はかまだれ、やすまさにあふこと 品詞分解。 袴垂、保昌に合ふ事・宇治拾遺物語 現代語訳・品詞分解・読み方

宇治拾遺物語袴垂と保昌品詞分解現代語訳敬語助動詞その1

はかまだれ、やすまさにあふこと 品詞分解

東京都府中市の大学受験プロ家庭教師『逆転合格メーカー』のコシャリです。 いつも独学受験. jpにお越しいただきましてありがとうございます。 本文 昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍あり けり。 十月ばかりに、衣の用 なりければ、、衣少しまうけ んとて、 さる べき所々うかがひ歩き けるに、夜中ばかりに、 人皆静まり果てて後、月の朧げなるに、衣あまた着 たりけるぬしの、 指貫の稜挟みて、絹の狩衣めき たる着て、ただ一人笛吹きて、 行きもやらず練りゆけば、 現代語訳 昔、袴垂といって、たいそうな盗賊の頭がいた。 十月ごろに、(気温が低くなってきて)衣類が必要になったので、衣服を少し手に入れようとして、 (お目当ての服を手に入れられそうな)適当な場所をあちこち(様子を)伺って歩きまわっていたところ、夜中ぐらいに、 人がみなすっかり寝静まった後、月が朧げに照らす道を、着物をたくさん重ね着した(お金持ち風の)人が、 指貫の稜を(帯に)挟んで、絹で狩衣風にしたものを着て、たった1人で笛を吹いて、 急いで道をゆくこともなくゆっくりと歩いて行くので、 品詞分解 昔、 名詞 袴垂 名詞 と 格助詞 て、 接続助詞、 いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形 盗人 名詞 の 格助詞 大将軍 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 十月 名詞 ばかり 副助詞 に、 格助詞 衣 名詞 の 格助詞 用 名詞 なり 断定の助動詞「なり」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞、 衣 名詞 少し 副詞 まうけ カ行下二段活用動詞「まうく」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 て、 接続助詞、 さる ラ行変格活用動詞「さり」連体形連体詞 べき 適当の助動詞「べし」連体形 所々 名詞 うかがひ歩き カ行四段活用動詞「うかがひ歩く」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 に、 接続助詞 夜中 名詞 ばかり 副助詞 に、 格助詞 人 名詞 皆 名詞 静まり果て タ行下二段活用「静まり果つ」連用形 て 接続助詞 後、 名詞 月 名詞 の 格助詞 朧げなる ナリ活用形容動詞「朧げなり」連体形 に、 格助詞 衣 名詞 あまた 副詞 着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形 たり 完了の助動詞「たり」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 ぬし 名詞 の、 格助詞、 指貫 名詞 の 格助詞 稜 名詞 挟み マ行四段活用動詞「挟む」連用形 て、 接続助詞、 絹 名詞 の 格助詞 狩衣めき カ行四段活用動詞「狩衣めく」連用形 たる 存続の助動詞「たり」連体形 着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形 て 接続助詞 ただ 副詞 一人 名詞 笛 名詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て、 接続助詞、 行き カ行四段活用動詞「行く」連用形 も 係助詞 やら ラ行四段活用動詞「やる」未然形 ず 打消の助動詞「ず」連用形 練りゆけ カ行四段活用動詞「練りゆく」已然形 ば、 接続助詞 本文 あはれ、これこそ我に衣得させんとて 出でたる人なめりと思ひて、走りかかりて衣を剥がんと思ふに、 あやしくものの恐ろしく覚えければ、添ひて、二、三町ばかり行けども、 我に人こそつきたれと思ひたる気色もなし。 