妊活をしていく中で、セックスの悩みはつきものですが、心身ともに疲弊しないことが大切です。 妊活中は、夫婦のセックスについて悩まれる方も多いもの。 漢方のご提案をする上で問診で触れることもあり、そこから多くのご相談を頂きます。 また、身近な方も含めて他人には直接相談しにくいためか、ネット上の誤った情報を信じてしまっている方も多く、また、かかるドクターによって指導が異なることもあるために、混乱されている方も少なくありません。 今回は、赤ちゃんが欲しいご夫婦のセックス回数を「妊娠率」と「夫婦関係」の点から解説させて頂きます。 妊活中は精子濃度を上げるために禁欲期間が必要? 自然妊娠希望なら不要 男性不妊のご相談でも、「禁欲期間は必要ですか?」というご質問をお受けしますが、自然妊娠を希望される場合に、禁欲期間を設ける必要はありません。 よく、「禁欲期間がないと、精子濃度が薄まるのではないですか?」とご質問を受けますが、精液量は、確かに禁欲期間が4日程度までは増える傾向がありますが、運動率、精子濃度、正常形態精子の割合に関しては、禁欲期間に関わらず変動しないといわれています。 連日の射精があっても、精液所見は悪化しないので、排卵近くには禁欲することにこだわらず、3日以上のセックスをすることが望ましいと考えられます。 ただ、いわゆる「子作りのためにセックス」のようになってしまい、セックス回数を増やすことを義務と感じてしまうと、体力的にも精神的にも辛くなってしまう方もいます。 中医学的な見解を加えると、東洋医学で内臓の総称である「五臓」のうち、生殖能力を司っている「腎」の働きが弱っている場合には、過度のセックスは負担となってしまうと考えます。 「腎」の働きが弱っていて連日セックスすることが難しい場合には、できる限り妊娠しやすい時期に合わせてセックスをすることで、妊娠の可能性を高めることができます。 そこで、排卵が起きるタイミングと、卵子、精子の受精可能なタイミングから、もっとも子作りに適したセックスの時期を、次に解説します。 タイミング法を成功させるための排卵日予測法と排卵が起きる時期 排卵時期を予測する方法は、• クリニックのエコーで卵胞チェックを行い、卵胞の大きさから判断する方法• 基礎体温の周期、体温から予測する方法• しかしそれぞれデメリットもあります。 2の方法は基礎体温や周期が不規則な場合には正確性が欠けてしまいますし、3の方法は以下に説明するLHサージの偽陽性が続いてしまう方がいるため、やはり正確な排卵時期を知りたい場合には、クリニックでの卵胞チェックが最も正確でお勧めです。 ただ、クリニックにいく時間が取れないというお話もよく伺いますので、その場合は3の排卵検査薬を用いた場合の排卵予測法を活用するのがいいでしょう。 排卵が起きるタイミングは、一般的に、 LHサージ(黄体形成ホルモン LH が一過性に放出され、排卵を引き起こす)の• 開始から30~36時間後• ピークからは12~18時間後 と考えられています。 また、LHサージは朝に始まることが多いので、毎朝、排卵検査薬での検査を実施し、陽性となった翌日の夕方から夜にかけての時間帯に排卵をする可能性が高いです。 おりものが増えることも排卵が近づいてきたサインになりますので、可能なら1日2回朝夕で検査をして、LHサージのスタートを特定できるといいでしょう。 陽性が常に出るような場合には、排卵障害に繋がる疾患の可能性もありますので、一度婦人科を受診されることをお勧めします。 最も妊娠しやすいセックスのタイミングは受精可能な時期を考えて 卵子の受精可能な時間は排卵後6~8時間。 精子は射精直後には受精能力がなく、子宮腔を進みながら約5~6時間で受精能を獲得し、およそ36時間経つと受精能は失われます。 精子の生存期間は長いと1週間と聞いたことのある方もいると思いますが、受精可能な時間帯を考慮すると、排卵がある時点で、精子が受精可能な状態で待機していることが、妊娠率を高めるためには重要です。 そのため、 排卵日の前日、前々日のタイミングがもっとも妊娠しやすいといえます。 クリニックでの卵胞チェックを受けた場合には、ドクターからの指示がありますし、前述の排卵検査薬を用いた場合には、うっすらと陽性反応が出たその日、可能ならその翌日も、難しい場合には、1日おいてのタイミングがお勧めです。 