自分でもまさかと思ったが、新型コロナウイルスにかかった。 混乱する世界の中で、いま自分にできることとしては情報発信くらいしかないので、発症してから2週間ほどの体験をまとめた。 この文章が誰かの役に立てば幸いである。 現在の日本で新型コロナウイルスにかかり、症状が出た場合、 ・どんな症状があって、どんな経過を辿るのか ・どんなフローで診察、検査されるのか ・何日くらい隔離されるのか(これは現在進行形で続いているから不明だけど) ・治療や検査にいくらくらいかかるのか ・どんなことが辛く、大変なのか といったことに関して、具体的な体験としてはネット上にもまだ断片的にしか情報が流れていないように思うので、この記事では上記の内容を網羅的にまとめていきたい。 私がPCR検査をするきっかけになった味覚・嗅覚の低下の感覚は、この記事を読んで知ったことだった。 とてもプレーンにまとまっているので、読んでみるとどんな症状が発生するのか良く分かると思う。 (qantaさんのお名前に当初誤字がありました。 お詫びして訂正します。 ご指摘いただいた方、ありがとうございました。 私について まず私について。 29歳女性、タイトルにある通り一人暮らし。 健康診断はほぼA判定。 ここ1年くらいは週1〜2でジムに通い、お酒は普通程度に飲む、タバコは吸わない。 子供の頃から体は丈夫で、風邪を引くのも1年に1回とかそれくらい。 広告関係の仕事をしており、社内外含め人と接触する機会は多い方だと思う。 新型コロナウイルスのニュースを見て、3月くらいから一応外出時はマスクをしたり、手洗いやアルコール消毒などの対策を始めた。 ただ、たぶん無意識に、「まあ自分がかかることはないだろうな」と思っていた部分はある。 経過のまとめ 辿った経過はざっくりと以下のような流れ。 PCR検査を受けた時点でだいぶ体調は回復してきていたので、 峠を超えてみたら実は陽性だったという感じだ。 そういう人、結構いるのではないかと思う…。 体調も回復していたので、陽性判定が出ても入院などはせず、自宅待機の指示を受けた。 結果的に、発症から回復までオール自宅待機でやり過ごした形だ。 以下、発熱から病院の受診、検査と陽性判定、そして現在に至るまでを時系列で書いていく。 前日からなんとなく頭痛がすると感じていたが、夜になって37. 風邪か〜珍しいな、と思い、家にあった葛根湯を飲んで就寝。 倦怠感と節々の痛みもある。 喉から出る息が熱く、食欲がない。 イタリア土産で貰ったリゾットの素でリゾットを作って、無理やり食べて昼間は寝た。 会社の上司が心配して東京都のを送ってくれた。 基礎疾患の無い一般の人は「37. 5〜39. 熱が出てから3日目だが、とにかく全く熱が下がる気配がなく、関節痛も酷くなり、これは絶対インフルエンザか何かだ、と思った。 この日は金曜日だったので、土日に入る前にとにかく解熱剤か何かを貰わなければと思い、 病院に行くために保健所に電話しようとここで決意した。 発熱から3日しか経ってなかったので、軟弱な人間でごめんなさい…と後ろめたく思いながら区の保健所に電話をかけたが、通話中で一向につながらない。 上記のガイドラインにある「新型コロナ受診相談窓口」や「新型コロナコールセンター」にもかけたがどこも繋がらなかった。 どうしたら良いのか分からず、近所のクリニックに電話をかけたが、「保健所の指示を仰いでから受診してください」と言われてしまった。 よく、たらい回しにされるとかそういう話を聞くが、最初の窓口の保健所と連絡が取れないので、たらいすら登場していない状況である。 熱が続いて思考も鈍くなっており、一番参っていた時期だったと思う。 結局、その後数十回保健所に電話をかけたが、それでも繋がらないので再び近所のクリニックに電話をして、保健所の電話が繋がらないといったことも含めて事情を説明し、受診させてもらえることになった。 クリニックでの受診 クリニックに着くと待合室ではなく別の場所に隔離され、ベッドに寝かせてもらえた。 部屋の窓も開けてくれた。 職員の方が布団をかけてくれて、それだけで少し不安から解放されてちょっと泣いた。 診察は問診と触診。 この時は症状的にインフルエンザだと思い込んでいたので、「インフルエンザの検査とかしないんですか?」と医師に聞いたら、 インフルエンザの検査時にくしゃみなどをする患者が多く、感染リスクが高いから街のクリニックでは検査できないことになっていると説明された。 診察で、解熱剤と抗生物質を処方してもらった。 このとき、肺炎の症状は無さそうとのことだった。 このときに 「あれ、ちょっとやばいかも・・?」と思い始め、医師に言われた通り体温の記録をつけ、ついでに日々の症状などの記録をつけ始めた。 このころから、腕に激痛が走るようになった。 これまでもインフルエンザにかかったときなど筋肉痛が出たことがあったが、それとはまた違う、なんというか「肉が痛い」という感じ。 ズキズキとかではなく、もうただただどストレートに痛い。 声が出るくらい痛くて、ずっと呻きながら横になっていた。 この時、咳や息苦しさなどは特になく、熱の出方と関節痛から絶対インフルエンザだと思っていた。 悪寒・節々の痛み・頭痛が酷い。 熱が5日続き、ヘロヘロになりながら東京都のガイドラインに記載されている相談窓口に電話をかけ続けたが、一度も繋がらなかった。 保健所・相談窓口も大変なんだろうな…と思いつつ、電話が繋がらないことにものすごい不安を覚えた。 一人暮らしということもあり、体力の限界も近い気がしてきたので、この日、クリニックの医師に聞いた感染症指定医療機関に電話をかけた。 