現代語訳 品詞分解 あはれ 感動詞 これ 代名詞 こそ 係助詞 我 代名詞 に 格助詞 衣 名詞 得 ア行下二段活用動詞「得」未然形 させ 使役の助動詞「さす」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 て 接続助詞 出で ダ行下二段活用動詞「出づ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 人 名詞 な 断定の助動詞「なり」連体形「なる」撥音便「なん」「ん」無表記形 めり 推定の助動詞「めり」終止形 と 格助詞 思ひ ハ行下二段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 走りかかり ラ行四段活用動詞「走りかかる」連用形 て 接続助詞 衣 名詞 を 格助詞 剥が ガ行四段活用動詞「剥ぐ」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形 に 接続助詞 あやしく シク活用形容詞「あやし」連用形 もの 名詞 の 格助詞 恐ろしく シク活用形容詞「おそろし」連用形 覚え ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 添ひ ハ行四段活用動詞「添ふ」連用形 て 接続助詞 二三町 名詞 ばかり 副助詞 行け カ行四段活用動詞「行く」已然形 ども 接続助詞 我 代名詞 に 格助詞 人 名詞 こそ 係助詞(係り結び) つき カ行四段活用動詞「つく」連用形 たれ 完了の助動詞「たり」已然形 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 も 係助詞 なし。 ク活用形容詞「なし」終止形 いよいよ笛を吹きて行けば、試みんと思ひて、 足を高くして走り寄りたるに、 笛を吹きながら見返りたる気色、とりかかるべくも覚えざりければ、 走り退きぬ。 いよいよ 副詞 笛 名詞 を 格助詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て 接続助詞 行け カ行四段活用動詞「行く」已然形 ば 接続助詞 試み マ行上一段活用動詞「試む」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 足 名詞 を 格助詞 高く ク活用形容詞「たかし」連用形 し サ行変格活用動詞「す」連用形 て 接続助詞 走り寄り ラ行用四段活用動詞「走りよる」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 に 接続助詞 笛 名詞 を 格助詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 ながら 接続助詞 見返り ラ行用四段活用動詞「見返る」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 とりかかる ラ行用四段活用動詞「とりかかる」終止形 べく 可能の助動詞「べし」連用形 も 係助詞 覚え ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」未然形 ざり 打消の助動詞「ず」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 走り退き カ行四段活用動詞「走り退く」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 かように、あまたたび、とさまかうざまにするに、 つゆばかりも騒ぎたる気色なし。 希有の人かなと思ひて、 十余町ばかり具して行く。 かやうに ナリ活用形容動詞「かやうなり」連用形 あまたたび 副詞 とさまかうざまに 副詞ウ音便 する サ行変格活用動詞「す」連体形 に 接続助詞 つゆばかり 副詞 も 係助詞 騒ぎ ガ行四段活用動詞「騒ぐ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 なし。 ク活用形容詞「なし」終止形 希有 名詞 の 格助詞 人 名詞 かな 終助詞 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 十余町 名詞 ばかり 副助詞 具し サ行変格活用動詞「具す」連用形 て 接続助詞 行く。 カ行四段活用動詞「行く」終止形 さりとてあらんやはと思ひて、 刀を抜きて走りかかりたる時に、そのたび、笛を吹きやみて、 立ち返りて、「こは何者ぞ。 」と問ふに、心も失せて、 我にもあらでつい居られぬ。 