すみません… シーズン3もすべて見たものの、 忙しくあらすじネタバレ記事の更新が大幅に遅れてしまいました。 が、シーズン3を見終わった感想として、 オスマン帝国外伝は2020年の「最も面白い海外ドラマ」といえるということです! こんなに夢中になれるドラマ、本当にありませんでした。 時系列で史実をもとにしたフィクションを、魅力ある役者たちが名演技で、豪奢なトルコの服飾品とともにストーリーを再現する。 幼いころから思いを寄せていたマルコチョールに求愛するも… 結局母・ヒュッレムの勢力争いに巻き込まれて、好きでもないリュステムとの結婚をすすめられます。 リュステムはニギャールを簡単に捨て、淡い思いを抱いていたミフリマーフとの結婚話に夢中。 己の野心のためだけに、ヒュッレムの腰ぎんちゃくとして暗躍を続けます。 優秀な人材としてスレイマンの覚えもめでたく、頭角を現し始めます。 私はリュステムが好きになれないので、マルコチョールを応援しつづけました。 ミフリマーフの結婚はいかに?!! 後宮の勢力争いに巻き込まれた幼い少女は、やがてどっぷりと、後宮のブラックホールに吸い込まれていきます。 そして、母を超える「政治を操る女性」へと、成長していくのです。 マルコチョールの苦悩 シーズン2では大人気だったマルコチョール。 シーズン3でも帝国軍人として忠実な皇帝の側近として活躍します。 実直でうそのないマルコチョールをスレイマンも気に入り重宝しますが… ミフリマーフからの求愛や、 ミフリマーフの想い人として、リュステムから数々の嫌がらせを受け、後宮にうんざり… シーズン3のラストでは、勇気ある決断をスレイマンに申し出ることになります。 後宮にいながら、後宮のどろどろに一切無縁だった珍しい清い心を持った人で、イケメン…。 ますますファンが増えそうな予感です笑 マルコチョールとミフリマーフとの恋愛劇も、シーズン3の大きな見どころの一つとなっております! ムスタファの苦悩 歩兵部隊に大人気で、次期国王として期待が集中するムスタファ。 突出した指導者としての才能を、マニサの県知事として発揮し始めます。 が、行き過ぎた采配は、スレイマンの不信を買うことに…。 父から諫められ、冷蔑され、子どもの頃の父への思いを募らせて苦悩します。 なんとか皇帝スレイマンに忠実であることを示そうとするも、すべて裏目に出てしまい、ついには継承者にあるまじき沙汰をくだされ、失意のどん底に落とされます。 これはつらい…ムスタファは優秀だし品性もあるし(イケメンだし)、次期皇帝として立派に継いでほしかったのに… メフメトとの兄弟のきずなが危ういこともつらいです。 シーズン3ではムスタファと家族の間の亀裂も見どころ。 シーズン4では、ムスタファとスレイマンの対立も見どころとなってくるでしょう。 マヒデブランの苦悩 愛しの息子、ムスタファがどんどん苦境に立たされて、気が気じゃないマヒデブラン。 スレイマンに息子の忠誠心を訴えるも… 同時にヒュッレムの陰口をふきこみ、かえってスレイマンを怒らせるなどして苦悩します。 後宮から離れているものの、ムスタファという優秀な息子ゆえに権力争いの火の粉をいやでもかぶり、頼みのイブラヒムは死亡。 ハティジェは半狂乱。 シャーは、ムスタファよりも保身優先で苦境に立たされます。 ハティジェの復讐 イブラハムの処刑を受け、復讐心に燃えるハティジェ… 心が卑屈になり、言われるままに次の宰相の嫁に行くも、復讐心はやむことがありませんでした。 味方であるはずの姉のシャーに対する敵対心も手伝い、どんどん暗い表情へ。 新しい夫とも全く打ち解けず、苦しみは続きます。 ハイレディンもどこかで一回大宰相をやっていた気がします。 大航海時代(ゲーム)でそんなこと言ってたようなwうろ覚えなので確かじゃありません>< シャーの行く末 母后にかわるヒュッレムの強力ライバルとしてシーズン3より登場した、スレイマンの妹シャー。 権謀術数に長けて頭もよく行動力もあり。 優秀な部下もいて、威厳も品性もあり。 ヒュッレムに強気の作戦を数々繰り広げ、一度はヒュッレムを後宮から追放するのに成功しました。 が… 若いころに淡い思いを寄せていたイブラヒムの妻だった妹のハティジェとも、気持ちの上で対立。 好きでもないのに強制結婚させられた夫とも不仲がどんどん進行。 