タイミング法でのセックス後も、セックスを控える必要はない 排卵後のセックスは、「受精」に関しては可能性は低くなりますが、精液に子宮内膜がさらされることで、着床に対して、受精卵が異物として認識されるのを防ぐなど、いい影響を与えることができるとの報告が多くあります。 そのため、排卵後、また人工授精後や、体外受精後もセックスを控える必要はありません。 排卵日が特定できない場合も、神経質になることなく、セックスの回数が多い方が、妊娠の可能性を高めることができます。 妊活中のセックスについて……夫と妻、それぞれの本音 漢方外来でお話を伺っていると、妊活を意識し始めてから、まずは妊娠しやすい時期に合わせて、タイミング法でセックスを試みている方が多いのですが、とても仲良しなご夫婦でも、性生活がなく、悩まれている方もいらっしゃいます。 基礎体温表で、セックスをした日を記載していただくと、排卵前日だけのセックスになっている方も多く、「排卵期以外はセックスをしない」という声を非常に多く頂きます。 女性、男性ともに、「セックスをしたい」という欲求について伺いますが、性欲自体がない方、性欲がないわけではないが疲れてできない方、また妊活のためのセックスをするようになってから夫婦間では性欲が高まらなくなった方など、状況は様々です。 「セックスレスです」 「主人の元気がないんです」 「私が行為が苦手です」 「正直面倒です」 「子供が気になって、性生活ができません」(二人目不妊の方) 「二人とも、疲れてその気になれません」 「トラウマがあります」 「性交痛があるんです」 「治療を始めてから、性行為はしなくなりました」 といった様々な声があり、妊活にいいといわれるセックスの頻度やタイミングは知識として知ってはいるものの、いざ取り組むとなると、感情や疲労、日々の体調に左右されて、セックスが辛くなってしまっている方は少なくないと感じます。 それでも、赤ちゃんを授かりたい! それなら、人工授精、体外受精などの治療、もしくはセックスが必要です。 まずは自然妊娠を希望する場合は、女性は排卵を意識して、体調を気遣ったり、治療中なら排卵誘発剤を服用したり、卵を育てる注射を打ったりして、ようやく排卵!という日に備えます。 一方で、男性不妊のご相談では、 「普段は性欲があるのですが、したい時に誘っても拒まれて、この日が排卵日だから、この日にお願いね!と言われると萎えてしまいます。 最近はそう言われると飲みに行ってしまうようになりました」 といった声があるのも事実です。 たとえ子供が欲しいと思っていても、夫婦のコミュニケーションとしてのセックスは不要と言われているような気持ちになってしまうからでしょう。 また、日々のお仕事が忙しく「排卵日に頑張らないと、と思っていても、疲れで性欲が失せてしまい、一刻も早く休みたいと思ってしまう」というご相談も多く頂きます。 排卵に備えていた女性としては、やるせない気持ちになってしまうことも自然な感情でしょう。 夫婦によって背景は異なりますが、このようなすれ違いが続いたり、どちらかがセックスに対して不満があると、夫婦関係にまで影響します。 また、相手の心身を気遣うあまりに、性生活の話題を避けている場合は、時間だけが過ぎてしまい、向き合った時には、年齢が進み妊娠が難しくなってしまっているケースもあります。 性行為に対するトラウマなど心の問題を抱えている場合には、性生活が負担になっている側の感情を大切にしながらも、お互いに相手の気持ちに寄り添い、歩み寄ることを諦めなければ、二人にとって幸せなセックスを一緒に考えていけるでしょう。 また、疲労や性交痛などの身体的な問題の場合には、必要な医療を受けたり、ケアを取り入れることで改善される事例も多いです。 漢方外来でも、疲労、ストレスによるセックスレス、勃起障害のご相談を受けた時には、状態を伺って、心身の回復に向けた処方を使うことで改善のご報告も頂いています。 妊活中の性生活は、愛情を深め合うのではなく、どうしても義務的になりがちです。 その中でも、性生活について夫婦の間で価値観を共有できていると、妊活で追い込まれにくくなります。 実際の妊活中のご夫婦のご相談では、生物として妊娠しやすいセックス回数と、夫婦にとってベストなセックス回数は、必ずしも一致しないと感じています。 妊娠しやすいセックスについて夫婦2人で学んだ上で、2人にとって心地よい、ベストなセックスの形と頻度を見つけることができるといいですね。 【関連記事】•
