エアコンから出る排水を室外へと排出するための管をドレンホースと言います。 ドレンとは英語で 「drain」と書き「排出、排水する」という動詞と「排水、下水管」という名詞の意味をもちます。 ドレン管と言われることもありますが、厳密にはやわらかく曲がるホース状の素材のものを ドレンホース、硬質のパイプ(管)状のものを ドレン管と言います。 なぜエアコンから水が出るかというと、空気には温度が下がると、含むことのできる水分量が少なくなってしまいます。 したがってエアコンの冷房で室内の空気を冷やすと、空気中から排出された 水分がエアコン内に溜まることになってしまいます。 そのために、この水を外部に排出しなくてはいけなくなるのです。 ドレンホースはエアコンの室内機に設置されて、壁の穴などを通って室外に導かれ、 排水する仕組みになっています。 室内に通す際は外見の美観を保つため、また外部に出した部分もホースの保護のためにモールやカバーなどで覆うことが多くなります。 このドレンホースやドレン管の接続がきちんとできていない、またホースのつまりなどのトラブルが発生すると、室内機からうまく排水されず、エアコンからの 水漏れやカビ、さらには故障の原因にもなるため、確実な設置と定期的な確認が大切です。 ドレンホースの接続方法と排水場所 ドレンホースは、エアコンの室内機の内部、空気から出た水が溜まる部分である ドレン皿に接続され、水を外部へと排出する仕組みになっています。 ドレンホースは冷媒管などと共に室外機の近くまで伸ばされ、先端の排水口から排水します。 ドレンホースの途中で排水の逆流や停滞を防ぐため、 室内機から穴までの勾配を取り、その先でもたるみやゆがみなどがあってはいけません。 また室外に出たドレンホースは 風雨や日光の紫外線などを受けて劣化が早まるため、 カバーなどで覆って保護することをお勧めします。 通常のドレンホースよりは高価になりますが、 耐候性のドレンホースを用いれば通常のものより長持ちして、コストパフォーマンスが高くなる場合もあります。 ドレンホースの排水口は地面から少し離れている状態が適切です。 排水口が地面に接していると、泥や虫などが入り込んでトラブルの原因になる可能性があります。 虫の侵入を防ぐには、排水口に 網状の防虫キャップをつける方法もあります。 ドレンホースの排水口は、水が流れる方向を計算して、その場に水がたまらず地面の排水溝などに流れ込むよう設置します。 またエアコンからの排水は 塵や雑菌、ゴミなどが混入しているため、 花壇の水などに再利用することはお勧めできません。 何で排水口が二か所あるの? 先ずはドレンホースの出口が詰まっていないか水につかっていないかを見てください。 案外その汚れを取ったり、水から出すだけで排水されたりします。 次に見るのは配管がたゆんでいないかを見てください。 そこをつついてみて水がたまっているようならそれを排水口側に誘導してあげればその後、滞りなく流れる場合もあります。 ただ、紫外線などによりドレンホース自体が劣化していて、割れたりする可能性もあるので注意が必要です。 そんな様子もなければいよいよ中で何かがつまっている可能性があります。 そんな時は汚れを吸い出す必要がありますがこの時間違っても室内機側にゴミを送らないでください。 部屋は汚れますし、最悪エアコンも故障してしまいます。 汚れを吸い出すためには道具が無く、度胸もあれば口で吸いだす方法もあるようですが ポンプのような機械で吸い出して汚れを取るものも販売されているようです。 どの方法も自己責任になるので心配な方はクリーニング専門の業者に相談して みる方が得策かと思います。 ドレンホースに関するトラブルと対処法 ドレンホースは構造が単純なだけに、様々なトラブルを引き起こす可能性も出てきます。 通常のドレンホースは 紫外線を受けると徐々に劣化してもろくなってしまいます。 また 風雨によりホースのゆがみが生じると、一部に水が溜まったり、異物で詰まったりなどの原因になります。 これを避けるには耐候性のドレンホースを使ったり、周囲をカバーで覆うなどの対処があります。 またたとえ排水口が地面に接していなくとも、ドレンホース内に虫が侵入したり、徐々に汚れがたまって詰まったりすることはありえます。 ドレンホースの詰まりでエアコンにトラブルが起こった場合は、まず排水口を確認して、 多量の泥などがたまっていればブラシなどで掻き出します。 その後、ドレンホースの内部を洗浄するには、 ポンプ式の専用ドレンホースクリーナーを使って排水口から吸い出す方法が一般的です。 また 排水口に輪ゴムでガーゼを固定し、そこに掃除機の先端を当ててテープや手などで隙間をふさぎ、汚れを吸い出すという方法もあります。 ただし掃除機に水が入ると故障の原因になるので、 掃除機は2,3秒程度で止め、いったんガーゼを外して排水口近くに出た水やごみを排出することを、こまめに繰り返す作業が必要になります。 まとめ.
次の出ても微風か、 逆に強風だけしか 出ない。 ・エアコンヒューズの取り付け部腐食やヒューズ切れ ・ブレーカーが作動して(あがって)いる。 ・まれにでブロアーファン作動の ON/OFFが起きる。 ・ヒューズ交換、配線修理 ・ブレーカーのリセット ・キーシリンダースイッチ修理交換 ・ベルトの確認 ・送風ファン(ブロアーモータ)修理交換 ・ブロアーファンモーター交換 ・ファンレジスター交換 ・ファンスイッチ修理・交換 ・上記の配線修理 送風口から風が出るが 全く冷えていない。 ガス量が正常なら漏れ以外の原因を探る。 ・コンプレッサーが回っていない場合も、上記と同様に調べる。 アイドリングで切れる。 ・コンプレッサー自体が発熱しやすくなっている コンプレッサーの中心軸が経年劣化で片方へずれてしまい ベルトのテンションで回転部位と外壁が異常摩擦し出すことによる。 ・ファンスイッチの点検修理 ・エアコンガス補充 ・ラジエターとコンデンサーの隙間を塞ぐ(テープやスポンジなど) ・ ・ を 参照。 (高回転で制御可能になる) ・CPU書き換え ・CPU交換 ・コンプレッサー修理交換 最初は冷風が出るが すぐ冷えなくなる しばらくすると、 冷える事がある。 (効くときは正常。 ) ON時にコンデンサーファンが同期作動しない事がある。 またコンプレッサーが切れたり、暑いのに 冷風ではなく熱風が出たりする。 ・故障でなく配線の断線も多い。 (初期の症状は「効いたり効かなかったりを繰り返す」がその後は 「全く効かなく」なる。 ・リークテスターできちんと漏れの箇所を見つける。 ・にアイドルアップスイッチなどがある場合 汚れで制御が出来ないこともある。 または自動的に切ってしまう。 ・アイドルアップスイッチ修理交換 ・アイドリングの回転数を上げてみる。 ・コンプレッサーの性能劣化 ・エアコンガス補充 ・入れすぎたコンプレッサーオイルを抜く ・ファン回りの作動の確認。 低圧のみ極端に低い症状。 上記「最初は冷風が出るが すぐ冷えなくなる。 」に同じ。 ガスをむやみに入れすぎないで、点検することが大切。 理由は 高圧になったガスが低圧配管のエバポレータの付近で閉塞し、 止まってしまいそこから先の低圧配管でガスが無い状態となるので、ガスチャー ジすれば そこから流れてきたかのように低圧からどんどん吸い込む事による。 なおガスチャージをやめると コンプレッサーへ冷媒が流れないため、この状態を放置してエアコンをかけているとコンプレッサーへ来る冷媒も無いのでコ ンプレッサーが熱を持ち、焼き付く事になる。 なお、この発熱のためので注意。 ・急にガスが抜けた場合(オイルのにおいが出る。 ) ・ファンモーターの高温化や焼け(ビニールなどのにおい) ・ガソリン臭の場合はチャコールキャニスターの詰まりが多い ・排気ガスのにおい(外気を取り入れてる場合など) ・クーラントが焼けるにおい(ラジエターの漏れ点検) ・フィルターなどが原因のカビのような臭いは始動後に徐々に弱くなる。 逆に活性炭消臭フィルターが悪臭を出す事が多い) ・コンプレッサーのロック ・排水が出るかの確認 ・エアコンガス漏れ ・モーターなどの確認 ・チャコールキャニスターのチェック ・外気臭が入るための異臭 ・ ・ラジエターや配管の水漏れ点検 エンジンが冷えている間は冷える。 エンジンが熱くなっても 走行中には多少冷えるが、停止したり アイドリングしたるすると冷えが悪くなる、あるいは温風に変わる。 通常はコンプレッサー回りやファンが付いている箇所。 ・エアコンクラッチ音・・カチン、カシャンなど短音で1回づつ鳴る。 修理が必要かはメカニックに相談。 クラッチ摩耗は擦れるような音も聞こえる。 ・バルブ音・・・・・・・・・・カンカンカン、カチカチカチなど長く続き、回転 を上げたりすると、音が切れ る事が多い。 あまり頻繁に 鳴るようなら、コンプレッサーの交換。 修理が必要かはメカニックに相談。 ・エアコンベルト音・・1.カチカチカチと常時鳴り回転に同期する。 ファンベルトに異物が挟まり食い込んでいる 2.ファンベルト音と同じキュルキュル音 ファンベルトの張り不足か寿命。 3.パンパン、カンカンなど回転に同期して鳴る。 ベルトなど一部が他の機器に当っている。 ベルト音が出ている古そうなベルトの場合は使えそうでも新品交換してください。 その場合は少 し面倒でも、ベルト鳴きしない程度にちょっとだけゆるめのテンションをかけて、しばらく様子を見ると良いでしょう。 なおそういう際に交換するベルトは出来るだけ上質なゴムを使ったベルトが良いでしょう。 ・送風ダクトに隙間がある。 ・配管内が閉塞ぎみ、あるいはリキッドタンクが詰りぎみ。 例えば ファンを最強にしても、 スイッチの故障やブロアーモーターの発熱で 新車時の最大送風力が下がっている事がある。 このためしばらくの間、室内の温度が下がりにくく、 冷却不足を感じる。 比較する事が難しいので見落とされやすい が、これを他の箇所の故障と判断を誤ると 逆に故障をひどくしてしまう結果となる。 この時点で、安易にガスを入れたり、 更に、コンプレッサーオイルなど入れすぎると、 逆に効かなくなるし、コンプレッサーの故障の原因となる。 安く済まそうとすればするほど、余計に専門知識が必要となるので、 素人判断や甘い簡単な対処の言葉には 注意が必要ですよ。 ) ただし、異常発熱によって高圧になるために 作動が止まる場合は冷媒もHCガスに替える方が 良い。 2.通常レース用などで使用されるクーラント(PG系=プロピレングリコール)も廃熱効果が高いので期待できる。 ・ウエストンブラインPB (住宅暖房用ボイラーの熱媒体) 当方の車両で2年間テストしました。 =1Lから販売。 価格はお問い合わせください。 同じ濃度で約10%程度放熱性は上がるようです。 耐久性、耐食性に関してなど、 自動車への使用は自己責任になる商品です。 ・ラジエターとコンデンサーの隙間を塞ぐ(テープやスポンジなど) 主な要因は下記のようになっている。 ・前後どちらか側でエキスパンションバルブに不具合がある ・前後どちらか側で配管内が閉塞ぎみの箇所がある。 ・送風ブロアーファンモーターの能力低下や ダクトの詰まり(ビニールなど) ・エアコンのフィルターの目詰まりで起きることもある ・エバポレータのゴミによる目詰まり ・冷媒のガスの自然な減りによるもの ・エキスパンションバルブ交換 ・配管点検清掃、交換など ・ブロアーファンモーター点検交換 ・エアコンガス補充 エアコンは普通に 効いているが、 各部にオイルが にじんできている。 コンプレッサーオイルがにじみ出すようになった場合は、 配管の場合は連結部のオイルシール(Oリング)の 劣化がほとんどで、交換が基本。 締め付けネジのゆるみがあれば増し締めで直ることもある。 ただし、にじんだパーツの箇所から判断し、対処する。 オイルだけではなく、冷媒のガス漏れを伴う場合は 基本的にはその箇所のパーツを交換をする事になる。 高圧ホース、エキスパンションバルブまわり、 エバポレーター部。 コンデンサーなどからの場合は、 直すことは難しいので早めに交換。 コンプレッサーのオイルシールだけの交換は出来ないので リビルト品との交換になる。 エアコンのオイルシールからの漏れは 他のエンジン・ミッション・パワステ デフ・ATオイルなどの漏れと同様で オイル漏れの箇所のオイルシールや パーツそのものを交換。 漏れ・にじみ止め添加剤は 配管閉塞の原因になるので あまり推奨できない。 エキスパンションバルブ 上記で左が新品。 右が詰まり気味で不具合が出るバルブ。 ) 見ただけでは判らないが下図右下の穴(液体の冷媒が入る)から息を吹くと、 その上部に息(冷媒が霧化し)が抜けるが、両方を比較すると 上記右の部品は空気の通りがかなり悪いことが判る。 そのためエバポレータでは ほとんど霧化・気化せず、その結果、冷却出来ないことになる。 なお、底の6角ネジを開けて、ノズルの穴を掃除してやるとかなり抜けは良くなる。 汚れは僅かだが堆積して層になっていた。 なお、エアコンの効きを調整する方法で 正常なバルブの場合は下部の6角ネジを「締めるー緩める」という作業で行う事も可能。 ただし通常の国産車なら特にこの調整ネジは正規に合わせられているので これ以上は触ることは無いと思える。 必要なのはどちらかというと代替え製品の無い場合や温度調整の効かなくなったバルブや パーツがかなり高価な外国車の場合と思える。 