漫画の創作設定です。 皆さんが言うとおり史実の設計思想とは全く違います。 つまるところ、「歴史の後付け」というやつです。 もう他の方々がおっしゃってるので簡単に言いますが、 大和型戦艦 大和、武蔵 が起工された時代はまさに大艦巨砲主義真っ只中の時代で 、世界が建艦競争に走ってました。 仮想敵国である米合衆国に物量で勝つことは100年経ても経済力、生産力、物資の差で到底ムリな話なんです。 だから大日本帝国は「戦争は数じゃなくて質だよ兄貴」にならなくちゃいけなかった。 物量で圧倒されている敵に物量合戦挑めばただでさえ少ない勝機は完全に消えてたから。 そこで、世界の戦艦を全て凌駕する戦闘力を保持した最大最強の戦艦を秘密裏に建造することにしたのです。 それが大和型戦艦。 外に機密が漏れないように議会予算まで騙して秘密裏に建造されました。 まあ大和型はそういうものです。 というかよく考えれば絶対的な不沈艦は存在しないんですよね。 実際大和型の二隻はどちらも沈んでいますし。
次の映画『アルキメデスの大戦』評価は? 28更新 『アルキメデスの大戦』あらすじ概要 日本海軍の山本五十六は将来の航空機時代を見こし空母建造を進言するが、平山案の巨大戦艦の方が低額なので決定しそうです。 数学天才の櫂(かい)は新戦艦の建造費見積もりの謎を暴こうとするが…。 他の映画はも参考にしてください。 実話ベースですが櫂のモデルはいないようです。 まだ連載中だし長編なので、映画用オリジナル脚本です。 監督・脚本の山崎貴(たかし)は特撮やVFXディレクター等で関わり、映画・TVドラマなどで多くの監督作も生み出しています。 私も『ALWAYS』シリーズ、『』『海賊とよばれた男』等、複数作を観ていますが 『アルキメデスの大戦』は脚本も飛び抜けて良いので代表作になる気がします。 主演の櫂直の菅田将暉は犬のような瞳の愛らしさ等で人気のイケメン俳優ですが、天才の変人を違和感なく演じてて、難しい専門用語も滑舌よく聞き取りやすい発声なのはさすがです。 ほぼ紅一点の鏡子の 浜辺美波は、着る服がどれも似合ってかわいくてまさに昭和初期の令嬢です。 歴史では主役級の山本五十六を舘ひろしが演じてて、海軍内ではカリスマもあり知能も高いはずですが、櫂が現れると凡人を自覚して、持てる権限で櫂をサポートする立場に回る姿勢が、若手俳優へバトンタッチする現実と重なります。 平山中将の田中泯は、中盤まではつかみどころがなく無口なのでただの老害に見えるが、実は秘めた才能は櫂をも超えるかもしれないという成熟した大天才を見事に演じています。 同じ天才でも菅田将暉より、 重厚な天才像を見せてくれます。 他にも、國村隼、橋爪功、笑福亭鶴瓶など、クセある俳優陣が「凡人」として脇を固めているおかげで、 菅田将暉や田中泯の「天才」ぶりが際立って見える作りになっています。 戦争映画ではない?冒頭バトルも数学の一部 予告編では戦艦大和と航空機群との戦闘シーンをアピールしてますが、今回の 『アルキメデスの大戦』は戦争映画ではありません。 バトルシーンも冒頭の数分間のみなので、アクション映画を期待した人はがっかりするかも。 ただ、冒頭の戦艦大和のバトルと撃沈シーンは、今の邦画の実写やCGレベルでは最高水準だと感じます。 これを1時間分作れるなら世界でウケる映画もできるだろうけど、残念ながら日本では予算や技術者人員が全く足りないのでしょう。 冒頭で巨大戦艦ヤマトが米軍の航空機隊に敗北する流れは、 山本五十六の「仮定」=「戦艦を主戦力とする大艦巨砲主義は終わり、航空機が主力となる時代がくる」を証明しています。 数学の証明問題でいう「結論」を先に示したのです。 映画『アルキメデスの大戦』は本編全体をとおして、この証明問題を説いていく物語です。 数学における証明とは「仮定」から「結論」に導くので、 冒頭の戦闘は「ただの大和撃沈ではなく、山本五十六の仮定を証明した美しい結論」なのです。 冒頭シーンでは、米軍が墜落機を脱出した兵士を海から救う場面も映し出されます。 これは 「1兵士の命さえ大切にする米軍」と「特攻隊などで1兵士の命を軽く考える日本軍」との対比です。 