Contents• 妊娠できた病院は「すごうウィメンズクリニック」 クリニックの概要や雰囲気についてはこちらの記事をお読みいただけると幸いです。 ガイダンスの内容 この記事はわが家が病院選びの決め手となったポイントを紹介する記事です。 特定の治療方法を推奨したり、治療内容の是非を評価するものではありません。 不妊症の定義 「昔は結婚して丸2年夫婦生活を送っても妊娠しないこととされてきました。 今では、子どもができづらいと感じたときが不妊症の始まりと考えてください。 」 予約制ではなく受付順 「うちの病院は予約制ではなく受付順です。 短い場合もありますが、大事な診察はお二人が理解するまでちゃんと話をするので長くなります。 予約で時間を決めてしまうと今診察している人の話を次の人の時間にあわせて打ち切ってしまうことになる。 それは患者さんのためにならない。 きちんとした診療をするためには十分な診察時間が確保することが必要です。 これまでの最高では夜2時くらい。 私もそれまで働くのだから皆さんも待っててください笑」 全員苦笑。。 夜2時!?絶対帰れないし!でも何か納得。 ちなみに、受付順ではありますが順番の時に呼んでいなかったら順番をとばすだけなので、家族に診察券だけ出してもらって自分はこれる時間に来るということはOKだそうで、それはアリだなと思いました。 診察は夫婦そろって 「大事な話をする時は必ず旦那さんも一緒に聞いてもらいます。 その日に旦那さんがこれなかったら日をあらためてもらいます。 間違った話をして間違った判断をしないように二人で聞いてもらいたいのです」 これも凄い納得。 人生を決めるような重要かつ専門的な話を自分が夫にちゃんと伝えることなんて難しい。 絶対一緒に聞いてもらったほうがいいに決まってる。 指示にはきちんと従うこと 「ただし、この日でなければならない検査などは、こちらからこの日に来てくださいと指定します。 体外受精の日も、検査結果をみながら日を決めるのでそれに合わせて来てもらう必要があります。 あと、指定された薬は必ず指示どおり飲んでください。 飲み忘れがあった時は必ず電話をください。 場合によってはその周期はあきらめて次回にしましょうってことになります」 おー、すごいはっきり指示してくれるんだな。 これまでの病院だと、いつも何の治療をするにも判断を患者側に任されていたから迷って悩んでたのかも。 不妊治療って受ける側の知識がない分、これだけばちっと決めて指示してくれる方がうちには合っているかも。 こんな感じのガイダンスで冒頭から今までの病院とはずいぶん違うと思いました。 でもそれは決して嫌だなとかいう印象ではなく、ここだったらという期待をもたせてくれる話が多かったです。 ここからは治療の進め方や治療方針などです。 悪いところを見つけ出してそれに合った治療をする。 タイミングとってできなかったから人工受精へ、人工受精でできなかったから体外受精へとステップアップする治療が正しいというわけではありません」 なぬーん!むしろステップアップしたことを喜んでいた私は衝撃でした。 検査は11項目 「検査は11項目。 人によってやる検査・やらない検査があります。 他の病院ですでにやった項目もあると思いますが、あらためて検査させていただきます。 検査が終了するまで4か月。 費用は8. 5万円くらいです。 人によってはこれよりかかる場合もあります。 」 はぁ~また検査受けなおしか。 お金も時間もかかるなぁ…。 検査の11項目です。 2~6は採血による検査です。 精液検査• ホルモン検査(hFSH,hLH,E2…etc• クラミジア• 子宮内膜症(子宮内膜と同じ細胞組織が別の場所にできる病気。 基本は採血。 必要に応じては腹腔鏡(内視鏡))• 抗核抗体(免疫が胎児を攻撃するか否かを調べる)• 抗精子抗体(ヒューナーテストとペアの検査。 