マクドナルドは、フランチャイズ加盟店に商品や経営ノウハウを提供しています。 ノウハウ等を提供することで、売上の数%のロイヤリティ収入を得ています。 マクドナルドにとっては、店舗経営のリスクをフランチャイズ加盟店に負わせた上で、安定した利益を上げることができるビジネスモデルです。 マクドナルドの収益の大半は、フランチャイズ収入です。 詳しくビジネスモデルを知りたい人は、2017年7月に公開された『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観てください。 映画『ファウンダー』の中でも、 「マクドナルドはハンバーガーチェーンではなく、不動産オーナー」という言葉が出てきます。 マクドナルドはフランチャイズを上手く活用して、鉄壁のビジネスモデルを築いてきました。 マクドナルドの材料・調味料・調理方法を細かく決められたマニュアルに沿えば、効率的にハンバーガーをつくることができます。 メニューの数をしぼり、すべての行動をマニュアル化しているので、大幅なコストカットを実現しています。 マクドナルドの最大の特徴は、『来店した顧客を動かしていること』です。 顧客は列を作って注文して、トレイを受け取って食事をして、自分でゴミを捨てています。 普通のレストランとは、顧客の動線がまったく違いますね。 現在では様々なチェーン店が真似されていますが、1番最初に始めたマクドナルドは偉大です。 マクドナルドは「 エクスペリエンス・オブ・ザ・フューチャー」とよばれる自動注文端末機をそなえた新型店舗への改装をすすめています。 大型のタッチパネルで、画面をみながら商品を選択して注文することができます。 デジタル端末を活用することで、マクドナルドは従業員数を減らすことができますね。 マクドナルドの株価は、下落局面に強いイメージがあります。 下の図の通り、リーマンショックの際にもそんなに株価が下がっていない印象ですね。 マクドナルドは低価格な製品を提供しているので、景気が悪くなっても悪影響が少ないのかもしれませんね。 中国事業は地元企業に任せて、ロイヤリティ収入で稼ぐ方向に舵をきったようですね。 マクドナルドが力を入れているのは、デリバリー事業です。 現在、『ウーバーイーツ』を通じて、『マックデリバリー』サービスを展開しています。 マクドナルドは、デリバリー事業に積極的に投資をすすめています。 ちなみにマックデリバリーは、日本でも利用することができます。 マクドナルドを世界的なファーストフード企業に育て上げたのは、レイ・クロック氏です。 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、レイ・クロック氏の自伝的映画になります。 レイ・クロック氏は、日本人好みの経営者ではありません。 しかし、マクドナルドが世界最大のハンバーガー・チェーンになるには、必要な経営者だったと思います。 私は日本のマクドナルド株よりも米国のマクドナルド株の方をおススメしたいと思います。 日本マクドナルドは、米国のマクドナルドにロイヤリティを支払っています。 さらに、米国マクドナルドは日本マクドナルドの株式を大量に保有しています。 そのため、米国マクドナルドの動向次第では日本マクドナルドの株を売却される可能性もあります。 個人的に長期投資であれば、米国マクドナルド株をおススメします。 直近の決算 2020年4月30日 木 の寄付き前、マクドナルドが2020年第1四半期の決算を発表しました。 売上高 …47億1,440万ドル 前年同期比6. 2%減 純利益 …11億690万ドル 前年同期比16. 7%減 EPS …1. 47ドル 市場予想では、売上高46億50百万ドル EPS 1. 57ドルだったので、まちまちの内容でした。 米国では、ドライブスルーの売上高が9割近くに達していると発表しています。 コロナウイルスの影響で、マクドナルドは2020年通期の業績予想を撤回しました。 決算を受けて、株価は -0. 14%で引けています。 直近の株価 直近1年間の株価はこちらです 2020年4月30日終値。 1% 直近5年間の株価はこちらです 2020年4月30日終値。 1% 事業別の売上高 事業別の売上高はこちらです 2018年通期。 ビジネスモデルをみると、店舗経営のリスクをフランチャイズ企業に負わせた上で、安定した利益をあげています。 マクドナルドを成長させたレイ・ロック氏の自伝的映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は映画としても面白いので、ぜひチェックしてください。 関連資料 マクドナルド:『公式HP』 マクドナルド:『Annual Report』 注意事項 ・当サイトに掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません ・当サイトは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません ・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします ・当サイトでは、米国株についての情報を提供しています。 過去の決算 2019年第4四半期の決算 2020年1月29日 水 の寄付き前、マクドナルドが2019年第4四半期の決算を発表しました。
