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威風堂々 (行進曲)

威風 堂々 楽譜

「威風堂々」はイギリスの国民的作曲家エドワード・エルガーの代表曲。 原題は「Pomp and Circumstance」で、イギリスが誇る世界的劇作家ウィリアム・シェークスピアの戯曲「オセロ」の劇中の台詞から取られたもの。 直訳すると「壮麗に、仰々しく」といういったような意味になるが、〈威風堂々〉という日本語題は多少意訳ではあるものの、この曲を一言で言い表す名訳といえよう。 ピアノ版は、指揮者・編曲家として19世紀末から20世紀前半に活躍したアドルフ・シュミットの編曲によるもの。 アレグロ・コン・モルト・フォーコ、ニ長調、4分の2拍子。 三部形式。 全5曲中でもっとも有名な曲。 冒頭の印象的な序奏部分は頭打ちのように聴こえるが、実は2拍目の裏拍からはじまっている。 この序奏は、冒頭のみならず、次の場面へ展開していく時には必ず現れ、音楽の要所を緊める役割も果たしている。 続く主部は、第一主題・第二主題ともにきびきびとした軍楽行進曲らしい様相。 特に有名な中間部のトリオについては、後ほど詳しく見ていくことにしたい。 アレグロ・モルト、イ短調、4分の2拍子。 三部形式。 第1番に比べて短くはあるが、第2番の序奏も軍楽行進曲らしい勇壮な響きで、場面転換の重要なところで印象的に現れる。 中間部のトリオは、イ短調の同主調であるイ長調へ転調。 朗々と歌われる第1番のトリオに比べて、第2番のトリオは軽妙、かつ勇ましい面持ち。 コン・フォーコ、ハ短調、4分の4拍子。 三部形式。 第1番・第2番には、いかにも軍楽行進曲らしい勇壮な序奏がついていたが、第3番以降には序奏は書かれていない。 冒頭から第一主題が雄々しく厳かな存在感を放ち、第二主題はヴィヴァーチェとなり、躍動感に溢れ、音楽をどんどん盛り上げてゆく。 続く中間部のトリオには、2つの主題があり、これは全5曲中で唯一の構成である。 アレグロ・マルツァーレ、ト短調、4分の2拍子。 三部形式。 第1番に次いで有名な曲で、曲の構成や書法など、第1番との類似点が数多く見られる。 中間部のトリオの部分は、のちにイギリスの文筆家であり、政治家のアラン・ハーバードによって歌詞が付けられ、〈自由の歌 Song of Liberty 〉という曲名で第2次世界大戦にはイギリス人たちによって愛唱され、辛い戦火の中で国民を勇気づけた。 5曲中この曲のみ、曲の途中で拍子が変わっており、8分の6拍子と4分の2拍子が交互にあらわれる。 第1〜4番はいずれも1910年代に作曲されているが、第5番はエルガーの晩年にあたる1930年に作曲。 第1〜4番の作曲から20年以上を経て、エルガーの積み重ねて来た音楽手腕がいかんなく発揮され、〈威風堂々〉はいずれの曲も全て三部形式で書かれているものの、前の4曲とは違った複雑な構成で書かれている。 先述したように、中でも特に有名なのが第1番で、初演当初から大人気となり、熱狂した観客たちが当時としては異例の2度のアンコールを求め、合計3回も演奏されたという逸話さえある。 その評判は、時の英国国王エドワード7世の耳にも入り、演奏を聴いた国王は「世界中で有名になるであろう節だ」とエルガーを絶賛したと伝えられている。 国王が絶賛した「節」とは、第1番の中間部に登場するトリオのメロディを指しており、のちに「トリオの部分に歌詞をつけてほしい」と国王からエルガーに要望が出たほど。 エルガーは国王陛下直々のリクエストに応え、A. ベンソンの詩を付け、1902年に〈戴冠式頌歌〉を作曲し、終曲の〈希望と栄光の国〉 Land of hope and glory に、このメロディを引用し、今も独立した歌曲としてよく演奏されている。 また、イギリスの夏の風物詩となっている世界最大のクラシック音楽フェステバル「ザ・プロムス」では、約2ヶ月におよぶフェステバルの最終夜を彩る「ラストナイト」において、イギリス国歌や〈ルール・ブリタニカ〉、〈エルサレム〉、〈蛍の光〉などと並んで、この〈威風堂々〉第1番が演奏されるのが伝統となっている。 ホールに詰めかけた1万人近くの観客たちが、国旗を掲げながら大合唱する光景はまさに圧巻であり、この曲が「イギリス第二の国歌」として、今も多くのイギリス国民に歌い継がれている証である。

