舌先に口内炎ができる原因 舌先に口内炎ができる理由は、複雑な要素が絡みあってできると言われています。 ではその要素とはどのようなものがあるのでしょう。 なぜそれの要因が口内炎に繋がるのでしょう。 気になる舌先に口内炎ができる原因を説明していきます。 1-1 ストレスや疲労 ストレスを溜めることが身体に悪いということは知られていますが、口内炎の原因の一つにもなっています。 何例かの口内炎の原因調査によると、仕事やプライベートでのストレスが多い時期には、発症率も高くなるという結果が出ています。 重いストレスがのしかかっている状況では、免疫システムが影響を受けてしまって、免疫力の低下させる原因になります。 生活の中でできるだけストレスを少なくし、上手くストレス発散法を見つけることで、口内炎も治りやすくなるかもしれません。 1-2 栄養不足 忙しくてつい朝食を抜いたり、外食ばかり続いてしまうことはありませんか?また、ダイエット中で食事を抜いたりして、身体が必要とする栄養素が不足したり、食生活の乱れにより摂取する栄養素が偏ってしまうと、口内炎ができる原因となります。 主に口の中は「コラーゲン」から成り立っているので、たんぱく質などのコラーゲンを生成するための栄養素が不足することで、口内炎のできやすい状態につながるのです。 1-3 口内のケガ 口の中の粘膜には、実は頻繁に小さな傷ができています。 そこに免疫力が低下しているときなどにバイ菌が入ってしまうと、口内炎になってしまうことがあるのです。 口の中の粘膜を傷つけてしまう原因としては、ハブラシや食べ物の角が刺さる、歯並びの具合で歯の角がたびたび当たったり、毎回同じ場所を噛んでしまう、入れ歯が当たる、ガン治療で使用される放射線や抗がん剤の副作用などがあるようです。 歯科医に相談して噛みあわせを調整したり、優しく歯磨きをして、食事もゆっくり良く噛むようにし口の中を傷つけないようにしましょう。 1-4 歯磨き不足 口の中は常に細菌が入りやすい環境にあるのですが、できるだけ口内炎を発症させないようにするためには、歯磨きやうがいなど日頃から怠らずに行い、常に口の中を清潔に保つようにすることが重要。 あらゆる細菌が口の中には住んでいるものなのです。 その細菌たちが繁殖しないように歯磨きすることで、口内炎もできにくくなるでしょう。 舌先にできる口内炎の種類 ここまで舌先にできてしまう口内炎の原因をお話してきましたが、口内炎にはどのような種類があるのでしょう。 その種類や症状は一つではなく実はたくさんあるのです。 ここでは口内炎の種類と、その原因を説明していきます。 2-1 アフタ性口内炎 口内炎の種類の中で、最も多く一般的なのが「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」というものです。 アフタ性口内炎の原因ははっきり特定されていませんが、疲れやストレスによって免疫力が低下し、睡眠不足や栄養不足が重なり、体調を崩しているときにもできると言われています。 アフタ性口内炎は、特に若い人に多く発症し、赤く縁取られた2~10mmほどの円形状の白い潰瘍が口内にできます。 1ヶ所だけでなく、複数が固まってできてしまうこともあります。 一般的に約10日~14日で自然に治るようです。 2-2 カタル性口内炎 歯の矯正器具等が口内で当たって傷になったり、口の中を噛んだときに繁殖する細菌や、薬品の刺激ややけどが原因で発症するのが「カタル性口内炎」です。 特に高齢者がなりやすいのですが、幼児の指しゃぶりが原因で見られることもあるようです。 カタル性口内炎の特徴は、赤く炎症することです。 また、白くただれることもあります。 アフタ性口内炎との見分け方は、炎症部分と正常な部分の境目はっきりわからないことです。 口の中が熱く感じ、食欲もなくなり、味覚も落ちることがあるそうです。 2-3 ウイルス性口内炎 「ヘルペス性口内炎(口唇ヘルペス)」という単純ヘルペスウイルスや梅毒などに感染したことが原因の、ウイルス感染が原因で発症する口内炎です。 