医療機関の方は電話で丁寧に経過を聞いてくれて、現在の状況を話すと、今から診るので来てくださいと言ってくれた。 病院に着くと、日曜日だったので救急の受付に通され、発熱者用の個室の待合室に通された。 そのまま個室でインフルエンザ検査・血液検査を行い、部屋を移動して防護服を着た技師さんがCT・レントゲン検査をしてくれた。 医師の診察では、CT画像を見る限り 細菌性肺炎だろうと伝えられた。 インフルエンザはもちろん陰性。 経過によってはもしかしたらPCR検査を行うかもしれないが、明らかに細菌性のものなので多分その必要はないだろう、ということだった。 それまで咳も息苦しさも全然なかったので、「肺炎」というワードを聞いてびっくりした。 でも、コロナではないんだな、と少し安心した。 抗菌剤・解熱剤・その他色々な薬をもらい、3日後にまた受診することになった。 熱を計ると39. 解熱剤を飲んで横になったがなかなか眠れなかった。 仕事を一緒にしているメンバーには迷惑をかけまくっている。 いつになったら普通の生活に戻れるのか、真剣に不安になった。 夜、友達とzoomを繋いで話をした。 食べたいものが何もないので、Uber eatsの中から食べるものを友達に選んでもらった。 Uber eatsは玄関前に置いてもらえるオプションが追加になっており、人と接触せずに済むので大変お世話になった。 (医師から細菌性肺炎も人に移ると説明があったので、基本的に人との接触は避けて生活していた。 解熱剤とかいろんな薬が効いたのか、少し楽になってきた。 熱が下がってきたころから、咳が出始めて息を深く吸い込めなくなってきた。 「咳が出る」といっても、慢性的に咳が出るということではなく、息を吸える量が少なくなって、大きく息を吸い込むと吸い込みきれなくて咳が出る、という感じ。 肺の中の「空気を吸える面積」みたいなものが小さくなってしまったような感覚だった。 胸が詰まるような鈍痛も出てきて、あぁ、肺炎ってこういう感じなんだなと思った。 この日はレントゲン検査・血液検査・尿検査をした。 熱は下がっておらず、問診の間も喋っていると息が苦しくなって咳が出てしまう。 ただ、血液検査の結果を見る限り、肺炎は若干だが良くなってきているらしい。 とりあえずホッとした。 ただ、炎症は良くなってきているが、薬の副作用で肝機能が低下しているとのことだった。 私が不安そうな顔をしていたのか、医師からは、 何かあっても僕の外来にかかっている限りは大丈夫だから安心して。 と言われ、カッケー…と思った。 また、終わりかけの花粉症で鼻づまりが酷く、鼻水が出るという話をしたら、ついでに花粉症の薬も出してくれた。 花粉症の薬を飲んだからか、この日鼻づまりがスッキリ解消された。 そのまま昼ごはんにマトンカレーを食べようとしたとき、カレーから全く匂いがしないことに気づいた。 えー、まさか・・・と思い、家にある匂いのするものを片っ端から嗅いだ。 結果、嗅覚がものすごく弱くなっていることが分かった。 例えば、挽いたコーヒー豆を入れた瓶に鼻を突っ込んでも、「変な匂い」しか感じ取れない。 コーヒーの良い香りの部分が根こそぎなくなって、出がらしのような匂いの一部分しか感じられないような感じだ。 そこでやっと気づいたのだが、味覚もおかしい。 熱の出始めからずっと鼻が詰まっていたし、熱も高かったし食欲もなかったのであまり気にしていなかったが、ものすごく大雑把な味しか感じられなくなっていた。 甘い・しょっぱいとかは分かるが、うまみとか味の深みとかが抜け落ちている感じ。 冒頭に紹介したに書いてある下記の部分の通りだと思う。 味覚もなくなると言われているが、この「味覚がなくなる」は、「匂いがなくなった」から発生する現象で、厳密には味覚はなくならなかった。 つまりこういう感じだ。 匂いと関係のない味覚、たとえば「しょっぱい」とか「甘い」とかそういうものは感じることができる。 しかし、「しょっぱい」ものはしょっぱいだけでしかなく、味噌汁を飲んでいても、食塩水を飲んでいるような感覚になってしまう。 最近何を食べても全くテンションが上がらなかったのはこのせいだったのか…とハッとした。 ちなみに嗅覚と味覚の低下はこの時から9日経った現在も続いている。 端的に言って最悪だ。 レントゲン検査・血液検査を行って、診察へ。 診察で味覚・嗅覚に異常があることを伝えると、「PCR検査する?」と医師から言われた。 医師からは、 ・PCR検査をして陽性でも、治療法は今と変わらないこと ・すでに症状は快方に向かっているため、入院にはならずホテル待機もしくは自宅療養になること ということを説明され、それでもPCR検査するかどうかを聞かれた。 ここで検査しないという選択肢もあるのだろう。 検査実施が患者に委ねられていることに少し驚いた。 そこから別室の待合室に移され、30分ほど待つと検査を行う部屋に案内された。 救急医療のフロアに、PCR検査・コロナ疑い患者用の一角が作られていた。 検査はインフルエンザ検査のような、鼻の奥に細長い綿棒を入れてスリスリするタイプ。 鼻のほか、喉の奥にも綿棒を入れられた。 痛かった…。 検査そのものは5分程度で完了。 連絡先や、症状の経過などを細かく問診票に記入した。 会計も通常の受付ではなくその場で行い、全部で1時間ほどで検査が終了した。 金曜日だったので、結果は週明けになるだろうとのことだった。 結果は陽性。 発熱からすでに13日が経過していた。 2日後に病院で再度診察するので来てください、と伝えられた。 