第65話 口うるさい皇子 袁春望は皇后に危機感を訴えます。 「数いる皇子たちのうち、 第四皇子は粗暴で、第八皇子は酒色を好み、 第十一皇子は欲深く、皆、陛下から冷遇を。 第六皇子は親王位を継ぐゆえ、皇帝になれません。 残るは第五皇子、第十二皇子、第十五皇子です。 どうか早急にご決断を下してください」 しかし皇后は10年前、瓔珞(怜貴妃)と約束していたのです。 「皇子は殺さないと魏瓔珞に誓ったわ」 あの時と今では状況が違います、と袁春望は言うのです。 今、最も重用されているのは第五皇子であり、そのまま即位すれば、皇后様は皇太后に封じられますよ、その時第十二皇子はどうなるとお思いで、と不安をあおるのです。 「嫡子でありながら、帝位につけなかったのです。 第十二皇子の命運は、次第に老いる、そこの鸚鵡と同じかと。 ゆっくりと、不幸の淵に沈みます」 瓔珞は10年たっても容色も衰えず、ぶらんこに乗って遊ぶのも好きなようです。 そこに第五皇子の永琪がやって来ます。 口うるさい永琪に会うのは嫌だと、瓔珞は庫房を整理するための大きな箱に入って隠れてしまいます。 永琪は氷漬けの果物を見て、体を冷やすのはよくない、と怒るのです。 「また胃を痛め、父上が怒るぞ。 子供たちの悪い手本だ」 そこに乾隆帝がやって来て、永琪と碁を打とうと提案します。 正殿へどうぞ、と小全子が誘いますが、皇帝は、知ってか知らずか、そこの箱の上で打つ、と言い出すのです。 その箱の中には瓔珞が隠れています。 1局目の勝負は永琪が勝ちます。 「もう1局だ」皇帝が延長戦を迫ります。 小全子や珍珠は気が気ではありません。 その時、どこからか声が聴こえます。 「まだ終わらないの?」 皇帝は首を傾げ、永琪はにやりと笑います。 「さっさと開けて」 箱の蓋を開けると、瓔珞が出てきて深呼吸をします。 「あと1局続けられたら窒息するわ」 と椅子に腰掛けます。 「そなたは母親だ」と皇帝は呆れます。 「ふざけた真似をして、皆の笑い者になるぞ。 恥を知れ」 瓔珞も反論します。 「私が箱の中にいると知りながら、 わざと虐めました。 恥知らずです」 永琪が恐縮して、わざと私を避けたのですか、と訊ねます。 「まさか」と瓔珞はごまかします。 「しつこく来るから避けても無駄だわ」 永琪は幼い頃から母親代わりに育てられた恩を忘れず、義母上には健康でいてほしいのだ、と説教して帰って行きます。 皇帝はそんな様子を見て、微笑ましく思うのです。 皇帝も、いつまでもそばにいてくれ、と瓔珞の手を取ります。 瓔珞は言います。 「陛下のお言葉です。 鸚鵡を亡くし、体調不良や月経不順で、張院判に診察してもらいます。 「皇后様は肝の臓と脾の臓が失調しているうえ、 怒りっぽくふさぎがちゆえ、不正に出血しました。 安老湯を飲めば回復します」 しかし治療はできても心にある病根は除けません、と張院判は言います。 妃嬪と争うことは嫉妬を呼び、不安と恐怖を生みます、と付け加えるのです。 皇后は怒って張院判を追い返します。 そして鏡を見ながら珍児に言うのです。 「私はすっかり老け込んだでしょう」 そんなことはありません、と珍児は慰めますが、皇后は心穏やかではありません。 「私は感情の起伏が激しくなったと噂されていて、 おかしくなったと言われているのね」 あり得ません、と珍児は言います。 「いいえ。 私はおかしくない。 至って正気よ。 皆がおかしいのだわ」 皇帝は黄公望の「富春山居図」を見ています。 なぜか2枚あるのです。 