「爺さん、きれいに剥いでくれよ。 きれいな白い毛皮だ。 プラディアに持っていけばいい値で売れる」 「なんだ、英雄様がずいぶんけち臭いこと言ってんじゃねえよ。 言われなくったって、この村じゃ一番の解体の腕だ」 門番の爺が、慣れた手つきで獣から服でも脱がせるように毛皮をはぎ取り終える。 その後ろの屋敷では、少年たちがウルの祖母マーマリアに手当てをしてもらっていた。 「ああ、後ろ脚の肉は、隣村の小僧どもに持たしてやるから先に切り分けてくれ。 俺が送ってやる」 それを聞いて、マーマリアがガイアスに怒鳴った。 「隣村なんだ、一時 いっとき も馬車で走れば着くんだからそんな事に魔法を使うんじゃないよ。 ちったあ、自重おし」 「この村の辺りで、派手な魔法を使うんじゃないよ。 あたしもようやく静かに暮らしているんだから。 また、うるさい奴らに付きまとわれたんじゃ、叶わないからね」 まるで 悪戯 ( いたずら )をとがめられた子供のように、チリチリ頭を掻くとガイアスは口をへの字に結ぶとあごを突き出した。 辺境都市プラディアでは、英雄と一目置かれるこの男もこの老婆の前では只の小僧のように扱われる。 本来ならば、このような辺鄙 へんぴ な村で、農民相手の小道具で生活をたてて居る様な女ではない。 魔力の扱いにたけ、画期的な魔術で動く魔道具を生み出し、自身でも様々な魔術を駆使する魔導士として、遠く離れた王都でも1.2を争う魔女だった。 しかし、権力に取り込もうとする輩との扱いに嫌気がさして、このような辺境に移り住んでいた。 当時王都で、ただ魔力の大きさにものを言わせて暴れまわっていた浮浪児のガイアス。 それを捕まえて、ただの乱暴者だった小僧を一端の魔導士に仕立てあげた。 ギルドに所属させると、それまでの罪滅ぼしをさせる様にわざと難しいクエストを受けさせ信頼を取り戻していった。 更には、国がらみの仕事も増え命がけの仕事もこなし、英雄とさえ 讃 ( たた )えられるほどの男になっていた。 注目をこのガイアスに擦り付けると、さっさとマーマリアは 隠匿 ( いんとく )してこの地に移り住んでいたのだった。 ガイアスも後を追うように、この土地の一番の都市、辺境都市プラディアに屋敷を構え、何かにつけてマーマリアを訪ねて来ていた。 「じいさん、荷馬車をかりるぞ。 『マー マーマリア !』明かりの魔道具をかしてくれ!」 辿り着くころには、暗くなってしまうだろう。 肉を運んで、少年たちも集まってきた。 うちの一人、ナイフを使っていた少年がおどおどしながら。 「ガイアスさん、俺を弟子にしてくれ。 魔力も人より多い、辺境都市プラディアで冒険者をやりながら、魔導士になりたいんだ」 「ふっ、魔導士になりたいだと、坊主、魔導士がどんなものか分かるまい? 冒険者をやっている内に、方輪になるのがせいぜいだぞ。 やめておけ ガイアスが鼻で笑う。 多少の魔法は使えても、魔導士と呼ばれるほどの存在はこの国でも数えるほどしか存在しない。 近くで、荷物を馬車に積み込みながらそれを聞いていたソルタニオは驚いた。 十二歳になっていたソルタニオにとって、辺境都市プラディアは自分とは無関係の遠い地であり、このまま家の農家を継ぐと漠然とした思いしかなかった。 新しい未来が広がって、夢を見せつけられてしまった。 そこへ、幼いウルまで割り込んできた。 「あたしも!あたしも。 あたしは騎士様になる!かっこいい鎧を着て悪い奴や、こんな狼なんか『ばしゅっ!』て、やっつけちゃうんだ~」 すっかり、一刀両断に魔物を倒したガイアスの姿に感化されてしまったらしい。 幼い戯言 ざれごと に周りが、ほのぼのとしてしまった。 しかし、考え込んでいたマーマリアが口を開く。 「ああ、確かにそのジャッファは魔力が多いみたいだ。 隣村の村長の三男だから家を出るようになっても構わないだろう」 マーマリアがその隣村の少年ジャッファに問いかけた。 「隣村には魔術師が一人もいないんだろ? おまえがその気ならあたしが、口を利いてやるさ。 ただ一つ条件があるよ。 このガイアスに付いて修業して十年たったら、お前の村に帰ってきて村の為に働くんだよ。 