今回の流れ• みぞおちの上が痛いし、違和感がある時に考えられる病気とは? 痛みがあるのはみぞおち上部の右か左か、どんな時に痛くなるのかで病気の原因を見分けることができます。 それでは、どんな病気が原因として考えられるのか解説していきます。 逆流性食道炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器疾患 胃酸の逆流によっておこる逆流性食道炎ではみぞおちの上部、食道のあたりに違和感と痛みが出ます。 逆流した胃酸が、 ・胃の入り口 ・食道 を傷つけてしまうのです。 暴飲暴食などが原因のことが多いので、 食生活の見直しと病院で薬を処方してもらうのが良いでしょう。 胃や十二指腸に潰瘍ができると痛みが生じます。 それが胃潰瘍・十二指腸潰瘍です。 ストレスやピロリ菌などにより胃や十二指腸の粘膜が傷ついて、 穴が開いてしまう病気です。 みぞおち上部の右側が痛むなら十二指腸潰瘍、左側なら胃潰瘍の可能性がありますので、早めに病院を受診しましょう。 骨折や筋肉痛・肋軟骨炎などの整形外科疾患 筋肉の使い過ぎによる筋肉痛やろっ骨の骨折でも、みぞおちの上が痛くなって違和感が生じます。 強くぶつけた場合はもちろん、 咳のしすぎで骨にヒビが入ることもあるので、思い当たることがある場合は病院を受診してください。 また、 ・深呼吸をした時や咳をした時に痛みが強くなる ・みぞおちの上の方を押すと痛む このような時 は肋骨に炎症がおきている可能性があります。 原因はよくわかっていないのですが、風邪や胸部を打った時などに発症することがあるそうです。 病院で痛み止めをもらうと数週間で良くなります。 帯状疱疹・神経痛などの神経疾患 帯状疱疹が出ると痛みが生じます。 水ぼうそうと同じウイルスでおこるので、水ぼうそうにかかったことのある人は誰でも発症する可能性があります。 ・疲れて体力が落ちた時 ・ストレスがたまっている時 ・高齢の方 など免疫力が低下すると発症しやすくなります。 初めはチクチク、ヒリヒリした痛みと違和感が出てきます。 その後に帯状の発疹があらわれます。 体のあちこちに発症しますが、 胸は発症しやすい場所の1つです。 肋骨のあたりに違和感を生じ、息苦しさや痛みを感じる病気に神経痛があります。 かなりひどい痛みが出ることもあります。 肋骨の神経が痛む原因は怪我をした、ストレスがたまっている、内臓疾患が引き起こしているなどさまざまですが、 原因を自分で特定するのはなかなか難しいので病院を受診した方がよさそうです。 心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気 血管が脂肪などで詰まって、破れてしまいそこにできた血栓が血管に詰まって、心臓に血が流れて行かなくなってしまう心筋梗塞。 この心筋梗塞の前兆に、 ・みぞおちの上の部分に痛みが出る ・吐き気が出る ・冷や汗をかく などの症状があります。 押されたような圧迫感が数分続きますが、その後痛みは治まりますが命にかかわる病気です。 狭心症は心臓の血管が狭くなり、 血の流れが悪くなる病気です。 胸が締めつけられるように痛み、みぞおちに何となく違和感を感じることがあります。 左肩から腕が痛い、歯が浮いた感じがしたら狭心症を疑ってください。 このような症状がある場合は一刻も早く病院を受診しなければいけません。 気胸や肺炎・気管支炎・胸膜炎などの呼吸器疾患 気胸とは肺の肺胞という部分に穴があき、肺から空気が漏れてしまい膨らむことができなくなる病気です。 痩せ形の若い男性が発症することが多いそうです。 みぞおちの痛みの他に 咳や呼吸がしにくいという症状がでます。 ウイルスや細菌で気管支に炎症がおこるのが気管支炎、肺に炎症がおこるのが肺炎です。 特に肺炎の方が痛みを強く感じます。 肺を包んでいる胸膜という部分が炎症をおこすのが胸膜炎です。 他の呼吸器疾患同様、 みぞおちの上の部分に痛みがでます。 中にはがん性胸膜炎、いわゆる肺がんの場合もありますので注意が必要です。 みぞおちの上が痛い、違和感がある時の3つの対処法 それでは、みぞおちの上が痛くなった・違和感があるという時、少しでも痛みを抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか? 痛みを和らげる対処法について紹介します。 安静にする 痛みがあっても病院に行くことができない場合は、楽な姿勢をとって安静にしておきましょう。 