昨年これを手に入れたのですが、最近になって傅恒が同じものを届けに来たと言います。 どちらが本物だと思う、と瓔珞に訊くのです。 瓔珞は、傅恒が贈ってきたものは偽物だと断言します。 「傅恒殿は戦上手ですが、審美眼はない」 去年は内務府の作品だった玉瓶を唐代の名作だと信じて、千両をどぶに捨てたのですよ、と笑うのです。 この度は、傅恒の目は正しそうだ、と皇帝は言います。 落款の位置が妙だと思っていたのだ、と皇帝は根拠をあげます。 それは後世の者が勝手に押したのでしょう、と瓔珞は言います。 「ご覧ください。 昨年の物は、勇ましい筆遣いで変化に富んでいます。 今年のものとは大違いです」 そうか、と皇帝は言い、 「だが偽物もすばらしい出来だと思わぬか」と未練がましいのです。 瓔珞は、2枚とも片付けなさい、と命じます。 「判断を誤ったのは、目が悪くなったからでしょう。 眼鏡を作っては?」 と丸められた偽物の作を机の上に置きます。 皇帝は「まだ老眼ではない」と虚勢を張ります。 「老眼と言えば、最近、思うことがある。 この数年で、皇后は老け込んでしまった。 すっかり気難しくなり、 会話をすれば必ず口論になる。 だが足が遠のくと怒るのだ。 別人に思える」 「陛下は健康そのもの」と瓔珞は言います。 「生気にあふれている。 見たところ、まるで30代半ばです」 と評価すると、皇帝はもじもじし出します。 「でも女子は違います。 一定の年齢に達すると容姿に衰えが見え始め、 情緒が不安定になるのです」 「魏瓔珞、そなたも老けた」と皇帝は指さします。 「老けたといっても、陛下より16歳も若いのですよ」 と瓔珞が反論すると、皇帝は瓔珞の頬っぺたをつねります。 お許しください、と瓔珞は謝ります。 「つねると皺ができます。 お放しを」 先ほどの自信はどこへやった、と皇帝はふざけます。 「朕に何と言った?」 「陛下はまるで30代半ばと言いました」 そんな様子を、やって来た皇后が扉の外から伺っています。 避暑の相談に来たけれど、お忙しそうだから帰る、と皇后は言い、持参した汁物を置いて帰ってしまいます。 李玉が汁物を届けると、皇帝は偽物だという絵を大事にして、しまっておくように命じます。 「怜貴妃様が正しければ、 傅恒殿が贈ってきた絵は偽物では?」李玉が訊きます。 「瓔珞は朕がこの絵に執着をみせて、 印章を捺すことを恐れ、本物を偽物だと言った。 あの者の考えくらい、とっくにお見通しだ。 わざと暴かなかった」 「女子は皆、老けます」と珍児が慰めます。 「今は寵愛が深い怜貴妃様も同じです」 怜貴妃は私より10歳も若いのよ、10年の差は大きいわ、と皇后は嘆きます。 「怜貴妃は私をあざ笑っていたわ、老け込んだとね。 それに若々しい妃嬪たちもよ。 この威厳に満ちた皇后が朽ちていると陰で笑っているわ。 珍児、正直に言って。 あと数年で私の顔は青筋だらけになり、 皺が深く刻まれ、頭は真っ白になるのね。 肌の輝きも消え失せるわ。 陛下に捨てられ、奴婢も私をあざけり哀れむ。 そうよね、そうなのでしょう」 皇后はそう言って珍児を揺さぶるのです。 「あり得ません」と珍児は言いますが、 「そうなります」と後ろから袁春望が声をかけてきます。 部屋に入って来た袁春望は言います。 「皇太后様も老けました」 やめてよ、と珍児が止めても、袁春望は続けます。 「皇太后様は70歳を超えても、一切、不安を抱えていません。 なぜだと? 夫ではなく、息子を頼っているからです。 皇后様と皇太后様はそこが違う。 どうか、よくお考えください」 奴婢の分際で私に説教を垂れないで、と皇后は怒ります。 