施設に入れられると思いましたが、地元の高校で卒業式を迎えていました。 自分のためだけに祈れば、人柱にならない描写だったので、因果は謎だったのですが、陽奈が雨を止めようと祈らなければ、陽奈は犠牲にならないことが分かります。 元の東京の景色はなくなり、一面が海のような状況になりました。 瀧のおばあちゃんは、引越していましたね。 映画「天気の子」のラストシーン 映画「天気の子」のラストシーンを解説します! 「大丈夫?」ってさぁ 君が気付いてさ 聞くから 「大丈夫だよ」って 僕は笑って言うんだよ 何が僕らに降りかかろうとも きっと僕らは大丈夫だよと 僕は今日から君の 「大丈夫」だから これって完璧「天気の子」のラストだよね? 洋次郎なりのラストの「大丈夫だ」の解釈なのかなー? — KoSyou KoSyou99523580 帆高は、保護観察が取れて、東京に向かいます。 そして、3年前にお世話になった人に会いにいきます! 天気のサービスで連絡をくれていた瀧のおばあちゃんに会います。 そこで 「東京は昔は海だった」と原点回帰について言われます。 須賀圭介の事務所では 「元々世界は狂っているんだ。 お前らのせいではない。 」と優しい言葉をかけられます。 誰かの責任にしたい自分と、自分の責任である気持ちが重なって、モヤモヤした中歩いていると、坂の上にいる陽奈を見つけます。 帆高は、陽奈を見て、 陽奈が存在していることが、全ては自分が選択した未来だと確信します。 自ら選択して、世界を変えてしまったことに責任は感じるが、陽奈がいる未来であればどうでも良いというようなラストシーンになりました。 最後、陽奈と帆高は抱き合い、タイトルが映し出され終わります。 陽奈も自分が世界を変えてしまったことを自覚しています。 そのため、少しでも罪滅ぼしに毎日祈っていたのだと考えられます。 また、 陽奈の能力の謎については、最後は使えなくなっていると思いました。 能力を発動する時には、クビのチョーカーと宝石を身につけていました。 それを、3年前に失ったので、もう能力は使えなくなっているでしょう。 映画「天気の子」のその後続編 映画「天気の子」のその後続編を解説します! 映画「天気の子」のその後については、陽奈と帆高と凪の3人で暮らし始めると思います。 3人はもう運命共同体ですから!そして、帆高は須賀さんの会社に再度雇われて働き始めると思います。 凪は、モテモテな学生生活を楽しむでしょうね。 帆高と陽奈の結婚については、陽奈が高校なので当面ないと思いますが、いずれは結婚するでしょう。 新海誠さんの作品は1話完結なので、続きの物語が描かれる可能性は低いでしょう。 しかし、他の作品でゲスト出演することはあると思うので、今後の作品にも期待しています! まとめ 映画「天気の子」の結末を解説しました! ラストには賛否両論ありますが、個人的には大好きな作品となりました〜 設定も面白いですが、大人と子供、世界と個人など、様々な対比がされていて、メッセージ性も強い作品に感じました。
次のこの項目では、日本のアニメーション映画について説明しています。 本作のサウンドトラックについては「」をご覧ください。 天気の子 Weathering With You 監督 脚本 新海誠 原作 新海誠 製作 川口典孝 製作総指揮 古澤佳寛 ナレーター なし 出演者 音楽 主題歌 RADWIMPS 「愛にできることはまだあるかい」 「グランドエスケープ Movie Edit feat. 」 「風たちの声 Movie Edit 」 「祝祭 Movie Edit feat. キャッチコピーは「 これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」。 概要 [ ] 前作『』から3年ぶりとなる、新海の7作目の劇場用。 2018年12月に製作発表会見で主演、メインスタッフと公開日を発表した。 翌年4月9日には予告編が公開。 完成したのは公開直前のため、試写会は一切行われなかった。 東宝配給作品史上最大級の359館448スクリーンの規模での公開となり、初日には午前0時に世界最速上映が行われ、午前9時に全劇場で一斉に初回が上映された。 9月14日には劇場パンフレットの第2弾が発売された。 9月27日から4D版(MX4D、4DX)が上映開始された。 ストーリー [ ] 帆高が上京する際に乗っていた東京 - 神津島航路の 2021年(令和3年)6月。 で暮らす高校1年生、 森嶋帆高(もりしま ほだか)はし、フェリー「 」で東京にやって来た。 ネットカフェで暮らすが、アルバイトにも就けないまま所持金ばかり減っていき、フェリーで知り合ったライターの 須賀圭介(すが けいすけ)の元を訪ねる。 圭介は姪の 夏美(なつみ)と2人で雑誌 に記事を寄稿する零細編集プロダクションを営んでいた。 帆高は住み込み・食事付きの条件に惹かれ、そこで働き始める。 その夏の関東地方は、異常気象により長期間にわたって雨の日が続いていた。 帆高はある事件 で 天野陽菜(あまの ひな)という少女と出会う。 彼女こそが「晴れ女」であり、祈ることで短時間、局地的だが確実に雲の晴れ間を作る能力を持っていた。 陽菜は小学生の弟、 凪(なぎ)と暮らしており、2人が経済的に困っている様子をみた帆高は、晴れ女の能力で商売をすることを提案し、依頼用ウェブサイトを作成した。 「晴れ女」のサービスは次第に評判を呼び、順調に仕事を増やして行った。 しかし、 を晴れにする依頼の際、テレビに映ってしまい依頼が殺到したため、休業することにした。 帆高には家族により捜索願が出されていたことと、陽菜と出会った時の事件 でのの発砲が警察に知られたことから、圭介のもとに刑事が捜査に訪れた。 これを機に帆高は圭介から退職金を渡されて事務所を追い出されてしまった。 