シャム猫の基本的な性格• わがままで警戒心が強い• 犬みたいに甘えん坊• 自己主張が強くよく鳴く いかかでしょうか?イメージ通りの部分もあれば、意外な一面もありますね。 家庭内でもある人には懐くのに、他の人の前ではそっけないなんてことも…。 最近では、マンチカンやアメリカンカールなど人懐こい品種も増えていますから、ある意味猫らしい性格とも言えますね。 というのも、 シャム猫には他の猫よりも警戒心が強いところがあるのです!なので、人に対しても猫に対しても、相手を信頼するまでに少し時間がかかってしまいます。 ただ人見知りなだけなのですが、そんな性格が気難しいと言われてしまうのかもしれません。 いわゆるツンデレですね(笑) こうした二面性から、猫っぽくもあり犬っぽくもある性格なんて言われることもあります。 一体どっちが本当?とわからなくなりそうですが、どちらも嘘ではありません。 また、飼い主さんと仲良くなると、 一人遊びよりもむしろ一緒に遊んでもらうのを好むタイプです。 おもちゃをポンと投げてもらうことや運動が好きで、広いスペースを駆け回る活発さも犬に似ています。 一般的な猫に比べて、鳴く頻度も多く声も大きめなので「自己主張が強くわがまま」と捉えられてしまうこともあるかもしれませんね。 ただ、それはシャム猫があなたに心を許している証拠でもあります。 ただ、 子猫の頃は警戒心よりも好奇心の方が強いので、色々なものに興味を示します。 興味を持ったら何事にもチャレンジしてみるところがあり、高いところに登ったり狭い隙間に入ったりして飼い主さんを困らせることもあるかも知れません。 しかし、こうした経験は成猫になった時に経験として自分の身を守るのに役立ちます。 実体験から危険なことを学んでいくんですね。 ですから、 心身ともに成長してくると目に余っていた行動も落ち着いてきます。 ケガをしそうな危険はあらかじめ取り除いたうえで、ゆったりと成長を見守ってあげてくださいね! シャム猫は純血種とミックス(雑種)で性格が違うって本当? シャム猫とは別に、近親関係にあるシャムミックスがいます。 シャムミックスとは、父母ともにシャム猫という純血種ではなく、別の品種の血が入った猫のことです。 シャム猫には気品あふれる容姿以外にも繁殖力が強いという特徴があり、品種改良のための交配にもよく使われています。 こうして生まれたシャムミックスは、品種登録されていない猫も含めてこれだけの数がいます。 では、純血種のシャム猫とはまた違った魅力を持つシャムミックスの性格に注目してみましょう! ヒマラヤン シャム猫とペルシャとの交配で誕生したのがヒマラヤン。 麗しい見た目と同様、性格面でも双方の長所をあわせ持っています。 シャム猫ほど活動的ではなく、 どちらかといえば穏やかな性格です。 賢くて多少神経質なところはありますが、それほど警戒心が強くないので 初対面の人とも仲良くできます。 オリエンタル 白いシャム猫を目指して交配が重ねられ、結果的に生まれたのがオリエンタルです。 スリムな体を動かして遊ぶことが大好きで、 シャム猫同様に知性や好奇心も持っています。 また、人に対して 甘え上手な性質も受け継いでいて、思うように構ってもらえないと拗ねるそぶりを見せる子もいます。 カラーポイントショートヘア シャム猫で認められている4種の ポインテッドカラー以外に、さまざまなカラーバリエーションを持つ品種です。 ポインテッドカラー…体の先端部である顔や耳、四肢、しっぽなどに、ベースカラーとは別の色が目立つもの。 性格的にはシャム猫の甘えん坊な部分を引き継いでいて、 やや神経質な面も見られます。 ただ、 社交的でもあるので、シャム猫譲りの大きくな声でおしゃべりしてくれるでしょう。 ジャバニーズ ジャバニーズは、カラーポイントショートヘアから発展した中毛タイプの品種です。 毛の長さが異なるだけで、 毛色の特徴や性格はカラーポイントショートヘアとよく似ています。 シャム猫を思わせる 好奇心や賢さがあり、飼い主さんの後をついて回ったり膝にのぼったりするかわいらしい甘え方も共通しています。 