭痛薬を長期連用しない 今回紹介した頭痛薬は痛みを軽くしてくれるものになりますが、長期間飲み続ける事はあまりおすすめしません。 その理由は 薬物乱用性頭痛という頭痛を引き起こしてしまうからです。 これは頭痛薬を飲むことで脳が痛みに敏感になってしまい、さらに頭痛を引き起こしてしまう悪循環に陥る可能性があるんです。 この症状は月に10日以上飲む場合が3か月以上続く場合に起きやすいものになります。 ただ頭痛薬が手放せない人や梅雨の時期は仕方がないという人も多いかと思います。 そんな時はサプリメントを使ってみるのもアリです。 ただし実際にサプリメントで頭痛が改善したという口コミは山ほどありますが、それが医学的に証明されているというデータはありません。 それに頭痛薬の代わりになるのかと言えばおそらく厳しいと思います。 ただサプリメントが頭痛薬を飲む回数を減らしてくれる可能性は多々あります。 実際に効果があるとされたものには今回紹介した「マグネシウム」であったり「ビタミンB2」や「 フィーバーフュー」などがあげられます。 そしてこれらはひどい頭痛を和らげてくれる役割もありますので、詳しくはこちらも参考にしてみてください。 頭痛には食生活にも気を付ける 頭痛が酷い時は食生活も気にする様にしましょう。 例えば赤ワインやチョコレートなどはポリフェノールが配合されており、頭痛を悪化させる事にも繋がりますので注意が必要です。 またこれとは逆に納豆や豆腐などは頭痛時におすすめの食べ物となります。 詳しくはこちらも参考にしてみてください。 風邪薬と一緒に飲まない 雨の日で風邪の時は頭痛が一段とひどい場合もあると思います。 しかし基本的に風邪薬と頭痛薬は一緒に飲むことはできません。 ただ薬の選び方によってはどちらも服用可能となりますので、もし風邪をひいてしまって頭痛もひどいと言う人で、どちらも薬も飲みたいという人はこちらを参考にしてみてください。 また、痛み止めを飲んでも痛みが改善しない場合は、他の病気の可能性も考えられますのでその際は病院を受診するようにしましょう。
次の天気が悪い日。 低気圧の日。 雨の日。 そんな日に、 「あぁ、今日低気圧だなぁ、頭痛になりそうだなぁ、いやだなぁ」 と落ち込んでしまう人、多いのではないでしょうか。 でも、実は、頭痛を専門とするお医者さんが集まった会では、この 「低気圧と頭痛の関係」は「それほど関係ない」と言われているって……ご存じですか? 気になる人が多い「低気圧と頭痛の関係」について、頭痛外来の病院として有名な、秋葉原駅クリニックの院長、大和田潔先生にお話をうかがいました。 よく、天気が悪い日、低気圧の日に頭痛になる気がするのですが……。 】 先日、北海道から沖縄まで、頭痛を専門にする先生たちが集まった大きな会合があり、ちょうど「天気と頭痛」の話になりました。 確かに昔は「気圧が頭痛と関係ある」と言われていました。 しかし、実はあまり影響がなく、女医さんたちが「生理による影響の方がはるかに大きい」と話されていたのが印象的です。 天候の変化の中でも、 関係があるのは「気温差」だと思っています。 c Shutterstock 蒸してすごく暑い日、あるいは、とても寒い日に頭痛が起きやすくなります。 特に、「月経中、月経前後」だったり、「睡眠が十分にとれていない」と、天候の変化が体に影響を与えやすいため頭痛が起きやすくなります。 大切なことは、「天気」だけでは、頭痛の大きな要因にはなりえないことです。 もしかすると、月経中とか、疲れがたまっているとか、睡眠不足であるとか、あらゆるもっと重要な頭痛の要因が重なったときに、もしかしたら「最後の一押し」になるかもしれないけれど、それも「もしかしたら」レベル。 実は、それくらい相関関係がないものなのです。 天候の変化に一喜一憂することは止めましょう。 天候変化ではなく、日照時間や気温に関係している方も見受けられます。 そういった方は、冬になって日が短くなったり、太陽に照らされてのぼせたりすると頭痛が多くなります。 では、低気圧の日に頭痛になる気がするのは気がする」だけ……?】 実際の患者さんの頭痛を記録した、ある頭痛日記をもとにお話をします。 c Shutterstock 1. 