vip2ch. 97 ID:CFDSLVUdo 艦隊新聞 1面 僅か150人弱の部隊で地域戦局を支える我が鎮守府 ふんだんな課金により資材は潤沢。 ジョブローテーションにより個人に負担は集まらず週休2日 無理な攻略はしないため轟沈もなく、オリョクルも日に3度までという稀に見るホワイト そのトップであり艦娘から『生き仏』とも渾名される司令官により 部下の尻や胸を触るといったセクハラが繰り返されているという驚愕の疑惑が浮上しました。 本誌調査によると女性部下の多くが同様の被害を受けていることが発覚。 今回は彼女らへのインタビューを通じ、被害の実態を紹介したい。 「職務外の行為。 「すこし頭を修理したほうがいいと思います。 完全に痴漢行為でそのうち危ないですよ。 42 ID:CFDSLVUdo 提督「あおあおあおアオバワレェー!!!!」 提督は激怒した。 必ず、かの救火揚沸の青葉を除かなければならぬと決意した。 提督にはセクハラがわからぬ。 ただ触りたかっただけである。 単純な男であった。 けれども周囲からの評判を守ることには人一倍敏感であった。 まさかこんな記事が出回っていたなんて 許せん 青葉「青葉は事実を報道しただけです。 01 ID:CFDSLVUdo 提督「だいたい秘書艦を触るのは提督の業務の一部。 仕事なのでセクハラと言わぬ」 青葉「その理屈はおかしい!」 提督「嫌がっていなければセクハラではない。 74 ID:CFDSLVUdo 提督「なんだその態度は。 重巡はタッチに概ね好意的なものだろう?」 提督「あの妙高ですら人目につかないとこに誘ってくる。 見習え」 提督「大体お前の姉妹艦なんてすげーぞ。 尻触ったら笑顔で尻触り返してくるからね」 提督「もうなんか…最高かよ」 青葉「……衣笠ぁ」 提督「個人的にはすべての子とああいうフレンドリーな関係を築きたいね。 28 ID:CFDSLVUdo 青葉「もぉ。 どんだけスケベ」 提督「全員にスケベ心を抱いてはいない。 ただそういうスキンシップが許される距離感がたまらんのだ」 青葉「何人を触ったんですか?」 提督「秘書艦に任命した数だけ。 83 ID:CFDSLVUdo 提督「セクハラを止めろというなら青葉を触らせてくれよ」 青葉「えっ」 提督「そうだ。 50 ID:CFDSLVUdo ~提督正座中~ 加賀「この重巡になにをするつもりだったか言いなさい」 ケッコン済空母は静かに、なれども怒気をもって問い詰めた。 提督「出来心で…」 陽炎「もー、司令。 どれだけ出来心起こすのよー」 夕雲「ふふふ 夕雲は心配だわ」 江風「出来心って言うか本能のままに動いてるって感じだなぁ…動物じゃンか」 提督「人の心はあてにならない 人間は私欲の塊さ。 56 ID:CFDSLVUdo 加賀「まったく ああいうインタビューを受ければちょっとは懲りると思ったのですが」 青葉「え、ええと… 結局…どういうことなのでしょうか」 陽炎「要するにセクハラされた被害者が『責任とれー』って言って」 夕雲「提督は指輪をばらまくはめになっているのよ」 江風「怒って慰謝料払わせて終わりか指輪貰うかはあんたの自由だぜ」 提督「それでどうする?」 青葉「…えっと」 青葉はひどく赤面した。 95 ID:CFDSLVUdo なんか夕方テレビ付けたらそんなんやってたので 行いや経歴が偉い人でも下半身は別人格だもんね。
次の矢矧「結婚かぁ... 」 矢矧 深海棲艦との戦いが終わってもう何年たっただろうか 矢矧 私たち艦娘は、今は普通の人間と同じように社会に出て、それぞれ働いている 矢矧 艤装をつけなければ身体も成長するようで、終戦時と比べれば背も少し伸びた気がする 矢矧 私は今も、姉妹4人で暮らしている 矢矧 職場がバラバラなので昼間は顔を合わすこともないが、休みが合えば、よくみんなで出かけたりもする 矢矧...... と言っても、酒匂はまだ大学生だけど チラッ 酒匂「??矢矧ちゃん、どうしたのぉ?」 矢矧「大学生は羨ましいなと思っただけよ」 阿賀野「ホントよー!!」バンッ 能代「もうっ、阿賀野姉ぇ急に立ち上がらないで!」 阿賀野「だって酒匂はまだ春休みなんだよっ!」 阿賀野「ずーるーいーー、阿賀野もお休みほしいーーー」 矢矧「阿賀野姉ぇだって少し前は大学生だったじゃない」 阿賀野「春休みは課題に追われてたわよぉー!」 能代「課題じゃなくて追試でしょ?それだって、私たちに勉強を教わってたじゃない!」 阿賀野「だってぇ...... 