また、病院に来る際は公共交通機関を使わないようにしてください、とも。 家から病院までは片道4kmほど。 まあなんとかなるかな、という距離で良かった。 2日後の診察結果によって、入院 or ホテル待機 or 自宅待機のいずれかになるという説明を受けた。 ただ、多少息苦しさと胸の圧迫感は残っていて、喋ったりすると咳も少し出る。 病院から陽性の報告を受けた後、会社に連絡をし、接触した人のリストアップを始めた。 その後、保健所から連絡があり、発熱が始まる2週間前から現在までの行動履歴を話した。 20分ほどで電話は終了。 2日後に病院に行くまでは絶対に家から出ないようにしてくださいと念を押された。 結構細かく行動履歴を聞かれたので、これを陽性者全員分対応するのは相当大変だな…と実感した。 そして、一週間前に保健所の電話が繋がらなかった理由を理解した。 そんなこんなをしていると、インターホンが鳴り宅配便が届いた。 (最近の宅配便は玄関に置いておいてもらえる!)友人夫妻からの突然の救援物資だった。 レトルトカレーや麺類、大量のKIRI(めっちゃ嬉しい)など食料がたくさん入っていて、優しさに泣いた。 そのあとも、近所に住む友人がドアノブに本と花束を引っ掛けておいてくれて、またちょっと泣いた。 もう丸2週間、通院以外では外に出ていないので自然を感じられる花が嬉しい。 そのまま入院やホテル行きになるかもしれないので、PCや着替えなど必要最低限の荷物を持って行った。 公共交通機関は使えないので片道4km歩く。 2週間まともに外に出ていない体には結構堪えたが、運動不足だったのでちょうど良かったかも。 何より久しぶりに外を歩けることが嬉しかった。 診察で、医師からは CT画像が新型コロナっぽくないので陽性判定が出て驚いたと聞かされた。 CTを撮ったらコロナかどうかはほぼ分かる、という情報をどこかで見ていたので、そういうこともあるのか、と意外に思った。 前回指摘されていた肝機能の低下も、薬の副作用ではなく新型コロナの影響かもしれないとのこと。 ただ、すでに肺炎はかなり良くなってきていて、このまま自宅待機してくださいとの指示を受けた。 帰りも歩いて4km。 入院用の荷物も背負っていたので家に着いたらヘトヘトで、そのまま横になったら寝てしまった。 往復8km歩ける程度には回復しているので、自宅待機で良かったと思う。 医療現場の悲鳴を日々ニュースなどで目にしているぶん、元気な状態で入院となったら、病院のベッド数を圧迫していることに対し、いたたまれない気持ちになりそうだ。 ただ、私の場合はほとんど完治に近い状態になってきていたことと、一人暮らしなのでホテルに行く方が感染を広げるリスクがあると思ったので、自宅待機を希望した。 ひとまず、時系列としては以上のような流れである。 おそらくこのまま自宅待機を行い、次回病院を受診した際に再度検査することになるのだと思う。 特に今後のことは保健所からも示されていないので、とりあえず家に篭るのみである。 また再検査をしたらその時noteに書こうと思う。 ここからはかかったコストや大変だったことなどを書いていきたい。 かかったお金 診察や検査でいくらくらいかかるのか、気になる方もいると思うので以下に診察料と薬代を記載しておく(全て保険適用後の金額)。 あくまで私の場合であり、状況によって違うと思うので、参考までに。 ちょっと足したらニンテンドースイッチ買える…。 ただ、PCR検査が意外と安いなと思ったし、これだけ検査しまくってこの金額なのだから健康保険って最高である。 辛かったこと 肺炎になったものの、2週間程度の自宅療養で回復もしているし、多分、私はいわゆる「軽症」の患者だと思う。 それでも辛かったことは色々ある。 軽症でも結構辛いのに、これが中等〜重症になったらと思うとゾッとするが、軽症なりに辛かったことは以下に書いておく。 ・発熱 症状として一番辛かったのは発熱が長期間続くこと。 熱に伴って悪寒と頭痛が酷かったのも辛かった。 熱が高くなると思考が鈍るのも辛い。 特に私は一人暮らしなので、病院への連絡や受診の判断も自分でするしかなく、正しい判断ができているのか不安になった。 5日もするともはや発熱に慣れてきたところもあったので、リモートで会議なども参加してみたが、会社の人からは「顔が死んでる」と言われた。 基本的に会社からは完治するまでしっかり休みなさい、と言われていました。 「会社から強制された」と勘違いされる方もいそうなので、一応補足しておきます…。 多分、自分の中で焦りもあったと思います。 ) ・息が苦しい 途中から現れた息苦しさも辛かった。 「ずっと息苦しい」というのは人生で初めての経験だった。 常に軽く走った後のような、呼気が熱く、深く息を吸い込めない感じが続いた。 息を吸い込めないことがこんなにストレスと不安に繋がると思わなかった。 症状が悪化してからは、寝る前にこのまま呼吸が止まったらどうしようかと考えたし、毎朝、よかった今日も息してる、と思いながら起きた。 ・腕が痛い 発熱3日目あたりから現れた腕の痛みが呻き声を上げるほど痛かった。 熱による筋肉痛の一種なのかもしれないが、とにかくマジで痛かった。 痛みは昼間起きている時を中心に現れ、周期的に痛みが続いた。 熱が下がったら痛みは消えた。 ・味覚、嗅覚の低下 これが地味に辛い。 何を食べても美味しくないので、食べたい気持ちが湧かないし、毎日食事を選択することが苦痛になった。 でも栄養が一番大事だと医師にも言われたので、日々無理やり食べた。 ・社会的不安 いつまで熱が続くか分からず、2週間近く仕事が全くままならない状態が続いたことには、物凄く不安を覚えた。 4月から開始した案件も全くフォローしきれていなかったし、特に、こんなにも世界が激変していく中で、社会から置いてけぼりを食らったような気持ちになり、相当焦りを感じた。 この辺りは、会社のメンバーがサポートしてくれたことでだいぶ救われた。 大変だったこと 大変だったことは主に一人暮らし民として。 ・食料の確保 これに尽きると思う。 細菌性肺炎と診断された時点で、人に移る可能性があると説明されたので、人との接触はできる限り避けた。 熱が出た初日にレトルトのお粥やカレー、ポカリなどを買い込んでいたので多少はそれで食いつないだが、途中本当に食べ物がなくなりそうになった。 そういう時はUber eats。 でもエンゲル係数爆上がりするので、ずっと使ってると破綻すると思う。 途中、父親が食料のいっぱい入ったスーツケースを玄関先に置いておいてくれたのはとても助かった。 友人夫妻が送ってくれた食料にも、今現在とても助けられている。 とりあえず次回病院に行くまであと4日、そのあとも陰性になるまでは完全に家から出られないので、野菜の通販でも頼もうと思っている。 運送業の方々と親・友人の支えでなんとかなっているという感じだ。 ・どこ行ったらいいか分かんない問題 熱が出て数日経ったあと、保健所の電話が繋がらず、クリニックからも保健所の指示を仰ぐよう伝えられた時は正直どうしたら良いか分からなかった。 都のガイドラインを見ても、もちろん電話が繋がる前提で書いてあるし、 詰んだ・・・と思った。 発熱している人の受診を病院が受け入れきれない、といった情報も目にする。 今回、近所のクリニックが受け入れてくれて、さらに感染症指定医療機関のことも教えてくれて、最終的に指定医療機関が受け入れてくれたことは本当に幸運だったんだなと思う。 関係した全ての方に深く感謝したい。 助けられたこと・もの ・友人、親 発熱に加えて、外に出てはいけないという状況は、一人暮らしだとマジで詰む。 近所に友人や家族が住んでいるのであれば、とにかく頼るのが良いと思う。 私の場合はたまたま近所に友人が住んでいたり、実家は埼玉だが親が都内で働いていて、物資を届けてくれたりしたのでラッキーだった。 突然食品などの物資を送ってくれた友人は、宮城県丸森町の食材を発信するというオンラインショップの運営に携わっていて、そこで販売しているたいへん美味しそうなヌードルを一緒に送ってくれたので、味覚が戻ってきたら食べるのが楽しみだ(宣伝)。 オンラインショップでは丸森町産の「 いざ初陣」という超絶美味しいお米も売っている(宣伝)。 あらためて、ありがとう。 細菌性肺炎なら、薬を飲めば確実に治るだろうと楽観的に考えていたからだ。 これがいつ熱が下がるかも分からないような時期に検査して陽性と知っていたら、相当不安だっただろうと思う。 治療法のない病気にかかる恐怖を今になって痛感している。 発熱から検査まで時間がかかったことで、精神的には救われた一面もあるが、検査までの10日間は通常の肺炎患者として扱われていたことで、医療従事者の方々や、病院の待合室で同じ空間にいた方への感染リスクがあったと思うと、やりきれない気持ちもある。 冒頭にも書いたが、正直言って自分が新型コロナウイルスにかかるとは思っていなかった。 このウイルスがもたらす社会的・経済的影響に対しては危機感を持っていたが、 自分の生には関係してこないものだと心のどこかで思っていた。 でも、当然そんなことはなく、普通にそれは来た。 感染経路は分からない。 3月中旬、私は普通に外を出歩いていたし、仕事を通してさまざまな人と会っていたので可能性がありすぎて絞れない。 普通に生活をしていたら、普通にかかるのだ。 今回それを身をもって実感して、私にできることはその経験をシェアすることだけだと思ったのでこのnoteを書いた。 感染拡大を防止するためには「普通」を本気で変えていかないといけない。 今までの普通の生活はもう戻ってこないが、悲観せずしなやかに、みんなで新しい普通を作っていくことが今必要なのだろうと思う。 めちゃくちゃ長くなったが以上。 今後も検査などで何か変化があった時に、また書こうと思う。 *** 最後に、医療従事者の方々、保健所職員の方々、この大変な状況の大変な業務の中、私を診てくれてありがとうございました。 いつも優しく接してくれて、本当に頭が下がります。 あとUber eatsの配達員さん、宅配便の配達員さん、いつも家まで荷物を届けてくれてありがとうございました。 冗談抜きであなたがたが今の私の生命線です。 そして励ましてくれた友人たちと両親、しっかり休めるように仕事上の配慮をしてくれた会社の方々には、元気になったらちゃんと会ってお礼を伝えたいと思います。
