近年、さまざまな中古品取り扱い店で「中古スマホ」が販売されている。 だが、実際に購入するとなると本体の状態や初期不良対応が気になるところだ。 ITmedia Mobileの読者調査でも、中古スマホを購入する際、「バッテリーの劣化」「傷や汚れ」が気になるという人が多かった。 そこで、中古スマホを購入する際の本体確認や、購入後の保証サービスなどの対応について、前回に引き続き中古スマホや格安SIMを取り扱うゲオモバイルの「ゲオモバイル渋谷センター街店(以下ゲオモバイル渋谷)」にて、ゲオ モバイル運営部モバイル運営課モバイルラウンダーの林野下譲氏にお話を聞いた。 記事中の価格は税別。 SIMの形状は3種類あり、さらにスマホによって使えるSIMと使えないSIMがある。 手持ちのSIMでどの中古スマホを使えるのかは店頭スタッフに確認しよう もし、SIMとスマホの対応が分からない場合は、まず店頭スタッフに相談しよう。 SIMに関する知識がある店舗なら、どの中古スマホなら利用できるのかを教えてくれる。 逆に、SIM対応の案内が不確かな店舗だと、購入後にSIMを認識しないなどのトラブルが起きかねないので、避けた方が無難だ。 初期不良は30日、赤ロムは期間を問わず返金または交換保証 中古スマホの取扱店では買取時に故障や不具合がないかチェックしており、ゲオモバイルでは何重にもデータを消去するなど、プライバシー対策も万全を期している。 とはいえ、ごくまれに購入後に故障や不具合が発覚する場合がある。 この場合、ゲオモバイル渋谷では購入から30日以内と比較的長い間の交換または返金に応じている。 初期不良の返品期間が長い店舗だと安心して購入しやすい。 ゲオモバイル渋谷の場合、30日以内の初期不良なら交換または返金に応じてくれる もう1つ、中古スマホならではの注意点が、赤ロムと呼ばれる「ネットワーク利用制限」がかかった端末だ。 スマホを買い取りに出した元の所有者が、買取に出したスマホの割賦代金を未払いするなどの問題を起こした場合に、遠隔でスマホの通信機能がロックされてしまうのだ。 大半の店舗では買取時や販売時に「赤ロムかどうか」をチェックしており、もし購入後に中古スマホが赤ロム化、「ネットワーク利用制限」のロックがかかった場合は、期限を問わず交換や返金を受け付けている。 ゲオモバイル渋谷でも期間を問わず交換または返金対応をしている。 なお、携帯電話事業者も契約回線数の制限など不正契約対策を強化しており、「最近は赤ロムを見ること自体が少なくなっている」(林野下氏)とのこと。 中古スマホの割賦購入や保証サービスを導入している店舗も 中古スマホは基本的に故障時の保証サービスや、割賦購入サービスを受けられないが、店舗によっては独自のサービスを提供していることもある。 ゲオモバイル渋谷の場合、独自に有料の「ゲオ携帯安心保証」サービスを提供している。 中古スマホ購入時に一定額を支払えば、1年以内の故障や水没に対して修理を受けられ、修理代金を一定の金額まで保証してくれる。 また、修理できない場合も保証する金額分の中古スマホ購入クーポンが発行される。 支払金額は中古スマホの本体価格に応じた2種類が用意され、「中古2万円プラン」は支払額2480円で最大2万円分までの保証を、「中古4万円プラン」は支払額4980円で最大4万円分の保証を受けられる。 携帯電話事業者の有料保証サービスと違って盗難や紛失までは対応していないが、高額な中古スマホを買って故障や水没した場合でも安心できるサービスだ。 ゲオモバイル渋谷なら、中古スマホでも故障や水没の保証サービスを利用できる このほか、ゲオモバイル渋谷では、大手信販会社のオリコによる割賦購入にも対応している。 24回払いの金利は6%と、一般的なクレジットカードの分割払いと比べて負担額が少なくなっている。 初心者でも安心、スマホ設定サービス 中古スマホ購入した後、苦労するのが以前のスマホからのデータ移行や、格安SIMで使う場合の手続きだ。 中古スマホや格安SIMをスマホ初心者が求めることも増えたことから、中古スマホや格安SIM取扱店では有料の設定サービスを充実させている店舗も増えてきた。 ゲオモバイル渋谷では各種サービスを1000円から提供している。 AndroidやiOS、携帯電話間のアドレス帳移行といった複雑な作業から、Google IDやLINEの設定まで、さまざまな作業を代行してくれる。 初心者に中古スマホや格安SIMを勧める場合は、有料でも代行サービスが充実した店舗の方がトラブルなく安心して購入しやすい。 関連記事• 中野エリアの特徴を反映し、ゲームコーナーや訪日外国人向けSIM、中古スマホの売り場を強化した総合モバイルショップ「ゲオ中野ブロードウェイ店」が12月19日にオープンする。 買い取り量が多く、買い取り額が高いのは「iPhone 5s」と「iPhone 6」だ。 特にドコモ版は高く買い取ってもらえる。 SIMフリーでは「ZenFone 2」の最高買取額が10月より値上げされた。 「iPhone 6s」が発売された直後とあって、10月は「iPhone 6」の買取が多い。 特に人気が高く(よく売る人が多く)買取価格が高いのは、ドコモの「iPhone 6」だった。 総合モバイルショップ「ゲオモバイル名古屋大須新天地通店」がリニューアルオープン。 中古スマホの体験スペース設置やユーザーの使い方にあったプラン提案を行う。 関連リンク•
