トイストーリーの主人公と言えば、おもちゃたちの持ち主であるアンディを連想するでしょう。 実際に彼は、シリーズを通しておもちゃとの出会いと別れを経験し、大人になっていきます。 物語の主人公には、成長という課題があり、それは、ほぼどんなジャンルでもあてはまるものです。 自らに立ち向かう危機や、世界の危機、夢の実現。 主人公が成長する理由や過程は様々ですが、何らかのきっかけを得て、最後は成長した主人公の姿があって、物語は終了するものです。 しかし、トイストーリーは少し例外で、おもちゃ側から見た主人公が存在します。 それが、ウッディとバズなのです。 当初はアンディのお気に入りおもちゃNo1を巡って対立していた彼らですが、物語の中で和解し、親友となります。 その後のシリーズでも、仲間のおもちゃたちに襲い掛かる困難を、2人は力を合わせて乗り越えていきます。 しかし、彼らはあくまでも「おもちゃ」ですから、アンディのように外見が変化することもありませんし、備わっている機能が増える訳でもありません。 人間側から見れば、何の変化もないわけですから、そこに成長という過程はあてはまらないように思えます。 それでも、おもちゃ側から見れば、外見に変化はなくても、心の成長はあるのです。 「心の成長」という側面でトイストーリーを見た時、そこにはアンディ・ウッディ・バズの3人が、いるはずです。 人間とおもちゃという違いはありますが、3人ともシリーズを通して確実に「成長」を遂げています。 トイストーリーは、複数の主人公がいることで、人間とおもちゃ、両方の気持ちが伝わってくる。 そんな作品と言えるのではないでしょうか。
次のトイストーリー4に感動して泣ける理由 トイストーリー4を見て、面白かったと感じる方もいれば、つまらないし続編を作るべきではなかったと感じる方もいますが、感動して涙が止まらなかったと感じる方もたくさんいるようです。 トイストーリー4は3回泣ける。 ボー・ピープの強さ• ウッディの決断• ウッディと仲間(特にバズ・ライトイヤー)との友情 この3つであるようです。 1つずつネタバレを含みながら詳しく見ていきましょう。 ボー・ピープの強さ ボー・ピープは、トイストーリー2でアンディという男の子の元を離れてから、アンティークショップやあらゆる場所を転々としたことなどから、「4」では、人間の子のおもちゃとして生きずに、自分で人生を切り開く強さを手に入れていました。 そして、ウッディとめでたく再会することになり、嬉しく思いますが、最初ウッディはボー・ピープと一緒に生きることを即決しません。 ウッディのことを好きなボー・ピープですが、ウッディを好きだからこそ、ウッディの人生の選択を尊重しようとする強さを見せます。 普通なら、「私と一緒においでよ」とか「私はあなたといたい」などと言って、ウッディを困らせてしまいそうなものですが、ボー・ピープは、好きな人の選択を尊重し、自分の辛い思いをこらえて、ウッディと別れようとします。 このボー・ピープの強さが、多くの方にとっての、映画の最後の感動シーンの始まりだったと思います。 (笑) トイストーリーのみんな大好きや〜〜 — Fog Faxfoxmovie ウッディの決断 トイストーリー4の最後にウッディが下した決断も、多くの方が感動している理由の1つであるようです。 この決断は、とても勇気がいる決断であったと思いますが、そんな勇気ある決断をしたウッディに、心が打たれる方が多いようです。 ウッディと仲間(特にバズ・ライトイヤー)との友情 ウッディの勇気ある決断により、ウッディは、今まで一緒に生きてきたバズ・ライトイヤーたち(アンディの所有するおもちゃ)とお別れをすることになりましたが、このシーンに感動した人も多くいるようです。 ウッディとバズ・ライトイヤーは、トイストーリー「1」で知り合ってから、ずっと仲間として一緒に生活してきました。 ウッディとバズ・ライトイヤーの友情の絆は深く、2人はお互いをよく理解しています。 その理解力もあって、バズ・ライトイヤーは、ウッディの決断の背中を押すのですが、ウッディと離れ離れになることを寂しく感じなかったはずがありません。 そんな、仲間の門出を応援するバズ・ライトイヤーの姿に感動した人も多いはずです。 [映画館]「トイストーリー4」 見終わった後にポスター見るとくるものがあるね… ウッディとバズ、最高の友情だと思いました。 — あんど ttr0221and 結局のところ、物語のメインストーリーとも言える、おもちゃのウッディの成長の描写に多くの方が感動している様子です。 