では、立地や近隣の競合店の状況などを中心に分析しました。 今回は実際にオープンしたので判る店舗の外観や、機器構成を中心に見ていきたいと思います。 出店5店舗の詳細 住所に貼ってあるリンクは、IoTランドリーの店舗別ページです。 アクアのIoTランドリーは、この店舗ページからリアルタイムの機器の稼働状況が分かります。 店の混雑具合が分かるので便利ですね。 1.三郷彦川戸一丁目店(埼玉県三郷市) 出店前 出店後 これは予想通り、出店前には駐車場だった奥のエリアにコインランドリー店舗を増設してますね。 ただ、店舗の間に隙間が空いているので、 コンビニとは物理的にはつながっていない独立店の様です。 2.東砂七丁目店(東京都江東区) アサヒ自転車との併設店になっているコンビニへのランドリー増設です。 出店前 出店後 画像なし (変更なし) なんで店舗画像がないのかなぁ、と思ってを見たらちょっと納得! 全自動洗濯乾燥機の大型と中型の2台しかない、極小店舗だったんですねー。 見た目では普通のコンビニと変わらないので、敢えて画像を載せてないのかもしれません。 ただ、コインランドリーを利用したい顧客の目線では、店舗の外観が分かった方がいいと思うのですが…。 3.二葉三丁目店(東京都品川区) 続いて東京品川の街中にあるコンビニへのランドリー増設。 こちらも出店後の画像がないので、もしかしたらぁと思ったら… 出店前 出店後 画像なし (変更なし) やっぱり、 2番目の店舗と同じ洗濯乾燥機2台のみの極小店舗でした。 どんな様子なのかな、と気になって調べていたら、Google mapに店内の画像が掲載されていました。 投稿してくれた方には感謝です! 店舗の角地に2台の洗濯乾燥機を設置してますね、コンビニ店内から引き戸で入る感じです。 2号機のトビラを開けたらガラス戸に当たらない?ってくらいだいぶ狭そうです。 2台だけなのでマルチ端末もありません。 でも触れたけど、この店舗はわずか 165m先にコインランドリーの競合店があります。 ただ、2台だけの極小店舗だったら、この既存のコインランドリー競合店にはそれほど悪影響はないかもしれませんね。 一方のファミマ側からしたら、この 2台だけでも主力のコンビニの売上が上がるのか、という 実験をしようということでしょう。 恐らく店内で待てるイートインスペースもない、この都市型店舗が成立してしまったら、理論上は 全国のどこの都市型ファミマにもコインランドリーが併設できてしまうことになります。 ファミマが実験結果をどう評価するかは、要注目ですね。 (追記)二葉三丁目店は後日、 閉店したことが判明しました。 全自動洗濯乾燥機が2台のみの都市型コンビニ併設店舗の実験は失敗した、という結果の様です。 そもそも165mにちゃんとしたランドリー店があったので立地上はかなり不利でした。 近隣のお客さんはコンビニ併設の便利さよりも、設備の整ったちゃんとしたコインランドリーを選んだ、という事でしょうか。 4.杉並下井草一丁目店(東京都杉並区) この店舗は、既存店への拡張ではなく、最初からファミマコンビニ+コインランドリーとしての新規出店です。 制約なく0から設計できるので、 ファミマとアクアが考える理想的なファミマランドリーの姿 を体現していると思われます。 ファミマランドリーはアクアの独占契約ではなかった、という衝撃の事実です。 こちらは予想通り、コンビニの上がジムになって、店舗横の駐車場を潰して、コインランドリーが併設されています。 出店前 出店後 写真を見る限りの印象ですが、コンビニとコインランドリーに挟まれる空間に、ジムへの入り口があるようなので、コンビニとコインランドリーは物理的にはつながっていないと思われます。 それぞれが独立店舗ですね。 流通ニュースさんが記事にしてくれているので確認してみましょう。 「1号店は住宅街、今年2月出店の2号店はオフィス街、今回の3号店はロードサイド型と立地を変えている。 FC化に向け、さまざまなことを検証し、今後複数店舗を運営しているオーナーの収益増のため、初期投資額を抑えたFCパッケージを検討している。 2023年までに300店体制を目指す」と述べた。 今後の5年間で300店まで増やす目標とのことです。 一方のランドリー事業は… 朝雄健一郎・新規事業開発本部付部長は、「今までのランドリー導入店では、 雨の日はランドリー利用者が1. 2~1. 3倍に増え、コンビニ部分へも送客で来ている。 1日に平均40~50人利用者がいると、30人程度の人が、コンビニも利用している」 こちらも雨の日の利用者増と、本業のコンビニ売上増に貢献できている様です。 機械構成のパターン 2月出店の5店舗のコインランドリー機械の構成は以下です。 参考までにファミマランドリー1号店:市原辰巳台西二丁目店、2号店:杉並永福四丁目店の構成も入れています。 5万 1 1 1 1 1 このように一覧にしてみると、 ファミマランドリーの型がある程度固まって来たと推測できます。 1号店、2号店では迷いがあったのか微妙に機械の構成が変わっていたのですが、今回出店した1、4、5の 機械構成は完全に一緒になっています。 