概要 誕生日は。 初登場のパワプロ4以来、主人公の、あるいは球界を代表する投手としてほとんどのシリーズ作品に登場する。 世代のよっては先輩や監督としてアドバイスをくれる人間と化す。 外見から見てわかるとおり、デザイン上や立場上のモデルはの。 名前の由来は、苗字はの。 名前はの。 尊敬する野球選手は。 キザでプライドが高い性格をしており、4や5ではかなり嫌味な奴で、悪役に近い行動をとることもあった。 しかし、シリーズが進むにつれてキザな性格やプライドの高さはそのままに負けず嫌いという面が強調されるようになり、自分の実力に合わない相手には高慢な態度をとることもあるが、主人公の素質を見出して特訓につきあうなど、な一面も見せる。 また、天才を自称する一方で、陰では血の滲むような猛特訓を己に課している。 「ライジングショット」をはじめとしたストレート系のオリジナル球種「 ライジングシリーズ」を編み出しており、彼の決め球となっている。 パワプロ2012よりライジング用の専用のエフェクトが付いた。 そして、主人公にそのライジングシリーズを教えてくれるイベントがある。 しかし、パワプロ12決定版を除く版(版・版)のパワプロでは本来のストレートよりもノビが悪くなったり一部のプラス得能の効果がなくなるという残念な仕様がある。 また、習得に失敗すると主人公が大ケガして能力が大幅ダウンしてしまうことも多く、最悪の場合は 利き腕が完全に破壊され、その場で可能性すらある。 投手能力もさることながらパワーなどの野手能力も高く設定されており、主砲としても起用できる(一部の作品では4番を打っている)。 弟のは1学年下の捕手で、作品によっては兄弟でバッテリーを組む。 なお、ストーリー展開によっては心機一転し、髪型がになる作品もある。 こうなった場合は能力が格段に強くなっているので、戦う際は要注意。 主にオリ変が強化され球速やコントロールスタミナが一回り上乗せされる。 特能も追加され野手能力もミートとパワーが上昇。 何故かあまり意味のない守備力や肩も上がっていたりする。 球質が重く、能力も上昇し鈴本大輔や太刀川広巳と遜色ない強敵に仕上がっている。 挑む際は万全をもって挑もう。 ただしほとんどの作品でライバルやプロを代表するスター選手などとして登場するため、大学野球(パワプロ6など)や社会人('99・2000など)を経由したり、主人公と同じチームに入団する場合や選手を指導する立場になる(パワプロ12)場合もある。 シリーズにも登場。 パワポケ1では厳しい兄として、パワポケ2・5では実在球団の選手として試合に登場する。 能力 投手としての能力は各作品毎に差異はあるものの、凡そ以下の実力で纏まっている。 リリースも良い。 ただし特能はそれだけなので、球質はあまりよくないので注意。 打たれないように調整したいところ。 ・野手能力はミートが低めだが、パワーは高く一発が狙える 才能あふれる努力家と言うだけあり、投手・打者どちらで見ても高い水準の実力。 特殊能力数は多いわけでは無いが要所を抑えており、おおよそ投手としてはパワプロの標準とも言える強さを持つ。 癖も無い為敵としては厄介だが、味方としては頼もしい存在。 特に打者として長打が狙えるのも大きなメリットで、DH制無しの試合では打撃のキーマンとなる事も多いだろう。 なお猪狩守をベースとしたキャラは何気に多数存在いたりするが、特にそれが顕著なのがパワプロ97から登場していた「麻生」である。 性格は勝気で嫌味であり、その一方で彼の上を行く猪狩守に嫉妬心を抱いているがその実力は殆ど「猪狩守を右投げ右打ちの選手にしたら」と言った具合であり変化量の高いシンカー・シュート・フォークを備え打撃能力も万全、ライジングシリーズが無い代わりにツーシームを持つ、調子の安定した本格派投手として登場している。 またにも猪狩と非常に似たような性能のステータスが用意されており、やはり爆速ストレートはライジングキャノンの上級バージョンとして登場。 野手能力を加味すると強さは通常猪狩とアフロの中間相当の強さであり、修羅バージョンではアフロ猪狩に負けず劣らずの強烈なステータスになっている。 球が非常に重く、強振でも外野まで飛びにくい非常に厄介なボールになっている。 ミート打ちだと照準さえ合わせれば外野前に抜ける場合がある その代わりコントロールは猪狩よりも低いのが弱点になっている。 家族構成 父:猪狩茂 猪狩コンツェルンの社長('99開幕版などの初代社会人野球編では野球部監督を兼ねる)で、10ではたんぽぽカイザースを買収し、猪狩カイザースのオーナーとなる。 実力主義者で、契約更新毎に約束事を交わし、達成されていなければ容赦なくクビにするという厳しい人。 しかし厳しい条件をクリアした人には野球用具をプレゼントしたり、高い評価を受けている選手は一度に限り見逃したりと、優しい一面も。 また意外と子煩悩な所が有り、主人公と息子の進が見知らぬマンションに入っていった+綺麗な女の子が住んでいる 談 という判断材料だけで頓珍漢な勘違いをして二人が入っていった部屋に殴り込んだりもした。 真相は、進の引越し先に主人公が遊びに来ただけだった 母:猪狩静 ウェーブのかかった金髪とおっとりした顔の綺麗な人。 性格も見た目通りおっとりしている。 割と天然が入っており、主人公の冗談を真に受けたりしている。 弟: 捕手を務める弟。 作品では兄弟でバッテリーを組むことが原則となっているが、例外も存在する。 詳細はリンク先を参照。 二次創作 テーマ曲がの動画のBGMに使われているのだが、劇中では主にの登場時やがに堕ちた際などに使用されたため「のテーマ」呼ばわりされている()。 迷惑もいい所…と、言いたいのだが、では主人公に会いに行くために数時間かけて他県まで走ったり、にファンから貰ったチョコを押し付けるのではなく自分で購入したチョコを渡すなど、彼自身もそっちの気があるかのような行動を見せているので妥当と言えば妥当である。 なおの方はさんと一緒にプレイしたいがためにメジャーに行くなど、完全にのほうだとネタにされる。 関連イラスト.
