「収穫前の農作物荒らされている…。 」「茎ごとやられているため、全てが台無しになっている…。 」もしかすると畑を荒らしている犯人は「ハクビシン」かもしれません。 ハクビシンを放っておくと、せっかく育てた野菜や果物がどんどん荒らされていきます。 そこで「庭にくるハクビシンを早くどうにかしたい」というあなたに、「安く簡単に自力で駆除」できるハクビシン対策をご紹介します。 ハクビシン対策さえ知っておけば、「ハクビシン被害による心的負担が減る」ようになります。 そこで今回はハクビシンの駆除を「自力で安く」済ませるために効果的な解決法を紹介します。 ハクビシンの被害から解放され、今後ハクビシンで悩むことのない対策方法を理解し、身に着けることができます。 ぜひ、最後までお読みください。 1 いかに安く対策できるかはスピードが勝負 ハクビシンンに庭の家庭菜園を荒らされたら、いかに安く駆除できるかは「スピード」が勝負です。 駆除が遅れれば遅れるほど、ハクビシンの『生態数』も『被害』も増えてしまいます。 ハクビシンの生態数や被害が増えれば、相対的に駆除費用も上がっていきます。 ハクビシンは勝手に駆除できない ハクビシンは「鳥獣保護法」で保護されている動物の種類のひとつなので、勝手に殺傷、捕獲することは絶対にしてはいけません。 鳥獣保護法の第一条には、その法律の目的について次のように書かれています。 鳥獣保護法第一条 「鳥獣の保護及び狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資することを目的とする」 引用:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 勝手に駆除すると処罰の対象になるので注意しましょう。 対策が遅れると被害も費用も増える 駆除が遅れると、その分「被害」も「必要な費用」もどんどん大きくなります。 あなたが何もしないと、その間にハクビシンの数が増え、農作物を荒らし続けます ハクビシンは、「ねぐらとエサ場を近くに持つ」習性があり、「高い繁殖力」をもち、「農作物を枯らす」ので、「早い段階で手を打てば金額も安くすみ」ます。 それぞれを、詳しく説明していきますね。 「ねぐら」と「エサ場」を近くにもつ ハクビシンは、「ねぐら」と「エサ場」を近くに持つ習性がありますので、駆除を遅らせてはいけません。 つまり、あなたの庭を「エサ場」と判断したなら、今度はその近くに「ねぐら」を探すので、被害が拡大してしまいます。 あなたの庭の近くにねぐらを見つけたら、どんどん家族を増やし、あなたの庭を集中的に荒らすようになるでしょう。 一年で「最大30匹」産まれる可能性がある ハクビシンは、ハンパない速度で繁殖していきます。 一年で「最大30匹」産まれる可能性があります。 この点について、NPO法人ハクビシン被害対策協会は、次のように書いています。 生態と繁殖 「ハクビシンの繁殖時期については、個体差や地域差があるようであり、未だ明らかになっていないことも数多くありますが、現在では年間を通して発情・出産をするとの見方が有力となっています。 妊娠期間は約2ヶ月、1回の分娩で1~5頭を出産します。 (中略)寿命については、飼育下で24年というデータがありますが、野生のものはもう少し短いのではないかと考えられています。 」 引用:NPO特定非営利活動法人ハクビシン被害対策協会 上記のポイントを、おさらいしてみましょう。 年間を通じて出産する• 妊娠期間は二ヶ月だけ• 飼育下では24年も生きる 1度の出産の個体数は、それほど多くありませんが、「長生きする」ハクビシンが「年間を通して産み続ける」という事実を考えると、ハクビシンが「驚異的なスピードで増えていく」のは想像に難くありません。 ハクビシンは農作物を枯らす ハクビシンはあなたの家の農作物を食べるだけではなく「枯らし」ます。 ただ「葉っぱ」や「実」だけではなく、「茎」まで食べてしまいますので、その農作物は枯れてしまいます。 ほっておけば、繁殖したハクビシンがあなたの農作物を襲いますので、全滅してしまうかもしれません。 役所の手続き=被害が甚大になる可能性がある 捕獲する駆除は、役所の手続きが必要なので「被害が莫大になる」可能性があります。 役所の手続きはとても面倒な上、確実に審査が通るわけではありません。 役所の手続きを待っている間に、ハクビシンは容赦なく農作物を荒らしていきます。 