」 酒匂「でも、今だって阿賀野ちゃんは彼氏さんとラブラブしてるじゃんー!」 阿賀野「そっ、それは関係ないわよぉっ!」 阿賀野「さ、酒匂だって、あのかっこいい人といっぱいお出かけしてるの知ってるんだからねっ」 酒匂「ぴ、ぴゃん!ど、どうして知ってるのぉ!?」 阿賀野「ふふん、最新鋭お姉ちゃんの目はごまかせないのだー!」エヘン ワイワイガヤガヤ 矢矧「相変わらず2人はモテモテね」フフッ 能代「そ、そうね...... 」 矢矧「...... ?」 能代「さ、さぁて、晩御飯作ろうかしら... 」 矢矧「... 能代姉ぇ、どうかしたの?」 能代「ど、どうかって?」 矢矧「...... もしかして彼氏できたの?」ボソッ 能代「」ギクッ 阿賀野「能代に彼氏!?」 酒匂「ぴ、ぴゃあ!!」 能代「ち、違うわっ、お付き合いしませんか?って言われただけで!!」 阿矢酒「「「!!!!!」」」 能代「あっ... 」 阿賀野「へぇー、能代告白されたんだぁ〜」ニヤリ 酒匂「どんな人どんな人???」 能代「あぁ、もうっ、こうなるから言いたくなかったのっ!」 阿賀野「隠しててもお姉ちゃんの目はごまかせないのよぉ〜っ!」フンス 酒匂「能代ちゃんOKするの??付き合うの????」 能代「か、考え中よっ!」 阿賀野「ふぅーん、ってことは少しは気があるんだぁ...... 」ニヤリ 酒匂「ぴゃーん... 」 能代「もうっ!」 矢矧「............ 」 矢矧 能代姉ぇ告白されたんだ... 矢矧 付き合ったり... するのかな...... ? 矢矧 自然と、能代姉ぇは恋愛から距離を置いてるのだと思ってたけど... わからないものね ー翌日ー 女子社員「ねぇ矢矧さん?」 矢矧「なにかしら」 女子「矢矧さんって、結婚を考えてる人とかいるのかしら?」 矢矧「えっ!?い、いないわよ」 女子「やっぱりまだ結婚はねぇ...... 」 矢矧「そうね、まだ付き合ってm... 」 女子「今の彼氏ともまだそこまでは考えられないわよねー」 矢矧「別に私つきあt...... 」 女子2「でも矢矧さんモテるだろうし色々大変そうよね」 女子「わかるー、逆に困る感じー?」 女子2「でもあれよ? 女は25から結婚を焦り始めるのよ」 女子「えー、なにそれ私たちのこと??」 ペチャクチャワイワイ 矢矧「聞いてないし... 」 ーその夜ー 矢矧 結婚かぁ...... 矢矧 能代姉ぇはどうするんだろう... 矢矧 結婚とか考えてるのかな... 矢矧 あの真面目な能代姉ぇが悩むくらいだから、きっととてもいい人に告白されたんだろうけど... 矢矧 それこそ、結婚を考えてもいいと思えるくらい... ふとあの人の顔が浮かんでしまうのは、まだ私の中で踏ん切りが付けてないからなのかな 矢矧... ぎさん.... ?」 矢矧「............ 」 女子「矢矧さん?」 矢矧「... ! なにかしら?」 女子「大丈夫?ボーッとしてたみたいだけど... 」 矢矧「あぁ、ごめんなさい... 少し気が緩んで締まっていたわね」 女子2「珍しいわね、矢矧さんがボーッとするなんて」 女子「ホントよ!大丈夫?疲れが溜まってたりする?」 矢矧「ううん... 大丈夫よ」 女子2「...... これは... 恋ね!」 女子「... はい?」 女子2「あのテキパキした矢矧さんがボーッとするようなこと、恋以外にありえないわっ!!!」 矢矧「別に恋のせいでボーッとしてた訳じゃ... 」 女子「そういうことだったのね... 」 矢矧「あなたも納得しないでよ」 女子2「いいのよ、矢矧さんっ、話ならいくらでも聞くわっ」 女子「頼っていいのよっ」 女子2「あなたは失恋話しかできないじゃない!」 女子「なっ、女は失恋を糧に、また次の恋をするのよ!?」 ペチャクチャワイワイ 矢矧 これまた聞いてないやつじゃない... 矢矧 別に... 恋で悩んでたわけじゃ... ーまた別の日ー 風雲「すみません矢矧さん、わざわざ来てもらっちゃって...... 」 矢矧「いいのよ... それに、相談がある、なんてて言われたら気になっちゃうじゃない?」 風雲「ありがとうございます... 」 矢矧「... それで、どうしたのかしら?」 矢矧 数日前に風雲から突然連絡があり、今こうして近くの喫茶店で会うことになった 風雲「えぇっと... 」 矢矧 やっぱり高校生となると悩みも出てくるわよね 風雲「えっと... 最近ちょっと私おかしくって... 