バリニーズ シャム猫のスタイルや毛色はそのままに長毛の姿となったのがバリニーズです。 ターキッシュアンゴラとのミックスがもとになっているとも言われています。 毛の長さ以外の外見的な特徴や性格は、 シャム猫そのものと変わりありません。 心を許した飼い主さんには存分に甘えてくれるでしょう。 バーミーズ バーミーズは、ミャンマーからアメリカに渡った茶色の猫とシャム猫のミックスが原型です。 それぞれに発展したアメリカンバーミーズとヨーロピアンバーミーズは、少し体型が異なるものの、 シャム猫より丸みを感じさせる外見と性格を持っています。 社交的でおしゃべり好きなうえに、環境の変化にもなじみやすい 柔軟性のある性質です。 オイイーボブ シャム猫とマンクスのミックスをルーツとするオイイーボブは、ブルーの目と短いしっぽが特徴的です。 頭が良くて忠誠心が強いという面では、シャム猫の評価に通じるところがありますね。 社交性にも優れているので、 子供のいる家庭や多頭飼いの環境にもなじんでいけるでしょう。 バーマン バーマンは、ミャンマーで「聖なる猫」と言われる歴史ある品種ですが、絶滅の危機をシャム猫、ペルシャとの交配で乗り越えたという経緯があります。 重量感のある体型はシャム猫とは異なり、また性格面でもおしゃべりなシャム猫に比べて 物静かなタイプです。 どちらかといえば、運動するよりものんびりと過ごすことを好みます。 スノーシュー たまたま生まれた足先の白いシャム猫とアメリカンショートヘアとのミックスがこの品種の始まりです。 シャム猫の性格を色濃く残しており、 頭の良さや好奇心、おしゃべり好きな性格をしています。 飼い主さんのそばにいることが好きで、 猫との会話やスキンシップしたい人にはぴったりの品種です。 メコンボブテイル 諸説ありますが、メコンボブテイルもシャムミックスの一種だと言われています。 タイ王室や僧院で大切にされていた猫で、現在はロシアを中心として次第に繁殖が広まっています。 毛色やしっぽなど微妙な違いはあるのですが、 外見はほぼシャム猫に近いですね。 警戒心が強く、一度打ち解けると甘え坊な性格もよく似ています。 シャム猫はオスとメスで性格が少し違う! 飼いたい品種がシャム猫と決まったら、次はオスとメスのどちらを迎えるか決めることになります。 シャム猫は、オスとメスでは少し性格が違うと言われているので、自分の家庭にあっているのかぜひ参考にしてくださいね! シャム猫のオスはストレートに気持ちを表現する性格 同じシャム猫でも、 オスの方が感情表現が豊かです。 喜怒哀楽をストレートに表現します。 初対面の人間への警戒心や、慣れ親しんでからの甘えん坊ぶりなど、愛猫の考えが飼い主さんにも伝わりやすいでしょう。 また、狩猟本能が残っているためか、 見知らぬものに対する好奇心や活発性が多く見られるのもオスの方です。 シャム猫のメスの性格はちょっとクール! 一方メスは、例え避妊手術を受けた猫であっても、 子供を産み育てるという使命から警戒心の強さがよりはっきりと表れます。 もちろん心を許した飼い主さんとは仲良く暮らすことができますが、 自立心を失わず、どこかクールな一面も残しています。 猫らしいツンデレな性格を好むならメスのシャム猫がぴったりですね! シャム猫を飼う時に注意すべき点はこの3つ! 外見的な魅力に加え内面を知ると、ますますシャム猫との暮らしが楽しみになってきますね。 しかし、人間と同じく長所も短所もありますから、それを理解してうまく付き合っていくことが大切です。 そこで、シャム猫を飼うなら次のような点に注意しておきましょう! 運動量に合わせた環境を作る。 品のある容姿から大人しいと思われがちなシャム猫ですが、 実はとても活発で走ったり高いところに上がったりするのが大好きです。 そのため、家具やキャットタワーの配置を工夫して、 ストレスなく運動できる環境を整えてあげましょう。 もちろん愛猫がケガをしないよう、安定性にも気をつけましょう。 