次の俺の名はパワプロ!中学三年生だ!将来の夢はもちろんプロ野球選手なんだけど・・。 パワプロ「え?いまなんて言った?矢部君?」 矢部「だから、次の期末テストの勉強をするでやんす!」 パワプロ「やだな~。 矢部君が勉強だなんて。 俺たちは、野球で高校行くっていってるじゃん。 」 矢部「・・バス停中に4回試合して、10-1、10-0、10-1、3-2で全敗する中学がどこにあるんでやんすか!」 パワプロ「う・・。 それは・・。 」 矢部「なので、オイラは今から勉強して偏差値61のB高校に行くでやんす!」ダッ パワプロ「あ!矢部君。 」 パワプロ「行っちゃった。 でもさ、期末ってあさってだよね?・・提出物だけでも終わらそ。 」 期末テスト終了 パワプロ「矢部君!テストどうだった?」 矢部「過去最高にできたでやんす!負ける気がしないでやんす!」 パワプロ「矢部君奇遇だね。 俺も過去最高にできたよ!」 矢部「そうでやんすか!じゃあ、放課後勝負するでやんす。 」 パワプロ「いいよ!」 放課後~ パワプロ「じゃあせーのでだそうよ。 」 矢部「いいでやんすよ!」 パワ&矢部「せーの!」 パワプロテスト 国語20点 数学8点 英語5点 社会40点 理科15点 矢部テスト 国語70点 数学3点 英語2点 社会10点 理科3点 パワプロ「・・(これで、過去最高とか一体wwwwつーか、国語が無駄に高いww)」 矢部「・・(プーでやんすwwwwwwこれで、過去最高とかどんだけ悪かったんでやんすかねwwwwwwww)」 パワプロ「矢部君・・。 ほんとに勉強した?」 矢部「勉強したでやんすよ!」 パワプロ「じゃあ、どうして俺より国語以外全部低いの?」 矢部「は?でやんす!ちょっとみせろでやんす!」 注この時点では二人共自分のテストの点を知ってません 矢部「」 パワプロ「でしょww」 矢部「パワプロくんだってそんなに大したことなかったでやんんすよ!」 パワプロ「嘘だ!」 矢部「じゃあ、見せてやるでやんす!」 パワプロ「」 矢部「wwwwwwwwwwww」 パワプロ「でも、合計点と平均点で勝負だ!」 矢部「望むところでやんす!」 ・・・計算するのになぜか10分。 パワプロ「馬鹿な・・・。 」 矢部「合計88点、平均17・6点・・。 まさかの、一緒でやんす・・。 」 注ちなみに、実技は入れるのがめんどくさいのでパスしてます。 どうせ、こいつら体育の実技以外クソだし。 パワプロ「・・おかしい!矢部君と一緒なんておかしい!」 矢部「オイラもでやんす!」 パワプロ「今回はここまでにしよう!部活に遅れてしまう!」 矢部「そうでやんす!」 先生「あ、おまえら今日から夏休みまで補修な。 」 パワ&矢部「」 部活終わりに パワプロ「えー。 補修に引っかかってしまったので、これから部活に参加する時間が少なくなります。 」 矢部「すみませんでやんす。 」 みずき「バッカっじゃないの!?アンタたち!」 聖「先輩たち・・。 大事な時期っていうのに!」 パワプロ「ごめん。 」 聖「うむ。 仕方ないが、貴重な練習時間を大切にしよう!」 矢部「オイラはねーブヘヘッヘーンオイラは野球がしたいがためにブヘッホー!」 ウワーキメーノノムラノモノマネシテヤガル! クルナー! オタクハカエレ! カエレ!カエレ!カエレ! パワプロ「なんか、帰れコールが起こってるから帰るね・・。 」 パワプロ「わ・わわわわ・・ワイイコールエーエックスのグラフ?ってなに矢部君?」 矢部「あなたにはわからないでしょうね!でやんす。 」 パワプロ「いや、そんなのいらないから。 」 先生「おい。 いいからかけや。 」 パワプロ「YES」 先生「ブァッカモーン!一次関数なのにゼロからグラフを書き始めるバカがいるかー」 パワプロ「ひ!すみません!」 先生「チッ!おい、矢部。 お前は、反比例のグラフをかけ。 」 矢部「は、はいでやんす!」 数分後 先生「ブァッカモーン!反比例なのに直線でグラフを書く奴がいるかー!」 矢部「ひぃ!でやんす!」 先生「ッタクてめーら部活に出れんぞ。 」 矢部「うう・・でやんす・・。 」 パワプロ「どうしてこうなった・。 」 それから、というものの補修で頭がパンク寸前の状態で部活に参加してるわけだから当然部活に集中できるわけでもなく・・。 どうしたら、勉強ができるようになるかな・・。 」 パワプロ「なんか、普通すぎたけどいいかな?」 その頃の矢部 矢部「うう。 いい勉強法って言ってもないみたいでやんしたし・・。 こうなったら、独学でするしかないでやんすね。 」 矢部「その前に、アイマスをしてモチベーションを上げるでやんす!」 その後矢部は一日中アイマスをしていたとさ。 パワプロ「お!雅ちゃんから返信がきたぞ。 どれどれ。 今週末でいいや。 っと送信。 」 パワプロ「てか、今週末って夏休みの初日じゃん。 あと、冷静に考えてみれば我が野球部員は20人中3人は女性選手だもんな・・。 すごいよ。 みずき「全く!あんたたち!補修がめんどくさいこともわかるけど、練習ぐらいはキチンとしなさいよね!夏の中体連まで時間がないのよ!」 パワプロ「う・うん。 」 矢部「合点承知の助でやんす。 」 みずき「ほんとかしら。 」 パワプロ「あ・明日は補修ないし、だ・だだだ・大丈夫だよ(震え)」 聖「先輩、声が震えてるぞ。 」 雅「(パワプロ君大丈夫かな?)」 パワプロ「ふぅ。 練習終わりと。 久々にすっきりしたような・。 あ、そうだ今日は雅ちゃんと勉強するんだった。 予定の時間だとそろそろ来るような・・。 」 ピンポーン!パワプロクーン! パワプロ「噂をすれば、雅ちゃんがきた!雅ちゃん待ってー!」ドタバタ ガチャ! パワプロ「やぁ、雅ちゃん。 さぁ、上がって上がって。 かわいい~)」 パワプロ「さぁ、どうぞ。 