「皇后様、かつては果断に富んでいたはず。 これまで、怪事の絶えない後宮をまとめてこられました。 第十二皇子を支持する朝臣も大勢います。 富察家をご覧なさい。 名門として繁栄し、大勢の人材を輩出しましたが、 富察皇后は軟弱でした。 あなたは正反対です。 おのれの力だけに頼り、 輝発那拉(ホイファナラ)氏を返り咲かせました。 すさまじい意志力です。 富察容音はあなたに遠く及びません。 でも皇后様は今や、変わりました」 「変わった?」皇后は訊ねます。 「気弱で優柔不断になりました」 袁春望の言葉に、皇后は言います。 「皇子は殺さないと誓ったわ」 「皇后様ともあろう方が、誓いを真に受けるのですか? 率直に言います。 皇后様が気にかけておられるのは、 魏瓔珞ではなく皇帝陛下です。 皇帝陛下を傷つけ、失うことを恐れています。 皇后様、あなたほど強いお方が、 なぜ普通の女子のごとく感情に左右されるのです? 勝利を得られるのに、 苦しみを耐え続けることに意義はありません」 皇后は怒って立ち上がります。 「余計な口を挟まないで。 40回の杖刑に処すわ」 袁春望は「はい」と言って下がって行きます。 皇后は珍児に言います。 「今の言葉が漏れたら、私も巻き添えを食う。 あなたのために命は取らなかったまでよ」 袁春望は和親王(弘昼)に頼み込みます。 「あなたの助けがないと、 皇后様の今後はさらに厳しくなるかと」 「いつか陛下を諫めよう」 「どのように?」 「皇后様と嫡子を厚遇するように」 「皇后様はそれを期待し続けて30年になります。 かないましたか? 厚遇とは哀れみに過ぎません。 皇后様は気位の高いお方です。 他人の哀れみなど望みません。 陛下はあてになりません。 皇后様と第十二皇子を助ける力を持つお方は、 和親王、あなただけなのです」 少し考える、時間をくれ、という和親王に、袁春望はささやきます。 「お二方を助ければ、ご自身をも助けることに」 和親王は袁春望の顔をのぞき込みます。 「第五皇子は延禧宮と親しくしており、 傅恒とも手を組んでいます。 この10年来、あなたと傅恒は激しく争ってきました。 皇帝に腹心は一人しかいりません。 第五皇子が帝位を継げば、 富察家はますます栄えます。 皇帝の叔父は隅に追いやられましょう」 和親王が落ち着きを無くしたのを見て袁春望はなおも続けます。 「第五皇子はともかく、 陛下の信頼さえ勝ち得ていないのでは?」 科挙の試験の真っ最中です。 皇帝が同じ部屋の中でじっと書物を読んでいるので、和親王は、出て行ってほしいと頼みます。 皇帝が出て行かないので、和親王は言います。 「私が学生を引き抜き、徒党を組むと?」 学生たちが出て行くと、皇帝は頭から帽子を取って机に置き、和親王に訊ねます。 「そちは、この朝冠がほしいのか? 先ほどの言葉は、斬首に値するぞ」 和親王は、滅相もない、と床に跪いて頭を床につけます。 「つい気の迷いで失言しました。 万死に値します。 お許しください」 皇帝は壇を降り、和親王の前に立ちます。 「前言は撤回できぬ。 朕に恨みがあるが、言えぬようだな。 機会を与えてやる、申せ」 陛下に恨みなどなく、そんな度胸もありません、と和親王は言います。 皇帝は和親王を立たせて、襟を調えてやります。 そして部屋を出て行こうとして、戻って来ます。 「そちは機会を逸した。 二度と口には出せぬ」 皇帝が延禧宮に行こうとすると、李玉が、皇后様がお呼びです、と注意します。 皇帝が承乾宮に着くと、皇后が迎えます。 