気難しさには気長に付き合う 甘えても大丈夫と判断した人には、愛情深いふるまいを見せるシャム猫。 しかし、シャム猫の自己主張に毎回答えるのはよくありません。 単に「甘えたい」「ご飯が欲しい」というのがほとんどですが、 要求がエスカレートするとどんどんわがままになってしまいます。 そのため、 なんでも要求に答えるのではなく節度を持って愛猫と接するようにしましょう。 いたずらは未然に防ぐ対策をしておく 飼い主さんの頭を悩ませるのが、 シャム猫の好奇心や活発さがいたずらとして発揮された時。 やってはいけない場所で爪とぎをしたり、物を落下させたりすることがあります。 しかも!賢いシャム猫は、人の反応を見るためにあえて行動している場合もあるのです。 確信犯ですね(笑) そのため、 いたずらを発見しても飼い主さんは大騒ぎしてはいけません!その場では冷静に対応して、いたずらができないような環境づくりをすることが大切です。 シャム猫の性格と相性の良い人はこんな人! さて、こんな性格を持っているシャム猫とうまくやっていけるのは、どんな人でしょうか?最後にシャム猫と相性のいい人をまとめてみました!.
次の雑種猫(ミックス猫)は飼いやすく、最も多く飼育されている猫種 日本国内で飼育されている猫の数は、約987万頭と言われ、その中でも雑種(ミックス)の猫が全体の78. そこにいる猫たちのほとんどが雑種猫です。 それに対して、純血種の猫との主な出会いの場であるペットショップでは、猫よりも圧倒的に犬が多く販売されており、出会いの場は限られてい待ってしまっているのです。 そのため、純血種の猫と比べ、雑種猫は出会いが多く、飼いやすいといえます。 完全室内飼であれば猫全体の平均寿命15歳以上生きることは普通で20年以上生きる雑種猫も珍しくありません。 日常のケアに特別な時間や費用がかからないため飼いやすいと言えます。 雑種猫(ミックス猫)は毛色で性格が違う このように飼いやすいとされる雑種(ミックス)猫ですが、実は毛色によって性格に違いがあると言われています。 雑種(ミックス)猫は、雑種とひとくくりにされてしまいがちですが、土着の日本猫や純血種とのミックスも雑種に含まれ、毛色も含めるとバリエーションは多くあります。 こうした、毛色の違いにより性格が違うともいわれ、その点については理解しておくとよいでしょう。 雑種猫 ミックス猫 の主な毛色8種類 前述した通り雑種(ミックス)猫の毛色は様々な種類があります。 ここでは、一般的に有名な毛色とと性格・特徴を紹介します。 性格に関しては、個体差があるため、一般的な傾向としてお考えください。 茶トラ ポピュラーな毛色で、日本ではマンガ(ホワッツ マイケル? )や映画(子猫物語)などの主人公にもなっています。 性格は明るく人によくなつき、 特に飼いやすいと言われています。 遺伝的に、オスが多くメスが少ない毛色です。 黒猫 黒猫は不幸を呼ぶとか、魔女の使いなど世界であらぬ迷信がある毛色です。 不吉な言い伝えと違い、非常に飼い主思いで甘えるのがうまくフレンドリーです。 飼い主のことをよく観察し、 空気を読む猫といわれています。 オス・メスともに生まれる毛色です。 白猫 黒猫とは対照的に、昔から人間に大切にされてきた毛色の猫です。 とくに真っ白な毛色の猫は数が少なく希少な猫として大切に飼育されていました。 ただし黒猫と比べ、 家族以外にはあまりなつかない傾向があるようです。 三毛猫 毛色を作る遺伝子に「性別を決める」性染色体が関わっているため遺伝的にメスが圧倒的に多く、 クラインフェルター症候群という突然変異でしかオスは生まれません。 確率は三万分の一といわれ、さらに生まれてきても繁殖能力がないと考えられていて、仮にあったとしても、性別が受け継がれる確率は9億分の1となり、その希少性から数千万で取引されることがあります。 性格的には、プライドが高く、好き嫌いがはっきりしている、いわゆる ツンデレタイプです。 