さりとて 接続詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 推量の助動詞「む」終止形 やは 係助詞 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 刀 名詞 を 格助詞 抜き カ行四段活用動詞「抜く」連用形 て 接続助詞 走りかかり ラ行四段活用動詞「走りかかる」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 時 名詞 に 格助詞 そ 代名詞 の 格助詞 たび 名詞 笛 名詞 を 格助詞 吹きやみ マ行四段活用動詞「吹きやむ」連用形 て 接続助詞 立ち返り ラ行四段活用動詞「立ち返る」連用形 て 接続助詞 こ 代名詞 は 係助詞 何者 名詞 ぞ 終助詞 と 格助詞 問ふ ハ行四段活用動詞「問ふ」連体形 に 接続助詞 心 名詞 も 係助詞 失せ サ行下二段活用動詞「失す」連用形 て 接続助詞 我 代名詞 に 断定の助動詞「なり」連用形 も 係助詞 あら 補助動詞ラ行変格活用動詞「あり」未然形 で 接続助詞 つい居 ワ行上一段活用動詞「つい居る」未然形 られ 自発の助動詞「らる」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 また、「いかなる者ぞ。 」と問へば、今は逃ぐとも よも逃がさじと覚えければ、「引剥ぎにさぶらふ」と言へば、 「何者ぞ。 」と問へば、「字、袴垂となん言はれさぶらふ。 」 と答ふれば、 また 副詞 「いかなる ナリ活用形容動詞「いかなり」連体形 者 名詞 ぞ。 」 終助詞。 」 と 格助詞 問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形 ば 接続助詞 今 名詞 は 係助詞 逃ぐ ガ行下二段活用「逃ぐ」終止形 とも 接続助詞 よも 副詞 逃がさ サ行四段活用動詞「逃がす」未然形 じ 打消推量の助動詞「じ」終止形 と 格助詞 覚え ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 「引剥ぎ 名詞 に 断定の助動詞「なり」連用形 さぶらふ」 丁寧語補助動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」終止形 と 格助詞 言へ ハ行四段活用動詞「言ふ」已然形 ば 接続助詞 「何者 名詞 ぞ。 」 終助詞。 」 と 格助詞 問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形 ば 接続助詞 「字 名詞 袴垂 名詞 と 格助詞 なん 係助詞(係り結び) 言は ハ行四段活用動詞「言ふ」未然形 れ 受け身の助動詞「る」連用形 さぶらふ。 」 丁寧語補助動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連体形(「なん」結び) と 格助詞 答ふれ ハ行下二段活用動詞「答ふ」已然形 ば 接続助詞 「さいふ者ありと聞くぞ。 」危ふげに、 希有のやつかな。 」と言ひて、 「ともにまうで来。 」とばかり言ひかけて、また、 同じやうに、笛吹きて行く。 「さ 副詞 いふ ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 者 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」終止形 と 格助詞 聞く カ行四段活用動詞「聞く」連体形 ぞ。 」 終助詞。 」 危ふげに ナリ活用形容動詞「危ふげなり」連用形 希有 名詞 の 格助詞 やつ 名詞 かな。 」 終助詞 と 格助詞 言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形 て 接続助詞 「ともに 副詞 まうで来(こ)。 」 カ行変格活用動詞「まうで来(く)」命令形 と 格助詞 ばかり 副助詞 言ひかけ カ行下二段活用動詞「言ひかく」連用形 て 接続助詞 また 副詞 同じ シク活用形容詞「同じ」連体形 やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形 笛 名詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て 接続助詞 行く。 カ行四段活用動詞「行く」終止形 この人の気色、今は逃ぐともよも逃がさじとおぼえければ、 鬼に神取られたるやうにて、ともに行くほどに、 家に行き着きぬ。 こ 代名詞 の 格助詞 人 名詞 の 格助詞 気色 名詞 今 名詞 は 係助詞 逃ぐ ガ行下二段活用動詞「逃ぐ」終止形 とも 接続助詞 よも 副詞 逃がさ サ行四段活用動詞「逃がす」未然形 じ 打消推量の助動詞「じ」終止形 と 格助詞 おぼえ ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 鬼 名詞 に 格助詞 神 名詞 取ら ラ行四段活用動詞「取る」未然形 れ 受け身の助動詞「る」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形 て 接続助詞 ともに 副詞 行く カ行四段活用動詞「行く」連体形 ほど 名詞 に 格助詞 家 名詞 に 格助詞 行き着き カ行四段活用動詞「行き着く」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 いづこぞと思へば、摂津の前司保昌といふ人なりけり。 