精子を攻撃する物質の有無)• ヒューナーテスト(子宮入口付近で精子が生きられるか検査)• 卵管造影(卵管の通り具合をレントゲンで調べる)• 子宮鏡検査(子宮内にポリープ等がないか)• 超音波検査(子宮・卵巣、排卵の状態をチェック)• 感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒) 卵管造影検査は痛くありません 「卵管造影は痛いと思う人がよくいます。 それは今でもよく使われるリピオドール(造影剤)が原因。 今は専用の造影剤があり、痛くありません。 ただし、体外受精をする場合は卵管の通りは関係ないので検査は行いません」 私は体外受精をすると決めていたので、SWCで卵管造影は受けていません。 別の病院で受けた際はまさにリピオドールです。 痛いよ~と言われていたせいか、検査中の痛みは思っていたほどではなかったです。 しかし、検査をした後(数時間後)、仕事に行ったらひどい痛みがきました。 もうやりたくありません。。 基礎体温は不要? 「あと、うちは基礎体温は不要です。 それ以外の方法で確実に確認する手段でやります」 ええええ!基礎体温測らなくていいの?今まで寝起きに毎朝測って面倒だなと思ってたけどいらないの?とまたまた衝撃。 良いところは妊娠させる力が他の治療に比べて段違いに強い。 つまり妊娠の可能性が高いことです。 タイミング法や人工受精においては、受精するかどうかは運がからみます。 その点、体外受精は運が絡みません」 排卵誘発剤を使用する時の注意点 「必ず注射薬を併用して子宮内膜を熟させる。 誘発剤を使う前に検査で悪いところを見つけ出し、治療する。 誘発剤を使用できる回数には限りがあるので、早く妊娠させることです。 」 だから不妊治療のスタートは早い方がよいということですね。 妊娠するかしないかは卵の質? 「不妊症の考え方は、昔は卵が出ている間は妊娠の可能性は変わらないという考え。 今では、良い卵は数に限りがある。 時間が経って卵が消費される毎に妊娠の可能性は下がっていくのです。 卵の質は 年齢と 誘発剤の使用回数で決まります。 排卵誘発剤を頻繁に使って卵をいくつも排卵させちゃうと卵の質はどんどん悪くなっちゃう。 うちでは排卵誘発剤はここぞっていう限られた時にしか使いません」 あーまじか、衝撃。 これまで何回くらい排卵誘発剤使ったのだろう。 帰ったら調べてみよ。 妊娠する卵とは? 「受精卵となってわかることですが、分裂がきれいにおこる卵。 妊娠しない卵は分裂が綺麗でありません。 卵巣年齢って? 「うちでは一般不妊治療も行っていますが、卵巣年齢38歳以上の人は基本的に体外受精しか行いません。 卵巣年齢とは、実際の年齢に排卵誘発剤の使用歴を反映した理論値です。 」 (一同沈黙)…いったい何歳になるんだ。 」 (後日談)私の卵巣年齢は計算したところ48歳でしたが妊娠することができました。 体外受精を始める際の診察では、より詳しくクリニックにおける実年齢40歳未満の方の妊娠率、40歳以上の妊娠率の資料も教えてくれました。 卵巣年齢が私よりもかなり高い人も妊娠できている実績もあったので少し安心しました。 「うちのやり方は、人によって合う合わないはあります。 病院によって方針はいろいろ違います。 帰ったら二人でよく話あって、うちの病院に通えるということになったらまたお越しください」 まさにそのとおりと感じました。 はっきりものを言う先生っぽいし、合わない人は合わないのだろうな~~。 以上、私の印象に残った話を紹介させていただきました。 患者さんの状況によるため、一概には言えませんが、だいたい50万円くらいとみてください。 助成金は使えます。 」 もちろん、安くはないけど助成金が30~40万円は補助されればなんとかなるかなと考えていました。 (実際は3回も胚移植することになったので大変でしたが…) さいごに ~通院することを決めたポイント~ ガイダンスを聞いてみて、この病院で治療しよう、ここで無理なら諦めよう!と、決め手となったポイントは以下のとおりです。 病院を決めたポイント• 自宅から少々遠いが遅くまで開院しており、仕事後でも通える。 診察は予約不可。 裏を返せば患者ファーストということ。 