」 矢矧 何か言いにくそうね、デリケートな話なのかしら 風雲「ボーッとしてることが多かったり... 」 矢矧「多かったり... 」 風雲「寝る前に色々考え込んじゃったり... 」 矢矧「考え込んだり... 」 風雲「周りの人に置いてかれてる気がしたり... 」 矢矧「気がしたり... 」 風雲「気づくとその人のことを考えていたり... 」 矢矧「考えていたり... ?」 矢矧 私と似てるわね... 風雲「これって... 恋なんですか...... !?」 矢矧「恋... そうねぇ......... 恋っ!?」ガタッ 風雲「だ、大丈夫ですか矢矧さん... ?」 矢矧「大丈夫... 」アセアセ 矢矧「ど、どうして風雲は恋かと思ったのかしら?」 風雲「まえに秋雲に好きな人ができた時と似ていたので、そうなのかなって」 矢矧「なるほど...... 」 風雲「矢矧さんも、恋するとこうなります?」 矢矧「わ、私はっ...... そ、そうね、似たようになるかもしれないわね......... 」 風雲「そうなんですか...... やっぱり恋なのかな... ?」 矢矧「うーん......... 」 風雲「......... 」 矢矧「... ちなみに...... どんな人なの?風雲が好きになった人って!」 風雲「えーっと、口数が少なくって...... って、まだ好きと決まった訳じゃありませんっ!」 矢矧「まぁまぁそれは置いておいて... 」 風雲「置いておきませんーっ!」 矢矧「ふふふっ......... それで、口数が少なくて... 何だったかしら?」 風雲「むぅ...... 口数が少なくて、初めは何を考えてるのかよく分からない人だなーって思ってたんですけど... 」 矢矧「ふんふん... 」 風雲「たまたま席が近くなってから、よく話すようになって... 」 矢矧「ほうほう... 」 風雲「そしたら、口数が少ないだけでホントはとっても優しい人だってことが分かって... 」 矢矧「それで... 好きになったと」 風雲「うぅ... もうそれでいいです...... 」 矢矧「ふふっ、なんだかその人、提督に似てるわね」 風雲「そ、そうですか?」 矢矧「あの人だって始めは何を考えてるのかわからない人だったじゃない?」 風雲「そうですね... 」 矢矧「でも、意外とみんなのこと気にして落ち込んだりもするじゃない」 風雲「確かにそうでしたね...... 」 矢矧「だから、その人も好きになったのかしら??」 風雲「ち、違いますー!!」 矢矧「あら、違うの?」 風雲「もうっ、それは矢矧さんじゃないですかっ」 矢矧「えっ」 風雲「えっ」 風雲「矢矧さん、提督のこと好きだったじゃないですか!」 矢矧「ど、どうして私が提督を好きだなんて... 」 風雲「みんなそう思ってましたよ!?」 矢矧「えっ」 風雲「えっ」 矢矧「だ、だって、私一言もそんなこと... 」 風雲「でも、提督と話してる矢矧さん、本当に幸せそうでしたし... 」 矢矧「別にそんなこと... 」 風雲「......... 矢矧さん、最後に提督と会ったのいつですか?」 矢矧「え...... 鎮守府が解体されてから1度も会ってないわよ」 風雲「なんでですか!!!」 矢矧「な、なんでって」 風雲「いいんですか!?それで!」 矢矧「いいもなにも、別に用もなにもないし... 」 風雲「それじゃダメです!!」 矢矧「!」 風雲「あっ...... ごめんなさい、ちょっと熱くなっちゃいました」 矢矧「う、ううん、いいのよ」 風雲「でも、やっぱりこのままじゃ良くないと思います」 矢矧「... そう?」 風雲「はい、矢矧さんにとっても、提督にとっても、そんなに会ってないのは良くないと思います... 」 矢矧「......... 」 風雲「せめて... 近況報告だけでも...... 」 矢矧「...... でも、私が行っても迷惑なんじゃ」 風雲「そんなことないです!」 矢矧「......... 」 店員「失礼します、こらち、ケーキセットです」 風雲「あ、私です」 矢矧「............ 」 ーまた別の日ー 阿賀野「能代、付き合うことにしたんだってー」ニッコリ 矢矧「そうらしいわね」 阿賀野「...... 」ニッコリ 矢矧「...... どうかしたの?」 阿賀野「矢矧はどうするのかなーって!」ニッコリ 矢矧「別に... どうもこうもないわよ」 阿賀野「この人と一緒にいたいなーとか、結婚したいなーとか思う人はいないのー?」 