脳になんらかの障害がある場合、その障害の部位や程度によって、筋肉の緊張が強くなることがあります。 軽い場合はほかには症状がはっきりせず、下肢の特に足関節が伸展する(伸びる)傾向が見られることがあります(尖足:せんそく)。 そのために歩くときに足の関節が十分に曲がらずかかとが浮いた状態になり、いわゆる「つま先歩き」になります。 この場合歩き始めるのが遅れたり、走ると不安定になったりします。 原因を確かめるために、症状によっては頭のCTスキャンやMRIといった検査をすることもあります。 しかし、この年齢であれば正常でもまだ歩き方が上手ではなく、何でもなくてもときにつま先歩きになることもあります。 また、ご質問の「発達障害」についてのご心配ですが、「つま先歩き」は発達障害の中でも自閉症によくみられる症状ではありますが、必ずしも特徴的とはいえません。 むしろ、コミュニケーションがよくないとか、強いこだわりの症状がみられるなどから判断されます。 お子さんの場合はこのような症状がないようですので心配はないでしょう。 病的なものか正常範囲なのかを確かめるうえでも一度小児科を受診なさるとよいでしょう。
次の脳になんらかの障害がある場合、その障害の部位や程度によって、筋肉の緊張が強くなることがあります。 軽い場合はほかには症状がはっきりせず、下肢の特に足関節が伸展する(伸びる)傾向が見られることがあります(尖足:せんそく)。 そのために歩くときに足の関節が十分に曲がらずかかとが浮いた状態になり、いわゆる「つま先歩き」になります。 この場合歩き始めるのが遅れたり、走ると不安定になったりします。 原因を確かめるために、症状によっては頭のCTスキャンやMRIといった検査をすることもあります。 しかし、この年齢であれば正常でもまだ歩き方が上手ではなく、何でもなくてもときにつま先歩きになることもあります。 また、ご質問の「発達障害」についてのご心配ですが、「つま先歩き」は発達障害の中でも自閉症によくみられる症状ではありますが、必ずしも特徴的とはいえません。 むしろ、コミュニケーションがよくないとか、強いこだわりの症状がみられるなどから判断されます。 お子さんの場合はこのような症状がないようですので心配はないでしょう。 病的なものか正常範囲なのかを確かめるうえでも一度小児科を受診なさるとよいでしょう。
次の赤ちゃんは、生まれたての頃には一日の大半を仰向けに寝て過ごしますが、生後3~4ヶ月頃に首すわりが完成すると、寝返りや寝返り返り、ズリバイやハイハイなどを覚えて平面を移動するようになります。 そして、徐々に足腰をはじめ全身の筋肉が鍛えられるとともに、より高いところへの興味関心も高まって、つかまり立ちを始めます。 つかまり立ちを覚えると、頭の位置が高くなることで景色が一変し、高いところの物にも触れられるようになります。 一方で、つかまり立ちの状態からバランスを崩したり、転倒して頭を打ったりする危険も増えるため、親としては部屋の安全対策を見直す必要に迫られます。 この記事では、つかまり立ちの概要、つかまり立ちを始める時期、つかまり立ちで出来ること、つかまり立ちの練習方法、つかまり立ちで転倒して、頭を打った時の対応について紹介します。 つかまり立ちとは つかまり立ちとは、赤ちゃんが自分の意思で何かにつかまって、自力で立ちあがることです。 赤ちゃんは、テレビラック、背の低いイスやテーブル、ソファなどの近くまでハイハイで移動し、一旦お座りをしてから、テレビラックなどの縁に手をかけて立ち上がります。 慣れてくると、ハイハイの姿勢から一気につかまり立ちできるようになります。 赤ちゃんは、つかまり立ちした時の視点が高さや視野の広がり、立体的な景色を新鮮に感じて、何度もつかまり立ちを繰り返します。 赤ちゃんがつかまり立ちを始めることの意味 赤ちゃんがつかまり立ちできるようになるということは、身体を支えられるレベルまで赤ちゃんの足腰や背中の筋肉がついた証です。 つまり、何もないところで立つ「一人立ち」や、一人立ちから足を踏み出す「一人歩き」を始める準備が整ったということです。 また、繰り返しつかまり立ちをすることで、以下のことを身につけていきます。 膝の曲げ伸ばし• 片足を上げたり下げたりする• 足の指先で踏ん張って体重を支える• 立った状態で身体を前後左右に揺らす• 立った状態で片手又は両手を離し、物を掴む• 立った状態で身体のバランスをとる これらを身につけることで、伝い歩き、よじ登り、一人立ち、一人歩きなどを始めるための筋肉やバランス感覚が鍛えられていきます。 関連記事 つかまり立ちの時期はいつから 生後何ヶ月 ? 