皇后は鹿胎と黒砂糖を煮詰めて作ったお菓子を用意していました。 「精気を補う、上等の滋養品です」 それを瓔珞にも届ける、というので、皇帝はやめておけ、と止めます。 「瓔珞には不要だ。 そなたは後宮の雑事に追われている。 だが瓔珞は一日中、 子供たちと遊び回ってばかりだ」 皇后は皇女二人が間もなく年頃だから、私が婿選びをします、と言います。 今からしきたりを学ばせないと笑い者になります、と気にしています。 そして6歳になる第十五皇子が遊んでばかりで、母の瓔珞が先生のいうことを聞かせないからだ、と責めるのです。 皇帝は、いささか気にしすぎでは、となだめます。 「陛下にとっては耳が痛い話でしょうが、 子供の将来のために言うのです。 もちろん皇女たちは、 嫁ぎ先には困らないでしょう。 でも第十五皇子は、 動物を追い回すわ、屋根に上るわ。 健康以外に取柄がありません。 3歳で経典を暗記したのに、 今では勉強に見向きもしない。 逸材を廃れさせるのは心が痛みます」 「それもそうだな。 瓔珞を諭そう。 ただ皇女の婚姻は気にせずともよい。 朕が自ら婿を選ぶ。 普通の男では朕の愛娘に釣り合わぬ」 「陛下が諭してくださるなら安心です」 皇帝がうなずいて立ち上がると、皇后も慌てます。 「もう行くと?」 「用事を思い出した。 また来る」 そう言って皇帝は出て行ってしまいます。
次の姉の復讐を果たすため、女官として宮中に潜入し、皇后まで上り詰める宮廷愛憎ドラマです。 「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」「四大名捕~都に舞う侠の花~」などの作品を出演しており、透明感のある女優です。 宮中で殺された姉の死の原因を突き止めるために、女官となり、宮中に侵入する魏瓔珞(ウー・ジンイェン)。 瓔珞は姉を殺した犯人を見つけ出そうと、捜索し始める・・すると、姉の遺品を発見する。 その中に皇后、富察氏(チン・ラン)の弟、富察傅恒(シュー・カイ)の持ち物があることに気付き、富察傅恒を犯人だと疑い、復讐することを誓う瓔珞。 そんなある日、宮中内での妃嬪たちの権力争いが巻き起こる・・その争いに巻き込まれた瓔珞。 しかし、持ち前の聡明さを発揮し、皇后に才能を認められ、皇后の侍女となることに・・この機会をチャンスだと、傅恒に接近する瓔珞・・。 復讐のチャンスを伺いながらも、傅恒のことを知るうちに瓔珞は惹かれ始め、傅恒もまた同じように瓔珞に惹かれていった。 そんな中、乾隆帝からの寵愛を受けるようになってしまった瓔珞・・少しずつ、宮廷内の愛憎劇が始まっていく・・。 「 瓔珞-エイラク-各話あらすじ」はこちらから ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。 ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。 美しく、頭の回転が早く、聡明な瓔珞・・あれよあれよという間に乾隆帝の寵愛を独り占めしただけでなく、唯一無二の存在になった才能に嫉妬する妃嬪たち。 皇宮の中では、誰一人として、気が抜けず、つねに命を狙われている状況・・あの中で生きるなんて、いくら豊かな暮らしが出来ても、サバイバルすぎて私には無理そうですww しかし、そんな中でも、やられたらやり返すの精神で、巧みに策を練り、復讐する瓔珞に、もやもやしていた気持ちがスカッとしました!自分の大切な人は守り、悪人にはとんでもないやり方で成敗する・・そして乾隆帝にも媚びることなく、自分らしくあり続ける瓔珞の生き方に憧れる方も多いのではないでしょうか?