矢矧「...... いないわ」 阿賀野「ふぅーーん...... 」 矢矧「... なに」 阿賀野「私はてっきり、矢矧はまだ提督さんの事が気になってるから恋人を作らないのかと思ってー」 矢矧「...... っ!」 阿賀野「阿賀野の勘違いならいいんだけど...... 」 矢矧「............ 」 阿賀野「でも矢矧が心を開いて仲良くお話をするような男の人、提督さんくらいしか知らないんだもん」 矢矧「別にそんなこと... 」 阿賀野「ない...... ?」 矢矧「............... 」 阿賀野「だったら... 」 矢矧「...... 私はあの人には必要なかったのよ」 阿賀野「どうしてそう思うの?」 矢矧「だって... 鎮守府に残るよう言われなかったし...... 」 矢矧 戦いの後私たちの鎮守府は解体されることになったが、幾人か提督の下に残るよう言われた艦娘がいた。 矢矧 でも... 私にはその指示はなかった。 阿賀野「どうして矢矧を残さなかったのかは聞いた?」 矢矧「いいえ...... でも、やっぱり私は必要なかったから...... 」 阿賀野「ほんとにそう思うの?矢矧の知ってる提督さんはそんな人?」 矢矧「............... 」 阿賀野「ずっと秘書艦やってきて、ケッコンカッコカリもして、誰よりも近くで提督さんを見てきた矢矧は、どうして提督さんが矢矧を残さなかったのか気にならないの?」 矢矧「......... 私だって... 私だって聞きたかったわよ!!!」 阿賀野「!」 矢矧「でも...... 聞けなかった......... 」 矢矧「自分は本当は必要とされてなかったのかと思ったら...... 怖くて聞けなかった... 」 阿賀野「矢矧... 」 矢矧「自分だけ本気になってたのかなとか... 私の勘違いだったのかなとか... 本当は迷惑だったのかなとか...... 」 矢矧「バカよね... あんなに一緒にいたのに、こんな事も聞けないのよ...... 」 阿賀野「...... 矢矧」 矢矧「... なに」 阿賀野「やっぱり...... 聞きましょ?」 矢矧「でも...... 」 阿賀野「でもじゃないのっ」スッ 矢矧「... これは?」 阿賀野「今の提督さんの住所よっ」 矢矧「なんでこれを... 阿賀野姉ぇが?」 阿賀野「ふふん、お姉さんにはなんでもお見通しなんだからっ」フンス 矢矧「...... ふふっ」 阿賀野「ちょ、ちょぉっと、なにもおかしいこと言ってないじゃないー!」 矢矧「ごめんなさい、でも、なんだか可笑しくって」フフッ 阿賀野「もーっ」プンッ 阿賀野「... でも、矢矧がそんな風に笑ってるの久しぶりに見れてよかったっ」フフッ 矢矧「阿賀野姉ぇ... 」 矢矧 やっぱり阿賀野姉ぇにはかなわないな フフッ 〜〜〜〜〜〜 ーどこかの港の近くー 矢矧 磯の香り......... 矢矧 やっぱり、この匂いをかぐと落ち着くわね... スタスタ 矢矧 ここに... 提督が...... 思ったより小さな港ね 矢矧 てっきり、どこか軍の施設にでもいるのかと思ってたけど、この様子じゃ違うようね 矢矧 とりあえず、この住所の場所を地元の人に聞かないと...... あ、ちょうどあそこの漁船に漁師さんがいるわ 矢矧「あの、すみません、ここの住所を...... って、提督!?」 提督「矢矧じゃないか!」 矢矧「ど、どうして... 」 提督「いや、矢矧こそ、なんだってわざわざこんな田舎に」 矢矧「そ、それは...... 」 提督「...... まぁいい、とりあえずこの網を片付けるからちょっと待っててくれ」 矢矧「... あ、手伝うわ」 提督「いいっていいって、服が汚れても悪いしな」スッ 矢矧「そう......... 」 矢矧 そっか... もう艦娘の頃とは違うのよね... 〜〜〜〜 ー提督の家ー 矢矧「おじゃまします」 提督「どうぞ、大して広くもない家だがな」 矢矧「そんなこと... 」 矢矧 ない、と言うところだろうけど、お世辞にも広いとは言えないわね 矢矧 どうして勝利の立役者がこんな所に... 提督「...... 茶でも入れるから少し待ってて」スッ 矢矧「あ、ありがとうございます... 」 スタスタ 矢矧「」キョロキョロ 矢矧 提督時代の活躍を匂わせるものは特にはないわね...... 矢矧 感状の1つも置いてないなんて...... 女っ気どころか、誰かが訪ねて来たような様子もないわね 矢矧...... 寝て起きるだけの部屋、と言った感じね スタスタ 提督「... 