キジ猫(キジトラ) アメリカン・ショートヘアーに柄は似ていますが、細かなラインが無数に入り蓬(よもぎ)、灰毛、藤猫などと呼ばれることもあります。 基本的には警戒心が強く、用心深い、猫に対しては本能の強い野性味のある猫が多いようです。 一方で、人に対しては、 友好的で無防備な性格です。 ハチワレ 覆面をかぶっているように、めのまわりをグルッと黒で覆われた柄が特徴で体は黒色と白で覆われた毛色をしています。 性格は、 好奇心旺盛で、成猫になっても元気に遊びまわり、 家族に対してもフレンドリーな子が多いようです。 サバトラ/サバ白 魚の鯖色が語源になっている、シルバーがかった光沢のある毛色です。 性格的には、気分のアップダウンが激しい傾向があります。 神経質で警戒心の時と、陽気で明るい時があり、どちらの性質が表に出ているかでまったく違う猫にみえます。 人間でいうとAB型女性と形容されることもあるようです。 サビ猫(サビ) 別名「べっこう」とも呼ばれるこの毛色の猫は、一般的にはサビ・サビ猫と呼ばれています。 黒を基調として、茶トラ模様が混ざり、茶色が散見される毛並みをし、目は黄色が多い猫です。 あまり知られていませんが、サビ猫は三毛猫と同じようにほとんどが雌猫です。 性格は賢く、フレンドリーな猫が多いと言われています。 サビ猫については、雑種猫好きの中でも、整った模様の猫と較べると独特で個性的な部分が強く好き嫌いがはっきりと別れる猫です。 雑種猫(ミックス猫)の選び方 今回ご紹介した雑種猫の8種のタイプは大きく2つに分けられます。 どういった性格の猫が好みなのかをはっきりイメージしておくと、迎え入れたあとの「こんなはずではなかった・・」といったアンマッチもなくなります。 ご紹介したように毛色によって性格に傾向がありますが、個体差も当然ありますので、迎い入れる際は、雑種猫(ミックス)の行動や性格をよく確認するとよいでしょう。 雑種猫(ミックス猫)と暮らしたくなったら 雑種猫を迎える方法 雑種猫の魅力についてここまで述べさせていただきましたが、実際に雑種猫を迎えるための方法について説明します。 知人からもらい受ける まずは身近な知人・友人に保護した猫はいないか確認しましょう。 熱心に野良猫の保護を行っている方でも、長期間・多数の猫を手元に置くことは難しく困っている人はいないか聞いてみるとよいでしょう。 知人であれば、物理的距離も近い可能性や、飼育などで困った場合なども質問しやすく、飼育後も安心です。 近くの動物病院を確認する 物理的距離が近いことはもちろんですが、もらい受けた後も健康相談などができるのが安心できる点です。 また、医療機関で保護されている場合は、保護期間中も間違いのないケアを受けているケースが多いといえます。 譲渡会へ参加してみる 地域の保健所や動物愛護センターは定期的に譲渡会を開いている場合が多く、子猫だけではなく、さまざまなバックグラウンドを持った訳ありの猫たちがあつまります。 成猫は飼育された経験を持つ個体も多く、譲渡が完了した場合は、一生を引き受ける覚悟と愛情が必要です。 譲渡会に関しては、里親条件があり、収入、移住環境、家族の同意など経済面、環境面で猫の飼育が可能か確認がはいり、NGの場合もあり得ます。 里親募集サイトを利用する 昨今では主流になりつつある譲渡方式で、雑種を問わず様々な猫が集まります。 譲渡会に行かずに情報を確認できることがメリットですが、過去の治療費や予防接種以外で金銭を要求することが目的の悪質な譲渡者も稀におり、利用する場合は、慎重に検討することも大切です。 保護団体に問い合わせる 里親募集サイトなどではなく、直接保護団体から譲渡を受けることもできます。 ただ民間の保護団体のばあい、譲渡要件はさまざまで、厳しいハードルを設けているケースも多く、さらに譲渡の際にそれまでの診療費や予防接種費用の支払いが必要なケースもあります。 あくまでもボランティアで動いているため、その運営資金は持ち出しや募金で賄われており、継続的に保護猫を受け入れるためには必要なお金と言えます。 保護猫だけで構成される猫カフェなどもあり、実際に触れあい相性を確認できる施設もあります。 まとめ 雑種猫は、飼育されている猫の8割を占める非常にポピュラーな存在です。 一方で、被毛の色や性格も多種多様です。 ペットショップにいる純血種も魅力的ですが、猫と暮らすことをご検討であれば、まず雑種猫の魅力に触れてみることをお勧めします。