それが出来るならガイアスに預けてやるよ」 少年は、思わぬ助け船に目を輝かせてうなずいた。 「おい! マー マーマリア。 勝手に決めんじゃない。 俺はまだこんなお荷物はごめんだぞ」 驚いたことを言い出したマーマリアにガイアスは面食らった。 「ガイ! あたしと離れてから随分好き勝手にやっているみたいじゃないか。 お前も、そろそろ後釜を育てることぐらい考えな! 弟子に教えることで、自分の魔術を高めることにもなるのさ。 気づかなかったことも、見えて来る事もあるんだよ。 教えることは、お前の為の修行だとでも思いな!」 すかさず、ジャッファが礼を言う。 「よろしくお願いいたします。 師匠!」 ガイアスが眼がしらを揉む。 マーマリアが更に言い出した。 「ガイ、お前のプラディアの屋敷は、どうせ使用人ぐらいしか通ってこないんだろ。 それなら、このウルも街の学び舎に通わせてやっておくれ。 もう十歳になる。 子供の少ないこの村であたしが教えるよりかは、たくさんの人に揉まれて学んだ方がいいだろう」 ウルがパっと顔を輝かせた。 「やった! やった!プラディアに行ける、騎士様になる」 ウルは、すっかり勘違いをして喜んでいる。 しかし、目の前で浮かない顔のソルタニオに気が付く。 「ソルも一緒にいこ!」 「ソルも一緒にいこうよ。 ねえ、いいでしょ!マー マーマリア 」 ガイアスは、もう諦めたように言い放った。 「ああ、此奴も次男だったな。 どうせ近くの町に丁稚にでも出されるんだろ。 家の屋敷の小間使いにでも雇ってやるよ。 二人も三人も変わらねえ」 「お俺も連れってくれるのか?」 「いやなのか?」 ぶんぶんと音がするほど、ソルタニオは首をふる。 「マー マーマリア 、 此奴 ( こいつ )の親父にも話を付けておいてくれよ」 こうして、ソル達三人は辺境都市プラディアでガイアスの世話になる事となっ-た。
次の概要 [ ] 「」の。 略歴 『』イベント『星の三蔵ちゃん 天竺に行く』で初登場。 『西遊記』の世界にアンサモンされたが五行の山の麓にある巨大な石に閉じ込められた所を助け、や、と共に経典を集める旅に出る。 牛魔王にたどり着いたものの、そこで今まで集めていた経典は自らの悟りの記憶を封じたものである事を聞かされ、全ての経典を集め終えた事で旅は終わりだと告げられる。 しかしそれを拒絶した彼女は牛魔王を退け旅を続け、天竺にたどり着きその試練を越えたことで、なぜ自分が虚ろな世界で旅をしていたのかを悟る。 第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』では西暦1273年のキャメロットにオーダーの半年前に召喚され、2ヶ月程度賓客として聖都に滞在。 そして本編開始直後に聖都を離れ、特異点の実態を探るべく砂漠越えを敢行する。 が、砂漠から無事帰還したところでと逸れ、更に荒野で迷子になった挙句敵に襲われていた所を主人公らに助けられる。 助けられた後は主人公の旅に同行し、聖都軍の砦に囚われていた藤太とを救出し、その後も聖廟やアトラス院、複合神殿等を巡った。 そしてカルデアの聖都攻略戦に際して聖都の正門を突破するため、自身の存在を代償とした秘奥義・ファイナル如来掌を使用。 正門に施された加護が弱点とする「善なるもの」によって主人公たちの道を切り開いたが、自身は藤太に看取られつつ次はカルデアに行くことを望みながら消滅した。 人物 水着と間違われる程に露出度の高い袈裟を纏った美僧侶。 黙っていれば楚楚として誠実な美僧侶なものの、溢れんばかりのチャレンジ精神が表情を飾っており、勝気な性質を全く隠さない。 揺るぎない自信と未知のものへの探究心に溢れた人物であるが、自信があるのは仏法の尊さについてにすぎず、自分自身は偉大な人間であるなどを微塵も思っておらず、秀才であるという自覚もない。 超がつくポジティブシンキングだが、それは能天気なのではなく、『苦労の三倍頑張れば報われる』という確固たる信念がある事から。 何事も「御仏の加護」と好意的に捉える程プラス思考を持っているが、かなり勢い任せで無鉄砲なところかがあり、酷い目にあうこともしばしば。 