自分が思う「頭痛の理由」に該当しない日の頭痛を、人は覚えていない 頭痛日記に、「この日は台風だから頭痛だった」と書いている人がいました。 けれど、よく聞いてみると、実はその日は月経中だった。 そしてその2週間後にもまた台風が来て「台風だから頭痛だ」と書いていましたが、それは実は「排卵期の頭痛」だったんです。 本来の頭痛の要因である「月経・排卵」「睡眠不足」などに、偶然「低気圧」などの、いかにもそれらしい理由が重なったことで、 「自分は低気圧だと頭痛になる」と思い込んでいる人が多いんです。 台風だといつも頭痛だ、と言っている人にも「台風が来ているのに頭痛がない」ということが本当はある。 それは、頭痛がないときのことは覚えていなくて、頭痛があったときだけ「ほらやっぱり頭痛になる」と覚えているからです。 「カラダの中の天気」と「カラダの外の天気」 私はこれを、 「カラダの中の天気」と「カラダの外の天気」と患者さんに説明しています。 月経周期を「カラダの中の天候変化」、天候の変化を「カラダの外の変化」とすると、「カラダの中の天気」である月経周期の方が、はるかに頭痛に与える影響が大きい。 月経だけでなく、仕事のプレッシャーが大きかった、家族の介護が大変だったといった、体や頭の疲れもそうです。 天候のせいにしてしまうと、本当に大事な頭痛の理由を見失ってしまうことになります。 いつもより頭痛が増えてきたり悪化したりした時には、まず 「月経・排卵のリズム」「脳作業量やストレス」「睡眠時間」に気を配るといいと思います。 実際、頭痛の会合に来ていた女医さんが4人いて、一度、気圧と自分の頭痛の関連をチェックしていたそうなんですが、全然一致せず、月経周期と一致していた……と言っていました。 高気圧で寒いながらも晴天が続いて乾燥する東京でも、周期的に頭痛が起きてくる女性が多いのは、まさにその証拠だと思っています。 ……本当に関連性はないのでしょうか?】 ひとつ、もし関係あるとすれば、 「自分は天気が悪かったり低気圧だと頭痛になる、つらい」という意識そのものが頭痛を呼んでいる可能性があります。 c Shutterstock 1. 感情と「痛みを感じるライン」は、連動している 「このラインを越えると頭痛が起きる」という「しきい値(閾値)」というものがあります。 「しきい値」は人によってまちまちで、しきい値が高いと痛みを感じにくくくなり、逆に、しきい値が低いと頭痛が増えます。 同じ人でもこの「しきい値」は、状況に応じて上がったり下がったりします。 たとえば、 「楽観的な人はあまり痛みを感じない」ことが知られています。 逆に、いつも何かにメソメソしていると、いつもどこかが痛い。 みなさんも経験されたことがあるのではないでしょうか。 たとえば、上司に怒られたり、仕事でうまくいかなかったり、落ち込んでいるときに足をぶつけると、すごく痛い。 でも、何か嬉しいことがあって「やったー!」の勢いで手を壁にぶつけても、そんなに痛くない。 そんなこと、身に覚えはありませんか? そのくらい、感情と痛みの「しきい値」は密接につながっています。 つまり、 「天気が悪いから頭痛になりそうだ」と落ち込むこと自体が、頭痛を感じやすくなる「しきい値を下げる」ことにつながります。 天候変化を気にせず、元気に暮らせば頭痛は怖くない だから、必要なことは、元気よく毎日暮らすこと。 クヨクヨしないこと。 空を見て、「今日は天気が悪いから具合が悪くなりそうだなぁ」とがっかりしないで、「レインウェアやブーツを何にしようか?」とか、「曇り空に映えるメイクは何かな?」「新しい傘をさしてみようか」とポジティブに考えること。 湿気が高い時には、肌が乾燥しにくいメリットもあります。 天候が悪い時には、睡眠リズムをきちんと整えて、仕事が忙しかったらときどき休憩を入れる。 そうすれば、天気による頭痛ななんて、まったく怖くありません。 「天候変化をきにしすぎて落ち込むこと」自体が頭痛を招いている可能性がある……なんて、もっと早く知りたかった、と思う人も多いのではないでしょうか。 さて、次回はこの「頭痛を減らす・防ぐ」ために、さらに日常生活で気を付けるべきことをご紹介します。
