学名…Hydrangea quercifolia 和名…カシワバアジサイ 柏葉紫陽花 科名…アジサイ科 属名…アジサイ属 ハイドランジア属 原産国…北アメリカ東部 花色…白 樹高…1m~2m 日照…半日蔭~日なた 難易度… USDA Hardiness Zone:5 to 9 カシワバアジサイ 柏葉紫陽花 とは カシワバアジサイは、北アメリカに分布するアジサイ科アジサイ属 ハイドランジア属 の落葉低木です。 分布域は、アメリカ南東部のルイジアナ州、テネシー州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、アラバナ州、フロリダ州にあり、落葉樹林や渓谷、河川流域の崖などに自生が見られます。 白い装飾花で人気の「」と同様にアメリカ原産のアジサイです。 カシワバアジサイの花期は5月中旬~7月。 花期になると、枝先に長さ15~30㎝程度の大きな円錐形の花序を出し、多数の花を咲かせます。 花のように見える部分は、ガクが大きく発達した「装飾花」と呼ばれるもので、雄しべと雌しべが退化しています。 本来の花は装飾化の内側にある小さな両性花ですが、園芸品種には装飾花だけのものも多くあります。 一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。 この葉の形が、カシワの葉に似ていることから「カシワバアジサイ」の和名が付いたようです。 葉は秋になると赤く染まり、美しく紅葉します。 装飾化は散ることなく長く残り、秋の紅葉も含めて、観賞期間の長い樹木です。 耐寒性、耐暑性共に優れており、他のアジサイと同じように育てることが出来ます。 北海道でも路地での冬越しが可能です。 カシワバアジサイ 柏葉紫陽花 の育て方 栽培環境 水はけの良い半日蔭から日なたの場所が適しています。 日照時間が足りないと花付きが悪くなります。 逆に一日中強い日差しが当たる場所だと、夏場に葉焼けを起こしてしまいます。 明るい半日蔭くらいの場所が最適です。 夏越し、冬越し 耐寒性、耐暑性共にに優れているので、対策無しで夏越し、冬越しがに可能です。 鉢植えの場合は、夏場に葉焼けを起こすようなら半日蔭の場所に移動して下さい。 水やり 庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。 夏場に長く乾燥が続くようなら、朝か夕方に水やりをして下さい。 鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。 水切れを起こすと葉が枯れ込んでしまうので、注意して下さい。 肥料 庭植えの場合は、元肥として用土に緩効性化成肥料や堆肥、完熟牛糞などを混ぜ込みます。 追肥は寒肥として1月~2月に緩効性化成肥料や固形の油粕を施します。 花後にはお礼肥として、同様の肥料を株元に置き肥して下さい。 鉢植えの場合も同様です。 植え付け、植え替え 植え付け 適期は3月~4月、10月~11月です。 庭植えの場合は、用土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。 さらに元肥として、緩効性化成肥料や堆肥、完熟牛糞などを混ぜ込みます。 根鉢の表面を軽く崩して植え付けて下さい。 鉢植えの場合は、赤玉土7・腐葉土3などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。 植え替え 鉢植えの場合は、根詰まりを起こすので2年に一度、植え替えを行って下さい。 根鉢の表面を軽く崩して、一回り大きな鉢に植え替えます。 庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。 剪定 カシワバアジサイは放任で育てると1本立ちになりやすい性質の花木です。 それを防ぐために若木の内に一度大胆に剪定する方法が一般的です。 若木の強剪定 適期は落葉期の11月~3月頃です。 地際から20㎝程度の高さで芽を残してバッサリと切り詰めます。 コンパクトに仕立て直したい時も同様に地際の芽を残して剪定します。 この剪定を行うと翌年の花は付きませんが、切り詰めた部分から複数の枝が出て、こんもりとした美しい樹形に仕立てることができます。 樹形を整えるための剪定 カシワバアジサイの花芽は前年の夏に作られます。 このため、樹形を整えるための剪定は花後すぐに行います。 