カテゴリー:• センナとは便秘薬の一つであり、自然由来の生薬である非常に 効果のある薬となっています。 即効性もあり、飲んでわずか数 時間程度で 効果が現れる有用な成分です。 今回はそんな センナの使い方についてお話しいたします。 センナによる便秘の解消 センナとは漢方にも使われている自然由来の成分であり、非常に効き目のある便秘薬として使用されています。 黄色い花が咲く植物から採取される実から作られた生薬であり、古くから現代までずっと使われている信用性が非常に高い製品です。 ただし、その効き目は強力であり使用する際には必ず注意書きを読んでそれを遵守してください。 少量でも効果が実感できるほど強力であり、かつ寝ている間でも便意で目覚めるほどです。 センナが便秘を解消するメカニズム センナは腸内の ぜん動運動を活性化させて排便を促します。 これはセンナの特有成分である センノシドという物質によるものだと言われています。 センナを摂取することで大腸でセンノシドが溶け出していき、そこで レインアスロンという成分に変質します。 これが大腸にある粘膜を刺激して、便をおしだすぜんどう運動を促すというわけです。 便を柔らかくするのではなく、腸に作用して便秘を解消するため、女性に多い弛緩便秘に効果的です。 女性は腸の自然な動きが鈍くなることで便秘になりがちなので、センナを使うことで解消されやすいと言われています。 そのため、便が硬くなっている状態である直腸性便秘や下痢や便秘を繰り返すけいれん性便秘に対しては効果が薄いので気を付けましょう。 センノシドの持つ更なる効果 腸のぜん動運動を促進して便秘を促すセンノシドですが、体内の老廃物の排出を促す作用もあります。 センナには代謝を活性化させる働きもあるため、全身から不要となった物質の排出を促し デトックス効果もあります。 身体から毒素を除去することで栄養がきちんと身体中にめぐるようになり、お肌がきれいになるなど健康や美容にとってプラスの効果をもたらします。 これらの作用から肌荒れやニキビといったトラブルも防ぐ効果も期待されており、便秘以外にも有用だと言われています。 センナをとって、健康な身体を作りましょう。 センナはどれくらいで効いてくるのか? 服用してから6時間ほどで成分が身体に回り、おおよそ8~10時間後に排便が促されます。 そのため、就寝前に飲んでおくとちょうど朝のトイレの時間に合うよう使う方が多くいらっしゃいます。 センナは即効性が高く、かつ効く時間がほぼ決まっている点も使いやすいメリットとなっています。 個人差もありますので、まず一度試してから自分の効く時間を把握しておくとよいでしょう。 副作用について センナは生薬であるため安全性が高いですが、稀に腹痛や吐き気を催す場合もあります。 さらに胃腸の弱い方がセンナを使うと、お腹を下してしまうこともままあります。 胃腸の弱い方は事前に医師に相談してください。 また長期間続けて使用すると、腸がセンナに慣れてしまい効き目が出なくなります。 この状態が続くと、下剤がないと排便できなくなる可能性もありますので、あくまで腸の調子が優れないときにのみ使うことをお勧めいたします。 手軽に飲めるセンナ茶 薬ではなくセンナをお茶として使っている方もいらっしゃいます。 漢方ほど効き目はないですが、緩やかに効果が出てきますので多少お腹の調子が良くない程度の場合はこちらを使うと良いでしょう。 ティーパックで簡単に使うことができ、200mlほど飲むだけでOKです。 センナは強力な便秘薬ですが、使い方を誤ると逆に下したりしかねません。 ご自身の状態を客観的に判断して、センナや他の便秘薬、あるいはセンナ茶などを使うといった状態に合う方法を取りましょう。 この記事に関連する記事• センナという便秘薬をご存知でしょうか?即効性が高く、医薬品として使われるほど効果が高いことから広く使われている製品です。 しかし、有用な薬も使い方を誤れ […]• その腹痛の原因、便秘ならばセンナが役立ちます。 センナの持つ作用は非常に強力であり、飲んでから数時間程度で効果が実感できます。 センナの上手い使い方と、腹 […]• 女性は貧血に悩まされがちであり、鉄分が必要なときが得てしてあるものです。 ですが、鉄分をとっても即効性があるわけではないため、いつ効き始めるか不安になり […]• 皆さんはタウリンという名前を一度は聞いたことはあっても、どんな成分かは知らないと思います。 動脈硬化や糖尿病に効果があり、サプリメントや栄養ドリンクなど […]• 皆さんが飲まれているサプリは、どんな時間に飲むのがもっとも効果的かご存知ですか?実は一概に「この時間に飲むのがいい!」というものではなく、それぞれのサ […]• 皆さんはセンナという植物をご存知でしょうか?主に便秘の解消に使われるハーブであり、腸内環境を整えて身体の健康を保ちます。 日本ではセンナ茎の部分が「セン […]• ビタミンB群には8つの栄養素があります。 多くの作用を持ちますが、その中でも美しいお肌を保つ効果に優れています。 今回は美容を保つビタミンB群と、その使い […]• 野菜と果物はどちらも栄養価が高く、効果が多いことでも知られています。 今回は、この2つの違いや特徴についてお話します。 野菜と果物の栄養素や効果の違 […].