次の読者のみなさんの中には、学校で「女性はいつでも妊娠する可能性があるのでセックスをしてはいけません」と教えられた人がいるかもしれませんね。 でもこれは、若者がむやみやたらにそうした行為に走らないよう戒める、いわば方便のようなものです。 実際問題として、子どもを作るのはそんなに簡単ではありません。 いつでも妊娠するわけではない あなたと異性のパートナーが丸々1年間、せっせと子作りに励んだとしても、1年後に。 これは多くの人にとっては周知の事実ですし、妊娠するのが難しい、あるいは無事に出産を迎えるのが困難な人もたくさんいます。 こうした人の数は、定義にもよりますが、にのぼるとの統計もあります(ただし)。 とは言え、カップルの身体的な能力に問題がない場合でも、妊娠する可能性は一般に思われているよりもかなり低い。 「妊活」という言葉があるのもそのためです。 ではここで気がかりな事実をお伝えしましょう。 学術誌『Perspectives on Sexual and Reproductive Health』に掲載されたある調査結果によると、人の割合が、若い女性で19%、若い男性で13%に達したそうです。 そして彼らの多くは、そう信じる根拠について、避妊具をつけずにセックスをしたけれど、その結果として妊娠しなかった体験を挙げています。 この結果について、研究の筆頭著者を務めたChelsea Polis氏は、「受胎の可能性に関する私たちの認識には、大いに問題があることがわかりました」と述べています。 Polis氏の調査では大半の人が、女性が任意の日に妊娠する確率は50%以上あると回答していました。 しかし実際には、妊娠の確率は平均で約3%です。 しかもこの数字は日によって変わり、女性の生理期間前後には0%なのに対し、排卵日直前には10%に上昇します。 つまりタイミングが重要だということです。 2,870円 生理の時期以外にも女性に影響を及ぼす月経周期 女性には約1カ月サイクルの生殖周期があり、この周期の一環として血に似た外見の子宮内膜を体外に排出する月経(生理)があるのはみなさんご存じかと思います。 これは間違ってはいません。 でも、これ以上の知識はないというならば(残念ながら、女性でない人たちにとってはここまでが知識の限界ということが多いのです)、以下の説明を読んでください。 生理が終わり、次の生理が始まるまでの約3週間は、単なる穏やかな時間というわけではなく、女性の身体の中ではさまざまなホルモンが演出する「ダンス」が繰り広げられています。 これを無視するのは、バレエの公演が行われている劇場を外から眺め、「なるほど、土曜の夜11時になるとたくさんの人が建物から出てくるのだな」と言っているようなものです。 外から見てわかる現象が起きるのは、中で行われている興味深い事柄の結果にすぎません。 月経周期では、女性の生理開始日を1日目とカウントします。 ここを起点とするのは、1カ月のサイクルの中で確実に気付く事象がこれだけしかないからです。 ではここで時計をリセットしましょう。 月経周期の前半は、卵胞期と呼ばれます。 これは卵巣の中で、卵子がに包まれて成熟していくところからつけられた名前です。 実際、この時期にはのですが、排卵にまで至るのは一番成長が早かったものだけです。 さて、こうして成長した卵胞は、28日の月経周期であれば14日目前後に卵子を放ちます。 これよりも月経周期が長い人の場合は、おそらく卵胞期が長引いていると考えられます。 卵胞が破れるとが起き、放たれた小さな卵子はを通ってにたどり着きます。 人によっては排卵時に痛みや出血が生じる場合もありますが、まったく自覚症状がないのもごく普通です。 排卵以降の約14日間がです。 卵子が子宮に放たれる一方で、その卵子を育てていた卵胞は(ラテン語の「黄色い塊」からついた名前)へと姿を変え、各種ホルモンを分泌し続けます。 具体的には、子宮を妊娠に備えさせるためのホルモンが分泌されます。 ここで(PMS)により、場合もあります。 さきほどは、女性の体内で起きている現象をさまざまなホルモンが演出する「ダンス」だと言いましたが、これはかなり美化したたとえです。 もう少し詳しく知りたいという方には、。 