次のもくじ• 気圧の変化による頭痛が起こる原因 気圧の変化を感じ取る器官は耳の中、内耳にあります。 気圧の変化に対して、人間の身体は、まず内耳で気圧の変化を感じ取り、交感神経が活発になり亢進(こうしん)します。 交感神経が亢進すると、ノルアドレナリンという神経物質を分泌し、体温を上昇させたり、血管を収縮させたりする機能があります。 つまり、身体は気圧の変化に敏感なので、 気圧によって自律神経が乱れ、頭痛が起こると考えられています。 気圧の変化で発症する【気象病】 気圧・湿度の変化によって起こる病気を 気象病と呼び、天気によって悪化する症状が出る痛みを、天気痛と呼ぶことがあります。 天気痛で代表的なのが頭痛ですが、頭痛の他にも気圧や湿度変化によって起こる病気・症状は、以下のようなものがあります。 首の痛み• めまい• 耳鳴り• 気管支喘息• 関節痛• 神経痛• 古傷の痛み• 鬱、不安症 自律神経が関係するため、精神病にも関係があるようです。 また、飛行機に乗った時、離陸するときに耳がキーンとなります。 これには、耳鳴りがそのまま治らなくなることもあり、気圧の感覚器官が内耳であることが関係しています。 治療法と対策 気象病の治療は、気象病と気付かずに受診することがあるため、初めは適した治療がされないまま過ごしてしまうこともあるかと思います。 気象病が原因であると気づくことができれば、症状も改善されるでしょう。 もともとある持病に関しては、それぞれに対応した治療が必要になります。 気象病の治療 気象病は、内耳のセンサーが敏感になっている状態のため、正常な反応にするための治療を行います。 予兆として、めまいが起こることがあります。 このめまいを抑えるための薬や、自律神経を整える漢方薬によって治療を行います。 対策 症状の予防や、傾向を見て事前に対策をすることもできます。 頭の血行を改善する。 耳全体(耳介)を掴み、やさしく全体をくるくる、回すようにマッサージ。 充分な睡眠• ぬるい温度での入浴• 適度な運動、首や肩のストレッチ• 日記やアプリで気圧の変化を記録し、備える 日常では何に気をつければいいの? 気象病の予防には日ごろからストレスを減らしたり、よく睡眠をとるとよいでしょう。 また、頭痛にも前兆があるように、 気象病の症状にも予兆があるといいます。 天気と体調、症状などを日記につけたり、アプリで気圧の変化をチェックするのもおすすめです。 症状がいつ、どのタイミングで出るのか、めまいが起こる傾向をつかめば薬で対処することも可能でしょう。 痛みを蓄積した身体は、痛みに対して敏感になっています。 しかし、自分に起こっている症状の傾向を知ることで対策もできます。 自律神経を整えるためには、 睡眠、運動も大切です。 規則正しい生活を心がけましょう。 喘息の発作も気圧と関係する? 気圧と喘息の発作に関係があるの?と思いますが、実際には気圧によって変わる、急激な気温の変化が関係してきます。 気圧変動による「放射冷却」 昼間、太陽にカンカンに照らされ、暑くなっていた地面が、夜になるとひんやりしていますよね? 高音の物体が周囲に電磁波を放射して温度が下がることを 「放射冷却」と言います。 高気圧に覆われた時、放射冷却によって地上の空気も冷やされます。 秋から冬にかけてこのような気温になり、日中よりも夜の方が寒くなるのです。 冬の夜明けから朝にかけても、とても冷え込みますが、この冷え込んだ空気が関係してきます。 気温差による刺激 冷え込んだ空気が気管支を刺激し、喘息の発作が起きることがあります。 特に冷え込んだ朝には、喘息の発作に気をつける必要があるでしょう。 なぜなら、夜寝ているときは、リラックスしている状態で、副交感神経が優位になっています。 副交感神経が優位の時は、気管支は狭くなっています。 そのため、深呼吸するときや、息を吸うときに、気管が少し狭く感じやすくなっているのです。 逆に、交感神経が優位の時は、興奮した時や、発汗している時など、気管支も広がっています。 喘息の方は特に敏感 喘息持ちの方は、健康な人に比べて、鼻から気管支までの、空気の通り道であるが狭くなっている傾向があり、少しの刺激にも反応してしまいます。 喘息の発作が起きないよう 、室温の管理や保湿が大切です。 <参考> 痛み・鎮痛の基本の仕組み[第2版]/伊藤和憲 著/秀和システム 発行.
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