この違いによっても勝敗は決していたのでしょう。 開戦と終戦のきっかけを作った者は?実話? 数学の証明問題のように「結論」を先に書くと「 戦争を始めるきっかけの1つを作った者と、戦争終結のきっかけの1つを作った者は同一人物、櫂直(菅田将暉。 かいただし)です」。 もちろん実話ではなくフィクション(創作物語)です。 櫂直は、当初は山本五十六から「空母より安い巨大戦艦の建造費の見積もり」を依頼されます。 山本の表(おもて)の目的は「近い将来、戦艦ではなく航空機が主戦力の時代がくるから空母を建造したい」のです。 しかしラスト近くの永野中将(國村隼)との会話で明らかになる、 山本の裏(真)の目的は「ハワイ真珠湾を奇襲攻撃するために、空母と航空機隊を準備したい」のです。 開戦はもう避けられないので、アメリカ艦隊の主力と航空戦力の多くを事前に破壊し、開戦直後を有利に進めるためです。 櫂直の図面によって平山の巨大戦艦に重大な欠陥が見つかり「空母建造が決定」されますが、皮肉にも「 戦争を止めようとした櫂直こそが、開戦のきっかけの1つを作ることになった」のです。 終戦の最大要因は「広島、長崎への原爆」ですが「負け方を知らない」日本人はその後も命を犠牲にゲリラ戦を行ったかもしれません。 平山中将(田中泯)はそれを避けるため「精神のより所をなくして、国民に敗北を気づかせよう」とします。 すなわち「 日本の象徴たる『大和(やまと)』という名の美しい巨大戦艦を建造し、それが撃沈されると国民の戦意喪失により無駄な犠牲者を減らせる」という策謀を練った平山と、自ら設計した戦艦を建造したい欲求にまけた櫂直が手を組んだのです。 日本国民の精神の拠り所の「天皇」は生きてたので「大和撃沈により勝利をあきらめた」とはなりませんが、敵の爆撃機を阻止する手段がなくなった事は、当時の政治家や軍将校が一番よくわかっていたため、 櫂直が終戦を早めたことになります。 魔法の方程式の導き方とは? 櫂直が終盤に示した 「鉄の総使用量だけわかれば、建造費の見積額を試算可能にする方程式」はまさに魔法の数式です。 あそこまで正確に当てることは不可能でしょうけど、複雑系を1つの未知数にしぼったのは映画的にもわかりやすいです。 大切なのはその「過程」です。 新戦艦だけでなく旧艦の建造データすら見せてもらえない櫂直は、さすがに詰んだと思いました。 ところが櫂直はあきらめず、まず戦艦「長門」に乗船し軍規違反で図面の数字を写し、巻き尺で船内を採寸します。 「測りたくならないとは変わり者だな」と言われた田中正二郎(柄本佑)も、結局は歩幅で協力します。 櫂直は次に新戦艦の予測図面を描きます。 長門の図面を記憶しててサイズを新戦艦のに置き換えたのですが、天才にしかできない技です。 単純に長門の採寸を数倍しただけでなく、実際の戦艦設計時のように「通常時や台風時の波の影響」「流体力学」なども考慮します。 この 「表面上だけでなく本質的な設計」がラストで「建造の決まった新戦艦に待ったをかける」のに役立ちます。 魔法の方程式を導けたのは、大阪の民間造船会社の社長の大里清(笑福亭鶴瓶)と 所蔵データと「タイムリミット」のおかげです。 人件費や材料費から正確に試算しようとしたけど、 突然期限が早められ正攻法をあきらめた瞬間「集中力」がMAXに高まり神がかったアイデアをひらめいたのです。 iPhoneなど世界を便利にしてる発明品の多くは「限定された環境でのひらめきが元」という説を聞いたことがあり、それを映像化した作品もよく見かけます。 短い時間なので事象をシンプルにとらえ「鉄の総使用量」のみに目をつけたのです。 この「仮定」は見事に的中し、駆逐艦、潜水艦など建造物によっての相関関係から他の未知数を解いていきます。 やがて どんな海軍の建造物でも「鉄の総使用量」のみから「建造費」を見積もれる方程式を導き出したのです。 鏡子(浜辺美波)と田中(柄本佑)と菅田将暉が、東京へ戻る夜行列車内で徹夜で計算したのは「新戦艦の鉄の総使用量」です。 