詳しく、説明していきますね。 もし役所に許可を得て捕獲するなら もし市役所に許可を得てハクビシンを捕獲するなら、必ず次のステップに従ってください。 鳥獣保護法は法律のひとつなので、ステップを間違えると「処罰の対象」になります。 正しいステップとは、「役所に相談しに行く」「申請書を記入して提出する」「許可書が発行されてから捕獲する」の順番です。 ステップ1:役所に相談しに行く 最初のステップは、お住まいの都道府県の役所に相談しに行くことです。 鳥獣の捕獲の許可は、「都道府県知事の許可が必要」となっています。 相談に行く前に、電話で「ハクビシンの被害に遭っているので捕獲したい」という旨を伝えると、スムーズにすすみます。 ステップ2:申請書を記入し、提出する 次に、「申請にあたって必要なもの」の書類をもらえますので、記入し、提出してください。 これらの書類は、「捕獲等許可書」を発行させるために、必要なものです。 「申請にあたって必要なもの」は、次の通りです。 引用:九州地方環境省 なお、役所によっては、捕獲檻を無料で貸し出ししてくれるところがありますので、必要な場合申請して下さい。 ステップ3:許可書が発行されてから捕獲する 都道府県知事による審査が通ると、「捕獲等許可書」が発行されますので、発行後に捕獲することができます。 急ぎのあまり、「許可書発行前」に捕獲してしまうと処罰されてしまいます。 許可を受けた人は「許可書の携帯義務」と「捕獲等の結果報告の義務」があります。 また許可書には、「有効期限」と「条件」が書かれています。 引用:農林水産省 注意点1:申請しても審査が通るとは限らない 「申請しても審査が通るとは限らない」、ということを覚えておきましょう。 「鳥獣保護法」の目的は、生物の多様性を守るためのものです。 申請するだけで、誰もが捕獲できるなら保護にはなりません。 都道府県知事による評価基準には、次のようなものがあります。 許可対象者• 対象種・捕獲数• 場所 引用:農林水産省 注意点2:手続きの間に被害が拡大する 無事に狩猟等許可証が発行されたとしても、「手続きの間に被害が拡大」してしまうかもしれません。 手続きの間は、「捕獲に関係する対策は何もできない」からです。 それで、九州地方環境事務所も次のように述べています。 「いずれの場合も、許可されるまでに、申請書の提出から概ね1ヶ月程度かかります。 余裕をもって申請していただくようお願いします。 」 引用元:九州地方環境省 手続きを待っている間に、被害が拡大し、捕獲できる域を超えてしまったら元も子もありませんよね。 それで、ハクビシンは「捕獲」よりも、「追い払う」ことをオススメします。 速やかに環境を整えることが対策のカギ なので、速やかに「ハクビシンの嫌がる環境」に庭を整えるのがハクビシン駆除のカギです。 ハクビシンは、あなたの庭の環境が嫌なら、ねぐらと共にエサ場も移動するので、追い払うことになります。 愛知県農林水産部、および農林水産省は、ハクビシンが、「ねぐらの近くにエサ場を持ち」、「ねぐらが複数ありそこを転々と移動する」習性を持っていると説明しています。 1 生態・行動・生活を知ろう! ・エサ場の近くに「ねぐら」をもつ。 引用:農林水産省 2 ハクビシン対策は「スピード」「引き出しの多さ」で勝負! ハクビシンは、「スピード」に加えて「引き出しの多さ」で追い払いましょう。 ハクビシンは、「賢く」「順応性のある」動物ですので、単一の方法ではすぐに効果がなくなってしまうことがあります。 しかしハクビシンが順応する前に、「素早く」「いろいろな引き出し」で対策をすれば追い出すことは可能です。 「引き出しを持つ」ことについて説明した後、その引き出しの種類として「簡単に用意できるハクビシンの嫌いなモノ」、「市販の対ハクビシン用便利駆除グッズ」を紹介します。 対策1:賢さを利用する ハクビシンは、その「賢さ」を利用してあなたの家の庭から遠ざけることができます。 ハクビシンは、一度経験したことを学習し忘れません。 例えば、電気柵をつけて一度痛い思いをすると、その後その痛みを学習し、「その柵に電流が流れていなくてもハクビシンは柵の中に入ってこなくなる」という実例があります。 電気柵を使わなくても、徹底的に「嫌な思い」をさせれば、ハクビシンは「ここは安心できる場所ではない」ということを学び、結果追い払うことができます。 