体をゆっくり休めることで、痛みが悪化することを防ぐことができます。 また、リラックスすることで痛みが緩和することもあります。 体を温める カイロを使ったり、湯船にぬるめのお湯を張り、ゆっくり浸かって体を温めると血行が良くなり、痛みや違和感が軽減されます。 リラックスする ストレスがたまっていたり、痛みで緊張状態にあると、ますます痛みが増してくるように感じます。 リラックスできる音楽を聞いたり、温かい飲み物を飲んで心身ともにリラックスできる環境を作りましょう。 この時、コーヒーなどの刺激物はとらないように気を付けてください。 これら3つの方法で痛みを軽減できますが、あくまでも一時的な対処法なので、 痛みがある場合はできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。 スポンサーリンク みぞおちの上の痛み・違和感を予防する4つの方法 みぞおちの上が痛む、違和感がおきる原因と対処法を解説してきましたが、病気が隠れていることが多く心配になってしまいます。 それではこのみぞおちの上が痛む、違和感があるという症状を予防するには、どうすれば良いのか4つの予防方法について紹介します。 暴飲暴食をしない 暴飲暴食はいろいろな病気の原因になります。 食 べ過ぎ、脂っこい物の取りすぎ、カロリーオーバー、アルコールの取りすぎ、バランスの悪い食事、これらを正しい食生活に変えるだけで消化器の病気や心臓の病気の予防になります。 適度な運動を続ける 運動することで、血行がよくなり、ストレス解消にもつながります。 激しい運動をする必要はありません、 無理のない程度に運動を継続することが大切なのです。 禁煙をする たばこは肺だけでなく、胃にも刺激を与え血液の流れも悪くなりますので心臓にも負担がかかります。 自分のためにも周りの人のためにも、 できるだけ禁煙するように心がけてください。 しっかり睡眠をとる 体が疲れると免疫機能が落ち、帯状疱疹になりやすくなります。 また、疲れがたまることで心臓や胃にも負担がかかりますので、しっかりと睡眠をとり、 心と体を健康な状態に保ちましょう。 このように規則正しい生活をすることで、みぞおちの上が痛む・違和感があるという症状をおこす怖い病気を予防することができます。 普段の生活を見直すことが大切なのですね。 それでも、みぞおちの上の方に痛みや違和感がでてきたら、病院を受診してしっかり検査をしてもらいましょう。 スポンサーリンク.
次の左のみぞおちに痛みがあるときには膵炎の可能性あり 左側のみぞおちが痛み出す原因は、急性膵炎の可能性があります。 膵炎の痛みは、左側を中心に出現し、軽いものから、身動きが取れないほどの痛みまで様々です。 痛みと同時に吐き気や嘔吐などの症状もでてきやすいとされています。 急性膵炎のほとんどの原因は、アルコールや脂肪の多い食品を摂取したことによるものだとされています。 膵臓は、消化酵素などを分解する膵液を出す臓器であり、アルコールや脂肪の取り過ぎによって膵臓からでる酵素がコントロールが上手く出来なくなってしまい異常な働きをしてしまいます。 多量に膵液が分泌されてしまったり、正常な働きが出来ないため、膵臓が疲弊し、炎症がおこり膵炎を発症させてしまうのです。 膵炎になったら、数日で症状は軽快していくのですが、絶食や点滴での治療が必要となってくるので、早めに病院受診が必要となってきます。 左のみぞおちに痛みがあるときには自律神経が乱れている可能性あり 左のみぞおちが痛いのに原因が特定されない場合には、ストレスが影響している可能性があります。 ストレスを抱えると、自律神経のバランスが崩れます。 自律神経は、私たちの身体の中で大切な働きをしていて、日中は人間の活動を活発にさせるために交感神経が優位に働き、夜になると休息を促す副交感神経が優位になってきます。 2つの自律神経がバランスを取り合いながら生活を支えているのですが、ストレスが過剰にかかると、交感神経が優位の状態が続きます。 交感神経が優位であると、攻撃的な状態が続き、 ストレスによって、胃酸の分泌が過剰になり、胃や腸を傷つけてしまいます。 この傷が、お腹やみぞおち付近を痛めている原因となるのです。 原因が特定できていない場合には、ストレスによるものが多いので、まずは日常生活で溜まってしまったストレスを発散出来るように心がけましょう。 食後に左のみぞおちに痛みがあるときに考えられること 食後にみぞおちの痛みが出る場合には、胃炎が考えられます。 