多様に使われているカラメル 欧米では、ずっと昔から、家庭料理で使われていたカラメル。 19世紀ごろになると、飲料やビール、お菓子などにも利用されました。 日本にやってきたのは、大正~明治の初期にドイツからです。 原料を砂糖とした国産のカラメルが販売されて、佃煮などの料理に使われていました。 日本が経済成長を遂げると洋食が広がり、加工された食品も多くなってきたことから食品産業も発展して、カラメルも多様化されるようになったのです。 日本のみならず、世界各国の食品や飲料に使われているカラメルの用途として挙げられるのは、次の通りです。 飲料に使うとき、食品に使うときと、それぞれの性質に合わせて調合されています。 カラメルはお菓子以外にも、多様な使われ方をしています。 そんなカラメルは、ご家庭でも簡単に作ることができます。 次項では、カラメルソースの基本的な作り方をお伝えします。 【材料 プリン約8個分】 ・グラニュー糖 大さじ4 ・お湯 大さじ2 【作り方】 1) 鍋に、グラニュー糖を入れて弱火にかけます。 2) 鍋をゆすりながら、グラニュー糖を溶かして全体が色づくようにしましょう。 このとき、スプーンなどで、かき混ぜないでください。 3) 大きな泡が小さくなって、濃い飴色になったら、火を止めます。 4) そこにお湯を少しずつ入れて、濃度を調整します。 お湯を入れたときにハネるので、火傷に注意しながら入れてください。 5) カラメルが固まらないうちに、プリンの容器などに流し入れましょう。 カラメルソースを保存したいときは、お湯を加える工程で、お湯の分量を倍にしてください。 濃度を薄くしておけば、固まりにくくなります。 グラニュー糖があれば、簡単に作ることができます。 原材料を変えてもカラメルはできるの? お菓子を作るときに欠かせないカラメルですが、原材料が砂糖と書いていたり、グラニュー糖と書いてあったりと、どちらを使えば良いか迷いますよね。 材料が異なると、どういった味の変化があるのでしょうか。 作り方は同じで、原材料を変えたカラメルの特徴を見ていきましょう。 カラメルの王道と言って良いでしょう。 ほろ苦さは、やや弱いです。 味は黒糖のアメや、べっこう飴に近いです。 ほろ苦さよりも、風味が強く仕上がります。 王道のカラメルソースではないものの、和風のお菓子に合います。 原材料が違うだけで、それぞれ味の変化が起きました。 使う料理で変えてみても良いし、お好みのカラメルも見つかるかもしれませんよ。 では、カラメルを使った簡単レシピを見ていきましょう。 簡単!カスタードプリンの作り方 カラメルソースと言ったらプリン。 簡単で美味しいカスタードプリンのレシピです。 2) カラメルソースを、プリン型に流し入れて冷まし、カラメルを固めておきましょう。 3) 耐熱容器にグラニュー糖と牛乳を入れて、600wの電子レンジで約1分加熱します。 4) ボウルに全卵と卵黄を入れたら、泡立て器で溶きほぐし、(3)を少しずつ加えます。 このとき、泡立てないように混ぜてください。 5) (4)をこしながら、(2)の容器に流しいれます。 6) フライパンに3枚重ねたキッチンペーパーを敷いて、(5)を並べて、熱湯を方の半分まで入れてください。 7) フタをしたら弱火にかけて、12分蒸していきましょう。 軽く揺らすと表面が揺れて、バランスよく弾力がありそうなら大丈夫です。 冷蔵庫で冷やせば出来上がりです。 型から抜くときは、型が入るぐらいのボウルにお湯を入れて、型の外側を10秒浸ければ、盛り付けやすくなります。 カラメルバナナケーキの作り方 バナナの自然の甘みなので、子どものおやつにもピッタリのケーキです。 見た目は、手の込んだケーキに見えますが、作り方は簡単ですよ。 2) カラメルソースを作ります。 3) 型にクッキングシートを敷いて、カラメルを流し込み、そのうえにバナナを敷き詰めていきましょう。 4) ボウルに砂糖・塩・ヨーグルトを入れて、泡立て器でよく混ぜ、溶いた卵とレモン汁を加えて、さらによく混ぜます。 最後に、振るった薄力粉とベーキングパウダーを加えて、しっかり混ぜてください。 作り方は簡単!果物をソテーするだけ カラメルソースの基本的な作り方でも、少しお話しましたが、果物のソテーと相性抜群です。 【材料】 ・りんご 1個 ・砂糖 大さじ5 ・バター 大さじ1 ・シナモン お好み ・バニラアイスクリーム お好み 【作り方】 1) りんごの皮を剥いたら、小さめのいちょう切りにします。 