ファミマ併設コインランドリーのゴールデンパターンを見つけたということでしょうか。 まあ、実証実験という意味では、機器構成を揃えて置いた方が、立地毎の比較がしやすいという判断もあるのかもしれません。 定価ベースので機械投資額(定価ベース)は以下です。 都市型:475万円 郊外型:1,592. 5万円 これから出店してくる店舗も同じ構成か、微妙に変えてくるのかは、今回の5店舗の実験の結果によると思われます。 特に 都市型の極小店舗の出店が続いていくか、は要注目です。 まとめ の答え合わせの結果です。 ( 赤字が修正部分) 「この程度の規模なら大型じゃなくて、中型だろ!」という突っ込みがあるかもしれませんが、コンビニ併設というカテゴリー内の比較とご理解くださいませ。 引き続き、同社の動向には注目していきたいと思います。 ファミマランドリー分析記事 ファミマ関連記事 いつも楽しく拝見しております。 当方、東北在住です笑 店内の機種構成を見て、頭が???になりました。 スニーカーランドリーも設置 更にスマートランドリー アプリ も搭載されていました。 もっと驚いたのが…… 店内の機械、キロ数は関係なし・全ての機械の乾燥時間が「16分100円」となっていました。 イベント等の販促での延長対応な可能性もありますが、通常のセオリーから考えると違和感を感じました。 周囲のコインランドリーは調べなかったのですが、少なくても色々と戦略等を考えられての営業とは思えず、非常に考え込んでしまいました。 周囲に今後もOPENあるならば、価格破壊も含めて商圏が荒れそうな雰囲気を感じました。 長文、失礼しました。 ランドリー侍さん 東北にお住まいなのに杉並店に行かれたんですか!? 貴重なレポート本当にありがとうございます。 山本製作所の機械とは…かなり衝撃的です。 私もアクアとの独占契約なのかと思っていました。 アクアのIoTランドーのページが存在しないのもこれであれば納得です。 乾燥料金は、一般的には8~10分で100円というの相場だと感じているので 「16分100円」というのは、私の感覚でも市場の半額程度かと。 これは近隣店舗にとってはかなりの脅威ですね。 また、山本製作所の「スマートランドリー」はクレジット決済やポイント付与もあって、 アクアやTOSEIよりもシステム面ではかなり進んでいると評価しています。 このスマートランドリーのプラットフォームにファミマが乗り入れるなんてことになったら…。 これは今後の動きに注目ですね.
次のフィットネス併設店は3店目、コインランドリー併設店は7店目だが、フィットネスとコインランドリーを両方併設した店舗は初めて。 洗濯をしている間にフィットネスを利用してもらうなど、新たな送客効果を検証する。 人員を増やさずに加盟店の新たな収入源になるようFC フランチャイズ パッケージ化を目指す。 男女比も6対4でCVSの客層とほぼ同じ。 1号店は住宅地立地で計画以上の推移だという。 今年2月14日開店の「関内店」 横浜市 はオフィス立地を検証している。 3号店は駅前の住宅地。 ファミマランドリーの既存店は1日平均40~50人の客数で、「うち30人ぐらいはファミマの店舗に送客できている」 朝雄健一郎新規事業開発本部付部長 という。 雨の日はCVSの客数は下がるが、ランドリーの客数は2~3割増加し、雨の日のCVSの客数底上げにもつながる。 今回のフィットネス、ランドリー併設でファミマ店舗も改装して13席のイートインを新設した。 「洗濯が60分かかるので、その間をイートインで快適に過ごしてもらえる。 フィットネスの利用時間も平均60~90分なので、洗濯の間にフィットネスという利用方法もできる」 朝雄部長 という。 初期投資が1億円ぐらいかかり、複数店オーナーにやってもらえるようにしたい」 市川部長 という。 ファミマランドリーは19年度中に300店という目標を掲げていたが、「もう少し実験検証し、導入する機械の台数を減らすなど、初期投資を抑えた導入しやすいFCパッケージも検討していく」 朝雄部長 とした。 〈食品産業新聞 2019年3月21日号〉 食品産業新聞 時代をリードする食品の総合紙 食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。 また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。 さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。 食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。 創刊: 昭和26年(1951年)3月1日 発行: 週2回刊(月・木) 体裁: ブランケット版 8~16ページ 主な読者: 食品メーカー、食品卸、食品量販店(スーパー、コンビニエンスストアなど)、商社、外食、行政機関など 発送: 東京、大阪の主要部は直配(当日朝配達)、その他地域は第3種郵便による配送 購読料: 3ヵ月=本体価格12,000円+税 6ヵ月=本体価格23,000円+税 1年=本体価格44,000円+税.