会議中に田中が計算してたのは「鉄の総使用量を方程式のXに代入して求めた、新戦艦の建造費」です。 ラストの軍事会議以降のドンデン返しとは? 軍事会議が始まった時点では、櫂直らは新戦艦の鉄の総使用量の予測値を計算できていません。 山本五十六や永野中将が時間稼ぎするが、建造費の安い平山案で決着しそうです。 その時、櫂は黒板に「魔法の方程式」を書いて説明し始めます。 それをデタラメだと主張する嶋田・平山陣営ですが、実際の駆逐艦などの鉄使用量から建造費を導き出して見せ納得させます。 その 時間かせぎが功を奏して、田中は平山案の新戦艦の建造費を算出し終わり、試算の倍近い額だと判明します。 これで山本五十六陣営の勝利かと思いきや、平山中将は「 新戦艦の建造費は諸外国に知られると、警戒されもっと強力な軍艦や兵器を造られるため『低額に偽装』した」と明かします。 造船所の裏取引を指摘した櫂もこの深慮に感服します。 これで今度は平山案に決定しますが、櫂直は新戦艦の図面と自分のを見比べて「 新戦艦には、年2回程度くる巨大台風の高波に耐えられない欠陥がある」ことに気づき指摘します。 そうして「航空母艦の建造が決定」となります。 軍事会議での二点どんでん返しでは終わらず、山本五十六の本音を永野中将が引き出して、歴史を知る私達は驚愕することになります。 山本は「今後は航空機が主戦力になる」という主張で、空母建造を進言したのですが別の理由が判明します。 開戦前にハワイ真珠湾を奇襲攻撃し、敵の主力航空機とその発着基地を破壊するために、巨大空母が必要だったのです。 結局「戦争を止めるため」に難題を説いた 櫂直は間接的に「ハワイ真珠湾の奇襲攻撃に手を貸した」ことになります。 それでどんでん返しは終わらず、しばらく後に平山は櫂の図面をもとに「新巨大戦艦の大和(やまと)」の20分の1スケールを製作し、櫂を建造チームにスカウトします。 櫂は迷うが「自ら産んだ戦艦を完成させたい欲求」に負けて了承します。 平山は櫂と同様に「日本は戦争でアメリカに勝てない。 物量差が圧倒的に違いすぎるから」と指摘し「新戦艦大和は、戦争に勝つためではなく、 負け方を知らない日本人により日本国が滅亡するのを防ぐため」に建造したいと語ります。 つまり日本の 象徴的名称の「大和」が撃沈されることにより「日本沈没」を仮想体験させ現実を直視させて、無駄な徹底抗戦をやめさせようと考えたのです。 でもわざと負ける戦艦を造ったわけではなく「戦艦では勝てない時代が到来」してたので必然的だったのです。 『アルキメデスの大戦』どんでん返し一覧• 平山側が、軍事会議の日程を早める• 櫂の数式で、空母に決まりかける• 平山の費用偽装理由で、戦艦に決まりかける• 櫂の戦艦欠陥指摘で、空母建造が決定• 山本五十六の空母活用法が、明らかに• 平山と櫂が、日本のために大和を建造 『アルキメデスの大戦』私の評価と総括 観るまでは正直よくある小規模な戦争映画かと思ってましたが、実際は「 日本の滅亡や存続をかけた、天才vs天才の頭脳戦」だけでなく、 法廷ミステリー要素、昭和初期の(変わった形の)恋愛要素、スポ根要素などもいい感じで混ざってます。 菅田将暉の変人ぶり天才ぶり、柄本佑のツンデレから仲間第一号になる過程、浜辺美波のはいからさん風令嬢ぶり、田中泯のつかみどころのないもう1人の大天才ぶり、舘ひろしの軍人の本性、その他の凡人の方々など役者陣も素晴らしいです。 冒頭のバトルアクションでつかみはOKで、その後は櫂が図面を描き上げるまでは長門乗船をのぞくとエンタメ性が低くなり退屈に感じる人もいるかも知れません。 が、 櫂の天才ぶりや、振り回される田中の成長を笑いも混じえて楽しませてくれます。 ほぼ紅一点の浜辺美波との恋愛要素ロマンスにほっこりできるし、ラストの軍事会議は予想もしてなかった、どんでん返しの連続で興奮すると同時に、 史実を知る者として涙が止まらなかったです。 こじつけだけど良い解釈だと思います。 期待値ハードルが低かったことや、私自身「数字大好き人間」であることで、ややひいき目ですが『アルキメデスの大戦』は2019年公開の邦画実写ではベスト候補作です。 同じく空母を扱った『』もテーマは全く違うけど好きです。 どちらも戦争映画と呼ぶには戦闘が少ないけど、ぜひ一度は観るのをおすすめした映画です! 他の映画はも参考にしてください。 『アルキメデスの大戦』含む映画ランキングや映画賞•