家の内に呼び入れて、綿厚き衣一つを賜はりて、 「衣の用あらん時は、参りて申せ。 心も知らざらん人に 取り掛かりて、汝、過ちすな。 」とありしこそ、 あさましく、むくつけく、恐ろしかりしか。 いづこ 名詞 ぞ 終助詞 と 格助詞 思へ ハ行四段活用動詞「思ふ」已然形 ば 接続助詞 摂津の前司保昌 名詞 と 格助詞 いふ ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 人 名詞 なり 断定の助動詞「なり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形。 家 名詞 の 格助詞 内 名詞 に 格助詞 呼び入れ ラ行下二段活用動詞「呼び入る」連用形 て、 接続助詞、 綿 名詞 厚き ク活用形容詞「厚し」連体形 衣 名詞 一つ 名詞 を 格助詞 賜はり ラ行四段活用動詞「賜はる」連用形 て、 接続助詞、 「衣 名詞 の 格助詞 用 名詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 婉曲の助動詞「む」連体形 時 名詞 は、 係助詞 参り ラ行四段活用動詞「参る」連用形 て 接続助詞 申せ。 サ行四段活用動詞「申す」命令形 心 名詞 も 係助詞 知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形 ざら 打消の助動詞「ず」未然形 ん 婉曲の助動詞「む」連体形 人 名詞 に 格助詞 取り掛かり ラ行四段活用動詞「取りかかる」連用形 て 接続助詞 汝、 代名詞 過ち 名詞 す サ行変格活用動詞「す」終止形 な。 」 終助詞 と 格助詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 し 過去の助動詞「き」連体形 こそ、 係助詞(係り結び) あさましく、 シク活用形容詞「あさまし」連用形 むくつけく、 ク活用形容詞「むくつけし」連用形 恐ろしかり シク活用形容詞「おそろし」連用形 しか。 過去の助動詞「き」已然形(「こそ」結び) いみじかりし人のありさまなり。 捕らへられて後、語りける。 いみじかり シク活用形容詞「いみじ」連用形 し 過去の助動詞「き」連体形 人 名詞 の 格助詞 ありさま 名詞 なり。 断定の助動詞「なり」終止形 捕らへ ハ行下二段活用動詞「捕らふ」未然形 られ 受け身の助動詞「らる」連用形 て 接続助詞 後、 名詞 語り ラ行四段活用動詞「語る」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形.

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宇治拾遺物語袴垂と保昌品詞分解現代語訳敬語助動詞その1

はかまだれ、やすまさにあふこと 品詞分解

袴垂(はかまだれ)というのは平安時代にいた盗賊の名です。 保昌というのは、藤原保昌という人物で、和泉式部を妻にした人です。 武勇に優れた人物だったそうで、当時の四天王にも数えられているとか。 そんな二人の有名なお話です。 【現代語訳】 昔、袴垂といって非常に名高い盗賊の頭領がいた。 十月頃に、衣腹が必要だったので、衣服を少し手に入れようと思って、 適当な所々で、奪い取る機会を密かに狙ってウロウロしていたところ、 夜中くらいに、人がみなすっかり寝静まった後、月がぼんやりとしている中、 衣服をたくさん着ていた人が、指貫の股立を腰に挟み込んで、絹の狩衣っぽいのを着て、 たった一人笛を吹いてゆったりと練り歩いて行くので、 「ああ、こいつこそ、おれに衣をやろうといって出てきた人であるようだ」と思って、 走りかかって衣服をはぎ取ろうと思うが、 不思議とそら恐ろしく感じられたので、ぴたりと後ろについて二三町ほど行くが、 自分の後ろに人がついていると思っている様子もない。 いよいよ笛を吹いて行くので、試そうと思って、足音を高くして走り寄ったところ、 笛を吹きながら振り返った様子が、かかっていくことができそうにも思えなかったので走って退いた。 このように、何度も何度もあれこれ色々とするが、ほんの少しも騒ぎたてる様子がない。 お話の中ではまだ名前が出て来ていませんが、この笛を吹いている男こそ、藤原保昌です。 さすが四天王ですね。 袴垂が襲いかかろうとしても、隙がまったくなく、逆に袴垂の方がたじろぐばかり。 笛を吹いている時も一流の武人は隙がないのでしょう。 しかし、袴垂も、何度もトライしてみるあたり、なかなか根性があるなと思います。 