エタノール エタノールは、 50%以上の濃度であれば、接触時間1分間で十分なウイルス不活性化が可能 新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品 接触時間:1分(製品裏面の使い方から、手指の洗浄、拭き取り洗浄を想定 ) 【不活化効果あり:製品名】 かんたんマイペット(原液)、クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート 香りが残らないタイプ(絞り液)、クイックルワイパー 立体吸着ウエットシートストロング(絞り液)、クイックルJoanシート(絞り液)、クイックルJoan除菌スプレー(原液)、食卓クイックルスプレー(原液)、セイフキープ(絞り液)、トイレマジックリン 消臭・洗浄スプレー ミントの香り(原液)、ハンドスキッシュEX(原液)、ビオレガード薬用泡ハンドソープ(原液)、ビオレu薬用泡ハンドソープ 3倍希釈 、ビオレガード薬用手指用消毒スプレー(原液)、ビオレガード薬用ジェルハンドソープ 3倍希釈 、ビオレu手指の消毒液(原液)、リセッシュ除菌EXプロテクトガード(原液) 北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室I 片山和彦教授らの研究グループは、市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を有する可能性について、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したので報告する。 しかし、一般に市場に流通している市販製品(医薬部外品・雑貨)にかかる不活化効果に関する情報は少ない。 市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を有する可能性について、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したのでその結果を報告する。 市販の医薬部外品および雑貨については、十分な供給体制を確保可能なこと、また海外での使用への対応が期待できることを考慮した。 また本研究にて評価した製品の選定にあたっては、本研究結果の公開に異議を唱えないことを前提として国内複数企業へ製品サンプルの提供を要請し、同意が得られた企業の製品を使用した。 製品評価は、北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御学I研究室にて実施した。 接触時間:10分(製品裏面の使い方から、洗濯、器具の洗浄を想定 ) 不活化効果 製品名 あり かんたんマイペット(原液)、クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート 香りが残らないタイプ(絞り液)、クイックルワイパー 立体吸着ウエットシートストロング(絞り液)、クイックル Joan シート(絞り液)、クイックル Joan 除菌スプレー(原液)、食卓クイックルスプレー(原液)、セイフキープ(絞り液)、トイレマジックリン 消臭・洗浄スプレー ミントの香り(原液)ハンドスキッシュ EX(原液)、ビオレガード薬用泡ハンドソープ(原液)、ビオレ u 薬用泡ハンドソープ 3 倍希釈 、ビオレガード薬用手指用消毒スプレー(原液)、ビオレガード薬用ジェルハンドソープ 3 倍希釈 、ビオレu手指の消毒液(原液)、リセッシュ除菌 EX プロテクトガード(原液) なし なし 接触時間:10分(製品裏面の使い方から、洗濯、器具の洗浄を想定 ) 不活化効果 製品名 あり アタック高浸透リセットパワー(3. 不活化効果の確認された上記製品は、新型コロナウイルスの不活化に有効と考えられた。 新型コロナウイルスの汚染が懸念される手指や硬質表面の洗浄の他、日常使用する衣類やリネン類の洗浄などに活用が期待できる。 その後、混合した液が、試験に用いる細胞に影響を及ぼさないようにするため、細胞を培養に用いる培地で希釈(100倍希釈、1000倍希釈を試験)して添加し、6日間培養した。 顕微鏡観察による細胞傷害性は毎日確認した。 リアルタイムRT-PCRでのウイルス量の検出は0日目、3日目、6日目に実施した。 細胞傷害が起こらず、リアルタイムRT-PCRでもウイルスRNA量の増加が確認されなかった試験対象液をウイルス不活化効果有りとした。
次の相模原市は4日、新型コロナウイルスについて、北里大学病院(同市南区)の医師の30代男性を含む3人の感染を確認したと発表した。 同院内での感染確認は2人目。 市によると、30代男性は内科医で、外来や入院患者の診察を担当。 3月27日にのどの違和感、28日に倦怠感を覚え、29日に発熱、4月1日に味覚障害が現れた。 3日にPCR検査を行い、陽性が判明した。 症状が現れてからの出勤は27日のみで、以降は自宅療養していたという。 27日は、外来患者22人、入院患者4人、同僚医師ら8人の計34人と接点があり、市が調べていく。 同病院では、3日にも看護師の20代女性の陽性が判明している。 ただ、医師に看護師との接点はなく、これまで陽性の患者との接触もないことなどから、感染経路は分かっていない。 同院は院内を消毒したのち、外来診療を継続するとしている。 このうち、20代女性は、ラグビー・トップリーグの三菱重工相模原ダイナボアーズ所属選手の妻で、1日に夫の陽性が判明している。
次の北里大病院(相模原市)は27日、新型コロナウイルスに感染して肺炎を発症した妊婦が、4月上旬に無事出産したと発表した。 新生児への感染はなかった。 病院によると、新型コロナに感染した妊婦の出産は国内で初めてという。 母親は軽症から中等症の肺炎症状があり、PCR検査で陽性と判明していた。 妊娠38週で帝王切開で出産し、すぐに母親と新生児を別々に隔離。 母親は出産後に肺炎の治療を受け、母子ともに複数回の検査で陰性と確認されたため退院した。 医師や看護師らへの感染は確認されていないという。 新型コロナに感染した妊婦の出産について、日本産科婦人科学会は、医療従事者の感染リスクなどを下げるため、出産にかかる時間が短くなる帝王切開を検討するよう呼びかけている。 ただ、北里大病院によると、帝王切開を選んだのは新型コロナに感染したことが理由ではないという。 北里大病院の海野信也・周産母子成育医療センター長は、妊婦が新型コロナに感染すると重症化しやすかったり、母子感染が起きたりする明確なデータはないと説明。 「妊婦さんが不安に思うことは多いだろうが、特別危険なわけではない。 日本の医療で十分に安全に出産ができることが示せたと思う」と話した。 (市野塊).
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