うさぎ ドロップ ラスト。 宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』

『うさぎドロップ』結末が賛否両論?ラストはなぜああなったのか考察【無料】

うさぎ ドロップ ラスト

」の6つの話+インタビューが入っている。 それぞれの内容について書く。 第1話「ちいさなハート」の設定は、りんとダイキチが出会ってから1週間後。 りんが、最初のシーンではプチプチ潰していたアリンコを、最後には「かわいいねえ」というようになる。 出会って一週間後ということは宗一の葬儀から一週間後。 巻末インタビューでも語られるように、6歳というりんの年齢は「おじいさんの死をある程度リアルに受け止められる年齢」として設定したということを考えると、動植物を観察し、育てることによって命の大切さを知る、という、(いい意味で)の番組にありそうな教育的なエピソード。 ダイキチ母から送られてきたの種を植えるシーンもとても印象的。 また、りんに命の大切さを何とか教えようとするダイキチも、子どもに対しても相手の気持ちになって接してあげられる優しい性格がよく表れている。 第2話「にくめないワケ」は、本編でも触れられていたコウキが額に怪我をするエピソード。 ダイキチが、夏の暑い公園でサッカーをしたあとで「ふたりとも、お茶飲めよー」というシーン、どぶに落ちて頭を切ったコウキに、両手のグーパーをさせたり簡単な足し算を聞いたあとすぐに病院に連れていくシーンに、やはり(実用を重んじる)の教育的視点を感じる。 コウキママとのちょっといい関係も、この時期はまだある。 最後のコマで「そう…あれも夏休みのはじまりだった」とモーグが入るのは、第2話のことを昔話として思い出しているだけでなく、同じく夏の話として第3話のことを思い出しているという橋渡しになっていて重層的。 第3話「ふたつのかぞく」は、コウキの額の怪我のあと、ダイキチ、りん、コウキ、コウキママで水族館に行く話。 コウキママの家族(両親)の話を聞いて、自らの家族(両親)のことを思い出し、4人が「家族」に見えると思ってドキドキしていたダイキチが自分を恥じる。 この真面目さがダイキチっぽい。 絵的には水族館の中の光の加減や螺旋階段をりんとコウキが急いで登る様子が上手い。 ここで、「コウキとダイキチは仲良いねえ」という会話から、ダイキチがぎっくり腰になっている10年後に話が飛ぶので、第2話、第3話がセットになっているという仕掛けだが、10巻全体で考えると、この3話は重要度が低く、もう少し「それから」以降の話のボリュームを出しても良かったのではないかと思う。 第4話「めがねドロップ」は、正子と正子の彼の出会いのシーンが語られる。 『』は、初登場時の2巻から9巻までを通して読者の正子に対する誤解を解いていく漫画でもあった。 この話も、正子(30)に初めて会ったときの最悪な印象から、正子の彼(21)がどんどん彼女に惹かれていく経過が描かれていて、9巻までで読者が辿る印象の変化と近いのではないかと思う。 ヘルプで訪れた事務所で、正子から「時間ないの つべこべ言わずにとりあえず働いて!」と言い捨てられて(いろんな意味でハズレだ…)と独白する正子の彼の感想は2巻初登場時で読者が抱いた思いを上手く表していると思う。 語られなかったエピソードを通して、正子、そして正子の彼の魅力が倍増して伝わる良い短編だった。 10巻で一番好きなエピソード。 第5話「うっかりラビリンス」は中学1年生のコウキが陸上部を辞めて「不良」に染まっていく話。 この10巻で初登場の紅璃の兄(徳也)の「猛獣」っぽい存在感がすごい。 そして紅璃も徳也も恰好良く描かれている。 面白いのは、コウキの成長が背の高さ(りんからコウキの視線の角度)で、コウキの気持ちの移り変わりが髪形で表現されていること。 みんなにほっとかれて ちょっと楽だったかもしれない こわがられてる視線 見下されてる視線 案外気持ち良かったのかもしれない あん時はちょっとだけ りんのこと忘れてた時もあったかも (紅璃の髪の色に髪を染めたとき) なんかオレ… アホだからいろいろ間違えた まだ間に合うのか… わかんねーけど なんもしないのも無理だし やっぱ高校 りんと一緒に行きたいし… (髪を黒く染めなおし、にしたとき) コウキの場合、内面の変化がすぐに外側に出るのは表情も同じで、登場人物の中で一番、裏表のない正直な存在として描かれる。 