赤ちゃんがつかまり立ちを始める標準的な時期は、生後8ヶ月頃です。 生後8ヶ月頃というのは、お座りした状態で両手を使って遊んだり、ハイハイで部屋の中を縦横無尽に移動したりできるようになる時期です。 ただし、つかまり立ちを始める時期は個人差が大きく、生後6ヶ月に始める赤ちゃんもいれば、生後1歳頃になる赤ちゃんもいます。 腰すわりが完成してお座りが安定してからつかまり立ちを始める赤ちゃんが多く、お座りの時期がゆっくりだと、つかまり立ちもゆっくりになる傾向があります。 生後6ヶ月~7ヶ月のつかまり立ち 早い時期のつかまり立ち 生後6ヶ月から7ヶ月は、多くの赤ちゃんがお座りやハイハイを始める時期です。 生後6ヶ月頃でも、立つことや高いところにある物に興味関心が強い赤ちゃんだと、つかまり立ちを始めることがあります。 しかし、お座りやハイハイをまだ始めてまもない頃で、腰すわりが完成しておらず、足腰や背中の筋肉も十分発達していないことが多いものです。 本来のつかまり立ちのように全身をうまく連動させるのではなく、腕力に頼って立とうとするため、腕や肩に重い負担がかかってしまいます。 また、立った後も身体のバランスをうまくとれず、ふらついて転倒したり、後ろに倒れてしりもちをついたりします。 そのため、親が必ず近くで見守り、赤ちゃんがバランスを崩したら支える準備をしておきましょう。 生後8ヶ月~9ヶ月のつかまり立ち(標準的な時期) 生後8ヶ月から9ヶ月は、多くの赤ちゃんがつかまり立ちを始める時期です。 ハイハイで足腰や背中の筋肉がつき、お座りでバランス感覚も鍛えられて、満を持してつかまり立ちを始めます。 生後6ヶ月~7ヶ月に比べると、足腰の筋肉がついているため、つかまり立ちをしてもふらつきにくくなります。 ただし、大人に比べると身体全体に占める頭の比率が高く、頭が重いので、バランスを崩して転倒してしまうこともあります。 親が傍で見守るとともに、赤ちゃんの周りにぶつかると危ない物を置かないようにしましょう。 生後10ヶ月以降のつかまり立ち(つかまり立ちがゆっくりな場合) つかまり立ちを始める標準的な時期は生後8ヶ月頃と書いたので、生後10ヶ月以降に始めると「他の子より遅れている。 」と思うかもしれません。 しかし、赤ちゃんの成長発達は早ければ良いというものではありません。 生後10ヶ月以降につかまり立ちを始める赤ちゃんは、ハイハイやお座りの経験を十分に積み、足腰や背中の筋肉がしっかりついてバランス感覚も養われているので、つかまり立ちを始めた当初から身体が安定しています。 また、つかまり立ちを始めてすぐ、伝い歩きやよじ登りにチャレンジする赤ちゃんもいます。 つまり、つかまり立ちを始める時期がゆっくりなだけで、身体の筋肉やバランス感覚はしっかり鍛えられているのです。 つかまり立ちをしない赤ちゃん 生後10か月を過ぎても、赤ちゃんがつかまり立ちを始めないと、親としては心配になるでしょう。 しかし、「生後10ヶ月を過ぎてもつかまり立ちをしない=赤ちゃんの成長発達が遅れている」ということではありません。 座って遊ぶのが楽しくて、高いところに興味が向いていないかもしれませんし、新しいことにチャレンジするのに慎重な性格なのかもしれません。 身近につかまりやすい物がなくて、つかまり立ちする機会がない可能性もあります。 大切なのは、早くつかまり立ちを始めることではなく、赤ちゃんの身体が十分に発達し、自分の意思で無理なくつかまり立ちを始めることなので、他の赤ちゃんと比べずに見守ってあげましょう。 ただし、足の筋肉量が少ない、下半身の筋肉の張りが弱い、骨の異常、神経疾患などが原因でつかまり立ちが遅れる赤ちゃんもいます。 つかまり立ちは1歳児健診の検査項目の一つであり、1歳を過ぎてつかまり立ちが見られない場合は、医師から詳細な検査を勧められることがあります。 つかまり立ちの練習 筋肉やバランス感覚ができていない状態で練習させると、赤ちゃんが身体を痛めてしまい、つかまり立ちする時期がかえって遅れてしまいます。 基本的には赤ちゃんが自発的につかまり立ちを始めるのを待ちますが、お座りやハイハイをマスターしても一向に始めようとしない場合は、練習させてみても良いでしょう。 練習方法は、以下のとおりです。 赤ちゃんがつかまりやすい高さのテーブルなどを用意する• 親が赤ちゃんの両脇や腰を支える• つかまり立ちしないと届かない高さにおもちゃを置く 赤ちゃんがつかまりやすい高さのテーブルなどを用意する 身近につかまりやすい高さの物がないと、つかまり立ちに興味を持ちにくく、興味を持ってもチャレンジすることができません。 赤ちゃんの腰から胸くらいの高さのローテーブルや台などを準備し、赤ちゃんに見える範囲に置いてあげましょう。 