要はポンコツ気味で周囲を焦らせる人物なのだが、最終的になした結果は上手くいく。 実際幕間の物語でも微小特異点で最初は迷子になりかけたが、予感で移動した先に倒すはずの怪物が当初の発生場所から移動していて事なきを得た。 加えてさみしがりという一面も加わってか、迷子になるとすぐ泣く。 また、妖怪に対しては一貫して命は取らなくとも容赦なく懲らしめているが、悪事カウントゼロなら若干過激なお仕置き 程度と幾分か温情家だったりする。 厳しいようでいて、優しい性格。 弱者にはひたすら優しく、特に困っている人がいれば見捨てない。 一方で「弟子」とみなした相手には厳しいが、それは共に同じ道を歩み成長すると期待するが故である。 なお聖杯にかける願いはなく、そもそも聖杯自体「御仏的にダメ」と否定的だったりする。 能力 天界での師から教わったと思しき徒手の技を主に用いる。 棒、鍬、月牙铲など、孫悟空ら三人の弟子を連想させる武器や技を使用することもあるが、本人は気付いていない。 修業によって火の上を自在に渡ることができる能力を得ているが、高熱や煙を防ぐことはできないため、火焔山を渡ろうとした際は 入滅し 死にかけた。 覚者掌底。 覚者掌底を使用する直前には背後にらしき姿が、使用後は画面全体に「五行山 釈迦如来掌」の文字が表示される。 記別・栴檀功德(きべつ・せんだんくどく) ランク:EX 種別:記別宝具 レンジ:- 最大捕捉:自身 西遊記の終盤に於いて予言された「一種の未来仏としての玄奘三蔵」すなわち栴檀功仏に由来する宝具。 大抵の攻撃を弾き、攻撃力はそれほどでもないが高い回復力で自陣を継続的に大回復し続ける上に状態異常攻撃を跳ね除け、精神系干渉も弾く。 ただし、使用後は霊基が完全に破壊されて玄奘三蔵は消滅する。 真名:玄奘三蔵 [ ] げんじょうさんぞう。 紀元7世紀、唐代の法師。 仏典の原典(オリジナル)を求めてシルクロードを旅し、中央アジアからインドへと至り、六五七部に及ぶ経典を唐へと持ち帰って法相宗の開祖となった。 中国の小説『西遊記』の主要人物としても知名度はかなりのものであり、観音菩薩の命を受け、西海龍王の息子が変じた白馬・(玉龍)に乗り、斉天大聖孫悟空(孫行者)、天蓬元帥猪八戒(猪悟能)、捲簾大将沙悟浄(沙和尚)を弟子として、行く手を阻む数多の妖怪にも挫けず、天竺を目指した。 『西遊記』では釈迦如来の弟子「金蝉子」として元は天界に在ったが、「とある事」がきっかけで俗界へ落とされたという。 つまり、玄奘三蔵は金蝉子が転生した存在という事になる。 関連 [ ] 三蔵 「律蔵」「経蔵」「論蔵」から成る仏教の三種の聖典を指し、これを修めた優れた僧侶を三蔵法師と呼ぶ。 玄奘三蔵とは「三蔵法師の玄奘」という意味合いになる。 火焔山 中国の国境地帯にある天山山脈付近にある丘陵。 『西遊記』では炎が上がる魔の山として登場しており、雨に消えず、燃え尽きることはなく、その炎は鋼鉄すら溶かしている。 人間はおろか、サーヴァントとしても迂闊に近づけず、それを乗り越えるには鉄扇公主の持つ芭蕉扇で炎をかき消す必要がある。 成仏得脱 『西遊記』の物語において彼女は、取経の旅の功績と大義により釈迦如来より仏に成る記別を与えられ、旃檀功徳仏になったとされている。 『Grand Order』でも明言はされていないが、上記の第二宝具の設定や、霊基再臨4段階目の「おかげで私は旃檀功徳に近づけました」というセリフに名称が登場する。 成仏得脱し「仏は人の衰亡に関わる事はない」「人の滅びも宇宙の循環の一つ」として理解している玄奘は、それに干渉することを良しとしていない。 そして主人公がアンサモンされた『西遊記』の世界は、彼女のジレンマによって生み出されたモノであり、「仏」として召喚に応じることなく世界を傍観するか、「人」として召喚に応え、世界を救うかを決めるためのモノだった。 大唐西域記 天竺から帰国した玄奘が、時の皇帝大宗の命令で著した地誌。 『西遊記』の原典の一つで、旅先で立ち寄った国々の風俗や習慣、政情などが子細に記録されている。 