診察は基本的に夫婦揃っていかなければならない。 時には夫にも厳しいが妻だけに負担を押し付けないという姿勢が見られた。 診察は長くなることもあるが、患者が理解できる説明をしてくれる。 治療で大変なところ、お金のかかるところを正直に教えてくれる。 妊娠実績を隠さず教えてくれる(後日聞きました)• 患者にいろいろ選択肢を与えて迷わせるのではなく、治療方針の提案がはっきりしている• 治療をいつまでも続けさせるのではなく妊娠の見込みのない場合は正直に伝える なお、冒頭に申し上げたとおり、この記事は特定の治療方法を推奨したり、他の病院の治療方針を否定するものではありません。 また、私がそれまで通っていた病院を否定するつもりもございません。 結果的にこのガイダンスがターニングポイントになりました。 そんなわけで病院選びの決め手となった印象的な話をピックアップしました。 くどいようですが、医学は日々進歩しており、現在の治療方針や考え方は変わっている可能性があります。
次の院長(菅生先生)の印象• 厳しいこともはっきり言う。 が、決して威圧的ではなく優しさを感じる。 診察の対応はあっさり。 検査結果の説明は丁寧。 素人でもわかるよう図を書いてくれるのでわかりやすい• 検査結果データはすべて患者に渡してくれる。 復習できるのでよい。 すごうウィメンズクリニックのガイダンス SWCで診察を受けるためにはガイダンスへの出席が義務です。 ガイダンスへの参加は予約が必要です。 昔は2年待ちという状況もありましたが、2018年に伺った時点では2~3ヵ月待ちでした。 とはいえ、キャンセルが出た場合はスタッフの人が連絡をくれます。 予約した回よりも早く出席できることも多いです。 ガイダンスの内容は、以下の記事で紹介しています。 すごうウィメンズクリニックの体外受精のレベル SWCの不妊治療は基本的に体外受精が前提となるケースが多いです。 卵巣年齢が高いと体外受精からがスタートとなるからです。 体外受精のレベルについて、SWCのホームページで当院の体外受精レベルについて紹介されています。 要約すると以下のとおりです。 体外受精の技術レベル• 加藤レディスクリニック(KLC)の技術をベースとした体外受精• 体外受精で大事なのは採卵や移植の技術だけでなく複数の技術すべてのレベルが高いこと• 採卵・胚移植(ET は当院よりレベルの高い病院はある(新橋夢クリニック等)• 培養器・顕微鏡などの機材の質を考慮するならば(SWCは)世界でもトップクラスと自負 (参考:すごうウィメンズクリニック すごうウィメンズクリニックの検査・治療は痛い? はじめに言っておきますと、私は特別痛みに強い人間ではありません。 とはいえ、「痛み」には個人差があります。 ご参考程度にお願いします。 他の病院で受けたことがある方では「痛い検査でもうやりたくない!」と思う方もいるではないでしょうか。 私の感想として、ほとんど痛みはありません。 検査についてガイダンスや診察で聞いた説明によると、痛みの少ない理由は以下のとおりです。 採卵には2種類あります• 卵胞液を吸った後、卵胞内に培養液を注入して再度吸うことを繰り返す方法• 私の感想としては、「もう終わり?」といった感じです。 採卵自体は数秒、消毒や麻酔の時間も含めても5分程度でした。 どちらかというとET前の消毒の方が少し痛いです。 ETの当日は、胚の状況(分割の程度)をみて病院からETを実施するか電話があります。 ET自体はすぐに終わりますが、当日は安静が必要です。 病院のベッドで3時間は絶対安静。 帰宅も電車はNG。 タクシーで自宅まで帰宅しました。 すごうウィメンズクリニックの体外受精にかかる費用 体外受精にかかる費用(推測も含む)• 体外受精実施前に行う検査(卵管造影はなし) 約5万円• 誘発剤 7~9万円• 採卵 27~29万円• 胚移植 15~16万円• 妊娠判定の検査 0. 3~1. 6万円 私の場合は、一度の体外受精では妊娠することができず、結局、胚移植を3回行いました。 