もっと突っ込んだところを知りたいなら、自分の身体の変化を記録するのが一番です。 『ルナルナ』や『』といったアプリを使うか、あるいは生理期間や身体の症状を普通のカレンダーに書き込んでみるだけでも良いでしょう。 記録をつけ始めると、とりわけ不快な症状の多くが月経周期の後半に起きることに気付くはずです。 ゆえにこうした症状は「」(PMS)と呼ばれています。 デリカシーに欠けた世の男性陣にここで言っておきますが、女性が怒りっぽいときに、「彼女はあの日なんだろう」などと言うのは、たとえ冗談であっても無礼ですし、それどころか無知をさらけ出していることになるので十分注意してください。 生理が始まればPMSは終わり、女性は再び卵胞期に入ります。 2,970円 女性の妊娠可能期間は、実は短い ここまで読んで、学校の性教育の授業で身につけた中途半端な知識()を思い出している人もいるでしょう。 女性は月経周期のどの時期でも妊娠の可能性があるので、用心に用心を重ね、 毎回ちゃんと避妊具を使わなくてはならない、という話です。 でも実際には、あなたか相手が生理中であれば、妊娠の確率は。 先生たちが授業でこの事実を強調しないのには、もっともな理由があります。 自分が月経周期で今のどの時期にいるのかを記録するだけでは、多くの人にとって十分な避妊の手段にはならないからです。 特に10代の若者にとってはなおさら。 一方で、自分の月経周期を把握しておけば、女性が自分の身体を理解するのに役立つのもまた事実です。 とはいえ、日付から排卵日を推測するだけの「」では、あまり効果が期待できないとの警告を見聞きしたことがあるはず。 そのほかの手がかりや身体症状を根拠に妊娠可能期間を判別する方法は、「」あるいは「自然な家族計画」と呼ばれます。 妊娠を避ける目的であれば、コンドームなどの以前からある避妊手段のほうが、今挙げた女性の月経周期から判断する方法よりもかなり確実です。 だからといって、ほかの避妊手段を使わなくても大丈夫だと言っているわけでは決してありません。 ただ、1カ月のサイクルの中で女性の身体に何が起きているのか、理解を深めてもらいたいのです。 982円 排卵日前が一番妊娠しやすい 一方で、子どもが欲しい人にとっては、自分の排卵時期を把握することは、妊娠に向けた大きな後押しになります。 ではここで、排卵が起きるその日に注目してみましょう。 排卵日は妊娠するのに非常に適した日なのでは、と思うかもしれませんが、実はこの時点で、妊娠可能期間はすでに終わりに近づいています。 卵子と精子が適切なタイミングで出会うためには、排卵の数日「前」にセックスしておいたほうが良いのです。 精子は数日間、女性の生殖器官内で生存が可能で、卵管を奥へと進んだ精子はその間、卵巣近くの部分にとどまっています。 排卵の時期が近づくと、女性の生殖器系が何らかの方法で精子を活性化させ、これにより卵子は卵胞から放たれた直後に受精できる仕組みになっているのです。 というわけで、 妊娠したい人にとって一番可能性が高いタイミングは排卵前の1週間、特にこの期間の終盤2、3日ということになります。 には、月経周期に合わせて女性の妊娠する確率が1日ごとに記載されています。 生理中の1週間は、妊娠の可能性はほぼありません。 セックスが妊娠につながる確率を描いたグラフは、最初の1週間はほぼゼロで推移した(完全にゼロになっていないのは、本当にこの時期に妊娠可能だったわけではなく、もともとの記録のほうに問題があったのでしょう)のち、大多数の人にとって妊娠可能期間とされる時期に入ると跳ね上がります。 グラフを見ると、中には月経周期の14日目以降に妊娠した人もいます。 ただしこの調査は多数の人を対象としているため、14日以降に妊娠した人は月経周期が比較的長く、妊娠可能期間が遅い時期に現れる人と考えられます。 551円 妊娠可能期間を把握するための注意点 妊娠可能期間を把握する方法は、避妊の手段として使えないことはないのですが、これには重要な注意事項がいくつかあります。 女性の月経周期がほぼ規則的であることが第一条件。 そうでない場合は、不規則であることを常に頭に置いておく必要があります。 性感染症を防ぐ手段がほかにない以上、素性を知っていて 信頼できるパートナーが相手でなければなりません。 妊娠可能期間を把握する方法は、避妊に失敗する確率が高いことも知っておいてください。 