次のセンナ(商品名:アローゼン、ヨーデル)の作用機序 便秘では、便が固く小さくなっています。 これは、「食物に含まれる水分が少なくなっている状態である」ともいえます。 食物に存在する栄養は小腸から吸収されますが、水分は主に大腸から吸収されます。 大腸に便が長くとどまると、それだけ水分が抜けていき、便は固く小さくなります。 便が小さくなると、これが動くことによる腸への刺激が少なくなります。 これが結果として、さらに便秘を悪化させます。 この状態を改善するためには、大腸を動かせば良いことが分かります。 腸が動けば、大腸の中にある内容物(便)は肛門へと素早く移動します。 これによって排便を促し、便秘を解消させるのです。 このときに薬を使用します。 便秘を解消させる生薬(薬のような効果を有する植物)として、古くからセンナが知られています。 センナにはセンノシドと呼ばれる成分が含まれています。 センノシドは大腸に存在する腸内細菌によって分解され、「大腸を刺激する物質」へと姿を変えます。 これがきっかけとなり、大腸の動きが活発になります。 腸が動くと便もスムーズに肛門側へ移動するため、便秘を改善させることができます。 このような考えにより、「大腸を活発に動かす成分」を有している生薬を投与することにより、便秘症を治療する薬がセンナ(商品名:アローゼン、ヨーデル)です。 センナ(商品名:アローゼン、ヨーデル)の特徴 素早い排便効果を有する薬であり、服用して8~12時間後に作用が表れます。 寝る前に服用することにより、朝起きたときに排便を期待できます。 大腸を動かすことで排便を促す作用であるため、便秘解消作用は比較的強いです。 ただし、 長期間の服用は避けなければいけません。 薬の服用を続けることで、しだいに効果が弱くなってくるからです。 つまり、「慣れ」を生じるのです。 この状態になると、薬がなければ大腸が活発に動かなくなります。 その結果、薬を止めるとさらにひどい便秘に陥ります。 何ヶ月も服用を続けるのではなく、適度な期間だけ薬を使用することを考えなければいけません。 センナ(商品名:アローゼン、ヨーデル)は副作用の少ない安全性の高い薬ですが、腸を動かすので腹痛を生じることがあります。 また、便秘を改善するということは、その作用が強すぎると下痢を生じることを意味します。 このような特徴により、自然植物であるセンナを薬として利用し、強力な便秘改善作用を示す薬がセンナ(商品名:アローゼン、ヨーデル)です。
次の黄色いキレイな花をつけ、青々とした葉をつけた2メートル以下くらいの大きさの植物です。 センナ成分の利用について:葉や果実は医薬品扱い センナは 非常に強い便秘解消効果がある成分を含む植物です。 古代エジプト時代から利用されてきており、その歴史は非常に長いものです。 日本では基本的にセンナの「葉」「果実」部分は効果が強いため医薬品扱いです。 そのため、比較的作用が弱いセンナの「茎」部分が健康食品として売られています。 センナ茶の多くは「茎」の部分をお茶にして便秘解消効果のある成分を飲むという商品です。 茎部分のセンナ茶の効果は、葉や果実部分よりは弱いとはいえ、医薬品と同じ成分が入っているため使用には注意は必要です。 センナの効果・作用:大腸を刺激しぜんどう運動を促す センナの便秘解消効果のある成分は センノシドという成分です。 センノシドを飲むと大腸に到達し、大腸内の腸内細菌の働きでレインアンスロンという物質に変化し、この成分が腸を刺激し、ぜんどう運動という腸の動きを誘導します。 センナ茶は医薬品よりはこの作用が弱いとはいえ、薬と同じ働きがあるので 飲みすぎや毎日飲むことは避けるべきです。 通常のお通じ改善の「食物繊維」「発酵食品」「運動」を行ったうえで不調時のみのセンナ茶の利用に控えてください。 センナ茶の副作用 下痢や腹痛に注意 センナ茶を飲むと以下のような 副作用がありますので量や使用回数に十分注意して利用してください。 