「私も歌手デビューしたことあるの~」「知ってる~」 Photo : Aflo ガガ様、クイーンビーたちをノックアウト まずはレディー・ガガ。 曰く「下層階級」の両親がとっても頑張ったおかげで、NYアッパー・ウエストサイドに生まれたうえに、ニッキー・ヒルトンや、一瞬パリスも通ったお嬢様校、聖心女子学院に入学したことが運のつき。 いいところの子女が清廉だとは限りません。 わずか11歳でジュリアード音楽院に入学を許されるほどの音楽の天才だった彼女のセンスと、大抵は人の妻かソーシャライトにでもなるしかないようなアメリカの超金持ちカトリック校のお嬢様 立派な偏見です たちのセンスが合うわけがなく、「何? あの変なコ?」「服、おかしくない?」と嘲笑といじめの対象に。 ロッカーに落書きされたり、中までぐちゃぐちゃにされたりと、米国のいじめの典型をことごとく経験したと言ってもいい相当な内容だったもよう。 パリスの口から「ガガ、あなたの音楽大好きなの。 いつも感動しているのよ」と美辞麗句を吐かせたうえで、「あなたのアルバムも最高だっていつも思ってるのよ」と余裕の褒め返し。 発想の泉について問われると「ニューヨークの友だちからいつもインスピレーションをもらってるのよ」と回答。 文末に「 ハイスクール以外の 」が含まれているのは明らか。 真にユニークなもの同士が繋がる、なんという素晴らしい光景でしょう。 「え? あなた変じゃないわよ。 いいじゃな~い、ユニークって」と教えたガガママ、親の鑑です。 Photo : Aflo ウィノナ・ライダー、サインを断る 復活を果たしつつあるウィノナ・ライダーが2人目。 彼女も学生時代はそうとう個性的なファッションをしていた性でいじめられたことで有名なスター。 その個性のおかげで90年代を代表するファッションアイコンとなれたわけですが、衝撃的なのはいじめの内容。 普段から相当いじめられていたそうですが、ある日、殴られ、蹴られたあげく、十数針を縫う大けがを負う事態に。 大量出血で、大騒動になったことから見ても、いじめというより、暴行と表現した方がふさわしいほど。 しかも悲劇はそれだけでは終わらず、学校はこの事件の責任をウィニーにあるとして退学に。 学校にもいじめられたようなもの。 そして映画女優としてアイドル的な人気を誇るようになったウィニーに、ある日彼女と知らずいじめっ子がサインを求めてきたのだとか。 この時点で胸のすくような思いですが、彼女の事です、黙って返すワケがありません。 学校時代にいじめっ子だったことを覚えているかと問い、頭にハテナマークを浮かた相手に「あんたがいじめてたのは私なのよ!」と追い返したそう。 たぶん今の時代ならそのいじめっ子がツイッターに「ウィノナにサイン断られた。 同級生だったのに感じ悪」とでもネガティブキャンペーンを張り、つぶやきを信じたSNS民を巻き込んで泥沼炎上になりそうですが、その当時はまだツイッターもない時代。 「ウィニー、危険だから離れて!」 タイムマシンがあったなら声に出して言ってあげたい。 「G…! 卑怯な。 役者の風上にもおけない! 舞台の上では実力と才能だけがものをいうのだということをわからせてあげる…! ウィノナとの差がどんなものかおしえてあげる…!」と、代理で仇をとることを心に誓ってくれる亜弓さんがウィニーの横にいなかったことが悔やまれます……。 壮大なヤラ……演出で忘れられないハーフタイムショーに。 Photo : Getty Images ジャスティンがアメフト野郎をひれ伏させたスーパーボウル 3人目はいじめられっ子だったことなど想像もできない、ジャスティン・ティバーレイク。 絵も描ければ踊れて歌える才能あふれるキュートな男の子が、悪名高き奴隷市の街、キング牧師が暗殺されたメンフィスで育ってしまったからさあ大変。 保守的どころの話ではない街で男子が歌って踊っていたら、目立つのは間違いないですが、子どもの頃からADHD 注意欠陥・多動性障害 とOCD 強迫性障害 を抱えていたのもあり、他の人と少し「違う」ため、アメフト部のジョックにターゲットにされてしまいます。 「やめるべきときに止められない」、物事に強度の執着をもっていたため、オタク、変人、オカマなどなど罵詈雑言の嵐。 