ルールさえきちんと守っていれば、コンドームと同程度に妊娠を防ぐ効果がありますが、自分の子宮(あるいはパートナーの子宮)の状態を「毎日欠かさず」気にかけておくことができる人は、現実問題として非常に少ないのです。 排卵を知る手がかりは? 身体の状態を記録するといっても、ただカレンダーを眺めているだけではありません。 排卵を知る手がかりとしては、以下のようなものがあります:• 排卵日には基礎体温が0. 5度程度、急上昇します。 膣に指を入れると触れることができる子宮頸部は、排卵直前の妊娠可能期間に入ると、それ以外の時期よりも柔らかくなります。 (ただしこの方法は自分の性器に触れることに抵抗がある人にはお勧めしません)• 「おりもの」と呼ばれる子宮頸粘液の状態が変化します。 妊娠可能期間に入ると、これが濃くなり粘りけが出てきます。 を使えば、実際の排卵の1~2日前に排卵日が予想できます。 2,102円 これらの手がかりを記録するのもなかなか大変です。 たとえば体温の場合は、毎日同じ時間に同じ条件で計測しなければ、排卵時に起きるごくわずかな体温上昇を検知できません。 そのため、布団から出る前に、朝の最初の日課として体温を測るのが一般的な方法になっています。 では朝寝坊したい日はどうするかというと、普段起きる時間に目覚ましをセットし、体温を測り、記録して、それから二度寝するわけです。 そう聞いてなかなか面白そうだと思えるのなら、『』や『』のような高機能アプリを活用し、データを管理してみるのも良いかもしれません。 とはいえ、かなり多くのデータを集めたとしても、 月経周期に関して得られた情報を用いて妊娠を「避ける」のは簡単ではないことを忘れないでください。 生理が始まってからの数日間であればおそらく問題はないですが、自分の妊娠可能期間がいつになるのか、常に正確に予測するのは難しいのです。 一方、 妊娠を希望する人にとっては、妊娠可能期間を把握する方法の有効性はずっと高いと言えます。 371円 妊娠を確認するまでにかかる時間は? さて、めでたく妊娠したとしても、お腹の中の小さな胎児の月齢を計算するのは、思っているほど簡単ではありません。 まずは、よりわかりやすい、妊娠期間の終わりについて説明しましょう。 標準的な妊娠期間は40週間とされており、赤ちゃんが妊娠37~42週の間に生まれれば早産や過期産ではない「正期産」とされます。 言い換えれば、 出産予定日はおおよその目安であり、この日までに生まなくてはならない期限ではないということです。 (最後の一文は、私が予定日を聞かれて「昨日だった」と答えたときに、中傷じみた発言や不快な目つきをした人たちにぜひ読んでもらいたいと思って書きました) しかし、妊娠の始まりとなると、話はずっとややこしくなります。 まずは驚くべき事実をお知らせしましょう。 「妊娠1週間」という状況は存在しないのです。 というのも、 妊娠期間は、実際に受精したところからカウントするわけではなく、妊娠した女性の最終月経開始日を起点として数えるからです。 に、28日間の月経周期を持つ人の場合の時系列が説明されています。 というわけで、卵子が精子と出会ったときは「妊娠2週間」、受精卵が着床したところで「妊娠3週間」、妊娠が最初に判明する時点で「妊娠4週間」という計算になります。 (妊娠がわかるのが、通常であれば生理が始まるのと同じ日だということに注目してください。 月経周期の終わりには、生理が来るか妊娠検査薬で陽性になるか、どちらかの現象が起きるわけです) こうしたタイミングの問題があるので、 女性は常に、最後に生理が始まった日を把握しておくと良いでしょう。 それがわかっていれば、たとえ予期せぬ妊娠でも、胎児の月齢を推測するのに医師による超音波診断を待つ必要はなく、最終月経開始日を伝えるだけで済みます。 また、X線検査などを受けて「あの時妊娠していたらどうしよう」と心配する事態も避けられます。 これで、子どもができるタイミングについてはおわかりになったかと思います。 子どもが欲しいなら、排卵日の直前に避妊手段をとらないでセックスをすれば良いのです。 逆に妊娠を避けたい場合は、妊娠可能期間にかかりそうな日を慎重に避け、 さらに前後数日間も念のためやめておきましょう。 できれば、で紹介されている、避妊成功率の高い方法を活用するようお勧めします。 こちらなら、女性の月経周期に関係なく、妊娠を防ぐ効果があります。 あわせて読みたい.