それとほぼ同時に、子供2人だけの天野家にが介入することが重なったため、互いが引き離されることを恐れた陽菜と凪とともに、帆高は3人で逃げ出した。 逃避行中に異常気象が進み、夏でありながら雪が降っていた。 3人はに泊まり、インスタント食品やカラオケで一夜を過ごす。 一方で能力の代償として、陽菜の身体は薄く透明になり始めていた。 そして「天気の巫女がとして犠牲になる」という伝承のとおり、夜が明ける前に陽菜の身体は消失してしまう。 手前:本作で登場する廃ビル「」(2020年1月で建物の解体工事が完了し、現存しない )。 なお、本作の屋上神社は架空のもの。 奥:新海誠監督作品では頻繁に登場する(ドコモタワー) 翌朝、ホテルの部屋に警察が踏み込み、凪は児童相談所へ、帆高はへと送られるが、2人ともそれぞれ脱走し、陽菜が「晴れ女」としての能力を得たの廃ビルへ向かう。 一方、東京は数か月ぶり の晴れとなった。 警察の追跡の中、夏美、圭介、凪の3人の助けで廃ビル屋上の神社にたどり着いた帆高が祈りながらをくぐると、彼の身体は遥か上空へとワープし、の上に囚われていた陽菜を救い出すことに成功した。 2人が神社の場所に戻されると同時に再び雨雲が東京を覆った。 帆高は再逮捕された後、高校卒業までの期間の処分を受け、神津島に戻された。 陽菜救出後に降り始めた雨は、それから2年半のあいだ止むことなく続き、東京の、下流域の広範囲が徐々にしていった。 2024年の春、帆高は大学進学 を機に東京本土へと再び渡り、陽菜と再会を果たしたのだった。 登場人物 [ ] 主要人物 [ ] 森嶋 帆高(もりしま ほだか) 声 - 本作の主人公。 高校 1年生。 本作冒頭で東京本土にフェリーで家出した。 家出の理由について劇中では詳しい説明は無い。 家出中であり身分証を提示できないことからアルバイトに就けず、に泊まる日々が続いていた。 そんな中、大量の銃器所持で逮捕された犯人・柴田 が捨てたとみられる拳銃を拾った。 その後、職を探していた陽菜をバイトに勧誘した木村とトラブルになり、誤って発砲したが弾は外れた。 圭介に雇ってもらい食と住を確保し、順風満帆な生活を送っていたが、発砲したところがに映っていたことと家族が届を提出したことの2つの理由で警察に追われることになった。 なお、カップヌードルは3分待たずに2分で食べる習慣がある。 外出時は常に黄色の を身に着けており、拾った拳銃もこの中に入れて持ち歩いていた。 圭介の事務所で雇われている間は、携帯通信料は事務所が支払っていた。 何かわからないことがあるとすぐにスマートフォンを介して に質問し、回答を得ようとする癖がある。 圭介からビールを勧められても突き返してジュースを手に取るなど普段は律儀な性格であるが、陽菜が絡むと法律違反も躊躇しない攻撃的な性格に変貌する。 圭介、陽菜、凪からは「帆高」、夏美からは「帆高くん」と呼ばれる。 一人称については、人と話す時は「俺」、モノローグでは「僕」で統一されている。 制作初期の設定 制作初期の企画の段階では中学2年生の設定だった。 天野 陽菜(あまの ひな) 声 - 本作のヒロイン。 生まれ。 中学3年生。 に存する廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐったことで、局地的な範囲を祈りによって一時的に晴れにする能力を手に入れた。 しかし、その能力を行使するごとに身体が徐々に透明化していく代償を抱えることにもなった。 ので年齢を詐称してのアルバイト(後に発覚して解雇される)中、お金を使い果たしてひもじそうにしている帆高にをおごったことが縁で、彼と知り合うことになった。 帆高に最初に出会った時点では14歳だったが、次の誕生日で18歳になると彼に伝えた。 普段着として、ののにを着用している。 JR周辺の高台 のアパートの2DKの一室にて弟(凪)と二人で暮らしている。 1年前に母親を病気で亡くしており、母親の形見のを、 に加工して首に付けていた。 自身の住む部屋の装飾品(等)を手作りしたり、などのありあわせの食材を上手く用いて料理を作るなど、器用な一面も持つ。 、を所持していないため、外部から通話、、などで連絡が取れない。 帆高からは「陽菜さん」もしくは「陽菜」 と呼ばれる。 凪からは「姉ちゃん」、圭介、夏美、萌花からは「陽菜ちゃん」と呼ばれる。 制作初期の設定 制作初期の企画の段階では「陽咲(ひなた)」という名前であり、年齢も14歳ではなく18歳。 弟の代わりに妹が二人いる設定だった。 実際には天気予報を当てるのではなく、本人が天気を操作していたという種明かしをストーリー後半に入れる予定であった。 その他の人物 [ ] 天野 凪(あまの なぎ) 声 - 陽菜の弟。 小学5年生。 当初は陽菜と一緒に居る帆高に対して嫌な印象を持ったが、陽菜が「晴れ女」のサービスを始めるに際し、早期に帆高と打ち解けた。 また、萌花(圭介の娘)とも初めて会ったその日に仲よくなった。 帆高からは「センパイ」 、圭介、陽菜からは「凪」、夏美、アヤネ、カナからは「凪くん」と呼ばれる。 家出中の帆高が船から落ちそうになるところを救い、船内の食堂で食事とビールを奢らせた。 その後、下船時に渡した名刺をもとに訪ねて来た帆高をアシスタントとして採用した。 義母(間宮夫人)に引き取られなかなか会わせてもらえない娘(萌花)との面会のため、「晴れ女」サービスを利用することになった。 明日花が他界した後も彼女への愛情は深く 、彼女との間に生まれた娘の萌花を溺愛している。 仕事ではオカルト雑誌・週刊誌の記事を執筆しているが、迷信などについては馬鹿にしており、読者も自身と同じように記事内容を信じていないという前提で仕事に取り組んでいる。 帆高、陽菜からは「須賀さん」、夏美からは「圭ちゃん」、間宮夫人からは「圭介さん」、萌花からは「パパ」と呼ばれる。 