特に「りんと同じ高校に行きたい」という強い気持ちは、本編以上にまっすぐ伝わってきて、何故ここで、りんの気持ちがコウキに傾かないのか納得が行かないとまで思えてくる。 10巻のみで見ると、あまり語られなかった中学時代のエピソードということで必須の内容だが、本編との比較で見ると、より9巻ラストの歪(いびつ)さが目立ってしまっている気がする。 実際、この第5話のラストは、高校入学式で再会したコウキと麗奈の言い争いをバックにしたコウキのこんなモーグで終わる。 最後の言葉に、コウキの割り切れない気持ちが表れている。 まあ正直この後も紅璃にふり回されたりいろいろ間違えたりしたけど それも帳消しになるぐらいオレの高校時代はおだやかなモンになった ずっとあたり前だと思ってた 手の届くところにりんがいた毎日(あのころ) そして最終話「それから」。 9巻ラストのその後(卒業後の年末)を描くのだから10巻の一番の見どころということになる。 この短編の流れと構成は以下の通り。 りんとダイキチ母との会話(第1話で登場するの話):2p• 正子と彼。 少し大きくなった子どもを寝かしつけるときに、宗一が歌っていた子守歌を歌うが歌詞の一部が欠落。 コウキがノブ君にふられて泣きじゃくるさやか(保育園の同窓)に会って、慰め、送って帰る:10p• 春子(ダイキチ姉)とダイキチ両親との会話。 正子が思い出せなかった子守歌の歌詞の解説:2. ダイキチとコウキが偶然出会う。 ダイキチは家に誘うが、コウキは断る。 家に帰ってからのダイキチとりん。 外でお酒を飲んで帰ってくることについて話して幸せそうなりん。 :10. 5p コウキの心情を追った第5話からの流れで考えると、コウキとりんが会うシーンが書かれてほしかった。 りんと会うのを楽しみにしているコウキしか描かれない、この寸止め感は(それが狙ったものであるにしても)少し気持ちが悪い。 さらには、最終話でりんは、家から一歩も出ておらず、直接会っているのはダイキチのみ、というのも気持ちが悪い。 自分が9巻感想に絡めてこじつけた「深海」理論を補強していると思ってしまう。 そもそも、「ダイキチの子どもを産みたい」と言っていた9巻ラストを受けて、この10巻「最終話」が描かれるのなら、当然、ダイキチとりんの子どもが描かれるはずと考えていた。 しかし、そこは肩透かし。 描かれなかったことで、より一層9巻ラストが浮いてきてしまう、ということを考えると、やはり、「子ども」が描かれた方が良かったんじゃないかと思う。 そういう意味では、第3話をカットして、「それから」以降の話を追加する、もしくは、「それから」の最後のダイキチとりんのダラダラ話を少し削って、プラスアルファのエピソードとして加えるか、をした方が収まりが良かった気がする。 インタビューでは「物語において描くのが難しかったところ」を聞かれて、第一部では正子、第二部では中学生編を挙げて、さらにラストについても次のように答えている。 あと、ラストのダイキチとりんのやりとりは、かなり慎重に何度も何度も自分の考えを振り返りながら、立ち止まりながら考えました。 着地点は最初から決めていたものの、わたしも一応人の親なので、簡単にその過程を導き出せるものではなかったですね。 ということで、考えに考えた上でのラストであることが強調される。 しかも「わたしも一応人の親なので」とあり、我が子同然の相手と結婚するという異様さにも自覚的だ。 そこまでの覚悟で書かれたのであれば、ダイキチとりんの結婚、そしてりんがダイキチの子どもを熱望するというラストは、百歩譲って「あり」としよう。 しかし、やはり10巻の最終話「それから」が、りんを家に引きこもらせる内容であるところは気持ち悪く感じてしまう。 りんは大学生(ですよね?)なわけだから、3年後くらいに大学の友だちに子どもを見せるりん、みたいな、りんにとっての世界が広がるラストにして欲しかった。 これで、長期に渡った『』の感想は終わりになりますが、終わり方を除けば、絶妙な省略、伏線の巧さや教育的視点に感心しきりで、かなりの傑作なのではないかと思います。 インタビューなどを読んでさらに作品への興味が増したので、引き続き著作を読んでみたいです。