対策2:順応に負けない対策の引き出しを持つ 引き出しの数が多ければ多いほど、ハクビシンを追い出す成功率が高くなります。 「~は効果がない」という情報があるのは、多くの場合本当に効果がないのではなく「順応」しているからです。 しかし、ひとつの対策法で順応する前に、次の対策をすれば、ハクビシンはあなたの庭では常にストレスにあう」と学習します。 対策3:嫌いなモノを置いて対策する ハクビシンの嫌いなモノの中に、簡単に用意できるものがあります。 わざわざ買わなくても、身近にあるものの中で忌効果(きひこうか)があるものがあるんです。 忌避効果のある身近なものの中には、「犬の毛」「強い臭いがするもの」などがあります。 犬の毛 犬は、「ハクビシンの天敵」なので、犬の臭いがする毛があればその場所に本能的に近寄れなくなります。 農研機構は、犬の毛をネットに包んで設置した方法で、「ハクビシンによる食害はほとんどなくなり、以後、収穫終了までの15日間、忌避効果が持続する。 」と報告しています。 引用:NARO農研機構 犬を飼っていなくても、ペットショップやトリミング店、動物病院などで犬の毛をもらうことができます。 強い臭い ハクビシンが、嫌がる「強い臭い」があるものを置くと、ハクビシンは近寄らなくなります。 ハクビシンは、嗅覚がとても優れているからです。 市販のハクビシン用忌避剤も、「臭いがする成分」を使っています。 例えば、「強力!忌避一番プロ」は次のような「臭いがする成分」を使っています。 一方忌避効果のあるハクビシンが嫌がる臭は、以下の通りです。 トウガラシ、ニンニク等の刺激物の臭い• 石油系の臭い• 木酢液• 天敵の臭い 臭いがするものは、時間がたつと消えてなくなるというデメリットがありますので、「ハクビシンが嫌がって出ていく」まで定期的に置く必要があります。 対策3:ハクビシン用便利駆除グッズで対策する 市販の対ハクビシン用便利グッズにも、お金を払うだけの価値がある強い忌避効果のあるものがあります。 プロの専門家が研究したものなので、それだけ効果が期待できます。 その中から、実際に効果のあった「忌避剤」、「青色LEDストロボ」、「超音波器」を紹介します。 これらのグッズは、ハクビシンだけではなく他の害獣にも効果があります。 ハクビシン、アナグマ、アライグマは見分けがつきにくいので、どの動物かわからないという場合もおススメです。 (1)忌避剤 市販の忌避剤で、特におすすめしたいのは、「天敵の臭い」を使ったものです。 天敵の臭いは、ハクビシンの防衛本能を刺激するので慣れづらく、忌避効果が長く続きます。 例えば、「アニマルピーNo. 1」はハクビシンの天敵、オオカミの尿が主成分です。 この製品は、本国アメリカにおいて25年以上の実績があります。 化学薬品ではないので、ハクビシンも農作物も痛めないので安心です。 3 業者に依頼した時の相場料金 業者に依頼した時の料金は、「40坪の一軒家で200,000~350,000円」、「2DKのアパートだとその半値」が大体の相場になります。 このように値段の幅が広いのは、「敷地の広さ、被害の状況によって料金が変わる」からです。 下記に、一般的なハクビシンの料金相場の詳細がありますので、参考にして下さい。 名称 範囲 値段 追い出し工事 1㎡ 800円 侵入口の遮断工事 1ヶ所 10,000円 捕獲用のゲージの設置・管理費 1ヶ所 20,000円 捕獲したハクビシンの回収処理費 1頭 37,000円 糞・巣の回収 1回 10,000円 害虫駆除費 1㎡ 1,000円 清掃、殺菌・消臭費 1㎡ 1,200円 捕獲申請代行費 1回 50,000円 諸経費 - 20,000円 まとめ ハクビシンがエサ場として自宅の庭にやって来るなら、出来る限り早く家にハクビシンの嫌がる環境を整えましょう。 たかがハクビシンと思って放置していると、今度は巣まで作られてしまいます。 早めに対策さえしてしまえば、自力駆除も難しくありません。 さて、ハクビシンはかわいい外見とは裏腹に、私たちに害をもたらす動物です。 農作物の被害だけではなく、あなたの部屋にも侵入し、屋根裏や天井裏に住みつくと、騒音、糞尿による悪臭、断熱材をぼろぼろにされるなど深刻な被害をもたらします。 賃貸物件なら管理会社が、駆除業者に支払うお金を負担してくれることもありますが、持ち家の場合、当然ですがすべて自分で対処しなければなりません。 この記事が、ハクビシン駆除にお役立ちすることができ、ハクビシンではなくあなたの家族が農作物の収穫を楽しむことができることを願っています。