次の女性の子宮の形によって妊娠しやすい体位は異なります。 子宮が前に傾いている 前屈)か、後ろに傾いている(後屈)かによって、妊娠しやすい体位はちがいます。 自分がどちらかは産婦人科で調べることができるので、気になる人は調べてもらいましょう。 Pick up! 妊娠しやすい体位レビュー 夜も大事な日なのに、いつもできるかどうか不安になるほど元気なかったのですが、驚くほど元気で、そんな不安もなくなっていました... 妊娠しやすい体位 1. 前屈子宮の人は正常位 もっとも一般的な妊娠しやすい体位。 前屈子宮の場合は、正常位で行うと妊娠の確率が上がると言われています。 妊娠しやすい体位 2. 後屈子宮の人は後背位 もっとも一般的な妊娠しやすい体位。 いわゆるバックスタイル。 女性が四つんばいになって男性が後ろから挿入する方法です。 後屈子宮の人は、ペニスの挿入が深くなるので、こちらの体位がおすすめです。 時間はいつがいい? A. 男性不妊の場合は、朝がおすすめ 朝は男性ホルモンの分泌があがるので、精子の濃度があがり妊娠しやすくなるという説もあります。 また、朝勃ちとも呼ばれます。 朝は男性が勃起しやすくなることもあるので、試してみましょう。 頻度はどれぐらいがいい? A. 排卵日を意識せずに定期的にしましょう 排卵日前後は、2~3日に一度、それ以外は好きなときに行うのが良いでしょう。 精子は数日間生きているので、毎日行う必要はありません。 排卵日以外にも長期間セックスをしないと、精子が古くなってくるので、できれば1週間に1度は、セックスやマスターベーションを行いましょう。 また、精神的な面からも排卵期以外のセックスがおすすめです。 セックスを子づくりの手段にしないように気をつけてください。 妊娠しやすい回数は? A. 1日何回セックスしても妊娠する確率は変わりません 1日2回以上セックスをしても1度射精したら、精子がたまるのには2、3日ほどかかります。 妊娠したいからと言って無理にセックスを行う必要はありません。 もちろんお互いに行いたいのであれば問題ありませんが、あまり何度も行うと精液が薄くなるので要注意です。 行為後の妊娠しやすい体勢は? A. 前屈の人はあお向けに後屈の人はうつ伏せになります。 妊娠しやすい体位と妊娠しやすい体勢 セックスのあとには、できるだけたくさんの精子が子宮にはいりやすくなるような体勢をとることがたいせつです。 女性には子宮が前屈している人と後屈している人がいるのですが、それによって体勢が違ってきます。 前屈の人は精子がたまりやすく、また子宮に上りやすくするために腰に枕などをあて、すこし高くした上であお向けになりましよう。 逆に後屈の人はうつ伏せになります。 お腹に枕や座布団をあてます。 15分ほどじっとしているといいと思います。 前屈か後屈かは病院ですぐわかります。 また、セックス直後のシャワーや入浴は避けましょう。 セックスの数時間後に、精液がたくさん出てきたからといって心配する必要はありません。 それは精子が上がっていった残りの精液であって、精子が全部出てきたということではないので大丈夫です。 セックスの仕方で男女の産み分けはできる? A. ただし、排卵と性交日の関係から、産みわけの確率を、少しだけあげることはできます。 一般的に、男の子が欲しい場合は、排卵日の当日にセックスを行い、排卵日を過ぎたら避妊。 女の子であれば、2~3日前にセックスをし、それ以降1週間は避妊をするとよいとされています。 排卵日以外でも妊娠する? A. 排卵日の3日前でも妊娠することもある。 射精された精子の生存期間は、3日程度と言われています。 まれに7日間くらい生きて受精することもあります。 つまり排卵日の3日前にセックスをしても子宮のなかで精子は生き続けて、妊娠することもあるのです。 中絶すると妊娠できなくなる? A. 1度の中絶で妊娠できなくなることはほとんどありません。 ただし何度も繰り返していると、子宮や卵管などの器官に炎症が起きて、妊娠しにくくなってしまうことがあります。 これは子宮卵管造影という検査で調べることができるので、不安な方は事前に確認しておきましょう。 妊娠しやすいセックスは? 