」 雅「うわー。 パワプロ君の部屋ってとってもきれいだね~。 」 パワプロ「そ、そうかな~(さっきまで掃除をしていたなんて言えない)」 雅「ところでさ、パワプロくん期末どうだったの?補修に引っかかったのは知ってるけど、具体的な数字は聞いてないんだけど?」 パワプロ「うっ!(雅ちゃん、なんてどストレートなんだ・・。 )こ、これが点数だよ・・。 」 雅「どれどれ・・。 」 雅「パワプロ君。 これって、相当まずいよね。 」ニコ 雅「まず、パワプロ君の志望校はどこなの?」 パワプロ「へ?そんなの決めてないんだけど?」アセ 雅「進路希望調査は?」 パワプロ「あ、あれは適当に矢部君と同じB高校にしたよ。 」 雅「え・(この点数でB高校?偏差値61だよ。 まず、パワプロ君は矢部君とおなじだからと言ってるから別にいいとして、矢部君も本気で言っているのかな?)」 雅「それってさ。 」 パワプロ「うん。 」 雅「限りなく不可能に近いよ。 」 パワプロ「ですよね~。 」 パワプロ「ふむふむ。 」 雅「aは傾きと言って変化している量のことでbは切片だよ。 」 パワプロほ・ほう。 (傾き?切片?)」 雅「えーと。 ここまでが基本なんだけどいいかな?」 パワプロ「全く。 」 雅「えーと、じゃあ切片の意味は?」 パワプロ「わかりません」 雅「」 その頃の矢部 矢部「凛ちゃんは天使でやんす!」ハァハァ 雅「と、とりあえず数学はここまでで・・。 」 パワプロ「う・うん。 」 雅「正直言って、基礎固めないと何もできないよ。 野球で例えてみれば、野球しようと思ってもボールとグラブとバットがないと同じだよ。 」 パワプロ「はい。 」 雅「これから、ボクも毎日パワプロ君の勉強も手伝うよ。 」 パワプロ「ありがとうございます。 て、毎日!?」 雅「そうだよ!?まず、休み明けには復習テストがあるからね。 」 パワプロ「復習テスト?」 雅「ほ・ほら、5月にもやったでしょ!?」 パワプロ「あ・・そういえば、オール一桁とったなぁ・・(白目)」 雅「・・そのために向けて勉強しなきゃ!」 パワプロ「でも、あれって成績に入らないんでしょ?」 雅「調査書に入るよ。 」 パワプロ「ふぁ?」 雅「だって、あのレベルかそれ以上の問題が入試なんだよ!?」 パワプロ「お・・おう。 」 パワプロのやるきが下がりまくった。 雅「と、とにかく一緒に頑張ろうね」アセ パワプロ「う・うん(焦ってる雅ちゃんかわええええ!って、そんなこと考えてる場合か!)」 パワプロの弾道が1上がった パワプロ「いや、上がるなし!」 雅「どうかした?」 パワプロ「いや、何でもないよ。 」アセ 雅「じゃあ、ボク帰るね。 」ニコ パワプロ「う・うん。 じゃあねー。 (かわええええええええ!)」 パワプロ「はっ!そうだ、こうしている間に基礎を固めないと。 雅ちゃん言ってたよね。 」 回想 雅「点数低くて焦ってるかもしれないけど、効率が大事だよ。 今やると思ったときにたくさんやらないと損だよ。 」ニコ パワプロ「そうっすね(かわええ!)」 回想終わり パワプロ「そうだ、いつやるの?今でしょ!だ。 よーし!」 パワプロのやるきが上がった その頃の矢部 矢部「う~ん。 最近アイマスより、ラブライブの方がはまったでやんす。 友沢のアイドルオタクイケメンヤローからすすめられてもやっぱり面白くないでやんす。 」 矢部「でも、勉強しないといけないでやんす。 ここは、友沢に教えてもらうでやんす!」 矢部「早速メールで・。 」 友沢メール「無理。 諦めろ。 」 矢部「リア充爆発しろ」 その後、パワプロは夏休み勉学に励み、中体連は初戦コールド負け15-5。 (なお、友沢&雅のおかげで5点はいった模様) そして、部活引退後にはさらに勉学に励んでついに・・ 雅「す・・すごい。 つい前では一次関数、過去分詞もできてなかったのにできるようになってる・・。 」 パワプロ「うん・・。 雅ちゃんに教えてもらった勉強法や、毎日勉強教えてもらったら・・。 」 ザワザワ フザケルナヨー マジメンドイ 矢部「あ。 今日はテストでやんしたね。 (結局友沢には教えてもらえなかったでやんすけど)」 パワプロ「矢部君!夏休み全然見なかったけどテスト大丈夫?」 矢部「大丈夫だ。 問題ない。 (どうせ、パワプロ君はたいしたことがないので強く出ても大丈夫でやんすよね)」 パワプロ「そう?てっきりラブライブかアイマスばっかりやってるんだと。 」 矢部「ギク!」 パワプロ「って友沢が言ってたよ。 」 矢部「ファッキューリア充。 」 パワプロ「で、今回勝負する?」 矢部「望むところでやんす!」 パワプロ「よし。 」 そして・・ パワプロ「(お、一次関数キター!雅ちゃんと散々したしwwこれはラッキー)」カリカリ パワプロ「(ふむ。 長文だが、不定詞がキワードになりそうだな)」カリカリ 長いので省略 先生「はい。 終わり!」 パワプロ「ふぅ。 とりあえず、できたかな?」 アーイミワカンネーヨ シルカー オレキョウカラゲンジツトウヒスル パワプロ「矢部君!テストできたかい?」 矢部「(どうして、こんなに自信満々なんでやんすか・・)まぁ、できたでやんすよ。 」 パワプロ「へぇ~。 」 矢部「なんでやんすか!その態度は。 」 パワプロ「いや、フラグじゃなかったらいいな~と。 」 矢部「キー!そっくりそのまま返えすでやんすよ!」 時はたち・・・。 パワプロ「矢部君。 今日はわかってるね。 」 矢部「わかってるでやんすよ。 (どうせ、成績に入らないからどうでもいいでやんすね)」 パワプロ「じゃあ、前回と同じ方法でしよう。 」 矢部「了解でやんす。 べ・べつに成績に入らないからどうでもいいでやんす!」 パワプロ「矢部君。 まだ、そんなこと言ってたのwwwwwwwwww」 矢部「パワプロ君だってオカシイでやんす!どうせ、カンニングしたんでやんすよね!」 パワプロ「いや違うよ。 雅ちゃんに教えてもらったんだよ。 