乳首の種類は大きく分けて4つある 乳首のサイズや形は人によって様々です。 陥没乳頭を含めて乳首の種類は大きく分けて4つに分類することができます。 巨大乳頭 乳頭のサイズが3cm~3. 5cmと大きくなる症状です。 自分の力で改善する方法はなく、手術を行うなどしてサイズを調整することは可能となります。 正常乳頭 乳首のサイズが1cm前後で、形などにも問題がない正常な状態です。 赤ちゃんが吸いつきやすい形やサイズをしています。 短乳頭 巨大乳頭の反対で乳首のサイズが2mm~3mmとかなり小さい状態のことです。 短乳頭の欠点は赤ちゃんが乳首に吸いつきにくいということです。 そのため、授乳時に障害が出る可能性があります。 陥没乳頭 乳首が乳房の内側にめり込んでしまう症状です。 刺激を与えることで表に出る仮性と刺激を与えても出ない真性の2種類があります。 乳首が出ないと赤ちゃんが吸いつくことができず、授乳に影響を及ぼします。 陥没乳頭はどのくらいの割合なのか? 陥没乳首はデリケートな問題ですので、なかなか他人に聞きづらいと思います。 日本人においては、陥没乳頭は約3割の方が悩んでいるという調査結果もあるほど私たちにとっては非常に身近な症状であると言えます。 当然症状の軽い方も含まれていますが、少しは気が楽なるかと思います。 正常乳頭が最も多いのは納得がいくと思いますが、思ったほど多くないという印象だと思います。 陥没乳頭の男性も少なくない 女性は乳房の膨らみと乳腺の影響で陥没乳頭の割合が多少多くなりますが、男性でも陥没乳頭に悩まされることがあります。 男性の場合は、プールや海などで上半身を隠せないため、より大きなコンプレックスを抱きがちとなります。 特に妊婦になると陥没乳頭に悩まされるケースが多くなります。 乳首が陥没してしまうと授乳に影響を及ぼしますので、心配な方は一度確認してみるようにしましょう。
次のここからの目次 乳首の陥没の原因 ・乳房大きさと乳首のバランス 乳房の成長に比べて乳管の成長が追いつかないと入管の先端である乳首を内側に巻き込んでしまうことが陥没が起こります。 どうしてそういったことが起こるのかというと次の2つがあります。 1、乳頭を支える組織が未発達で長さが足りない(先天的な問題) 多くの場合は1が原因とされています。 その場合は胸の構造の問題なので何歳になったら自然に治るというものではありません。 2、がんや乳腺炎や乳腺症などの病気の影響(後天的な問題) 急に乳首が陥没をした場合などは病気が原因のこともありますので、しこりなどの違和感や痛みがある場合には早めに病院で診察を受けましょう。 陥没乳首のデメリット 陥没乳首だと汚れがたまることで不衛生になり乳腺炎になりやすくなります。 乳腺炎には次の3種類があります。 1、急性うっ滞性乳腺炎 乳管が十分に開いていないことや母乳の飲み残しなどが原因で起こります。 2、急性化膿性乳腺炎 急性うっ滞性乳腺炎からの悪化した状態です。 細菌の感染が起こります。 3、慢性乳腺炎 慢性的に乳腺に炎症が起こっている状態です。 授乳に関連して起こる授乳性乳腺炎と、授乳とは関係なく起こる非授乳性乳腺炎に分けられます。 非授乳性乳腺炎は、陥没乳首などの乳頭や乳管の形状の関係で起こります。 陥没乳首を治す方法 陥没した乳首を改善する方法としては次の3つがあります。 自分にあった方法で対策をおこなってください。 ・乳首が陥没している ・乳首が平坦 ・陥没乳首にコンプレックスがある 乳腺と乳管に過度な力み状態を和らげる成分が配合されているため、毎日使っていくうちにプックリした理想の乳首に近づけることができます。 美容外科医の長谷川祥子ドクターもおすすめしている安心の国産原材料使用の陥没乳首専用クリームです。 定期コースで申し込むと専用乳頭吸引器がついてきます。 併用するとさらに効果アップになります。 その2、乳頭吸引機を使う 仮性陥没乳首の場合は、乳頭吸引機の使用で乳首を出すことができます。 授乳時の対策としては乳頭保護器や搾乳器を使用するのも有効な方法です。 その3、手術をする 陥没乳首を治すには陥没乳頭形成術という手術で治すことができます。 