登場作品と役柄 [ ] Fateシリーズ [ ] 『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』の開催に伴い先行実装され、第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』解禁に際して本格実装された。 その他 [ ] 所属不明。 長旅を可能とした体力を生かして徒競走で活躍していた。 彼(彼女)からは三蔵ちゃんと言われることがあるが、同時に大切な人でもある。 『西遊記』で出会った宝具人間。 御仏の使者、あるいは三蔵自身が御仏の姿を探る為のレンズとして召喚された存在。 前世の師にして敬う御仏、釈迦如来。 天竺で経を渡し仏に至らせた後も五行山・釈迦如来掌等で力を貸す等彼女を悩みと行いを静かに見守る。 誰にだってお釈迦さまの加護があると考える。 イベント『星の三蔵ちゃん』での猪八戒役。 最後には、「変なキャラ付けだけど場を和ませる汚れ役を買って出てくれた」と感謝した。 イベント『星の三蔵ちゃん』での沙悟浄役。 道中では知恵(中国の英霊かつ近代の英霊であるために物語に詳しい)で助けられたと感謝した。 中々の槍捌きと評価し、一手指南してもらおうと思ったが、逆に教えてもらいたがられた。 イベント『星の三蔵ちゃん』での白龍馬役。 初めは怖がっていたが、肩に人を乗せ慣れているのか肩車の乗り心地はよかったとのこと。 メインシナリオ第六章でできた弟子。 カルデアに来て以降も弟子として扱っている。 イベント『デッドヒート・サマーレース』にてタッグを組んだ。 風紀の為に暴走する彼女は、普段はボケ気味な三蔵がツッコミ役に回る程の相手。 後に追加されたマイルーム台詞でも可愛がっている模様。 彼女的には「人間を食べた経験のある善良な人外」は生前見慣れているからであろうか。 同じ仏教徒ということもあってか、説法や手合わせを頻繁に行っている模様。 一応、同じ仏教徒ではあるのだが、だいぶ左道寄りなためか「アリ」か「ナシ」かで思い悩んでいる。 本性を知れば確実に「ナシ」判定からの説教(物理)だろう。 人生一回分ではフォローできない程のとんでもない業を抱えている事を何となく見抜いている。 やはりインドや中国でやらかしたアレなのだろうか。 生前 [ ] 孫悟空 『西遊記』で彼女とともに旅した弟子。 一番弟子である孫悟空のことを特に頼りにしていた。 一方で仏教の多くの宗派では聖職者による肉食が禁じられているにも関わらず、すぐに戒律を破りたがることに対して頭を抱えていた。 当然ながら悟空は出家の身なので本来は結婚できない。 猪八戒 『西遊記』で彼女とともに旅した弟子。 悟能と呼ぶ。 一方で仏教の多くの宗派では聖職者による肉食が禁じられているにも関わらず、すぐに戒律を破りたがることに対して頭を抱えていた。 沙悟浄 『西遊記』で彼女とともに旅した弟子。 名台詞 [ ] 「やだ、あたしの徳の高さにじみ出ちゃったかしら……。 」 期間限定イベント『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』にて、に三蔵の目指すもの、つまり経典であることを言い当てられて。 出会ってすぐにわかる、三蔵の性格がにじみ出てしまってる台詞。 もちろん徳の高さなど関係なく、彼女の旅物語『西遊記』が有名だからである。 「調伏した道案内妖魔には逃げら……はぐれちゃって、乗馬もうっかり獣に食べら……しばらく暇を与えて」 「もう幾日も一人で道にまよ……孤軍奮闘していた折に! きみと出会ったの!……うう怖かった……」 同上イベント。 情けない経緯・現状をなんとか言い繕っているが、最後は本音が出てしまった。 徳が高い……?ついでにいなくなった馬は白龍馬ではないと祈りたい。 「いつか偉くなった時のあたし曰く。 善は急げ。 悪は叩け。 三蔵には従え。 」 「というワケで、? きみ、あたしの弟子になりなさい!」 同上イベント。 これもまた三蔵という人物を説明するにこの上なく明確な言葉である。 「うっ……だって……あたし……まだ旅の途中だし……この先すっごく遠いし……。 」 「食べ物も無いし……ぽんぽんぎゃーてーだし……諸行ムジョーだし……とにかく弟子が必要なの!」 