次のはい、なんだか久しぶりの菅田将暉主演映画です。 そんな彼と山崎貴監督がタッグを組んだ作品。 山崎監督といえば、オリンピックの開会式を演出されるということで、なんて豪華な映画なんですか!! もう、とりあえず最高な映画なのは間違いないんじゃないですか!!!! 見に行かなくても分かるでしょこれ!!! 現代日本映画の珠玉が集まって、しかも戦艦大和を描いて、、、もう1000億点でしょうが!!!! ・・・だからもう、私はこの映画を見ないことにしました!!! 鑑賞は、皆さんに任せます!!!! もう見るまでもないでしょ!! だってこんな豪華スタッフ・キャストがいて、大々的に宣伝されて、これほど注目の高い映画はないですよ!!! だから、見る意味ないでしょ!? もう最高だって言ってるじゃないですか!!!! ここまで最高な映画を僕は知りませんよ、見てないけど! きっと第二次世界大戦のリアルなシーンが描かれて、人間ドラマも深くて、最後にあっと驚く作品になるんでしょ!?、見てないけど! 日本アカデミー賞に特別賞とかいう形で受賞するんでしょ!?、見てないけど! とにかく俺が言いたいのは、既に最高だって分かってるようなこんな映画は見たくねぇ!!! 本当に見たくねぇんだよ!!!! でもしょうがないから、アクセス欲しいから、しょうがないから見るかな。。 いや、もう傑作ってのは分かってるんですけど・・・見てないけど。 あらすじ ・戦艦大和の建造をめぐるさまざまな謀略を描いた三田紀房による同名マンガを、菅田将暉主演、「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」の山崎貴監督のメガホンで実写映画化。 日本と欧米の対立が激化する昭和8年、日本帝国海軍上層部は巨大戦艦・大和の建造計画に大きな期待を寄せていたが、海軍少将・山本五十六はその計画に待ったをかけた。 山本は代替案を提案するも、上層部は世界に誇示する大きさを誇る大和の建造を支持していた。 山本は大和の建造にかかる莫大な費用を算出し、大和建造計画の裏に隠された不正を暴くべく、天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる。 数学的能力、そして持ち前の度胸を活かし、大和の試算を行っていく櫂の前に帝国海軍の大きな壁が立ちはだかる。 菅田が櫂役、舘ひろしが山本五十六役を演じるほか、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶らが顔をそろえる。 この面白さは測れなかった はい、未だに興奮してるMachinakaです。 何が大和の闇を数字で暴くだぁ? 大和は夢だろロマンだろ!? 数字なんていらないんだよ!!! 数字とかどうでもいいからドンパチやってくれよ!! って思ってたんですけど、そんな私の予測を良い意味で裏切ってくれた映画でした。 数学と謎解きがメインの話ということで、冒頭の大和崩壊シーン以外は本当にアクションがない。 ナレーションも多いし俳優の心の声も出しちゃう。 邦画の悪い癖が詰まってる作品とも言えなくもない。 でも、そんなのどうでもいいんだよ!! って思わせてくれる素晴らしい映画でした。 この映画の素晴らしいところは大きく分けて二つあると思っていて・・ 一つ目が大和出生の秘密と大和の価値について、改めて考えるきっかけになったこと 二つ目が数学が人生の役に立つことを教えてくれる映画であったこと にあると思っています。 詳細は、下記に記します。 大和出生の秘密と大和の価値 今作のストーリーの肝は「大和を作るべきなのかどうか」にあると思うんですけど、これを様々な角度から考えさせてくれる映画でしたね。 大和は大日本帝国の象徴、ロシアに勝った日本は負け知らず。 