次のこの記事の目次• スラリとした身体にきれいな瞳。 シャム猫の体型や特徴 その美しいボディとブルーサファイアのような瞳で、多くの猫好きを虜にしてきたシャム猫。 シャム猫の体型や、被毛の特徴についてご紹介します。 スリムなボディはオリエンタルタイプ みなさんは猫のボディタイプについてご存知ですか? 猫には大きくわけて、• コビー• セミコビー• フォーリン• セミフォーリン• オリエンタル• ロングアンドサブスタンシャル の6体格に分かれています。 このなかでシャム猫は、• オリエンタルショートヘア• ターキッシュアンゴラ• オリエンタルロングヘア• コーニッシュレックス と同じオリエンタルタイプです。 シャム猫があてはまるこのオリエンタルタイプは、ペルシャやバーミーズなどが分類されるコビータイプの真逆であるといわれています。 オリエンタルタイプは頭が逆三角形のくさび型で、顔や顎が小さく、6タイプの中でもっともスリムな体型が特徴です。 四肢と胴体は細長く、尻尾もムチのようにしなやかで長いので、全体的に華奢で細身の体つきをしています。 正三角形の大きな耳もかわいらしいですよね。 平均体重は3~4キロほどで、メスのほうがやや小さい傾向にあります。 抱き上げてみると見た目のわりに重く、筋肉質な身体におどろくかもしれません。 ポイントカラーがかわいい!シャム猫の毛色の特徴とは シャム猫は白を基調とした毛色に、• 4本の足• しっぽの先端• 顔の中心 の4つの部分だけダークカラーという非常に特徴的なルックスをしています。 シャム猫が絵に描かれやすく、今でも珍しがられるのはこの毛色に理由があるのかもしれませんね。 このところどころの濃い色合いはポイントカラーとよばれています。 産まれたときは身体全体が白いのですが、成長するにつれてポイントカラーがあらわれてくるのです。 ポイントカラーにはブラックやチョコレート色などさまざまな色合いがあり、その美しさから世界中の人に愛されています。 クロースライイングとよばれるツヤがあり美しい被毛は、手触りがシルクのようになめらかです。 ただ保温性があまりないので、室温には注意してあげてください。 繁殖力の高さで美しい子孫を残す シャム猫は繁殖力が非常に高い猫種で、そのミックスは大変人気があります。 ミックスとは2種類以上の猫を交配させた猫のことで、見た目だけでなく性格も両方のものを受け継ぐといわれています。 みなさんはヒマラヤンという猫をご存知ですか? 実はヒマラヤンは、16世紀のイタリアで生まれたペルシャ猫とシャム猫の交配種です。 ペルシャ猫の愛らしい顔とシャム猫のブルーの瞳を受け継いだ美しい猫として非常に人気が高いのです。 シャム猫の特徴でもあるポイントカラーの毛色を受け継いだミックス猫もかわいらしいですよね。 ディズニー映画『わんわん物語』でも意地悪な猫として登場するシャム猫。 まったくなついてくれないのかなと心配になりますが、実はその性格は家猫にとても適しています。 シャム猫の性格を一言であらわすと、好奇心旺盛な甘えん坊です。 たしかに警戒心は強いのですが、毎日一緒に過ごす飼い主さんや、相手が無害だと判断できた場合、非常に甘えるというかわいらしい一面があります。 また、好奇心が大変旺盛で、運動量が多く、部屋中をアクティブに走り回ることも。 細身で筋肉質な体型は、この運動量によるもので、寝ているよりも運動を好むといわれることもあります。 シャム猫のストレス解消には、一緒に遊んであげることがいちばんです。 いたずらが好きな一面もあり、高いところに好んで登るので、猫ちゃんにさわられて困るものや危険なものはきちんと片づけておきましょう。 