トイストーリー4で感動する人の多くは、ウッディの成長ぶりに共感できるような人生を経験しているのだと思います。 そこで、今度は、ウッディの成長について見てみることで、感動する私達がどんな人生を経験しているのかについて深掘りしてみたいと思います。 トイストーリー4のウッディの成長に共感できると感動して泣ける トイストーリーシリーズは、おもちゃであるウッディの視点を中心に描かれた映画で、トイストーリー1~4までで、ウッディの成長の様子が描かれています。 1つずつ見てみましょう。 トイストーリーのウッディ:自分中心期 トイストーリー「1」では、ウッディは自分のことだけを考えるおもちゃとして登場していました。 後からアンディの元へやってきたバズ・ライトイヤーを敵視し、「自分だけアンディに可愛がられればいい」という自己中心的なウッディの様子が描かれています。 しかし、映画の最後では、仲間(バズ・ライトイヤー)の気持ちを知り、仲間を大切にするウッディに成長しました。 トイストーリー2のウッディ:世界観の決定期 トイストーリー2では、ウッディは世界観を形成するという成長を遂げます。 トイストーリー「1」では、アンディという持ち主の世界観が全てでしたが、「2」では、アンディの元を離れることで、他の人間やおもちゃがどのような世界観で生きているのかを知ることになります。 そうして、他の人の世界観を体験したウッディは、「どの世界観が自分は好きかを知る」という成長段階に達します。 トイストーリー3のウッディ:親元離れ期 トイストーリー3では、自分のことを今まで大事にしてくれていたアンディがおもちゃを卒業するにあたり、ウッディはボニーに譲られることを経験します。 この経験を通して、ウッディは、自分を成長させてくれる存在や場所は1つではないことを理解しました。 人間に例えると、親が唯一の大人だと思っていた頃から、大人には先生がいたり、会社の先輩や社長であることを知っていくといったところですね。 アンディのことは変わらずに好きで、親のような感覚がウッディにはあると思いますが、ボニーという新しい持ち主のところへ移ったことで、世界観はそのままに、親元を離れて人生を生きるということをウッディは学んでいます。 トイストーリー4のウッディ:自立期 そして、ウッディの成長の中で、最も大胆な成長が描写されているのが、トイストーリー4です。 トイストーリー4では、今まで人間である自分の持ち主の子(ウッディからしたら大人)の幸せを一番に考えていたウッディが、自分と愛するボー・ピープの幸せを1番に考えるという成長を遂げています。 これは、人間界では「自立」と言い、もちろん、他の人のことを大切にする気持ちは大切なのですが、自分が主人公となる自分の人生を、自分で切り開いていくことができるというのが、ウッディが経験した成長です。 つまり、トイストーリー4で感動して泣く人の多くは、人としての自立を今経験している人、もしくは既に経験した人であるのだと思います。 トイストーリー4で感動して泣ける人はウッディの成長段階を経験している人 私達は、自立する前は基本的には、大人の価値観に自分を合わせようとする習慣があります。 例えば、親が望む進路を進んでみたり、親が怒ることは行動にしないようにしたり、学校の先生が駄目だということは手を出さないようにしてみたり、会社の先輩が否定することは、「これは無しなのか」と理解するようになったりする傾向があります。 しかし、これはあくまでも、周りの親や大人の価値観に自分が縛られている状態で、自分の心が人生の主人公になっていません。 つまり、自分自身を周りの人の意見によって判断しているのです。 ところが、自分で自立できるようになると、自分が興味を持っていることや、本当にやりたいことなど、心に従って生きることができるようになります。 例えば、ビジネスで成功している人の多くは、上の人々に言われたことを忠実にこなすタイプの人間ではなくて、人がやっていないことや否定していることをやってみた人であることが多いです。 このようなタイプの人々は、自分を人がどう思っているかによって判断し、行動を起こしているのではなく、「自分が何をしたいのか」によって行動を起こしています。 ウッディがトイストーリー4で成し遂げた成長も、「自分はボニーの持ち物だから、ボニーのところへ帰るべきだ」と一瞬悩むところから、「自分はボー・ピープと人生を歩みたい」と決意できるようになったところにあります。 このウッディの成長に感動する人は、「ウッディの決断がどれほど勇気あることか」を知っている人である可能性が高いでしょう。 