大和を持って世界に日本の大きさを知らしめよう!! と息巻く海軍保守派の思想から、大和は生まれたんですよね。 これに対して菅田くんは大和の秘密を暴こうとする。 これは予告編のプロットですね。 でも、今作は単に大和の闇を暴く映画じゃないんですよね。 半沢直樹みたいだって言う人もいるかもしれないけど、この映画は勧善懲悪じゃないんだよ!! ちゃんと大和を設計した人にも日本を想う気持ちがあったんだよ!! これは保守派を擁護してるとか、そんなんじゃなくて、ちゃんと人間を描いてるって証拠なんだよ!! 単に大和を作らなければ日本は良い方向に向かうのか、というとそうでもなくて。 大和を作る理由が、ちゃんと人間を通して描いてくれるんですよね。 まぁ、史実はどうか分かりませんよ? これは漫画を元にしたフィクションですからね。 最初は山本五十六の思想に共感して「大和なんて作っちゃダメだよ!!」「空母作れ!空母を!!」と思っていたけども、ラストのドンデン返しで俺の価値観も大きく揺さぶられてしまった。 本当にガツンときました。 大和を作ったほうが良いのか、悪いのか。 どうすれば戦争の被害を回避できるのか? 単に「戦争ダメ!」なんて正論じゃどうにもできない昭和初期の中で、考えに考え抜いた海軍の思想に、驚いてしまいました。 僕はずっと、「大和を作ったのは大誤算」だと思っていたのですが、戦争を早く終わらせるためには必要だったのかもしれません。 そう思わせてくれました。 数学が人生の役に立つことを教えてくれる あとは何より、数学を武器に戦う菅田を通して、 数学が人生の役に立つって教えてくれることが今作の最大の美徳だと思うんですよ!! 中学校・高校の頃、yとかxとか意味わかんないアルファベッドを並べる数学に疑問を感じた人も多いのではないですか? 「数学ってなんで勉強するんだろ」 「数学ってなんの役に立つんだろ」 って感じてる人ばかりだと思います。 私はというと、大学は理系に進み、仕事でもバリバリ数学を使ってるんですよ。 だから、数学って何のために勉強するかって聞かれると「飯が食えるから」「専門性が高くなって収入が増えるから」としか言いようがない。 あくまで数学は「生きる手段」としか答えようがなかったんです。 でも、そんなの数学苦手な人には響かない。 算数だけでいいじゃん、四則演算だけでいいじゃん。 数学できなくても社長になってる人とかいるじゃんって言われると、言い返せない自分がいました。 数学には何の意味があるんだろう? と考え続けていました。 もし自分に子供がいたら、どうやって数学を勉強させればいいだろうって。 でも今作は、そんな現金主義の私を良い意味でぶちのめしてくれました。 今作の菅田将暉くんは、数学を何のために使いましたか? 大和の闇を暴くため? 金を稼ぐため? 自分の名誉のため? 違うでしょ? 日本を守るために、世界を変えるために数学を使ったんですよ!! 数学には、世界を変える力があるって証明して見せたんですよ!! これは理系の私にとっては、本当に胸が救われる気持ちでした。 嬉しい、本当に嬉しい。 数学にロマンを感じられる素晴らしい映画でした。 これが、今作をゲキ押しするきっかけになったのかもしれませんね。。 半沢要素は確かにあるw ここで閑話休題 確かに前評判通り、半沢直樹っぽいシーンはたくさんありました。 ・巨大権力の闇を内部から探っていく ・勧善懲悪なキャラクター造形 ・表情豊かな激しい演技合戦 ・大阪に鶴瓶がいる などなど、確かに半沢的要素がありました。。 多分、映画を見ていた人ならわかるはずですよね? オフビートな演出をよくぞ実践してくれた! あと、これも評価しなくてはいけません! 今回は本当に上手く笑いを作れていましたね!! 非常にオフビートな笑いの入れ方で、本当に嬉しかったですよ! 山崎貴監督が、ここまでオフビートを取り入れてくれるとは思ってもみませんでした! 今回はギャグシーンがある時、何もBGMを流さないんですよね。 基本的には無音で、俳優も出来るだけ真顔で演技してるんですよ。 これこそオフビートですよね! あと、何より柄本佑さんのすまし顔感が本当にサイコーで! 