次の目次情報• 白ロムと赤ロムについて 白ロムとは、専門的な話は置いといて簡単にいうと SIMカードが挿入されていないスマホや携帯電話の事を言います。 最近のスマホ・携帯は機種自体には契約情報等は何も記録されておらず、全てSIMカードに記録されており、SIMカードを挿入する事で誰がどのような契約内容で携帯を利用するのかを判断しています。 そのためSIMカードが挿入されていない、いわゆる未使用・新古品・中古品の端末である白ロムに自分のSIMカードを挿入する事で安い費用で機種変更をする事が出来るのです。 ただ、中古品等の携帯端末は白ロムばかりではありません。 赤ロムという名前の感じからして注意が必要そうなロムが存在します。 窃盗・詐欺等により入手したスマホ・携帯電話• 不正な契約により入手したスマホ・携帯電話• 紛失等による補償サービスの対象となった旧スマホ・携帯電話• 機種代金の残債が履行されていないスマホ・携帯電話 このような端末はキャリア側が認識した時点でネットワークへの接続を制限してしまうので、SIMカードを挿入しても通話やメールなど何も出来ない状態になってしまいます。 また、ネットワーク接続制限は原則解除される事が無いので白ロムを入手して利用しようとする人にとっては厄介な存在なのです。 要は白ロムだと思って購入した端末が実は赤ロムだった・・・なんて事故が発生することが有るので注意が必要になってくるわけですね。 赤ロムを入手してしまわないためにも、購入前にある程度の確認をしておく必要があります。 ただ、以下で紹介する内容を全て行ったとしても赤ロムを入手してしまう可能性はあります。 なぜなら購入時点では白ロム判定されていたとしても、購入後に入手経路が盗難であったと判明したり、前所有者が突然機種代金を払わなくなったりする可能性があるからです。 赤ロム保証のある店舗で購入する事 新古や中古の白ロムを販売している店舗のほとんどは購入後赤ロムとなってしまった場合に返金や交換といった対応をしてくれます。 さきほども説明したように白ロムから赤ロムにいつ変化するかは分からないわけですから、赤ロム保証が期間限定ではなく 永久保証となっている店舗で購入した方がいいでしょう。 オークションなどの個人売買では、赤ロム保証などの話を事前にしていたとしても相手が消えてしまったら解決に時間が掛かったり、保証されなかったりとトラブルになる可能性が高いので、出来ればオークションでは買わない方が良いと思います。 携帯の製造番号での赤ロム確認 大手キャリアのサイトでネットワーク利用制限を掛けた端末の情報を見る事が出来ます。 スマホ・携帯の電池パックがはめ込まれている所に「IMEI」又は「MEID(14桁)」又は「製(製造番号)」の15桁の数字が記載されていると思います。 この数字を以下のキャリアのサイトに入力する事で、端末が検索時点で赤ロムと判定されているかどうかを判定する事が出来ます。 もし表示されていない場合でも店員等に聞くと教えてくれると思います。 教えてくれなかったらその店舗からは退散です。 保証書無しの端末は買わないようにする 保証書無しの端末はかなり格安で販売されている事が有るようです。 保証書が無い理由は以下のような場合ですね。 この場合には問題は複雑になり、本来ならばこれらの端末はキャリアによって強制的に回収される事になるので、ショップにロック解除をしてもらうために持っていったらロック解除ではなく、端末を回収されてしまう可能性があります。 端末を購入した経緯がわかるように領収書等を示す事でロック解除をして貰える場合も有るようですが、最終的にはキャリア側の判断なので回収される可能性は0ではありません。 このようなトラブルに巻き込まれない為にも保証書の無いロムは購入しない方が良いでしょう。 また、購入する場合にはロックに関しても返金等の補償をしてくれるかについて確認をしておきましょう。
次の赤ロム端末は安い。 でもグレーゾーン まず初めに断っておきたいのが、利用制限がかかった端末(赤ロム端末)を使用するのは違法ではないけれども、グレーゾーン扱い、という点です。 赤ロム端末はその性質上(後述します)、通常の端末に比べ、かなり安く販売されています。 また、利用制限がかかる代表的な理由は下記となります。 分割払いの滞納• 端末の紛失• 端末の盗難 特に端末の盗難が理由の利用制限については、自分が盗んだと疑われてはたまったものじゃありません。 ネットや販売店で購入した際には、販売が確認できるレシート等を保管しておくことをオススメします。 制限される機能 赤ロム端末には下記の制限がかかります。 