制作初期の設定 制作初期の企画の段階では、雑文ライター兼、気象AI研究者という設定だった。 須賀 夏美(すが なつみ) 声 - 圭介の姪。 大学生。 圭介の事務所のバイト従業員。 その妖艶な容姿、圭介を「圭ちゃん」と呼ぶ言動、帆高初対面時に圭介との関係を説明する折にを立てたことなどから、帆高に圭介のと勘違いされた。 事務所での勤務と並行してに勤しんだが、成果は出せなかった。 なお、事件の二年半後に帆高が圭介の事務所を訪れた際に、夏美のヘルメットが置かれており、結局大学卒業後もここで働いていることが仄めかされている。 父(圭介の兄) とは仲が悪い。 取材時には、相手の胡散臭い話を聴く時も真剣に耳を傾けるなど、聞き上手である。 帆高、陽菜からは「夏美さん」、圭介からは「夏美」、萌花からは「なっちゃん」と呼ばれる。。 須賀 明日花(すが あすか) 圭介の妻。 旧姓:間宮。 10代の時に出会った圭介と大恋愛の末、結婚した。 萌花を生んだ後、事故 により夭逝した。 須賀 萌花(すが もか) 声 - 圭介と明日花の娘。 持ちのため、雨天に弱く晴れた日でないと外出時に発作を起こしやすい。 間宮夫人に引き取られており、圭介とは会える日が限定される。 間宮夫人(まみや) 声 - 明日花の母。 須賀萌花の祖母で。 圭介に対し、喫煙の習慣を指摘して萌花と会わせることを渋っている。 立花 冨美(たちばな ふみ) 声 - 老婦人。 後述する立花瀧の祖母。 「晴れ女サービス」のWebサイトに、夫の初盆の日を晴れにして欲しいという依頼を書き込んだ。 そして、仕事で訪れた帆高と陽菜に「空の上に死者が住まう彼岸がある」という内容の話をした。 その後、大雨により自宅 が水没したため、水没地域以西(駅周辺)のアパートの一室に引越した。 さらにその後、再びWebサイトに依頼 を寄せた。 この依頼が受けられないことを伝えに家を訪れた帆高に対し、「水没地域は以前には海だった場所であり、それが元に戻っただけ」という考えを伝えた。 また、このシーンでの冨美の右手にはのブレスレット が装着されているのが確認できる。 安井刑事(やすい) 声 - 高井と共に捜査を行う老刑事。 比較的穏やかな人物であり、説得重視の方針を採る。 終盤の代々木の廃ビルシーンでは、高井刑事らが帆高を包囲して銃口を向けた際も一人だけ銃口を下ろして構えていた。 高井刑事(たかい) 声 - 安井と共に捜査を行う若い刑事。 作中で掲げた警察手帳によるとフルネームは高井高司で。 警察官としての使命感は高いが若さゆえに血が上り易く、逮捕するためには手段を選ばず、抵抗する帆高に銃口を向けたり、殴るなどの暴力行為も厭わない。 佐々木巡査(ささき) 声 - 婦人警官。 保護された凪の世話をしつつ、逃亡しないように監視していた。 しかし、カナの演技に騙され、凪から目を離すこととなり、逃亡される失態を犯してしまった。 アヤネ 声 - 凪の元彼女。 小学5年生で凪と同い年。 髪型はショートヘア。 帆高が圭介の事務所を訪ねるためにに乗車しているシーンにて、凪と仲良く会話していた。 凪が児童相談所に収容された際には、女装のためのとを提供する等、逃亡の手伝いをした。 その際の訪問者記帳時に「花澤綾音」と記名 していた。 カナ 声 - 凪の彼女。 小学4年生で凪の1つ年下。 帆高が圭介の事務所を訪ねるために都営バスに乗車しているシーンにて、アヤネと入れ替わりでバスに乗り込んで来て凪と仲良く会話していた。 そのしばらく後で、の時に凪とデートする姿が映された。 凪が児童相談所に収容された際には、アヤネ共々、逃亡の手伝いをした。 木村(きむら) 声 - で働く風俗嬢のスカウトマン。 店の前で休んでいた帆高にちょっかいをかけるなど悪辣な行為を働いた。 後に店に陽菜をスカウト しようとしているところを偶然居合わせた帆高に邪魔されたため、彼に暴行した結果、帆高が持っていた拳銃で発砲されてしまった(弾は当たっていない)。 陽菜消失時で東京に晴れが戻るシーンにて家族とともに登場した際には、妻帯者であり子供もいることが確認できる。 占いおババ 声 - の老婆。 「天の気のバランスが崩れると晴れ女が生まれやすい」「天候系の力を使いすぎると神隠しに会う」等、気象神社の神主が語った「天気の巫女伝承」に通じる話を夏美と帆高に伝えた。 荒木研究官(あらき) 声 - の研究官。 取材のためにやって来た夏美と帆高に対し、最初はインタビューを受けるのを渋るが、いざインタビューが始まると雲の中に何かの群のようなものが観測されたと熱っぽく語った。 神主(かんぬし) 声 - の神主。 取材で訪れた圭介と夏美に「天気の巫女伝承」を伝えた。 100年程度しかない気象観測結果に対し、例外的な気象状況が発生する度に「異常気象」という言葉を使う世間の風潮を嫌っている。 アメ 野良猫。 帆高がの路地裏で拾い、後に圭介が引き取った。 劇中後半までは痩せていたが、帆高が再上京した時には以前より肉付きがよくなり、目つきも圭介そっくりになっていた。 前作『君の名は。 』関連の人物 [ ] 前作『』で、瀧と三葉が再会したのは2022年以降だが、本作で東京の連続降雨が始まったのは2021年の初夏からである。 よって、前作の瀧と三葉が再会した場面で空が晴れていたことは本作の世界線とは矛盾する。 なお、前作『君の名は。 』にも前々作『』のキャラクターが登場しているが、この場合も2作品の設定が矛盾する形になっている。 なお、『君の名は。 』の人物を登場させた理由として、新海は「個人的に、再会する前の瀧と三葉の姿を見てみたかったという気持ちもあります。 」と答えている。 立花 瀧(たちばな たき) 声 - 冨美の孫。 前作『』の主人公。 お盆で祖母の冨美宅に遊びに来ていた折、「晴れ女」サービスで冨美宅に訪れていた帆高たちと遭遇した。 