」 矢部「キー!どいつもこいつもリア充爆発しろでやんす!!!!!」 パワプロ「おっと、今日も勉強会だからお先に失礼するよww」 矢部「ファックユーでやんすぅぅぅ!!!」 パワプロ「雅ちゃんやったよ!俺合格圏内に入ったよ!」 雅「すごい!でも、まだ始まったばかり。 これから頑張ろうね!」ニコ パワプロ「(かわええええ!!!ペロペロしたい!ペロペロしたい!qjぢあsfふえfぐ)」 パワプロ「う・うん。 そうだね!(落ち着け俺落ち着けぇぇぇ)」 雅「それで、わからないところは?」 パワプロ「今はないかな。 」ニコ パワプロ「」 雅「あ。 ごめんね。 でも、パ・パワプロ君も短い時間でとっても頑張ったよ!ボクにはとてもできないよ。 」アセ パワプロ「そうかい!ありがとう!」 パワプロのやる気が上がった。 一方の矢部は 矢部「オイラはもうどうしようもないでやんす・・。 これから、どうしようでやんす。 」ハァ ???「オーウ。 ソコノアナタ。 ナニカナヤンデマスネ!」 矢部「そうでやんすが、あなたはいったい誰でやんすか?」 ダイジョーブ「ワタシノナマエはダイジョーブデース!アナタガイマホシイチカラハナンデスカ!」 矢部「え・。 えーと(どうせならやってみるでやんすか。 )」 矢部「頭を良くして、もっとハンサムにして、身体能力を今より2倍にしてモテモテになりたいでやんす!」 ダイジョーブ「オーウ。 コマリマシタネ・・。 コンナコトハハジメテデース」 矢部「できないのならいいでやんすよ・・。 」ハァ ダイジョーブ「イエ。 カコニハテンサイにナリタイ、チョウジンニナリタイナドトイッタヒトモイタノデノープロブレムデース!」 矢部「そうでやんすか!」 ダイジョーブ「ジャアゲドー君タノミマシタヨ!」 矢部「へ?ギャーでやんす!」バタ ・・数分後 ダイジョーブ「ヤッパリワタシハテンサイナノデース!ゲドー君コノコをドッカニステテキテクダサーイ!」 矢部「あれ?オイラこんなところで何やってるでやんすか。 とりあえず、家に帰って過去問するでやんす・・。 」 モブ女1「ねーねー。 あのメガネ男子イケてない?」 モブ女2「確かに~」 モブ女1「けど、語尾が・・。 」 モブ女2「でも、ああいうイケメンもありだよね。 」 モブ女1「それわかるかも!」 キャーキャー 矢部「いつもよりオイラを見てくる視線が違うでやんすが、まぁいいでやんす。 」 矢部たく 矢部「オカシイでやんす。 過去問が全問正解どころか、顔もやや整ってるでやんすし、いつもより早く帰れて心拍数もいつもよりすくなかったでやんす。 」 矢部「おいらは生まれつきのテンサイだったんでやんすね!ラブライブをするでやんす!」 パワプロ「ふんふん。 相似条件は合同条件とやや違っていて・・。 」 雅「そうそう。 」 パワプロ「それで、who,thatは分を繋げるときに使って・・。 」 雅「うんうん。 」 注勉強してる内容は超適当です。 パワプロ「なるほど!」 雅「すごいね!できてるよ!」 パワプロ「いや~。 それほどでも」デレデレ 雅「ところで、高校に入ったら野球するの?」 パワプロ「う~ん。 冷静に考えてみれば俺プロ野球選手になる素質ないもんね。 」 雅「そ・そんなことないよ。 」 パワプロ「いや、だって中学野球公式査定による結果でバス中生徒はオールGなんだよ。 オールGにフルボッコにされた炎上ピッチャーなんだよ。 」 雅「それは・・。 」 パワプロ「しかも、大事な時に三球三振。 三失策。 広島の辛いさんと一緒じゃないか!」 雅「ポジションも一緒だしね。 」 パワプロ「それを言うなー!」 雅「あ、ごめんね。 」 矢部宅 矢部「やっぱり、オイラは天才でやんす!いつの間にか中学校全ての内容を把握してるでやんす!しかも、最近女子がオイラに対する目線も変わってきてるでやんすし。 」 矢部「これは・・・。 」 矢部「スプリングカム!!!!!でやんす!!」 しかし、矢部はこの改造手術が愚かだったことをこの時点では知らなかったのだ・・・・。 パワプロは努力のせいもあり、二学期の中間期末も好成績で内申が大幅に上がった。 一方の矢部も中間期末でいい点を取り好成績だったが、パワプロ曰くなぜか存在が薄かったのこと。 先生「パワプロ、すごいじゃないか!内申が10上がったぞ!」 パワプロ「いや~。 それほどでも。 」 先生「まぁ、この調子で頑張れ!」 パワプロ「はい!」 ???「ギョギョ!ギョギョギョ!!」 ダイジョーブ「ドウシタノデスカ?ゲドークン」 ゲドー「ギョギョ!!ギョ!!」 ダイジョーブ「アノショウネンノコトデスカ。 アノショウネンはザンネンナガラニクタイガツイテイッテナインデス。 」 ゲドー「ギョ?」 ダイジョーブ「・・ニンゲンニハダメージノオイカタヤ、カイフクリョウモコジンサガアルノデス。 シンタイノウリョクガタカイ、ツマリトップアスリートノセンシュハソノリョウガイッパンノヒトヤ、ヘイボンナセンシュニクラベテアキラカニタカイノデース。 」 ゲドー「ギョギョ?」 ダイジョーブ「ソレヲ、ゴウインニカイゾウシタセイカカラダニアワナカッタノデース。 ナノデ・・。 」 ゲドー「ギョ?」 ダイジョーブ「カレハ、ダンダンニクタイヲハジメノウニショウガイガデテイキヤガテイキヲヒキトルデショウ。 」 ゲドー「ギョー!」 ダイジョーブ「ソウデスネ・・。 モシカレガホントノテンサイデシタラコノママナニモオコラズにセイカツデキルトオモイマスガ・・。 」 ゲドー「ギョー。 」 矢部「う~ん。 なぜか、足に疲労が溜まってるでやんす。 まぁ、オイラはラブライブしかしないのでいいでやんすが。 」 矢部「ファー!!凛ちゃん神でやんす!友沢も、モモクロとかアイマスとかやめてラブライバーになればいいんでやんがねぇ・・。 」ハァハァ 一方の友沢・・ 友沢「あーりんマジ神!超美人!」ヲタクダンス 友沢妹「お兄ちゃん・・。 」 友沢弟「お兄ちゃん!