では最後に原文と語釈を載せます。 【原文】 昔、袴垂とていみじき盗人の大将軍ありけり。 十月ばかりに衣の用ありければ、衣すこしまうけんとて、 さるべき所々うかがひありきけるに、 夜中ばかりに、人みなしづまりはててのち、月の朧なるに、 衣あまた着たりける主の、指貫のそばはさみて、絹の狩衣めきたる着て、 ただひとり笛吹きて、行きもやらず、ねりゆけば、 「あはれ、これこそ、我に衣えさせんとて、出でたる人なめれ」と思ひて、 走りかかりて衣をはがんと思ふに、 あやしく物のおそろしく覚えければ、そひて二三町ばかりいけども、 我に人こそつきたれと思ひたるけしきなし。 いよいよ笛を吹きていけば、こころみんと思ひて、足を高くして走りよりたるに、 笛を吹きながら見かへりたる気色、取りかかるべくもおぼえざりければ走りのきぬ。 かやうにあまたたび、とざまかうざまするに、つゆばかりも騒ぎたる気色なし。 「まうく」は「用意する、準備する」の意味。 「ん」はここでは意志の助動詞だから「用意しよう、準備しよう」ということだが、主語が盗賊の袴垂なので、盗み取る/奪い取る、という手段を取るはず。 「すっかり寝静まって」と訳せば良い。 「そばはさむ」は、股立(ももだち)の部分をつまみ上げて腰に挟み込むこと。 動きやすくなるらしい。 詳しくはの下の方を参照。 それを打ち消しているので、スイスイとは行かない様子。 「ん」は意志の助動詞。 「私に衣を与えよう」ということ。 断定の助動詞「なり」の連体形「なる」が撥音便無表記化したもの。 「めれ」は推定の助動詞「めり」が、係助詞「こそ」の影響で已然形となったもの。 「たび」は回数なので、「何度も何度も」ということ。 [ ].

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至急!!この問題教えてください。古典の袴垂 保昌に会ふことの問題...

はかまだれ、やすまさにあふこと 品詞分解

東京都府中市の大学受験プロ家庭教師『逆転合格メーカー』のコシャリです。 いつも独学受験. jpにお越しいただきましてありがとうございます。 本文 昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍あり けり。 十月ばかりに、衣の用 なりければ、、衣少しまうけ んとて、 さる べき所々うかがひ歩き けるに、夜中ばかりに、 人皆静まり果てて後、月の朧げなるに、衣あまた着 たりけるぬしの、 指貫の稜挟みて、絹の狩衣めき たる着て、ただ一人笛吹きて、 行きもやらず練りゆけば、 現代語訳 昔、袴垂といって、たいそうな盗賊の頭がいた。 十月ごろに、(気温が低くなってきて)衣類が必要になったので、衣服を少し手に入れようとして、 (お目当ての服を手に入れられそうな)適当な場所をあちこち(様子を)伺って歩きまわっていたところ、夜中ぐらいに、 人がみなすっかり寝静まった後、月が朧げに照らす道を、着物をたくさん重ね着した(お金持ち風の)人が、 指貫の稜を(帯に)挟んで、絹で狩衣風にしたものを着て、たった1人で笛を吹いて、 急いで道をゆくこともなくゆっくりと歩いて行くので、 品詞分解 昔、 名詞 袴垂 名詞 と 格助詞 て、 接続助詞、 いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形 盗人 名詞 の 格助詞 大将軍 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 十月 名詞 ばかり 副助詞 に、 格助詞 衣 名詞 の 格助詞 用 名詞 なり 断定の助動詞「なり」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞、 衣 名詞 少し 副詞 まうけ カ行下二段活用動詞「まうく」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 て、 接続助詞、 さる ラ行変格活用動詞「さり」連体形連体詞 べき 適当の助動詞「べし」連体形 所々 名詞 うかがひ歩き カ行四段活用動詞「うかがひ歩く」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 に、 接続助詞 夜中 名詞 ばかり 副助詞 に、 格助詞 人 名詞 皆 名詞 静まり果て タ行下二段活用「静まり果つ」連用形 て 接続助詞 後、 名詞 月 名詞 の 格助詞 朧げなる ナリ活用形容動詞「朧げなり」連体形 に、 格助詞 衣 名詞 あまた 副詞 着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形 たり 