上記弟子入りに対して「なんで?」と切り返された場合の反応。 弟子になって支えてあげないとダメな人。 なお素直に弟子入りすると大喜びして一番弟子にしてくれる。 「いざ旅立たん西天の地、遥かなる天竺へ! GO WEST! GO!」 一番弟子を得た三蔵の新たな第一声。 予告でも使われた台詞であり、後に弟子の主人公も使うなど、短いながらも勇気や元気の出る合言葉。 「あたしたち三蔵一行はこれより! 天竺に向かいながら、この経典を集めます!」 「文句があるもの、異論があるものは怒らないから前に出なさい!」 「頭に 緊箍児 きんこじをして説法をした後、考えを改めさせるわ! 逆らう事は許しません!」 新しく結成されたメンバーに対する最初の号令。 緊箍児とは孫悟空が頭に付けている輪っかで有名である。 鬼のような言葉だがこの芯の強さがあるからこそ、問題児の孫悟空達を従えることができたと思われる。 「あの山は絶対に面白い! 」 チャプタータイトルでもある、火焔山を前にしての突然の登山宣言。 他作品の三蔵法師、西遊少女隊の三蔵法師の決め台詞。 無類の登山家であるそちらの三蔵法師は、山を見る度にこう言って、無用のトラブルを招きこむ。 「もし未来に、御仏の導きを得て、サーヴァントとして顕現することあらば……。 」 「? またきみを、あたしの弟子にしてあげるわ」 別れの時。 大切な師匠と一番弟子 仮 が築いた絆は 未来 カルデアにも通じているはず。 そのとき『弟子』と呼ぶか『マスター』と呼ぶかは……主人公の功徳次第。 「やめて、飛び道具やめて、あたしキャスターなんだから肉弾戦で来なさいよー!」 6章で、砂漠にてスフィンクスに襲われた際の発言。 一般的なキャスターは肉弾戦なんてしません。 「っていうか、なんとなく思い出したんだけど、あたし、には借りがあったの。 」 「カレ カノジョ は覚えていないかもしれないけど、とっても楽しい旅の思い出がね。 」 「……だからしっかり返しておかないと。 ほら、あたし、高僧少女だから。 」 6章。 主人公達と別れた後、忘れていたはずの楽しい記憶を思い出す。 自分を助けてくれた一番弟子 仮 のために、今度は自分が助ける番だと、天竺帰りの本当の力を開放する。 その救うための拳は、心なき攻撃を退ける聖都の門を打ち破った。 「なら……次は、どこかの雪山のてっぺんにある天文台とかに、行ってみたいな……」 「そこで、新しいお弟子をとって……またお経を集めたりして……」 「あたし、生きてきた頃は、修行ばっかりで、そういうの、してこなかったから……」 まさに命が尽きようとしている中でに次はどうするかと問われ、彼女が心から望んだ夢。 これぐらいなら仏様もバチを当てたりしないだろうと言いながら、彼女は特異点を去った。 メモ [ ]• 通常攻撃を行う際「Buster」では鍬、「Arts」では棒、「Quick」では月牙铲らしき武器を使用するが、これは『西遊記』における弟子たち猪八戒、沙悟浄、孫悟空らの武器の形状と一致している。 また「Extra Attack」では、それらに加えて光の輪で相手をしめつけるような孫悟空の頭に嵌めた緊箍児を思わせる攻撃を行う他、宝具使用前に敵の元へと移動する際は觔斗雲らしき金色の光に乗って移動している。 連打から掌底で吹き飛ばし、岩山に激突させて砕き、宝具名のカットインという一連の宝具演出が、『スーパーロボット大戦』シリーズに登場するバンプレストオリジナルのロボット、ヤルダバオトの必殺技である「真覇剛掌閃」に酷似していると一部では言われている。 おなじみ女性化英霊……ではあるのだが、彼女に限っては他の女性化英霊と話が違ってくる。 日本における『西遊記』をもとにした創作での三蔵法師は「設定上男性であっても女性が演じる」「完全な女性キャラクターとして扱う」といった具合に、何かしらの形で女性化されたり女性要素が付加されたりするものも多い。 今回の女性化もそのセオリーに則っただけと捉えることもできる。 本土中国では「うちのありがたいお坊様女にするなよ」と昔からこの風潮に否定的。 