次の「収穫前の農作物荒らされている…。 」「茎ごとやられているため、全てが台無しになっている…。 」もしかすると畑を荒らしている犯人は「ハクビシン」かもしれません。 ハクビシンを放っておくと、せっかく育てた野菜や果物がどんどん荒らされていきます。 そこで「庭にくるハクビシンを早くどうにかしたい」というあなたに、「安く簡単に自力で駆除」できるハクビシン対策をご紹介します。 ハクビシン対策さえ知っておけば、「ハクビシン被害による心的負担が減る」ようになります。 そこで今回はハクビシンの駆除を「自力で安く」済ませるために効果的な解決法を紹介します。 ハクビシンの被害から解放され、今後ハクビシンで悩むことのない対策方法を理解し、身に着けることができます。 ぜひ、最後までお読みください。 1 いかに安く対策できるかはスピードが勝負 ハクビシンンに庭の家庭菜園を荒らされたら、いかに安く駆除できるかは「スピード」が勝負です。 駆除が遅れれば遅れるほど、ハクビシンの『生態数』も『被害』も増えてしまいます。 ハクビシンの生態数や被害が増えれば、相対的に駆除費用も上がっていきます。 ハクビシンは勝手に駆除できない ハクビシンは「鳥獣保護法」で保護されている動物の種類のひとつなので、勝手に殺傷、捕獲することは絶対にしてはいけません。 鳥獣保護法の第一条には、その法律の目的について次のように書かれています。 鳥獣保護法第一条 「鳥獣の保護及び狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資することを目的とする」 引用:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 勝手に駆除すると処罰の対象になるので注意しましょう。 対策が遅れると被害も費用も増える 駆除が遅れると、その分「被害」も「必要な費用」もどんどん大きくなります。 あなたが何もしないと、その間にハクビシンの数が増え、農作物を荒らし続けます ハクビシンは、「ねぐらとエサ場を近くに持つ」習性があり、「高い繁殖力」をもち、「農作物を枯らす」ので、「早い段階で手を打てば金額も安くすみ」ます。 それぞれを、詳しく説明していきますね。 「ねぐら」と「エサ場」を近くにもつ ハクビシンは、「ねぐら」と「エサ場」を近くに持つ習性がありますので、駆除を遅らせてはいけません。 つまり、あなたの庭を「エサ場」と判断したなら、今度はその近くに「ねぐら」を探すので、被害が拡大してしまいます。 あなたの庭の近くにねぐらを見つけたら、どんどん家族を増やし、あなたの庭を集中的に荒らすようになるでしょう。 一年で「最大30匹」産まれる可能性がある ハクビシンは、ハンパない速度で繁殖していきます。 一年で「最大30匹」産まれる可能性があります。 この点について、NPO法人ハクビシン被害対策協会は、次のように書いています。 生態と繁殖 「ハクビシンの繁殖時期については、個体差や地域差があるようであり、未だ明らかになっていないことも数多くありますが、現在では年間を通して発情・出産をするとの見方が有力となっています。 妊娠期間は約2ヶ月、1回の分娩で1~5頭を出産します。 (中略)寿命については、飼育下で24年というデータがありますが、野生のものはもう少し短いのではないかと考えられています。 」 引用:NPO特定非営利活動法人ハクビシン被害対策協会 上記のポイントを、おさらいしてみましょう。 年間を通じて出産する• 妊娠期間は二ヶ月だけ• 飼育下では24年も生きる 1度の出産の個体数は、それほど多くありませんが、「長生きする」ハクビシンが「年間を通して産み続ける」という事実を考えると、ハクビシンが「驚異的なスピードで増えていく」のは想像に難くありません。 ハクビシンは農作物を枯らす ハクビシンはあなたの家の農作物を食べるだけではなく「枯らし」ます。 ただ「葉っぱ」や「実」だけではなく、「茎」まで食べてしまいますので、その農作物は枯れてしまいます。 ほっておけば、繁殖したハクビシンがあなたの農作物を襲いますので、全滅してしまうかもしれません。 役所の手続き=被害が甚大になる可能性がある 捕獲する駆除は、役所の手続きが必要なので「被害が莫大になる」可能性があります。 役所の手続きはとても面倒な上、確実に審査が通るわけではありません。 