グスタボはこの試合までMMA9戦無敗で4KO、5つの一本勝ちを誇るフィニッシャーで、2018年8月には矢地祐介を2R KOに下していた強豪。 試合で未来は、序盤から大振りで前がかりのグスタボに対し、両脇を差してのテイクダウンや、ダブルレッグテイクダウンもカウンターで決め、コーナーを使ったレスリングを展開。 和術慧舟會HEARTSでのレスリング日に参加してきた練習の成果を発揮する。 さらに「オーバーハンドフックに対して、前に出てボディへのヒザを突く作戦だった」と語る通り、2Rに未来は下がりながらもグスタボの右に左のヒザ蹴り=テンカオを右わき腹に突き刺すと、すぐに返しの右フックでダウンを奪うなど、事前のプランを完璧な形で遂行。 かねてから「試合をすべてイメージする」と話していた通り、思い通りの試合運びで判定3-0で勝利した。 弟の海同様に『THE OUTSIDER』出身の兄の未来は、2018年8月からRIZINに参戦し、元修斗世界ライト級王者・日沖発、ACB参戦経験のあるカルシャガ・ダウトベック、元修斗世界フェザー級王者・リオン武を相手に3連勝しており、これでRIZIN4連勝。 過去にはROAD FCでも勝利を収めるなど、国際戦でも勝負強さを発揮し、確かな進化を見せている。 試合前に「俺のカウンターをもらっても突っ込んで来れるか」「自分の頭の中ではもう出来ているけど、後は実際対面した時にそれが出来るか」「フィジカルで相手がどこまで力強いのかはやってみないと分からないけど、フェザー級では自分も力強い方なので、大丈夫」と語っていた未来。 「毎試合、『勝てない』と言われて勝ってきた」ことを、9戦無敗のグスタボ相手にも実行したことで、26歳の未来の今後に注目が高まる。 試合後、階級上となるライト級GP参戦の可能性を聞かれた未来は、「ライト級にあんまりスター選手がいないんで、逆に俺を中心に68kgトーナメントに変えてもらったら」と提案。 さらに、「Bellatorのフェザー級トーナメントもあるみたいなので世界に挑戦してみたいというのもある」と適正階級での世界進出にも興味を示した。 「有名になりたいわけじゃない。 ただ金を稼ぎたいと思っているだけ」と嘯く未来は「常識の枠にはまらない独自の思想の持ち主」という意味で、真のアウトサイダーだ。 そして、その試合に向ける姿勢は、まぎれもなく格闘技に、そして強くなることに捧げられている。 「RIZINと一緒に大きなお金を稼ぐ」には、GP参戦もアメリカンドリームも選択肢のひとつだ。 Bellatorフェザー級(145ポンド・65. 8kg以下)GPは出場選手16名。 2019年10月に開幕予定で優勝賞金は100万ドル(約1億1,190万円=2019年4月22日時点)となる。 試合後、朝倉未来とグスタボが語った一問一答は以下の通り。 ライト級GP(70kg前後)も当確かと。 「まだ分からない。 Bellatorのフェザー級トーナメントもあるみたいなので世界に挑戦してみたいというのもあるし。 「負けてしまったので何も言葉はありません。 ただただ今日は自分がついていなかっただけです。 自分の中では勝てなかったので悪い一日でした。 1Rの終わりごろに右手に違和感を感じました。 ただ、それは勝敗には全く関係ないと思う。 ミスを修正して次の試合に臨みたい。
次の総合格闘家 2019. 24 格闘プリンス 朝倉未来が強すぎる! RIZINの新スーパースター誕生?! 先日開催されたRIZIN15横浜大会では12カードが組まれました。 出身:愛知県豊橋市 バックボーン:ストリートファイト 選手メモ 朝倉未来は日本の総合格闘家。 愛知県豊橋市出身。 母親いわく、幼少期から喧嘩ばかりしており近所からは白い目で見られていたという。 中学生の頃の先輩いわく、10人に囲まれても「全員まとめてかかってこいよ!」と平然と言ってのけるクレイジーっぷりだったという。 学生時代は365日喧嘩に明け暮れていたらしく、このままでは何度逮捕されるか分からないと思った地元の先輩の紹介でアウトサイダーへ参戦する。 アウトサイダー参戦後は格闘家として頭角を現し、プロデビューから10戦目にはRIZINに参戦する。 ファイトスタイルは喧嘩師のような殴り合いを得意としているようでもあるが、テイクダウン能力も高く確かなレスリング技術も合わせ持つ。 