スイッチの故障 レジスターやスイッチの電装部品の故障も、エアコンの故障には多いが この部品のように初期状態は接触不良のような、故障したり直ったりなど繰り返す不具合の出方であることが多い。 上記はファンスイッチで発熱して樹脂も溶けている. 大きい画像はに あります。 キーシリンダー部のスイッチの故障 パワーウインドウが作動しない時がまれに起きていたが 効かない時はエンジンキーON/OFFですぐ直り、再現がなかなか出来なかった。 頻度が増えてきて、その際は気が付かなかったが、 パワーウインドのスイッチが動かない時には同時にエアコン(のファン)が作動しない。 調べて行くと、キーシリンダー部のスイッチの接触不良と分かった。 銅の接点がかなり荒れていた。 大きい画像はに あります。 焼けてい る電磁クラッチの摩擦面 プーリーに常にベルトのテンションがかかるので、 経年劣化などにより中心軸のベアリングにガタが出だし、 回転部分とその外壁が押さえられ、異常に摩擦し出すと 熱膨張し軸がロックし出す。 普通にテンションががかっているのにベルト鳴きが起きることやベルトのゴムの磨耗粉 が多い場合に多少なりとも軸がずれていることがわかる。 この鳴きを止めるため無理にベルトを張ってテンションをかけるとかえってコンプレッサーの 寿命を短くするので、張りに注意が必要。 あるいはベルト自体が痛んでいる場合は新品に交換し テンションは少し少なめにして様子を見るとよい。 初期段階では電磁クラッチの故障と同じような 始動時や低温時はONし、途中から発熱に伴うOFFを繰り返す。 朝一番の始動時などでは、必ず低温時にはエアコンが効いていることになる。 このためそのまま回転させ続けるとすればコンプレッサーは高温に発熱するか、あるいは 中心軸が外壁と固着するロック状態になり、 今度は電磁石でくっついているクラッチ部分を滑らせて、クラッチ板を焼いてしまうかする。 中心軸の交換や電磁クラッチの交換で直る場合が多いが通常は コンプレッサー交換となることが多い。 なお本当に初期段階であれば「GRP-TO」の添加で 延命させられることが多い。 こういったクラッチの焼けでベルトがはずれ、ロックしたコンプレッサーを分解したが すでにロックしており、手では回らなかった。 けれども冷間時なので、少し強引に力をかけて回してみたらその固着がはずれ、 ロックしたと思われる部分では少しだけ引っかかりを感じただけで 普通に手でも回せる状態になった。 こちらにがあります。 ヒーターコック(バルブ)が完全に閉まらず、熱水が循環してしまうため せっかくの冷風を暖めてしまう。 この車種はワイヤで自動でコックの開度を調整しているので、 温度設定を上げると、ヒーターに温水が入ってくるようになっている。 常に温水が回っていて、送風ダクト切り替えで温風を入れる場合は異なるが 上の写真のようにバルブで温水を制御しているタイプで、 温度を下げているのに上右のヒーターホースが時間が経つと熱くなっている場合 ヒーターは閉じていないと判断出来る。 この部品を外してバルブを閉じた状態にして 息を吹き込むと、空気が漏れていくので、やはり漏れが生じているが よく見ると、錆の痕跡が伺える。 錆で樹脂を削り、隙間が出来てしまったと推測出来る。 クーラントのメンテナンスもエアコンには重要という例。 下の写真では下から温水が入り、右(のヒーターコア部)へ向かう。 せっかくの冷風はこの熱で熱くなり、エアコンが効かない状態となる。 スロットルボディの汚れ エアコンをONしてもアイドルアップが無い場合、スロットルボディの汚れで、アイドルアップが出来なくなっている事がある。 上記のスロットルボディの場合は簡単にパーツクリーナで掃除するだけで エアコンON時にきちんとアイドルアップするようになり、 コンプレッサーのクラッチも繋がるようになった。 結果、エアコンの不調は解消した。 レシーバー(リキッドタンク)部の分解写真 内部に除湿剤などの入った袋とストレーナーが入れられ、密閉溶接されている。 エンジンの熱くなっているとき、エキゾーストマニホールド部(あるいはマフラーに続く配管)などある程度高温になっている箇所に においを知りたい液体を垂らし、焦げるにおいを嗅いでおく。 まず、液体そのもののにおいを嗅いでおくといい。 こちらにコンデンサー(冷却水の部品なら「ラジエター」ですね)の写真があります。 端がオイルにより濡れており、漏れているのはこの裏側。 拡大して赤丸の中央に穴が空いているのが(黒い点)分かります。 (台所の洗剤を使えますので何かと便利です。 ) この写真の場合は穴をアルミ-銀ろう棒などの溶接などで塞げば、修理完了となりますが 大抵のコンデンサーは新品でも2万円程度なので 今後を考え思い切って変えても良いでしょう。 サイズが大きいので置 いています。 コンデンサー上側の中央にコンプレッサーオイル漏れのにじみが怪しい 漏れているか石鹸水を掛けると霧吹きのようになり、冷媒が噴出していた。 「点滴石を穿つ」かのように、長年のホーンの配線の打撃によりアルミが凹み、亀裂穴ができていた。 推測ですが、取り外してよく観察したところ 塩害によって、取り付けボルトがまず腐食し、 アルミ製コンデンサー側のボルトの通し穴の中で ボルトが膨張してしまいキチキチのボルト穴を広げて、 コンデンサーの冷媒が通る箇所までクラックしてしまったと思われます。 クラックのため、 圧力がかかればかかるほど冷媒の通る穴の箇所からのクラックは広がり、 漏れも大きくなってきます。 冷媒は全部は抜けずに、多少残って、コンプレッサを作動させない程度の残量でした。 実際にはクラックの原因は複合的と思われ リキッドタンクの揺れなどによる金属疲労も加わっていると考えられます。 修理内容はコンデンサーの入れ替え(中古ですが・・・交換)で この箇所からは漏れは無くなり、エアコンの作動も通常になりました。 下の画像が拡大図 エアコンフィルターの目埋まりと悪臭 最初は真っ白な面だけれど、使っていると上記のようにホコリが付いて、汚れて、目詰まりする。 エアコンにフィルターが付いている車種が増えて、このフィルターの目詰まりが原因の不具合例も多くなってきた。 家庭用のエアコンと同じで、冷えが極端に悪くなり、風の出方が非常に悪くなるケースと 悪臭の原因としては このフィルターに活性炭など使って消臭している場合(活性炭入りフィルター)では 取り除いた悪臭がこの場所にどんどん貯まっている訳なので 飽和してしまうと、逆にここが悪臭の出所となるケース。 家庭用の冷蔵庫用など活性炭を熱く熱してみればすぐに 貯まった臭いがはき出されますのでこの原因が分かります。 今のところ、交換する方法が最も簡単な解決策。 