まずサックスの音が鳴る原理を知りましょう! 早速実践!と行きたいところではありますが、正しい吹き方を身につけるためにはまずサックスがどのような原理で音を鳴らしているかを知ることが重要です。 イメージがつかめれば、この後ご紹介するポイントがどのように重要なのかが分かるかと思います。 サックスは上図のようにリガチャと口で固定したリードとマウスピースの狭い隙間に息を吹き込むことで、高速振動を起こして音を産み出しています。 それをネック・管体を通して響きを増幅・共鳴させることであの音色を出してます。 そのためサックスの演奏においてマウスピースの組み立て方はもちろんマウスピースにのくわえ方、通称 アンブシュアが非常に大事であるといえます。 音の始まりでもあるこの部分に誤りがあると、演奏にも支障が出てしまいます。 続いてマウスピースの組み立て方について確認していきましょう! マウスピース組み立てのポイント リガチャの位置 マウスピースの組み立ての順序は、リガチャのネジを緩めてマウスピースに通し、そのあとリードを通して固定するのが一般的な順番です。 その際は上図のようにリガチャを固定する位置としては右側のようにマウスピースに入っている線に上端を合わせるようにしましょう。 またリガチャのネジですが 強く締めすぎないようにしましょう。 リードが簡単にはずれない程度に固定できていれば大丈夫です。 ちなみにリードよりリガチャを先にセットする理由は、順番が逆だとリガチャをつける時にリードがズレてしまうからです。 リードの位置 こちらは練習を進めていく中で吹きやすい位置に微調整していただいて大丈夫ですが、上図のようにリードの上に 髪の毛一本分くらいマウスピースが見える位置にリードをセットするのが一般的です。 マウスピースの組み立てに誤りがあると音を外してしまったり、無駄な肺活量を使ってしまう要因にもなりますのでしっかりこの2つのポイントをおさえて練習に臨みましょう! 正しい吹き方 それでは本題でもありますマウスピースのくわえ方 アンブシュア についてですが、こちらも演奏する人の歯並び・口の形などによって最適なものは様々です。 しかしその中でも共通して意識するべき大事なポイントはいくつかありますのでそちらを確認していきましょう! 下唇は巻き込む マウスピースの咥え方ですが上前歯はマウスピースにそのまま当てて固定、上唇はマウスピースに添えるように咥えます。 下前歯はそのまま当てず、 下唇が下前歯の上にくるように巻き込んだ状態で下から咥えてください。 下唇はあまり巻き込みすぎないように下唇と顎の皮膚の境目が下前歯の上に来るように巻き込むようにするのがポイント。 また咥える位置はマウスピースの先端1cmくらいが目安で、あまり力みすぎないように注意しましょう。 こうすることで下唇がクッションになってくれるという点もありますが、この咥え方をすると自然と口角が上がり口元が締まり 息漏れを防ぐことが出来、少ない肺活量で長く演奏ですきます。 口の両端はしっかり締める 先程の咥え方をすれば口角が上がり一定の息漏れ防止効果がありますが、よりその効果を上げるためには口の両端をキュッと締める必要があります。 例えるなら スイカの種を飛ばすように。 マウスピースを 上下左右全方向からしっかり固定するのが理想的なアンブシュアですので、口の両端を締めることで左右からもしっかり固定してあげましょう。 ほっぺが膨らまないように注意! プロの管楽器奏者で演奏中ほっぺがふくらんでいる人もいますが、初心者のうちは出来れば気をつけたいポイントです。 理由としてはほっぺが膨らんでいる状態で上下左右まんべんなく口の締めるのは難しく、またほっぺを膨らませている分の息が無駄になってしまうという点からです。 また実際にやってみるとわかりますがほっぺをふくらませると喉が少し締まります。 もちろんその影響を受けないという人もいますが、肺活量が少ない人にとってはデメリットのある部分ですので可能であれば最初はほっぺが膨らまないように気をつけましょう。 今までのポイント意識して実践! ある程度アンブシュアの形成の練習が出来たら、マウスピースとネックを繋いで息を吹き込んでみましょう。 サックス本体に繋ぐよりも吹きやすいので練習としてはこっちのほうがやりやすいはずです。 この状態で 10~20秒くらいを目安に音量・音程を一定に保つ練習をしましょう。 アンブシュアが正しくないと音程がブレてしまったり、音量にもむらが出てきてしまいます、鏡を見ながらアンブシュアをチェックしていきましょう! これで安定するようになったらサックス本体に繋いで練習開始です! サックスの構え方 最後に一般的なサックスの構え方をご紹介させていただければと思います。 