完了の助動詞「たり」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 ぬし 名詞 の、 格助詞、 指貫 名詞 の 格助詞 稜 名詞 挟み マ行四段活用動詞「挟む」連用形 て、 接続助詞、 絹 名詞 の 格助詞 狩衣めき カ行四段活用動詞「狩衣めく」連用形 たる 存続の助動詞「たり」連体形 着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形 て 接続助詞 ただ 副詞 一人 名詞 笛 名詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て、 接続助詞、 行き カ行四段活用動詞「行く」連用形 も 係助詞 やら ラ行四段活用動詞「やる」未然形 ず 打消の助動詞「ず」連用形 練りゆけ カ行四段活用動詞「練りゆく」已然形 ば、 接続助詞 本文 あはれ、これこそ我に衣得させんとて 出でたる人なめりと思ひて、走りかかりて衣を剥がんと思ふに、 あやしくものの恐ろしく覚えければ、添ひて、二、三町ばかり行けども、 我に人こそつきたれと思ひたる気色もなし。 現代語訳 品詞分解 あはれ 感動詞 これ 代名詞 こそ 係助詞 我 代名詞 に 格助詞 衣 名詞 得 ア行下二段活用動詞「得」未然形 させ 使役の助動詞「さす」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 て 接続助詞 出で ダ行下二段活用動詞「出づ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 人 名詞 な 断定の助動詞「なり」連体形「なる」撥音便「なん」「ん」無表記形 めり 推定の助動詞「めり」終止形 と 格助詞 思ひ ハ行下二段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 走りかかり ラ行四段活用動詞「走りかかる」連用形 て 接続助詞 衣 名詞 を 格助詞 剥が ガ行四段活用動詞「剥ぐ」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形 に 接続助詞 あやしく シク活用形容詞「あやし」連用形 もの 名詞 の 格助詞 恐ろしく シク活用形容詞「おそろし」連用形 覚え ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 添ひ ハ行四段活用動詞「添ふ」連用形 て 接続助詞 二三町 名詞 ばかり 副助詞 行け カ行四段活用動詞「行く」已然形 ども 接続助詞 我 代名詞 に 格助詞 人 名詞 こそ 係助詞(係り結び) つき カ行四段活用動詞「つく」連用形 たれ 完了の助動詞「たり」已然形 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 も 係助詞 なし。 ク活用形容詞「なし」終止形 いよいよ笛を吹きて行けば、試みんと思ひて、 足を高くして走り寄りたるに、 笛を吹きながら見返りたる気色、とりかかるべくも覚えざりければ、 走り退きぬ。 いよいよ 副詞 笛 名詞 を 格助詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て 接続助詞 行け カ行四段活用動詞「行く」已然形 ば 接続助詞 試み マ行上一段活用動詞「試む」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 足 名詞 を 格助詞 高く ク活用形容詞「たかし」連用形 し サ行変格活用動詞「す」連用形 て 接続助詞 走り寄り ラ行用四段活用動詞「走りよる」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 に 接続助詞 笛 名詞 を 格助詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 ながら 接続助詞 見返り ラ行用四段活用動詞「見返る」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 とりかかる ラ行用四段活用動詞「とりかかる」終止形 べく 可能の助動詞「べし」連用形 も 係助詞 覚え ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」未然形 ざり 打消の助動詞「ず」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 走り退き カ行四段活用動詞「走り退く」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 かように、あまたたび、とさまかうざまにするに、 つゆばかりも騒ぎたる気色なし。 