なぜアメフト部というだけでそんなに学校で態度がデカくいられるのか、なぜアメフト部がミッキーマウスクラブより上だという発想に至るのか、テネシーという州の何かの悪さを疑いたくなりますが、それはさておき、わずか14歳で加入したインシンクでの活躍は華々しく、いじめられながらもトップアイドルに。 どうせその辺で腐っているであろうかつてのいじめっ子ジョックたちを、ある意味足元にひれ伏させたジャスティンの姿はyoutubeで何度も再生し、涙してしまうほどです。 俳優としても起業家としても成功し、最近になって自分がもっている「障がい」、「他人との違い」を明かしたジャスティン。 でも母が教えてくれたんだ。 違うってことは、他と違う良いものを創りだせるってことなんだから」とのこと。
次の自殺を考えるほどのいじめ 突然ですが、私は小・中学校の9年間いじめられっ子でした。 特に理由はなかったらしく、最初の一人が私をいじめて以来どんどんその数が増えていき、気づけばクラス全員がいじめっ子でした。 あえて言うならば、仲間外れにならないようにクラスの流行=私へのいじめにみんなが乗っていたというのが理由だったのだと思います。 テレビで話題になるようないじめの内容はすべて受けたと思います。 集団による暴力• クラス全員からの無視• 先生からの差別• いすや机が捨てられている• 上靴と座る椅子には毎日押しピン• 荷物がなくなることは日常茶飯事 本当にありとあらゆるいじめを経験したと思っています。 その中で、私は一度自殺を決意しました。 建物の最上階からの飛び降り です。 実際に柵を乗り越えるところまで行いました。 でも、その時ふとした考えが頭をよぎったのです。 死への恐怖、ではありません。 死んだほうが楽になれると考えたからこその行為でしたから・・・ その考えは 何故いじめっ子のために僕が死ななければならないの? ということでした。 そう考えると、腹が立って仕方なかったのです。 自分の人生を散々もてあそばれ、命をもあいつらのために捨てる? 絶対に嫌だ!! 心の奥底から本気でそう思ったのを覚えています。 そう決心した私は、再び柵を乗り越え元の位置に戻りました。 ・・・傍から見たら、きっと柵を往復する変な男の子だったと思います 笑 そして元の位置に戻った私は急に怖くなりました。 死を目の前に感じた私は、恐怖でしばらく震えが止まりませんでした。 そして、 同時にまだ自分が生きていることの素晴らしさを実感しました。 このとき、決意したんです。 生きてさえいれば何でもできる。 それなら、いっそ生き抜こう。 いじめっ子になんて絶対に負けてやらない!! これが、私がいじめっ子の放つ数々の嫌がらせへの仕返しを心に決めた瞬間でした。 嫌がらせへの仕返しは・・・ 私は負けず嫌いです。 9年間毎日のようにいじめられた僕は、何とか相手に復讐してやりたいと考えていました。 ですが同時に、 相手を傷つけたくはないとも考えていました。 一つには、憎くて仕方のない、それこそ顔も見たくないほどの相手であっても、自分と同じ苦しみを味合わせたくなかったからです。 そう、 死を覚悟するほどの苦しみは・・・ もう一つの理由は、自分がいじめっ子と同じ立場に行きたくなかったからです。 ここで 同じような苦しみを相手に与えれば、もしかしたらその瞬間は気分がスッとするかも知れません。 ですが、それで終わりなのです。 その後襲ってくるのは、きっと 後悔と恐怖です。 何故この苦しみを人にまで与えてしまったのだろう いつか恨みを返されたらどうしよう 私は、臆病者です。 だからこそ、このような気持ちになりたくなかったのです。 自分を苦しめたいじめっ子たちにこれ以上苦しめられたくなかったし、関わりたくもなかったのです。 そんな 様々な葛藤の中で考えた嫌がらせへの仕返しこそが、これから紹介する2つです。 無視する いじめられっ子がなぜいじめをするかご存知ですか? それは、 相手の苦しんでいるリアクションを仲間同士で笑ってバカにしたいからです。 自分より下の人間がいるのを見て安心したいから、と言っていいでしょう。 そいつらにとって最もいやなのは、相手にされないことです。 何故なら、 相手にされない=自分が下に見られている と感じてしまうからです。 下に見ているはずのやつが自分たちを馬鹿にしている、これほど悔しいことはきっとないでしょう。 そして、 無視するということはいじめっ子たちが期待しているリアクションが一切ないということです。 