なお活性炭入りでないフィルターの場合で 洗って再利用する場合は、フィルターを破らないように注意し、 抗菌剤などで臭いの元にならないよう処理をし、 完全に乾燥してから使用する。 配管の継ぎ目やホースの劣化による漏れ 冷媒ガスを入れても、1週間以内に無くなる、あるいは効かなくなる場合は 石けん水を利用すると良い場合もあります。 見つけ方はパンクの修理と同じです。 ガスが入っている事が必要ですが、 上記エアコンは、 コンプレッサーやエバポレーターなどにオイルのにじみも発見できず、 ガス漏れテスターでも不安定な(測定箇所以外でも反応)作動をしたので 不思議に感じ、 食器洗いの洗剤の薄め液をスプレー瓶に入れ、要所要所に吹きかけました。 コンプレッサーもエバポレータでも泡が出ず、 次に配管の継ぎ目も調べました。 すると、 高圧ホースの金属側のカシメ部分とゴムホースの内部のどこからか亀裂があるようで (画像の中央とそのカシメの下の泡) ゴムカバーを伝って泡が発生しました。 この方法ですと、個人のユーザーの方でも 見える部分なら漏れがある程度特定できます。 ただ、高圧、低圧をチェックしますと、普通は低圧が異常に高い場合のケースで起こるようです。 この音は、コンプレッサーのバルブから出てきます。 保証がある場合は鳴らない中古品と交換してもらうと良いでしょう。 ただ、この音は組上がって作動さて初めて判りますので、時々売買上のトラブルの原因と なるようです。 もちろんこういった部品も点検・交換してあるリビルト品では(ほとんどの場合)発生しません。 (中古品でも抜かずにある程度は入っています) このため、 そのまま新しいコンプレッサーの組み上げをしますと、 故障した組み替え前のコンプレッサーオイルが冷媒と一緒に循環していましたので、 配管内やリキッドタンクにもある程度は古いコンプレッサーオイルが溜まって残っていますし、 エバポレーターとコンデンサーにも溜まっています。 コンプレッサーを交換する際に出来ればリキッドタンクも交換をした方が良い理由に 水分や不純物を取り除くことと加え このオイルの管理という側面もあるわけです。 つまり 古いオイルに新しいオイルが十分入れられるわけですから、 トータル量として循環するオイル量が多すぎると言う事になります。 このHPをお読みになられた方なら この時点で、オイルが多い状態で、粘度が低い冷媒と混ざると、全体として冷媒自体に影響を与えるという事を 容易に判断できる事と思えます。 要するに冷媒にとっては、「コンプレッサーオイル=不純物」ですから 適量ならば 摩擦・摩耗緩和の効果で発熱も抑制され冷却能力も良くなり、よく冷えるようになりますが 多すぎる場合は オイル自体の気化熱(潜熱)は冷媒と異なりますし、オイル自体は気化しにくいので 結果的には冷却能力の低下となります。 また細管に冷却された粘度の高いオイルが貯まったりしますといわば配管閉塞の状態になります。 このためコンプレッサーの潤滑が出来なくなりますので 発熱・焼き付きが発生しやすくなります。 上記を避けるためコンプレッサーオイルは出来るだけ品質が高く、量が少なくて済ませられるようなタイプが 求められるわけです。 ですから専門の方にきちんと修理内容などを聞いて作業を依頼してください。 コンプレッサーオイルの入れすぎで冷えなくなる例は多くあります。 この原因と思われる症状で、コンプレッサーオイルを抜いて、抜きすぎたガスの補充や コンプレッサーオイルを高品質なものへ入れ替えますと 十分な効きを回復する事がよく見受けられます。 また、きちんと抜くのでなければ、オイルを追加しない方が良い場合さえあります。 普通なら、故障でパーツの交換ですから、誤診とは言わないまでも、これが元で コンプレッサーから始まり、いろんな関連パーツを一緒に交換されてはたまったものではありません。 ですから、本当は機器自体故障をしていない場合もあり、故障と決めつけられ、 コンプレッサーなど脱着で入れ替える際に多すぎたオイルが抜けるので直ってしまう事もあります。 実際には、多少なりとも機器が性能劣化していることも手伝いますから、パーツ交換は 仕方ないことなのかもしれません。 まあ、この際と諦められる人は良いのですが・・・・・。 (こういった話は別のページで書いた方が良いかもですね。 ) 注意:上記の理由で、配管閉塞状態と思われて、それを 解消しようと冷媒を抜かないでください。 バルブの取り外しなどによる大気放出は法的にも禁止されていますし、 高圧ガスを扱う場合は、大変危険性が伴います。 この作業はサービスバルブに連結させた専用機器を用いて抜いて行きますので 内容は知っておき、作業は個人で行わない方が良いでしょう。 で、きちんとしたチェックなしに、安易に、無意味に勧められるまま添加剤を入れたり、 一緒にガスチャージをしますと、効きが多少よくなる場合もありますが、 逆に効きが悪くなったり、コンプレッサーに負担がかかり、故障の原因を作ってしまったりします。 冷媒を全量抜いたとか、余程のことがない限りは コンプレッサーオイルの補充はしなくても良い場合がほとんどなのです。 安易なエアコンのガス充填やコンプレッサーオイル充填に落とし穴が隠されているのです。 通常はきちんとガスの高圧と低圧を、下記マニホールドゲージ表から読み取り、 しっかり測定した結果から、もしオイルが必要なら 先にオイルチェッカーを使用してコンプレッサーオイル量を調べますので 何もしないで単に入れるだけでは、随分乱暴なサービスとも言えます。 困ったものですね。 なお、簡易的にコンプレッサーオイルの入れ過ぎを判断するオイルチェッカーがあり R12用なら50円前後、134a用なら100円程度で売られていますので、 交換前後に一度お試しください。 当方でHCガスを3本以上お求めの方には、ご希望であれば サービスで1個を一緒にお付けしておりますので お気軽にお申し付けください。 (記載の無い場合はお付けしませんのでご了承ください) なおオイルチェッカー2個以上必要の場合は1個に付き R134a用は100円(税込み)・・・写真上側の大きい方 でHCガス注文の方に販売しております。 ・・・写真下側の小さい方 サービス品のみ1個とさせて頂きます。 コンプレッサーオイルの飛散もあり得るので軍手などして注意して行ってください。 低圧側バルブへガスがシュッと出る程度に瞬時に押し込む。 (筒の外へ飛散しないように真っ直ぐ入れる) 約3秒程度で外し、内部のフィルターに染み込んだオイルの状態で判断する。 以下なら、補充してもよい。 また、あふれて飛散する場合は多すぎる。 134aの場合は筒の半分以上で適量。 全体に染みる場合は多すぎ。 半分以下ならコンプレッサーオイルが減っている事になります。 普通は管内から吹き出しチェッカーの外へあふれ飛ぶことはないのですが オイルが大量に吹き出すなら、相当入れ過ぎ状態。 