希有の人かなと思ひて、 十余町ばかり具して行く。 かやうに ナリ活用形容動詞「かやうなり」連用形 あまたたび 副詞 とさまかうざまに 副詞ウ音便 する サ行変格活用動詞「す」連体形 に 接続助詞 つゆばかり 副詞 も 係助詞 騒ぎ ガ行四段活用動詞「騒ぐ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 なし。 ク活用形容詞「なし」終止形 希有 名詞 の 格助詞 人 名詞 かな 終助詞 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 十余町 名詞 ばかり 副助詞 具し サ行変格活用動詞「具す」連用形 て 接続助詞 行く。 カ行四段活用動詞「行く」終止形 さりとてあらんやはと思ひて、 刀を抜きて走りかかりたる時に、そのたび、笛を吹きやみて、 立ち返りて、「こは何者ぞ。 」と問ふに、心も失せて、 我にもあらでつい居られぬ。 さりとて 接続詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 推量の助動詞「む」終止形 やは 係助詞 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 刀 名詞 を 格助詞 抜き カ行四段活用動詞「抜く」連用形 て 接続助詞 走りかかり ラ行四段活用動詞「走りかかる」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 時 名詞 に 格助詞 そ 代名詞 の 格助詞 たび 名詞 笛 名詞 を 格助詞 吹きやみ マ行四段活用動詞「吹きやむ」連用形 て 接続助詞 立ち返り ラ行四段活用動詞「立ち返る」連用形 て 接続助詞 こ 代名詞 は 係助詞 何者 名詞 ぞ 終助詞 と 格助詞 問ふ ハ行四段活用動詞「問ふ」連体形 に 接続助詞 心 名詞 も 係助詞 失せ サ行下二段活用動詞「失す」連用形 て 接続助詞 我 代名詞 に 断定の助動詞「なり」連用形 も 係助詞 あら 補助動詞ラ行変格活用動詞「あり」未然形 で 接続助詞 つい居 ワ行上一段活用動詞「つい居る」未然形 られ 自発の助動詞「らる」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 また、「いかなる者ぞ。 」と問へば、今は逃ぐとも よも逃がさじと覚えければ、「引剥ぎにさぶらふ」と言へば、 「何者ぞ。 」と問へば、「字、袴垂となん言はれさぶらふ。 」 と答ふれば、 また 副詞 「いかなる ナリ活用形容動詞「いかなり」連体形 者 名詞 ぞ。 」 終助詞。 」 と 格助詞 問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形 ば 接続助詞 今 名詞 は 係助詞 逃ぐ ガ行下二段活用「逃ぐ」終止形 とも 接続助詞 よも 副詞 逃がさ サ行四段活用動詞「逃がす」未然形 じ 打消推量の助動詞「じ」終止形 と 格助詞 覚え ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 「引剥ぎ 名詞 に 断定の助動詞「なり」連用形 さぶらふ」 丁寧語補助動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」終止形 と 格助詞 言へ ハ行四段活用動詞「言ふ」已然形 ば 接続助詞 「何者 名詞 ぞ。 」 終助詞。 」 と 格助詞 問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形 ば 接続助詞 「字 名詞 袴垂 名詞 と 格助詞 なん 係助詞(係り結び) 言は ハ行四段活用動詞「言ふ」未然形 れ 受け身の助動詞「る」連用形 さぶらふ。 」 丁寧語補助動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連体形(「なん」結び) と 格助詞 答ふれ ハ行下二段活用動詞「答ふ」已然形 ば 接続助詞 「さいふ者ありと聞くぞ。 」危ふげに、 希有のやつかな。 」と言ひて、 「ともにまうで来。 」とばかり言ひかけて、また、 同じやうに、笛吹きて行く。 「さ 副詞 いふ ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 者 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」終止形 と 格助詞 聞く カ行四段活用動詞「聞く」連体形 ぞ。 」 終助詞。 