食事をとると、胃酸が分泌され、食べ物が消化されやすいようになります。 しかし、食べ物を食べ過ぎた場合には、早く消化しなくてはと胃が過剰に動き、胃酸の分泌が多くなります。 胃酸の分泌が多くなった状態が続くと、胃壁を荒すため胃がキリキリとして、みぞおち付近も痛むことがあります。 また、食べ過ぎだけではなく、刺激の強い香辛料の摂取のしすぎや、アルコールの摂取過剰でも、胃酸分泌が多くなるため胃が荒れやすく痛みを伴います。 胃炎をそのままにしておくと、逆流性食道炎や胃潰瘍などの病気にも移行していく可能性もあります。 症状が進行していくと、みぞおちの痛みだけではなく、吐き気や嘔吐、食欲不振、吐血、下血といった症状もでることもあるので、食後に必ずみぞおちの痛みがでるといった場合には、早めに病院を受診して、今の状態を知っておくことが必要です。 左のみぞおちの痛みが長期的に続く場合に考えられること 左のみぞおちが痛い場合に考えられる病気 左のみぞおちの痛みが、長期的に続く場合に考えられる病気はいくつかあります。 急性胃炎• 神経性胃炎• 胃潰瘍• 逆流性食道炎• 胆石症• 慢性膵炎 などです。 このように、みぞおちが長期的に痛むときには、胃腸などの消化器官に影響があると考えられます。 痛みが続く場合に受診する科 痛みが続くときには、早めに病院へ受診することが大切です。 受診を先延ばしにしてしまうと、症状が進行してしまい治療期間も長くなってしまいます。 症状が出現したら、すぐに病院へいきましょう。 何科に行けば良いかということですが、胃腸トラブルなので、内科か消化器内科を受診しましょう。 病院を受診すると、血液検査や胃カメラ、腹部エコーなどの検査をして、原因を探すことになります。 原因が分かればそれぞれにあった治療方針で治療が開始されて行きます。 左のみぞおちの痛みを出現させないようにするための予防策 左のみぞおちが痛む場合には、日常の生活を気をつけていれば重症化することなく、予防することができます。 アルコール摂取の習慣を見直す 膵炎などでみぞおちが痛くなるときの原因として多いのが、アルコールです。 1度にたくさんアルコールを飲んだり、毎日の過度な飲酒は膵臓など臓器を痛めます。 膵炎患者の7割程度が、週3回、1合程度の飲酒をしていたというデータもあるそうで、飲み過ぎには注意が必要です。 正しい食生活をする 脂っこい食事や、暴飲暴食などは、胃や腸、膵臓などの消化器官に影響を与えます。 食事でみぞおちが痛む場合には、食事内容を見直し、量を減らしたり、味付けの薄いものを食べるようにしましょう。 ストレスを溜めない ストレスが溜まると、自律神経が乱れます。 また、ストレスによって暴飲暴食やアルコール摂取などにはしる人もいます。 これでは、逆効果なので、ストレスを発散出来るように運動や趣味などで軽減できるようにしていきましょう。
次のSponsored Link 日常的によく起こるみぞおちの痛み 胃もたれ みぞおちの痛みの原因として最も多いのが、様々な原因で起こる軽い胃もたれです。 あなたも一度はなったことがあるのではないでしょうか。 胃もたれは、 食べすぎや刺激物の摂りすぎ、アルコールの飲みすぎなどをきっかけとして起こることが多いですね。 主な症状は、 みぞおちの痛みと重苦しい違和感です。 食べ始めてすぐにお腹がいっぱいになったように感じることも多いですね。 若いうちは胃もたれが起こっても自然と治ることが多いのですが、年齢とともに胃腸機能が低下して慢性化してしまうことが少なくありません。 胃もたれを慢性化させないためには、 バランスの良い食事と適度な運動、規則正しい睡眠といった、一般的な対処法が効果的と言えるでしょう。 Sponsored Link ストレス(神経性胃炎) 「ストレスで胃がキリキリ痛む」といった言葉もある通り、ストレスは胃の不調を引き起こす原因の中でもよく見かけるものの1つです。 ストレスによって胃を支配している自律神経が乱れると、胃酸が過剰に分泌されてしまいます。 そして、過剰に分泌された胃酸が胃の粘膜を傷つけると、みぞおちに痛みが出るという流れですね。 職場やプライベートでの人間関係、睡眠不足、スマートフォンやパソコンの使い過ぎなどがストレスを起こすきっかけになりやすいと言えるでしょう。 ストレスによる主な胃の症状は、 みぞおちあたりの痛みや胸やけなどですね。 急性胃炎を起こした場合には、胃の痛みの他に吐き気や下痢などを伴うこともあります。 