あらゆる可能性 目が回る…つまりめまいの原因には あらゆる可能性が考えられます。 当然、何らかの病気である可能性も 充分に考えられるでしょう。 逆に、病気ではなく精神的なものだったり 単なる疲れや寝不足だったり、 二日酔いだったり、乗り物酔いだったり 単純にくるくる回って目が回っただけだったり 本当に色々な可能性が考えられるのです。 思い当たる部分があれば(たとえば前日に たくさん飲んだだとか)、原因はそれで ある可能性は高いですが 思い当たる部分がないような場合は 厄介ですね。 疲れなどが原因の可能性 まず、疲れなどが原因の可能性ですね。 目がぐるぐるとまわる、という状態は 病気でなくても普通に発生することです。 気圧の変化だとかそういったものが 影響する場合もあれば 単純に睡眠不足などが影響する可能性もありますし なんとなく疲れているときにも 目が回るような可能性もあります。 目の疲労などが原因となったり、 血流関係などが原因となったり するようなこともあり、 病気ではなくても、めまいが発生 する可能性は十分にあるのです。 この場合、思い当たるふしがあるのであれば 原因となる場所 (たとえば目を酷使しているなら目を休める)を 休めつつ、様子を見るしかありません。 一度めまいが発生した程度では あまり心配はいりませんが 目が回るような感じが続くのであれば 疲れと決めつけずに病院を受診した方が 良い場合もあります スポンサーリンク 精神的な要因 精神的に疲れていたり、 ストレスが溜まっていたり、 何か不安なことがあったりすることでも 目が回っているような感じがしたり ふらふらとしたりすることはあります。 精神的に負担となっている要素に 自分で何か心当たりがあるのであれば それを解消できるのであれば解消 するようにしていくことが大事です。 ただ、ストレスとなる要素はそう簡単には どうにかなるものではないと思いますし なかなか難しい部分もあると思います。 精神的負担が長期化する場合は 場合によっては心療内科などに 相談してみるのも良いでしょう。 ちなみに、ストレスを感じているような場合でも 目が回るような症状の原因が、 必ずしもストレスによるものとは 限りませんから、そこのところは 勘違いをしないようにしていきましょう。 耳の病気などの可能性 耳に関係する病気が原因で 目が回るような感じに なっている可能性も考えられます。 内耳の異常から生じるメニエール病などが これに当たりますね。 この場合、命に関わってしまうようなケースは 少ないですが、なかなか完治が難しいのも事実で 長い間めまいやふらふらと付き合っていく 必要が出てきてしまいます。 経過観察やめまいの薬などを飲みながら 様子を見て行くしかありませんが、 もしも気になる場合は耳鼻科を受診 してみると良いと思います。 基本的に、めまい、目が回ると言った症状は 眼科ではなく耳鼻科の担当領域に なりますから、原因が分からなければ 耳鼻科に足を運んでみるのが良いでしょう。 脳関係の可能性も 目が回る、という症状で怖いのは 「脳関係」である場合ですね。 症状に脳が関係してしまっている場合、 それを放置しておくと 最悪の場合は命に関わってしまう可能性があります。 めまいの原因に心当たりがなく それが続いているような場合に関しては 脳神経外科などを受診し、 CTやMRIの検査を受けておくと安心です。 検査を受けて、特に異常がなければ とりあえず脳の方面を心配する 必要はないかと思います。 スポンサーリンク 直前の自分の行動によるもの 直前の自分の行動によっても 目が回る状態を引き起こす可能性があります。 例えばぐるぐる故意に回転していれば 目が回るのは当然ですし、 たくさん飲んで酔っていれば目が回るような こともあるでしょう。 乗り物酔いなどによっても、 そういう症状が出ることはあります。 この場合はあくまでも一時的なもので 心配する必要はありませんし 自分でも心当たりがあると思いますから 問題はありません。 原因不明のケースも めまいの中には、はっきりとした 原因が特定できないような ケースも存在しています。 耳鼻科でも脳神経外科などでも 異常が見当たらず 特にストレスだとかそういったものもない、 というケースですね。 薬の副作用だとかそういったことも 考えられますが 細かな部分まで原因を特定するのは 非常に困難です。 