新しい世界へ飛び込むことは、勇気がいることでもあり、別れが必要なことが多々あります。 それでも、新しい世界へ入ってしまえば、新しい出会いがあり、楽しいこともたくさんあり、素敵な変化を楽しむことができるわけですが、まだ経験したことがない世界へ飛び込むには、勇気が必要です。 トイストーリー4で感動する人は、結局のところ、この「成長して新しい経験をする」ことが、どれほどの一大イベントなのかを知っている人であるのでしょう。 「トイストーリー4」観了。 酷評する人の気持ちはめちゃくちゃ理解できるけども、私はもういろんな感情がこみ上げてきてしまって涙が止まらなかった。 自分自身に縛られて身動きが取れなくなってる人間には刺さりまくるであろう作品。 「心の声に従え」。 ラストを含め、私は本作が好きです。
次のこの記事の目次• トイ・ストーリーのバズ・ライトイヤーの決め台詞は? これがバズライトイヤー、最高にかっこいいよ。 空を飛べるしレーザーもうてるんだ。 バズは宇宙の帝王ザーグから宇宙をまもっているんだ。 — トイ・ストーリーpics kanjinnna4649 トイ・ストーリーに登場するバズ・ライトイヤーには決め台詞が存在しますね。 トイ・ストーリーには多くのおもちゃが存在しますが、バズのような戦隊系のおもちゃは少なく、具体的な決め台詞を持っているのは、ウッディを除くとバズだけでしょう。 バズの決め台詞は、 無限の彼方へ さあ行くぞ! です。 台詞はバズの胸にある赤いアクションボタンを押すと中のスピーカーから出る仕組みのようです。 バズはスペースレンジャー、つまりは宇宙の戦士という設定です。 おもちゃのため空は飛べないですが、ヘルメットや背中のウイングが装備されており、他のおもちゃよりも近代的な仕組みになっています。 「無限の彼方へ」というのは、バズの設定から、"宇宙の果て"と言い換えることもでき、バズはどこまでも飛んで行くぞ!というスペースレンジャーとしての意志を感じる言葉になっています。 バズがトイ・ストーリー「1」で初登場をした際、自分は本物のスペースレンジャーだと思い込んでおり、空を飛べるものと勘違いをしていました。 しかし、バスがおもちゃのため空には飛べす、理想と現実のギャップにショックを受けることになり、当初はこの決め台詞がかなり滑稽に映し出されていましたね、 ただ、「1」の物語が進むにつれ、バズは自身がおもちゃであること、おもちゃとしての役目は何かをきちんと理解するようになり、 "おもちゃとして子供に夢を与える言葉" "おもちゃだからこそ語る理想" と、捉え方を変えてこの台詞と付き合っていくことになります。 また、決め台詞ほど登場はしませんが、他にも赤いアクションを下記言葉も発します。 こちらは実売されているバズのおもちゃの内容であり、映画で確定されたものではありません。 「私はバズ・ライトイヤー」 「銀河の平和を守っているのだ」 「敵ではない」 「緊急事態が発生したのだ!」 「バズ・ライトイヤー、参上!」 英語版の決め台詞 日本語吹き替えでは触れることはないですが、字幕版ではバズは英語で下記の単語を口にしています。 無限の彼方へ さあ行くぞ! To infinity and beyond! 単語の意味は、「infinity=無限」、「beyond=超えて」となります。 実は英語を直訳すると「無限の彼方へ、そしてその先へ」となりますが、日本語での語呂の良さから、「and beyond」は「さぁ、行くぞ!」とレンジャーらしい言葉が使われています。 スペイン語版の決め台詞 他にも、映画「トイ・ストーリー3」の中で、バズがスペイン語モードになるのをご存知でしょうか。 ロッツォ達にデモモードされてしまったバズをウッディ達が助けようとしたところ、ボタンを誤ってスペイン語モードになります。 その時に決め台詞もスペイン語になっていましたね。 となります。 バズはスペイン語モードではフラメンゴが得意のなるようで、作中でも華麗に披露をしていました。 スペイン語は地方によってアクセントにも違いが出てきますが、バズは「アンダルシア」のアクセントになるようです。 アンダルシアとはスペイン南部の州であり、フランメンゴが非常に有名なそうです。 ただ、スペインでは独特なアクセントの地方であり、日本語でいうと関西弁のようなものであり、標準語ともまた違うようです。 アメリカのおもちゃは近メキシコや南米に輸出されることもあり、バズが数か語学の中でスペイン語モードがあるのは、そのような時代背景も影響されているのでしょう。 トイ・ストーリーのバズ・ライトイヤーの名言は? バズ・ライトイヤーのモデルは? 