炭酸カルシウムは、食品添加物として多くの食品に使われています。 その用途は• 栄養強化• 改良剤• 膨張剤• 研磨剤• PH調整剤• 着色料 など様々です。 (使用例)• インスタントラーメン、ハム・ソーセージ、お菓子・パンなどの栄養強化・膨張剤として• 麺など練り物など柔らかくし弾力を上げることにより食感を良くする「(改良剤)」• パンの発酵を早めるとして• チューインガムの基礎剤として• 歯を磨く研磨剤として、ほとんどの歯磨き粉に含まれます。 ベビーパウダー・化粧品原料・入浴剤など直接肌に触れるモノ などなど…挙げるとキリがありません。 表記名は炭酸カルシウムまたは炭酸Caですが、膨張剤やかんすいとして使われる場合は一括表示が認められているので 表記上はわからない場合があります。 また、農業用にも土壌改良 PHの調整 として、また畜産のエサにも栄養強化として炭酸カルシウムが使われる場合があります。 炭酸カルシウムは工業製品にも多く使われ プラスチック、ゴム、塗料、建材(コンクリの原料など)、チョーク、消しゴム、インクなどの原料として身の回りにほとんどのモノに使われているのでとても身近なところにたくさんあります。 炭酸カルシウム原料と製造方法と安全性 原料 炭酸カルシウムは、自然界に多く存在し石灰石や大理石、方解石、氷州石、アラゴナイト(アラレ石)、白亜(チョーク)などの 天然の鉱石や、サンゴや貝殻、卵の殻の主成分となります。 食品添加物としては 石灰石が原料となりますが、石灰石は日本で豊富に埋蔵されていてとても質が高く、外国へ輸出しているほど。 日本で扱う炭酸カルシウムはすべて 日本で産出したものになります。 石灰石は炭酸カルシウム以外の不純物(マグネシウム、シリカ、アルミ、鉄)が微量に含まれますので高純度の石灰石が必要になります。 まず、石灰石を高温で焼き、二酸化炭素と生石灰(酸化カルシウム)に分離• 次に生石灰に水を加えることにより、消石灰(水酸化カルシウム)にする• さらに二酸化炭素と反応させれば炭酸カルシウムが出来る 主な用途 食品・医薬品・製紙・塗料・インキ・接着剤・ゴム・プラスチック 安全性 重質、軽質ともに安全性に問題はありません。 SPONSORED LINK.
次の先に述べましたように、炭酸カルシウム(石灰石)は水に溶けることでカルストのような特異的な地形を作り出します。 水に溶ける性質が石灰石を他の鉱物と比べて特徴のあるものにしているといえるでしょう。 石灰石が水に溶けるといっても、水道水などには殆ど溶けません。 ところが、水の酸性度が高くなると溶けるようになります。 例えば、石灰水にストローで息(二酸化炭素)を吹き込むと炭酸カルシウムが白い沈殿となって析出してきます。 ところが、二酸化炭素を吹き込み続けることで、水は炭酸水となり酸性度が高まるため生成した炭酸カルシウムが再び水に溶けるという現象が起こります。 これが自然の中で起こっている石灰石侵食のメカニズムです。 炭酸カルシウム(化学記号で書くとCaCO 3)は、炭酸イオン(CO 3イオン)とカルシウムイオン(Caイオン)から成り立っています。 炭酸カルシウムは見かけ上は白い石(または白い粉)ですが、これを分子のレベルまで拡大して、1分子の炭酸カルシウムを取り出したのが右の図です。 また、実際に産出される原石は100%が純粋な炭酸カルシウムではなく不純物もわずかに含んでいます。 この炭酸カルシウムの分子が集まって私たちの目に見える形になるのですが、その集まり方でいろいろな性質が現れてきます。 この集まり方のことを「結晶構造」と呼んでいます。 炭酸カルシウムには次に示す3つの結晶構造があります。 下の表にそれぞれの結晶構造を持つ炭酸カルシウムの性質を示します。 結晶構造の中ではカルサイトが最も安定なため天然に産出される石灰石は殆どがカルサイトです。