ただ、思い当たる部分がなく 耳や脳にも特に病気がないのであれば 症状は辛いと思いますが 命に関わるような心配をする必要は 基本的にはないと思います。 あとは、対症療法などをしつつ、 経過を観察していく、という流れになりますね。 まとめ 目が回る…思い当たることが ないと気持ち悪いものですよね。 心当たりがあれば、それを直すように 心がけるのが一番ですが、 心当たりがないような場合に関しては、 しばらく様子を見てみて、 それでも治りそうになければ 耳鼻科や脳神経外科で 何か病気が隠れていないかどうかは 確認しておいた方が良いでしょう。 病気が隠れていない場合は 症状は辛いとは思いますが あまり深刻に考えすぎる必要は、ありません。 ただ、目が回るような症状は場合によっては 長い付き合いになってしまうこともあります。
次のこの記事の目次• 平衡感覚とは 平衡感覚はとても大事な感覚の一つです。 この感覚を失うと歩くこともままなりません。 これは重力に対して自らが傾いたりした際に耳の奥の内側にある 三半規管(さんはんきかん)が働いて、倒れないようにバランスを保とうとします。 また、視覚や筋肉の動きが 神経を通して 脳に伝わることで 平衡感覚を保つことができるのです。 三半規管とは 平衡感覚を保つ中で重要な役割をしているのが 三半規管(さんはんきかん)です。 耳の内側の部分にあり、 前半規管、 後半規管、 外側規管と呼ばれる3本の管があります。 それら3本をまとめて 三半規管といいます。 三半規管の内部はリンパ液で満たされていて、リンパ液が流れることによって脳に刺激が伝わります。 リンパ液の流れ方によってカラダの傾きなどが分かるようになっています。 乗り物酔いをしやすかったりめまいが起きやすい人は、三半規管が弱くなっているかもしれません。 三半規管が弱くなってしまう原因は、 視覚が関係しています。 動いているものを見たり目に映る映像は脳へと伝わり、また、自分自身が揺れている(電車や車に乗っている)と三半規管が鈍くなり平衡感覚が乱れます。 つまり 脳と視覚の差が生じてしまうことによって、三半規管が弱くなってしまい乗り物酔いやめまいが起きやすくなってしまいます。 ですが三半規管は鍛えることができ、強化することによって上記の症状を和らげることができるのです。 三半規管を強化する方法 紹介する方法は用意や準備するものはなく、今すぐ実践できるものばかりです。 どれも簡単なので是非試してみてください。 ・ 後ろ向きに歩く 一見簡単そうに思えますが、意外と難しいんです。 三半規管が強い人はスラスラと歩けるかと思いますが慣れていない人は一歩ずつゆっくり行いましょう。 また後ろ向きに歩くので後ろをよく確認して行ってください。 ・ 片足で立つ 片足だけで立ってみましょう。 初めはフラフラとバランスが取れないと思いますが、左右交互に5秒、10秒と少しずつ時間を延ばしていきましょう。 慣れてきたら目をつぶってみてください。 また、目をつぶったまま歩くのもいいでしょう。 ふらついてもいいように周りに物がないか確認して行ってください。 ・ でんぐり返し 布団やカーペットの上ででんぐり返しをします。 慣れないうちは気分が悪くなってしまうかもしれませんが、継続することが大切です。 慣れてきたら回数を増やしていきましょう。 ・クルクル回る イスなどに座りクルクルと回ります。 ゆっくり回ったり少し勢いをつけたりと繰り返します。 回りすぎると目が回ってしまうのですぐに立ち上がらないように気を付けてください。 他の方法と同様に、慣れていないと気分が悪くなってしまう可能性があります。 無理のない程度でやっていきましょう。 どの方法もとても簡単に実践できますが、無理のないように続けることが大切です。 年齢を重ねるごとに三半規管は弱くなっていってしまうので、日頃から鍛えておくことが良いと思います。 詳しくは、を参考にしてください。 平衡感覚を失うと出る症状と考えられる原因 主な症状は足元がふらついたり、乗り物酔いをしたり、めまいが起こったりします。 ふらつくと同時に頭痛やカラダがふわふわと浮いているような感覚に襲われることもあるようです。 また真っ直ぐ歩くことができず、左右どちらかへ傾いてしまうこともあります。 症状がすぐに収まる場合そこまで心配はいらないことが多いですが、頻繁に症状が出たり 長い期間続いている場合は要注意です。 脳や 耳などに病気が隠れているかもしれません。 