いじめっ子たちは相手のリアクションを求めていじめているのです。 それが一切なければ、どうなるでしょうか? ・・ ・飽きるのです。 私はいじめへの対処として無視を行いました。 無視、と言っても相手をではありません。 相手のいじめ行為を、です。 いじめには一切反応せず、気にも留めないのです。 殴って来たら、大声で先生(他人)を呼び、相手の手が止まったところでかわす• 椅子や靴に設置された画びょうは何も言わずに元あった場所へ戻す• 運動場に捨てられた机やいすは取りに行って普通に使う そして、極めつけは いじめっ子に普通に挨拶する です。 相手の『いじめ』そのものを無視しているわけですから、当然いじめによって生じる相手への悪意も無視です。 ですので、嫌な感情を全部抑え込んで、 おはよう またね と声をかけるようにしたのです。 その時の相手の顔はなかなか面白かったです。 ポカーンと口を開けて、「お、おう」と言ったのです。 いつも自分たちを避けて怖がっていた相手が対等に挨拶してくるのですから、よっぽど驚いたのでしょうね。 その時の顔を見たとき、何とも言えない気持ちになりました。 自分も相手も嫌な気持ちにさせない、自分なりの仕返しをなしえた瞬間に 勝った!! と感じたのです。 相手より成功する いじめっ子への敗北とは何でしょうか? 私は、 相手と同じかそれ以下のレベルにまで落ちること と考えています。 私をいじめていたいじめっ子のメイングループのメンバーは• 一人じゃ怖いから常に徒党を組んでいる• 弱いやつ相手にいつも威張っている• いじめという武器で自分をアピールすることしかできない といった人たちでした。 ある意味、自分に自信がなかったんだと思います。 メンバーのほとんどは、• 頭のいい子• 先生の評価の高い子• 運動能力の高い子 ばかりでした。 言ってみれば、エリートです。 先生からの評価も高く、そのため先生によってはいじめられていた私をかばうどころか いじめられるお前が悪い と断言することさえもありました。 それほどまでに、学校という社会では高い地位にいたのです。 だからこそ、いい子を演じるストレスを私で発散していたのかもしれませんね。 とはいえ、優秀で将来有望なのは事実。 ですから、私はずっと決めていました。 こいつらより、成功しよう 上に行って見返してやろう と。 人によっては、 そういったモチベーションは不純だ、と思うことでしょう。 ですが、私はそうは思いません。 この気持ちがあったからこそ、私はいじめにも耐えられました。 暴力をいくら振るわれても、 最後の一線=自殺は踏みとどまることができました。 たとえ発端が不純でも、 成功したい!! という強い気持ちをもって成長することに問題はないと私は考えます。 今、私は少しは成長したと思います。 仕事を持ち スポーツの試合では時々表彰され新聞に載り ブログを書くことで情報発信という夢をかなえ 大学院で好きな勉強をする いじめられていた頃は考えられなかった程、充実した生活を送っています。 ささやかですが、幸せな日々です。 これは僕にとって成功です。 少なくとも、最近偶然見かけたかつてのいじめっ子よりはましだと思います。 人に迷惑をかけ、いまだ徒党を組まなければ何もできない彼らよりは。 彼らを見て、少し寂しくもなりました。 かつてあんなにも才能にあふれていた彼らが、見かけや言葉遣いだけで悪ぶり、中身がスカスカになっていたことに。 そして、 もしあそこでいじめに張り合って同じことをしていたら、自分自身も同じように中身のないダメ人間へとなり果てていたかもしれない現実にちょっとだけ怖くもなりました。 最高の復讐は相手への感謝 私は、いじめに関してはかなり詳しいほうだと思います。 いじめられてきたからこそ、いじめの苦しみ・痛みがわかります。 相手の身になって考えるようにもなりました。 これをされたくないだろうな、ということがわかるようになりました。 10歳にならないうちに、自殺を決意し、死を覚悟しました。 そして、生きている、ただそれだけで私たちの人生は十分に幸せなんだということにも気づかされました。 今だからこそ言える事なのですが、 私はあの地獄の9年間に感謝しています。 意味を見出した時から、あの時間は無意味なものでなく、私自身を成長させてくれるきっかけへと変わったのです。 