待たせた」カチャッ 矢矧「あ、ありがとう...... あっ、これ!」 提督「...... あぁ、茶器は鎮守府のものを持ってきたからな」 矢矧「ふふっ、懐かしいわね、確かこれは鳳翔さんが... 」 提督「あぁ、思い出した、鳳翔がなにかの折に買ってきたものだっけか」 矢矧「そうね、初めて大本営から感状を賜った時かしら... 」 提督「...... 戦績ではなく、資材と艦娘の管理で下されたのが素直に喜べないところだったが」 矢矧「でも鳳翔さんは記念にと、執務室の調度品を買い換えてくれたのよ」 提督「そんなこともあったな」 矢矧「そうね」フフッ 提督「......... 」 矢矧「......... 」 矢矧「ほ、鳳翔さんも元気かしら」 提督「元気なんじゃないか?何かあれば俺にも連絡が来るはずだし」 矢矧「... 今はもう、艦娘たちとはあまり連絡を取ってないのかしら?」 提督「そうだ」 矢矧「...... どうして?」 提督「俺は過去の存在だからだ」 矢矧「過去の存在?」 提督「人として新しい生活を始める艦娘たちに俺の存在は妨げにしかならない」 矢矧「... そうかしら」 提督「新たな道を進むには切り捨てなければならないものもある」 矢矧「...... 誰しも過去からは逃げられないものよ」 提督「......... 矢矧は、艦娘であった過去が嫌か?」 矢矧「そんなことないわ!!」 提督「...... 」 矢矧「あ...... ごめんなさい... 」 提督「... こちらこそすまない、気に障るようなことを言って」 矢矧「............ 」 提督「............ 」 矢矧 こんなことを言いに来たんじゃないのに...... 矢矧「... じゃあ、こんなところにいるのは、艦娘との接点を絶つため?」 提督「それは違う」 矢矧「でも、この様子じゃもう軍属じゃないわよね?」 提督「...... 矢矧、俺はその話についてするつもりはない。 ただ1つ言うとすれば、人間とは欲深くできている、ということだ」 矢矧「............ 」 矢矧 戦後の海軍内での権力闘争... ?功績のあった提督は昇進して要職について然るべきだけど... 権威欲のないこの人に、出世は無縁の話ね 矢矧「... それで魚を捕ってるわけね」 提督「... 半分はそうだが、もう半分はやはり海から離れたくなかった、というところかな」 矢矧「海から?」 提督「当初はもっと山の方に住んでいたんだが、どうにも海が恋しくなってな」 提督「色々やりくりして、ここに移ったんだ」 矢矧「そうだったの...... 」 提督「磯の香りをかぐと、背筋が伸びる心地がする」 矢矧「そうね... うん、そう思うわ」 矢矧... やっぱりこの人は...... 根っからの海軍人だ フフッ 提督「... ところで、阿賀野たちは元気か?」 矢矧「元気よ。 あ、そうよ、聞いてよ、実はあの能代が彼氏を作って!」 提督「ほう、能代が阿賀野以外の世話を焼くようになったのか」 矢矧「ふふっ、意外でしょ、それでね...... 矢矧 良かった、提督は変わってなんかいなかった 〜時はあっという間に過ぎ〜 矢矧「あら、もうこんな時間ね」 提督「さすがに積もる話ばかりだったからな」 矢矧「仕方ないわ、久しぶりだったんだもの」 提督「そうだな、前は毎日顔を合わせていたのにな」 矢矧「ふふっ、休みなんてあってないようなものだったしね」 提督「............ 」 矢矧「...... どうかした?」 提督「... 矢矧が穏やかな目になったなと」 矢矧「えっ」 提督「港で会った時は、どこか余裕が無い目をしていた」 矢矧「............ お見通しってわけね」 提督「... 何があったのかは聞かないが、矢矧は周りや自分が思っている程強くはない」 提督「無理はするな」 矢矧「...... ありがと」 提督「............ 」 矢矧「............ 」 矢矧「じ、じゃあ、帰るわね」 提督「港まで送ろう」 矢矧「... ありがとう」 〜〜〜〜 提督「ここからなら道はわかるな?」 矢矧「うん、わざわざありがとう」 提督「気にするな」 矢矧「............ 」 提督「............ 」 矢矧「... 提督はさっき、磯の香りで背筋が伸びるって言ったわね」 提督「... あぁ」 矢矧「私も... そうか」 矢矧「... やはり私たちは、海に生きるのね」 提督「...... そうだな」 提督「海が恋しくなったら、また帰ってくればいい。 