アメリカ・”殺したのはママ”6歳息子が７歳娘を母が殺害したと証言した事件の真実とは？【ワールド犯罪ミステリー】
ダーリーリンルティア事件の概要 幸せな家族が惨劇に 1996年6月アメリカ・テキサス州ダラス近郊の住宅から通報が入った。 「誰かが入って来ました。 男が私と子どもたちを刺したんです。 私の小さな男の子たちを」 左からダーリー、長男、次男、夫（写真：フジテレビ取材班提供） 通報したのはこの家に住む母親ダーリー・リン・ルティア当時26歳。 警察が駆けつけたが6歳の長男が胸を2カ所刺され即死、5歳の次男は背中を4カ所刺され病院に運ばれたが車中で息を引き取った。 2人とも肺を貫通、犯人は深くナイフを突き刺していた。 通報した母親のダーリーも首元から9センチ切られる傷を負ったが頸動脈には至らず、一命を取り留めた。 以下は当初ダーリーが警察に語った事件の詳細である。 前日の夜、ダーリ－は長男と次男と1階のリビングで眠りについたという。 ダーリーの夫で子どもたちの父ダリンと生後7カ月のドレイクは、2階の寝室で寝ていた。 すると深夜、気配を感じ、目を覚ますと見知らぬ白人の男がナイフを手に自分に襲いかかってきたという。 必死に抵抗すると男は逃走。 周囲を見渡すと長男と次男が血だらけで倒れておりダーリーは警察に通報した。 ダーリー：誰かが入って来ました。 男が私と子どもたちを刺したんです。 オペレーター：誰がやったんですか？ ダーリー：男は去っていったわ。 オペレーター：何も触らないでください。 ダーリー：ああ 私ナイフを触ってしまったわ、どうしよう。 ダーリーは凶器となったナイフを慌てて触ってしまったという。 ナイフの1番上についているのはダーリーの指紋ということになる。 犯人の指紋が消えてしまった可能性もある。 東京経済オンラインより ダーリーリンルティアは犯人なのか ダーリーリンルティアは、彼女の家に侵入して息子を刺して死に至らしめた男性についての詳細を話しました。 それから警官は、最終的に彼女を死刑と判断するに至る手がかりを見つけます。 Darlie Routierと彼女の息子、Devon、Damon、およびDrake。 YouTubeより 1996年6月6日の早朝、テキサス州ロウレット警察は26歳のダーリーリンルーティアから電話を受けました。 彼女は、侵入者が彼女の家に侵入し、2人の息子、デボンとデイモン、そして彼女自身を刺したと主張しました。 彼女の他の子供で三男のドレイクは、二階でダーリーの夫・ダリンと寝ていましたが、二人とも無傷でした。 警察が到着したとき、デボンはすでに亡くなっていました。 デイモンは病院への救急車内で死亡しました。 ダーリー・ルーティア自身は、喉と右腕に打撲傷を負い、短時間入院しました。 「誰かが入って来て、私と私の子供たちを刺したのです！」彼女は警察への通話中に叫んだ。 彼女は、攻撃者を身長約6フィートの白人男性と説明しました。 警察は、ガレージの窓が割られているのを発見し、攻撃者が家に入った入り口を示しました。 しかし、ルティアの話した攻撃者についてのストーリーには、すぐに穴が現れ始めました。 やがて評判の悪い映像が浮上し、彼女は笑いながら、息子のお墓周りにスプレーを吹き付けてた。 この映像によりダリー・ルーティアが実際に自分の息子を殺したのではないかと、多くの人が疑惑を持つようになりました。 証拠が足りない デボン（左）とデイモン・ルーティア 『1995年のAP通信デボン 』より フォレンジック分析は、ダーリー・ルーティアが警察に話したことと矛盾する証拠を示し、彼女に疑念が生じ始めました。 まず第一に、凶器は、ルティア自身のキッチンにあったナイフであり、実際に侵入者がいたのかという疑念を引き起こした。 第二に、たくさんの貴重品があったにもかかわらず、盗まれていなかったために強盗であるとは思えませんでした。 さらに、家の周りの血痕の法医学的分析は、ルティアの証言の矛盾を明らかにしました。 キッチンでの血痕は、ルティアが証言したように、侵入者を追いかけるときについたのではなく、まるでじっと立っていた人から流れたように見えました。 次に、ルティアのパジャマ背中の肩の血は、彼女が刺したと考えると自然でした。 そして、パジャマの刺し傷は彼女の体の傷とは一致せず、おそらく隠蔽の証拠として役立つように意図的にパジャマに刺された可能性がありました。 ダーリールティア 『ペンライブ 』より さらに、法医学アナリストは、台所の流し台とその周辺に大量のルティアの血液を発見し、彼女が自分の喉と腕を切るためにその流し台に立っていたことを示しました。 最後に、法医学の専門家は、ガレージで切られた窓が、キッチンのパン切りナイフで切られたものだと思われ、カットされたスクリーンが侵入者の家への入り口と想定されると考えていました。 しかし、だとしたらなぜ侵入者はナイフを戻したのでしょうか？ 侵入者はずっと家の中にいたように見えました。 そして、夫のダリンはずっと三男・ドレイクと一緒だったので、疑いはすぐにダーリー・ルティアに向けられました。 スポンサーリンク 母に対する訴訟 第一に、最初の911コールはすぐに疑わしく見え始めました。 