モーツァルト 40番 名盤。 モーツァルト 交響曲第40番

モーツァルトの「交響曲第25番」の解説とオススメ名盤

モーツァルト 40番 名盤

巨匠ワルターはまるでベートーヴェンの中期以降、すなわちロマン派の作品のように雄渾なモーツァルトを聴かせます。 NYフィルのMONOはスタンダードですが、VPOの25&40番(もちろんMONO)に人気が集中しています。 ワルターは立派な指揮者ですが、私は殊に40番においては、このVPO盤をあまり好みません。 アホーさんの仰るように、あの人工的なポルタメントに違和感があります。 ワルターの40番ならば、かつてGRシリーズのLPで出ていたBPO盤をお薦めします。 なお、引退後の晩年に録音されたCBS(現SONY)のシリーズは立派なSTEREO録音ですが、オケの魅力に乏しい上、何よりもワルターの指揮に生気が感じられません。 つぎに、BPOと交響曲全集を録音したベームですが、ワルターのように崩した演奏ではなく、古典派の骨組みを極限にまで拡大したような、巨大建造物が如き演奏を残しています。 どの曲を聴いても堂々たるものですが、反面、昔から(ワルター等に比して)「面白くも可笑しくもない、骨っぽくて肉感のない演奏」とも評されました(特に41番等、私は気に入っています)。 40&41等は晩年のVPOとの演奏もあり、基本的には変わりませんが、やはり年齢的な衰えを感じさせます。 MONO盤ではシューリヒトの36&38番(パリオペラ座管)やフルトヴェングラー&VPOの40番も有名ですが、このあたりはLPの初期盤でもきかないと(CDでは)音質的に苦しいかも知れません。 STEREO盤では、マニアの間で「39番のムラヴィンスキー、40番のセル、41番のヨッフム」と云われてきました。 セルの40番はLIVEもありますが、スタジオ録音の方がいいでしょう。 ヨッフムの40番はBSO(DG)とバンベルグ(オルフェオ)がありますが、CDならバンベルグの方がいいでしょう。 なお、25、38、40、41番等はクーベリック・バイエルン放送響のLIVEがオルフェオから発売されています。 ちょっと「やりすぎ」の感も否めませんが、オルフェオのLIVEは同種のものの中では、極めてバランスの良い音ですので、クーベリックに思い入れがありましたら聴いてみてください。 他ではワルターの直弟子にして、ザルツブルグでカラヤンを教えたという、パウムガルトナーの演奏もいいのですが、残念なことに40番は未だCD化されていません(41番他はDENONから出ています)。 加えて、わたしの個人的な趣味としては、パイヤール&イギリス室内管の35~41番のLPを、EMTやオルトフォンの針で鳴らすのが「私的BEST」と云えます。 ザルツブルグ出身で、モーツァルトやシューベルトを苦手にしていたのでは、攻撃されても然るべきですが、私は特にDECCAへのVPOとの録音等、世間で云うほど悪くないと思います。 本人も結構、コンプレックスを感じていたらしいのですが、どちらかと云えば、交響曲よりも規模の大きい歌劇や「レクイエム」ならば、結構評価を受けてきた録音もあります。 まず,交響曲40番では ワルター指揮ウィーンフィルのライヴを忘れるわけにはいかない。 モノラルだけど音質はそれほど悪くない。 なによりもウィーンフィルの 弦楽器のねいろがいい。 1楽章のポルタメントはロマンティックの極みだ。 評論家はよくこれを決定盤としてあげますね。 (宇野さんとかは) ぼくも決定盤という言葉好きです。 41番は重厚で壮大な演奏がすきなら, とびっきりテンポが遅く,巨大な演奏として クレンペラー指揮ウィーンフィル(ウィーン芸術週間のライヴ) がすばらしくよかった。 しかも終楽章は意外に早めのテンポで 白熱した演奏。 あとはワルター指揮ニューヨークフィルは歌いまくる ロマンティックジュピターだ。 モノだが,鑑賞には差し支えない。 それと,バーンスタイン指揮ウィーンフィルのも良い演奏でした。 38番「プラハ」はクレンペラー指揮フィルハーモニア管の 旧盤がすばらしい出来。 低弦のうなりがすごい。 快速テンポならシューリヒト。 有名なのはパリ・オペラ座管弦楽団の演奏。 宇野さんがいつも絶賛してますよね。 でもぼくはウィーンフィルとのモノ盤がすきです。 39番はカラヤンのEMI盤がすきですね。 全部モダン楽器による旧スタイルのモーツァルトです。 今流行りのピリオド楽器による演奏は 後で,アホー削除隊さんがおすすめを書いてくれると 思いますよ。 僕は旧スタイルが大好きなので・・・ カラヤンはモーツァルトを70年代の前半にEMIに 35,36,38,39,40,41番を, 70年代後半にDGに39,40,41番を録音しています。 いずれもベルリンフィル。 EMI盤とDG盤の出来は雲泥の差だ。 ぜひEMI盤を聴いてみてほしい。 どれもこれも超ゴージャスで,流麗で,豊かな響きで 一気に聴かせる華麗なモーツァルトです。 あとは,60年代にデッカに40,41番を録音していたり します。 これはウィーンフィルです。 ほかにもいろいろありますよ。 モーツァルトの交響曲特に後期は素晴らしく数多くの演奏が存在します。 評論家はよく決定版・名盤というのが好きですが、名曲であるからこそ1つに決定できないものです。 40・41番は私も恐らく10以上の演奏を持っていますが、これがベストというのは今でもいえません。 名曲にはいろいろな演奏(アプローチ)があってしかるべきだと思うからです。 ですから、ここではある程度の40番について指針となる演奏をあげさせていただきます。 モダン楽器 フルトヴェングラー ウィーンフィル(ピリオド奏法を先取りするかのような速さ) ベーム ベルリンフィル(ある意味、古風な堂々とした演奏) モダン楽器によるピリオド的アプローチ マッケラス プラハ室内管 アーノンクール ロイヤルコンセルトヘボウ管 ピリオド楽器 ブリュッヘン 18世紀オーケストラ ミンコフスキ ミュジシャン・ドゥ・ルーブル(ルーブル音楽隊) コープマン アムステルダムバロック管 カラヤンのモーツァルトは申し訳ありませんが特別好きではありません。 ただ、非カラヤン的ですばらしいものに、 モーツァルト ホルン協奏曲 カラヤン指揮 Hr. デニス・ブレイン フィルハーモニア管.