対処法としては、痛みが出たら温かい飲み物を飲むのが効果的です。 胃酸を中和できるアルカリイオン水やホットミルクなどがおすすめですよ。 ただ、 根本的に治すためにはストレスを減らしていくことが必要になります。 自分なりのストレス解消法を見つける、ストレスの原因から離れるなどの対策を合わせて行うようにしましょう。 筋肉痛 「みぞおちで筋肉痛?」と思うかもしれませんが、実はみぞおちにも筋肉はあり、筋肉痛を起こすことも少なくはありません。 みぞおちあたりの筋肉痛は、 普段はやらないような動きをした後や、お腹の筋トレをした後などに起こりやすいです。 特に、普段あまり運動をしない人が、急に運動をした時などによく起こりますね。 筋肉痛によるみぞおちの痛みは、 動かさない時には痛みが無く、動くと痛いのが特徴です。 他の症状は無いのに体を起こすと痛い、走ると痛い、息を吸うと痛い、咳をすると痛い、みぞおちを押すと痛いといった場合には、筋肉痛によるみぞおちの痛みの可能性が高いと言えるでしょう。 筋肉痛は、 無理に腹筋を動かさなければ自然と治ります。 年齢によって個人差はあるものの、数日~1週間ほどで完治するのが一般的ですね。 ガス溜まり(おならが溜まっている) 腸の上の方におならのガスが溜まると、胃腸を圧迫してみぞおちに痛みが出ることがあります。 ガスが溜まる原因は、若い人であれば大抵が便秘ですね。 あとは、加齢などによって胃腸の機能が低下してガスが溜まることもあります。 主な症状は、 お腹の痛みとおならの臭い、お腹の張りなどです。 臭いが気になっておならを我慢してしまい、お腹が痛くなるというケースが多いですね。 おならさえ出してしまえば症状は治まることが多いのですが、根本的な解決にはなりません。 便秘にならないよう、普段から腸内環境を整える必要があると言えるでしょう。 腸内環境を整えるには、ヨーグルトや納豆などの乳酸菌を含む食事を、毎日摂ることが大切になります。 毎日続けるのが難しいという場合には、手軽に摂りやすい 腸内環境を整えてくれるサプリメントを使うのがおすすめですよ。 Sponsored Link 病気によるみぞおちの痛み 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 みぞおちあたりに腹痛がある場合、最初に考えるのが胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった病気です。 潰瘍というのは、簡単に言えば「穴が開いたような状態」のことで、傷が深くえぐれたようなイメージを持っておけば良いでしょう。 胃に潰瘍ができるのが 「胃潰瘍」、胃と腸をつなぐ十二指腸に潰瘍ができるのが 「十二指腸潰瘍」というわけですね。 胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、 ストレスによる胃痛が悪化して起こることが多いです。 その他、胃に負担のかかる風邪薬や痛み止め、ステロイドなどを使いすぎることで起こることもありますね。 主な症状は、 みぞおちやみぞおちの下あたりのチクチク、ズキズキとした痛みです。 胸やけや酸っぱいゲップ、食欲不振、お腹の張りなどが出てくることも多いですね。 潰瘍からの出血が激しい場合は、 吐血や下血を起こすこともありますので注意をしておきましょう。 また、 胃潰瘍は食後に痛みが出ることが多く、十二指腸潰瘍は空腹時に痛みが出ることが多いのも特徴です。 放置していると悪化したり再発を繰り返すことがあるため、自己判断で治療せず、「消化器内科」のある病院を受診するようにしましょう。 胆石症(たんせきしょう) 胆石症というのは、胆汁(たんじゅう)という消化液の通り道のどこかに石ができる病気です。 少し分かりにくいかと思うのですが、肝臓の病気の一種と覚えておけば良いでしょう。 コレステロールなどが固まって石が出来るので、 食べすぎや脂肪の摂りすぎ、ストレスなどをきっかけとして発症することが多いですね。 主な症状は、 みぞおちや右側の肋骨、右脇腹あたりの痛みです。 お腹の痛みだけにとどまらず、背中や肩の方まで痛みが出ることもありますね。 その他の自覚症状としては、 発熱やお腹の張り、目や皮膚の色の黄色っぽい変色、吐き気・嘔吐などが見られることが多いです。 上に書いたような症状に加えて、 みぞおちの右側が硬くなっていて、お腹を押さえると痛いという場合には、胆石症の可能性が高いと考えておきましょう。 