続いて、作中でのバズの名言について記載していきたいと思います。 「バズ」という名前の由来は、アポロ11号の宇宙飛行士エドウィン・オルドリンの通称「バズ」から由来されています。 「 」「 」は僕の少年時代を彩り、素晴らしい夢を与えてくれました。 道を誤ったとしても、彼の偉業の凄さは一言では言い表せません。 ありがとうございました。 — John. Park johnkparkh13 バズ・ライトイヤーの声優は? バズの声優は英語版、日本版でそれぞれ下記の方が担当をされています。 - 担当者 備考 英語版 ティム・アレン 映画本編 英語版 マイク・マクレー キングダム ハーツIII 日本語吹替版 所ジョージ 映画本編 日本語吹替版 稲葉実 東京ディズニーリゾート 日本語吹替版で所ジョージさんが担当しているのは非常に有名ですね。 また、英語版を担当しているティム・アレンはアメリカでは声優だけでなく、コメディアンや作家として活動をされています。 バズ・ライトイヤーの11の名言 それでは、映画で飛び出たバズの名言について記載していきます。 日本語の下には英語版も入れています。 「 子どもに愛されてこそ、オモチャの生きる価値があるって教えてくれたヤツがいた」 Buzz Lightyear: Somewhere in that pad of stuffing is a toy who taught me that life's only worth living if you're being loved by a kid. 個人的は、最後の「子どもに愛されてこそ〜」の台詞が最も印象に残っています。 この台詞は「トイ・ストーリー2」で言われたものです。 ウッディを助けたバズ達が一緒にアンディ家に帰ろうした際、ウッディに断られそうになります。 その時の会話で出た言葉ですが、実はウッディも「1」でスペースレンジャーと信じ込んでいたバズに同じ台詞を言っているのです。 バズはその時の台詞を覚えており、今度はウッディにその言葉を投げかけてあげるのでした。 バズ「君は、コレクターの物じゃない。 子どもの遊び道具さ。 君はオモチャなんだよ! ウッディ「いつまで?もう1回腕が取れてみろ、アンディはもう遊んでくれなくなる。 その時、どうすればいいんだ?教えてくれよ?」 バズ「子どもに愛されてこそ、オモチャの生きる価値があるって教えてくれたヤツがいた」 Buzz Lightyear: Woody, you're not a collector's item, you're a child's plaything. Woody: For how much longer? One more rip, and Andy's done with me. And what do I do then, Buzz? Huh? You tell me. Buzz Lightyear: Somewhere in that pad of stuffing is a toy who taught me that life's only worth living if you're being loved by a kid. バズの相棒であり、主人公のウッディにもたくさんの名言があります。 特に、背中の紐を引かれていう台詞は全部で7パターンをあるのはご存知でしたか。 トイ・ストーリ4でバズ・ライトイヤーのセリフが伏線に? 2019年7月に公開された「トイ・ストーリー4」。 シリーズの集大成ともいえるこの作品では、バスのセリフが伏線となっています。 バスの決めセリフといえば記載した通り「無限の彼方へさあいくぞ!」でしたね。 「トイ・ストーリー4」では、バス自身が判断に迷ったときは、自身の背中の声を聞いていく道を決めるという、ちょっとネタの要素もありました。 しかし、「無限の彼方へさあいくぞ!」というセリフは最後に飛び出します。 物語の結末でウッディとバスが最終的に別々の道に進みますが、その時に2人が口にした言葉が「無限の彼方へさあいくぞ!」でした。 そして、ウッディはおもちゃでありながらも、誰からも所有されない自由な(=無限の彼方へ飛び出す)おもちゃとして、生きていくことを決意するのです。 今振り返れば、シリーズ1でバスにおもちゃとしてのあり方を教えたのがウッディでしたが、シリーズ4では立場逆転し、今後はバスが自身の決め台詞と共にウッディを送り出す役目になっているのです。 ウッディの名言や台詞についてまとめてみました。
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