花がついている枝を切ってしまうのは気が引けますが、翌年の花のために、なるべく早い時期に行って下さい。 細い枝や形の悪い枝を取り除いて、あまり大胆に切らずに、全体を丸くなるように仕立てます。 大きく育って多数の枝に花が付いているようなら、花を残す枝と切り取る枝に分ける方法もあります。 花を長く楽しんでから花序を切り落とすと、翌年の花は付きませんが、翌々年には花を付けてくれます。 増やし方 挿し木 挿し木で増やすことが出来ます。 挿し木 適期は6月上旬~7月中旬です。 その年に伸びた枝の2~3節を使って挿し穂を作ります。 一番下の節1㎝の部分を斜めに切り、下の葉を取り除きます。 残った葉を半分に切り、水揚げをしたら挿し木用土に下の節が埋まるように挿して下さい。 明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。 カシワバアジサイの発根は普通のアジサイよりも遅く、一カ月程度の時間がかかります。 水の管理が難しい場合は方法も可能です。 病気・害虫 うどんこ病 葉の表面が白い粉をまぶしたようになり、病気が進行すると葉が枯れてしまうことも。 初期であれば、病葉や落葉した病葉を取り除くことで拡大をある程度防ぐことが出来ます。 風通しを良くして、発生を予防して下さい。 ハダニ 葉が茶色く変色します。 駆除がなかなか難しい害虫ですが、薬剤などを使って対応して下さい。
次の粒状でパラパラとまきやすく、臭いもないので手も汚れず使いやすいです。 肥料をやる時期は、 ・寒肥として1月上旬から2月下旬に1回 ・お礼肥として花後に剪定したあと1回 です。 花をいつまでも残しておくとアジサイの体力を奪ってしまうからです。 ちょっと勿体無いな…とも思いますが来年元気に咲いてもらうためなので思い切って! 花芽は前年の夏にできるので、剪定は花後がいちばん大事です。 剪定中に時々離れて株全体を眺め、不自然な凸凹なく、こんもりと丸い樹形に整えましょう。 切る位置はこちらのサイトが分かりやすいですよ。 わが家は駐車場に植えていることもあり強めの剪定をしていますが(1〜2節深めに切る)、問題なく元気に育っています。 2回めの剪定として、11月ごろすべての葉が落ちてから込みいった箇所の枝を根元から切ります。 理由は、枝が込み入っていると春に葉が出たあとで蒸れて病気になりやすいからです。 その結果、今年の愛媛は雨が少ない影響もあって「葉焼け」が起こっています…。
次のカシワバアジサイの花言葉は「汚れなき心」「清純」などがありますね。 カシワバアジサイを剪定する方法や時期 カシワバアジサイの剪定時期は花後の7月から8月が剪定時期です。 8月頃には翌年の花芽を付けるので 基本的な剪定は7月中旬から下旬頃に行います。 ただ、樹形が整っていて小さくする必要が無ければ、花後に花柄摘みをして、枯れている枝を取る程度で大丈夫です。 少し小さくするくらいであれば、花柄摘みをした後に新芽を見ながら少し上で剪定しましょう。 10月から2月に行う剪定は樹形から飛び出た枝を切ったり、 花芽を確認しながら枯れた枝や込み合った部分を除く程度にしておきます。 また、カシワバアジサイは通常のアジサイと違って手を入れなければこんもりとした樹形になりません。 若木のうちに地際から15cmから20cm程度にある新芽の上で剪定すれば、そこから複数の枝が出てこんもりとした形にすることができます。 特に花が咲いている期間は土を触って乾燥しているようであれば、たっぷりとした水をあげましょう。 カシワバアジサイの植え付け時期は? カシワバアジサイの植え付け時期は3月から4月、または7月から8月です。 庭植えであれば、堆肥や腐葉土を多く含んだ日当たりの良い場所や大きめの木の下など適度な湿気を保てる場所に植えましょう。 1月から2月に寒肥とし緩効性の化成肥料、追肥は特に必要ありません。 カシワバアジサイを挿し木で増やす カシワバアジサイの挿し木は、3月に前年枝、6月から7月上旬にその年に伸びた枝で行うと良いですね。 枝の先端から15cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。 後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
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