その際、帆高に対し、陽菜へ誕生日プレゼントを贈るように提案した。 宮水 三葉(みやみず みつは) 声 - 内のジュエリーショップの女性販売員。 前作『君の名は。 』のヒロイン。 帆高に陽菜の誕生日プレゼント用の指輪を販売した。 その際、陽菜との仲が上手く行くよう帆高にエールを送った。 勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ) 声 - 三葉の高校時代の同級生。 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際のののシーンに登場した。 早耶香とに同乗中 、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「すーげぇ」と感嘆の声を上げた。 名取 早耶香(なとり さやか) 声 - 三葉の高校時代の同級生。 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の台場のフリーマーケットのシーンに登場した。 克彦と観覧車に同乗中 、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「わー、きれい」と感嘆の声を上げた。 宮水 四葉(みやみず よつは) 声 - 三葉の妹。 高校3年生。 陽菜の消失で東京に晴れが戻るシーンにて、学校のベランダから級友二人と空を見上げ、「なんか、涙出るね」と発言した。 スタッフ [ ] 原作・脚本・監督・絵コンテ・ 編集・イメージボード キャラクターデザイン 、田村篤 製作 、川口典孝 企画・プロデュース エグゼクティブプロデューサー 古澤佳寛 プロデューサー 、伊藤絹恵 音楽プロデューサー 成川沙世子 作画監督 田村篤 美術監督 滝口比呂志 演出 徳野悠我、居村健治 CGチーフ 竹内良貴 音楽 音響監督 音響効果 森川永子 撮影監督 津田涼介 色彩設計・助監督 三木陽子 制作 制作プロデュース STORY inc. 製作 「天気の子」製作委員会 (、コミックス・ウェーブ・フィルム、STORY、、 、、) 配給 東宝 制作経緯 [ ]• 2017年• 2月、計画書提出、プロット開発スタート。 4月、キャラクターデザイン開発スタート。 7月、脚本開発スタート。 8月、設定開発スタート、ロケハン、資料収集スタート。 10月、絵コンテ・Vコンテ開発スタート。 2018年• 5月、作画作業スタート。 7月、雨素材の開発スタート。 8月、キャストオーディション。 9月、美術背景作業スタート。 10月、主人公・ヒロインキャスト決定。 12月、空ポスター公開、製作発表会見。 2019年• 1月、撮影作業スタート。 7月2日、製作報告会見。 7月7日、完成。 7月19日、公開。 音楽 [ ] 「」も参照 『君の名は。 』に引き続きが音楽を担当しているが、ボーカルのは前作以上にストーリー展開を決める話し合いにも参加しており、としての職務も担っている。 2019年7月19日に、本作で使用されている27曲のと5曲の主題歌を収録したのアルバム『天気の子』が発売された。 を担当したはこのアルバムについて「最も美しく、クリエイティブなRADWIMPSのアルバムだった」と述べている。 主題歌は以下の通りである。 「風たちの声 Movie edit 」• 「祝祭 Movie edit feat. 三浦透子」• 「グランドエスケープ Movie edit feat. 「大丈夫 Movie edit 」 - ラストシーン• 「愛にできることはまだあるかい」 - エンディング(Movie edit もある) ただし、映画本編の制作がアルバム完成以降も続いたため、一部楽曲において変更点がみられる。 「愛にできることはまだあるかい」のエンドロールで使用されているバージョン、さらに上記5曲のうち「 Movie edit. 」である4曲のフルサイズバージョンも未収録である。 なお、4曲のフルサイズバージョンと「Is There Still Anything That Love Can Do English ver. 」は、2019年11月27日発売予定の『天気の子 complete version』に収録された。 また、本作劇中ののカラオケシーン で、帆高・凪、陽菜のそれぞれが以下を歌っていた。 「()」• 「()」 公開 [ ] 「」も参照 日本では、2019年(令和元年)7月19日に全国公開され、7月20日から21日の観客動員数で初登場1位となった。 最初の3日間で動員数は115万9020人、興行収入は16億4380万9400円に達し、前作の『君の名は。 』対比128. 6%を記録した。 週末の全国映画動員ランキングで3週連続で1位を獲得した。 公開から8月21日までの34日間の興行収入が100億円を突破し、2作連続100億円を突破するのは日本の映画監督ではに続く2人目の達成となった (通算2作ならを加えて3人目)。 公開から10月1日までの75日間の観客動員数が1000万人を突破した。 11月11日までには、累計観客動員数は1042万人を超え、興行収入は139億円を突破し、で歴代興収は12位となった。 2020年1月28日に日本映画製作者連盟より2019年の映画興行収入が発表され、本作が2020年1月の時点で140億6000万円で邦画・洋画通じてトップとなったことがわかった。 『天気の子』動員数・興行収入の推移 動員数 (万人) 興行収入 (億円) 備考 週末 累計 週末 累計 1週目の週末 7月20日・21日 1位 83. 0 115. 9 11. 9 16. 4 2週目の週末 7月27日・28日 70. 4 287. 6 10. 1 39. 9 3週目の週末 8月3日・4日 50. 