また、 色で判断する場合は、正常な色はほぼ「透明色」です。 「蛍光剤」などを入れていますと鮮やかなグリーン色やそう言った 蛍光剤の持つ色に なります。 大抵の場合、このような添加剤を入れているエアコンは 入れ過ぎ(言いなりで入れられ過ぎ?)の傾向があります。 新しいオイルのような褐色気味の琥珀色になっていたり、配管内にアルミの摩耗粉が混ざっていると 灰色になります。 この場合は、潤滑の良い状態とは思えませんので点検された方が良いでしょう。 冷媒のHCガスは大気への開放は環境問題となりませんが オイルチェック以外では(これも出来れば避けたいのですが) Rー12や134aの放出は可能な限りしないでください。 マークに「L」「H」の記載がなく、キャップの色は基本的に 黒が低圧側。 茶色は配管が細めで高圧側となっています。 キャップがない場合は、 配管の太い方が低圧側と覚える。 コンプレッサーオイルはこちらの低圧側でチェックする。 こちらは134aのバルブ。 Hは高圧側。 L側は小さく低圧側。 134a低圧側の写真。 内側にネジを切っている。 故障診断の手始めに 1. コンプレッサーが何処にあるかわかる。 コンプレッサーがONしているかどうか判断出来る。 (マグネットクラッチが作動しているかわかる) また、エアコンON時のアイドルアップ状態がわかる 3. エアコンベルトがどれか見分けが付く 4. エアコンのON・OFFスイッチと送風スイッチが何処にあるか知っている 5. エアコンのヒューズの位置と何処にあるかを知っている 6. 冷気(温風)が換気(外気取り入れ)か車内の循環をしているかわかる また送風の強弱スイッチと送風方向レバーがわかる 7. 5-1. エンジン始動時間と共に 圧力が上がる場合が多い (ガスが抜けている場合の 1番最初の始動時がこの状態) ・冷媒を冷やせていないので、該当部品などチェック する。 電動ファンが故障した例などはこの現象。 ・発熱している機器(コンプレッサーなど)がある クーラント側の冷却状態が影響する場合もある。 (上記2つは冷間時は効く場合が多い) ・ガス量が多すぎる。 (・ガス量が少ない。 ただし規定量入れると 高圧になりクラッチが切れるか、ONーOFFを繰り返す) 高すぎる - 高圧だけが高すぎる ・ガス量が多すぎ ・コンデンサーの凝縮能力不足 (内部のゴミの詰まり・ドロや汚れ、あるいは ステッカーなどが張り付いている。 またはフロントグリルを ナンバープレートその他で塞いでいる) ・特にリキッドタンク内の詰まり ・水分や空気が混入している ・外気温度が異常に高すぎる ・コンデンサーの通風が悪くなっているか 冷却ファンが回っていない、回転不良など 低すぎる - 高圧だけが低すぎる ・ガス量が少ない ・外気温度が低すぎる(外気温10度以下など) ・冷却風量が多すぎる ・ガスが漏れている ・コンプレッサー内部が壊れており、圧縮しない ・エキパンの開きすぎ、固着 ・ - 高すぎる 低圧だけが高すぎる ・ガス量が多すぎる ・凝縮能力が小さい ・エキパンが開きすぎ、固着 ・外気温やエンジンルームの温度が高すぎる ・ - 低すぎる 低圧だけが低すぎる ・ガス量が少ない ・エキパンの詰まり(or水分混入で氷結詰まり) ・ガス漏れ ・サーモスタットの設定温度が低すぎる ・エアコンのどこかの配管で詰まりやゴミなどで 詰まり気味の箇所がある ・ブロアーモーター(室内ファン)が故障・止まっている。 ・マグネットクラッチが滑っている ・ なお、エアコンの各部の部品名は、略されることも多い• エバポレーター(蒸発器)=エバ、エバポ• エキスパンションバルブ(膨張弁)=エキパン• レシーバータンク・リキッドタンク(貯蔵庫)=レシーバ、液タン、エキタン、リキタン• コンプレッサー(圧縮機)=コンプレッサー• コンデンサー(凝縮器)=コンデンサー• コンデンサーやラジエターのファン=クーラーファン、エアコンファン、クーリングファン• 室内側のファンを強弱する装置=ファンレジスター(冷風温風に共通)• エバ周辺に取り付けられ冷えすぎると抵抗値が増え電気を流さなくする半導体装置=サーミスター• ラジエターの冷却水の温度検出用で、ファンを作動させるかどうかに使われ、高温になると導通させるスイッチ=サーモスイッチ、サーモなど 工事中 エバポ レーター(蒸発器)とエキスパンションバルブ(膨張弁)とサーミスターの配置関係 エバポレーターの掃除=ファンモーターのボックスが外せれば、掃除 はある程度簡単に出来る(写真1)。 掃除は真ちゅうのブラシなど、傷を付けないものが良い(写真2)。 下記は高圧の水で飛ばした(写真3)。 (写真1) 約10万km走行した商用自動車。 ホコリで冷えだけではなく、送風の勢いも弱くなってしまっていた。 (写真2) 中央部をワイヤーブラシで取り除いたところ。 オイル漏れなど無い場合は通常はホコリも皮のようになっており、すーっと外れる。 (写真3) ある程度ホコリは取ってから、スチーム洗車機で洗い出した。 残ったホコリなどを排水ドレーンに詰めないように注意。 取り外したの目詰まりの写真もあります。 エバポレータのゴミによる目詰まり(ダブルエアコンでの冷風の バラツキ例) この車両では運転席と助手席の左右で冷風の温度差があり また、前席と後部座席の冷風にもかなりの温度差(前席が冷えない)がありました。 自動車を上部から見て進行方向を左側にしますとXが運転席席の位置となり、4つに区切りますと 下記のような冷え具合でした。 なお後部席は頭上から送風されます。 =エバポレーター交換+真空引き+ガスの充填 の作業で下記のように具合良く変わりました。 一般的には前席の方がよく冷える設計になっているようです。 発熱しやすくなっているコンプレッサー分解写真 中心で回っているベーン部に多少深めの傷が付いています。 傷は軸のずれなのか分からないですが、潤滑不良となり、アイドリングでは発熱のためほとんど効かない状態です。 通常の診断ではベルトが掛かるプーリー部をベルトに直角方向にゆすって、そこにガタがあるようなら ベルトの張力がかかりますと、軸が正確な位置とは言えないので、 壁面と擦れて発熱し、いずれロックする可能性が高くなります。 もちろんコンプレッサーが繋がった場合に音も出る事が多いのでそれも故障前の信号です。 拡大図はにあります。