」 危ふげに ナリ活用形容動詞「危ふげなり」連用形 希有 名詞 の 格助詞 やつ 名詞 かな。 」 終助詞 と 格助詞 言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形 て 接続助詞 「ともに 副詞 まうで来(こ)。 」 カ行変格活用動詞「まうで来(く)」命令形 と 格助詞 ばかり 副助詞 言ひかけ カ行下二段活用動詞「言ひかく」連用形 て 接続助詞 また 副詞 同じ シク活用形容詞「同じ」連体形 やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形 笛 名詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て 接続助詞 行く。 カ行四段活用動詞「行く」終止形 この人の気色、今は逃ぐともよも逃がさじとおぼえければ、 鬼に神取られたるやうにて、ともに行くほどに、 家に行き着きぬ。 こ 代名詞 の 格助詞 人 名詞 の 格助詞 気色 名詞 今 名詞 は 係助詞 逃ぐ ガ行下二段活用動詞「逃ぐ」終止形 とも 接続助詞 よも 副詞 逃がさ サ行四段活用動詞「逃がす」未然形 じ 打消推量の助動詞「じ」終止形 と 格助詞 おぼえ ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 鬼 名詞 に 格助詞 神 名詞 取ら ラ行四段活用動詞「取る」未然形 れ 受け身の助動詞「る」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形 て 接続助詞 ともに 副詞 行く カ行四段活用動詞「行く」連体形 ほど 名詞 に 格助詞 家 名詞 に 格助詞 行き着き カ行四段活用動詞「行き着く」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 いづこぞと思へば、摂津の前司保昌といふ人なりけり。 家の内に呼び入れて、綿厚き衣一つを賜はりて、 「衣の用あらん時は、参りて申せ。 心も知らざらん人に 取り掛かりて、汝、過ちすな。 」とありしこそ、 あさましく、むくつけく、恐ろしかりしか。 いづこ 名詞 ぞ 終助詞 と 格助詞 思へ ハ行四段活用動詞「思ふ」已然形 ば 接続助詞 摂津の前司保昌 名詞 と 格助詞 いふ ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 人 名詞 なり 断定の助動詞「なり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形。 家 名詞 の 格助詞 内 名詞 に 格助詞 呼び入れ ラ行下二段活用動詞「呼び入る」連用形 て、 接続助詞、 綿 名詞 厚き ク活用形容詞「厚し」連体形 衣 名詞 一つ 名詞 を 格助詞 賜はり ラ行四段活用動詞「賜はる」連用形 て、 接続助詞、 「衣 名詞 の 格助詞 用 名詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 婉曲の助動詞「む」連体形 時 名詞 は、 係助詞 参り ラ行四段活用動詞「参る」連用形 て 接続助詞 申せ。 サ行四段活用動詞「申す」命令形 心 名詞 も 係助詞 知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形 ざら 打消の助動詞「ず」未然形 ん 婉曲の助動詞「む」連体形 人 名詞 に 格助詞 取り掛かり ラ行四段活用動詞「取りかかる」連用形 て 接続助詞 汝、 代名詞 過ち 名詞 す サ行変格活用動詞「す」終止形 な。 」 終助詞 と 格助詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 し 過去の助動詞「き」連体形 こそ、 係助詞(係り結び) あさましく、 シク活用形容詞「あさまし」連用形 むくつけく、 ク活用形容詞「むくつけし」連用形 恐ろしかり シク活用形容詞「おそろし」連用形 しか。 過去の助動詞「き」已然形(「こそ」結び) いみじかりし人のありさまなり。 捕らへられて後、語りける。 いみじかり シク活用形容詞「いみじ」連用形 し 過去の助動詞「き」連体形 人 名詞 の 格助詞 ありさま 名詞 なり。 断定の助動詞「なり」終止形 捕らへ ハ行下二段活用動詞「捕らふ」未然形 られ 受け身の助動詞「らる」連用形 て 接続助詞 後、 名詞 語り ラ行四段活用動詞「語る」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形.

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