菅田くんとのバディ感を上手く出せていたと思います。 一番笑ったのは、戦艦に無理やり乗り込もうとしたシーンですかね。 菅田くんが「早く乗ろう!」と言いながらも「そんなの無理に決まってるじゃないですか、そんな簡単に・・・」 と喋っている途中でシーンがガラッと変わり、次には船に乗っているシーンが映るww もうここで声を上げて笑ってしまいましたね。 山崎監督の作品でここまで笑うとは、これも予想がつきませんでした。 本当に計算式が合ってるのか、確かめてみた結果… さて、ここで本題。 菅田よ、適当に数式書いてるんじゃないだろうなぁ?と。 だから私、手計算で確かめようとしました。 そもそも、今回の数式は鉄筋の総量と人件費との関係から導き出したもの。 しかもグラフの形状は、正規分布のような形をしている。 だから、こんな簡単な式なわけがない。 絶対に下記のような式になるはずだと思ってたんです。 ちなみに、「exp... 」とは経験値ではなく、自然定数eの.... 乗という意味です。 実は私、劇中にメモを取っていて、数式を写そうとしたんですよねw でも、全部書くことができず断念。。 よくよく考えたら、予告に数式があったというねw C 2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 この予告映像を何度もなんども一時停止して、数式をデジタル化しました。 式の全容がこちらです。 菅田将暉くんの「測らないと気が済まない」ってセリフよろしく、私も「確かめないと気が済まない」ってなったわけです。 つまり、鉄筋の総量xを掛けてあげれば、 見積総額にするためには、鉄筋の総量xをかけてあげれば良い。 以上の計算を、実際にExcelに計算式を代入して、計算してみましたよ。 エクセルに入れてみて、単位が10万円なので、、、最後に10倍してと、、 ・・・ ・・・ 合ってた!!!!! 予告編の数式から入力した式で計算したら、、 合ってた!!!!! この数式は、間違ってなかった!!! ということはですよ? 菅田くん、数式を全部間違いなく書けているってことですよ!? ・・・ おい、菅田よ!!!!! 凄すぎるぞ!!!!! でも、ちょっとは休め!! 菅田くんの記憶力も素晴らしいんですけど、この数式を見事に調整した数学監修のチームも本当に素晴らしくて。 だってこの数式をみてくださいよ!? 定数項を除いて、 x-1344 がすべての項で使われてるんですよ!? おいおいおいおい!!! こんな奇跡ってあるかよ!?!?! 一体どうやって計算したんだよ!? これ、簡単な式になってるけども、実は緻密に修正して修正して、綺麗な式に直したんでしょうねぇ、、 正直、これを見ても凄さがわかる人は少ないのに。 本当に、素晴らしい式でした。 君も天才数学者になれる!? 見積もり金額計算シミュレーション! 菅田将暉くんの「測らずにはいられない!」精神が私にも移りまして、、 「俺も計算してみてぇ!」って気持ちがガッツリ入ってきちゃったんですよ。 欲を言えば、 「俺も早く計算してぇ!」って思っちゃったんですよ。 ということで、戦艦の見積を自動計算するツールを作成しました!!! 是非ともみなさん、下記のフォームに「数字のみ」を入力し、「測る」ボタンを押してください。 そうすれば、自動で計算してくれるはずです。 間違っても皆さん、数字以外は入力しないでくださいね? こんな顔してます。 普通の人とは「違った映画の見方」をすることで、「ここだけの」映画批評を記事にしています。 どんな映画にも必ず良い点はあり、積極的にフィーチャします。 それが正しい「映画の見方」だと思うからです。 ・記事タイトルに自分の着眼点を書いています。 ・映画の分析のために、独自に画像を作成しています。 ここが他の映画評論サイトとは違うポイントです。 出典さえ明記してくれれば転載OKです。 com アットを に変えてください.
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