次のマスクを着けると顔の温度がどう変化するのか、サーモグラフィーを使って実際に測ってみました。 正午前に渋谷の街中で測定したところ、マスクをしていない状態では口元の温度は36度前後になっていました。 マスクを着けると、温度はすぐに3度ほど上がり39度から40度を示しました。 マスクをしたまま5分ほどたつと、マスクの内側に熱がこもって、口の周りに汗をかき始めるのがわかりました。 マスクを着用していない時に比べてかなり暑さを感じ、時間がたつに連れて息苦しい感覚もありました。 専門家「マスクで熱中症リスク高まる」 熱中症に詳しい日本医科大学大学院の横堀將司教授は「マスクによって一概に熱中症になりやすいということではないが、マスクを着けると呼吸がしにくくなり、心拍数や呼吸数が1割ほど増えるというデータがある。 そこに運動や気温の急激な上昇が加わると、熱中症になるリスクが高まる」と指摘しています。 そのうえで「マスクで飛沫感染を防ぐことは重要だが、高齢者や1人暮らしの人は特に熱中症に注意が必要だ。 屋外であれば木陰などの人が少ない場所でマスクを外して休むことも心がけ、さらに汗で湿ると通気性が悪くなるので、マスクを適度に取り替えることもしてほしい」と話しています。 その主な内容です。 マスクの着用 マスクは飛沫の拡散予防に有効だが、着用していない場合と比べると心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることがある。 高温や多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクをはずすようにする。 マスクを着用する場合には強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がける。 また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要。 エアコンの使用 熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効。 ただし、一般的な家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気はしていない。 新型コロナウイルス対策のためには冷房時でも窓を開けたり換気扇を使ったりして換気を行う必要がある。 この場合、室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をする。 涼しい場所への移動 少しでも体調に異変を感じたら速やかに涼しい場所に移動することが熱中症予防に有効。 人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合は屋外でも日陰や風通しのよい場所に移動する。 日頃の健康管理 毎朝など決まった時間の体温測定、健康チェックは熱中症予防にも有効。 平熱を知っておくことで発熱に早く気づくこともできる。 日頃から自分の身体を知り、健康管理を充実させ、体調が悪いと感じたら無理せず自宅で静養する。 専門の医師の学会が緊急の提言をまとめ、本格的な夏を迎える前の今のうちから体を暑さに慣らしておくよう呼びかけています。 新型コロナウイルスの感染を防ぐ「新しい生活様式」の一環としてマスクの着用が求められる中、日本救急医学会など専門の医師の4つの学会が熱中症を予防するための緊急の提言をまとめました。 提言では、マスクを着用していると呼吸の頻度や心拍数、それに体感温度が上昇し体に負担がかかるとして、人と距離をとったうえで適宜マスクを外して休憩し、こまめに水分をとるよう呼びかけています。 また、ウイルスへの感染を防ぐため室内を換気する際は気温が上がらないようカーテンなどで直射日光を避け、エアコンをこまめに使ってほしいとしています。 さらに、本格的な夏を迎える前の今の時期のうちに暑さに体を慣らしておくため、家の中で座ったまま過ごさず足踏みや体操など軽い運動をしたり、人ごみを避けて散歩したりすることなどを呼びかけています。 特に一人暮らしの高齢者などは屋内で熱中症になることが多いため、周囲の人が頻繁に声をかけてほしいとしています。 日本救急医学会の嶋津岳士代表理事は「ことしは熱中症で発熱した患者と新型コロナウイルスの患者とが区別できず、受け入れの搬送先が見つからず治療が遅れてしまうおそれもあるので、ぜひ対策を心がけてほしい」と話していました。 総務省消防庁によると、去年、5月から9月までに熱中症で病院に搬送された人は全国で7万1317人。 委員会は「新型コロナウイルスへの対応でキャパシティを超えつつある医療機関に例年通りの熱中症患者が搬送されたら、日本の医療機関の多くが機能しなくなるリスクがある」として、熱中症対策の徹底を強く呼びかけました。 マスクと外出自粛 熱中症リスク増加 提言でまず指摘しているのは、ことしはマスクの着用や外出の自粛で、熱中症のリスクが高まっているということです。 外出の自粛で運動不足になると汗をかいて体温を下げる体の準備が十分にできないほか、水分を貯める機能のある筋肉が減り脱水状態になりやすいからだといいます。 さらに、マスクをつけていると体内に熱がこもりやすく、のどの渇きも感じづらくなり、知らないうちに脱水が進んで熱中症になるリスクがあるとしています。 熱中症予防 7つのポイント 提言では予防のための7つのポイントを紹介しています。 ドラッグストアなどで販売されています。 のどがあまり乾かない人や、トイレに頻繁に行くのを気にして水分摂取を避けてしまう人もいるかもしれませんが、経口補水液は少量で効率よく、塩分補給ができます。 食欲がなく3食きちんと食べられないという状況でも、1日500ミリリットルの経口補水液を1時間くらいかけてゆっくり1本飲むことなどで、水分と塩分を補うことができるといいます。 市販のものが近くで手に入らない場合のために、「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、ホームページで、家庭向けに経口補水液の作り方も紹介しています。 