採卵2回、ET3回分で約140万円かかりました。 自治体からもらったお金(助成金) 私の住まいは東京都であるため、東京都の特定不妊治療費助成の対象となりました。 東京都民が埼玉県で治療を受けても、病院が埼玉県の指定医療機関であれば問題ありません。 また、住んでいる区でも都の助成金の対象となる治療については上乗せで助成金を交付しているので、区の助成金の対象ともなりました。 5万円、区助成金2. 5万円 計10万円 1回目と2回目の体外受精は採卵から胚移植までを行っているため、治療ステージAとなり、3回目は2回目までの採卵で凍結していた胚を移植したため治療ステージCとなりました。 3回分の助成金は合計で80万円です。 これによって自己負担は60万円くらいに。 実際にかかった費用の半分以下に抑えることができました。 助成金なかったらET3回もできなかったかも… 助成金額、申請方法については、お住いの都道府県、区市町村にご確認ください。 (参考 ) 他の病院と比べて高い?安い? 一般的な体外受精の費用は1回あたり20~60万円とされています。 (参考 丘の上のお医者さん(神奈川県健康医療局)) その点、SWCは人によって差はありますが50万円くらいはかかるでしょうから決して安い金額ではありません。 とはいえ、特別に高すぎるというわけでもありません。 担当医以外のスタッフについて 私の主観ではありますが、看護師、培養士、受付などのスタッフの皆さんは全員、それぞれの仕事に対する意識が高く、信頼できます。 培養士さん 日々の診察やETの時などによく顔を合わせます。 院長もうちの培養技術は高いと評価していますし、培養技術はもちろん高いのでしょう。 菅生先生に聞きにくい話でも相談しやすく、優しさで包み込んでくれるような方です。 医療技術者というよりお母さんといったイメージです(笑)• 看護師さん 最も思うことは、皆さん採血が痛くないということです。 私は血管が見にくくて採血がしにくいとよく言われて何度もトライされることがあるのですが、SWCでは痛い思いをしたことがありません。 受付スタッフ 患者1人ひとりの情報をすごくよく把握されている印象です。 何より距離感が丁度いい。 冷たくもなく、馴れ馴れしくもなく、ほどよい距離感で接してくれます。 また、待ち時間が長い病院なので患者さんは基本外出しますが、呼び出しのタイミングがとても的確です。 要点まとめ• 夜遅くまで診察をしているので共働き夫婦にもおすすめ• KLCの技術を踏襲しており、体外受精のレベル(技術・機械)は高い。 妊娠するかどうかは卵の質を重視(ガイダンスにて)。 卵巣年齢の高い人の治療は体外受精のみ• 検査や治療はほとんど痛くない。 痛みに弱い人にはおすすめ• 担当医の相性は人による。 ガイダンスで話を聞いてみましょう• はっきり言うタイプの医師を望む人におすすめ• ガイダンスは数カ月待ち。 迷っているならまず予約を• 体外受精の費用は安くはない。 1回50万円くらい• 他のスタッフさんの印象は最高(自分が通った病院の中で) さいごに、SWCを選ぶことで心配な点について。 余計なお世話かもしれませんが、院長先生自身の過酷な労働環境です。 病院は毎日開院しており、休診日も診察をしていないだけで手術などはされています。 日々の診察も最後の人が終わるまで、時には深夜にも及びます。 そんな中、医師1人で対応されていますから、先生が倒れたらどうなるんだろう…と心配していました。 (この点は、IVFを受ける際の案内には、新橋夢クリニックとタイアップしており、医師の死亡などで凍結胚移植が不可能になった場合は新橋夢クリニックで移植を受けることができるとありました。 ) ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 もし通院するか迷っている方は、病院選びにおいて担当医との相性は大事です。
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