アイマスの有名なプロデューサーさんから、坂本勇人モデルのグローブが届いてるよ!それと、アイマスのイベントの順位が発表されて、お兄ちゃん33位だったよ!」 友沢「なにぃ!ooPさんには感謝しないと・・。 いや、感謝しきれない!これは、プロ野球選手になって返さないと!そして、オフの日にはモモクロのライブが行けれるように頑張ってくる!」 友沢弟「うん!お兄ちゃんファイト!」 友沢妹「どうしてこうなった。 」 パワプロ「ところで、部活どうしようかな・・。 」パラパラ 雅「野球部は?」 パワプロ「う~ん。 野球はねぇ・・。 」 雅「でも、パワプロ君って確か足が速かったよね。 」 パワプロ「そこまで速くないよ~。 」 雅「そうかな?(中学生で6秒を切る人なんかそうそういないけどね。 )」 パワプロ「陸上にしようかな?」 雅「う~ん。 でも、野球してるパワプロくんの方がかっこいいと思うけどなぁ。 」ニコ パワプロ「野球部に入る。 」 雅「なんて単純。 」 矢部「オイラどの部活に入ろうでやんすかね~。 やっぱり、アニメ研究会でやんすかね?でも、ラブライバー同好会っていうのもあるでやんすし。 」 矢部「まぁ、入ってから決めるでやんすかね。 最近頭が痛いでやんすが、どうせオイラはできるからいいでやんす!ラブライブをするでやんす!」 パワプロ「そういえば、今思ったらうちの野球部が勝てない理由がわかった。 」 雅「へ?」 パワプロ「みんな、野球以外のことに熱中しすぎてるせいだわ。 」 雅「いやでも、みずきちゃんとか真面目に・」 パワプロ「嵐のライブがあるときは必ず集中してない、嵐の番組とかが練習のせいで見れなかったら激怒。 」 雅「」 雅「ひ・聖ちゃんはま・真面目にしてると思うよ!」 パワプロ「ガンダーロボ」ボソ 雅「」 パワプロ「矢部君は、アニメ全般(特に深夜アニメ)プラモ、ラブライバーだっけ。 」 雅「うん。 」 パワプロ「友沢は、アイドルヲタクでしょ。 モモクロとか、アイマスとか。 」 雅「でも、センスはピカイチじゃん。 」 パワプロ「ピカイチだけどねぇ・・・。 」 雅「そういう、パワプロ君はどうなのさ?」 パワプロ「俺?俺は、やっぱりパワプロかな?オールAの大量量産、栄冠ナインとか、マイライフとか・・」 雅「」 パワプロ「さっきから引いてるけど、雅ちゃんはどうなのよ。 」 雅「ボクは、スイーツかな?大の甘党だし。 」 パワプロ「あ、そうっすか。 (女子やなぁ・・)」 雅「そんなことよりほら、あと2ヶ月しかないんだよ!」 パワプロ「そうっすね。 」カリカリ パワプロ「よし、過去問といてみよう!」カリカリ 雅「僕も!」カリカリ ・・・40分後 パワプロ「できた・・・。 」 雅「僕もなんとか・・。 」 パワプロ「じゃあ、答え合わせをしてみよう。 」 雅「うん。 この場合は2、3年の5教科の合計で内申を出してます。 ・・雅が5教科オール5だということは間違いww パワプロ「雅ちゃんぱないっす・。 」 雅「いや~。 でも、パワプロ君も平均的に取れてるからいいと思うよ!」 パワプロ「そうかな~。 (いや、ちょっと待てよ。 こういうやつが受けるんだったら俺やばくね?)」 雅「でも、幸い面接も小論文もないもんね~。 結構ラッキーだよね。 」 パワプロ「そ、そうだね!」 雅「でもさ、友沢君はさ野球が強い帝王実業高校に特待生でいけるんだって。 」 パワプロ「はぁ?」 パワプロ「ちょっと待てよ?いくらなんでもおかしいだろ!あいつは確かにアイドルヲタクだけど、センスがピカイチでも俺らのチームは最弱だからなんで・・」 雅「スカウト。 」 パワプロ「へ?」 雅「スカウトが元々狙っててそれで・・。 」 パワプロ「なるほど・・。 あのアイドルオタクめ。 」 友沢宅 友沢弟「お兄ちゃん!さっき影山Pさんから連絡がきて特待でいけるって!」 友沢「そうか!影山さんにはアイマスでも野球でもほんとに・・。 後でお礼言いに行くから一緒に行こっか。 」 友沢妹「・・・(影山さんは、球界を代表とする名スカウトと同時に、アイマス界の超有名なPなんだよね・・。 どうして、お兄ちゃんの周りにはこんな人しかいないの・・)」 友沢「どうした朋恵?行くぞ。 」 友沢妹「う・うん。 パワプロ「受験票、鉛筆、消しゴム・・よし!さぁ、頑張るぞ!」 矢部「うう・。 頭も足も痛いでやんすが、今日だけは頑張ってみるでやんすかね・・。 」 受験会場 ザワザワザワザワ パワプロ「ふぅ。 (人が多いな・・。 あっ、矢部君もいる!でも、足元フラフラしてるけど大丈夫かなぁ・・。 )」 矢部「オイラはできるでやんす、オイラはできる」ブツブツ 試験官「それでは、テストを始めます。 始め!」 パワプロ「(国語は・・。 まぁ、普段どうりだな。 品詞、漢詩も出てるし。 これは・・いける!)」カリカリ 矢部「(うう・・。 頭が痛いでやんす・・。 漢詩?なんでやんすかそれ?あ、でも勝手に手が動いて・・)」ドサ 雅「(いつもどうりいつもどうり)」カリカリ 以下同じ内容が続くのでカット 試験官「終わり!」 パワプロ「ふぅ~。 数学は最後いつもと違って焦ったな・・。 英語は長文問題が意外とできたぞ!」 矢部「ふぇ?ここはどこでやんすか?オイラは今までいったい・・。 うう!頭がぁぁぁでやんす!!!」 ザワザワザワザワ パワプロ「ん?(矢部君の声がしたけど、こんなにいたらわかんないや。 )」 雅「おーい、パワプロくん!」 パワプロ「あ、雅ちゃん。 どうだった?」 雅「う~ん。 英語は満点取り損ねたけどまぁ、出来たと思うよ」ニコ パワプロ「あっそうすか(もはや、次元が違うけどかわぇぇぇぇぇ!)」 雅「そういえば、矢部君は?」 パワプロ「さぁ?見てないな?」 雅「そっか。 」 パワプロ「じゃあ、一緒に帰ろうか。 」 雅「うん!」 そして、三日後 パワプロ「いよいよだね。 」 雅「うん。 ドキドキするよ・・。 」 パワプロ「受かってるかなぁ・・。 」 雅「だ・・大丈夫だよ!」