そんな瓔珞だからこそ、乾隆帝にとって特別な存在になり、寵愛されたのだと思います。 魏瓔珞役(ウー・ジンイェン) 皇中で働いていた姉、瓔寧の死に疑問を抱き、繍坊の女官として皇宮に忍び込む。 頭の回転の早さと刺繍の才能を皇后に認められ、皇后の侍女に・・そんな中、姉を死に追いやった人物捜しを始める瓔珞。 乾隆帝役(ニエ・ユエン) 清の第6代皇帝。 優しい皇后と沢山の妃嬪に囲まれ、政に励んでいる。 そんな中、今までに出会ったことのない性格の持ち主で、皇帝である自分にも意見してくる瓔珞を疎ましく思うように。 しかし、なぜかそんな瓔珞が気になって仕方のない乾隆帝。 皇后・富察氏役(チン・ラン) 乾隆帝の正妻であり、皇后。 いつも優しく、どの妃嬪にも公平な態度で、後宮をまとめている。 そんな中、聡明な瓔珞を気にいり、自分の侍女にすることに。 いつも自由で自分らしさを失わない瓔珞を可愛がっている。 富察傅恒役(シュー・カイ) 御前侍衛で皇后の弟。 美しい顔立ちで侍女たちの憧れの的。 姉の遺品から傅恒の王佩をみつけた瓔珞から、姉を殺した犯人ではないかと疑われている様子。 嫻妃・輝発那拉氏役(カーメイン・シェー) 誠実な性格で皇后から信頼されている妃嬪。 父に言われた言葉を胸に、何事にも誠実に取り組むも、ある事件をきっかけに抑えていた人に対する妬み、恨みが爆発してしまい、悲劇の皇后となってしまう。 貴妃・高氏役(タン・ジュオ) 妖艶な顔立ちと、得意な舞いで乾隆帝から寵愛を受けている。 妃嬪たちの弱みを握り、皇后や瓔珞らを陥れ、皇后の座を狙っている様子。 明玉は、皇后に気にいられ侍女となった瓔珞をライバル視している。 瓔珞-エイラク 基本情報 放送局:爱奇艺 中国題:延禧攻略 話数:全70話 プロデューサー:ユー・ジョン 「後宮の涙」「宮 パレス~時をかける宮女~」 監督:フイ・カイドン、ウン・ダーグァン 脚本:ジョウ・モー.
次の配信がスタートするやいなや瞬く間に口コミで人気が広がり、一大ブームを巻き起こしたメガヒットドラマが、ついに日本に上陸する。 本作はドラマ部門デイリー再生数20日間連続1位、総再生数180億回を突破する歴史的記録を打ち立て、神劇(神のようなドラマ)・爽劇(史上最も爽快なドラマ)とまで称される話題作となり、中国版エミー賞と言われる国劇盛典の4冠にも輝いた。 そして香港で放送されると視聴率30%を超えて中国ドラマ歴代No. 1を記録、さらにはアメリカ・カナダをはじめ90ヵ国以上が版権を購入。 あまりの盛り上がりに、華美な描写や欲望渦巻く宮廷闘争が社会主義的価値観に悪影響を及ぼすとして、中国当局の批判を受け、テレビ放送が中止に追い込まれるという異例の事態に発展したほどだ。 それは後宮で謎の死を遂げた姉の死の真相を突き止めることであった…。 彼女は富察(フチャ)皇后の弟・傅恒(ふこう)を犯人と疑い近づくが、意に反して彼に惹かれていく。 同時に、思いがけず乾隆(けんりゅう)帝からも好意を寄せられ、愛憎渦巻く宮廷で波乱の人生を歩むことに…。 妃や女官たちの陰謀に晒されながらも、常にそれを上回る知略で相手を追い詰めていく瓔珞の大逆転劇に胸がすく。 二転三転するミステリーの行方、一筋縄ではいかない三角関係の恋愛など、ドラマチックな展開から一瞬たりとも目が離せない。 主人公・魏瓔珞のモデルとなったのは、最盛期の清朝を治めた乾隆帝の時代(在位1735~1795年)、数多い妃嬪の中で最も寵愛されたと言われる実在の女性で、のちの孝儀純(こうぎじゅん)皇后となる人物。 