アクティブピルというのは、成分の入っている実薬ということですね? 実薬服用中に出血が始まる原因としては、以下のようなことが考えられます。 1)飲み忘れ、飲み遅れ 2)相互作用のある薬(一部の抗生物質など)を服用した 3)服用4時間以内に下痢・嘔吐があった 4)体調が悪く腸の機能が低下していた これらの場合には、体内のホルモン濃度が下がり出血が起こってしまう可能性があります。 この場合には、十分な避妊効果が得られませんので トラブルがあってから2週間は他の避妊方法(コンドーム)を併用する必要があります。 他には 5)そのピルの特性が強く出た つまりピルの種類によっては、フライングで実薬中に出血が起こりやすいものがあります。 (もともとは、休薬期間中の早い時期に生理を起こすことを狙っている) この場合は、出血があったとしても、必要なホルモン量を摂取・吸収しているので 避妊効果が下がっているわけではありません。 さらに、以上のような事情がない場合には 6)何らかの疾患が原因である ということが考えられます。 婦人科を受診して相談されることをお勧めします。 まずピルの種類はなんでしょうか? 低用量ピルといっても数種類あり、種類によって特徴も違います。 種類がわかれば詳しい回答もつきやすいですよ。 実薬(一般的にホルモンの含まれる1~21錠は実薬、22~28錠は偽薬といいます)を 服用中にフライングで出血してしまうことは稀ではありません。 まず飲み忘れ・吸収不全があった場合です。 排卵後は黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜を維持しています。 ピルには黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれているため、実薬服用中は生理が起こりません。 ピルを飲み忘れたり飲み遅れがあるとこの黄体ホルモンの量が足りなくなり 実薬中でも生理が起こってしまうことがあります。 同時刻にキチンと…なので飲み忘れではないようですね ピルを飲んで4時間以内に嘔吐、激しい下痢があった場合や腸の吸収能力が弱っていた場合 ピルの成分がきちんと吸収されず、吸収不全が起こり生理が起きてしまうこともあります。 あとはピルの効果を下げる薬を服用したりしませんでしたか? ピルに影響を与える薬について詳しくはをどうぞ 体調やストレスでも生理が早く起きてしまうことがあるそうです。 シンフェーズ、ノリニールであればフライング出血はよくあるので心配ありません。 生理は始ってしまいましたが、そのまま残りの実薬3錠を飲んで通常通りに休薬7日をとり 新シートを開始して下さい。 曜日がずれてもかまわないのであれば今日から飲むのをやめ 今日から7日間の休薬に入り 、休薬期間後に新シートを始めても大丈夫です。 この場合実薬を減らして生理を早めたのと同じになるので、曜日がずれる以外特に問題はありません。 服用目的がわかりませんが、生理がきてしまった=ピルが全く効いていないという意味ではありません。 また経血の状態は血液の酸化や膣内の酵素などによっても変わってくるのでそんなに気にしなくてもいいと思います。
次のピルは強い味方だからこそ用法は守りたい 生理のリズムを正してくれる「ピル」は、 肌荒れを防いだり、生理痛を和らげたりする効果もあり、女性の悩みを解決してくれる強い味方です。 しかし、一方でピルを服用する際には 注意して欲しいポイントも! 今回は、ピルとの上手なお付き合い方法についてお伝えします。 服用のキホンは「毎日同じ時間帯」 c Shutterstock. com ピルには、避妊を目的とするOC(低用量経口避妊薬)と、月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的とするLEP(低用量エストロゲン-プロゲスチン)があります。 どちらも共通して、 毎日1回1錠、なるべく同じ時間帯に継続して飲み続けることが重要です。 また、はじめての飲み始めは、OC、LEPいずれも、生理3日目頃から遅くても生理5日目までに服用するようにしましょう。 飲み忘れは避妊効果が薄れるリスクに…! 毎日飲まなければならないとわかっていても、仕事が忙しくて…旅行に持って行くのを忘れて…など、うっかり飲み忘れてしまった、というケースも多く聞きます。 1日忘れた場合は、気付いた時点で服用し、その日の分は それまでと同じ時間に飲むようにしてください。 もし2日以上服用を失念した場合は、見直しが必要となり、 その月の避妊効果は不十分となるため注意が必要です。 飲み合わせはサプリメントに注意! c Shutterstock. com 花粉症の薬や胃の薬など、ピル以外にも毎日服用するお薬がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 風邪薬、頭痛薬などの 市販の薬でしたら服用いただいても問題ありません。 ビタミン剤も影響がありませんので、安心して服用してくださいね。 しかし、 病院からの処方薬については注意が必要です。 ピルの効果を弱めてしまう物質が入っている可能性があるため、担当医師にピルを服用していることを伝えるようにしてください。 ピルへの影響を配慮してもらえるはずです。 そして、実は注意していただきたい服用が「 サプリメント」。 精神状態を安定させるために使われる「 セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)」は、ピルの避妊効果を下げてしまいます。 ストレス解消のためのサプリメントだけなく、ダイエット飲料などにも含まれていることもありますので、確認をするよう心がけてくださいね。 この物質のほかにも、ピルのはたらきを妨げる物質が含まれていることがありますので、サプリメントとの飲み合わせの際には、各販売元に確認をするようにしてくださいね。 喫煙はNG! お酒はタイミングに気を付けましょう c Shutterstock. com 可能性としてはわずかではありますが、血管中の血液が詰まってしまい、血栓になる可能性があるため、服用中は禁煙を心がけてください。 飲酒については、直接ピルの効果を弱めるようなことはありません。 しかし、ピルを服用して時間を置かずに飲酒をし、嘔吐や下痢などをしてしまうと、ピルの効果が発揮される前に、体の外へ出てしまいます。 そのため、 服用直後の暴飲暴食は避けるようにするといいかもしれません。 ピルの効果を最大限に発揮するためにも、服用の際の注意事項をしっかりと守るように心がけてくださいね。 TOP画像/ c Shutterstock. com.