症状の程度によっても対処法が変わってきますので、まずは病院を受診して検査を受けるようにしてくださいね。 急性膵炎(きゅうせいすいえん) 急性膵炎というのは、胃と腸の間にある 「すい臓」という臓器に、何かしらの原因で炎症が起こる病気です。 かたよった食生活やアルコールの飲みすぎが原因になりやすいのですが、特に目立った理由もなく発症する場合もありますね。 急性膵炎の主な症状は、 みぞおちやお腹の左上を中心とした激しい痛みです。 背中や肩の方まで痛みが出てくる場合もありますね。 その他に出てくる症状としては、 腹部の張りや違和感、吐き気・嘔吐などがあります。 お腹を押すと痛いのも特徴で、押された時の痛みでお腹が硬くこわばることが多いです。 急性膵炎は、軽症であれば病院で適切な治療を行えば良くなることがほとんどです。 ただ、重症化すると命を落とすこともありますので、早めに病院を受診するようにしてくださいね。 Sponsored Link 逆流性食道炎 逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで起こる食道の炎症です。 通常であれば、 「下部食道括約筋」という筋肉が逆流を防ぐようになっているのですが、この筋肉が何かしらの原因で機能障害を起こすと、胃酸が逆流してしまうというわけですね。 逆流性食道炎は、 暴飲暴食や加齢、猫背、肥満などが原因となって起こると考えられています。 元々は高齢者に多い病気だったのですが、最近では若い人でも発症することが増えてきているので注意が必要ですね。 逆流性食道炎の主な症状は、 胸やけや吐き気、咳、喉の違和感、ツンとした口臭などです。 胸やみぞおちのあたりに締め付けられるような痛みを感じることも少なくありません。 また、 「呑酸(どんさん)」というすっぱい胃酸が喉や口の中に上がってくるような感覚も、逆流性食道炎の特徴的な症状ですね。 大げさな症状ではないことが多いので放置してしまいがちなのですが、 放っておくと食道が狭くなったり、がんになるということもあります。 自然に治ることは少ない病気なので、逆流性食道炎のような症状が繰り返す場合には、病院の「消化器内科」などを受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。 急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん) 急性虫垂炎は、一般的には 「盲腸(もうちょう)」と呼ばれている病気ですね。 お腹の右下あたりにある虫垂という部分に、何かしらの原因で炎症が起こる病気です。 大人よりも子供に発症しやすく、便秘や暴飲暴食、ストレスなどが原因になると考えられています。 盲腸の主な症状は、 お腹の痛みや発熱、吐き気・嘔吐、下痢などです。 お腹の痛みはみぞおちの下あたりから始まり、徐々におへそ周りや右下腹部へと移動していくことが多いですね。 また、 みぞおちやお腹を押すと痛みが強まり、押している手を急に放すと反動で痛みが強くなるという特徴があります。 お腹の痛みは12~48時間ほどで右下腹部に移動するので、みぞおちやお腹にズキズキとした激しい痛みがあり、徐々に右下に移動している場合には盲腸の可能性が高いと言えるでしょう。 放置していると腹膜炎などを合併して命に関わることもありますので、盲腸の可能性が高い場合にはすぐに「消化器内科」のある病院を受診するようにしてください。 まとめ 以上が、みぞおちが痛い、違和感があるという時によくある原因ですね。 もう一度簡単にまとめておくと、みぞおちの痛みが出た時には以下のような原因が考えられます。 胃もたれ• ストレス(神経性胃炎)• 筋肉痛• 胃潰瘍、十二指腸潰瘍• 胆石症• 急性膵炎• 逆流性食道炎• 急性虫垂炎(盲腸) みぞおちの痛みや違和感の大半は、そこまで気にする必要のないものですが、時々厄介な病気が潜んでいる可能性もありますので注意が必要です。 日常でよくあるみぞおちの痛みの場合も、繰り返さないように日頃から対策をしていくようにしましょう。 また、みぞおちの右側が痛い時は、みぞおちの左側が痛い時はも合わせてチェックしておきましょう。 お腹の痛みの基本的な対処法については、を参考にしてください。 Sponsored Link•
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