次のレンタルする機材 機材の主な用途 トルクレンチ 冷媒配管の接続 電気ドリル エアコン据付板の固定 コアドリル 室外機と室内機をつなぐ壁の穴あけ エアコンダクトカッター 化粧カバーの切断 フレアツール(またはガス溶接機) 配管のフレア加工 真空ポンプ 真空引き(エアパージ) 真空ゲージ(ゲージマニホールド) 真空引きのチェック リーマー 銅管のバリ取り パイプカッター 配管パイプ、銅管の切断 なお、ヤフオク!などでは真空引きキットとして、真空ポンプやゲージマニホールドをセットで貸し出していることがあります。 他にも、以下のサイトでも機材のレンタルが可能です。 購入したほうが良いエアコンの取り付け機材 クーラーをDIYで取り付ける際に、購入したほうが良い機材は以下の通りです。 中古のものを選べば、激安価格で機材を購入することも可能です。 購入する部材 機材の主な用途 プラブロック(据置台) 室外機の設置 配管パイプ(別名:被覆銅管ペアコイル) 冷媒の配管(新冷媒R410Aに対応したもの) ドレンホース ドレン水の排水 化粧カバー(別名:スリムダクト) 施工後の配管のカバー 配管テープ 化粧カバーの代用 貫通スリーブ 部屋の壁にあけた穴の保護 エアコン配管用パテ 部屋の壁にあけた穴からの雨・風の侵入防止 渡り配線用の電線 室内機と室外機の端子台に接続 (長さが足らない場合は延長用も必要) ボードアンカー エアコン据付板の取付け アース棒、アース用ネジ、アース線 漏電、感電対策のアース工事 空調機器のアース工事を行うには、電気工事士の資格が必要な場合があります。 アース工事が必要な方は、経済産業省が発行しているで、ご自宅の工事に資格が必要かを調べましょう。 また、アース工事は、感電のリスクを伴う危険な作業です。 資格が必要な作業を行う場合は、必ず専門業者に依頼してください。 ここまでが、エアコン取り付け工事に必要となる機材・部材です。 これらを全て買い揃えるとなると、総額およそ2万円程度が必要になります。 そうすると、工事業者に依頼した方が割安にエアコンを取り付けることができます。 現段階で工事機材の大半もお持ちでない方は、一度エアコン工事業者に見積もりを依頼してください。 エアコンの配管パイプ用の穴をあける エアコン取り付け工事は、室外機と室内機をつなぐ配管の穴を開ける事からスタートします。 賃貸だけではなく、新築一戸建てでも既に配管用の穴が開いている事が多く、その場合は穴あけが不要なため、事前に確認しておきましょう。 配管パイプを通す穴が部屋にない場合は、 コアドリルというツールを使って 家の壁に穴をあけます。 ただし、 穴あけ工事は失敗した場合、大切なご自宅を傷つけてしまいます。 穴あけ作業に慣れていない方は、専門業者に依頼するようにしましょう。 穴あけ工事の失敗により、配線を切断したり、ガス管などを傷つけたりした場合には、修理業者に工事を依頼しなければなりません。 壁の中に電線や梁、柱などが無い場所を選んで慎重に穴あけ工事を行いましょう。 仮に失敗してしまい、業者に穴の修復を依頼した場合の料金相場は以下の通りです。 壁穴修理 1. 5〜3万円 クロスの張替え(20平米) 1. 8〜3万円 出典: また、穴あけ工事に使うコアドリルは住宅の壁の材質によって使い分ける必要があります。 家の壁が木造か、鉄骨か、コンクリート、または土かなどを確認して、材質にあわせたコアドリルを選んでレンタルしてください。 クーラーの配管用の穴あけ施工が完了したら、虫の侵入や雨風による劣化を防ぐため、 貫通スリーブを設置して配管用の穴あけは完了です。 エアコンの据付板を取り付ける 次はエアコンの 据付板の設置です。 据付板とは、室内機を壁に固定するための背板です。 据付板は、先ほどのDIYで壁に開けた穴に対して右上、または左上の位置にネジを使って家の壁に固定します。 貫通穴はエアコンの裏に隠しても、壁に露出していても構いません。 貫通穴をエアコンの裏に隠したい方は、穴開け位置が据付板の下辺のくぼみに収まるように、据付板を設置しましょう。 穴が露出している場合も、エアコン取り付けの最終段階(配管パイプを通し、フレア加工、真空引き、ポンプダウンや室外機のバルブ接続等の作業が終わった後)で、パテという粘土状の部材で穴埋めを施すため、心配する必要はありません。 据付板を自分で取付ける上での注意点は、地面に対して水平に設置することです。 水準計などの専用の道具を使って据付板が水平かを確認し、取付位置を決めましょう。 水準計は気泡を使ったタイプのものがおすすめです。 使い方が簡単なので素人でも水平の確認がしやすく、激安のものは1,000円程度で用意できます。 据付板の取り付け場所が決まり、水平を確認したら、ネジを工具で留めて据付板を固定します。 ただし、壁の材質・材料によって据付板の施工方法は異なりますので、壁材に合った方法・手順での据え付けが必要です。 木材の場合・・・ネジを5本以上使って電動ドリルで固定する• 石膏ボードの場合・・・カサ式のボードアンカーで固定する• 土壁、じゅらくの場合・・・壁に縦桟という細長い建具を設置してから取り付ける• しっくいの場合・・・漆喰の壁に合板の下地を作り、その上に石膏ボードを貼って据付板を取り付ける• 鉄筋コンクリートの場合・・・据付板にグリップアンカー、またはオールアンカーを打ち、ボルトかナットで固定する 背板が壁にしっかりと固定されたら、据付板の取り付け工事は完了です。 エアコン工事業者が据付板を取り付ける様子は、こちらの記事からご確認ください。 電気接続用の電線ケーブルの銅管のカバー部の皮むきを行い、フロントパネルと端子台カバーを外した 室内機に配管とVVFケーブルを取り付けていきます。 取り付けが完了したら、配管は先ほど開けた穴を通して、部屋の外に出しておきます。 エアコンの配管は凹みやすい構造になっております。 折り曲げる際には配管をつぶさないよう注意して行いましょう。 エアコンの室内機を取り付ける 先ほど壁や石膏ボードに固定した 据付板に室内機本体を引っ掛けます。 最後に据付板のツメを室内機にしっかりと掛けたら、室内機の取り付け工事は完了です。 この時、 据付板の固定やツメの引っ掛けに失敗していると、室内機が落下する恐れがあるので、室内機を落として、故障させることのないよう注意して進めましょう。 室内機が壁に掛かったら、スポイト等を使って、室内機の露受け皿に水を流してください。 室外に出した排水ホースから水が出れば、室内機と排水ホースの接続は成功です。 また、 室内の配管が露出しており、お部屋のインテリアが気になる方は、化粧カバー(別名:スリムダクト)を取付けることをおすすめします。 化粧カバーを使うと、エアコンの配管が隠れるため、見た目が美しく仕上がります。 ご家庭のリビングや和室など、エアコンを使う場所の壁の色に合った化粧カバーを選びましょう。 以下は、が室内機の取付方法を説明した動画です。 次は真空ポンプ等の工具を用いて、室外機をDIYで施工する手順と方法をご説明します。 