結局、夫が失脚。 ハティジェが復讐の炎に焼かれ… 一人残ったシャーは、それでも皇族として後宮を支配しようとするも… そんなシャーに鉄槌を下したのは、ヒュッレムではありませんでした。 ヒュッレムをも上回る、新たな後宮の支配者が、シャーをいとも簡単に後宮から追い出したのです。 忠実な僕のメルジャンと、心を通わせる場面が何度もあり、かなわぬ恋に打ちひしがられる2人の姿には胸を打たれました。 ヒュッレムの災難と強運 ヒュッレムは相変わらず四面楚歌の敵ばかり。 イブラヒムの復讐に燃えるハティジェ。 後宮の秩序を皇室に取り戻そうと、罠をたくさんしかけてくるシャー。 幾度もの災難に見舞われ、シーズン3では一時後宮を追放されます。 このまま後宮から離れたまま? と思いきや、策略をめぐらし…、再び後宮の支配者として返り咲くことになりました。 スレイマンとの強い情愛も変わらず。 ただ、シーズン3のクライマックスで、未だかつてない厄災がヒュッレムに降りかかります。 そして強力な母であるヒュッレムがいなくなった子どもにも、厄災がふりかかることに… バヤジトとセリム ヒュッレムの次男と3男の、年子であるバヤジトとセリム。 2人は年齢の近い男児として、なにかと対立をしています。 子どものうちは兄弟げんかで片付いた対立も、大きくなるとただごとじゃありません。 「1個年上である」というだけで威張り散らすセリムに対し、負けん気が強く優秀なバヤジトは反抗し…何度もスレイマンの怒りを買うことに。 私は断然バヤジト派です。 (かわいらしいから。 セリム、憎たらしいです笑) 2人の大人になってからの様子は、 にすべて書きました。 ネタバレ覚悟で史実を見たい!という方のみ、ご覧ください。 オスマン帝国外伝のシーズン4は、大人になったセリムとバヤジト、そしてムスタファとの対立が、豪快に描かれていくことになると思います! ミフリマーフの権力 ヒュッレムの美貌と性格をそのまま受け継ぎ、さらには「皇族」であるミフリマーフ。 奴隷上がりの母と違って、生まれながらの品性と権力を持っています。 度重なるヒュッレムへの厄災に腹を立て、ついには伯母たちにかみつくミフリマーフ。 シャー「私を誰だと思っているの?」 ミフリマーフ 「伯母様こそ、私を誰だと思っているんですか?皇帝スレイマンの一人娘よ?」 スレイマンの妹たちよりも大きな寵愛を受け育ったミフリマーフは、母ヒュッレムへの数々の嫌がらせに、ついに怒りが爆発します。 そして 振るった鞭の効果は絶大… 後宮でミフリマーフに逆らえる人は、だれもいませんでした… 怖すぎマジで。 あかーん!ミフリマーフ、権力の鞭ふるったら、あかーん メフメトの苦悩 ヒュッレムの長男で、スレイマンの一番のお気に入りの息子、メフメト。 父にも兄ムスタファにも忠実で誠実。 特にムスタファが苦境に立たされてからは何度も、スレイマンを説得するという兄想いの優しい弟。 ムスタファが苦境に立たされるたびに、兄の名誉を思い心の底から苦悩しました。 いじらしくムスタファに和解を求めに行くなど、メフメトなりに自分に野心はないことを釈明します。 メフメトは誰よりもムスタファも父も母も愛する素朴な青年でした。 が… 母ヒュッレムが突然苦境に立たされ… 怒ったメフメトは、思わず敵対勢力のムスタファにつめよります。 「母に何をした?嫌がらせもいい加減にしろ!」と… 兄弟の仲が完全に決別した瞬間でした。 無実のムスタファは絶望とともに、母のマヒデブランとともに宮殿を去り…。 メフメトは、かねてから希望だった県知事に赴任します。 そして、悲劇が待っていました… さいごに 特に取り上げる話題は一個もなかったけど、マトラークチュもずーっと出ていました。 マトラークチュ、史実の人物で有名なんですよね。 役者さんも平和で害のない顔立ちだし、優しさも正義もあるし、剣術も強いし。 権力争いにも不思議と巻き込まれず、イブラヒム死後もスレイマンに重宝され続け… なのに、ここまで後宮の争いに巻き込まれずに来るって、もう天才です。 存在が崇高です。