次の内容 単元株数 100株 権利確定月 6月と12月 優待回数 年2回 優待内容 【株主優待食事券】 100株:1冊(年間2冊) 300枚:3冊(年間2冊) 500株:5冊(年間2冊) 1冊あたりの価値 約6千円(年間1. 2万円) 優待利回り 約2. 100株だと年間2冊なので12枚分です。 これちょっと分かりづらいですよね? わかりやすく説明するために図解しました。 結論として100株購入で以下すべてが買えます。 配当利回り 株主優待とは別に現金で還元される配当金があります。 1株あたりの配当金は30円。 配当利回りは現時点では0. 中間配当はないので、12月にまとめて配当金の権利が得られます。 過去の推移をグラフにしました。 基本的に増配はしていません。 株価は後ほどお見せしますが、長期スパンでは株価が上がっていてるので、配当利回りは減っています。 株価が高くなっても配当金は増えないからです。 参考までに配当性向も作りました。 これは会社の利益をどれだけ株主に還元しているかを表す1つの指標です。 そんなに高くはないですね。 配当利回り+優待利回りを整理 配当利回り+優待利回りを整理するとこうなります。 還元率 配当利回り 0. 配当利回りは低いものの、優待利回りでカバーしている感じですね。 マクドナルドが好きな人にはいいと思います(不要な場合でも金券ショップでそれなりの価格で売れるとは思いますが) ただ還元率は株価によっても変わってくるので注意が必要です。 株が上がれば利回りは落ち、株が下がれば利回りは上昇します。 日本マクドナルドの株価分析 ここからはマクドナルドのチャート、売上・営業利益を見ていきます。 そしてより違いをわかりやすくするために、日経平均株価と比較したチャートが以下になります。 売上・営業利益・各指標 続いて業績を解説します。 最近はそこから売上、営業利益ともにV字回復を遂げています。 わたしはたまにしかマクドナルドに行きませんけど、明らかに前より混んでいるのがわかります。 いい感じに上がってきていますね。 2017年からはかなり高い数字を叩き出しているのがわかります。 BPS(1株あたりの純資産)は安全性を表す指標です。 これらが安定して右肩上がりになっている企業が株式投資するにあたって優良企業とされています。 もうちょっときれいに上がっているといいんですが、ここ数年の動きはいいと思います。 フリーキャッシュフロー:営業キャッシュフロー」ー「投資キャッシュフロー」• 営業キャッシュフロー:本業の利益を表す• 本当にシンプルで、ハンバーガーを売りそれで利益を得るという構造。 売上を増やすには【店舗あたりの売上を増やすか、店舗を増やすか】の2つです。 最近は店舗数をあまり増やさず、1店舗ごとの売上を最大化することを狙っているようです。 不採算店舗から順に削っていっているようです。 選択と集中というやつですね。 マクドナルドには直営店とフランチャイズ店(FC店)があります。 フランチャイズとは「本部が会社の看板を貸して、店自体の運営は別会社やオーナーに委託するもの」です。 本部は加盟店(代理店)の収益の一部をロイヤリティ(利用料)として回収します。 土地代や店の建設費、人件費などを加盟店に負担させることができるためメリットは大きいです。 継続的なコストがかからないため、なにかあったときのリスクを避けられます。 たとえばマクドナルド本部としては自社で社員を雇う必要がないので、いざ経営難になったときに人件費を払うのは代理店なので本部としてはリストラをする必要もないです。 あと事故や事件などがおこって店舗が運営できなくてもそのときの店舗運営コストは代理店負担になったりとか、売れ残ったときの在庫コストなどを抱えなくていいわけです。 身軽経営ができて、これも一種の選択と集中だと思います。 原田社長時代は苦しい時代でしたが、カサノバ社長があとを引き継ぎ黒字化。 2019年に日色保(カサノバは会長)に。 これからどうなるんでしょうか。 成功要因:5年ほどの事業モデルの変化 なぜマクドナルドが黒字回復したのか。 その理由について私が考えたポイントをまとめました。 内容 メニュー表の掲載 店舗においてメニュー表を一時なくしていたが不評で元通りに。 ないとか頭おかしい。 メニュー刷新 新メニュー、ランチメニューの刷新。 たとえば高単価のドリンクの販売、チーズを中心にした需要を見込める商品の開発など。 ワクワクするメニューが増え購買意欲の向上に。 