役所の手続きを待っている間に、ハクビシンは容赦なく農作物を荒らしていきます。 詳しく、説明していきますね。 もし役所に許可を得て捕獲するなら もし市役所に許可を得てハクビシンを捕獲するなら、必ず次のステップに従ってください。 鳥獣保護法は法律のひとつなので、ステップを間違えると「処罰の対象」になります。 正しいステップとは、「役所に相談しに行く」「申請書を記入して提出する」「許可書が発行されてから捕獲する」の順番です。 ステップ1:役所に相談しに行く 最初のステップは、お住まいの都道府県の役所に相談しに行くことです。 鳥獣の捕獲の許可は、「都道府県知事の許可が必要」となっています。 相談に行く前に、電話で「ハクビシンの被害に遭っているので捕獲したい」という旨を伝えると、スムーズにすすみます。 ステップ2:申請書を記入し、提出する 次に、「申請にあたって必要なもの」の書類をもらえますので、記入し、提出してください。 これらの書類は、「捕獲等許可書」を発行させるために、必要なものです。 「申請にあたって必要なもの」は、次の通りです。 引用:九州地方環境省 なお、役所によっては、捕獲檻を無料で貸し出ししてくれるところがありますので、必要な場合申請して下さい。 ステップ3:許可書が発行されてから捕獲する 都道府県知事による審査が通ると、「捕獲等許可書」が発行されますので、発行後に捕獲することができます。 急ぎのあまり、「許可書発行前」に捕獲してしまうと処罰されてしまいます。 許可を受けた人は「許可書の携帯義務」と「捕獲等の結果報告の義務」があります。 また許可書には、「有効期限」と「条件」が書かれています。 引用:農林水産省 注意点1:申請しても審査が通るとは限らない 「申請しても審査が通るとは限らない」、ということを覚えておきましょう。 「鳥獣保護法」の目的は、生物の多様性を守るためのものです。 申請するだけで、誰もが捕獲できるなら保護にはなりません。 都道府県知事による評価基準には、次のようなものがあります。 許可対象者• 対象種・捕獲数• 場所 引用:農林水産省 注意点2:手続きの間に被害が拡大する 無事に狩猟等許可証が発行されたとしても、「手続きの間に被害が拡大」してしまうかもしれません。 手続きの間は、「捕獲に関係する対策は何もできない」からです。 それで、九州地方環境事務所も次のように述べています。 「いずれの場合も、許可されるまでに、申請書の提出から概ね1ヶ月程度かかります。 余裕をもって申請していただくようお願いします。 」 引用元:九州地方環境省 手続きを待っている間に、被害が拡大し、捕獲できる域を超えてしまったら元も子もありませんよね。 それで、ハクビシンは「捕獲」よりも、「追い払う」ことをオススメします。 速やかに環境を整えることが対策のカギ なので、速やかに「ハクビシンの嫌がる環境」に庭を整えるのがハクビシン駆除のカギです。 ハクビシンは、あなたの庭の環境が嫌なら、ねぐらと共にエサ場も移動するので、追い払うことになります。 愛知県農林水産部、および農林水産省は、ハクビシンが、「ねぐらの近くにエサ場を持ち」、「ねぐらが複数ありそこを転々と移動する」習性を持っていると説明しています。 1 生態・行動・生活を知ろう! ・エサ場の近くに「ねぐら」をもつ。 引用:農林水産省 2 ハクビシン対策は「スピード」「引き出しの多さ」で勝負! ハクビシンは、「スピード」に加えて「引き出しの多さ」で追い払いましょう。 ハクビシンは、「賢く」「順応性のある」動物ですので、単一の方法ではすぐに効果がなくなってしまうことがあります。 しかしハクビシンが順応する前に、「素早く」「いろいろな引き出し」で対策をすれば追い出すことは可能です。 「引き出しを持つ」ことについて説明した後、その引き出しの種類として「簡単に用意できるハクビシンの嫌いなモノ」、「市販の対ハクビシン用便利駆除グッズ」を紹介します。 対策1:賢さを利用する ハクビシンは、その「賢さ」を利用してあなたの家の庭から遠ざけることができます。 ハクビシンは、一度経験したことを学習し忘れません。 例えば、電気柵をつけて一度痛い思いをすると、その後その痛みを学習し、「その柵に電流が流れていなくてもハクビシンは柵の中に入ってこなくなる」という実例があります。 電気柵を使わなくても、徹底的に「嫌な思い」をさせれば、ハクビシンは「ここは安心できる場所ではない」ということを学び、結果追い払うことができます。 