フレア加工を配管パイプに施す 室外機を部屋の外の設置場所に置き、配管パイプを切断して フレア加工を施します。 上の動画は、空調機器メーカーのがDIYでフレア加工を行う手順を説明したものです。 フレア加工とは、配管パイプの中にある銅の管の端部を、ラッパ状に広げる工事のことです。 フレア加工を行うことで、配管パイプが正しく接続できるようになります。 エアコンの配管パイプを切断し、リーマーという工具を使ってパイプの銅管の内側に付いたバリをきれいに取り除きます。 切断した配管パイプには、 フレアツールを使って フレアナットを取り付けましょう。 フレアツールには、手動のものと電動のものがあります。 手動用のフレアツールを使用する場合は、カチッという音が鳴るまでハンドルを回すことがポイントです。 配管パイプの銅の管の部分にラッパ状の広がりができれば、フレア加工は完了です。 フレア加工をする際の注意点は、配管の中に水が入らないようにすることです。 配管の中に水滴が入ると、室外機の内部をガスで満たすことができなくなり、空調の電力効率が低下する恐れがあります。 また水に濡れてしまうこと防ぐために、雨の日に作業を行う場合は、部屋の中での作業をおすすめします。 やむを得ず外で作業する場合は、屋根のある場所で、雨や風に注意しながら作業しましょう。 フレア加工を行ったら、切断面を確認します。 配管パイプの接続部が以下のように汚れたり欠けたりすると、配管が正しく接続できません。 <フレア加工の悪い例> 出典: フレア加工に失敗した場合は、銅管ケーブルを切り落とし、もう一度同じ方法・仕方で加工を行い、きれいなラッパ状の端部のものに交換します。 フレア加工が成功して、配管接続の用意が整ったら、クーラーの移設・取付とアース線の工事を進めましょう。 先ほど加工した配管のフレア部分をつぶさないように気をつけながら、 スパナやトルクレンチなどの工具を用いて しっかりとフレアナットを締めましょう。 この時、 冷凍機オイルをフレア部分とナットに塗布しておくと、摩擦が軽減し、スムーズに締めることができます。 配管パイプを接続する際の締め方が緩い場合、空調機の冷媒ガスが漏れる原因となりますので注意してください。 また、 冷媒配管の施工を誤ると、ガス漏れを引き起こし、エアコンの効きが悪くなります。 空調設備の冷媒配管接続工事を行う時は、経済産業省特許庁にも促進されている、冷媒配管施工の三原則に注意しながら行いましょう。 乾燥(ドライ)・・・内部に水分がないこと• 清潔(クリーン)・・・内部にゴミがないこと• 気密(タイト)・・・冷媒の漏れがないこと 出典: 接続したダクトには、 化粧カバー(配管テープでも代用可)を取り付け、壁に据付けます。 次は、ドレンホースの接続を行います。 ドレンホースを接続する 室外機の脚部にプラブロックを取り付けたら、エアコンの排水を通すための ドレンホース接続します。 ホースの端は、ドレン水が出ても良い場所(ベランダの排水溝の穴など)まで伸ばしましょう。 この時、ホースの長さが足らない場合は、などが販売する ドレンホースジョイントという継手部品と接着剤を使用してホースを延長します。 ただし、ホースの材質によって、使用できる接着剤は異なります。 塩ビパイプ用接着剤を使う場合は、対応していない材質のホースもあるので、特に注意が必要です。 ドレン排水はエアコンパーツの中でもトラブルが起こりやすい箇所の一つです。 ドレン管が原因となる主なトラブルと、自分で修理する場合の器材の使い方を紹介していきます。 これを解決する器材がやから販売されている サクションポンプです。 ポンプから空気を送り出し、パイプ内につまったごみを掃除して、水の流れを正常化させます。 ドレン管の端から室外機の内部に侵入し、配管パイプを通ってから部屋の中に害虫が入ってしまうことがあります。 その対策となるのが、 ドレンキャップです。 などのメーカーで製造・販売されており、ドレンホースの端にこのパーツを取り付けることで、害虫の侵入を防ぐことができます。 この気圧差を解消するのが、 消音用逆止弁(エアカットバルブ です。 代表的な商品としては、因幡電機産業が製造している「」などが挙げられます。 上記の部材はすべてやといった通販サイトでも低価格で買うことができます。 DIYでも簡単に取り付けることができるので、ドレン排水でお困りの方は使用を検討して下さい。 室外機側の配管を接続する ルームエアコン室外機の配線・ケーブルのカバーとバルブキャップ、フレアナットを外し、部屋の中の室内機から伸ばした配管を室外機の本体機器に取り付けます。 冷媒配管を室外機のサービスポートまで伸ばし、設置に不要な部分をカットします。 この時、配管の切断部には、先ほどと同様の方法でフレア加工を施し、仕上げに冷媒機油を塗っておきましょう。 DIYで冷媒配管を室外機に取付ける時の注意点は、接続するバルブを間違えないようにすることです。 空調機のバルブキャップには受け側(冷媒を受けとる)と送り側(冷媒を室内機に送り出す)があります。 パイプの太さをチェックしながら、トルクレンチ等の道具でフレアナットを締め付けて接続していきます。 冷媒配管の接続工事が正しく行われていないと、空気が漏れて、真空引き(エアパージ)を正しく行うことができません。 フレアナットの締め付け完了後には、接続不良がないか、自分でしっかりと点検しましょう。 真空ポンプで真空引き(エアパージ)をする 続いて、 真空引き(エアパージ)の手順を説明します。 真空引きとは、気密レベルを上げることで、部屋の中から伸ばした配管と室外機の内部を乾燥状態にするための処理を指します。 エアコンは室外機内部に水滴などが付着していると、フロンガスを補充した際に、ガスの性能が低下します。 その結果、 エアコンの電力効率低下で室内機の吹き出し口から冷たい風を送れなくなったり、故障を引き起こしたりします。 真空引きによって水分を取り除くことで、クーラー使用時に必要な電気を最小限に抑えることができるので、この真空引きはエアコン取り付け工事の中でも重要な工程です。 下の動画は、空調機器メーカーのBBKテクノロジーズが真空引き方法を説明したものです。 室外機のサービスポートに コントロールバルブと チャージホース(バキュームホース)、そして 真空ゲージ(またはゲージマニホールド)の工具を取り付けます。 ツマミを回して、真空ポンプの電源を入れると、真空引き(エアパージ)が開始します。 真空ゲージの ゲージ圧が-0. この時、ゲージ圧の数値が変動しない場合は、冷媒配管の接続部から空気が漏れている可能性があります。 フレア加工の処理に失敗していないか、冷媒配管のトルクレンチでのナットの締め付けがゆるくなかったか、などこれまでの手順を確認してみましょう。 