次の【PR】オスマン帝国外伝の最新話や放送済回を で視聴! ヒュッレム役 スレイマン役 イブラヒム役 ハティジェ役 メルイェム・ウゼルリ ハリット・エルゲンチュ オカン・ヤラブク セルマ・エルゲチュ 【おすすめ記事】 母后役 マヒデブラン役 ニギャール役 スンビュル役 ネバハット・チェフレ ヌル・フェッタフオグル フィリズ・アフメット セリム・バイラクタル 【おすすめ記事】 ムスタファ役 メフメト役 ミフリマーフ役 マルコチョール役 メフメト・ギュンスーシュ グルベイ・イレリ ペリン・カラハン ブラック・オズチヴィット 【おすすめ記事】 オスマン帝国外伝の動画 Amazon DVD hulu セット1 シーズン1全話をで1話ずつレンタル又は購入することが出来る。 エピソード1と2のレンタルが無料。 (2020年2月現在) シーズン1のDVDは、3つのセットに分かれていて、、をそろえることでシーズン1の全話を自宅に揃えることが出来る。 どハマりした人のためのDVD。 では、 月額933円(税抜)で シーズン1~3全話を見ることが出来る。 (2020年2月現在) 2018年7月よりシーズン2が平日毎日1話ずつ追加されてきた。 ファンの間でシーズン3の追加が期待されている。 おすすめ書籍 スレイマン大帝 まっぷる 2018年6月に出版されたスレイマンに特化して書かれたオスマン帝国の歴史書籍。 ドラマを見ながらチェックしていくと、どんどん楽しくなってくる。 どこにどんな言葉が載っているのか見ていくうちに把握できてくるので、旅行へ行こうと考えている人は、ドラマ視聴中に利用するのがおすすめ。 トルコの観光ガイドブックはなかなか更新がなく、現時点での最新のものでも2015年の物。 ヒュッレムたちが住んでいたトプカプ宮殿内の地図も詳しく載っているので、それも見ながらドラマを見るとまた違った楽しみ方ができる。 トルコ料理本 世界三大料理のひとつであるトルコ料理。 トルコの家庭料理から 宮廷料理まで日本で再現可能なレシピが掲載されている。 歴史や食文化についても。 古くから小麦粉文化が盛んで、ピザの発祥地としても知られるトルコ。 パンをはじめ、水餃子やパスタ、クレープ、お焼きなどの日本人の舌にも合う粉もの料理やスープなどを紹介。 かなり評判のいいトルコの家庭料理レシピ本。 レビューにはトルコ人のご主人を持つ方が何人かいて、このレシピで作った料理は本物のトルコ料理の味に近いよう。
次のフィルーゼ フィルーゼは第1話で海で船の破片に捕まって漂っているところをフズル・ハイレッディン船長に助けられました。 載っている船が嵐で遭難してしまったようです。 フィルーぜは他の奴隷と一緒にイスタンブールにつれてこられ、奴隷市場で売られてしまいます。 しかしフィルーゼはヒュッレムに助けられてトプカプ宮殿のハレムで暮らすことになります。 フィルーゼはスレイマンをもてなす宴に参加して踊りを披露します。 他の娘にはない独特な魅力をもつフィルーゼにスレイマンは惹かれます。 フィルーゼはスレイマンに気に入られ夜伽をつとめます。 フィルーゼもスレイマンに惹かれていきます。 新しく寵愛を集めるフィルーゼをハティジェやマヒデブランは味方しました。 彼女たちはヒュッレムからフィルーゼを守ろうとしました。 ヒュッレムがフィルーゼがスレイマンから寵愛を受けているのを知ると彼女を殺そうとするからです。 フィルーゼはミフリマーフに仕えることになりました。 ヒュッレムはスレイマンの寵愛を受けているのが側女のナディアだと思い彼女を殺害します。 しかし、ヒュッレムはスレイマンの寵愛を受けているのがフィルーゼだと知ります。 ヒュッレムはイブラヒムをも巻き込んでフィルーゼを排除しようとしますがなかなか追い出すことはできません。 しかしフィルーゼの重大な秘密がバレてしまいます。 フィルーゼを殺害しようとしたリュステムはフィールゼにサファビー朝の王族の証の入れ墨があるのを見つけました。 なんとフィルーゼはサファビー朝の王族だったのです。 ヒュッレムはフィルーゼはスレイマンの命を狙うために送り込まれたスパイだと考えました。 ヒュッレムはその事実をスレイマンに報告。 しかしフィルーゼは自分がスパイだとは認めません。 サファビー朝の王族にはちがいないが、シャー(皇帝)・タフマースブ1世の親戚だと言います。 タフマースブと不仲だった父親はタフマースブに殺され、自分も船を沈められたのだと言いました。 真実を話さなかったのはスレイマンへの愛ゆえ、知れば国と国の取引の材料として使われてしまうと言います。 