2) フライパンにりんごを敷いて、砂糖を全体にまんべんなく振りかけます。 時折、混ぜながら周りが少しずつカラメル色になるまで、強火のままじっくりと待ってください。 (あまりいじらなくて大丈夫です) 3) 濃い飴色になったら火を止めて、バターを絡めて、お好みでシナモンを振りかけましょう。 4) 器に盛り付けて、バニラアイスクリームを添えれば出来上がりです。 アイス以外にも、パンにのせたり、ヨーグルトとも合いますよ。 粗熱をとってからジップ付きの袋に入れれば、冷凍保存も可能です。 簡単なのに、満足感が得られる一品ですよ。 味のアクセントになるカラメル 難しそうなカラメル作りですが、焦がさないように注意すれば、材料もシンプルで、簡単に作ることができます。 甘いデザートでも、カラメルのほんのりとした苦みがアクセントになり、上品な味わいになりますよ。 今回ご紹介した他にも、カラメルを使ったレシピはたくさんありますので、ぜひ作ってみてください。
次のキャラメルソースと名前の似ているカラメルソースだが、じつは全く違うものなのだ。 キャラメルソースは水や砂糖に加えて牛乳や生クリームなどの乳製品が使われているのに対し、カラメルソースは水と砂糖のみで作られていることがほとんど。 プリンなどの下に敷かれているのはカラメルソースで、比較的苦みが強いのが特徴だ。 簡単にいえば、カラメルソースに乳製品を加えて作られたものがキャラメルソースで、やや苦みが弱くてまろやかな味わいと口あたりが特徴。 この2つはよく間違えられるが、実際は味も口あたりも異なるものなので注意しよう。 ちなみに、キャラメルもキャラメルソースと同じような材料で作られている。 キャラメルは煮詰めることで濃度を高くし、冷やし固めることで濃厚な食感と味わいに仕上げている。 キャラメルソースに使う基本の材料は水と砂糖、生クリームと非常にシンプル。 鍋に水と砂糖を入れて火にかけ、濃い茶色になるまで煮詰める。 一度火を消して沸騰が落ち着いたら生クリームを少しずつ加えながら混ぜ、滑らかになったら少し加熱すれば完成だ。 水と砂糖が沸騰している状態で冷たい生クリームを加えると、一気に吹きこぼれてしまうので注意しよう。 すぐに生クリームを加えたいときは、鍋に少量の水を加えて温度を下げるとよい。 砂糖の焦がし具合でキャラメルソースの苦さが決まるため、苦みを抑えたいときは黄金色程度で火からおろすのがおすすめ。 手軽にキャラメルソースを作るなら、市販のキャラメルに牛乳を加えてレンジで加熱するとよいだろう。 キャラメルが溶けるまで少しずつ加熱すれば、簡単にキャラメルソースが作れる。 アイスコーヒーの上にホイップクリームをのせ、その上にキャラメルソースをかければカフェ風の飲み物が自宅で楽しめる。 ホットコーヒーの場合は、カプチーノなど泡のあるタイプがおすすめ。 泡の上に格子状にキャラメルソースをかけると、おもてなしにもピッタリのオシャレなコーヒーが作れる。 また、バニラアイスや好みの味のアイスにキャラメルソースをかけるだけで、一気に豪華なスイーツに変身する。 チョコチップや刻んだキャラメル、マシュマロなどを一緒にトッピングするのもおすすめ。 皿に盛りつけたパウンドケーキにキャラメルソースをかけてもオシャレ。 一緒にフルーツやミントを飾れば、店で出てくるようなデザートプレートも作れるだろう。
次の家庭でできる簡単プリンの作り方(幼児のおやつにおすすめ!) プリンは子どもに人気のデザートです。 市販品のカスタードプリンも安く売っていますが、ご家庭でつくるのも簡単です。 牛乳・卵・砂糖の3つの材料さえあれば、できてしまいます。 この記事では、幼児のおやつにもおすすめのシンプルなプリンの作り方をご紹介いたします。 分量は卵1個に対して牛乳100ml、砂糖大さじ1を目安とします。 これでカップ2個分のプリンができます。 市販のプリンでは1個あたり15g程度の砂糖が含まれるとされます。 しかしここでは幼児が食べることを考え、1個あたりの砂糖量をなるべく少なくし、甘さを控えめにしています。 砂糖は上白糖を使っても良いですし、グラニュー糖を使っても良いです。 グラニュー糖だとすっきりとした甘さになるようです。 砂糖の代わりにはちみつを使うレシピも人気があります。 今回は、牛乳の代わりに低脂肪乳を使用しました。 もちろん牛乳の代替として問題なく使えます。 上記材料に加えて、バニラエッセンスやココアパウダーを使っても美味しくいただけます。 