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この節はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2018年1月) エルガーが生前に作曲、出版した5曲のうち、第1番から第4番はからにかけて作曲され、第5番は晩年のに作曲された。 遺稿から見つかった第6番は未完成であり、によって補筆・完成されたもので知られている。 原題 "'Pomp and Circumstance" は、の戯曲『』第3幕第3場の台詞 "Pride, pomp and circumstance of glorious war" 「名誉の戦争には付物の[……]誉れも、 飾りも、立派さも」(訳) から取られている。 pomp とは「壮麗、華麗」、circumstance とは「儀式張った、物々しい」といった意味合いであり、『威風堂々』という題名は名訳ではあるものの相当意訳されている。 なお『沙翁全集』第四巻『オセロ』(, 訳、大日本図書、明治39年)の該当箇所周辺は「錦の御旗や何やかや、 威武堂々の軍装束」との訳が見受けられる。 日本では、エルガーの楽曲を指して単に『威風堂々』と言う場合、第1番あるいはその中間部の旋律を指すことが多い。 しかし、このタイトルは行進曲集全体に与えられた題名であって、この旋律自体に付けられたものではない。 したがって、第1番の中間部をして『威風堂々』と呼ぶことは誤用に近いものがある。 イギリスではこの旋律はもっぱら『』 ( Land of Hope and Glory )と呼ばれている。 などで第1番に合唱を付けて演奏されるときも『希望と栄光の国』として扱われる。 『希望と栄光の国』は「イギリス第2の国歌」、「イギリス愛国歌」と称されるほど愛されている曲である(詳細は後述)。 演奏時間 [ ]• 第1番:約6分半• 第2番:約5分• 第3番:約5分• 第4番:約5分• 第5番:約5分• 第6番:約8分 [ ] 楽曲解説 [ ] この節はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2018年1月) 第1番 [ ] Allegro, con molto fuoco — Trio. Largamente — Molto maestoso、。 に作曲され、同年のににての指揮で初演された。 エルガーの友人でもあったロードウォルドと、リヴァプールの管弦楽団に捧げられた。 全6曲中、最も広く知られた楽曲である。 初演から3日後の1901年、の()での演奏会では、聴衆が2度にわたるアンコールを求めたことが逸話として伝えられている。 からの「歌詞をつけてほしい」という要望に従い、翌年に国王のための『』( Coronation Ode)を作曲、終曲「希望と栄光の国」( Land of Hope and Glory)にこの行進曲の中間部の旋律を用いた。 この曲は三部形式をとり、序奏(イントロ)の部分に独創的な一捻りがあり、主調であるに対して? で開始され、一段落の後、主調()になり、主部のテーマがを中心に演奏され、躍動的な第1主題、第2主題が続く。 やがて、テンポがPoco allargando(だんだん遅くしながらだんだん強く)で次第に弛められた後、有名なトリオの旋律が主調の下属調()で登場する。 やがて、再現部に入り、主題が回帰し第1主題、第2主題が続いた後、トリオの旋律が再現部では主調のまま()で再現され、曲の最後に主部の第1主題が登場して幕を閉じる。 楽器編成 2(第2は任意)、2、2、2、、2、、4、2、2、3、、、、、、、、、2、、 第2番 [ ] Allegro molto、。 第1番と同じ時期に作曲され、同じコンサートにて初演された。 友人のに献呈されている。 楽器編成 ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム2(第2は任意)、バスドラム、シンバル、トライアングル、スレイベル、グロッケンシュピール、弦五部 第3番 [ ] Con fuoco — Vivace — Cantabile — Grandioso — Animato、。 に作曲され、同年、ロンドンのクイーンズホールにて、エルガー自身の指揮により初演された。 友人の ()に献呈されている。 楽器編成 ピッコロ、フルート2、オーボエ2、、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット3、コントラファゴット、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、、バスドラム、シンバル、弦五部 第4番 [ ] Allegro marziale — Nobilmente — Grandioso、。 に作曲され、、ロンドンのクイーンズホールにて、エルガー自身の指揮により初演された。 出身の友人G・ロバートソン・シンクレアに献呈されている。 楽器編成 フルート3(ピッコロ1持ち替え)、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、ハープ2、弦五部 第5番 [ ] Vivace、。 、ロンドンの()にて、エルガーの指揮でが初演。 出身の友人 ()に献呈されている。 