アセ パワプロ「えーと、受験番号は俺は573で雅ちゃんが334だったよね。 」 雅「うん。 」 パワプロ「どれどれ・・・。 おっ!二人共ある!!!!!!!!!!!」 雅「ウソ!ヤッター!!!!!!!」 パワプロ「やったね雅ちゃん!」 雅「うん!」 パワプロ「矢部君の名前はみてなかったけどまあいいか。 」 雅「そうだね。 」 一方の矢部 矢部「一体どうしたでやんすか・・。 一命はとりとめたでやんすが顔もグジャグジャ、足もろくに動かず、オイラは一体・・。 」 矢部「あ、あそこにパワプロ君がいるでやんす・・。 っ!なんだ、リア充でやんしたか・。 もうオイラには行くあてがないでやんす。 」 医師「残念ながら、息子さんは・・。 最善を尽くしましたが現在の医学では・・。 」 矢部姉「そんな!!明雄!!」 そして・・ 俺と雅ちゃんはなんとか(?)念願のB高校に行き、野球部として毎日一生懸命甲子園目指して頑張ってる。 最初雅ちゃんは女だったので、大丈夫なのかと思ったけど恋恋高校の早川あおい先輩の署名活動のおかげで参加できることになってる。 そして、今では・・ パワプロ「雅~。 どこ行く~。 」 雅「う~ん。 スイーツ巡りしようよ!」 パワプロ「また~。 」 雅「いいじゃん。 」ニコ パワプロ「別にいいけどね。 」 あのあと、思い切ってアタックしたらなんとか成功したんだ。 おかげで、ほかの部員からにはリア充爆発しろとか言われてるけど(汗) ちなみに、ほかの人は・・みずきちゃんが聖タチバナ学園にいって、早速エースとして活躍してるらしい。 ・・どうしえ、あんなところに行けたかといったらコネとしか考えられない。 アニヲタの友沢はピッチャーをしようとしてたが、アニオタ活動のせいで肘を痛めあえなく断念。 ショートして大活躍。 期待のドラフト生は超イケメン超アイドルオタクとして人気が出てるそうだ。 矢部君は・・なぜか、過労死したっぽい。 後から聞いたんだけど、受験会場に行くでさえ精一杯だったそうだ。 矢部君、ご冥福をお祈りします。 こうして、俺の新しい生活が始まった!受験生のみんな、進oゼミのように成績が簡単に上がると思うなよ。 成功しても、矢部君みたいに失敗するのがオチだぞ。 今やるべきことを精一杯やりきろう! 終わり オススメ!!.
次の17 「関東スポーツの河北(かわきた)です。 真上選手、晴れてイーグルスの一員になった今の気持ちを語ってください」 「僕を最大限に評価してくださった楽天には感謝の気持ちでいっぱいです。 ドラフト一巡目の名に恥じないプレーをしていきたいと思います。 早くチームに溶け込みたいと思います」 秀行は緊張していながらも、記者達の質問にハキハキと答えていった。 そして最後にこんな質問が飛んできた。 「真上投手、ズバリ貴方は何で勝負したいですか?」 秀行は即答した。 「針の穴を通すようなコントロールと多彩な変化球です!」 (書き込みのペースが異常に速くなりましたが、私の小説を記録しているUSBとワードから急いで貼り付けを行っているところです。 何せ、私は時間が無いので……。 18 こうして秀行に対する質問は終わり、秀行の隣にいる選手に質問がうつった。 「東北新報の田上(たのうえ)です。 川又選手、今の心境をお聞かせてください」 今呼ばれたのは大学生スラッガーの名が高い川又宗助(かわばた・そうすけ)である。 宗助は答えた。 「無限に広がる大宇宙の様にものすごく大きな気持ちです」 意味不明だ。 記者達はきょとんとしてしまう。 宗助は表情が変わっていない。 「あのぅ、どういう意味で……」 「今言った通りです。 以上!」 会場が変な空気に包まれる。 そう、宗助は魔性の男と呼ばれていて何を考えているのか不思議だと言われてきた。 そんな男である。 記者達は次の質問に困ってしまった。 破れかぶれに一人の記者がありきたりな質問をした。 「では……、貴方のアピールポイントはなんでしょう?」 こんな質問しか思いつかなかった。 宗助はこう言った。 19 辺りが沈黙する。 秀行は思った。 (そうか、この人が川又さんか、面白いひとだなぁ)そして、三巡目の選手に移った。 「では、岩尾選手、今のお気持ちをどうぞ!」 「本当は中日に入りたかったんですけどねぇ、和田さんや吉見さんと一緒にプレーしたかったんだけどなぁ。 でも一応プロになれたんでよしとしたところです」 会場は爆笑に包まれた。 一方の星野監督は必死に怒りをこらえているように見えたが。 岩尾結(いわお・むすぶ)は高校生ナンバーワンショートと言われていて、全国的に注目されてきた選手である。 シュアな打撃と50メートル走で5・4秒を誇る選手である。 おとなしくて優しいやつだが、少々自分に素直なところがある。 20 結のインタビューも終わり、今度は4番目の選手だ。 「三田選手、貴方のアピールポイントを教えてください!」 「私のアピールポイントはフォークボールです。 これだけはほとんど打たれない自信があります。 私は球速もスタミナもコントロールも平凡ですが、今回楽天球団にご指名いただき光栄に思うところです。 真上君ごときよりも活躍できるようになりたいと思います」 今の言葉に秀行はむっとした。 なんだこいつ、俺をなめてるのか! そう思った。 今発言した三田吉男(みた・よしお)という男は社会人出身の21歳である。 彼はかの大魔神佐々木並のフォークボールを武器にしている投手である。 実は吉男は部落民に差別意識を持っている。 彼の祖父は大手セメント会社を経営していて、多くの部落民を雇い彼らをこき使っている。 吉男は祖父と父から部落民はいやしい者だと教わってきたので差別意識が強く根付いているのだ。 21 そして次の選手の番が来た。 「東北新報の野村です。 雪選手、今の心境を語ってください」 と記者が言った後、あたりの空気がガラッと変わる。 「はあ〜い! 私が雪正男よ! 憧れのプロ野球選手になれて私嬉しくて困っちゃう!」 