重いサックスを構えながらも出来るだけ力まずリラックスするために重要なポイントです。 立ち演奏での構え方 立って演奏する時は左図のようにサックスの底部を右足よりに傾けて構えるのが一般的です。 真正面に構えても大丈夫ですがサックスの構造上はやや傾けた方がリラックスできる可能性が高いです。 リラックスするために次の大事なポイントは、サックスの重みを支えるのは ストラップに任せるということ。 口・両手はあくまでサックス本体がブレないように固定する役割です。 右図のようにストラップでサックスの重さを支え、両手の親指と口でサックスを固定してます。 ついサックス背面にあるフックにかけた右手の親指でサックスを持ち上げてしましますが、あくまで少し押し出す感じで固定するイメージで持ちましょう。 座り演奏での構え方 両足の間に挟む構え方と右足の脇に構える方法の2種類がありますが、構えやすければどちらでも大丈夫です。 やや男らしい構え方ですが正面に構えるほうが身体がねじれないので呼吸しやすいという面があります。 ちなみにテナーサックス・バリトンサックスの場合は右足の脇で構えるのに限定されます。
次の目次【押すと移動】• サックス初心者の基本的な吹き方や音の出し方 サックスは金管楽器(トランペットやホルン)と違い木管楽器なので、キーが多く備わっています。 音の調整もキーを押さえるだけでできるので、吹くのは簡単なんだろうなと考えてしまう人も少なくありません。 ところが、 実際に吹いてみると意外と吹き方がむずかしく、コツを覚えなければ綺麗に音を出すことができません。 しかしながら、サックスは吹き方のコツさえ覚えてしまえば、演奏はそこまでむずかしくありません。 サックスはただマウスピースをくわえて息を入れればいいという楽器ではありません。 基本的には、しっかりと音を出すための口の形が存在します。 この口の形について、詳しく確認していきましょう。 まず、 普通にマウスピースをくわえましょう。 この時、たくさんくわえるのではなく、先端の1㎝くらいをくわえるようにしてください。 あまりにもくわえすぎてしまうと音が出ないので注意が必要です。 次に、 マウスピースをくわえている下唇を内側に織り込みましょう。 下唇で下の歯をカバーするようなイメージです。 最後に、 ただマウスピースをくわえただけだと、唇の両端はどうしても隙間ができるので、空気が漏れないようにキュッと締めてあげましょう。 これで、基本的なサックスを吹くときの口の形は完成です。 サックスの吹き方のコツ2|頬を膨らまをせない 基本的な口の形を知ったところで、 次に覚えてほしいポイントが「頬を膨らませないこと」です。 サックスを吹く際に初心者がやりがちなのが、頬を膨らませてしまうことです。 頬を膨らませたままサックスを吹くと、どうしても唇の両端に隙間ができやすくなってしまいます。 唇の両端に隙間ができてしまうと、空気を多く入れることがむずかしくなり、綺麗な音も出にくくなってしまいます。 そのため、なるべく頬は膨らませずに吹くように意識して習慣づけていきましょう。 サックスで音を出す時には、お腹の底から空気をたくさん吹き込むことが重要です。 しかしながら、むやみに大音量を出そうとすると、裏返ってしまったり、綺麗な低音がでない可能性があります。 そこで、 サックスで低音を出そうとするときには、口の中を「オ」のような形にすることが効果的で す。 口の中を「オ」の形にして意図的にゆっくり多めの空気を入れることで、綺麗な低音が鳴るので、何度も吹いてコツを掴んでください。 サックスの吹き方のコツ4|高音を出すときは素早く息を入れる 低音の出し方のポイントに続いて、高音を出す際のポイントについても確認していきましょう。 サックスの高音を出す際のコツは、「ピューっと素早く空気を入れること」です。 低音に関してはゆっくり息を入れるのがコツでしたが、高音に関しては少ない空気の量で素早く入れることが重要となってきます。 イメージとしては口笛を思いっきり早く吹くイメージです。 そうすることで、綺麗な高音が安定して吹くことができます。 サックスで音が出ない場合の対処法 サックスを購入していざ吹いてみると、全然音が出ないという方も多いのではないでしょうか。 音を出すのがむずかしい方は、まずはリードをつけたマウスピースのみを吹いてみましょう。 もし、これでも音が出ないという場合はサックスを吹くこともむずかしい可能性があります。 