また、ヤンキーとは思えないような知的な分析も得意としており、相手を分析してパターンに落とし込むことも得意としている。 2019年4月に開催されたRIZIN15横浜大会では、矢地祐介をKOにしたシュートボクセ・アカデミーのルイス・グスタボを相手に圧倒的なパフォーマンスを見せて判定3-0で勝利した。 2019年に開催が予定されているライト級GPへの参戦が期待されるが、元々の階級はひとつ下のフェザー級ということと、 RIZINと友好関係にあるアメリカのMMA団体のベラトールで未来の適正階級であるフェザー級のトーナメントが開催されることが決定しているので、そちらに参戦する可能性もあると噂されている。 RIZIN参戦前 RIZINに参戦する前の朝倉未来はアウトサイダーという団体で試合をしていました。 アウトサイダーは前田日明氏が主催する不良を更生するために作られた総合格闘技団体です。 一般的には他団体のプロ選手と比較すると、ヤンキーが多いので技術的にはレベルが低いです。 そーゆう人向けというか、一定の層の人気があるので日本では下手な格闘技団体の世界王者よりも知名度が高い選手なども多いです。 朝倉未来と弟の朝倉海もアウトサイダー出身の選手です。 アウトサイダー以外では韓国のMMA団体ROAD FC、DEEPでも試合をしています。 RIZINでの活躍 2019年4月現在RIZINでは4試合しており全勝。 日本の総合格闘技を支えてきたベテラン日沖発、リオン武の2人をKOしている。 日沖発VS朝倉未来 ライト級GPへ参戦するのか? 2019年開催予定であるRIZINのライト級トーナメントですが、未来も参戦候補の一人です。 適正階級は1階級下ではありますが、身長が177cmあるのでライト級で十分にやっていける高さはあります。 五味隆典、矢地祐介などライト級の日本対決にも注目されている選手ではあるのでトーナメントに参加しなくてもこの2人との試合は見たいですね。 ベラトールではフェザー級1億円トーナメントが開催される 現在RIZINとは友好関係にあるベラトールがフェザー級の1億円トーナメントを開催するという話もあります。 RIZINから良い選手がいればおそらくトーナメントに参加されることも可能だと思います。 未来は「有名になりたいのではなく金を稼ぎたい」とも言っていますし、実力を試す意味でもベラトールのトーナメントの方が良いような気はしますね。 朝倉未来VS皇治 RIZINとk-1の対抗戦は? RIZINとは敬遠?関係にあるk-1との対抗戦の噂もあります。 少し前までは那須川天心と武尊の件で訴訟問題にまで発展していましたが、現在はまあお互い名前を出すくらいはOKという雰囲気には戻ってきています。 RIZIN旗揚げ当初は武尊も参戦してたし、木村ミノルもMMAに挑戦したりしていたんですけどね。 いつの間にかRIZINとk-1はバチバチな関係となっていますね。。。 選手同士でもそんな感じがあるのか、k-1の皇治の全面戦争という発言に対して未来もツイッターで応戦… RIZINてキックボクサー少ないし 自分から喧嘩売って自分のルールでやろうは笑えないから口に出したってことは総合に挑戦するってことか? — 朝倉未来 Mikuru Asakura MikuruAsakura k-1選手との対抗戦も面白いとは思いますが、ルールが難しいですね。 魔娑斗のように絶対にキックしかやらないという美学も素晴らしいとは思いますが、積極的にMMAも挑戦する選手のほうが今どきなようには思えます。 朝倉未来の父親は? RIZINの公式YouTubeチャンネルで朝倉兄弟の特集がありました。
次の2019年年末にさいたまスーパーアリーナで開催された『BELLATOR JAPAN』で、キックルールで芦田崇宏(BRAVE)を1R KOに下した平本蓮(K-RIVER・AXジム)が4月19日、自身のYouTubeチャンネルで「」と題した動画を投稿。 その平本に未来がYouTube撮影でのジムマッチを提案するやりとりがSNSで展開された。 新型コロナウイルスの影響により無観客試合が増えるなか、この動きは何を意味するのか。 キックとMMAの二刀流を意識したのか、2本の刀を背負ったデッドプールのコスプレで、未来の顔写真を貼り付けたサンドバックに強烈な右ストレートを打ち込んだ平本。 ツイッターで「とりあえず、ぶっ倒してみました。 ワンパン」と記し、YouTubeで「ぶん殴ってみたシリーズ第一弾はこの人。 