熱中症は十分に予防ができる病気なので医療を守り、自分自身を守るために、これからの季節はぜひ予防を徹底してもらいたいと思います」と呼びかけています。 大手の建材メーカーや空調機器メーカーは、効果的な換気方法を紹介し、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいとしています。 ポイントは「窓の開け方」 大手建材メーカーの「YKK AP」は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、窓を活用した効果的な換気方法についてホームページなどで紹介しています。 それによりますと「開ける窓は1か所より2か所」で、「2方向の窓を開ける」こと、「部屋の対角線で通風するとさらに効果的」だということです。 引き違い窓は2か所開ける ただ、住宅の密集地のマンションなど窓が1か所しかないというケースもあります。 そんなときは、室内ドアやほかの部屋の窓を開けて風の通り道を作ったり、扇風機などで空気をかくはんしたりすれば、換気ができるということです。 特に横にスライドする引き違い窓では窓を真ん中に寄せて、両側を開けるようにすれば、2か所から空気を取り込めて効果的だということです。 このためエアコンの使用時にも時々、窓を開けるなどして換気するよう呼びかけているといいます。 消費電力を抑えて換気するには エアコン使用中に窓を開けるのは電気代がもったいないと思う人もいるかもしれません。 担当者は消費電力を抑えながら換気する方法について教えてくれました。 それによりますと、エアコンで消費電力が多くなるのは電源を入れた時なので、使用中のエアコンは電源を切らず、つけたままの状態で窓を開けること。 また、外気が入って部屋の温度が上がるとエアコンの消費電力が増えるため、換気の前には温度設定を少し高くしてから窓を開けることが大切だということです。 「YKK AP」と「ダイキン工業」の担当者は、上手に換気して、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいと話しています。 通常、体から熱を逃がすには汗をかく必要がありますが、上手に汗をかくには、暑さに徐々に慣れていく「暑熱順化」の必要があるということです。 例年は初夏の時期から少しずつ暑さに慣れて、汗をかきやすいいわば「夏の体」に変わるはずが、ことしは外出の機会が減っているため「暑熱順化」進まないというのです。 適度な運動・風呂も活用 自宅で「暑熱順化」を進める方法もあります。 適度に運動をしたり、時々お風呂につかったりして汗をかくことで、暑さに慣れることも有効だということです。 ただ、その際は水分補給を忘れないようにして、無理のない範囲で行ってください。 自宅でも高齢者など注意 一方で、暑い時期になると熱中症の搬送が最も多くなるのも自宅です。 暑いときは適切にエアコンを使い、水分補給を心がけてください。 特に外出自粛が広がる中、一人暮らしの高齢者などは人との交流が減り、熱中症への注意喚起をうける機会も減ります。 暑い日には離れて住む家族や近所の人が電話をかけて、体調は大丈夫か、適切にエアコンを使っているかなど、確認することも大切だということです。 マスクによる暑さにも注意 マスクをして買い物など外出する際にも注意が必要です。 吸い込む空気が暖かくなり、体から熱が逃げにくくなるほか、マスクをして呼吸することで多くのエネルギーを使い、体温が高くなりやすいからです。 外出している際にだるさや暑さを感じたら、日陰など涼しいところで休憩する、水分をしっかりとって体を冷ますことなどを心がけてほしいとしています。 経験のない夏 いつも以上に注意を 三宅センター長は「新型コロナウイルスと熱中症という両方の対策せざるをえない、誰も経験したことのない夏になる。 どんな影響が出るかデータがないのが現状であり、一人一人が熱中症に対していつも以上に注意をして、慎重になることが大事だと思う」と話しています。 今回は、予防につながる有効な「換気」のしかた、そしてもし家庭内で感染者が出た場合や疑いがある時に「家庭内での隔離」について、簡単で有効な方法を専門家に聞きました。 上手な換気のポイントは 建物の空調に詳しい日本建築学会に所属する東京工芸大学の山本佳嗣准教授は、上手な換気のポイントは窓や扉を開けて空気の流れをつくることだといいます。 できれば1面の窓だけでなく、別の面の窓や扉も同時に空けて、外気を取り入れる「給気」と空気を外に出す「排気」のルートをつくります。 窓が1つしかない時は しかし、部屋に窓が1つしかない場合もあります。 この時に有効なのが扇風機です。 扇風機を窓の近くに置き、窓のほうに向けて回します。 そうすると、部屋の空気が扇風機によって窓の外に排気されやすくなります。 この方法だと、窓の上のほうから外の空気が部屋の中に入ってくる風の流れも発生するといいます。 扇風機を使うと窓が1つでも、部屋の換気を進めることができます。 「エアコン」と「換気」の両立を この時期、気になるのがエアコンを使うときの換気だと思います。 そもそも、ほとんどの家庭用エアコンは室内の空気を循環させるだけで換気の働きはありません。 また多くの人はエアコンを使う時は部屋の窓を閉じていると思います。 暑い季節が近づき、エアコンを使う場合の換気について山本准教授は「両立」を提言しています。 暑くなりすぎたと感じた時は、一時的に窓を閉めたり、開口部を狭くしたりして部屋を冷やしてください。 室温は体感で調整するといいといいます。 このとき、窓は閉めていてもよいということです。 