サイドメニューが選べるように 以前はセットだとポテト一択だったが、ナゲット・サラダ・コーンなどが選べるように。 消費者は飽きずにセットを頼めるように。 価格の公正化 以前は店舗ごとに料金が異なっていたが、全国で価格統一。 またサイトに値段を表示するようになった(以前はなんと非公開だった笑)。 安心して買えるようになった。 電子決済対応 以前は現金しか使えないひどい状態だったが今はクレカ、電子マネー、QRコード決済が使える デリバリーの強化 自社のデリバリーやUberEatsの活用により店舗以外での注文が増えた。 店舗混雑の解消につながり回転率&CSの向上。 店舗の刷新 おしゃれなカフェ風の店舗にリニューアル。 来店頻度向上およびブランド価値の向上。 これらで共通することはお客様目線での刷新ということです。 メニュー表がないとか、ネットに値段書いていないとか、キャッシュレス使えないとかって企業目線の考え方ですよね。 いまはユーザーのことを考えて運営しているのがお客さんが帰ってきたという印象です。 あとは不採算店舗の刷新、フランチャイズ店舗の増加などもしています。 1店舗ごとの質(クルー含め)を向上することに力を入れていますね。 諸々の結果として1店舗あたりの売上が増加するという状況になってきています。 個人的にはオーダーはタッチパネルでいいかと。 海外はそれでやっている。 どの店舗も他飲食店に比べトイレが汚い傾向にあるのでもっとチェックを厳しくすべき• 店内がくさい。 スタバとかモスバーガーではそんなことはありえない(換気の問題なのかゴミの問題なのか)• デリバリーのときに熱々で届けられるような工夫をすべき(ピザやのように)• サイドメニューを追加すれば飽きが軽減され来店頻度があがるかもしれない。 例:オニオンフライの追加、スイーツ系のサイドメニュー 買い時はいつ?PERとPBR ショックが続けば今後の決算に悪影響も考えられますから、もう少し待ってもいいような気がします。 参考までに割安の指標となる数値を載せます。 マクドナルドのPERはこんな具合です。 記事執筆時点でのPERは35. 57倍 過去は30を割っていたときもあるので、それ以上高いと少し割高に感じてしまいます。 現在のPBRは4. 06倍。 ちょっと高いですね。 あわせて業種や成長率、会社の特徴ごとによっても変わりますので、こうやって過去の推移を見てみるのが参考になります。 PERやPBBを今の数字と照らし合わせるとマクドナルドはあまり割安ではありません。 ただしこの数値が良いから必ずしもいいわけではなく、他の数字もあわせて投資判断をすべきです。 日米マクドナルド株の購入方法• 開設が終わったらサイトにログインします。 銘柄検索の画面でマクドナルドといれます• 現物買いを選びます• 購入株数を入れます(100株単位)• 成行か指値を選びます(成行=今の価格で買う、指値=指定した金額になったときに買付をさせる)• 指値の場合は期間(いつまで注文を保存するか)を設定します。 保存期間までに指定の金額にならない場合はキャンセルになります• 注文ボタンを押せば購入完了 もしわからないことがあればネット証券でも電話窓口で丁寧に教えてくれるので心配はいりません。
次のスポンサーリンク 日本マクドナルドの株価 株価:5,060 PER:38倍 PBR:4. 4倍 配当金:30円 配当利回り:0. 本家はアメリカです。 業績とか関係なくマクドナルドの株価は上昇しています。 やはり優待人気が半端じゃないですね。 経常利益の推移 利益は回復中。 純利益は2017年過去最高更新。 2014年:-79 億円 2015年:-258 億円 2016年:66 億円 2017年:197 億円 2018年:256 億円 2019年:271 億円(会社予想) 残念ながら営業利益と経常利益は1999年の過去最高を更新できていません。 売上は2015年から徐々に回復しています。 マクドナルド株は割安か? マクドナルド株はやや割高。 現在のPERだけ見るとそこまで割高すぎることもないように感じますが、利益が2012年と同じ水準で株価は2倍以上なので、かなり割高です。 2012年が割安すぎたと考えることもできますが。 2015年に問題を起こして大ダメージを食らったものの、なんとか耐えているという感じですね。 配当利回りは「約0. 優待は12,000円で計算しています。 マクドナルドの株主優待 参照: 100株で年間約12,000円相当の優待がもらえる。 権利月は毎年「6月末・12月末」です。 ・100~299株:優待食事券1冊 ・300~499株:優待食事券3冊 ・500株以上:優待食事券5冊 食事券1冊で以下の3つがセットになったものが6枚つづりです。 たまにマクドナルドに行く人には 月1回セットがタダになると考えるとちょうど良いですね。
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