次の「あなたに処方する薬はピルです。 抵抗はありますか?」 医師からそう言われた。 Aさんは現在25歳。 20歳のときに友人のすすめで婦人科を訪れ、ピルを服用するようになった。 もともと、月経は定期的に来たことがなかった。 「楽でいいや」と思っていたものの、大学生になると体調に影響が出るようになった。 電車の中で立つこともできなくなり、ひどい吐き気に襲われた。 以来、ピルを飲んでいる。 経口避妊薬であるピルは、ホルモンをコントロールすることで排卵を抑制する。 これによって避妊が可能になるが、月経を整える効果もある。 Aさんのように生理不順を治すために服用している人も多い。 原因がわかって安心した。 でも、その後に不安に襲われた だからといって、治療しない選択肢はなかった。 「当時は学生だったので、結婚もあまりリアリティがなくて。 将来に向けて今できることをやろうと思いました」 一度、服用をやめてしまったこともあるそうだ。 「定期的に病院へ行って、診断を受けるのが面倒で…。 血液検査をしなくてはいけない」からだ。 飲まなくなると生理は来なくなった。 ピルの服用にはいくつか壁がある。 個人差はあるが、Aさんのように「めんどくさくなってしまう」ことがある。 筆者もピルを服用しているが、何度か服用をやめたことがあった。 健康になるためではあるものの、定期的に血を抜かなくてはいけないし、月に2〜3000円ほどかかる。 何より、毎日飲まなければいけないので、習慣化も億劫だ。 飲み忘れても目に見えて体調を崩すわけでもない。 「私はピルを飲んでいるの」彼氏に告白したら… ピルを服用していることは、恋人にも話してきた。 説明しておいた方が二人の関係にとっていいからだと言うが… 「ピルを否定されることはないと思うけれど、妊娠しないかもしれないという可能性を伝えるのは勇気が必要でした」 服用を告白した恋人は3人。 全員が「そうなんだ」と軽く答えてくれた。 「もし、将来子どもができなかったら、ペットを飼えばいい」と言う彼氏もいた。 気持ちがすっと軽くなっていったという。 「いいんだ」と。 勇気のいる発言を受け止めてもらったことで、恋人への信頼は増した。 自分にとって、「避妊」はおまけみたいなもの 恋人ともコミュニケーションがとれ、理解もある。 しかし、悩むこともある。 「おまけといったら変ですけれど、ピルって避妊の効果もついてきちゃうんですよね。 薬を飲んでいるうちは妊娠しない。 でも、これを飲まないと自然妊娠ができない」 いつか妊娠できるようにするために、ピルを飲む。 しかし、飲んでいるうちは妊娠できない。 将来のためとは思いながらも気持ちは揺れる。 Aさんの恋人にも別日に話を聞いた。 ピルの服用を告白された時、特に驚かなかったそうだ。 「一番悩んでいるのは彼女自身なので、僕が気にしても仕方がないですし、僕が彼女を好きな以上、ピルを飲んでるってことで関係が崩れることはないので」と語る。 生理が来るとAさんは恋人に報告する。 薬によるものだとしても、身体がリズムを思い出している証拠だからだ。 彼女は「恋人は、報告をすると『よかったね』と言ってくれます」という。 彼氏の方は何を思うのだろうか? 「彼女が生理中だと、悶々とする男子もいると思うのですが、僕の場合は生理が喜ばしいものって思うようになりました」 月経に関わる問題は、男女で分かり合うことは難しい。 しかし、どうせわからないからと口をつぐむのではなく、告白してみるのもいいだろう。 きっと、パートナーのことをもっと信じられるようになるかもしれない。
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