センナ茶で「下痢」の副作用 先ほどの効果の部分でお伝えしていますが、センナ茶の成分であるセンノシドが腸管を刺激するため、効果が出すぎると腸が大きく動き「 下痢」となることがあります。 初めてセンナ茶を飲む際は最もすくない量で調整して飲み始め、ご自身の体調の良い濃さ、量に調整してください。 センナ茶で「腹痛」の副作用 下痢の副作用と同様に、腸管を刺激するセンナ茶は効果がありすぎると腸の動きが活発になり お腹が痛くなる方がいます。 しっかりと水分を摂りながら、食事の改善も行いましょう。 また、下痢や腹痛がひどい場合は体にあっていない可能性があるので、食物繊維サプリや乳酸菌サプリ、整腸剤での対応に切り替えるべきです。 副作用がひどい場合は、胃腸科、内科、消化器科などの専門医を受診し、しっかりとしたアドバイスを受けることも考えてください。 センナ茶を服用する際の注意点 これは薬剤師として個人的な意見なのですが、 便秘解消のために利用する健康食品の中ではセンナ茶をおすすめしません。 おすすめできない理由を挙げていきます。 お茶の成分に溶け込む「センノシドの量」が明確ではない ティーバックのような形状のセンナ茶を紅茶のような感覚で煮出しそれを飲むという行為は、 どの程度のセンノシドの濃さになっているのか明確ではありません。 前回からすこし薄めに作りたいと数分間早めに出すなど、量の調整がかなり適当ですよね。 錠剤タイプのセンナ成分であれば、2錠から1錠にすることや、1錠を半分に割るなどの調整は簡単で正確です。 このようにどの程度の煮出しているのかよくわからない点がおすすめできない最初のポイントです。 「お茶だから安全」というイメージに危険があります 医薬品の錠剤を飲む際は、薬を飲んでいる感覚があるので飲み過ぎや、毎日飲むことに対しては警戒感がある人が多いでしょう。 しかし、お茶という健康食品に変わると作用が弱いというイメージになりやすく、毎日何年も続けてしまう人がいないわけではないという事が危険です。 いくらセンナ茶はセンナの医薬品よりも弱いとはいえ、 下剤と同じ成分が入っていることを忘れてはいけません。 毎日何年も飲んでしまうと、下剤依存と同じで センナ茶がないと便秘が解消されない体になってしまいます。 センナ茶の依存について 上記でもすこし依存についての話にふれましたが、すこし注意してほしい部分なので詳しくこちらに記載します。 下剤依存という言葉をご存知でしょうか? 下剤依存とは腸管を刺激する下剤 主に医薬品 をたくさん毎日飲んでしまっている状態のことです。 下剤があればスッキリとするため最初は気分が良いですね。 しかし、一旦飲まなくなるとスッキリと排泄することができないので、少しずつ下剤の飲む回数が増えていき、毎日飲むようになります。 また、毎日飲んでもスッキリしないため、一回に飲む量が増えていき、毎日大量に下剤を飲むことが常態化します。 すると一日でも出ない日があると、お腹の中がモヤモヤとしストレスになり、このままでは便秘が原因で太ってしまいそうなどの強迫観念がわき下剤の大量摂取をやめられない状態になります。 これは下剤の依存症なので、センナ茶に関してはココまで行くケースはあまりないかもしれません。 しかし、センナ茶は「便秘薬より優しいから安心・安全!」といったイメージで飲み続け、少しずつ飲む量や飲む回数が増えていき、やがて センナ茶無しではいられないという状態になりかねません。 また、このように毎日長年飲むような状態になると「 大腸メラノーシス」という腸が黒く変色する状態になり、腸がキレイなピンクではなくなってしまいます。 センナ茶への依存の話は、すこし脅かすような言い方になってしまい申し訳ないのですが、このようなことがあるため使用には十分注意していただきたいです。 センナ茶とキャンドルブッシュ茶の違い センナ茶をインターネットで調べると、センナ茶と称した商品が見つかると思いますが、似たようなお茶で キャンドルブッシュ ゴールデンキャンドル 入りの便秘茶を目にする機会があると思います。 