15分以上の真空ポンプの運転が終わったら、真空ゲージの針を見てください。 真空ゲージの針が下がってしまう場合は、冷媒配管の接続失敗による空気漏れが発生している可能性があります。 その場合は、真空キットをつけたまま、配管加工部(フレアーナット接続部)に石鹸水を塗布しましょう。 ガス漏れが起こっている箇所が泡立ち、簡単に原因箇所を特定できます。 具体的な手順・方法は三菱電機スリムエアコンのをご確認ください。 トルクレンチによる接続部の締め付けが不十分なために、ガス漏れが起こる失敗が多く発生します。 DIYでエアコン取付を行う場合には、特に注意が必要です。 冷媒ガスを解放する 真空引き(エアパージ)の作業が完了したら、サービスポートから真空ポンプ・真空ゲージを取り外し、室外機の細い管(二方弁)、太い管(三方弁)を順に緩めて、冷媒を解放し、エアコン配管内に フロンガスを充満させます。 上記の行程で冷媒の充てんが完了したら、ナットで パルプキャップを締めます。 ここまでの作業が完了したら、日設連発行の「」の方法などを参考に、自分で室外機の点検を行いましょう。 万が一、ガスが漏れてしまった際には、早急にバルブを締めて、これまでのエアコン取り付け工事のやり方で誤った点がなかったかを点検して失敗箇所を確認しましょう。 フレア加工やトルクレンチの締め付けの施工から見直すことをおすすめします。 渡り配線を接続する 室内から伸ばした渡り配線の皮を剥ぎ、 室外機の端子台に電線をつなぎます。 渡り配線(VVFケーブル)の太さは、室内機から室外機にわたす電線の長さによって異なります。 例えば、では太さ2. 0mmのものが使われています。 パッケージエアコンか、マルチエアコンか、そしてエアコンのメーカー・機種によって、対応する電線の太さ異なる可能性があります。 接続前にお部屋のエアコンにあった電線を調べておきましょう。 端子台の穴に渡り配線の銅線がつなげたら、端子台用のカバーを取り付けます。 これで室外機本体の配線接続工事は完了です。 この工事が完了すると、室外機に電気が通り、電源を入れてクーラーを使用できるようになります。 仕上げに配管・ドレンホースの位置を整えて据え付けます。 配管接続部分を点検する これまでの作業では、エアコンの渡り配線、ドレンホース冷媒配管を接続しました。 エアコン室外機の設置工事の機器点検として、以下の事項をチェックしていきます。 電源ケーブルが室外機の電気プラグに接続されているか• ドレンホースの口は水が流れても良い位置に設置されているか• 空調の冷媒配管は適切に施工されているか• 室外機の二方弁、三方弁はゆるめられているか 上記の項目を確認したら、室外機の取付工事の点検は完了です。 パテ埋めを配管穴に施す 室外機の取り付けが完了したら、室外機と室内機をつなぐために壁にあけた穴を通から、雨・風や虫などが侵入するのを防ぐため、 穴の隙間をパテで埋めます。 エアコン配管用パテには、不乾性の粘土状のものや、シリコン、接着剤メーカーのセメダイン株式会社が販売している「」など様々な種類がありますが、使い方・付け方はどれも大きな違いはありません。 冷媒ガスのダクト配管や電線ケーブル、ドレンホースを通した壁の穴に、パテをつけて隙間をふさぎます。 粘土状のパテはシール材になっているため、パテをこねてから穴にかぶせて取り付けましょう。 エアコンのパテは、時間が経過すると劣化するため定期的に補修工事が必要です。 最も一般的な粘土状パテは、安いものでは100円未満で購入できるので、古くなったパテは取り外し、新しいパテに交換して、クーラーを快適に使いましょう。 エアコンの試運転を行う 最後に クーラーの試運転をします。 運転状況をチェックするポイントは以下のとおりです。 冷房、暖房運転時にエアコンの吹き出し口から風が出ること• 室内機の露受け皿に水を流すと、ベランダのドレンホースから排水が流れること• 室外機に電気が届き、ファンが回ること• 冷房運転時、室内機の熱交換器が冷えていること• 一定時間の運転を続けて、室内機からポタポタと水滴が落ちてこないこと 以上の方法で問題がなければ、エアコン取り付け工事は完了です。 上記のやり方で何か問題があった場合は、これまでの手順を見直し、原因箇所を探して設置し直しましょう。 ただし、真空引きやポンプダウンに問題があった場合は、フロンガスの補充が必要になります。 その状況を放置すると、電気代が割高になったり、エアコンが故障したりする可能性があるため、専門の業者に相談してください。 DIYと工事業者でのエアコン取り付け費用の比較 以上の手順でエアコン取付を行うにあたり、かかった費用は以下のとおりです。 エアコンのDIY取り付けにかかる費用 エアコンをDIYで取り付けた際にかかった費用は以下のとおりです。 下記のものはすべて、2016年10月12日時点に筆者が見た中で最安値だったものを選んでおります。 1台のみの取り付けであればエアコン取り付け工事の専門業者に依頼する方が良いでしょう。 専門業者に依頼をすると、工事後の施工保証が付けられる可能性もあります。 2台以上の取り付けであれば、自分で工事をした方が工事費を節約できる可能性が高いです。 機材をすでに揃えており、エアコンを自分で取り付ける方は、必ず各メーカーが発行する据付工事説明書と取扱説明書、そして経済産業省が紹介する「 空調設備の施工技術」などをよく読んでから、取り付け作業を行いましょう。 また、エアコンの工事内容はメーカー・機種によって異なる場合はありますので、工事前に必要な作業内容をしっかり確認しましょう。 いずれにせよ、 工事作業に慣れていない方は、取り付け工事を専門業者に依頼することをおすすめします。 激安のエアコン取り付け工事業者を探す方法 自分でエアコンを取り付けるのが心配な場合は、専門の工事業者へ依頼しましょう。 エアコン取り付け工事の料金は施工業者により異なります。 激安料金でエアコンの取付工事を行いたい場合には、複数の工事業者の見積もりを集めて料金を比較することで最安値の業者を見つけることができます。 <最安値のエアコン取り付け業者を探す方法> この見積もり方法を行うには、工事を希望している地域に対応した施工業者を探した後に1社ずつ電話で見積もりの依頼をする必要があります。 1社の見積もりに15分以上かかるとしたら4社から見積もりを取るには少なくとも1時間必要となります。 当サイトはエアコンの取り付け工事にかかる費用を複数の施工業者に対して一度に見積もりを依頼する事ができます。 依頼した工事の見積もりの料金は当サイトに集められ最安値の施工業者をお客様にご案内いたします。 一括見積もりは24時間【無料】でご利用いただけます。 安くエアコン取り付け工事をしたい方は是非ご利用下さい。
次の