そのため、まずはマウスピースのみで音が出るように練習することが必要です。 これで音が出て、尚且つ安定した音が出るようになれば綺麗にサックスの音を出せるようになります。 サックス初心者はコツがつかめるまで集中的に練習することが大事 サックス初心者だと音の出し方や空気の入れ方などがわからないことが多いです。 なので、まずは音が出るようになるまで吹き続けることが何よりも重要です。 そして、やっと音が出るようになれば、今度はその音が安定して裏返ったりしないように吹けるようになるコツをつかみましょう。 サックスだけでなく、どの楽器に関しても言えることですが、初心者の方でコツを掴む前にやめてしまうと、次に吹いたときその感覚が思い出すことができません。 そのため、再開した時にもう一度初めから練習という状態になってしまいます。 しかし、毎日特訓することでコツを掴み、そのコツを一生あなたのものにできるので、毎日練習して練習の「量」を確保するようにしましょう。
次のサックスの持ち方はどうしたら良いの?壊さないための持ち方とは? サックスは、いろいろと複雑そうな作りになっていて、「変なところを持ったら壊してしまいそう」と不安になりますよね。 持ち運ぶ時には、どこを持ったらよいのか説明します。 本来であれば、ネックの差込口の下でキーが何もないところ(サックス本体の一番上)を持ち、さらにU字菅の部分を下から支えるように持つと良いです。 キーには触っていないので、キーが壊れることがありません。 サックスで一番弱い(デリケートな)ところがキーの部分なので、注意が必要です。 ただ、下の画像のようにサックスの中央部分を持っても大丈夫です。 ベルの部分(大きな丸い朝顔のような部分)を持っている人もいます。 サックスの置き方はどうしたら良いの?壊さないための置き方とは? まずは、下の動画を見てください。 2分30秒くらいまでがサックスの置き方に関する説明です。 動画でも説明していましたが、サックスをテーブルなどに置くときは、サイドキーが上に来るように置きましょう。 以下の画像のようにサイドキーが下に来るように置くとサイドキーにサックスの重さが掛かってしまい、サイドキーが曲がってしまう可能性があります。 余談ですが、上の間違った画像のように置くのは、サックスを吹いたことがないカメラマンが撮影したからでしょうね。 私も他のページで使用していますが、このページの記事を書くまで気が付きませんでした。 さらに余談ですが、サックス用のスタンドもあります。 (下の画像は、クラリネットも置けるスタンドです) サックスの構え方はどうしたら良いの?正しい構え方でキレイな音を! サックスの構え方(吹くときの持ち方)について説明します。 サックスは、立って吹くときと座って吹くときがあり、持ち方も変わってきます。 立って吹くのが基本ですが、吹奏楽やビッグバンドのように座って吹くときもあります。 大前提として、リラックスして自然に呼吸が出来る姿勢でサックスを持ちましょう。 スポーツでも同じだと思いますが、余計なところに力が入ってしまうと、フォームが乱れたり良いパフォーマンスが出来なかったり、怪我をしてしまったりと良いことがありません。 立って吹くときのサックスの構え方 まずは、下の動画を見てください。 先ほどのサックスの置き方で紹介した動画と同じです。 構え方に関しては、2分30秒くらいから始まります。 座って吹くときの動画を3つ紹介しましたが、いずれの場合もイスの右側に座ると良いと説明しています。 一人で練習するときは、特に問題ないと思いますが、吹奏楽やビッグバンドで演奏するときは、隣の人と楽器がぶつからないようにしましょう。 特に、テナーサックスを自分の右側に置く場合は、右隣の人とぶつからないように調整しましょう(お互い譲り合ってね)。 サックスの持ち方、置き方、構え方まとめ サックスの持ち方や置き方は、サックスを壊さないためにも必要です。 サックスは精密機械ですから、自分では治せないので注意しましょう。 修理費が数万円かかる可能性もありますから。 サックスの構え方は、良い音を出すための基本です。 余計なところに力が入っていると良い音が出ないばかりか、身体を痛めてしまう可能性もあります。 ただ、人によって腕の長さや胴の長さが違うので、すべての人に当てはまる構え方と言うのはありません。 リラックスした構え方ができているかどうかが鍵となります。 構え方が固まるまでは全身が映る鏡を見ながら構えるようにしてください。
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