役員たちは、ダーリー・ルティアは呼び出し中に不気味で落ち着いていて警戒しており、彼女がデイモンの傷に圧力をかけてほしいという指示に従わなかったと証言した。 （ただし、彼女の弁護側は、彼女が電話中に悲鳴を上げていたという事実と、彼女が単にショックを受けたために指示に従わなかった可能性があることを指摘している。 ） おそらくもっと疑わしいのは、ルティアが通話中にナイフに触れたことを伝え、「指紋をつけてしまった」と言ったという事実でした。 デイビッド・ワデル警官が裁判で言ったように、「ナイフの指紋が気になるくらいなら、子供の手当てだってできると思いました。 」 次に、通話が終了し、救助隊が到着した後、ルティアはデイモンを連れ去ったり、どこに連れて行ったのか尋ねたりするときに救急隊員に従わなかったり、非難しているように見えました。 後に、病院の看護師は、デイモンの死に対する彼女の行動は、2人の子供を失ったばかりの母親がするものではなかったと言いました。 さらに、侵入者に関する彼女の話はむちゃくちゃなものでした。 侵入者が侵入したとされるガレージの窓は、誰かが外から入ったようには見えず、そして、凶器が落ちていたと思われる部屋には、凶器が落とされた際に飛び散るはずの血痕がなかった。 それでも、弁護側は後に、ダーリー・ルティアが犯罪現場を「作り上げる」時間がないと主張し、コーヒーテーブルとガレージで見つかった誰のものかわからない指紋が侵入者のものかもしれないと主張した。 ダーリーに疑惑が向いたビデオ 笑いながらスプレーを息子のお墓周りに吹きかけているダーリー・ルティアの映像。 ダーリー・ルティアに疑惑が向くきっかけとなったこの映像は、ルティア自身によって提供されたものです。 彼女は地元の新聞社のスタッフを招待して、彼女と家族や友人が、死の8日後に息子のデボンの7歳の誕生日を墓地で祝っていました。 カメラはその後、ルティアと会社のチューインガムを撮影し、笑い、歌い、墓にスプレーを吹きかけました。 検察官のグレッグ・デイビスは、このビデオを見て、息子の死に悲しみを示さなかった証拠としてとらえました。 ほんの一週間前に2人の息子を失った女性にしては、この快活な行動は非常に珍しいようでした。 ビデオが公開されてから4日後、ルティアは逮捕され、計画的な殺人として起訴されました。 ダーリールーティエの CNNマグショット 裁判中、検察は墓地での誕生日会のビデオに大きく固執していました。 検察側は、息子たちがルティアにあまりにも多くの責任を負わせ、彼女が望んでいたライフスタイルの邪魔になったので、ルティアは息子がいなくなってほしかったのではないかと言った。 弁護側は、ダーリー・ルティアが自分の子供を殺す動機を持っていないと反論した。 検察は、彼女の動機は「彼女はもはや魅力的なブロンドの女性で、みんなの注目の的ではなくなった」ことであり、彼女の子供たちに怒っていたと述べた。 さらに、彼女の首の傷は頸動脈からわずか2インチ離れているだけであり、自ら傷をつけたとは考えにくい、と弁護側は言いました。 ルティアの支持者は、息子が殺された後の映像は、彼女を無情に見せるように編集されていることも指摘しました。 彼女は実際に、二人の少年に敬意を表して葬儀を開催していました。 しかし、ニュースカメラはそれを決して見せませんでした。 「彼らは最終的にシリーストリング（スプレー）で判断した」とルーティエの母親ダーリー・キーは後にダラス。 モーニング・ニュースにて語った。 「シリーストリングは致命的な証拠ではありません。 」 ルティア自身が後でビデオについて言ったように、「息子は7歳になりたかった。 彼がもうここにいないので、私は彼に敬意を表し、彼のすべての願いをかなえるために私が知っていた唯一のことをした。 しかし、2人の子供を失ったときに何をするのかをどうやって知るのでしょうか？自分がどのように行動するかをどのように知っていますか？」 スポンサーリンク ダーリー・ルーティエの運命と事件の現状 ダリー・ルティアは、判決を受けて刑務所に連れて行かれた。 1997年2月5日。 数年にわたる論争の後、ルティアは2001年に彼女の信念を訴えました。 2003年にそれを支持するためだけです。 ルティアが無実であると信じる人は、DNAの証拠の欠如と、おそらく侵入者のものと思われる血痕のついたの靴下が家の裏の路地で見つかったという事実を示しています（他の証拠の中でも）。 ダ ラスモーニングニュース2018年のダーリールーティエ。 無実か有罪かを問わず、彼女は現在、テキサス州ゲーツビルのマウンテンビューユニット刑務所に収容され、処刑を待っています。 今日まで、彼女は自身が無実であることを主張します。 彼女が息子の死の直後に刑務所で言ったように、「私は私の子供を殺してません。 それはばかげています。 突然目が覚め、子供を刺して、頭を切り裂こうとすると思いますか？いい加減にして。 」 それが真実かウソなのかは確かではなく、だれにもわかりえないかもしれません。 あなたはどう思いますか。
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