5 433. 7 7. 2 59. 1 4週目の週末 8月10日・11日 3位 46. 8 6. 5 75. 1 累計動員584万人、興収78億円を突破 12日まで 5週目の週末 8月17日・18日 2位 38. 4 717. 9 5. 3 96. 5 6週目の週末 8月24日・25日 1位 30. 5 801. 0 4. 2 107. 3 7週目の週末 8月31日・9月1日 34. 7 875. 1 4. 2 116. 6 8週目の週末 9月7日・8日 2位 19. 0 914. 0 2. 5 121. 8 9週目の週末 9月14日・15日 3位 16. 2 2. 1 126. 0 累計動員955万人、興収127億円を突破 16日まで 10週目の週末 9月21日・22日 4位 11. 2 1. 5 129. 8 累計動員982万人、興収130億円を突破 23日まで 11週目の週末 9月28日・29日 3位 8. 5 997. 2 1. 3 132. 9 12週目の週末 10月5日・6日 7位 1011. 8 1. 0 135. 1 13週目の週末 10月12日・13日 8位 0. 5 136. 2 累計動員1022万人、興収136億円を突破 14日まで 14週目の週末 10月19日・20日 - 1027. 7 0. 4 137. 4 15週目の週末 10月26日・27日 - 1034. 0 0. 3 138. 2 16週目の週末 11月2日・3日 - 0. 3 138. 8 累計動員1039万人、興収138億円を突破 4日まで 17週目の週末 11月9日・10日 - 1042. 0 0. 2 139. 3 累計動員1042万人、興収139億円を突破 11日まで 18週目の週末 11月16日・17日 - 139. 6 19週目の週末 11月23日・24日 - 139. 9 20週目の週末 11月30日・12月1日 - 140. 0 21週目の週末 12月7日・8日 - 140. 2 22週目の週末 12月14日・15日 - 140. 3 23週目の週末 12月21日・22日 - 140. 4 24週目の週末 12月28日・29日 - 年末年始のため計測できず。 25週目の週末 1月4日・5日 - 140. 4 26週目の週末 1月11日・12日 - 140. 4 累計興行収入は、1月13日までのもの。 27週目の週末 1月18日・19日 - 140. 4 28週目の週末 1月25日・26日 - 140. 6 反応 [ ] のは、天野陽菜が祈りを行う際にが出てくることに着目し、陽菜のモデルの一つはてるてる坊主の原型という説がある少女、ではないかという考えを述べた。 海外 [ ] 海外での公開が決定しており、『君の名は。 』の公開規模を上回る140の国と地域で公開される。 8月8日に公開された香港と9月12日に公開された台湾では、初週の興行収入で1位となった。 インドでは本作の劇場公開を希望する5万人以上の署名が集まり、その署名に応える形で劇場公開が決定した。 インドでオリジナルの日本のアニメーション映画が公開されるのは初となる。 第92回(旧外国語映画賞)部門 日本代表• 『君の名は。 』と同様、映画の制作と並行して執筆された。 新海自身、今回は小説を書くつもりはなかったが、スタッフの強いオファーにより執筆した。 解説は、本作で音楽監督を務めるRADWIMPSの野田洋次郎が行なっている。 初週に9. 9万部を売り上げ、7月29日付の週間文庫ランキングで初登場1位となった。 2019年8月16日までには、31. 8万部を売り上げ、今年度の文庫で初めて30万部を上回る作品となった。 9月10日に、相次ぐ重版で65万部を突破した。 『天気の子』() 角川文庫版にふりがなをつけ、子どもにも読みやすいようにした児童文庫。 著者は新海誠。 挿絵はちーこ。 2019年発売。 初週1. 3万部を売り上げ、「児童書」ジャンルで1位を獲得した。 漫画 [ ]• ()で2019年9月号(2019年7月25日発売)より映画のコミカライズ版を連載。 漫画:窪田航。 展覧会 [ ] 本作の絵コンテなどの制作資料を展示する「天気の子」展が各地で開催されていたが、の影響で途中から中止になった。 2019年9月25日(水)~10月7日(月) - 東京・松屋銀座• 2019年12月26日(木)~2020年1月6日(月) - 福岡・大丸福岡天神店• 2020年1月22日(水)~2月3日(月) - 岡山・天満屋• 2020年3月19日(木)~4月5日(日) - 長野・井上アイシティ21 中止• 2020年4月29日(水)~5月11日(月) - 大阪・阪急うめだ本店• 2020年6月3日(水)〜6月15日(月) - 名古屋・松坂屋名古屋店 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• ただし、主人公である森嶋帆高自身が状況をナレーション的に語る場面が多々ある。 具体的には発行の雑誌『』の記事作成をする様子が作中で描かれている。 陽菜消失の夜、圭介、萌花、凪、ユーザー達が、陽菜が天空に消えていく夢を見ていたことが作中で描写されている。 「72日ぶりの快晴」のニュースが流れるシーンが有る。 小説版では3か月と言う記述が有る。 小説版には水没の理由について「降り止まない雨に従来の排水機能が間に合わず」との記述がある。 新海は、このシーンは先に野田洋次郎が本作のために作成していた楽曲「大丈夫」の歌詞を参考に作成した旨を、小説版のあとがきにて語っている。 神津島に実在するとは校名が異なる。 小説版では父との確執であることが言及されている。 柴田本人は劇中には登場しないが、街頭テレビのニュースに名前が出ている。 小説では、圭介側からはGPS信号を元に帆高の現在地が追跡できるようになっていた旨が明かされている。 