次に、平衡感覚が乱れることについて考えられる主な 原因を紹介したいと思います。 偏った食事、睡眠不足 日頃の偏った 食生活や、 睡眠不足により体調不良を引き起こしふらつきなどの症状が出ることがあります。 食生活の改善や 睡眠不足の解消により治まることがほとんどです。 食生活や睡眠はこの症状に限らず、どんな病でも改善することを勧められています。 それほど影響が出ているという事です。 自律神経の乱れ 自律神経とは循環器系や肺などの呼吸器系、大腸などの消化器系といった体内の重要な役割をしている器官が 不調を起こさないように調整してくれている神経です。 自律神経には日中、カラダが活発に動いているときに働く 交感神経と夜間寝る前やゆっくりしているときに働く 副交感神経があります。 このふたつの神経がバランス良く働くことによって自律神経が正常に保たれています。 しかし不規則な生活 食生活、睡眠など や精神的・肉体的ストレス、更年期障害などによって自律神経が乱れてしまいます。 人は立ち上がるときに自律神経が心臓や血管に働きかけますが、乱れているとそれがうまくできません。 急に立ち上がったりすると気圧が下がることによって、めまいが起きてしまうのです。 耳が原因の疾患 「メニエール病」 回転性めまいと呼ばれる 激しいめまいに襲われます。 回転性めまいとは、ぐるぐると目や世界がまわるような感覚に陥ります。 平衡感覚が乱れ座っていてもしばらく症状が続くため、吐き気や頭痛が起こり、ひどい場合立ち上がることが出来なくなってしまうほどです。 また、めまいと同時に耳鳴りを感じるという人が多くみられます。 こういった症状を繰り返しているうちに 難聴の症状が出てしまうこともあるようです。 メニエール病になってしまう原因は、三半規管のリンパ液が増えすぎることにより、リンパ液の動きが悪くなり、本来分かるはずのカラダの傾きがわからなくなってしまうことが原因と言われているそうです。 リンパ液がなぜ増えすぎてしまうのかは、正確には解明されていないようです。 詳しくは、を読んでおきましょう。 「前庭神経炎」 初めはよくある 風邪の症状が起こり、その後激しい回転性のめまいに襲われます。 動くことが困難なほど辛いようです。 原因はアレルギー反応が関係しているのではないかと言われています。 「突発性難聴」 聴神経に炎症が起きることにより、突然片耳が聞こえにくくなる症状です。 めまいは弱く軽いことがほとんどです。 突発性難聴は放っておくと 後遺症が残ったり完治できなくなってしまうかもしれません。 詳しくは、を読んでおきましょう。 脳が原因の疾患 「脳出血」 脳出血とは脳の血管が何らかの理由で破れて出血してしまう病気です。 主に高血圧が原因となることが多く、全体の7割と高い数値を出しています。 脳内で出血するため意識障害などの症状が出ます。 発症した際に出る症状は、運動神経に障害が起きることにより手足がうまく動かせなくなる 運動麻痺、痛みや温かい冷たいといった感覚がわからなくなってしまう 感覚障害、物事を理解したり周囲からの呼びかけに反応できなくなってしまう 意識障害です。 詳しくは、を参考にしてください。 「脳梗塞」 脳梗塞は脳の血管が細くなり血管が詰まってしまうことで起こります。 血管が詰まることにより脳に酸素が送られなくなってしまいます。 それにより脳細胞がダメージを受け、様々な症状を引き起こします。 高血圧、 高血糖、 糖尿病、 喫煙者などの症状を持っている人は、脳梗塞になりやすい傾向があります。 脳梗塞は発症する前に 兆候が出る場合があります。 顔が歪む、手足が痺れる、ろれつが回らなくなるなど明らかに日頃と違う症状が出ます。 詳しくは、を読んでおきましょう。 平衡感覚を乱れさせないために めまいや乗り物酔いに悩まされる日々は嫌ですよね。 毎日健康に過ごすためにも、やはり日頃からの対策が必要です。 また、めまいなどの症状がない人も予防しておくことが大切です。 食生活の改善 やはり1番大切といっても過言ではない食生活。 1日1食など乱れた食生活はやめましょう。 1日3食、肉や野菜など バランスのいい食事が理想的です。 朝ごはんを食べないという人は非常に多くみられますが朝ごはんは1日を過ごすためにとても大切な役割をしています。 寝ている間に水分やエネルギーを消費するため起きた時には空っぽの状態です。 朝食を食べないとエネルギーが補充されずカラダが力を発揮できません。 