子どもの場合は、かぜのウイルスが口内炎の原因になることもあり、手足口病やヘルパンギーナはその代表とも言われています。 ウイルス性口内炎の主な症状は、口内に小さな多数の水ぶくれができた後、破れてただれる場合もあり、さらに強い痛みと発熱を併発することがあるそうです。 2-4 口腔カンジダ症 口腔カンジダ症とは、口の中に存在するカビ菌の一種、カンジダ菌が増殖することで、口の粘膜に口内炎を引き起こすものです。 カンジダ菌は、半数程度の人の口内に存在しており、口腔カンジダ症は乳幼児や高齢者に多く発症します。 口内の粘膜に白く膜のような苔状のものが、粉状や点状に付着します。 悪化してくると白い苔状から地図状になり、どんどんこびりついた状態になってきます。 また舌全体が赤く腫れて、炎症を起こすこともあるようです。 今すぐできる口内炎を治す3つの方法 痛くて気になる口内炎、とにかく早く治してしまいたいですよね。 そこで今すぐできる口内炎を治す方法と、それに加えて治療法としてうがい薬を使う場合や塗り薬の使い方などを、それぞれの項目で「こうすると良い」といったポイントを交えてご説明します。 3-1 口内を清潔にする 口内にバイ菌が増殖したり、傷ができたところからどんどん口内炎がひどくなっていくパターンもあるので、とにかく口内は清潔に保つように心がけましょう。 これが一番身近で簡単にできる口内炎を治す方法です。 口内を清潔に保つことは、早く治すことにもなりますし、今後新たな口内炎ができることを予防することにも繋がります。 ただし歯磨き粉やマウスウォッシュなどは、口内炎の痛みが強ければ避けるようにしましょう。 清潔にすることだけでなく、刺激を与えないことも重要です。 3-2 口内炎の治療薬を使用する ひどい口内炎には病院で治療薬を処方してもらいましょう。 ただ、舌にできた口内炎に軟膏などの薬を塗っても、つい舌を動かすとせっかくの薬もすぐにとれてしまいます。 そんなときは、ガーゼに多めに軟膏をつけ、そのガーゼを直接口内炎にかぶせて置きます。 少し違和感がどうしてもありますが我慢して、30分ほどで取り除いても大丈夫です。 1日3~4回、食後など歯磨きをしたあとに繰り返しのせると効果的だそうです。 3-3 サプリメントでビタミンを補う ビタミン不足が口内炎の原因になることもあります。 本来ビタミン類は食事から摂りたいのですが、とにかく早く、口内炎の痛みをとるためは、サプリメントで補給するようにしましょう。 サプリメントはドラッグストアやコンビニでも簡単に手に入れることができます。 口内炎の治療や予防のために摂取するべきビタミンは、特にビタミンB2とビタミンB6で、効果があると言われており、その他にもビタミンCや亜鉛、鉄なども合わせて身体の抵抗力の向上を促す効果あるそうです。 口内炎の予防方法 ここまで口内炎の原因や種類とその治療方についてお話してきましたが、そもそも口内炎を発症させないために何かできることはないのでしょうか。 ここでは口内炎にならないための予防方法について詳しくご説明していきます。 4-1 口内を清潔に保つ 口内炎にならないために、いつも口内を清潔に保つようにしましょう。 自分に合った歯ブラシやデンタルフロスを使って、食事の後と就寝前には口の中をいつもきれいに清掃します。 デリケートな口の中において、歯磨きなどで細菌数を減らすことで口内炎の原因も少なくなり、治りも早くしてくれます。 丁寧な歯磨きやデンタルフロスを使って歯間までキレイにしたり、うがい薬やマウスウォッシュなどを利用して口内をすみずみまで清潔にするように努めましょう。 4-2 栄養を十分に摂る 口内炎が舌にできてしまうと、口の中の他の場所にできた場合より食事が摂りにくいようです。 痛みで噛むことも、飲みこむことも辛い場合もあります。 しかし、そんなときこそ栄養をきちんと摂取しなければ栄養不足となり、口内炎をさらに悪化させてしまうこともあるのです。 