こんなオネェ口調で話始めたのが雪正男(ゆき・まさお)である。 身長が2メートルはあるように見えて、筋骨隆々である。 顔もごつくて顎は青い。 しかしそんな見た目にかかわらず、彼は非常に女らしい性格をしているのである。 周りは言いようがない違和感に満ちた空気がただよい、唖然としてしまった。 しかし、ここは会見場である。 会見は続けなければならない。 「……、では、貴方のアピールポイントは?」 正男は開口一番こう言った。 「私、パワーにはとても自信があるの! 四国アイランドリーグではホームラン王になったこともあるのよ! あ、それと私を呼ぶときは『ユキちゃん』と呼んでね。 そうしないと怒るわよ! いいわね」 「そうですか……、ではゆ……、ユキちゃん、憧れの選手は誰ですか?」 「私、山崎様にすごく憧れているの。 あの分厚い胸板で抱かれてみた〜い!」 藤原は秀行にこそこそと話しかけた。 「変な選手が入ってきたでありんすねぇ。 22 秀行は藤原にそう諭した。 次は五番目の選手である。 「では、木村選手、今の貴方の心境を語ってください」 記者がそういうと、木村は重々しく答えた。 「拙者が木村大樹(きむら・だいき)でござる。 先祖は代々武家であり、拙者も父上から武士の心得を習得したのでござる。 剣道は三段である。 野球との出会いは拙者が小学校三年のころ、剣道の稽古から家路についていたとき、キャッチボールをしていた同級生の一人が拙者に向かって暴投をしたのでござる。 その時拙者は瞬時に竹刀で球を打ち返し彼のグラブに偶然おさまったのでござる! 球を打ち返したときの感触はいまだに忘れていない。 それから同級生に褒められ野球をやってみないかと誘われたのだ。 拙者は流れのままにその話に乗り、野球を始めてみたらそれをとても好きになり、夢中になったのでござる」 まったく答えになっていないが、木村は続ける。 「しかし、拙者は才能に恵まれていなかった。 悔しくて死ぬ気で野球の稽古をしたのでござる。 剣道との両立も大変であった。 だが、拙者はだんだんと野球がうまくなり、今回のご指名に至ったのでござる。 拙者のポジションは二塁でござる。 特に突出した能力はございませぬが、努力だけは人一倍の自信がありまする。 今回の楽天球団のご指名は光栄の至り。 27 次はたった一人、育成枠で指名された選手の会見だ。 「それでは原田正太郎(はらだ・しょうたろう)投手、指名された今の気持ちを語ってください」 「ははははいいいいいっ! ぼぼぼ僕が原田正太郎ですう! いいい今はとても緊張して、ななななかなか言葉がでませんですう!」 「緊張せずに、リラックスしてください」 そうした記者の助言にも関わらず、正太郎はガチガチのままだった。 「それでは原田投手、貴方の一番の武器はなんですか?」 「ぼぼぼ僕はははは速い球に自信がありますう! ひゃ、ひゃ、150キロを超すストレートが武器ですう! ででで、でもコントロールには自信がありません!」 こんなこと言ってしまっちゃあお終いよ、と星野監督は思ったことだろう。 こんな調子で原田正太郎の会見は進んで行き、こうして新人選手の入団会見は終わった。 各選手達は、特に正太郎はほっとして会場から去っていく。 29 それから数日後、秀行が通う誠城高校の休み時間にて。 「秀行」 話しかけてきたのは秀行の幼馴染の女の子の伊原春生(いはら・はるみ)である。 「春生か」 そして春生はニコニコしながら話し始める。 「ついに秀行もプロ野球選手かぁ……。 夢がかなったね! おめでとう! 巨人に入れなかったのは残念だったけど……」 秀行はそんな幼馴染の言葉が嬉しかった。 「ありがとう、春生。 これから始まるプロ生活が楽しみだよ! お前も受験勉強頑張れよ!」 「うん、秀行も頑張ってね!!」 二人はお互いの健闘を誓い合った。 30 日はすっかり暮れてしまった。 秋から冬に差し掛かろうとしていた。 紅葉に染まっていた庭の木もすっかり葉を落としていた。 真上家は久々に家族そろっての夕食。 テーブルの上には遅くかえってきた正が心を込めて作った料理が並んでいる。 母はもうこの世にいない。 「久々に家族そろっての食事だな、秀行、正」 二人の父、吉良(よしら)は向かいの二人に話しかけた。 「そうだね、お父さん」 と正。 だが秀行は沈黙していた。 「どうした秀行、一家団欒の時に……」 「何が一家団欒だ! 親父!」 秀行は怒鳴った。 さらに続けた。 「解放同盟の活動かなんか知らんけど、いつも家に帰らないで家庭を顧みない。 家族を大事にしないで、たまに居るからって何が一家団欒だ! 母さんはさみしがっていたんだぞ! しかも葬儀にも解放同盟の活動があるからって屁理屈こいて参加しなかったくせに……」 「兄さん……」 正はポツリと言った。 秀行はさらに続けた。 「そうだよ……、この家だって自分の力で建てなかったくせに! 何が我が家だ! だから部落は……! 部落は……!」 「秀行!」 吉良は近づいて秀行のほうを思い切りはたいた。 秀行は椅子から倒れ落ちた。 「お父さん! やめてよ」 「正は黙ってろ!」 吉良は怒鳴った。 「そうか……、殴ったな、親父! あんたは父親失格だ!」 秀行はゆっくり起き上がり、テーブルをドンと強く叩いてそう怒鳴った。 「父親にそんなこと言うか!!」 こうして、久しぶりの家族そろっての夕食は秀行と吉良の喧嘩で終わった。 正はそんな光景を見て悲しむしかなかった。 そんなこんなで合同自主トレの日が迫ってくる。 第二章 終わり ありがとうございました。 31 第三章 一月某日 「仙台は寒いな……」 秀行はそう声を漏らさずにはいられなかった。 慣れない東北、仙台の冬は関西出身の秀行にはこたえる。 秀行は厚手のジャンパーに手袋姿、首にはマフラーを巻いている。 しかし、それでも寒いのだ。 「さささ、寒いでありんす! この寒さは異常でありんす! 身体につきささるようでありんす」 体をぶるぶる震わせながら、藤原は騒いでいる。 