フィルーゼが敵国の者だと知ったスレイマンはショックを受けます。 オスマン帝国とサファビー朝は対立して戦争状態にあったからです。 しかしフィルーゼを亡命者だと信じているスレイマンは彼女を殺すことはできません。 悩んだ末にスレイマンはフィルーゼを宮殿から追放。 フィルーゼが好きだったスレイマンはフィルーゼを処刑しようとしません。 宮殿から追放するだけでした。 ヒュッレムはリュステムに命じてサファビー朝に密告します。 フィルーゼが追放され勝ち誇るヒュッレム。 フィルーゼを乗せた馬車はアマスヤの館に向かっていました。 しかし到着する前に何者かに襲撃されます。 襲撃者はサファヴィー朝・シャー(皇帝)タフマースブに仕える者でした。 ヒュッレムはリュステムに命令してサファビー朝に知らせたのです。 敵国に亡命した王族がいるとわかれば連れ戻しに来る、そしてフィルーゼは母国で処刑されるだろうと考えました。 連絡を受けたタフマースブとその妃・フィルーゼ・ベグムハンは使者を派遣してヒュメイラを迎えに来させました。 しかし処刑するためではありません。 保護するためでした。 フィールゼがタフマースブと対立しているのは作り話だったのです。 フィルーゼの意味 名前のフィルーゼ(Firuze)の意味はターコイズ(トルコ石)。 ペルシャ人にとっては勝利の石。 天国の青い空を意味していると考えられました。 ターコイズはトルコでは採れません。 ヨーロッパ人が知ったターコイズはトルコから持ち込まれたものだったのでターコイズと名付けられました。 和名の「トルコ石」はは直訳。 オスマン帝国は現在のイランを支配下にしていたのでイランの鉱山から石を掘り出して使ったり、ヨーロッパに輸出していました。 フィルーゼの正体 歴史上は実在しない人物です。 本名はヒュメイラ サファヴィー朝イラン(ペルシャ)の王族。 第2代皇帝タフマースブ1世の命令で、トプカプ宮殿に行き、スレイマンを暗殺するために送り込まれたスパイです。 スレイマンにはタフマースブに命を狙われているようなことを言っていました。 しかし実際にはタフマースブや妃のフィルーゼ・ベグムハンはフィルーゼの身を案じていました。 仲は悪くないようです。 サファビー朝から迎えに来たタフマースブの使者に対してもまったく臆することなく尊大な態度をみせていたので本国でもそれなりに地位はあるようです。 直接暗殺するつもりはなかったようです。 しかし密かに毒を用意していました。 自らは疑われない方法で暗殺しようとしました。 劇中のスレイマンやヒュッレムはもちろん視聴者も騙されたかもしれません。 同じようにシーズン2でスパイとして侵入して失敗して殺害されたヴィクトリア(サドゥカ)と違い、身元がバレたあとは本国に戻ります。 フィルーゼが去った後、オスマン帝国は負の連鎖になってしまう フィルーゼがペルシャに戻った後。 スレイマンが倒れます。 香炉に毒を仕込んでいました。 幸い、ヤヒヤの治療で奇跡的にスレイマンは回復しました。 ところがその後、悲劇が繰り返されます。 オスマン帝国の調査では数ヶ月に渡って少しずつ毒をもられたことはわかったものの、決定的な証拠が見つかりませんでした。 誰が犯人かわからないので誰もが疑心暗鬼になります。 スレイマンはイブラヒムに不信感をもち処刑。 イブラヒムを失ったマヒデヴランはメフメドを暗殺。 イブラヒムという最大の味方を失ったムスタファは処刑され。 セリムとバヤジトの争い。 と負の連鎖が続きます。 スレイマンの暗殺には失敗したものの、結果的に有能な人物が次々と失われ力が弱くなったオスマン帝国は、サファビー朝を征服することはできなくなりました。 具体的なフィルーゼの犯行場面は放送されませんでしたが、さまざまな伏線からフィルーゼが行ったことがわかります。 史実のタフマースブ1世にヒュメイラという娘や姉妹がいた記録はありません。 サファヴィー朝とは現在のイランの地域にあったイスラム教の国。 古代にはペルシャ帝国があった場所です。 現在のイランは王国ではありませんが、イランの元になった国です。 サファビー朝ペルシャと言う場合もありますが、イスラム教の国になってからは「ペルシャ」という国名は使わなくなりました。
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