バニラエッセンスは甘い風味の香り付けをするために使われます。 手順1 カラメルソースをつくる まずはプリン容器の底に入れるカラメルソースを作っていきます。 カラメルは砂糖大さじ1、水大さじ1を目安に作ります。 通常、カラメルソースは鍋を使って作ります。 これは最後に水を入れたときに、高温のお湯が突沸して飛び散り、危ないからです。 ただ、今回のプリン作りで使うカラメルはごく少量ですので、小さなフライパンや卵焼き器を使った方が作りやすいです。 砂糖水をフライパンで熱し、沸騰させ、茶色に変化したら火を止めます。 飛びはねに注意して、大さじ1の水を加えます。 カラメルソースを作るのは初見では難しいので、動画サイトや料理書を参考に試してみてください。 カラメルソース・シロップはできあがっているものが個別に販売されてもいるため、カラメル作りが大変であればそれらの市販品を使っても良いでしょう。 ポイント カラメルソース作りの注意点 カラメル作りでよくある失敗は、鍋から目を離しているうちに焦げ付いてしまったという事例です。 カラメルは焦げると苦くなってしまいます。 (逆に、ちょっとほろ苦い大人の味にしたいときは、やや焦がし目にします) もしカラメルが鍋の底に焦げ付いてしまったときは、慌てずに鍋に水を張ってしばらく置いておくと良いでしょう。 砂糖は水溶性なので、しばらく待つと焦げ付いた砂糖も水に溶けてくれます。 他の注意点として、電子レンジを使ったカラメル作りが挙げられます。 ネットでは耐熱容器と電子レンジでカラメルソースを作る方法も紹介されていますが、これは非推奨です。 高温になる箇所のムラにより、耐熱容器であっても割れてしまう危険性があります。 カラメルなしのプリンにするのも一案 じつはプリン作りの工程で最も手間がかかり、難しいのがカラメル作りです。 プリン作りの大変さの8割はカラメルにあるといっても過言ではありません。 また、幼児の日頃のおやつとするには、砂糖の塊であるカラメルプリンは糖分が多くなりすぎるのが心配です。 なので、ここでご紹介したカラメル作りの工程は飛ばして、カラメルなしのプリンにするのも一案です。 砂糖の代わりにハチミツを使って、はちみつプリンにするのもオススメです。 材料の工夫次第でヘルシーで健康的なプリンが作れますので、アレンジレシピをぜひ試してみましょう。 手順2 プリン液をつくる プリンの本体となるプリン液は、卵1個・牛乳100ml・砂糖大さじ1をボールに入れて、泡立て器で混ぜ合わせます。 このとき、なるべく「泡が立たないように」混ぜるのがうまくつくるコツです。 バニラエッセンスやココアパウダーはこの段階で入れます。 混ぜ終えたら、茶こしなどでこして、プリンの容器に流し入れます。 これはプリンのなめらかな食感をつくるためです。 手順3 プリンを蒸し器で蒸す 耐熱容器に入れたプリンを蒸し器で蒸していきます。 ご家庭に蒸し器がない場合は、お鍋でも代用できます。 容器にアルミホイルを被せ、蒸し器のフタを布巾でつつんで乗せます。 弱火で20分ほど蒸していきます。 時折フタを取って固まり具合を確認し、蒸し時間を調整しましょう。 蒸気は高温になっていますので、蒸し器のフタを開けるときは蒸気が顔にかからないよう、十分にご注意ください。 また、容器も高温のため、取り出すときは鍋つかみ等を使い、やけどしないように気をつけます。 容器を少し揺らしてみて、表面が弾力を持った感じに波打つのであれば完成の頃合いです。 冷蔵庫で冷やして完成! 一旦常温で粗熱を取ってから、冷蔵庫に入れて冷やします。 冷やし終えたらプリンの完成です。 砂糖、牛乳、卵だけのシンプルな材料だけでプリンをつくることができました。 基本のプリンをマスターしたら、次はアレンジレシピに挑戦してみましょう。 ココアパウダーやクリームを入れても良いですし、砂糖の代わりにはちみつを、牛乳の代わりに豆乳を使ってヘルシーなプリンに仕上げることもできます。 プリンはどうしてもカラメルを作るのが一手間で、失敗しやすいところではあるのですが、カラメルなしのプリンであればお手軽に作れます。 幼児のおやつとしては(砂糖の摂り過ぎは気をつけたいものの)牛乳と卵を主材料とするプリンは栄養食としても優れています。 冷蔵庫に卵と牛乳があるときは、ぜひ簡単プリン作りにチャレンジしてみましょう。
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