アカウント名は「TOKYOBOY0701」• 圭介の依頼ででの娘(萌花)との面会を晴れにした際の出来事。 神宮外苑花火大会でののシーンでは髪をピンクのでにし、ラブホテルでの就寝前のシーンでは髪を下ろすなど、場面によって髪型を変えている。 の東端にあたり、東京東部の沖積平野が物語終盤で水没した時にちょうどそれを見下ろせる位置にある。 新海はストーリーから逆算してこの土地を選んだとしている。 を担当した田中将賀が大人びた印象を与えるためのアクセントとして陽菜に装着させただが、新海によって後付で母の形見と設定された。 天上世界から帆高に救い出された後のシーンでは、輪の部分が切れていた。 これについて新海は、陽菜から天気の巫女の役割から解放されたことを象徴している可能性に言及している。 なお、事件から2年半後に帆高が会った時の陽菜はチョーカーを着用していなかった。 帆高の感情の起伏で使い分けられる。 普段は「陽菜さん」。 感情が高ぶると「陽菜」。 企画書上の作品の仮タイトルも『天気予報の君』。 感情が高ぶると「凪」。 圭介・明日花夫婦の頭文字から名前がつけられた零細企業。 ののテナントを改装して事務所として使用し、本人もここに居住していた。 名刺上の肩書は• 小説では年齢が42歳であるとの記述がある。 小説では、この行為は帆高に恩を着せて自分を頼りにさせるためのものであることがほのめかされている。 これが「晴れ女」サービス最後の仕事となった。 小説版では、この家出の経験が同じ家出少年である帆高を助けようとする気持ちにつながったと仄めかされている。 圭介は左薬指に自分と明日花の両方の結婚指輪を並べて装着しており、明日花のことを思い出す度に右手で2つの指輪に触れる描写が作中に存在する。 また、睡眠中の圭介が寝言で明日花の名前を口にする描写も存在する。 この年、立花瀧も同様に成果が中々出ない就職活動を行っていた。 ホンダの販売するラインナップにはないピンクのカラーリングが施された架空のモデル。 「天気の子」製作委員会監修のもと、劇中のカラーリングを忠実に再現した車体色の「スーパーカブ50・『天気の子』ver. 」「スーパーカブ110・『天気の子』ver. 」を、2020年7月7日から10月31日までの受注期間限定で発売した。 小説版にて横の階段であることが明記されている。 小説では地方の名家出身で卒の財務官僚とのこと。 小説では交通事故と明記。 萌花に喘息の設定がされたのは、物語終盤で圭介が陽菜の救出を阻止する動機づけのためだったと新海は語っている。 ただし、実際にはプロデューサーの反対により救出阻止自体が警察の役目にバトンタッチされている。 新海は声優選定の際に「強烈なラスボス感」を求めた結果採用した旨を語っている。 小説版の説明では曳舟近辺の日本家屋。 内容は作中では明かされていない。 このブレスレットは宮水三葉に作ってもらった可能性がある旨、新海は発言している。 新海は担当のに常識の枠に収まらないアニメチックで大胆なリーゼントを要望し、二度のリテイクを出している。 名前は配役を担当した佐倉綾音から採られており、小説版では苗字が「佐倉」であることがほのめかされている。 小説版ではロングヘアを毛嫌いする描写がある。 小説版ではその時の様子がアヤネ視点にて彼女の心情を交えて描かれている。 小説版にて、彼女の本当の名字は「佐倉」だが、児童相談所に先に来訪したカナの方が「佐倉カナ」という偽名を使ったため、仕返しの意味でカナの名字である「花澤」を使用した旨が語られている。 名前は配役を担当した花澤香菜から採られており、小説版では苗字が「花澤」であることがほのめかされている。 新海が東映に許可を得て劇中のイベントに登場させたというを演じるコスプレイヤーの声も担当している(ノンクレジット)。 苗字は配役を担当した木村良平から採られている。 木村の子供の声も担当している(ノンクレジット)。 スカウトに関しては強引ではなく、あくまで合意の上であると木村・陽菜の双方が語っており、帆高の妨害行動は強引なものと勝手に勘違いしたことによるものである。 小説では帆高が年齢不詳だとの印象を述べている。 苗字は配役を担当した荒木健太郎から採られている。 出典 [ ]• 2019年7月2日. 2019年11月3日閲覧。 2019年7月19日閲覧。 2020年1月28日閲覧。 2020年5月23日閲覧。 株式会社シネマトゥデイ. 2018年12月13日. 2018年12月13日閲覧。 ナターシャ. 2018年12月13日. 2018年12月13日閲覧。 2019年4月10日. 2019年5月30日閲覧。 2019年10月28日閲覧。 2019年10月28日閲覧。 2019年9月15日閲覧。 2019年9月20日閲覧。 「さるびあ丸」「神津島」は映画「天気の子」の本篇に協力しています. 2019年9月15日. 2019年9月15日閲覧。 初谷建設株式会社. 2020年4月27日閲覧。 127• 2019年9月2日閲覧。 9,16• 4,19• , p. , p. 2019年8月12日. 2019年11月18日閲覧。 2019年9月27日閲覧。 engadget Verizon Media Japan KK 2020年7月7日. 2020年7月7日閲覧。 , p. , p. , p. ニッポン放送 NEWS ONLINE ニッポン放送. 2019年8月6日. 2020年6月27日閲覧。 , p. 2019年5月30日閲覧。 2019年5月25日. 2019年6月21日閲覧。 、 2019年6月21日閲覧。 、 2019年6月21日閲覧。 RADWIMPS. 2019年11月5日閲覧。 126• 2019年7月22日. 2019年7月23日閲覧。 2019年8月5日. 2019年8月5日閲覧。 