次のでは、立地や近隣の競合店の状況などを中心に分析しました。 今回は実際にオープンしたので判る店舗の外観や、機器構成を中心に見ていきたいと思います。 出店5店舗の詳細 住所に貼ってあるリンクは、IoTランドリーの店舗別ページです。 アクアのIoTランドリーは、この店舗ページからリアルタイムの機器の稼働状況が分かります。 店の混雑具合が分かるので便利ですね。 1.三郷彦川戸一丁目店(埼玉県三郷市) 出店前 出店後 これは予想通り、出店前には駐車場だった奥のエリアにコインランドリー店舗を増設してますね。 ただ、店舗の間に隙間が空いているので、 コンビニとは物理的にはつながっていない独立店の様です。 2.東砂七丁目店(東京都江東区) アサヒ自転車との併設店になっているコンビニへのランドリー増設です。 出店前 出店後 画像なし (変更なし) なんで店舗画像がないのかなぁ、と思ってを見たらちょっと納得! 全自動洗濯乾燥機の大型と中型の2台しかない、極小店舗だったんですねー。 見た目では普通のコンビニと変わらないので、敢えて画像を載せてないのかもしれません。 ただ、コインランドリーを利用したい顧客の目線では、店舗の外観が分かった方がいいと思うのですが…。 3.二葉三丁目店(東京都品川区) 続いて東京品川の街中にあるコンビニへのランドリー増設。 こちらも出店後の画像がないので、もしかしたらぁと思ったら… 出店前 出店後 画像なし (変更なし) やっぱり、 2番目の店舗と同じ洗濯乾燥機2台のみの極小店舗でした。 どんな様子なのかな、と気になって調べていたら、Google mapに店内の画像が掲載されていました。 投稿してくれた方には感謝です! 店舗の角地に2台の洗濯乾燥機を設置してますね、コンビニ店内から引き戸で入る感じです。 2号機のトビラを開けたらガラス戸に当たらない?ってくらいだいぶ狭そうです。 2台だけなのでマルチ端末もありません。 でも触れたけど、この店舗はわずか 165m先にコインランドリーの競合店があります。 ただ、2台だけの極小店舗だったら、この既存のコインランドリー競合店にはそれほど悪影響はないかもしれませんね。 一方のファミマ側からしたら、この 2台だけでも主力のコンビニの売上が上がるのか、という 実験をしようということでしょう。 恐らく店内で待てるイートインスペースもない、この都市型店舗が成立してしまったら、理論上は 全国のどこの都市型ファミマにもコインランドリーが併設できてしまうことになります。 ファミマが実験結果をどう評価するかは、要注目ですね。 (追記)二葉三丁目店は後日、 閉店したことが判明しました。 全自動洗濯乾燥機が2台のみの都市型コンビニ併設店舗の実験は失敗した、という結果の様です。 そもそも165mにちゃんとしたランドリー店があったので立地上はかなり不利でした。 近隣のお客さんはコンビニ併設の便利さよりも、設備の整ったちゃんとしたコインランドリーを選んだ、という事でしょうか。 4.杉並下井草一丁目店(東京都杉並区) この店舗は、既存店への拡張ではなく、最初からファミマコンビニ+コインランドリーとしての新規出店です。 制約なく0から設計できるので、 ファミマとアクアが考える理想的なファミマランドリーの姿 を体現していると思われます。 ファミマランドリーはアクアの独占契約ではなかった、という衝撃の事実です。 こちらは予想通り、コンビニの上がジムになって、店舗横の駐車場を潰して、コインランドリーが併設されています。 出店前 出店後 写真を見る限りの印象ですが、コンビニとコインランドリーに挟まれる空間に、ジムへの入り口があるようなので、コンビニとコインランドリーは物理的にはつながっていないと思われます。 それぞれが独立店舗ですね。 流通ニュースさんが記事にしてくれているので確認してみましょう。 