対策2:順応に負けない対策の引き出しを持つ 引き出しの数が多ければ多いほど、ハクビシンを追い出す成功率が高くなります。 「~は効果がない」という情報があるのは、多くの場合本当に効果がないのではなく「順応」しているからです。 しかし、ひとつの対策法で順応する前に、次の対策をすれば、ハクビシンはあなたの庭では常にストレスにあう」と学習します。 対策3:嫌いなモノを置いて対策する ハクビシンの嫌いなモノの中に、簡単に用意できるものがあります。 わざわざ買わなくても、身近にあるものの中で忌効果(きひこうか)があるものがあるんです。 忌避効果のある身近なものの中には、「犬の毛」「強い臭いがするもの」などがあります。 犬の毛 犬は、「ハクビシンの天敵」なので、犬の臭いがする毛があればその場所に本能的に近寄れなくなります。 農研機構は、犬の毛をネットに包んで設置した方法で、「ハクビシンによる食害はほとんどなくなり、以後、収穫終了までの15日間、忌避効果が持続する。 」と報告しています。 引用:NARO農研機構 犬を飼っていなくても、ペットショップやトリミング店、動物病院などで犬の毛をもらうことができます。 強い臭い ハクビシンが、嫌がる「強い臭い」があるものを置くと、ハクビシンは近寄らなくなります。 ハクビシンは、嗅覚がとても優れているからです。 市販のハクビシン用忌避剤も、「臭いがする成分」を使っています。 例えば、「強力!忌避一番プロ」は次のような「臭いがする成分」を使っています。 一方忌避効果のあるハクビシンが嫌がる臭は、以下の通りです。 トウガラシ、ニンニク等の刺激物の臭い• 石油系の臭い• 木酢液• 天敵の臭い 臭いがするものは、時間がたつと消えてなくなるというデメリットがありますので、「ハクビシンが嫌がって出ていく」まで定期的に置く必要があります。 対策3:ハクビシン用便利駆除グッズで対策する 市販の対ハクビシン用便利グッズにも、お金を払うだけの価値がある強い忌避効果のあるものがあります。 プロの専門家が研究したものなので、それだけ効果が期待できます。 その中から、実際に効果のあった「忌避剤」、「青色LEDストロボ」、「超音波器」を紹介します。 これらのグッズは、ハクビシンだけではなく他の害獣にも効果があります。 ハクビシン、アナグマ、アライグマは見分けがつきにくいので、どの動物かわからないという場合もおススメです。 (1)忌避剤 市販の忌避剤で、特におすすめしたいのは、「天敵の臭い」を使ったものです。 天敵の臭いは、ハクビシンの防衛本能を刺激するので慣れづらく、忌避効果が長く続きます。 例えば、「アニマルピーNo. 1」はハクビシンの天敵、オオカミの尿が主成分です。 この製品は、本国アメリカにおいて25年以上の実績があります。 化学薬品ではないので、ハクビシンも農作物も痛めないので安心です。 3 業者に依頼した時の相場料金 業者に依頼した時の料金は、「40坪の一軒家で200,000~350,000円」、「2DKのアパートだとその半値」が大体の相場になります。 このように値段の幅が広いのは、「敷地の広さ、被害の状況によって料金が変わる」からです。 下記に、一般的なハクビシンの料金相場の詳細がありますので、参考にして下さい。 名称 範囲 値段 追い出し工事 1㎡ 800円 侵入口の遮断工事 1ヶ所 10,000円 捕獲用のゲージの設置・管理費 1ヶ所 20,000円 捕獲したハクビシンの回収処理費 1頭 37,000円 糞・巣の回収 1回 10,000円 害虫駆除費 1㎡ 1,000円 清掃、殺菌・消臭費 1㎡ 1,200円 捕獲申請代行費 1回 50,000円 諸経費 - 20,000円 まとめ ハクビシンがエサ場として自宅の庭にやって来るなら、出来る限り早く家にハクビシンの嫌がる環境を整えましょう。 たかがハクビシンと思って放置していると、今度は巣まで作られてしまいます。 早めに対策さえしてしまえば、自力駆除も難しくありません。 さて、ハクビシンはかわいい外見とは裏腹に、私たちに害をもたらす動物です。 農作物の被害だけではなく、あなたの部屋にも侵入し、屋根裏や天井裏に住みつくと、騒音、糞尿による悪臭、断熱材をぼろぼろにされるなど深刻な被害をもたらします。 賃貸物件なら管理会社が、駆除業者に支払うお金を負担してくれることもありますが、持ち家の場合、当然ですがすべて自分で対処しなければなりません。 この記事が、ハクビシン駆除にお役立ちすることができ、ハクビシンではなくあなたの家族が農作物の収穫を楽しむことができることを願っています。