家は換気扇を使うと必ずどこからか空気が入るように設計されていて、自然に空気の流れが発生するようになっているといいます。 自宅内の「エリア分け」対策 続いて、もし家族の誰かに感染の疑いがでた場合や実際に感染が確認された場合にはどうしたらいいのでしょうか。 状況によっては自宅療養になることもあります。 このときに有効になるのが、自宅内の「エリア分け」の対策です。 日本環境感染学会の専門家もその重要性を指摘しています。 国際医療福祉大学 松本哲哉教授 「自宅に感染者がいる場合、物理的に離れることと、接触する可能性がある部分をきちんと消毒することがまず大切です。 そのうえで基本的にはどこか個室を与えて、そこから出ない対応が大事になってきます。 新型コロナウイルスは、接触か飛まつ感染のカテゴリーだが、エアロゾルなどの表現で、ウイルスが飛まつの範囲を超えて広範囲に広がっていくのではないかとも指摘されています。 感染者がいる部屋の空気が別の家族がいる部屋に流れるのは、リスクを高めることになるので、注意する必要があります」。 では、家庭内でどんなエリア分けの方法があるのか。 山本准教授によりますと空間を遮断し、隔離した形にする簡単な方法の1つがシートをつかう方法です。 自宅で実験をしてもらいました。 使ったのは透明のシートと養生テープ。 廊下に透明のシートを取り付けて、テープで隙間をふさぎます。 感染者の部屋と家族のゾーンを分離して、基本的にはほかの人が入らないようにします。 2階建ての住宅などトイレが2つあるような構造の家では、できれば1つのトイレを感染者用に専用とします。 そのうえで、トイレの換気扇を使うとさらに効果的に隔離の形ができるといいます。 シートで仕切ったうえでトイレの換気扇を回せば、部屋の外に比べて部屋の気圧が低くなる「陰圧」の状態となります。 陰圧にすることで、部屋に向かって空気の流れが発生し、逆に感染者のいる部屋の空気が仕切りの外へ漏れ出しにくくなります。 山本准教授の自宅の実験では、仕切りの内側と外側の圧力の数値の差は病院の隔離病棟で求められる基準の-2. 5パスカルに近い値になりました。 しかし、トイレを感染者の専用にできる家は限られています。 山本准教授は、そうした場合、ホームセンターなどで売っている「パイプファン」と呼ばれる小型の換気扇を使う方法があるとアドバイスします。 部屋の給気口にこのファンを取り付けます。 そして、廊下に先ほど説明したように透明のシートを取り付けたうえで、部屋のドアの隙間をテープなどでしっかりと塞ぎます。 ファンを回すと、部屋の中の空気が排出され、陰圧になるのです。 このとき、透明のシートが部屋の方向に膨らんでいれば、陰圧になっている証拠といいます。 もちろん夏場はエアコンを効かせながら、換気量を確実に増やすのにも有効です。 ただし、この方法は給気口の本来の使い方ではないため、体調が回復したあとは通常の状態に戻してほしいということです。 東京工芸大学 山本佳嗣准教授 「基本的には、政府の方針のとおり、軽症者でも陽性になった場合はホテルなどの宿泊療養が基本だがどうしても自宅療養を選ばないといけないケースもあります。 そうした際にこのような陰圧とか換気の工夫によって、家族間の感染リスクをなるべく減らすことが重要です。 お互いに予防措置をしていることが安心感につながり、ストレスを少しでも緩和することができると思います」。
次のコロナウイルスとは、人や動物の間で広く感染を引き起こすウイルスで、感染すると主に発熱や咳などの呼吸器症状が見られます。 これまでで人に感染を起こすものは6種類確認され、そのうちの2種類は重症化傾向のある()と()、残りの4種類は一般的な風邪の原因のうち10~15%(流行期は35%)を占めているものです。 2020年6月15日現在、全世界に感染が広がっているのはいずれの種類でもない新種のコロナウイルスです。 新型コロナウイルス感染症の症状 現在、中国から全世界に感染が広がり、パンデミック(世界的に流行が拡大すること)となっている(COVID-19)の症状は、軽症の場合と重症化した場合に分けることができます。 初期症状では軽症で、発熱や咳など風邪のような症状が見られるほか、嗅覚・が生じることがあります。 人によっては下痢・嘔吐などの消化器症状や意識障害などの神経症状が現れることもあります。 また、重症化するとを発症します。 ただし、感染した人全員に症状が見られるとは限らず、無症状で経過する例もあります。 症状が現れていなくても感染することがある 通常のウイルス感染症では、他者へウイルスを感染させる可能性がもっとも高いのは、症状が強く現れる時期といわれています。 しかし、新型コロナウイルスの場合は無症状の場合、軽症の段階、重症化した段階それぞれで感染する可能性があると考えられており、症状のない人からうつる可能性も想定し、日頃から感染症対策を行う必要があります。 具体的には、感染者の体内のウイルス量は症状が出る数日前から増加し、症状が出る0. 7日前に最大となるとされます。 また、発症後は徐々に感染性は低くなると考えられています。 日本でも東京など都市部で感染経路が追えない感染者が多数発生している現状から、体調管理に気を配り、体調の変化を感じる場合には積極的なマスク着用を行い、感染拡大を防ぐようにすることが重要です。 以下では、新型コロナウイルスの症状を初期症状、重症化したときの症状に分けてお伝えします。 