彼女は元々、奴婢と呼ばれる最下層の身分であったが、知性と勇気、行動力をもって、一介の女官から皇后にまで成り上がった。 決して折れることのない瓔珞の凛々しい生き様は、現代の女性たちにとってもお手本になると女性誌が競って特集を組み、視聴者からの動画投稿やSNSでも爆発的な人気を集めた。 理不尽を許さない彼女の強さに、憧れとともに共感の嵐が吹き荒れた。 出演者が軒並みトップスターへと大ブレイク 宮廷ドラマのヒットメーカーのプロデュースで歴史に残る傑作が誕生 本作で瓔珞を演じたウー・ジンイェンは熱狂的なファンを獲得し、一躍トップ女優の仲間入り。 早くも本作のチームが再結集した主演作「皓鑭傳(原題)」でマオ・ズージュンと共演するなど、注目の新作も目白押しだ。 さらに、富察皇后役のチン・ラン、乾隆帝役のニエ・ユエン、後に悲劇の皇后となる嫻妃役のカーメイン・シェーといった実力派俳優たちも一気にスターダムを駆け上がった。 また瓔珞に想いを寄せる傅恒を演じたシュー・カイも、その端正なマスクと新人らしからぬ演技力で女性を中心に人気を集めた。 製作を務めるのは、これまで「後宮の涙」「宮 パレス~時をかける宮女~」など、数々の宮廷ドラマをヒットさせてきた若き名プロデューサー、ユー・ジョン。 彼が、大物スターに頼らない純粋な作品力だけで本作を世界的大ヒット作へと導いた。 総製作費48億円。 その大部分を費やした破格の美術や衣装の映像美に目を奪われる 製作準備に5カ月を費やして入念な時代考証を行い、200以上のセットを新たに建設、小道具も本物を揃えて清朝の華麗な宮廷を忠実に再現。 皇帝や妃嬪たちの衣装も、蘇州のつづれ織りをはじめ伝統工芸の刺繍や手織りの技を使って一つ一つ職人が手作業で制作した。 さらに、中国古代の絵画からインスピレーションを受けたという淡く上品な色彩は、ファッション誌やインテリア誌がこぞって取り上げるほどの素晴らしさ。 画面に映るもの全てに中国の伝統的な色彩を採用し、撮影後も映像の色調を細かく調整、全編がまるで一幅の絵のような美しさを実現した。 また、本作の妃たちの中国伝統の口紅の引き方(絳唇妆)が、韓国で人気のグラデーションリップの元祖だと話題になり、若い女性たちのあいだで大流行するなど、キャラクターのメイクも大いに関心を集めた。 , Ltd. All Rights Reserved ストーリー 清の乾隆帝の時代、繍坊の女官として後宮に入った魏瓔珞(ぎえいらく)は、宮中で殺された姉の死の真相を突き止めるため、密かに犯人を捜し始める。 そして姉の遺品に皇后の弟・富察傅恒(フチャふこう)の持ち物を見つけると、彼への疑いと復讐の炎を燃やす。 そんな中、妃嬪たちの権力争いに首を突っ込んでしまった瓔珞は、類まれな聡明さを認められて皇后・富察(フチャ)氏の侍女として仕えることに。 これを機に傅恒に接近する瓔珞だが、彼の清廉さに触れるにつれ、次第に2人は惹かれ合っていく。 しかし、予期せず乾隆帝からも寵愛を受け…。 26~30 Vol. 30 特典映像約40分 【2019年2月4日(火)リリース】 「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」 レンタルDVD Vol. 31~36 Vol. 投稿ナビゲーション.
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