センナは薬の成分なので、キャンドルブッシュなら安心ではないのか?と考える方もいるかもしれませんが、これもまた利用には注意が必要です。 なぜならキャンドルブッシュは「センノシド類似物質」であることが理由です。 国民生活センターによると、キャンドルブッシュを含む健康茶には下剤と同じ成分である「センノシド」が含まれるため、 注意が必要な食品であると発表があります。 しかし、中身は下剤と同じような作用があるため、便秘が解消する作用はあるかもしれませんが、依存の部分でも離した通りキャンドルブッシュ茶がないと便が出なくなるということも可能性としてあります。 キャンドルブッシュ茶には十分に注意をしてください。 詳しくはに書いてあるので、こちらも参考にしてみてください。 【薬剤師調査】センナ茶の口コミについて それでは、センナ茶を飲んでいる人のリアルな口コミをツイッター上から探して、どんな口コミがあるのかについてみていきましょう。 この方も痩せるためにセンナ茶を利用しているようです。 しかも8回も便が出ているという部分で言うと、ほぼ下痢状態で体内の電解質も流れ出てしまうため「脱水症状」にも注意が必要です。 たしかにこのような排泄効果があるのは事実ですが、 効果がある分注意が必要です。 お腹がぺったんこになって気分がよいという気持ちは理解しますが、正しく安全なダイエット方法ではありませんので危険です。 ツイッターでの検索ではやはり 危険性をあまり意識せず、間違ったセンナ茶の利用方法をしている方を多く見かけます。 このようにダイエット利用など間違った利用は本当に危険ですので控えてほしいものです。。。 子供にも安心かと思い飲ませてしまうお母さんがいますが、これは やめてほしいです。 その理由は、センナ茶となるとどのくらいの効き目があるのかの微調整がしづらいのと、刺激系の便秘解消商品はできるだけ利用ない方がよいという二点があるからです。 子供の便秘原因は精神的な部分が多くあり、食事の改善とメンタル面のサポートをするとよくなるケースがあります。 基本の子供の便秘対策を行いつつ、薬を利用していくことが望ましいので、センナ茶の選択はすこし考えなおし、トイレがストレスになっているかどうかを優しく聞いてあげ、食物繊維、発酵食品が多い食事を与えてあげましょう。 お風呂でお腹のマッサージをしてあげるのも効果的です。 関連ページ アボカドの種を使ったお茶のレシピを紹介します。 テレビのダイエット特番ナイナイアンサーでやっていたレシピです 便秘に悩む人やダイエッターを中心に人気の健康茶『毎日スッキリ茶』。 本当にスッキリ効果はあるのか、有効成分は何なのか、安全性はどうなのかなどについて、薬剤師が解説します。 血糖値の急激な上昇を抑える効果で一躍注目を浴びたサラシア茶。 便秘や腸内環境改善の効果についても期待されるサラシア茶について、本当に効果があるのかを成分などから薬剤師が分析、解説します。 健康食品を扱うグラフィコ社の商品で、ダイエット食品シリーズのお茶『なかったコトに!するっ茶』について、薬剤師が成分などから分析し、効果や危険性について解説します。 美容大国韓国で人気の健康茶『冬葵葉茶(トンギュヨプ茶)』の効果について薬剤師が調査、実際に期待できる効果や注意点、商品の選び方などについて解説します。 便秘解消や疲れ目、二日酔いに良いとされるケツメイシ茶(ハブ茶)。 果たして本当に効果があるのか、成分などから薬剤師が分析、解説します。 ビタミンC豊富でデトックス効果に優れるとされて人気のローズヒップティーは、便秘にも効果あり?含まれる有効成分などから、ローズヒップティーの便秘解消効果や他の健康効果、美容効果について薬剤師が解説します。 健康志向の人に人気のルイボスティーの、噂されている効果は本当なのか?便秘に本当に効くのか?薬剤師が成分面などから分析し、期待できる効果について解説します。 薬剤師たからの無料セミナー開催中!.
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