ローテーブルなどを選ぶポイントは、赤ちゃんが両手をしっかり付けることと安定していることです。 親が赤ちゃんの両脇や腰を支える つかまり立ちを始めたての頃は、すぐバランスを崩して転倒してしまいます。 転倒を繰り返すことは、ケガのリスクを高めるとともに、赤ちゃんの自信も奪ってしまいます。 そのため、赤ちゃんがつかまり立ちに慣れるまでは、ローテーブルなどの上に両手をつけてつかまり立ちしたら、両脇や腰に手を当てて支え、安心させてあげましょう。 つかまり立ちしないと届かない高さにおもちゃを置く 赤ちゃんがつかまり立ちしたいと思うきっかけは、高いところへの興味関心です。 つかまり立ちしないと届かない高さにおもちゃを置くと、おもちゃに触るためにつかまり立ちにチャレンジすることがあります。 つかまり立ちの練習に手押し車はNG ネットで「つかまり立ち 練習」と検索すると、つかまり立ちの練習に手押し車を使う方法が出てきます。 この方法を紹介しているサイトの多くは、「赤ちゃんが手押し車の音やおもちゃにつられ、押して歩きたいと思ってつかまり立ちしようとする。 」から効果的だと説明しています。 しかし、手押し車は、赤ちゃんがつかまって立つと動き出します。 ストッパー付きでも、何かの拍子に動いてしまうリスクがあります。 つかまった物が動くというのは赤ちゃんにとって怖いことで、手押し車が原因でつかまり立ちを拒否するようになった赤ちゃんもいます。 また、赤ちゃんが手押し車に興味を持ち、親のいない時につかまり立ちしようとしてケガをするケースも後を絶たず、おすすめはできません。 つかまり立ちによる転倒を予防する 赤ちゃんがつかまり立ちを始めた後は、ケガが増えます。 そして、つかまり立ちによるケガの多くは転倒して床などで頭を打つというもので、深刻な後遺症が残るケースもあります。 親としては、安全面の配慮が欠かせません。 赤ちゃんの周りに危険な物を置かない 転倒した時のことを考え、赤ちゃんがつかまり立ちしている周辺には物を置かないようにしましょう。 特に、ティッシュ箱、コップ、皿、おもちゃ、スマホ、リモコンなどはあらかじめ片づけておいてください。 赤ちゃんがつかまっている物の上も綺麗にしておきます。 頭を打つ危険のある箇所を確認する テーブルの角、イスの足、部屋の段差など、赤ちゃんが頭をぶつけてケガをする危険がある箇所を確認し、緩衝材を貼るなどの対処をしておきましょう。 つかまる場所の安全性を確認する 赤ちゃんがつかまる場所が不安定だと、転倒の原因になります。 事前に、赤ちゃんがつかまった時にぐらついたり倒れたりしないかどうかを確認しておきましょう。 また、扉の取っ手や引き出しなどは、赤ちゃんがつかまることを想定して、ストッパーをかけておきます。 マットやカーペットを敷く どれだけ注意していても、赤ちゃんが転倒したり尻もちをついたりするリスクは0にはなりません。 転倒してもケガせずに済むよう、床にはマットやカーペットを敷いておきましょう。 衝撃吸収効果が高いジョイントマットやラグマットなどを選んでください。 靴下を脱がす 靴下を履かせていると、滑って転倒することがあるので、つかまり立ちをさせる時は脱がせておきましょう。 滑り止め付きの靴下も販売されていますが、はだしの方が安全です。 寒い時期には、エアコンやカーペットなどで室温を調節してください。 赤ちゃんが転倒して頭を打った場合の対応 どんなに注意していても、事故が起こることはあります。 赤ちゃんが転倒して頭を打ったら、まずは落ち着くことが何より大切です。 その上で、赤ちゃんの様子を慎重に観察し、適切な対応をしてあげましょう。 チェックしたいポイントは、次のとおりです。 意識があるかどうか• 赤ちゃんが泣いたかどうか• たんこぶ、腫れ、へこみ、出血があるかどうか• 吐いたかどうか• 赤ちゃんの様子がいつもと同じかどうか 赤ちゃんの意識がない場合、泣かない場合、吐いた場合は、すぐ119番してください。 それ以外の場合は、外傷の手当てをした上で、赤ちゃんの様子をこまめに観察しながら安静に過ごさせてあげましょう。 関連記事 まとめ つかまり立ちは、赤ちゃんが二次元 平面 の世界から三次元 立体 の世界へ足を踏み入れる、その第一歩です。 つかまり立ちを繰り返すことで一人立ちや一人歩きに必要な筋肉やバランス感覚が鍛えられるので、積極的にチャレンジさせてあげましょう。 しかし、バランスを崩して転倒するなどのリスクがあるので、安全面には十分配慮してください。 ikujilog.
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