」と題して未来の顔写真にパンチを打ち込み、ミルクをぶっかけた。 その平本の投稿に対して、朝倉は「今はこんな状況で試合も出来ないのでどこかジムを借りてレフェリーを入れてガチのスパーリングしませんか? こちらのYouTubeで撮影させてもらいますが、あなたのRIZIN初戦より高いファイトマネーを僕が払います」と反応。 平本は「そんなはした金はいらないです。 俺はみんなの前で未来選手をぶっとばしたいのでしっかりRIZINでやりましょう。 やる価値ないって言うなら、僕がしっかりパンチでグスタボKOしてからでもいいんで」と、RIZINでの対戦をアピールした。 矢地祐介、上迫博仁をKOに下し、未来に判定負け、パトリッキー・フレイレにTKO負けしているグスタボを倒してから未来戦を実現してもいいと記した平本に対し、未来は「ださ」「だったら初めからグスタボ倒してから煽ってこいよ。 グスタボもやりたくないと思うけど…ただの売名でしたね」と一蹴している。 だったら初めからグスタボ倒してから煽ってこいよ グスタボもやりたくないと思うけど… ただの売名でしたね— 朝倉未来 Mikuru Asakura MikuruAsakura 実は未来は、今回の平本の挑発前に、動画で、「ファンの人の声も大事だと思うんです。 というのも、ファンはほんとうにこんな試合が見たいのっていうカードを言ってくることがある。 平本蓮君が僕とやりたってつぶやいたらしくて、こっちからしたら何を言っているのって感じなんですけど、もしそんな試合を組んでもらえたら、打撃は強いですけど、ほんとうにイージーなんで。 でもそれを逆に観たいっていう人が多いんだろうなと」と、選手本人が想像もしないカードでもファンの声に耳を傾ける必要があることを語っており、「でも、(平本戦は)社長としては無いですよね」と確認を求めている。 榊原CEOは「ファイト感が無い。 若くていいポテンシャルを持っているけど、総合ではキャリアを積む必要がある。 やるなら打撃を活かして早く総合格闘技一本でトレーニングする必要がある。 目指すは朝倉未来でもいいと思う」と今後のMMAファイターとしての成長次第としていた。 3月20日に、で「正論がどうとか常識がどうとか知ったこっちゃない。 誰がどう言おうと俺はこれで良いと思ってる。 アンチ含めて計算通り。 本来であれば(RIZIN横浜大会で)昨日試合終わった後にリングで言いたかったけど、コロナで試合が無くなってしまったから、自粛ムードの格闘技ファンが少しでも好き嫌い色々含めて盛り上がるような事ができた。 後は必ず実現できるように死ぬ気で努力するのみ。 今日も格闘家として本気で生きる。 なによりまずは一刻も早くコロナウイルスがどうか落ち着きますように」と、一連のやりとりの意図を説明した。 当初は、RIZINでの立ち技戦で白星を積み上げ、Bellatorキック勢も含めただが、コロナ禍により、出場を予定していた4月19日の『RIZIN. 22』が中止に。 キックのGLORYで活躍し、現在UFCで8連勝中のイスラエル・アデサニヤのジムでの出稽古も延期となり、ストレスがたまる中、MMA挑戦も模索している状況だ。 そんななか懸念されるのが、アスレチックコミッションが存在しない日本での安全面での担保だ。 未来の発言で注目されるのは、「レフェリーを入れて」「RIZIN初戦より高いファイトマネーを払う」と言った点にある。 資金力を持つ個人がYouTube等で、ライブストリーミング形式であるインターネットテレビサービス並に、「ガチスパーリング」ながら、レフェリー・ジャッジ・ドクターを雇い、スタジオマッチ的に配信することが可能となれば、その選手のバリューによっては、その投資がペイできる可能性があるからだ。 しかし、プロモーション(団体)は、無観客でも大会を組むことで、そのジャンルに種を蒔き、人を育てる役割も担っている。 ところが未来は、そんな点でもYouTubeを駆使して、青汁王子とコラボし、若手格闘家育成プロジェクト『』と称して選手を育成。 既存の団体の前座に選手を送り込むなど、それぞれの存在価値を理解しバランスを取っている。 スペシャルマッチ、あるいは厳選された試合での個人配信は、今後どうなっていくのか。 注視すべき現象だ。
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