寝起きが悪い原因になったり 集中力の低下に繋がります。 1日の生活リズムを整えるためにも3食しっかりと食べましょう。 質のいい睡眠 食生活に続き睡眠もとても大切です。 人は眠ることによりカラダの疲れやストレスを取り除いています。 睡眠時間が短くなったり寝不足の状態が続いてしまうと疲れが取れず、カラダに不調を起こす原因となってしまいます。 また寝る前に パソコンや スマートフォンなどの強い光を浴びると寝つきが悪くなってしまうことがあります。 カフェインや アルコールも睡眠の妨げになるので寝る直前に摂取するのは避け、早寝早起きを心掛けましょう。 適度な運動 ウォーキングやストレッチで適度にカラダを動かすことでストレスを発散したり、血液の循環がよくなり免疫力が上がります。 また運動することで睡眠の質を上げることができます。 カラダを動かすことは、 生活習慣病の予防や 筋力アップにも繋がり良いことばかりなのです。
次の2017年8月1日 「体を動かすとぐるぐる目が回る!」(それは良性発作性頭位めまい症の可能性が高い) 眞田文明 寝ていて体を動かした直後にグルグルと目が回るという病気があります。 大部分は良性発作性頭位めまい症と呼ばれる病気で原因は耳(内耳)にあります。 典型的な症状は、多くの場合、早朝に、寝返りを打った直後、起き上がってトイレに立とうとした時、あるいは目覚めて床を離れようとした時にグルグルとかなり激しく目が回るというものです。 耳の病気ですが聴覚の異常(聞こえが悪くなったり耳鳴りが始まったなど)は伴いません。 ただ、めまいの持続は短く、動かないようにしてじっとしていれば数十秒、長くても数分程度で自然に止まります。 しかし、「治ったかな」と思って動くとまた同じめまいが起こります。 人によってめまいが起きる姿勢が違うのですが同じ動きをすると何度も繰り返してめまいが起きます。 吐き気を伴うことも多く、吐いてしまう事もあります。 もちろん、何回かめまいを繰り返すうちにだんだん軽くなって、そのうち起き上がれるようになります。 そのあとは少しフラ~とした感じや軽い吐き気が残ったりすることがありますが多くの場合、日常の活動はたいてい出来るようになります。 それでもう治ったのかな、と思っていると翌朝また体を動かした直後にグルグルと目が回るという症状が出ます。 これは良性発作性頭位めまい症と呼ばれる病気でグルグル回るタイプのめまいでは一番頻度が多いものです。 グルグル回るタイプのめまいの約三分の一(3~4割)はこの病気だと考えられています。 症状とその起こり方を聞くと大体診断はつくのですが、それを確認するには体を動かした時の眼球の動き、めまいの起き具合で確認します。 つまり、横になってもらったり、起き上がってもらったり、寝返りの姿勢をしてもらったりしてめまいを再現させるわけです。 (これを頭位・頭位変換眼振検査と呼びます) 原因は内耳(耳の奥のほう、音を聴く装置の隣にあります)の前庭というところにある耳石器(重力の方向や体が動かされたこと・直線的な加速度を知るセンサー)にあるカルシウム層の一部が剥がれて、つながっている三半規管(体の回転を感知するセンサー)に迷い込み三半規管に異常な刺激を与えてしまうためと考えられています。 良性という言葉が付いているように、治療しなくても約2週間~1か月で概ね治癒すると考えられています。 しかし、2か月くらいかかることもあります(その間ずっと強いめまいがある場合よりもだんだんと弱くなって消えてゆくことが多いです)。 治療は、自然治癒するので治るまでの間にめまい感が軽くなるような薬を飲んでもらったり、もっと積極的に三半規管に迷い込んだ耳石片を邪魔にならないところへ移動させる耳石置換法という治療があります。 耳石置換法は有効な治療なのですが色々に姿勢を変えたり、めまいを起こさせる治療なので吐き気の強い方、首や腰に問題がある人や高齢の方には向きません。 良性で自然に治る病気なのですが、稀ではありますが、同じような、体を動かした直後にグルグルと目が回るという病気でも「悪性発作性頭位めまい」というものがあって、こちらは中枢性(脳に原因がある)で命に係わる可能性がある病気ですので自己診断は危険です。 一度は必ず耳鼻咽喉科を受診してください。
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