「1号店は住宅街、今年2月出店の2号店はオフィス街、今回の3号店はロードサイド型と立地を変えている。 FC化に向け、さまざまなことを検証し、今後複数店舗を運営しているオーナーの収益増のため、初期投資額を抑えたFCパッケージを検討している。 2023年までに300店体制を目指す」と述べた。 今後の5年間で300店まで増やす目標とのことです。 一方のランドリー事業は… 朝雄健一郎・新規事業開発本部付部長は、「今までのランドリー導入店では、 雨の日はランドリー利用者が1. 2~1. 3倍に増え、コンビニ部分へも送客で来ている。 1日に平均40~50人利用者がいると、30人程度の人が、コンビニも利用している」 こちらも雨の日の利用者増と、本業のコンビニ売上増に貢献できている様です。 機械構成のパターン 2月出店の5店舗のコインランドリー機械の構成は以下です。 参考までにファミマランドリー1号店:市原辰巳台西二丁目店、2号店:杉並永福四丁目店の構成も入れています。 5万 1 1 1 1 1 このように一覧にしてみると、 ファミマランドリーの型がある程度固まって来たと推測できます。 1号店、2号店では迷いがあったのか微妙に機械の構成が変わっていたのですが、今回出店した1、4、5の 機械構成は完全に一緒になっています。 ファミマ併設コインランドリーのゴールデンパターンを見つけたということでしょうか。 まあ、実証実験という意味では、機器構成を揃えて置いた方が、立地毎の比較がしやすいという判断もあるのかもしれません。 定価ベースので機械投資額(定価ベース)は以下です。 都市型:475万円 郊外型:1,592. 5万円 これから出店してくる店舗も同じ構成か、微妙に変えてくるのかは、今回の5店舗の実験の結果によると思われます。 特に 都市型の極小店舗の出店が続いていくか、は要注目です。 まとめ の答え合わせの結果です。 ( 赤字が修正部分) 「この程度の規模なら大型じゃなくて、中型だろ!」という突っ込みがあるかもしれませんが、コンビニ併設というカテゴリー内の比較とご理解くださいませ。 引き続き、同社の動向には注目していきたいと思います。 ファミマランドリー分析記事 ファミマ関連記事 いつも楽しく拝見しております。 当方、東北在住です笑 店内の機種構成を見て、頭が???になりました。 スニーカーランドリーも設置 更にスマートランドリー アプリ も搭載されていました。 もっと驚いたのが…… 店内の機械、キロ数は関係なし・全ての機械の乾燥時間が「16分100円」となっていました。 イベント等の販促での延長対応な可能性もありますが、通常のセオリーから考えると違和感を感じました。 周囲のコインランドリーは調べなかったのですが、少なくても色々と戦略等を考えられての営業とは思えず、非常に考え込んでしまいました。 周囲に今後もOPENあるならば、価格破壊も含めて商圏が荒れそうな雰囲気を感じました。 長文、失礼しました。 ランドリー侍さん 東北にお住まいなのに杉並店に行かれたんですか!? 貴重なレポート本当にありがとうございます。 山本製作所の機械とは…かなり衝撃的です。 私もアクアとの独占契約なのかと思っていました。 アクアのIoTランドーのページが存在しないのもこれであれば納得です。 乾燥料金は、一般的には8~10分で100円というの相場だと感じているので 「16分100円」というのは、私の感覚でも市場の半額程度かと。 これは近隣店舗にとってはかなりの脅威ですね。 また、山本製作所の「スマートランドリー」はクレジット決済やポイント付与もあって、 アクアやTOSEIよりもシステム面ではかなり進んでいると評価しています。 このスマートランドリーのプラットフォームにファミマが乗り入れるなんてことになったら…。 これは今後の動きに注目ですね.
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