おかゆや雑炊などのできるだけ刺激が少ないものを食べるか、ゼリー飲料など高カロリーなものを飲んで、体力を低下させないように栄養を十分に摂る必要があります。 4-3 口を乾燥させない 唾液には口の中の潤滑材の役割にくわえ、殺菌作用という重要な役割もあります。 唾液が少なくなってくると、乾燥した状態で舌と歯が擦れるので、舌が傷ついて口内炎ができやすい状態になるのです。 また、口の中は特に細菌が多い場所なので、唾液の殺菌作用が減ると少しの傷でも感染してしまい、口内炎ができてしまうのです。 ガムを噛んだり、唾液腺のマッサージで唾液が出るように促すようにしましょう。 唾液腺に異常がある場合には、歯科医で人口唾液を処方してもらうことができます。 治らない舌先の口内炎は病気の可能性も 舌先にできてしまった口内炎の中には、病気の可能性もあるのです。 それではどのような口内炎の場合に疑わしいのでしょう。 ここでは口内炎に伴って起こる身体の不調などから、考えられる病気について詳しく説明していきます。 5-1 血液の病気 口内炎が白血病のサインということもあります。 白血病は正常な白血球がガン化することで、白血球数が減少してしまうのです。 そのために免疫力が低下するので、口内炎になりやすいというわけです。 全ての白血病患者の方に共通する初期症状として、口内炎ができるといわれるのはこれが理由です。 また同様に糖尿病の症状として口内炎もあります。 糖尿病になると免疫力が低下するのが原因です。 長期間にわたって治らない口内炎がある場合には、早めに歯科口腔外科など専門医を受診するようにしましょう。 5-2 口腔がん 口内炎と間違えやすい病気として舌癌もあります。 舌癌を含め、口腔粘膜にできたガンを総称して、口腔がんと呼ぶ場合もあります。 特に舌癌の発症率は口腔がんの中で最も高くなっています。 口内炎と舌癌を見分けるのは難しく、舌にできたアフタ性口内炎と初期症状が非常によく似ています。 口内炎は、患部の周りが赤くなっているのに対し、舌癌はその縁がギザギザしており硬いのが特徴のようです。 しかし素人が判断するのは難しいので、長期間症状が続く場合には早めに受診することをおすすめします。 まとめ.
次の口腔扁平苔癬 「口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)」を発症すると、頬や舌に 赤くレース状の粘膜の角化が起こります。 食べ物が浸みたり、痛みが出たりします。 根本的な治療法はありませんが、ステロイド剤や抗菌剤などを塗る場合もあります。 赤板症 舌の粘膜に 赤い盛り上がりができたり、 平たい隆起ができたりします。 潰瘍になると癌化することもあります。 紅板症 白板症と同じく、舌の粘膜にできる ぶつぶつした赤いものです。 癌化する確率が非常に高くなっています。 舌炎 何らかの理由で舌に炎症が起きて、舌が赤くなり痛みが出たりします。 考えられる原因は、 乾燥や ビタミンBの不足、 自律神経失調症などです。 スポンサードリンク 血腫 舌を噛んでしまうことにより「 血腫(血豆)」ができてしまいます。 何度も繰り返すようなら、検査をした方が良いこともあります。 地図状舌 文字通り、 舌に地図のような模様ができる疾患です。 円形や楕円形の薄い赤色で周辺が白っぽいようなものがだんだんと合わさり、地図のような模様になっていきます。 原因ははっきりとは分かりませんが、ビタミンBの不足やストレス、胃腸が弱い、アレルギーなどではないかと考えられています。 舌癌 舌のできものの中で一番怖いのがガンです。 ひどい口内炎と間違えられそうですが、癌は口内炎より痛みが少なく、境界線がギザギザしています。 その他にも下記の症状が出たら癌を疑ってください。 舌の側面にしこりがある• 舌が白っぽくただれる• 食べ物や歯が当たると痛い• 酸味塩味でしみる• 口内炎より硬い• 出血や口臭がある• しゃべりずらい• 夕方から夜にかけて舌の痛みやピリピリした感じがある• 首のリンパ節の腫れが3週間以上たっても治らない• 口内炎が2週間たっても治らない• 食べ物の味がわからない まとめ 舌の疾患は、ストレスや疲れ、食事のバランスの崩れが原因となる場合が多くみられます。 日頃からビタミンやミネラルを積極的に摂り、疲れやストレスを溜めない生活を心がけましょう。