いじめられたからこそ、いじめへの反撃、嫌がらせへの仕返しに関しても詳しくなりました。 相手の嫌がらせに対してどう反応するか。 あえて反応してやらないことで、相手が悔しがるのを学びました。 嫌がらせしてきた相手に対して、何事もなく対応することが、相手の悔しさを何よりも高めることを知りました。 そして、 相手にとって面白みのないつまらない態度をとることで、自然といじめそのものがなくなることも知ったのです。 そして、仮にいじめがなくならなくても相手のいじめや嫌がらせといった行為に対して 小さいな かわいそうだな、これしかないんだ と 相手より精神的に優位な気持ちをもって向かい合えるようにもなりました。 時に、 相手の嫌がらせやいじめがモチベーションになることを知りました。 あの9年がなければ、きっと私は成功を目指して大学院に通っていません。 やりたいことを広げようとブログに手を出してもていないでしょう。 いじめ、嫌がらせ、そしてそれを実行するいじめっ子 彼らと彼らの行う最低の行為があったからこそ、私は成長できました。 きっと彼らはこうされるととても嫌がるでしょう。 だから、私は時々思い返して心の中でこう言うことにしています。 いじめっ子たち、ありがとう と。 自分たちがいじめていた相手からの感謝、これがきっといじめっ子にとってはとても腹立たしいものなのだと思います。 感謝することは、私にとって幸運しか呼びません。 出来事に意味を見出し、相手への嫌な感情を消し去り、私の心を落ち着かせてくれます。 しかし、 いじめっ子にとっては『いじめ』によって得られるはずの成果が一切ないということなのです。 嫌がらせをしていたはずなのに、相手=私が気にも留めないというのは、彼らの目的が達成されないということなのですから。 いじめや嫌がらせにあっている人へ。 嫌がらせを受けている いじめを受けている 辛いですよね。 なんで私が!! という思いが湧き続け、理不尽な行為への怒りが止まらなくなっているのではないでしょうか? それなら、 我慢せず仕返ししましょう!! 復讐しちゃいましょう!! ただし、 相手と同じ行為ではありません。 それをしたら、相手と同じところにあなたも落ちてしまいます。 嫌がらせやいじめに反応しない• 相手より成功する そして、• 相手に感謝する この3つをしてみてください。 あいつらに感謝なんてできるわけない!! と思った方、その通りだと思います。 私も小・中学校時代なら同じように言ったでしょう。 ですが、 これは相手のための感謝ではありません、あなたのための感謝です。 変な話ですが、あなたがいじめっ子や嫌がらせに対して行う感謝は、 あなたのための感謝であり、相手の考えを台無しにする最高の復讐でもあるのです。 何も 嫌がらせに対抗するのは嫌がらせだけ なんてルールはないわけです。 ですので、相手と同じ土俵で仕返ししなくていいのです。 あなたはあなたの立ち位置で、あなたのプラスになる仕返しを行えばいいのです。 それが、一番いい嫌がらせ・いじめへの仕返しになるのですから。
次の今回は 「報復・仕返し」をキーワードに いじめられっ子のの心のケアや対応策について考えて行きたいと思います。 今回紹介する事件は 山形県で起きた一家3人殺傷事件です。 山形県飯豊町でカメラ屋を営んでいる一家が1人の男性に殺されてしまう事件が起きます。 この事件で20代の男性が逮捕されましたが、この男性は過去に殺された男性にいじめを受けていたことが判明しています。 この記事では、 ・殺人事件について ・犯人の男性と殺された男性との関係 についてまとめて行き、そこから「被害者のケアや対応策」についてまとめて行きたいと思います。 いじめの仕返し 山形県一家3人殺傷事件の内容 今回いじめの仕返しとして起きてしまった殺傷事件の内容をまとめていきたいと思います。 事件が起きたのは平成18年の5月7日、午前3時頃。 家に侵入し長男の男性の顔や胸を数十回刺され、近くの部屋に寝ていた母親は暴力を受け脳挫傷、父親が一番酷い傷で全身数十カ所を刺され即死だったそうです。 殺傷事件があった家から数十キロ離れた山中で血だらけの男性と軽自動車を発見し、逮捕となりました。 殺された男性と犯人との関係 実はこの殺された長男と犯人の男性は幼なじみだったのですが何時しかいじめを受けるようになり、「性的ないじめ」が多かった事と仕返しで殺人を目的にしていた事が取り調べで判明しています。 ・体を触る事を強要 ・下半身をさらけ出される ・自慰行為を強要 殺された長男が犯人にした内容で多かったものはこの3つ。 このいじめを受けていた時期は小学校4年生から小学校卒業までの約2年間で、犯人の母親も自分の子がいじめを受けていたこと知っていたようです。 (内容までは分かりませんが) 母親の供述では、この殺された長男に何度か呼び出されてから家に籠もりがちになり、何度か泣いている所を見ていたと言っています。 犯人のその後 山形地方裁判所で今回の殺傷事件の審議が行われ、犯行の内容と被害者の状況から求刑は「死刑」でした。 4月と5月に審議が再度行われた時には、被告は当時のいじめによって「精神疾患」を患っている可能性があり、「責任能力」が認められるかが争われました。 責任能力については、犯行の内容が顔をメッタ刺しにしている事や全身を何十カ所も刺している事から「責任能力はある」と判断。 ただ、幼い時に受けた「性的ないじめ」が大人になってからの人間性に多大なる影響を与えている事が裁判で認められ、求刑を「死刑」から「無期懲役」に減刑しています。 この記事を書いている時から12年が経ち、被告の年齢もこの記事を書いている私と同じくらいになっているハズです。 もしかしたら、いじめを受けてから周りのサポートや相談する場所があれば今とは違う人生を送れたのかも知れません。 いじめを受けても昔と比べればサポート体制は進んできていますし、ネット環境が整ってきているのでストレスのはけ口にもなったでしょう。 「たら、れば」で話をしてもしょうがないですが、一歩間違えれば自分自身が「今回の被告の立場」になっていたのかも知れません。 今一度いじめの対応を考えさせられる事件でした。 「親」という立場で今から出来る事 では、今回のいじめ仕返し事件を元に、子供の心をケアするには何が必要なのか!? 親である私たち、一人間である私たちに何が出来るのかをまとめて行きたいと思います。 実際に我が子が被害に遭った時に取った対応も合せて書かせて頂きます。 子供の様子を注意深くみる 今回のいじめ問題の様に「人には言えない内容」だった場合は、親が動かなければ内容を知ることは非常に難しいでしょう。 ただでさえ子供はいじめられている事を「恥」とか「自分が悪い」と内面に押し込もうとする傾向があり、その全てを把握する事は難しいです。 親である私たちが積極的に子供を見守り続けるしか方法はないでしょう。 常に子供とのコミュニケーションを図り、普段の仕草の変化や言葉のイントネーションの変化など細かい部分について詳しく見ていく必要が出てきます。 ・手が震えている ・目を合せない ・生活のリズムが急に不安定になる ・自傷行為がある ・声にハリがない ・目が虚ろになる ・言葉が否定的になる こんな感じで変化が出てきているのであれば注意した方が良いでしょう。 ちなみに、これらの症状は我が子がいじめを受けて実際に出てしまった症状になります。 子供の「逃げ場所」を作る いじめに遭うとかなりの確率で「不登校」や「引きこもり」になります。 我が子ももれなく不登校になってしまいました。 問題なのは「不登校」や「引きこもり」という言葉を聞いて否定的なイメージが定着している事です。 大人でさえ会社を休みたいと思う事は毎日あり、人間関係や縦社会に嫌気がしてサボる人もいるのが現実です。 子供だって休みたいと思います。 それが「いじめ」や嫌がらせなどが起きて学校に行きたくない(行けない)のであれば、不登校という選択肢だって「正当な理由」になると思います。 不登校になる事に「否定的なイメージ」を持つ必要は無いのです。 逃げることが出来るのであれば、危険を察知した時は逃げれば良いと思います。 その時にケガするくらいなら、自分の身を守る為に逃げた方が賢明です。 だから不登校になっても悩む事無く、逆に「辛かったら逃げておいで」と言えるくらいに「子供が逃げられる場所」を確保するようにしてください。 今回のケースであれば、修学旅行などの何日か家を空けなければならない場合は無理に行かせる必要は無いかと思います。 子供が楽しみにしているのであれば別ですが、行かせる場合は必ず先生と子供の両者に連絡が取れるようにしておく事が大事です。 もし不登校になった時には、コチラの記事を参考にしてください。 