楽器編成 ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、弦五部 第6番(遺作? ) [ ] Alla marcia - Vivace - Poco meno mosso - Con spirito - Giocoso - Largamente - Grandioso - Vivace、。 の作曲者の死後、スケッチのみの状態で見つかった未完の作品で、(も補筆した)による補筆版がある。 補筆は1996年にで発見された主要主題を含む草稿と、大英図書館所蔵の手稿譜を元に、からにかけて行われた。 この補筆版の初演は、第26回で、指揮のによって演奏された。 また日本初演は、第93回シリーズで、指揮のによって採り上げられた。 楽器編成 ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、スレイベル、グロッケンシュピール、弦五部 第1番中間部について [ ] エドワード・エルガー 第1番を聴いた当時のアルバート・エドワード(のちのエドワード7世)は、中間部を「歌詞を付けたら偉大な曲になるだろう」と、歌詞をつけるべきことをエルガーに示唆した。 エルガーはこの提案を受けて、1902年のエドワード7世の戴冠式のための『』の第6番、終曲「希望と栄光の国」にこの中間部の旋律を用いた(導入部「王が戴冠したまわんことを」("Crown the King")の最後にも使用している)。 歌詞はイギリスの詩人 ()による。 エドワード7世のにより戴冠式が延期されたため、『戴冠式頌歌』の楽譜の刊行と初演が戴冠式の挙行と前後した。 楽譜刊行時に世間の好評を得た第6番を版元が独立した曲にするようエルガーに提案し、エルガーが別の曲として書き直し、ベンソンに新たに歌詞をつけさせたものが『』である。 現在のイギリスにおいては、国威発揚的な愛国歌かつ第2的な扱いを受け、などにおける演奏がで放映される際には、歌曲の最初の部分において女王の映像が必ず流されることとなっている。 また、『』は連合王国国歌として、それとは別のイングランドの独自の国歌の必要性が議論されるとき、イングランド国歌の候補にの『』などともに必ず挙げられる曲である。 『戴冠式頌歌』第6番(最終部)「希望と栄光の国」 [ ] 詳細は「」を参照 第1番中間部の使用例等 [ ] 第1番の中間部は非常に有名であり、オーケストラのコンサートを離れて、イギリス以外の国においてもさまざまな場面で演奏されたり、多様な編曲がなされている。 演奏時に歌詞をつけるときは、「希望と栄光の国」のうち2番が歌われるケースがほとんどである。 また、サッカーの応援に歌われるケースもこれに倣っている。 そもそも大英帝国を称える歌であるにも拘らず、全く関係ないものにも使用されるケースもある。 イギリス国内 [ ]• 『戴冠式頌歌』の『希望と栄光の国』の部分はエドワード7世から(エリザベス2世のときは歌詞の中の"king"は"queen"に変更された)まで挙行された戴冠式すべてで演奏された。 また在位35年記念祭でも演奏された。 イギリス党大会の最終日の党員の退場のBGM(他党での使用は認められていない。 これはエルガーの遺志による)。 のサポーターが試合の合間に応援のために歌う。 :コンサートの開演時にメンバー登場のBGMとして使用。 映画では「」のラストシーンなどの例がある。 の第二シリーズ最終話のオープニング曲としても使われた。 のコンサートでは、開演の直前にこの曲がBGMとして流れる。 この曲に続けて映画「」ののセリフが流れ、開演になる。 アメリカ合衆国 [ ] 元イギリスのであったアメリカでは、学校ので「卒業生入場」の際にBGMとして使用されている。 にエルガーがの音楽博士号を授与されて以来、同大学の卒業式で使用されたのが広まった。 在校生の部員(小学校では合奏)によって生演奏が行なわれることが多い。 日本 [ ]• の(刊 5年生用など)に、鑑賞曲・曲として収録されている。 脚注 [ ] [] 注釈・出典 [ ].

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卒業式の曲!エルガー『威風堂々(第1番)』を解説!イギリス第2の国歌『希望と栄光の国』をBBCプロムスに聞きに行こう!

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ワシントン・ポスト(スーザ) 2. 士官候補生(スーザ) 3. ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス) 4. 星条旗よ永遠なれ(スーザ) 5. トルコ行進曲(モーツァルト) 6. アメリカン・パトロール(ミーチャム) 7. ボギー大佐(ケネス・アルフォード) 8. 4 Op. 113 9. 旧友 タイケ Alte Kameraden 10. 雷神 スーザ The Thunderer 11. 双頭の鷲の旗の下に ワグナー Under the Double Eagle 12. ウィーンはいつもウィーン ヨハン・シュランメル Wien bleibt Wien! 『組曲 子供の魔法の杖~野生の熊たち』 The Wand of Youth Suite, No. 2-4 Op. 1b, The Wild Bears.

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