多頭飼いに向いていないといわれていますが、相手の猫と相性が良いときは問題なく暮らしていけるケースもあるそうです。 寂しがり屋でおしゃべりがすきなので、鳴き声が気になることも。 留守の多い家庭には向いていないかもしれませんが、仲の良いシャム猫と一緒に飼えば、お留守番も寂しくないかもしれません。 注意!シャム猫のかかりやすい疾患とは 一般的な猫の平均寿命は15才くらいだといわれています。 しかしシャム猫の平均寿命は10~13才といわれており、普通の猫よりも少し短めです。 もちろん、長生きしているシャム猫もたくさんいますし、毎日のフードや生活環境によっても異なります。 大切な愛猫に元気で長生きしてもらうために、シャム猫がかかりやすい疾患について知ることで早期発見・予防に努めましょう。 身体のなかでも特に目に気をつけて シャム猫といえばサファイアブルーの美しい瞳が特徴的ですが、皮肉なことにシャム猫がかかりやすい疾患のひとつに目の病気があげられます。 みなさんは眼球振とうという疾患をご存知ですか?その名の通り、目が左右に細かく震える疾患です。 眼球振とうはシャム猫特有の病気で、遺伝的な要素が強いといわれています。 親猫や兄弟猫がかかっているかどうか、ブリーダーさんやペットショップで確認しておきましょう。 また角膜黒色壊死症という目の疾患もかかりやすいといわれています。 角膜の中央に黒いかさぶたができて、進行すると痛みを生じる疾患です。 片目にあらわれることが多く、早めの処置が必要になります。 ワクチン接種での予防が有効とされているので、お医者さんに相談してみましょう。 どちらも4~5才ごろに発症しやすい疾患ですが、初期症状なら点眼で済む場合もあります。 シャム猫の身体のなかでも、日常から特に目に注意してあげてください。 目黒をさす時のコツも覚えておきましょう。 ほかの猫の2倍?恐ろしい慢性腎不全とは 猫の死亡率の上位にもあげられる慢性腎不全。 シャム猫の発症率はほかの猫種の2倍ともいわれています。 腎不全は初期症状で気づくことがむずかしく、症状が出て苦しそうにしているときには、もう病状がだいぶ進んでしまっている状態です。 加齢とともに腎臓の機能が弱まっていき、脱水症や尿毒症を併発してしまうことも。 食欲不振• 多飲多尿• 体重減少• 嘔吐 など、いつもとちがう様子がみられたらすぐにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。 タイ王国が昔はシャム王朝とよばれていたことから、シャム猫という名前がつけられました。 シャム猫の歴史はなんと1300年も前にさかのぼり、古代からペットとして愛されていた様子が文献で確認されています。 シャム王朝では、当時の王族や貴族などの高い身分の人たちしかシャム猫を飼うことが許されなかったといわれ、とても高貴な猫であったようです。 シャム猫が海外にはじめて渡ったのは、1885年。 シャム王朝からイギリスに2匹のシャム猫が贈呈されたことがはじまりだといわれています。 ちなみに海外でシャム猫は「siam」という表記から「サイアミーズ」とよばれ、その気品あふれるルックスにファンも大変多いそうです。 かわいいシャム猫と楽しく暮らそう シャム猫は、なぜかわがままで冷たいイメージをもたれがちですが、甘えん坊でかわいらしい一面もあることをわかっていただけたかと思います。 シャム猫は運動量が多いので、家具が多い部屋だと走り回ってケガをしてしまうことがあります。 配置をかえて、危なくないように配慮してあげましょう。 また、短毛種のシャム猫は比較的抜け毛も少ないのですが、たまにはブラッシングしてあげてください。 警戒心の強いシャム猫は、飼い主さんに慣れるまで苦労するかもしれません。 しかしこの人は安全だと認識してもらえれば、強い忠誠心とかわいらしい性格であなたを癒してくれるでしょう。
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