次の炭酸カルシウムは、栄養強化剤として使われることが最も多いんだって! 膨張剤 生地を膨らませるために使います。 パンやケーキなどのイーストフードに含まれることが多いです。 イーストフードやパンの発酵を早める目的でも使われます。 品質改良剤 食品を柔らかくして食感や風味を良くする目的で使われます。 たとえば麺やかまぼこなどの練りものに、弾力や柔らかさを加えます。 基礎剤 チューインガムの基礎の一部として使われます。 研磨剤 歯を磨く研磨剤として、ほとんどの歯磨き粉に使われています。 pH調整剤 農業の土壌改良として使われることがあります。 着色料 プラスチックやゴム、建材などの工業用品にも使われます。 コーングリッツ(遺伝子組換えでない)、糖類(砂糖、果糖、乳糖)、ココアパウダー、加糖練乳、チョコレート(砂糖、植物油脂、全粉乳、カカオマス、ココアパウダー)、食塩、麦芽水あめ、麦芽エキス、カカオマス/ビタミンC、 炭酸Ca、ピロリン酸鉄、香料、乳化剤(大豆由来)、ナイアシン、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB6、パントテン酸Ca、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンB2、葉酸、ビタミンB12 朝の朝食時短に欠かせないコーンフレーク チョコ味にも、炭酸カルシウムが入っています。 たくさんの栄養素が入っていておいしいっ! 食感が良いから子どもたちもよく食べる1品です。 そのままおやつにボリボリ食べるのもあり! ざるラーメン 【めん】小麦粉、打ち粉(でん粉)、食塩、卵白(卵を含む)/酒精、ソルビトール、かんすい(炭酸Na等)、 炭酸Ca、リン酸Ca、着色料(クチナシ黄色素) 【たれ】しょうゆ(大豆・小麦を含む)、砂糖・ぶどう糖果糖液糖、魚介エキス、たん白加水分解物、食塩、醸造酢、こんぶエキス/ソルビトール、調味料(アミノ酸、核酸、有機酸)、着色料(カラメル)、酸味料(クエン酸)、ビタミンB1 そして、私がコープの麺類の中ですごく好きな、国産素材ざるラーメンの中にも、麺のほう炭酸カルシウムが入っています。 麺には北海道産小麦を使用。 和風しょうゆ味のほかにごまだれ味があります。 たれはかつおと昆布が効いています。 4食入っているのでボリューム満点です。 野菜や肉をお好みでトッピングすれば、栄養バランスの整った1皿が完成します。 炭酸カルシウムが使われているパルシステム商品 次に極力無添加で商品開発をしているの商品も見ていきます。 私がお試ししてみた食品の中で炭酸カルシウムが入っていたのは「ホットケーキミックス」しかありませんでした。 小麦粉(小麦:国産)、砂糖、ショートニング(パーム油、米油)、ぶどう糖、食塩、(膨張剤 (重曹、リン酸Ca、フマル酸、 炭酸Ca)、香料 国産小麦を100%使用したホットケーキミックスには、膨張剤として炭酸カルシウムが使われています。 膨張剤として使われる場合、炭酸Caを使っても表記の義務はなく、一括表示が許されています。 なので「膨張剤として何を使ったか?」を細かく書く必要はありません。 しかしそこをパルシステムはしっかりと書いているところが素晴らしいですよね。 食品添加物について このサイトでは食材宅配サービスの商品紹介をするときに、ほぼ100%原材料のチェックをしています。 食品添加物は身体に悪いというわけではありません。 食品添加物が体に悪いのは、普通の人が普通の食事で摂取する程度の量の 数千倍の量を一度に摂取した場合です。 普通の食事に含まれている量程度では、体に害はありません。 ただ、日本では普通に使用されている添加物なのに、海外では発がん性があるとして禁止されている添加物もあるんです。 自分の身を守るため食品添加物の知識はしっかり持っておいた方が良いと考え、どのような添加物が入っているかを書いていきたいと私は思っています。
次の