通話機能制限(緊急通報のみ可)• データ通信機能制限• SMS制限 スマートフォンが出始めの頃のau赤ロムスマホは、「データ通信は出来ないけど、通話は出来る」など、機種やキャリアによって制限に違いがありましたが、4G端末以降はほぼ上記の制限で間違いないかと思います。 SIMフリー(SIMロック解除済み端末)は他キャリアで使える 赤ロム端末でも、SIMロック解除をしていれば、他キャリアの電波を掴むことが出来ます。 例)softbankのiPhone7(SIMロック解除済み)が赤ロムになった場合 docomo au softbank Y! mobile UQモバイル 海外SIM 通信可 通信可 通信不可 通信不可 通信可 通信可 softbankはもちろん、Y! mobileもSoftbankの電波を利用しているため、制限がかかります。 逆に、docomoやauの電波を利用しているキャリアについては、通常通り利用が可能です。 ただし、公式のSIMロック解除は赤ロムになってからでは解除が出来ません。 どのキャリアも、SIMロック解除の条件に「ネットワーク利用制限中ではないこと」という条件があるためです。 Wi-Fi通信が出来る 赤ロム端末でもWi-Fi環境があれば、インターネットを楽しむことが出来ます。 ブラウザの使用だけではなく、App StoreやGoogle Playからアプリのダウンロードをすることも可能です。 例えば以下のような使い方が出来ます。 Youtube専用端末として使用する Wi-Fiが使用できるということは、もちろんYoutubeも利用可能です。 夜のスマホをいじる時間、LINEや通話はメイン端末で。 Youtubeは赤ロム端末で。 という使い分けもいいかもしれませんね。 ゲーム専用端末として使用する これもWi-Fi環境下が前提となりますが、ゲーム専用端末として利用することも可能です。 とくに最新型の高スペック端末でも、赤ロムなら安く手に入れることが可能です。 まさにゲーム端末にうってつけの端末と言えます。 LINE専用端末として使用する 例えばメイン機種にガラケーを利用している場合に効果絶大です。 赤ロム端末にLINEをインストールし、以下の手順でLINEアカウントの新規登録を行います。 赤ロム端末:LINEをインストールします。 赤ロム端末:LINEアカウントをガラケーの電話番号で新規登録します。 ガラケー:認証用のSMSが届くので認証コードを確認します。 赤ロム端末:認証コードを入力し、アカウントの登録を完了します。 以上の手順で、赤ロム端末でLINEが利用可能になります。 もちろんLINE電話も使用できます。 まとめ その性質上、敬遠されがちな赤ロム端末ですが有用な使い道が複数あります。 もちろん白ロムであれば尚良いのですが、「高スペック端末を安く手に入れたい」「自分が使っていた端末が赤ロムになってしまった」など、何らかの理由で赤ロム端末を入手した場合には、上記で紹介したような使い方が可能です。 上記で紹介した使い方以外にも、• TikTok専用で利用したい• Twitterの裏アカ用に利用したい• VR専用で利用したい• 音楽ストリーミングサービス用に利用したい など、Wi-Fi利用という制限は付きまとうものの、 アプリが利用できるというだけで、活用方法が多岐に渡ります。 もしお手元に赤ロム端末があり、有効な利用方法がわからずに眠らせてしまっている場合には、是非本ページを参考にしてみてください。 こんにちは! 今日、大事なセカンドスマホが死にかけてます。 修理屋に依頼しましたが… 基盤そのものにキズがついていて!修復不可能で… なんとか、息をしてる見たいです。 今の間にheliumにゲームデーターをバックアップ取りました。 ところで 赤ロムの良さが分かりました! 白ロムの購入を考えてましたが… ゲーム専用なので、赤ロムでもいいかな?っと思いました。 今考えたらネットワークに繋がないのと、wifiのみでプレーするので赤ロムを検討しようと思います。 そこで、質問は2つあります。 DOCOMOなのですが… 1. 課金は本端末と連携できるでしょうか? それとか、継続課金などGoogleアカウントの共有連携ですね。 もし、DOCOMOで修理とかするのに支障はありますか? 分解してない前提ですが… お願いいたします。 読んで頂けて嬉しいです、ありがとうございます。 わかる範囲で質問に答えさせて頂きますね。 1.課金について 課金はログインしているアカウントに紐づくものなので、メイン端末と同様のアカウントを使えば問題ないかと思われます。 2.docomoでの修理受付ついて 利用制限がかかっているスマホの場合、正式なキャリアでの修理は受け付けてもらえない可能性があります。 なので非公式、と言っては変ですが修理屋さんに依頼するのが良いかと思います。 修理屋さんによっては赤ロム機は修理を受け付けない、と明記しているお店もありますのでご注意ください。 いずれも回答内容は保証できませんが、参考になれば幸いでございます。 どうぞこれからもよろしくお願いします。
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