陥没乳頭形成術をおこなっているのは、形成外科、産婦人科、美容クリニックなどです。 陥没乳頭形成術は、保険が適応される場合があります。 保険の対象は40歳未満で今後授乳の予定がある人です。 最終的には医師の判断になります。 費用はクリニックによって異なりますがおおよそ片方で20万円~30万円程度です。 (保険適応の場合は3割負担) 陥没乳頭形成術の方法とは 陥没乳頭形成術の方法として一般的な方法は、乳首の周り3箇所をZ型に切開し、入管組織を引っ張り上げて縫合するやり方です。 クリニックによっては、より負担が少ないように小さい切り込みだけで手術をするところもあります。 陥没乳頭形成術には乳管を温存させる術式と切ってしまう術式があります。 これから妊娠・出産をする予定の方は乳管を温存させる術式でおこなうことが重要です。 乳管を切ってしまうと授乳ができなくなってしまいます。 1度切ってしまうと元には戻りません。 乳腺を切らないようにする必要があり、繊細な技術が必要な手術です。
次の陥没乳頭でも母乳育児はできる! 陥没の症状にもよりますが、陥没乳頭のママさんでも基本的には授乳が可能です。 しかし陥没乳頭は乳頭が突出していない、または乳頭が突出しにくい状態ですよね…。 そのため、授乳の際に赤ちゃんの吸い付きが悪く、母乳が絞り出されにくいという難点があります。 母乳が上手に飲めないと、赤ちゃんは授乳を嫌がってしまうため、仕方なくミルクを併用して母乳育児を諦めてしまうママさんも多いようです。 陥没乳頭で授乳をするためには、乳頭マッサージなどのセルフケアや、授乳姿勢を工夫するなどしてみましょう。 陥没乳頭でも上手に授乳する3つのコツ 乳輪全体を吸わせる 授乳の際、赤ちゃんに乳首だけでなく乳輪全体を口に入れて吸ってもらいましょう。 お母さんの乳輪全体を赤ちゃんに咥えてもらうと、乳頭が引っ込んでいても赤ちゃんは乳首を吸いやすくなります。 赤ちゃんが上手に乳首を吸えないと、乳首を傷つけるなど乳首トラブルが起こる恐れがあるため、赤ちゃんだけでなくママさんも大変です… 授乳前に少しだけ搾乳したり、マッサージをしたりして、乳頭を柔らかくしておきましょう。 少し搾乳してから授乳する 母乳が溜まっていると胸が張って、乳首が硬くなってしまうため、赤ちゃんの吸いにくい乳首になってしまいます。 そんなときは、 母乳を少し出してから授乳してあげると、乳首が柔らかくなって赤ちゃんが吸いやすい状態の乳首になるためオススメです。 また、母乳は赤ちゃんが飲む量に応じて必要な分だけ作られるため、母乳が外に出ないと、母乳は必要ないと体が判断してしまい、母乳量が減ってきます。 陥没乳頭はもとから母乳がでづらいので、それに加えて母乳量まで減ってしまわないよう、搾乳がとても大切です。 乳管や乳腺の一部に母乳が詰まったり溜まったりしてしまうと、 授乳中にチクチクした痛みを感じるなどの症状が生じてしまうんです。 母乳が詰まったままにしておくと、しこりのようになって乳腺組織を圧迫してしまう恐れがあるため、 母乳の詰まりは早めに解消しましょう。 授乳のために!陥没乳頭の対処法 乳頭マッサージ 授乳をするためには、 乳首の形だけでなく柔らかさも重要になります。 上手に授乳するためには、乳首を柔らかくして、赤ちゃんが吸い付きやすい状態の乳首しておくことが大切です。 先天性の陥没乳頭は乳管の未発達が原因なので、乳頭を引っ張り出すようなマッサージを行えば、改善に期待できます。 ただし、妊娠中のマッサージは早産になるなど赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがあるため、必ず助産師さんに相談してから行うようにしてくださいね。 私も陥没乳頭ですが、将来は完母で子育てをしたいので、結婚予定のない今からマッサージをするなど、乳頭ケアにとても力を入れています 笑 陥没乳頭ケアなら絶対これ! 赤ちゃんの吸引による改善 赤ちゃんに何度も何度も乳首を吸ってもらうことで、柔らかくて弾力のある乳首へと変わっていきます。 