新型コロナウイルス感染症の初期症状 新型コロナウイルス感染症の初期症状では、鼻水や咳、発熱、軽い喉の痛み、や体のだるさ(倦怠感)など、風邪のような症状が生じます。 特に、37. そのほか、人によっては鼻づまりや鼻水、、痰や 血痰 けったん 、下痢などが生じることもあります。 新型コロナウイルス感染症の初期症状はおよそ5~7日間程度続き、重症化しなければ次第に治っていきます。 新型コロナウイルス感染症が重症化すると 新型コロナウイルス感染症の初期症状が5~7日間で軽快せず重症化すると、肺炎を発症し、呼吸が苦しくなる、いわゆる呼吸困難の状態に陥ることがあります。 また肺炎だけでなく上気道炎やなど、ほかの呼吸器系器官にも炎症が生じるケースもあります。 そのほか、重症化した場合の特徴には"サイトカイン・ストーム"と呼ばれる全身性の炎症があることが指摘されています。 サイトカイン・ストームにより全身の血管の炎症が起こる場合があり、重症例では血栓症などの合併症も認められます。 なお、新型コロナウイルス感染症が重症化し、肺炎が生じても半数以上の場合は症状に対する治療を行うことで徐々に回復します。 しかし、肺炎が悪化し重篤化すると急性呼吸器症候群()や、、血栓症などが起こり、場合によっては死に至るケースもあります。 以下の症状に該当する場合は、新型コロナウイルス感染症が重症化している可能性が懸念されます。 厚生労働省の提示する緊急性の高い症状• 顔色が悪い• 唇が紫色に変色している• 第三者から見て、様子がいつもと異なる• 呼吸数が増え、息が荒くなった• 急に息苦しさが生じた• 少しでも動くと息苦しく感じる• 胸に痛みがある• 座っていないと呼吸が出来ず、横になれない• 呼吸の際に肩が大きく動く 肩で息をしている• 呼吸に抵抗が生じ、ゼーゼーと音がする• 意識がぼんやりとしている• 第三者が声をかけても応答がない• 重症化する人の特徴 は、コロナウイルスによる一般的な風邪よりも重症化しやすいといわれていますが、必ずしも重症化するわけではありません。 現在、どのような人が重症化しやすいかは十分に分かっていませんが、高齢者や、心臓や肺などの持病を持っている、または免疫抑制剤や抗がん剤治療を受けているなどの理由で免疫機能が低下している人はリスクが高いと考えられています。 当初、小児は重症化のリスクは高くないと考えられていました。 しかし高齢者ほどではありませんが、小児の中でも年齢の低い乳幼児で重症化する傾向があることが指摘されてきています。 同様に、高齢者だけではなく乳幼児や、さらに妊婦も重症化には注意が必要と考えたほうがよいでしょう。 インフルエンザとは何が違うのか はインフルエンザウイルスによるもので、一方のコロナウイルスは一般的な風邪のおよそ10~15%(流行期は35%)を占める原因ウイルスでもあります。 風邪の原因ウイルスには、ほかにもライノウイルスやアデノウイルスなどがあります。 風邪の多くは喉の痛み、鼻水、くしゃみ、咳などの症状が中心で全身症状はあまりみられません。 インフルエンザにおいては高熱や、関節痛・、体のだるさなどの全身症状が比較的急速に現れるのが特徴です。 は発熱や咳など風邪のような症状が中心であるものの、インフルエンザのように全身症状(特に強い倦怠感)がみられる場合もあります。 感染が疑われる場合の対処方法 発熱やだるさ、息苦しさなど、新型コロナウイルスへの感染が疑われるような症状があった場合、まずは会社や学校を休み、外出を控えて自宅で安静にしましょう。 発熱のある間は外出を控えたうえで毎日体温を測定し、どのくらいの熱が何日程度続いたかを記録しておくとよいでしょう。 帰国者・接触者相談センターへの問い合わせが必要な場合• 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)、高熱などの強い症状のいずれかがある場合• 症状には個人差があるため、強い症状だと感じる場合はすぐに相談をしてください。 病院の受診時にはマスクを着用するなどして感染の拡大防止に努めるようにしましょう。 また、においや味が分からなくなる嗅覚・を感じた場合、37. この時点では、病院の受診も控えましょう。 また、発熱、だるさ、息苦しさなどの症状がないまま嗅覚・味覚障害が2週間以上続いた場合には、以外の病気が隠れている可能性があるため、耳鼻咽喉科の受診を検討しましょう。 一人ひとりの対策がもっとも重要 は、現時点で都市部を中心とした感染の拡大が起こっています。 3月中旬までの感染者の多くは接触歴の確認できる、いわゆる感染経路が分かる患者でしたが、今はそうではない患者の増加が著しく、感染対策もそれに合わせて変えていく必要があります。 緊急事態宣言が発令されましたが、今後も長期にわたってこのような状況が続くことも予測されます。 これにより、短期的に新型コロナウイルスと戦うという姿勢から、新型コロナウイルスとともに新生活様式を作り上げるという姿勢が重要になってきています。 専門家会議からも以下のような新しい生活様式が提案されています。 新型コロナウイルスへの感染を予防するうえで、もっとも大切なことは個人個人の行動変容です。 一人ひとりが感染予防対策に努め、風邪やと同様に手洗いやうがい、マスクの着用による咳エチケットなどを行いましょう。 また、3密の回避や人との接触を避けることで感染拡大のスピードを遅くし、重症患者が増え医療機関が対応できなくならないようにすることが重要です。
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