愛あむ
2XXX年。 10月4日 羽ばたき学園 3年2組 朝のホームルーム前。 一休：「ふああ。 眠い眠い。 」 頬杖をつきながら気だるそうにあくびをする一休。 タツメ：「昨日は何時に寝たのさ。 」 一休：「ん？昨日は3時くらいかな〜。 って今日か 笑 」 サオ：「え〜！私なんて最近20：00に寝てるよ！」 一休・タツメ：「はや！！！」 一休：「何その早さ！おばあちゃんかっ！！！」 タツメ：「てか一休の前の席って空いたままだね〜。 」 一休：「そうなんだよね〜。 みんなはさ良いよね。 意中の相手と席が近いんだからさ・・・・ぐすん（泣）」 ナオ・タツメ：「まあね。 」 タツメ：「でもさ、一休は好きな人いないから、前空いてても、ちょうどいいじゃん！！！！」 一休：「（ムカ！！！）何それ！！自分が幸せだからってさ〜！！！」 そう、1オクターブシスターズはみんな恋をしてる。 一休を除いては・・・・・・・・・ まず、タムはバスケ部の木暮と先月から付き合い始めている。 木暮から告白したそうだ。 ナオは、生徒会長兼バスケ部の藤真と1年の時から付き合っており、学園内公認のラブラブカップルである。 ナオも生徒会の会計を務めており、頭脳も明晰な二人である。 さっとは、後輩・同学年問わずに、大人気のバスケ部の神に思いを寄せている。 誰にでも優しい神だが、さっとに向ける笑顔は1番優しく感じる。。 タツメは、隣の席の水戸に思いを寄せている。 水戸の方も満更ではない様子。 一緒にバスケ部の応援に行ったり、下校したりしているらしい。 サオはバスケ部の宮城といい感じ。 お互い元気で明るい性格のため気が合うようだ。 付き合うのも時間の問題だろう。 という状況であり、席もみ〜んな仲良く隣同士なのである。 一方、一休の隣というと中学時代に50人に振られたという大記録をもつ、バスケ部の桜木花道。 バスケセンスもあり、友達思い。 たしかに良い奴であるが、友達どまり。 一休：「なんで、私には春が来ないのかね〜。 担任：「ほら、席に着け〜。 ホームルーム始めるぞ〜。 」 といつもと変わらない1日が始まろうとしていた。 しかし今日は1つだけ違うことがあった。。。。 教室に入ってくる担任の後ろに、長身で黒髪の男子が続いて入ってきた。 ヒソヒソヒソ。。 クラスメイトA子：「だれ、あれ？？」 クラスメイトB子：「転校生かな？結構カッコ良くない？！」 クラスメイトC：「っけ。 よく見たらそんないいい顔してねーぜ？？」 クラスメイトD：「Cお前何ひがんでるんだよ。 」 クラス中が彼にくぎづけである。 担任：「お前ら静かにしろー！突然だが転校生だ！ほら三井、挨拶しろ。 」 転校生：「はじめまして・・・三井 寿です。 よろしく。。 」 B子：「はいはーい！しつもーん！三井君は彼女いますか？？」 A子：「それ私も聞きたーい！」 この質問に赤面する三井・・・・ 三井：「今は、いない。。。。 」 担任：「そこまでにしておいてやれ、お前ら。 じゃあ席はどうするかな・・・おっ一休！！！」 一休：「！！！なんですか？？？」 担任：「お前の前の席空いてるよな。 そこ三井の席にするわ。 頼むな〜。 」 ？：「ちょっと先生なんで一休に言うんですか？隣の席の私に言えばいいのに！！！」 と文句を言っているのは、一休のななめ前の席のバスケ部マネージャーの桜子だ。 一休：「桜子、うっせーよ！別に誰でもいいでしょ？？」 桜子：「はあ？私に意見しないでよ！！！」 一休：「なんだと？！！もう一回言ってみろよ！」 にらみ合う二人・・・・・ そうこの二人かなり仲が悪い。。 担任：「いい加減にせんか！！騒がしくなるかも知れんがすまんな三井。 」 三井：「いや、大丈夫っす。 なんかおもしれーし！ 笑 」 三井が席につき、後ろを向き話しかけた。 もうミッチーでいーぜ。 桜木：「・・・バスケ部？？貴様バスケ部に入るのか？」 三井：「ああ、そうだけどよ。 なんか文句あんのか？あ？」 桜木：「なんだその態度は！！！・・・・というか誰だおめー？？」 水戸：「はあ・・・。 転校生の三井だよ花道。 」 こうして新たなクラスメイトが加わった。 たぶん実力を見るためにもゲームに参加させてもらえると思うよ！」 三井：「そか。 おい一休！！！」 一休：「何？？」 三井：「今日暇だろ？？バスケ部見に来いよ！」 一休：「ちょっと勝手に人の予定決めつけないでよ！それにあんた上手いわけ？うちのバスケ部はめちゃくちゃ強いんだから！」 三井：「確かめにくりゃいいだろ？？（ニヤリ）」 一休：「うっっっ。 」 三井：「とにかく来いよ！！！」 一休：「えっちょっと！！！」 一休の言葉もきかず、三井は教室から出て行った。 三井挨拶してくれ！」 三井：「3年、三井寿。 ポジションはSGやってました。 よろしくお願いします。 」 キャプテン：「おう。 よろしくな、じゃあ俺たちの番だ。 俺はキャプテンの牧伸一だ。 ポジションはPG。 よろしくな。 」 三井：「おう。 」 藤真：「次は俺だな。 一緒のクラスの藤真健司だ！よろしくな三井！」 木暮：「同じクラスの木暮公延だ！よろしくな！！三井！」 神：「同じく一緒のクラス神 宗一郎、よろしくね。 」 宮城：「同クラの宮城リョータ！よろしく！！！」 桜木：「次は自分の番ですな！！天才バスケットマン桜木だ！よろしくミッチー！！」 牧：「ミッチー？？」 三井：「いや・・・それは。。。 （恥）」 ガタン・・ 自己紹介の途中でツンツン頭の男が体育館にやってきた 仙道：「ちゅーっす！牧さん、遅れてすんません。 」 牧：「まったくお前は・・・まあ良い。 仙道！新入部員の3年三井だ！お前も自己紹介してくれ。 」 仙道：「おお！どうも。 2年の仙道彰っす。 」 三井：「よろしくな仙道。 」 牧：「とりあえず、自己紹介は済んだな！今日はゲームをする。 三井も参加してくれ。 開始直後は、こんなスペシャルなチーム編成の中、今日入部した三井が活躍することなんて、ありえない。 誰もがそう思っていた。 しかし開始ご2分半。 試合が動き始めた。 三井の連続得点である。 しかも、ただのシュートではなく三井はスリーポイントシューターであった。 そんな三井のやわらかな弧を描き、リングに吸い込まれていくシューティングに目を奪われている少女がいた。 一休である。 また一休は、コート内を生き生きと走り回る三井の姿に頬を赤く染めていた。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 一休は三井に対して、なんとも言えぬ感情を持ち始めていた。 ついに恋の階段を上り始めた一休。 これでしばらく女子高生らしく青春を謳歌できると思ったのもつかの間 一休をはじめ１オクターブシスターズに又もやブッタンの魔の手が襲いかかろうとしていた。
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