次の早めに対策をしないと、どんどん被害も増えていってしまいますよね。 でも安心してください! 今回は、屋根裏に住み着くハクビシンを追い出す対策方法を分かりやすく解説します! 追い出す際の注意点も合わせてお伝えするので、ぜひ正しく安全な対策を行ってくださいね。 なぜハクビシンは屋根裏に住み着くの? もともとハクビシンは中国大陸南部の山林や樹洞、他の動物が掘ったほら穴などを住処としていました。 木登りも得意で食性も雑食なハクビシン。 安全な場所で子育てをしようとするのがハクビシンの本来の性質で、 今の日本で一番安全に快適に子育てできるのが、住宅の屋根裏でした。 というのも、 日本家屋の屋根裏は外敵に見つからず、雨風にさらされず、さらに断熱材の進歩で一年を通して温度も一定という最高の住環境になっています。 ハクビシンに限らず、森林開発によって住処を奪われた動物たちが行き場をなくしてしまっているというのも、屋根裏に住み着く一因です。 屋根裏にハクビシンが住み着いている鳴き声や音、サイン 「天井の上から物音がする・・・何か害獣が屋根裏にいそう」と思っても、なかなか家の天井を開けて屋根裏を確認する勇気はありませんよね。 開けた途端、害獣が襲ってきたらと思うと恐怖感もあります。 今、都心部を中心にハクビシンによる住宅被害が多くなってきているのはご存知でしょうか? 環境省が制定する「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」(通称「生態系被害防止外来種リスト)で総合対策外来種(重点対策外来種)として記載されているハクビシン。 ハクビシンが屋根裏に住み着いている場合、泣き声や音、臭いや天井部のシミといったサインがあります。 ここではハクビシンが屋根裏にいる可能性が高いサインについてご説明していきます。 鳴き声 屋根裏から聞こえるハクビシンの鳴き声は特徴的です。 「キュンキュン」という独特な声でハクビシンは鳴くため、他の生物が屋根裏にいるときのサインとは異なります。 しかも比較的大きな鳴き声で連続して鳴くため、ご近所の奥様から指摘されて気付くという方もいらっしゃるほどです。 1頭だけでもハクビシンが天井裏にいるのは厄介なのですが、家族を作って数頭いるとなると、さらに迷惑な鳴き声で喧嘩しはじめるハクビシンもいます。 喧嘩中のハクビシンの鳴き声はまるで猿が天井で大暴れしているかのような声だと例えられることもあるくらい騒がしく、日々の静かな住宅環境を著しく害することになってしまいます。 屋根裏を走る音 ハクビシンが屋根裏にいる場合、鳴き声で気付くことも多いですが、足音で存在に気付くことも多いです。 ハクビシンは夜行性なので、私たち人間が寝室で寝静まったころに動き出します。 ドタドタと激しく天井裏を駆け回るため、私たちの安眠時間をも妨げる非常に厄介な害獣と言えるでしょう。 ハクビシンが屋根裏で毎日運動会をしているようなドタドタ音で睡眠時間が害され、日中の仕事や家事に影響が出ている方も多くいらっしゃいます。 ハクビシンが原因で眠れなくなってしまっては、日々の生活を快適に暮らすことはできなくなるでしょう。 断熱材の破壊 ハクビシンが外部から枯れ草を持ってきて屋根裏に営巣することはさきほど申し上げましたが、 住宅の屋根裏に住むハクビシンたちは、屋根裏の断熱材を力技で剥がして、巣の材料としてしまうということも多々報告されております。 ハクビシンたちに屋根裏から住宅を破壊された被害によって、リフォームを余儀なくされた方も。 断熱材まで剥がして巣を作るという、人間の生活環境に適応したハクビシンに脱帽してしまいますが、マイフォームという資産を守るためにも早めの害獣駆除をおすすめいたします。 ハクビシンによる詳しい被害事例はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。 >> 菌やウイルスによる感染症 「溜め糞」による被害は屋根裏の天井が抜けるということだけではありません。 糞や尿の中には、人間にとって有害な菌やウイルスが大量に存在しています。 屋根裏がハクビシンだけでなく有害な菌やウイルスの棲家となってしまっては、室内の住環境への侵入も時間の問題です。 