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モーツァルトの交響曲と名盤。私は今までモーツァルトの作品を...

モーツァルト 40番 名盤

ジュピターの名盤って、「名曲名盤」などを見てもイマイチ はっきりしないと思うのです。 専門家の間でも票がかなり 割れてますよね。 僕は10年くらい前、理想のジュピターを求めていたあげく、 CDが約20枚になってしまいました。 最後に辿り着いたのがアバド&ロンドンSO で、95% は満足しており、今はこれが自分のベストなのですが、 国内盤は廃盤のようです。 僕が買う前も廃盤でした。 こんな名盤がなぜ? そこで、皆さんのイチオシを教えてください。 僕は 1位アバド 2位ワルター&コロンビア 3位クーベリック です。 >いそじろうさん ありがとうございます。 嬉しい限りです。 僕自身はCDで15種ほど、MDカセット各10種?ほど集めまして、 さらに前は東京文化会館や民音の資料室でいろいろ聴きましたが、 いきついた結果がヨッフムのライブでした。 ワルター、ベーム、クーベリック、それぞれ立派な指揮者だと思いますが、 ここではヨッフムに一票、です。 (ちなみに交響曲38番のベストならクーベリックのスタジオ盤に一票です) ヨッフムはコンツェルトヘバウ、ボストン響、バンベルク響とスタジオ録音してますが、 それらはやや遠慮がち。 やはりライブが素晴らしい。 個人的に、モーツァルトの音楽は、静的に整っている演奏(やざっきーさんの「美しいけれど平和的なだけ」)ではなく、ノリ(いそじろうさんの「グルーヴ感」)がほしいと思います。 ヨッフム「黄金のジュピター(?)」、機会があればお聴かせしたいです。 ただし、モノラルかい?ってくらい音質はわるいですが(笑)。 トピ主です。 久しぶりに書き込みします。 hmv. 太鼓判ものです。 でも…やっぱり僕はアバド&ロンドン響(79)かなあ。。 クーベリックのもそうですが、音色がモーツァルトっぽいん ですよね。 上品で、49 トリコロールさんが書かれているような 瑞々しい音色が耳に心地いいことこの上ないんです。 ご参考にどうぞ。 hmv. それは、ジョン・ネルソン式、パリアンサンブルオーケストラです。 テンポが速くモダン楽器の演奏だと思われますが、ところどころ古学演奏を取り入れてるところがございます、ただ、おけ自身がフランスなので、ちょっと抵抗がありました。 やはり最近のジュピターのCddeha、のりんトンの演奏が一番お気に入りですね。 ヴァイル、ヤコブスも持っておりますが、後者の演奏については、CD-Rで出てる演奏はすばらしいですよ。 これからもジュピターを買い続けていくのでまたコメントいたします。 最後に、手元には、だいたいの、演奏はあるのでお気軽にお問い合わせくださいね.