そうすると徐々に乳首がほぐされ、赤ちゃんが咥えやすい乳首になるため、自然と授乳がしやすいおっぱいへとなるんです! 陥没乳頭だからと諦めないで、赤ちゃんと一緒に授乳の練習をしてみましょう。 乳頭吸引器を使用して、乳頭を引っ張りだしてから授乳をするとスムーズに授乳を行いやすいでしょう。 乳頭マッサージを行う際、指で刺激しても乳頭が突出しにくい場合にも、乳頭吸引器で乳首を引っ張り出してからやってみましょう。 乳頭吸引器とは、ポンプや注射器の圧力を利用して乳頭を吸引し、乳頭を突出させるクセをつける矯正器具のことです。 強く吸引したり、長時間にわたり吸引したりすると、痛みや乳首を傷つける原因になるので、やり過ぎには注意してください。 乳頭保護器を使う 陥没乳頭や扁平乳頭のように授乳しにくい乳首の形のときや、乳首が傷ついているときなどにオススメなのが「乳頭保護器」です。 乳頭保護器とは乳首に被せることで乳頭守る保護カバーのことで、傷ついた乳頭の保護が本来の目的ですが、陥没した乳頭の代わりとしても使用できます。 乳輪全体を覆ってくれるような保護器もあるので、自分と赤ちゃんに合う保護器を探してみましょう。 搾乳器を使う 陥没乳頭の場合、手で搾乳するのが難しいと感じるママさんもいるでしょう。 そんなときは、母乳の絞り出しをサポートしてくれる「搾乳器」がオススメです。 初めて搾乳器を使うというママさんは、電動搾乳器だと乳首への刺激が強すぎるかもしれないので、手動搾乳器から始める方が良いかもしれません。 改善されない場合は、医師へ相談 授乳姿勢や赤ちゃんの乳首の咥え方を工夫したり、陥没乳頭を改善するセルフケアを行ったりしても、授乳が上手にできない場合もあるはずです。 セルフケアで治らない重度の陥没乳頭や後天性の場合は、手術などの治療を必要とする場合もあります。 ただし、妊娠中や出産後すぐの手術はオススメされていません。 陥没乳頭で授乳に悩むママさんは、とりあえず産院など、病院で一度相談してみましょう。 妊娠したら陥没乳頭になってしまった女性は… 妊娠すると体内でも出産準備が行われ、女性ホルモンが過剰分泌されるようになります。 そうすると授乳期に向けて、胸のサイズが2カップ程度大きくなるため、それに伴い乳輪や乳首も大きくなるんです。 乳頭は短いままなのに、 妊娠によって急激にバストアップしてしまうことが原因で、陥没乳頭になってしまう場合があります。 しかし、妊娠による陥没乳頭の場合は、断乳を迎え、女性ホルモンの分泌が落ち着くと、胸のサイズが妊娠前に戻るため、自然と改善されるようです。 授乳期の乳首は、とくに清潔に! 陥没乳頭は、 陥没部分に垢や分泌物といった汚れが溜まりやすく、不衛生に放っていると雑菌が繁殖して、乳腺炎などを引き起こす恐れがあります。 普段から乳首を十分に洗っておくことは大切ですが、 授乳期間は赤ちゃんが乳首を咥えるわけので、とくに清潔にしておくことが重要です。 仮性の場合は刺激を与えて乳頭を出してから、しっかり洗うようにしましょう。 真性の場合でも、できる範囲でキレイにしておきましょうね。 保湿ケアも怠らずに… 授乳期間は、赤ちゃんの唾液や母乳によって皮脂が少なくなっているため、 乳首が乾燥しやすい状態です。 授乳後は、綿棒や洗浄綿などで丁寧に汚れを拭き取ってから、または入浴後に、低刺激のオイルを使用して保湿ケアをしておきましょう。 保湿ケアは乳首を清潔に保つためだけでなく、 乳首を乾燥から守るため授乳による乳首へのダメージを防ぐことにもつながります。 まとめ 陥没乳頭の症状にもよりますが、陥没乳頭でも基本的には授乳が可能です。 ただし、赤ちゃんの乳首の吸い付きが悪く、母乳が絞り出されにくいというデメリットはあります。 陥没乳頭の人が上手に授乳するには、乳輪全体を吸わせたり、乳頭を柔らかくしたりしておくことが大切です。 乳首が自然と突出するように、授乳がしやすくなる可能性があります! そして、陥没乳頭は陥没乳頭に汚れが溜まりやすいため、授乳期はとくに清潔にしておきましょうね。
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