妊娠しやすいセックスは? 気持ちが良くないセックスはお互いの知識不足です。 どうするのが気持ちが良いのか、どうすると気持ちが良くないのか。 それを夫婦で話せる関係になるためには、まず自分の身体のどこが気持ち良いのか知っておく必要があります。 Pick up! 妊娠しやすい体位レビュー 生理が来なくて検査薬で調べたら陽性反応。 その月は頑張ってHしたけど8回くらいでしたが、その頃は、仕事を時短にしてもらい、鍼灸に2回行き妊活力をアップしてもらい、子宝神社にも行ってお参りもしてました... 前戯 前戯は緊張を解きほぐして、リラックスするための準備づくりのためです。 女性は、時間をかけて女性器の周りが濡れないとベースがつくれません。 骨盤内の血流が増加し、性器が充血した状態を「濡れる」と言います。 この状態でないと性交痛を起こしたり、セックスを嫌いになる原因にもなります。 目安としては10分くらいです。 これは女性のためにする行為なので、男性に頑張ってもらえるように伝えましょう。 挿入時 挿入時の体位によって妊娠のしやすさは変わりません。 しっかりと前戯をして、挿入時はお互いに気持ちの良い体位で行えばOK。 挿入時間は平均して5~10分だと言われています。 射精時 男性は数秒の射精で絶頂をむかえます。 男性の精巣に蓄えられていた精液が、女性の膣に流れていく時間はほんの数秒です。 質のいい精子はがんばって泳いで上まで行<ので、特に何か特別なことをする必要はありません。 セックス後 男性が一番苦手とする後戲。 射精の後は縄張り意識が働いて、自分のテリトリーに他人がいると嫌悪感や虚無感を抱くこともあります。 一方、女性の場合はゆるやかにオーガズムの波が上がり、ゆるやかに下がります。 それこそ背中をむけられることを嫌がります。 ですが、男性がセックス後に優しくないのは、性の違いだからしようがないと思って深く考えなくていいでしょう。 また、もし優しくしてくれる場合は、「私のために頑張ってくれているんだな」と思うと良いでしょう。 知っておきたいデリケートゾーンの洗い方 セックスのとき、つい臭いが気になるからといって、女性はボディ用石けんで洗いがち。 ですが市販の石けんは、アルカリ性のものが多く、デリケートゾーンは弱酸性の肌の中でも特に酸性寄りです。 そのためアルカリ性の石けんで洗うと環境が変わってきます。 弱酸性をうたった石けんでも実はアルカリ性のこともあるので注意。 ソープは専用のものを使いましょう。 大陰唇と小陰唇の間に垢がたまるので優しくなでるように。 デリケートゾーンはマッサージするように内から外にむかって優しく洗いましょう。 膣の中は自浄作用といって善玉菌が悪玉菌を退治してくれるので善玉菌まで洗い流すと自浄作用が落ちます。 中まで洗うのはNGです。 女性の子宮の形によって妊娠しやすい体位は異なります。 子宮が前に傾いている 前屈)か、後ろに傾いている(後屈)かによって、妊娠しやすい体位はちがいます。 子宮前屈の場合は、子宮口が精液の溜まる部分に向いているので、正常位や側仰位 横向き といった体位で行なうことによって子宮に精子が進入しやすくなります。 子宮後後屈の場合は、精液が溜まる場所と子宮口が離れているので、女性がうつ伏せ姿勢になる後背位や後側位 横向き といった体位で行なうと精子がスムーズに入りやすくなります。 いずれもセックスが終わったとたんに動くのではなく、そのまま横になった状態で15分以上静かにじっとしていましょう。 セックスのあと、腰を上げてじっと動かないと妊娠しやすい、などといわれることがあります。 たしかに、すぐ立ち上がると腔内に残った精液が流れ出ますが、そのとき、一部の精子は子宮の奥まで到達しています。 一回に射精される精子は数僮個、卵子近くまで到達するのは約200個だけ。 多少流れ出ても、実際は妊娠率に影響しません。 「深く挿入すれば、精子の泳ぐ距離が短くなって妊娠しやすいのでは?」と考える人がいますが、浅い挿入で射精しても、子宮がスポイトのように吸い上げたり、頸管粘液の働きで精子を送り込むので、妊娠可能。 普通に腔内に射精すれば、体位や深さは影響しません。 無理やり奥に押し込んだりせず、自然にセックスを楽しむほうが大切。
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