俺みたいにな」 矢矧「... ふふっ、そうする」 矢矧「じゃあ、行くわ」 提督「気をつけろよ」 矢矧「ありがと。 じゃあ...... また」 提督「おう」 矢矧 また...... 〜〜〜〜〜〜 ガチャ 矢矧「ただいまー」 ドタドタ 阿賀野「や、矢矧ぃ!?」 矢矧「どうしてそんなに驚いてるのよ」 阿賀野「う、ううん!そ、そうだ、ちゃんと提督さんに会えた?」 矢矧「えぇ...... 阿賀野姉ぇのおかげね」 阿賀野「いいのよ、だって阿賀野はお姉ちゃんだもの!」フンス 矢矧「ふふっ」 阿賀野「じゃあ、ずっと聞けてなかったことも聞けた?」 矢矧「あ...... それは... 聞き忘れたわ」 阿賀野「じゃあ、それはまた今度ね!」 矢矧「... うん、そうするわ」 ドタバタ 酒匂「あれっ!?矢矧ちゃん帰ってきた!」 矢矧「えっ?」 酒匂「なんか阿賀野ちゃんが、矢矧ちゃんは今日は帰らないって言ってたからぁー」 矢矧「阿賀野姉ぇ... これはどういうことかしら...... ?」 阿賀野「」ギクッ スタスタ 能代「あれ、矢矧、今日は提督の所に泊まってくるって阿賀野姉ぇが言ってたのに」 矢矧「...... 阿・賀・野・姉・ぇ・?」 阿賀野「ひ、ひいっ!」 〜〜〜〜〜 矢矧「まったく、泊まってくる訳ないじゃないっ」 阿賀野「ご、ごめんなさいぃ...... 」 能代「じゃあ矢矧は、提督とお話しして、それで帰ってきたわけね」 矢矧「... そうよ?」 酒匂「...... それだけなのぉ?」 矢矧「... それだけって?」 酒匂「私...... 今日は帰りたく... ないな 上目遣い とかしなかったのぉ?」 矢矧「なっ!!し、しないわよそんなこと!!!」 酒匂「ぴゃん!阿賀野ちゃんはきっとそうするって言ってたのにぃー!」 矢矧「はぁ... しないわよ...... 」 能代「矢矧...... 」 矢矧「もう... 能代姉ぇまで、阿賀野姉ぇの言うこと信じないでよ...... 」 能代「私も...... 上目遣いを使うべきだったと思うわ」 矢矧「能代姉ぇ!?」 能代「だって、大好きな提督に久しぶりに会って、積もる話をしてきたんでしょ?そのまま泊まってくるものだと思ったわ」 矢矧「能代姉ぇ、彼氏できて柔らかくなったわね」 阿賀野「とぉ、とにかくっ、矢矧はやっぱりもう1回提督の所に行くのよっ」 矢矧「それは... そうするつもりだけど」 阿賀野「その時はバッチシ上目遣いね!!」 矢矧「それはしないわよっ!」 酒匂「じゃあ酒匂の必殺上目遣い教えてあげる!!!」 阿賀野「な、何よそれっ、阿賀野にも教えてっ!」 酒匂「ぴゃん!阿賀野ちゃんは彼氏さんがいるじゃないっ」 ワイワイガヤガヤ 能代「私も教えてもらおうかな...... 」ボソッ 矢矧「能代姉ぇ!?」.
次の瑞鶴「・・・・え?」パサッ 提督「ん?言葉の通りです。 提督になる前から幼馴染と交際していまして・・・」 瑞鶴「・・・結婚・・・・する?」 提督「えぇ。 5年間も待たせてしまいましたよ」アハハ・・・ 瑞鶴「えっ。 ちょっと待って・・・私何も聞いてないよ!?」 提督「え、はい・・・・だって言ってないから・・・」キョトン 瑞鶴「な・・・なんで・・・言って・・・」 提督「えへへ・・・恥ずかしいのもありましたが・・・」 提督「ちゃんと成功してから伝えようって思ってて」ニコッ 瑞鶴「成功・・・・ソンナ・・・・」ボソッ 提督「・・・?瑞鶴?」 瑞鶴「っ!へ、へ~。 提督さんみたいなダメ人間でも、受け入れてくれる人がいるなんて。 幸せにできなかったら・・・爆撃するんだからねっ」ウルウル 提督「それは怖い・・です。 っ・・・大丈夫ですから・・・泣かないで」ナデナデ 瑞鶴「泣いてないし・・・撫でないでよねっ!」グスッ 提督「いやです。 撫でます。 結婚したら撫でられませんし」ナデナデ 瑞鶴「・・・やっぱり、やめちゃうの?」 提督「はい」 瑞鶴「っ!そう、だよね」ボロボロ 提督「僕の後釜として、後輩が来ます。 とてもいい子ですよ」 瑞鶴「まぁ、でいとぐさんよりばゆう・・・じゅう・・・よねっ」ヒグッ 提督「えぇ。 かなり」ニコ 瑞鶴「・・・もう・・・あえなぐ・・・なる?」 提督「・・・はい」 瑞鶴「っ・・・そっか・・・」フキフキ 瑞鶴「・・・手紙とか、送ってよね!」フンッ 提督「!・・・もちろんです!」 瑞鶴「・・・いつ?」 