無理をさせない 私たち親はよく子供に「もうちょっと頑張りなさい!!」とか休みがちの子には「今日だけ学校に頑張って行ってみよう」とか言ってしまう事があります。 子供達は子供達なりに、学校での悩みやストレスで毎日苦しんでいます。 たとえ笑顔で学校に行っていたとしても「周りに悟られないために」笑顔を取り繕っている事もあります。 「親に心配を掛けまいと、空元気でも悟られないように」子供は気丈に振る舞ったり無理をする子が親が考えている以上に多いのです。 私たち大人は、そんな子供の心を知らずに無理をさせるような言葉を発してしまいます。 親が子供に叱咤激励をしてしまうと素直な子供ほど無理をしてしまいますし、口を閉ざしてしまいます。 「負けないように頑張れ!!」と仮に言われてしまえば、親に心配を掛けないように無理をします。 そして、「今日だけ学校に頑張って行ってみよう」と仮に言われてしまえば、本当に言いたい事があっても話をするタイミングを無くしてしまいます。 いじめを受けていることや悩んでいる事を言ってくれたら、その時点で十分頑張ったと思います。 なので、カミングアウトした時には「まず話を聞き、褒めて」あげてください。 たまに休んでも責めないでください。 相談出来る所をまとめた記事を紹介します!! まとめ 今回の記事は「報復・仕返し」というキーワードでいじめられっ子の心のケアや対応策について実際に起きてしまった報復事件を基にまとめてきました。 今回紹介する事件は山形県で起きた一家3人殺傷事件になります。 逮捕された犯人は20代前半の男性で、殺された長男とは幼なじみでした。 犯行のキッカケは小学校時代に受けた「いじめ(主に性的な嫌がらせ)」がメインだったと取り調べで判明しています。 この長男は顔を重点的に潰され、また父親は胸や背中をメッタ刺しにされ死亡し母親は脳挫傷で重体。 後の裁判でも犯行内容が残忍で計画的として求刑を「死刑」としていましたが、当時受けたいじめや精神的な状況を考慮し最終的に「終身刑」となりました。 今回この記事を紹介したのは、犯行の内容よりもいじめを受けて仕返しを考えている方に1度思いとどまって欲しいので載せました。 誰しもが何かしら被害を誰かから受けたとき、「仕返ししてやろう」とか「復讐」を考えると思います。 私も20代の時に「仕返し」や「復讐」を他人にでなく「身内」に対して真剣に考えていたときがありました。 時が経って私にも「家族」といえるものが出来て、当時の事を振り返って見ると「虚しさ」だけが残っています。 家族の支えがあってなすりつけられた借金も終わり、「これから」の生活だけに集中出来る様になったのは新たに出来た「家族」のおかげです。 私の場合は「家族」でしたが、 何かしら「自分に希望を持たせてくれるもの」は必ず1人に1個あります。 今は苦しいかも知れません。 しかし心が「仕返し」や「復讐」でいっぱいになると、そこから抜け出すキッカケに気づく事が出来なくなります。 ましてや、子供なら大人よりもダメージが残りやすく最悪の場合「自殺」を選んでしまう事もあります。 「いじめ」と「自殺」の関係は深い繋がりがあります。 子供の心が「仕返し」や「復讐」でいっぱいにならない様に、我々大人が出来る限りのサポートをしてカバーしていくしかありません。 過去に掲載した『』にもまとめてありますが、相談に乗ってくれる機関を紹介していますので参考にして頂ければ幸いです。 この「いじめ-ラボ」でもいじめ発生から裁判までの経験をもとに多数相談を受けていますので自信がありますよ! いじめが起きてから裁判で勝つまでの経験を元に相談コーナーを実施中!! この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。 さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。 そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く 「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない• 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...• 子供の様子がいつもとおかしい•
次の