直接的な人体への被害も考えられますので、ハクビシンの糞尿被害は非常に厄介な問題でしょう。 菌やウイルスだけでなく、ハクビシン自体に取り憑いているダニもいますので、そちらにも気をつけなければなりません。 ハクビシンによる病気やウイルスについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。 >> ハクビシンを屋根裏から追い出す対策方法 ハクビシンを屋根裏から追い出す方法のキーワードは 「臭い」です。 ハクビシンは非常に嗅覚が優れた害獣ですので、屋根裏から追い出すためには 嫌いな臭いを使った忌避剤やバルサンなどの煙、ハクビシン用の蚊取り線香を使うという方法が一番よく使われています。 学習能力も高いため、ハクビシンは一度味わった恐怖を忘れません。 その学習能力の高さも利用し、ハクビシンを追い出した上で、 屋根裏に侵入できてしまう経路を見つけ塞いでいくということが重要です。 以上の対策がハクビシンを屋根裏から駆逐するために有効ですので、ハクビシンを屋根裏から追い出すためのそれぞれの対策を一つ一つ丁寧にご紹介していきましょう。 嫌いな臭いを使った忌避剤で追い出す 嗅覚が非常に優れたハクビシンは、 天敵のオオカミの尿の臭いや唐辛子のような刺激臭、山火事を思わせる木酢液(炭を作る際に生じる煙を冷やして作る液体)を忌避剤として利用することが重要な対策になります。 ハクビシンは学習能力が高いので、一度不快な臭いを感じた場所には寄り付かなくなり、追い出すことが可能です。 屋根裏に忌避剤を撒くことで、ハクビシンの屋根裏への侵入をやめさせることが目的になる対策です。 ハクビシン用のオススメ忌避剤や使用の注意点などはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。 >> バルサンなどの煙を焚く 本来バルサンは害虫駆除が目的で使われる薬品ですが、ハクビシン対策にも効果的です。 ハクビシンの視覚に煙がでる場所なんだと学習させることで、 山火事を嫌うハクビシンに屋根裏が危険な場所だと理解させます。 さらに 嗅覚の鋭いハクビシンはバルサンの薬剤の臭いに警戒心をもつため、屋根裏に寄り付かなくなるでしょう。 ハクビシンは木を登って屋根裏に侵入してくるケースもあるので、屋根裏に隣接している木の枝も切っておきましょう。 害獣駆除業者に依頼する 臭いで追い出して侵入経路を塞ぐといった対策は素人にはなかなか難しいですし、お年を召した方にはかなり困難な作業になるのではないでしょうか。 自分で害獣駆除をした結果、火事になったり不要な箇所を塞いでしまったりした事例もございます。 適切な方法で効率よく、かつ安全にハクビシンの屋根裏への侵入対策を行うためには、専門の害獣駆除業者に頼むことが最もよい選択肢なのではないでしょうか。 経験豊富で地域で信頼のある害獣業者に依頼することで、ハクビシンによる屋根裏への再度の侵入を確実に防ぐことができます。 自分が思っていた以上に被害が深刻な場合や、駆除中に他のハクビシンが出てくるという事態も想定されます。 個人でハクビシン駆除をされているとこうした不慮の事態に対応することが難しいのではないでしょうか。 その点、 駆除経験も豊富な専門の害獣駆除業者に屋根裏のハクビシン一掃をお願いすることは合理的で安全な方法だといえます。 糞尿の清掃や消毒をする際はウイルスや菌の感染を防ぐために、 必ずゴム手袋とマスクをつけて行うようにしましょう。 ハクビシンの糞尿処理についての詳しい方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。 >> 昼間は寝ているから夜に対策するのがオススメ ハクビシンを屋根裏から追い出す時間にも気をつけてください。 ハクビシンを追い出すのにベストな時間は夜です。 昼間の間、ハクビシンは屋根裏で寝ながら夜を待っています。 昼の間に屋根裏からハクビシンを追い出そうとしてもなかなか出てこなかったり、出てきたと思ったら人間に襲いかかってきたり、危険を伴うこともあります。 不慮の怪我や事故をなくすためにも、夜行性であるハクビシンが屋根裏から出て外で活動している夜間の間にハクビシン対策を施していくことが重要です。 夜間の作業となるので、足場など危険なことも多いでしょう。 個人で対策をなさるよりも、専門の害獣駆除業者にご依頼なさる方が安全かつ確実にハクビシンを屋根裏から追い出すことができます。
次の