次の口腔内のトラブル 「きずやできもの」ができた 痛みや炎症がある場合は感染が疑われます。 うがいなどをして口の中をまず清潔にしましょう。 様子をみても治らないときや腫れて膿がたまるような場合は口腔外科の受診をお勧めします。 痛みもなくできものがだんだん大きくなるような場合は良性腫瘍やがんの可能性もあります。 診察を受けましょう。 褥瘡性潰瘍 じょくそうせいかいよう、外傷性潰瘍ともいいます とがった歯やとがった歯のかぶせ物や詰め物、あわない入れ歯などがこすれて傷を作るような、慢性的な刺激があると潰瘍 かいよう になることがあります。 平たい灰白色や黄色の膜で覆われていて、痛みはあまり強くはありません。 治療法は、あたっている尖った歯を丸めてもらったり、入れ歯の修理をすれば、10日くらいで治ってきます。 口腔がん 口の中にできる悪性腫瘍を特に口腔がん こうくうがん といいます。 口の中のさまざまな所にできるがんです。 一般的に知られている胃がんや肺がんと違って、ほとんどのがんが目で直接見ることができるのが口腔がんの特徴です。 潰瘍になるものが殆どで、見た目には口内炎やその他の潰瘍と似ているので、気づかないこともあります。 そのほかの潰瘍とくらべて、痛みも少ないのが口腔がんの特徴です。 ほかのがんと同様、きちんとした治療が必要です。 症状 ほとんどの場合、初期のがんでは、自覚症状も少なく痛みもほとんどないようです。 進行すると、さまざまな自覚症状が現れてきます。 主な自覚症状は痛みが最も多く、食べ物がしみたり、口内炎がなおらない、首のリンパ節がはれるなどがあります。 また以下のような症状も見られることもあります。 容易に出血したり治らない腫れがある。 舌や粘膜の上の色が変化 白・赤・黒に見える場合があります した。 しこりがある。 厚くなったざらざらの点、かさぶたや潰瘍ができた。 口の中の痛みやしびれ感がある。 物が噛みづらい、飲み込みにくい、話しづらい、顎や舌が動かしにくい。 噛み合わせが変わった。 急に義歯が合わなくなった。 とくに自覚症状がない場合もあります。 原因 口の中が不衛生な人、う蝕や義歯で常に舌などに刺激がある人が多いようです。 また、他のがん同様にタバコやお酒も発生原因であるともいわれています。 診断 がんが疑われる場合、診断には、超音波検査などの画像検査を行う他に、表面をこすったり、細胞を吸い取ったりして悪性度を調べる細胞診検査や腫瘍の一部を切り取って調べる組織検査が一般的です。 それでがん細胞が発見され、がんと診断がつけば、病変の大きさや根の深さや広がりの程度を正確に診断するために、CT検査やMRI検査などの画像検査を行い、治療方針を検討します。 そのほとんどが 扁平上皮癌です。 男女比は約2:1と、男性に多く見られのが特徴です。 舌がんの原因 原因は、はっきりとはしていませんが、歯並びの悪い歯や、破損した金属冠あるいは尖った角のある食品などが常に舌に当たったりすることによる慢性的刺激によって、舌に潰瘍や小さなしこりができ、長い期間刺激が続くことにより、それが誘因となり発生することがあります。 さらに、熱い食品によるやけどや度重なる過度な刺激が誘因となることもあります。 また、習慣的な喫煙や飲酒による慢性的刺激もがんの発生の要因となり得ます。 さらに、刺激の強い香辛料や酸味・アルカリ分の強いもの、高塩食品などによる刺激も、口腔内の粘膜を損傷する可能性があり、発生リスクが高まるといわれています。 予後 もちろん早期発見、早期治療が最大の好結果を与えることはいうまでもありません。 周囲組織への浸潤 ひろがり がなく、腫瘍の大きさは2cm以内で、リンパ節に転移のないものほど予後は良好です。
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