提督「手続きは済んでいるので、今日で仕事は終わりです」 瑞鶴「そっか」 提督「・・・今日で・・・みんなに会えるのも最後です」 瑞鶴「そういえば、みんなには伝えたの?」 提督「はい。 先日瑞鶴さんが出撃しているときに」 瑞鶴「・・・どんな反応だった?」 提督「泣いてました・・・でも、みんなでおめでとうって」ニコッ 瑞鶴「ふぅん。 愛されてるわね、やっぱり」 提督「みんな良い子すぎて泣きました」エヘヘ 瑞鶴「私の前では泣いてないくせに・・・」 提督「そっそれは・・・約束したから・・・」 瑞鶴「!覚えてたの?」 提督「もちろんです!だってあれは・・・」 ~~二年前~鎮守府~~ 瑞鶴「・・・帰投したわ」大破 提督「瑞鶴さん!大破して・・・なんで進撃したのですか!?」 瑞鶴「別に・・・大破だったけど発艦着艦できたし・・・」 提督「そういうことではありません!轟沈したらどうするのかって聞いてるのです!」 瑞鶴「・・・あぁ、ごめんなさい」 提督「っ、わかってくれれば・・・」ホッ 瑞鶴「一応主戦力だし。 沈んだらめんどくさいわよね」 提督「!・・・っ」ヒュッ バシッ!!! 瑞鶴「っえ?・・・いった」 瑞鶴「なにすんのよ!?」 提督「瑞鶴さんは、馬鹿なのですか!?」 瑞鶴「はぁ?」 提督「僕が言っているのはそんなことではないのです!」 提督「あなたが沈んで・・・みんなが悲しみます」 瑞鶴「そんなn」 提督「あります!ここの艦娘も!いつか着任する・・・翔鶴さんも!」 瑞鶴「っ・・・・」 提督「何より・・・僕が悲しい!」グスッ 瑞鶴「え・・・?」 提督「瑞鶴さんは着任して日が浅いけど・・・僕の大切な仲間です!」ボロボロ 瑞鶴「仲・・・間・・・」 提督「そうです!・・・・だから。 もうあんなこと私もしてないでしょ?」 提督「はい!それどころか撤退すらしてませんよ」 瑞鶴「大破しなければいいのよ」キラッ 提督「ふふっ、正論ですが、無理はしないでくださいね」 瑞鶴「当り前よ」 提督「えへへ・・・」 瑞鶴「ふふふ・・・」 しーーーーん 提督「こんな風に、ここでお話しするのも・・・今日で最後なんですね」 瑞鶴「・・・」 提督「・・・さっ、仕事終わりましたよ。 きょうも可愛いわね!・・・って、そうじゃなくて!」 瑞鶴「どったの?」 翔鶴「もぉー今日は提督がやめちゃう日なんですよ!」 翔鶴「早く起きて提督さんとさよならするんでしょう?提督、行っちゃいますよ」 瑞鶴「・・・」ハテナ? 瑞鶴「・・・あっ。 ・・・・あぁぁおえあぇぇ!??」 翔鶴「まったく・・・はやく顔を洗っていってらっしゃい!」 瑞鶴「お、おぼぼ・・・い、いってきます!」 翔鶴「・・・パジャマのままいかないでよぉ、瑞鶴」ジトー 瑞鶴「うぐっ・・・わかってるし!」 瑞鶴「ふぅ・・・準備オッケー!さぁ、提督さんを探さなきゃ!」 提督「あ、瑞鶴おはよございます」 瑞鶴「おはよう」 提督「えぇ」 瑞鶴「・・・って、」 瑞鶴「捕まえた!」 提督「へっ!?」 瑞鶴「へっ、じゃないわよ。 今日でやめちゃうんでしょ?・・・きっちりおしゃべりに付き合ってもらうんだから!」フンス 提督「・・・・は、はい」ポカーン 提督「(お、思ってたより元気?)」 瑞鶴「とりあえず・・・食堂行く?」 提督「あぁ・・・そのことなんですが」アハハ・・・ 瑞鶴「???」 瑞鶴「みんながサプライズパーティに準備をしている!?」 提督「みたいです」 瑞鶴「え、なんで知ってるの?」 提督「あからさまな妨害(侵入の)・いない鳳翔さんと間宮さんたち」 瑞鶴「なるほど・・・わ、私も手伝ったほうがいいのかしら?」 提督「っ・・・こういうのもなんですが、瑞鶴さん僕が知ってるってことばらしてしまいそうなのでだめです!」 瑞鶴「否定できないのが悔しい」 提督「それに・・・」 瑞鶴「それに?」 提督「お話しできなくなっちゃうじゃないですか」ニコッ 瑞鶴「っ・・・そうね!」ズキッ 提督「お店はどこも開いてませんし・・・ベンチにでも座りましょうか」 瑞鶴「んーまあいいんじゃない?」 提督「ふう・・・」 瑞鶴「ふぅ・・・」 しーーーーん 瑞鶴「(いざ話すってなると・・・何話せばいいのか分からないわね)」タラァ 提督「瑞鶴さん」 瑞鶴「ひゃいっ!」 提督「・・・瑞鶴さんは、恋って、どんな気持ちだと思います?」 瑞鶴「?(いきなり何を・・・)」 提督「いやぁ・・・いざこうしてみると、私は本当に恋をして、彼女は本当に恋してくれているか・・・」 提督「怖くなるんです」ギュッ 瑞鶴「・・・提督さん・・・」 提督「・・・教えてくれませんか?」 