2019年9月16日閲覧。 【es】エンタメステーション. 2019年10月2日閲覧。 2019年10月21日閲覧。 2019年8月17日. 2019年8月19日閲覧。 2019年7月2日. 2019年7月3日閲覧。 2019年11月6日閲覧。 2019年11月6日閲覧。 2019年8月10日. 2019年8月14日閲覧。 2019年6月11日. 2019年6月13日閲覧。 2019年7月30日閲覧。 2019年6月13日閲覧。 ORICON NEWS oricon ME. 2019年8月10日. 2019年8月13日閲覧。 2019年6月13日閲覧。 2019年9月29日閲覧。 2019年5月23日. 2019年7月21日閲覧。 2020年1月30日閲覧。 一部の映画館では2020年1月29日、一部の映画館では2020年1月30日に初上映。 映画館によって、オランダ語字幕または英語字幕が使われた(音声は日本語)。 2020年3月6日. 2020年3月7日閲覧。 2019年10月3日. 2019年11月3日閲覧。 2019年11月21日. 2019年11月22日閲覧。 Rafael Antonio Pineda 2019年10月23日. 2019年10月26日閲覧。 Scotland Loves Anime 2019年10月20日. 2019年10月26日閲覧。 2019年11月2日. 2019年11月3日閲覧。 SANSPO. 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次のCONTENTS• 映画『天気の子』の作品情報 C 2019「天気の子」製作委員会 【公開】 2019年(日本映画) 【監督・脚本】 新海誠 【キャスト】 (声の出演)醍醐虎汰朗、森七菜、吉柳咲良、平泉成、倍賞千恵子、小栗旬 【作品概要】 天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女がみずからの生き方を選択する長編アニメーション。 邦画興行収入歴代ランキング2位を記録し、世界興収も400億円に達した『君の名は。 』(2016)の新海誠監督が、再び川村元気プロデューサーとタッグを組んで贈る。 主題歌・劇伴も前作につづきRADWIMPSが担当。 2000人を超えるオーディションのなかから選ばれた主人公・帆高役の醍醐虎汰朗と、ヒロイン・陽菜役の森七菜の声にも大きな注目が集まる。 映画『天気の子』のあらすじ C 2019「天気の子」製作委員会 高1の夏。 離島から家出し、天候不順がつづく東京にやってきた帆高(声・醍醐虎沙郎)。 新宿・歌舞伎町のマンガ喫茶に泊まりながらアルバイトを探すも、生活はすぐに行き詰まってしまいます。 孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、フェリーで出会った須賀(声・小栗旬)が営むオカルト雑誌のライター業でした。 母親を亡くし、弟とふたりで暮らす陽菜。 彼女には「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力がありました。 映画『天気の子』ネタバレ感想と解説 C 2019「天気の子」製作委員会 新海監督が作品をつくるうえで、 「音楽」をことさらに重要視しているのはよく知られており、今作においてもプロデューサーの川村元気氏がこう語るように、「歌詞」からインスピレーションを受けたことは隠されていません。 川村:今回、コンテもない状況で届いたのが『愛にできることはまだあるかい』と『大丈夫。 』特に『愛にできること~』を聴いて、この映画のメッセージそのものだと確信できました。 洋次郎さんが、歌詞という形を通して、新海監督のメッセージを語ってくれていたのです。 (「日経エンタテインメント」2019年8月号 P13) RADWIMPSの歌う全正義 正義を託された「銃」 C 2019「天気の子」製作委員会 本作はある意味で、 「銃」をめぐる物語といってもいいでしょう。 すべては街の電光掲示板で、「16丁の銃が押収された」というニュースが流れることからはじまります。 歌舞伎町をさまよっていた帆高は、いわゆる黒服の店員から蹴られた拍子に、ごみ箱に入っていた一丁の銃を手にします。 「 だれも発砲することを考えもしないのであれば、弾を装填したライフルを舞台上に置いてはいけない。 」 こう述べたのは、ロシアの劇作家のアントン・チェーホフ。 つまり、かりに物語に拳銃がでてきたら、それは発射されなくてはいけない、ということです。 ここから逆に、 「だれが・いつ・どこで・発砲するか」をみることで、作品の核心部にせまることができます。 そして最初に引き金を引いたのは、やはり帆高でした。 過ちとしての最初の正義:帆高 帆高は歌舞伎町で、陽菜が黒服に言い寄られ、入店させられそうになっているところを目撃します。 しかし、隘路で挟み撃ちにされた帆高は、黒服にマウントをとられてしまいます。 一方的に殴りつけられる帆高。 そこで陽菜を逃すべくとった行動が、懐に忍ばせた銃を発射することでした。 実弾に及び腰となった黒服の隙をついて、今度は陽菜が帆高の手をとり、 天気を晴れにする力を得た鳥居のあるビル(モデルは代々木会館)に連れていきます。 意外なことに、そこで帆高は陽菜にこっぴどく叱られます。 彼女はお金を稼ぐために、自分の意志で入店を希望していたのです。 本来なら少女を救ってヒーローになる場面。 新海監督はあえて銃の1発目を誤射(挫折)するように仕むけ、 「少年が非力な少女を救う」という王道の正義を退けます。 その場面に移るまえに、拳銃をもつ別の存在にも目をむけてみましょう。 権力の正義:安井と高井 帆高が黒服に対して弾を放った様子は、防犯カメラに撮られていました。 