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「うさぎドロップ的ラストのリメイク希望」さよならの朝に約束の花をかざろう tanikamaさんの映画レビュー(ネタバレ)

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うさぎドロップとは 30歳の独身男ダイキチは祖父の葬儀で見知らぬ6歳の女の子りんと出会う。 実は祖父の隠し子であることが分かり驚愕するダイキチ。 親戚たちがりんを引き取る話し合いのふりをしながら互いに責任を押しつけ合う中、見兼ねたダイキチは勢い余ってりんを引き取ることを宣言してしまう。 正義感は強いがうっかり者のダイキチと、子供ながらにどこか芯の強さをもつ少女りん。 ふたりの凸凹・二人三脚・共同生活が始まる。 うさぎドロップをアニメの続きから読むには原作のどこから? アニメの続きは6巻からとなります。 なんと6~9巻が第二部で、アニメから10年後を描いています。 原作(漫画、ラノベ)はどこまで出てる?どのくらい売れてる?? 【漫画】 うさぎドロップ 全9巻(FEEL YOUNG) ・漫画第一部 1巻~5巻 ・漫画第二部 6巻~9巻 ・番外編1巻 発行部数は159万部以上とのことですが、 アニメ化していることから人気だということは間違いないでしょう。 27 ( より引用) アニメと原作との違い、原作1巻から読むべきかどうか? アニメは原作を少し順序変えたり、省略している部分あり。 心情描写などの作品上大事な部分は原作漫画の方がより一層伝わってきますよ。 ハマった人は1巻から読むのをオススメしたいですね。 映画?ん??何のことかな??? ワタシニハナンノコトカワカリマセン・・・・。 今後について、続編の可能性は? アニメ化にあたり、スタッフは大人編をやらないと決めていました。 というコメントが、何かの記事にて見かけましたね。 関連作品、類似のおすすめ作品のご紹介• 「雰囲気の近い」アニメをいくつかならべてみました。 まとめ 家族の絆を描いた意欲作。 独身のおじさんが本気出すとこうなるだぞ!! アニメ2期はもともと予定していないとのことですので、よほどな事が起きない限りないでしょう。 アニメの続きは、原作漫画6巻からとなります。 6巻からは、恋愛展開を描いています。 うさぎドロップPVです。 作品数No. スマホやPCで手軽にアニメ視聴可能。 ・レンタルショップまで借りに行かなくてもその場ですぐに観れます。 ・ 新シーズンにて話題となっている作品も多数取り扱っているので安心。 ・アニメ好きには、作品数が多く一番オススメできる動画配信サービス。 コスパ最強! 私もずっと会員になって深夜アニメを中心にお世話になってます。 ご了承くださいませ。

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うさぎドロップ

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うさぎドロップのネタバレあらすじ 【起】 - うさぎドロップのあらすじ1 河地大吉は27歳の平凡な会社員です。 彼女はいません。 祖父の葬儀のために久しぶりに訪れた祖父の家で、大吉は見知らぬ6歳の少女と出会いました。 その少女・りんは、なんと祖父の隠し子で、りんの存在をその日まで知らなかった親族一同は、りんの扱いに困ります。 精進落としの席でも、親族は誰もりんを引き取ると言い出さず、施設に預けようというのが一族の意見でした。 自分勝手な言い分に怒った大吉は、勢いで自分が引き取って育てると親族の前で宣言します。 21歳も年下の叔母に当たるりんと、大吉との生活が始まりました。 大吉の母は、大吉がきちんと育児できるか心配です。 【承】 - うさぎドロップのあらすじ2 幼稚園の保母をする大吉の妹・カズミは、大吉にいろんなアドバイスを与えました。 大吉は早速助言どおり保育園を探します。 りんの保育園の送迎に苦労した大吉は、同僚のユキのすすめで残業のない部署への異動を希望しました。 配送センターの部署に回った大吉は、そこで同じように育児をしながら働く男性と仲間になります。 りんが預かってもらっているのは、あくまで臨時措置の「緊急保育」でした。 一定期間を過ぎると改めて保育園を探さねばなりません。 慌ただしく新しい保育園を探した大吉は、祖父の家からりんのものを取りに行きました。 りんの買い物をしたついでに、大吉はりんに黒いうさぎのぬいぐるみを買い与えます。 【転】 - うさぎドロップのあらすじ3 新しい環境に身を置いたストレスからか、りんがおねしょをし始めました。 りんは恥ずかしい気持ちもあって、汗をかいたと否定します。 大吉は頭を抱えました。 その頃、りんに新しい保育園でコウキという友だちができました。 コウキも片親の母子家庭です。 コウキママも大吉にさまざまな助言をくれ、大吉はコウキママに仄かな恋心を抱きました。 りんとコウキが仲良くなるにつれ、大吉とコウキママが接する機会も増えます。 ところで大吉はりんの実母を見つけました。 祖父の家にあった母子手帳にメモされたURLを入力すると、ある漫画家のサイトが表示されました。 それがりんの母でした。 大吉はりんを自分の両親に預け、会いに行きました。 【結】 - うさぎドロップのあらすじ4 りんの母は祖父の家に家政婦として出入りしていました。 恋人との間にできた子どもを堕胎しようと決めたのを、止めたのが祖父です。 祖父とりんに血縁関係はありませんでした。 しかしりんの実母はりんに無関心で、大吉が立腹しながら帰宅すると、その間にりんは大吉の両親やカズミと打ち解けていました。 りんとコウキが保育園を抜けだし、大吉とコウキママは慌てながらも、むやみに動かず帰りを待つことにします。 りんとコウキは、コウキの記憶をたよりに、亡き父の墓参りに出かけていました。 2人は無事に墓参りを果たし、帰宅します。 大吉はりんを抱きしめました。 後日、保育園でお遊戯会が開かれ、舞台に立つりんの姿を大吉は見ました。

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