彼は油断して手袋をしてこなかった。 そんな藤原は冷えた手に息を吹きかけている。 「秀行君、もっと温かい場所で自主トレをしたかったでありんす」 「まあまあ、藤原君、仕方がないよ」 秀行は藤原にそう諭さざるをえない。 「そんなに寒いかなあ?」 と、話し始めたのは岩尾結だ。 彼も重装備だが、表情はケロッとしている。 「体を動かしていれば温かくなると思うけどなあ」 「そうよ!」 雪はそう相槌をうった。 「私達スポーツ選手なんだから、これくらいの寒さに負けてはいられないわよっ!」 さ、いきましょ、と雪は練習場へと向かっていった。 秀行達も彼に連れられるように練習場に向かっていった。 これから秀行達新人選手は新人合同自主トレーニングを行うところだ。 かれらは入団発表記者会見以来の対面である。 無論、練習を共にするのはこの日が初めてだ。 まず、手始めのストレッチをした後、ランニングが開始された。 グラウンド内をぐるぐると何周もするのである。 32 キャー、キャー、秀行くーん! さすが甲子園のアイドル。 秀行見たさに集まってきた女性ファン達が彼に黄色い声を上げていた。 報道陣も彼を中心に撮影しながらカメラを回す。 「さすがでありんす、秀行君。 人気ありまくりでありんす。 羨ましいでありんす」 藤原は秀行の後ろを走りながらそう声を漏らした。 秀行はなんとも言えないような表情だ。 少し照れているが。 「チッ」 三田は不機嫌そうな顔をして舌を鳴らした。 しばらくすると、秀行たちの体が十分に温まりほぐれてきた。 彼らの気持ちはだいぶリラックスしてきていた。 33 次はダッシュだ。 ピッと合図の笛がなると、スタートするというものだ。 通例では二人一緒に走るのだが、人数が半端なので、木村大樹だけは一人で走ることになった。 トップで走るのは、藤原と岩尾だ。 「僕は足の速さを売りにしてプロになったでありんす! 岩尾君、悪いでありんすが君には負けないでありんす!」 「あ、そう。 よろしく」 気合入りまくりの藤原だが、岩尾はさらりと言葉を返した。 そして二人は位置に。 ピッ! 合図の笛がなった。 藤原は一目散にシュタタタッと走り出す。 しかし、岩尾のほうがもっと速かった。 シュタタタタタ……、岩尾は藤原を半歩、一歩と差をつけていった。 そして終わってみれば、3メートルは差がついていた。 藤原の50メートル走のタイムはベストで6・0秒。 対する岩尾はベストタイムで5・4秒。 その差は明らかだった。 「ううっ悔しいでありんす!」 藤原はとても悔しがった。 岩尾のほうはケロッとしているが。 それは勝者の余裕ではなく、ただ、この「勝負」というものにまったく関心が無かったので、無関心という顔だった。 地団駄を踏んでいる藤原を秀行はなだめようした。 が、先に声をかけたのは木村だった。 「藤原殿、落ち着くのでござる」 木村は更に続けた。 「岩尾殿の足の速さは球界でも1、2を争う。 藤原殿も速いでござるが、これは仕方のないことでござる」 確かに木村の言うことは正論だ。 藤原はしぶしぶ後に引いた。 「木村さん」 秀行は木村に話しかけた。 彼に感謝したいのだ。 「ありがとうございます。 藤原君はあの通りの性格だから」 「そう言われるほどではないでござる」 木村はそう返した。 34 ダッシュが終わると、次はキャッチボールだ。 秀行は原田と組むことになった。 「よろしく! 原田君」 秀行は原田に気さくに声をかけた。 すると原田はとても驚いた。 「ここここ、こちらこそ!」 スターに声をかけられたのだ。 アガリ症の原田にとっては動揺するのも当たり前だった。 そしてキャッチボールが始まった。 相手の原田が初めに投げた。 そして秀行は彼の球に驚くことになる。 ギュルルルル! 軽く投げてもものすごい回転だ。 そして手元でピュッと伸びる。 コントロールこそ悪いが、秀行はそんな原田の投げる球の威力、重さ、伸びに驚いた。 「軽く投げているのになんて球を投げるんだろう。 原田君は化けるととんでもない投手になりそうだ」 秀行は心の中でそう思った。 35 次はノックだ。 二人が組になって時間ごとに交互にノックをする形式だ。 ただ、自主トレの一環なのでとるのが難しい打球は打たないことになっている。 秀行は雪と組むことになった。 「雪さん、よろしくお願いします」 秀行は雪に軽く声をかけると 「もう! ユキちゃんって呼びなさいよ! 怒るわよ!」 と怒鳴った。 そういえばそうだった。 入団記者会見の時、雪は自分の事を「ユキちゃん」と呼べと言っていた。 そのことを秀行は今頃思い出したのだった。 「すみません、ゆ……ユキちゃん」 「いいのよ、秀行君。 貴方と組めてあたしは嬉しいわ! さ、始めましょ!」 秀行と雪のノックは異様な光景だった。 雪は巨体をオーバーに揺らして秀行の打球をさばいていた。 「どんどんきなさーい!」 そんな雪に回りはドン引きしたのだった。 36 そして一通り一日の練習が終わった。 秀行は球場から出ると、報道陣に囲まれた。 当然インタビューである。 ある記者が開口一番こう切り出した。 「どうですか、体の動き具合は?」 秀行はすぐに答えた。 「まだキャンプ前なの体はまだ出来ていませんが、これからシーズンに標準を合わせてどんどん動けるようにしたいです」 「どうです? 仙台での暮らしのほどは」 「新鮮な気持ちはあります。 僕は関西の出身なので、東北は色んなことが初めてですから。 ただ……、寒いですね」 こんな調子でインタビューは続いた。 そしてある記者はこう切り出した。 「では最後に、今年は新人王、狙っていきますか?」 「新人王ですか……」 秀行はどのように答えるか迷った。 しばらく考える。 でも、ドラフト一巡目に指名されたのである。 欲はあるのだ。 「新人王ですか……、できれば……」 しかしそこへ邪魔が入った。
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