刑事の安井と高井は、押収から逃れた拳銃があることを知り、帆高の行方を捜します。 とはいっても相手は未成年。 安易に銃を抜くことは許されません。 銃口を突きつけることがあるとすれば、よほどの事態であるはずです。 結論からいいますと、それは 「少女」ではなく「国」の危機に対処するための正義です。 帆高は、陽菜と彼女の弟の凪と逃亡したさきのホテルで、幸せな一夜を過ごした翌朝、安井と高井に捕らえられてしまいます。 みると陽菜の姿がありません。 彼女は天気を晴れにする力と引き換えに、みずからの存在が消えてゆくことを帆高に告げていました。 しかし帆高は、陽菜にもう一度会いたいと願います。 これは国からすると反逆にも近しい姿勢です。 もちろん、安井も高井も「陽菜が天候を左右する人柱」などと供述する帆高のことを信じてはいません。 ただ、警察署から脱走した帆高が、陽菜を取りもどそうとする行動に結果的に立ちはだかる存在であることを考えますと、彼らが守っているのは国であり、その社会であることがわかります。 だから、 鳥居のビルで相対したときに、たかがひとりの少年にむけて、安井と高井は銃を抜くのです。 常識の正義:須賀 C 2019「天気の子」製作委員会 一方で、銃声はパトカーがビルを囲んで、安井と高井が駆けつけるまえに鳴りひびいていました。 その相手は、帆高が編集プロダクションで世話になった須賀です。 須賀は亡くした妻とのあいだの子の養育権をとるために、警察沙汰は避けなければならない立場にいました。 妻の面影をのこす愛娘を手放したくないがゆえの行動。 帆高へは「事情を話せばわかる」といい、刑事には「まだ子どもなんですから」となだめる須賀。 この大人の立ち回りは、「常識の正義」といえるでしょう。 帆高はしかしながら、そこで発砲するのです。 そんな大人の正義を撃ちぬいて。 真理としての2度目の正義:帆高 その2発目の引き金は、力強い意志のもとで、間違うことなく引かれています。 最初に発砲した場面での陽菜との「再会」もそうですが、 2度目というのは偶然が運命に変わる瞬間としてとらえられます。 別の言い方をすれば、「 2度目に真理は語られる」ということです。 新海監督のメッセージは、 あるいは全正義とは、「2度目の銃声」に聞くことができます。 台詞でいえば「 青空よりも陽菜がいい」という愛の告白です。 まとめ【賛否のラストを解く】 C 2019「天気の子」製作委員会 ふたりの愛を、それ以外のどんな正義よりも優先させるのか。 晴れ間を見なくなった東京が水没してもいいのか。 当然、この「 正義の行使としての愛」が、新海監督が今回仕かけた議論となります。 新海監督は映画公式パンフレットで「天気なんて狂ったまんまでいいんだ!」と叫ぶ話が、企画の最初の核となったことを語っています。 やりたかったのは、少年が自分自身で狂った世界を選び取る話。 別の言い方をすれば、調和を取り戻す物語はやめようと思ったんです。 (公式パンフレットより) 本作は「世界を諦める」ではなくて「世界を選びとる」話だというのです。 それをたしかめるために、他の正義が選ばれた世界を想像してみましょう。 まず 「権力の正義」の世界。 これこそ、いま多くの人々が諦念を抱いている国政を反映し、ただ現状をなぞるだけです。 つぎに「常識の正義」が勝った世界はどうでしょう。 須賀は最後には帆高のために動いたようにみえますが、その帆高をいいように使い捨てしたことからもわかるように、基本的には自分のために生きる人間です。 そんな大人が巣くう社会に、女子大生の夏美は就職活動で落ちつづけ、どうやら仲間入りできそうにありません。 帆高や陽菜だけでなく、夏美もこの社会(大人の常識がうずまく世界)で居場所がない若者のひとりです。 唯一、署から脱走した帆高をカブに乗せて、カーチェイスを繰り広げるシーンだけが、自分の「役割」を意識するところです。 夏美は「銃の運び屋」の機能を担い、間接的にも「世界を自分で選びとる」行動にでました。 新海監督が導いたラストは、「 調和が戻らない世界を前提にしても、個々人がなにかをよすがに生きられる可能性」に光を当てています。 「愛は地球を救う」というスローガンに対し、「救われることのない地球で、愛は人を救う」といったほうが、どれほど現実的で、希望を秘めているでしょうか。 僕が描きたいのは、いつも個人の願いの物語です。 (「月間ニュータイプ」2019年8月号 P17) そういう新海監督は、セカイ系の系譜に位置づけられながら、たしかに個の願いのさきに、世界が哀しくも美しく開けていく様子を描いてきました。 そもそも帆高が、2発目の弾を放って鳥居をくぐり、陽菜と再び会うことができたのは、強く願い、強く祈ったからです。 その正義としての愛の行使は、世界を終焉に導くのではなく、「他者」に無限の祈りと愛を捧げることをもって、その果てをどこまでも広げていくものです。 帆高も陽菜もお互いへの思いに突き動かされて行動するけれど、それは恋心というよりは、あの年代の人間が初めて真剣に他者を知りたいと思う、誰かを強く希求する気持ちがベースです。 (公式パンフレットより) セカイの内にいながら、閉塞感を打ち破り、未知なるものを志向できるか。 新海監督は「他者」との関係を『君の名は。 』よりも明確に描ききることで、「 きみとぼく」のあいだにあって、かつ「きみとぼく」を超えていくもの、すなわち「愛にできること」を提示してくれました。 これが令和という時代に贈られるべき1本であることは、間違いありません。 そのことは、『天気の子』までの新海誠を論じた連載コラム「新海誠から考える令和の想像力」にも詳述しており、よろしければそちらもご覧ください。
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