提督「恋というものを。 もう一度」 瑞鶴「分かった・・・恋ってね。 多分、楽しくて、うれしくて、幸せなんだと思う」 瑞鶴「でも、それ以上に・・・つらいものなんだと思うな」 提督「つらい?・・・」 瑞鶴「うん。 胸がきゅってなって。 ずきずきして。 悲しくなくても涙がいっぱい流れるの」 瑞鶴「辛くならないために、幸せになろうとして、もっと苦しくなる」 瑞鶴「それが・・・恋だと思うな」 提督「・・・じゃあ瑞鶴さんは、恋しているのですね」 瑞鶴「え?」 提督「だって・・・泣いてますもん」 瑞鶴「・・・」ツツー 提督「そうですか・・・恋は辛いものなんですね」 瑞鶴「う、うん」ゴシゴシ 提督「あの人を悲しめるのはいやだなぁ」 瑞鶴「っ・・・」ズキッ 提督「なら・・・結婚も辛いものですか?」 瑞鶴「・・・ううん」 瑞鶴「結婚は幸せだけだと思う」 提督「そうですか!ならよかったです!彼女に結婚を申し込んでも平気ですね!」 瑞鶴「そうね・・・って、ん?」 提督「・・・どうしました?」ニコッ 瑞鶴「申し込むって・・・どういうこと?」 瑞鶴「もう、結婚するんだよね。 なのに・・・」 提督「言葉の通りですよ」ニコッ 瑞鶴「・・・え?」 提督「・・・・・・瑞鶴さん。 僕はあなt」 暁「司令かーん!瑞鶴さんも!ちょっとこっち来てよ!」 瑞鶴「え?何、聞こえなかったよ!?」 提督「・・・いいんですよ。 ハラショー」ニコッ 暁「ふぁぁあ・・・ほへもほいひいわ!(とてもおいしいわ)」モグムグ 提督「み、みなさんありがとうございます!」 提督「はい。 幸せにしますから!」 提督「なっ!ふ、ふふふフラれるなんて!・・・慰めてくださいね・・・」 瑞鶴「提督さん人気だなー・・・」ポツン 瑞鶴「翔鶴姉は龍驤さんにつかまってるし、秋月はご飯に感動してるし・・・」 瑞鶴「・・・こんなに騒がしいのに、な。 なんか・・・」 瑞鶴「静かだね。 提督がいないと」 「僕は瑞鶴さんのそばにいますよ?・・・・ずっと」 瑞鶴「・・・わゎっ!?て、ててて提督さん!?なんでここに・・・」 提督「い、一応僕が主役のパーティーなんですけど・・・」 瑞鶴「そうじゃなくて!・・・いつも私といるんだから、最後くらいみんなと楽しんできなよ」 提督「充分楽しみましたよ。 それに・・・」 提督「瑞鶴さんといる方が、落ち着きますから」 瑞鶴「っ・・・何それ」ズキッ・・・ニコッ 提督「えへへ」 瑞鶴「・・・ねえ、提督。 最後に聞いてもいい?」 提督「・・・はい」 瑞鶴「提督さんが・・・好きになった人は・・・っ・・・どんな人・・・なのかな?」 提督「っ・・・」 提督「僕の幼馴染で・・・何年間も僕が片思いし続けてた人です。 それで・・・優しくて」 瑞鶴「・・・」ズキッ 提督「綺麗で。 かわいくて。 ドジで。 仲間想いで」 瑞鶴「っ・・・・」ズキッ 提督「姉を大切にしていて、自分より誰かを守って、傷ついて。 でも、皆を笑顔にするために、頑張って」 瑞鶴「っ・・・ぁ・・・」ポロポロ 提督「・・・とにかく、好きでたまらないんです」 瑞鶴「・・・そ・・・っか・・・」ポロポロ 提督「そしてその人を、守ってあげたい」 瑞鶴「そっか・・・・」ポロポロ 提督「そばにいたい」 瑞鶴「うん・・・もういいよ・・・ね。 いいから・・・」ポロポロ 提督「僕は・・・」 瑞鶴「もう!いいから!!」ポロポロ 提督「っ・・・僕は彼女に!」 瑞鶴「もういいtt」スッ 「笑顔でいてほしい」 瑞鶴「・・・え?・・・」ダキッ 提督「だから、泣かないで下さいよ」 瑞鶴「え?・・・なんで?なんで?」ポロポロ 提督「・・・まだ気付いてくれないんですか?」 瑞鶴「・・・?」 提督「も、もう!・・・」 提督「あの・・・ですね。 それより!」 提督「はいっ」 翔鶴「計画、どうなっているんですか?」 提督「うぐっ」 翔鶴「本来なら、このまま夜の海でプロポーズだったのに」 提督「い、いやぁー…結婚相手はどんな人なのか聞かれて。 最初は幼馴染みとか言ってはぐらかしてたんですよ?」 提督「でも瑞鶴泣きそうな顔しちゃうんですから。 あー瑞鶴」 提督「出会った時から…と言えば嘘になる。 初めは怖い人だっと思っていた。 だが…駆逐艦と戯れるお前、翔鶴さんに甘えるお前、そして…僕に笑いかけるお前。 君の全てが好きだ。 ずっと傍にいて、お前を守る。 死ぬ時は一緒だぁ。 …結婚してくれ!」キリッ 提督「…なんちって」エヘヘ 「…私もだよ。
次の