ちなみに日本でもかつてはイケメン男優が配役されていたが、1976~1977年頃に堀江美都子がミュージカルで、1978年に夏目雅子がテレビドラマで演じた頃から(いずれも孫悟空は堺正章)、女優が配役されるようになっている。 ビキニ水着の上に布地の少ない袈裟のようなものを纏っただけという、僧侶としてはかなり露出の多い格好をしている。 イシュタルカップにて本人が語ったところによればこれは「天竺までの道のりが暑く、河で水浴びするのが気持ちいい」という気持ちが顕れたそれ系のあれで、ちょっとこれは肌出し過ぎかなーと思ったことも一度や二度では無いらしいが、悟空ら弟子達からは好評であった、とのこと。 袈裟については「如来様から賜った大切な袈裟」と語っている。 また、本人が言うには、この袈裟には火や熱を防ぐような効果もあるらしい。 三蔵法師の袈裟にまつわる逸話だと「錦襴の袈裟」と「九環の錫杖」の逸話がある。 この袈裟と錫杖はかの観音菩薩が如来から預かったモノであり、これは天竺へ経を取りに行く者に渡す為の装備であった。 この袈裟が巡り巡って玄奘三蔵の元に送られそれがきっかけで玄奘三蔵は天竺へ旅立つこととなる。 ちなみにその錦襴の袈裟が持つ力としては、身につけて斎戒を守れば淪落を免れ、地獄に堕ちず、虎狼の禍を除けるという。 先述の熱や火を防ぐ効果などからあの服装は錦襴の袈裟、あるいはそれをモチーフにしていると思われる。 ちなみにこの袈裟は余りにも素晴らしい袈裟だったためか他の僧侶にこの袈裟を盗まれるトラブルも『西遊記』で語られているのだが…。 絆Lv. 1で開放される彼女のフレーバーテキストは実装翌日に変更されている。 変更前のテキストは「子母河の水なんてもー絶対飲まないわ!」というもの。 「子母河の水」とは『西遊記』に登場する飲めば男女に関係なく妊娠するという水で、いわば彼女の妊娠(とその後の堕胎)を思わせるテキストだった。 『』にて、彼女の弟子である孫悟空が考案のランサークラスのサーヴァントとして登場したことは既知であるが、即没にされたあちらの孫悟空の設定その他は、どの程度正式な「孫悟空という存在」として生きているのかはいまだ不明。 ちなみにぼかされている金蝉子がやらかした「とある事」だが、伝承では師である釈迦の説法を眠りこけ聞かず、教えを軽んじた為下界に落とされたとされる。 正直そこまで大層な事とも言えないが何故プロフィール中にぼかされていたのかは不明。 話題まとめ [ ]• 玄奘の霊骨 唐の滅亡以降長らく行方不明となっていた玄奘の墓だが、1942年に日本軍によって南京で発見された。 遺骨の処遇については当然ながら日中間で揉めた末、最終的に分骨と言う形で決着した。 日本側の遺骨は埼玉県の慈恩寺に奉納され、後に奈良の薬師寺にも分骨されている。 脚注 [ ] 注釈 [ ].
次の概要 あたいは、主にが使う。 言葉の一つであり、往時()のではや小商人の娘が使っていた。 現在もや等で見られるが、現代において現実に使う人は稀だと思われる。 主に漫画にゲームなどのキャラクターでは男勝り系や姉御肌気質なキャラクターに時々見られることがある。 絵に付けられる傾向としては、『』のの絵の突っ込みタグに多く見られる。 なお東方ではチルノ以外にもあたいを名乗るキャラクターは複数存在する。 なお、東方キャラではチルノ以外にも言えることだが、公式で一人称が『あたい』ではあるが時により『私』と言ったり口調が安定しない。 芸能人ではが一人称として使うことで知られている。 一人称としてはと同様に現代社会…というより21世紀においても品がある若者が使う上で様になる一人称ととらえてもいい様な物である。 まぁ趣味だったり日本人社会を愛するような人でなければいずれもなかなか様にはならないものではあるが…。 一人称が「あたい」のキャラクター 東方Project 旧作: (時ののこと) ゲーム(東方Project以外)• シリーズ• シリーズ• 漫画・アニメ• …を初めとしたが主に過去若い頃にに手掛けた作品の主役ヒロインや多数の脇役キャラ 関連タグ 関連記事 親記事.
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