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モーツァルト交響曲第40番 名盤聞き比べ(CD比較)

モーツァルト 40番 名盤

概要 [ ] モーツァルトの全楽曲の中、最も有名なものの1つである。 モーツァルトの交響曲のうちのものはこの作品を含めてわずか2曲しかなく 、その両方がト短調であるため、こちらを「大ト短調」、もう一方のを「小ト短調」と呼ぶことがある。 第40番はトランペットとティンパニが用いられていないほか、第25番とは全体の構成、調性の選択、移行の仕方など、かなり多くの点で類似が認められる。 にで完成された。 同年に作曲された()、()とともに「3大交響曲」と呼ばれる。 3曲とも作曲の目的や初演の正確な日時は不明であるが、モーツァルトは、この交響曲第40番を除き(後述)、これらの曲の演奏を聴かずに世を去ったと推測されている。 初演 [ ] この曲の初演に関する記録は残されていないため、かつての人気作曲家が演奏のあてのない曲を書いたと、悲劇性を強調する文脈で語られることもあったが、現在ではモーツァルトの生前には演奏されていたと推測されている。 初稿のほかに、2本のクラリネットを含んだ木管のパートを追加した改訂版が残されているためである。 モーツァルトが実際に演奏する目的なしに曲を改訂するとは考えにくい。 また、第2楽章の一部に差し替え用の楽譜が残されている。 この楽譜は2月以前に書かれたことが分かっており、1788年の演奏会のために作られたと考えられる。 1789年の旅行との旅行では、モーツァルトが自分の交響曲の楽譜を携えていったことは確かである。 「1791年と、ウィーンの音楽家協会の演奏会でモーツァルト氏の新しい大交響曲がの指揮で演奏された」という史料が残っている。 この大交響曲とは本作のことを指すものであろうと推測されている。 楽器編成 [ ] 1、2、2、2(変ロ管とト管、変ホ管)、2部、、バス(、) 初稿と改訂稿があり、後者には2本が追加されている。 どちらで演奏するかはの裁量によるが、現在のところ、クラリネット入りの改訂稿で演奏されることのほうが多い。 とを欠く。 曲の構成 [ ]• 第1楽章 モルト・アレグロ 、2分の2拍子、。 ヴィオラの8分音符の和音の刻みに乗って次の第1で始まる。 第2楽章 アンダンテ 、8分の6拍子、ソナタ形式。 8分音符の同音6連という朴訥な第1主題がヴィオラから第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンへと重なりながら出る。 第3楽章 アレグレット - トリオ ト短調 - 、4分の3拍子、。 主旋律が一般的な8小節単位の組み合わせではなく、各所で3小節単位となったり2小節単位の寸足らずになったりするため、変拍子的な印象を与える。 ト長調のトリオはホルンの響きが象徴的な音楽。 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・アッサイ ト短調、2分の2拍子、ソナタ形式。 駆け上がる分散和音の前半と強奏の後半とでできた激しい第1主題で始まる。 激しい経過部を経たのち定石通り平行調の変ロ長調で静かで優しい第2主題が出る。 展開部では第1主題の前半の動機が主に展開される。 その他 [ ]• 自筆譜は、が生前所有していた。 これは、を献呈された返礼としての公子妃から贈られたもの。 現在ではが所有している(ブラームスの遺贈)。 が、モーツァルトより半年から1年ほど早く()完成させた4楽章の交響曲ホ短調A42は、同じ調性かつ編成もほぼ同じ(弦5部のほかフルート1、オーボエ2、ファゴット1、ホルン2:変ロ管とト管)で、曲全体が醸し出す雰囲気にも少なからぬ近似性(特に第1楽章とメヌエットの楽章、終楽章)がみられる。 ・の ()構内では、列車の発着のつど、第1楽章冒頭の主題が流されている。 の自動車検査ラインの光軸検査ブースで、光軸テスターが稼働する際に注意喚起のため第1楽章冒頭の主題がリピートで流れるものがある。 は、この曲の第3楽章をピアノ独奏用に編曲している。 とは、この曲を4手に編曲して演奏している(CDはレーベル BIS-CD-418)。 第1楽章に歌詞を付けた歌としては、の「哀しみのシンフォニー」(原題は Caro Mozart , 〔で言うなら Dear Mozart 〕 リリース)が知られている の)。 のサンプルMIDIファイルのひとつが、この交響曲の第1楽章であった。 がその代表作の一つ『モオツアルト』において、道頓堀でふと頭の中に響き渡った曲として楽譜を作中に引用しているのはこの曲の第4楽章である。 の発売締め切り告知BGM - 第1楽章冒頭の主題が流されている。 参考文献 [ ]• 『作曲家別名曲解説ライブラリー14 モーツァルトI』、1993年• ほか『モーツァルト事典』、1991年• ロビンズ・ランドン『モーツァルト最後の年』海老澤敏訳、、2001年 脚注 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 他にの作とされ、にので再発見された『オーデンセ』があるが、こちらは偽作説が有力となっている。 また、モーツァルトは宗教劇『救われたベトゥーリア』の序曲を交響曲に編曲しているが、こちらはである。 ベーレンライター社の新全集版では付録となっている。 1997年にクリフ・アイゼンがこの断片をモーツァルト自身による(クラリネット追加と別の)改訂案とする研究を発表。 ブライトコプフ&ヘルテル社が注目し、2014年にヘンリク・ヴィーゼ校訂で新版を出した。 「クラリネット無しの版」を自筆断片や筆写パート譜に基づき修正した第3のヴァージョンとなる 外部リンク [ ]• の楽譜 -。 として無料で入手可能。

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